JP2015093901A - 水系塗材組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メチルメタクリレートモノマーを50重量%以上含む不飽和基含有重合性単量体により合成され且つガラス転移温度が10℃以上30℃未満であるアクリル樹脂エマルションと、表面に水酸基を有する骨材と、ビニル基を有するトリアルコキシシランと、顔料と、充填材と、増粘剤と、成膜助剤と、特定の二酸化チタン顔料と、前記骨材が塗材全体に対して30〜60重量%配合され、前記ビニル基を有するトリアルコキシシランが塗材全体に対して0.2〜2.0重量%配合され、前記成膜助剤がアクリル樹脂エマルションの固形分に対して5〜25重量%配合されて成ることを特徴とする水系塗材組成物。
【選択図】なし
Description
表1の配合に従って、実施例1、2及び比較例1乃至比較例4の水系塗材組成物を調製した。表1において、アクリル樹脂エマルションAはウルトラゾールC−326(固形分48%、Tg16℃、MMA50重量%以上、ガンツ化成株式会社製、商品名)、アクリル樹脂エマルションBはアクロナールA754(固形分48%、Tg14℃、MMA50重量%以上、BASFジャパン株式会社製、商品名)、アクリル樹脂エマルションCはアクロナールYJ1555D(固形分55%、Tg20℃、アクリルスチレン系、BASFジャパン株式会社製、商品名)とし、成膜助剤としてテキサノールCS−12(チッソ株式会社製、商品名)、骨材には東北硅砂7号を、トリアルコキシシランにはサイラエースS−710(3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、チッソ株式会社製、商品名)を、二酸化チタン顔料AとしてD2667(堺化学工業社製、商品名)、二酸化チタン顔料BとしてR−820(石原産業社製、商品名、平均一次粒子径0.26μm)を、充填材は炭酸カルシウムホワイトンSB(比重2.7、平均粒径2μm、白石カルシウム株式会社製、商品名)を、増粘剤は水溶性セルロースエーテルhiメトローズ90SH−15000を、を使用した。この他には添加剤として消泡剤及び分散剤を添加したが、これらは水系塗材用の市販品より適宜選択されるものを使用することが出来る。成膜助剤のみ各樹脂の必要量添加し、他の原料は所定量混合分散させ水系塗材組成物とした。
下地としてJISA5430規定のフレキシブルボード(70×70mm厚さ8mm)を使用し、シーラーとして溶剤塩化ゴム系下塗り材(JS−410、アイカ工業株式会社製、商品名)を0.2kg/m2塗布して、4時間以上乾燥させた後、表1記載の水系塗材組成物を塗付量0.9kg/m2にて金鏝を使用して塗付し、温度23℃湿度50%RHで12時間養生した。その後同一の水系塗材組成物を塗付量2.0kg/m2で金鏝を使用して塗付し、同様に23℃湿度50%RHで14日間養生して試験体とした。試験体は2体づつ作製し、このうち1体をUVテスター(アイスーパーUVテスターSUV−W151、岩崎電気株式会社製)にてUV照射を行った。UV照射条件は、温度63℃、湿度50%RHで24時間UV照射し、その後温度70℃、湿度90%RHで24時間UV照射することを1サイクルとし、トータルで1500時間UV照射した。UV照射後の塗膜ともう一体の未照射塗膜との色差を色彩色差計(CM−2600d、コニカミノルタセンシング株式会社製)にて測定した。試験は白色とアンバー色の2色についてそれぞれ上記の試験を行った。具体的には、白色は実施例、比較例の各塗材組成物をそのまま使用して試験体を作製し、アンバー色は各塗材組成物100重量部に、AMJ8800(大日精化工業(株)、ベンガラ系水系トナー):AMJ8150(大日精化工業(株)、オーカー系水系トナー):AMI9700(大日精化工業(株)、カーボンブラック系水系トナー)を4:1:1の配合比で混合したものを1重量部加えて均一に撹拌し、これを使用して試験体を作製した。UV照射1500時間において、白色での色差が2.0以下及びアンバー色での色差が3.0以下を耐候性が良好であるとして○と判定した。
下地としてJISA5430規定のフレキシブルボード(80×265mm厚さ4mm)を使用し、シーラーとして溶剤型塩化ゴム系下塗り材(JS−410、アイカ工業株式会社製、商品名)を0.2kg/m2塗布して、4時間以上乾燥させた後、表1記載の水系塗材組成物を塗付量0.9kg/m2にて金鏝を使用して塗付し、温度23℃湿度50%RHで12時間養生した。その後同一の水系塗材組成物を塗付量2.0kg/m2で金鏝を使用して塗付し、同様に温度23℃湿度50%RHで14日間養生して試験体とした。試験体は2体づつ作製し、そのうちの一体を水平面に対して70度の角度で縦長状に設置した。当該試験体の塗膜面の上部から高さ300mmの位置には、水平面に対して10度の角度で設置された波板(波の幅32mm、長さ500mm)の下端部を配設させ、波板の波底部を流下してくる雨水が、試験体の塗膜上部に落下し、当該雨水が試験体の塗膜下部に自重で流下するようにした。この条件で2ヶ月間屋外に暴露し、雨水によって汚れた塗膜部分と、暴露していないもう一体の試験体塗膜との色差を色彩色差計(CM−2600d、コニカミノルタセンシング株式会社製)にて測定し、当該色差を耐汚染性として評価した。色差が3.0未満を○、3.0以上を×とした。
JIS A 6909に準拠した方法で試験体を作製した。先ず70×70×20mmモルタルピースにシーラーとして水系アクリル下塗り材(JS−500、アイカ工業株式会社製、商品名)を0.2kg/m2塗布して、4時間以上乾燥させた後、表1記載の水系塗材組成物を塗付量0.9kg/m2にて金鏝を使用して塗付し、温度23℃湿度50%RHで12時間養生した。その後同一の水系塗材組成物を塗付量2.0kg/m2で金鏝を使用して塗付し、同様に温度23℃湿度50%RHで14日間養生して試験体とした。当該試験体を、温度23℃18h水浸漬→−20℃3h→50℃3hの温冷繰り返し試験を10サイクル行い、塗材表面の膨れの有無を目視にて確認した。膨れが発生した場合は×、膨れの発生がない場合は○とした。
150×150×4mmのフレキシブルボード(JIS A5430規定のフレキシブルボード)を使用し、シーラーとして溶剤塩化ゴム系下塗り材(JS−410、アイカ工業株式会社製、商品名)を0.2kg/m2塗布して、4時間以上乾燥させた後、表1記載の水系塗材組成物を塗付量0.9kg/m2にて金鏝を使用して塗付し、温度23℃湿度50%RHで12時間養生した。その後同一の水系塗材組成物を塗付量2.0kg/m2で金鏝を使用して塗付し、同様に23℃湿度50%RHで1日間養生して試験体とした。養生後23℃の水に浸漬し、24時間経過後の表面の膨れ、軟化を目視及び指蝕で評価した。膨れ、軟化がない場合は○、これ以外は×とした。
150×150mm厚さ2mmのガラス板の周縁に厚さ2mm×幅7mmのスペーサーを貼り付け、その内側に表1の水系塗材組成物を均一な厚みになるようにヘラで塗付し、直ちに5℃の恒温槽内に水平に載置した。48時間経過後、恒温槽から取り出し目視にて、塗膜表面にクラックが生じているものを×とし、クラックが無いものを○とした。
900mm角のJISA5430規定のフレキシブルボードを垂直に設置し、材料を2kg/m2で塗りつけ、剣先ゴテで扇型の柄をつけ、そのまま乾燥させる。硬化後、つけた柄がそのままの状態を保っているものを○、柄に崩れ(ダレ、レベリング)がある場合は×とした。
Claims (1)
- メチルメタクリレートモノマーを50重量%以上含む不飽和基含有重合性単量体により合成され且つガラス転移温度が10℃以上30℃未満であるアクリル樹脂エマルションと、表面に水酸基を有する骨材と、ビニル基を有するトリアルコキシシランと、アルミニウム化合物をAl2O3として0.1〜2重量%あるいはアルミニウム化合物とジルコニウム化合物をAl2O3、ZrO2として含量で0.1〜5重量%含有するルチル型二酸化チタン(以下基体という)の表面に酸化珪素、酸化錫、酸化ジルコニウム及び酸化アルミニウムをSiO2、SnO2、ZrO2、Al2O3としてそれぞれ1〜6重量%、0.1〜3重量%、0.1〜5重量%、1〜5重量%存在させた二酸化チタン顔料(基体が81〜97.8重量%)と、充填材と、増粘剤と、成膜助剤と、前記骨材が塗材全体に対して30〜60重量%配合され、前記ビニル基を有するトリアルコキシシランが塗材全体に対して0.2〜2.0重量%配合され、前記成膜助剤がアクリル樹脂エマルションの固形分に対して5〜25重量%配合されて成ることを特徴とする水系塗材組成物。
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