JP2015093306A - 線材の伸線方法 - Google Patents

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和昭 杉村
Kazuaki Sugimura
和昭 杉村
清水 健一
Kenichi Shimizu
健一 清水
寛 泉田
Hiroshi Izumida
寛 泉田
伸栄 高村
Nobue Takamura
伸栄 高村
星間 昭人
Akito Hoshima
昭人 星間
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Abstract

【課題】ダイヤモンド製のダイスに対して、粒径が数百nm程度の微細な潤滑粒子を含有する潤滑液を供給しながら線材の伸線をおこなう際に、潤滑に関与する潤滑粒子の割合を向上させる。【解決手段】本発明の線材の伸線方法は、平均結晶粒径が100〜1000nmのダイヤモンド粒子が互いに直接接合された構造のダイヤモンドからなり、その引き抜き孔11aの面に平均深さが100〜1000nmの窪み11bを有するダイス10を準備する工程と、平均粒径が100〜5000nmの潤滑粒子gを含有する潤滑液を前記ダイス10に対して供給しつつ線材wを前記引き抜き孔11aに通して伸線する工程と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、ダイヤモンド製のダイスと潤滑液を用いた線材の伸線方法に関する。
線材を伸線する際に用いられるダイスとして、ダイヤモンド製のダイスが知られている。一般的なダイヤモンド製のダイスは、粒径数〜数十μm程度のダイヤモンド粒子をコバルト金属などのバインダを用いて焼結したものであるが、耐熱性に劣り、高温化において強度が低下しやすく、ダイスからのダイヤモンド粒子の欠落現象が発生するなどの欠点がある。これは、ダイヤモンド粒子間にバインダが介在していることが原因だと考えられている。
そこで、特許文献1のように、粒径数〜数十μm程度のダイヤモンド粒子を、バインダを用いて焼結したのちに、そのバインダを適宜方法により除去したダイスを作製する試みもなされている。このようにバインダが除去されていることから、上記したような高温化における強度の低下等の問題は一定程度解消されている。
しかし、特許文献1のダイスでは、いったんダイヤモンド粒子をバインダにより結合した後に、そのバインダを除去しているため、バインダが過去存在した箇所に比較的大きな空隙が形成されることになる。これに対応して、ダイスに設けられた引き抜き孔の面にも、空隙の大きさに比例する深さが数〜数十μm程度の比較的大きな窪みが形成されることになる。
湿式伸線の場合、ダイスに潤滑粒子を含む潤滑液を供給しながら引き抜き孔に線材を通して伸線がおこなわれるが、一般に潤滑液中の潤滑粒子の粒径が小さいほど、精密な加工が可能となる。しかし図3のように、特許文献1の従来のダイス20では、引き抜き孔21の面に深さが数〜数十μm程度の比較的大きな窪み22が形成されているため、たとえば潤滑粒子gの粒径が数百nm程度の潤滑液を使用した場合には、このような微細な潤滑粒子gのうち一定量が引き抜き孔21の窪み22の奥へと入り込んでしまう。その結果、伸線の際に潤滑粒子gのうちの窪み22の奥に入り込んだ一定量が線材に接触せず、潤滑にまったく関与することがないため無駄が多い。
ダイヤモンド製のダイス20を形成する際にバインダを用い、そのバインダを除去する際に空隙が必然的に形成される以上は、引き抜き孔21の面の窪み22の深さを一定以上に小さくすることはできない。したがって、伸線の際に精密な加工を企図して上述のような粒径が数百nm程度の潤滑粒子gの潤滑剤を用いた場合には、一定量が必ず窪み22の奥に入り込んでしまうため、潤滑の効率が悪い問題がある。
特開2006−167732号公報
そこで本発明の解決すべき課題は、ダイヤモンド製のダイスに対して、粒径が数百nm程度の微細な潤滑粒子を含有する潤滑液を供給しながら線材の伸線をおこなう際に、潤滑に関与する潤滑粒子の割合を向上させることである。
上記した課題を解決するため、本発明の伸線方法では、平均結晶粒径が100〜1000nmのダイヤモンド粒子が互いに直接接合された構造のダイヤモンドからなり、その引き抜き孔の面に平均深さが100〜1,000nmの窪みを有するダイスを準備する工程と、平均粒径が100〜5000nmの潤滑粒子を含有する潤滑液を前記ダイスに対して供給しつつ線材を前記引き抜き孔に通して伸線する工程と、を含むものとしたのである。
ダイスの各窪みに潤滑液の各潤滑粒子がほぼ1つずつはまり込み、ほぼすべても潤滑粒子が線材に接触して潤滑に関与することになるため、潤滑の効率が向上する。
湿式伸線装置の模式図である。 実施形態のダイスの(a)は全体縦断面図、(b)は(a)の要部拡大模式図である。 従来のダイスの縦断要部拡大模式図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態の伸線方法は、平均結晶粒径が100〜1000nmのダイヤモンド粒子が互いに直接接合された構造のダイヤモンドからなり、その引き抜き孔の面に平均深さが100〜1,000nmの窪みを有するダイスを準備する工程と、平均粒径が100〜5000nmの潤滑粒子を含有する潤滑液を前記ダイスに対して供給しつつ線材を前記引き抜き孔に通して伸線する工程と、を含むものである。
バインダを用いることなくダイヤモンド粒子を互いに直接結合して形成されるダイヤモンドからダイスを形成することで、ダイスの引き抜き孔の面に形成される窪みの平均深さを100〜1000nmに抑えることができる。したがって伸線の際に精密な加工を企図して平均粒径を100〜5000nmの潤滑粒子を含有する潤滑液を用いた場合には、潤滑液中の潤滑粒子の平均粒径がダイスの窪みの平均深さとほぼ等しいかやや大きくなる。このためダイスの各窪みに潤滑液の各潤滑粒子がほぼ1つずつはまり込み、ほぼすべての潤滑粒子が線材に接触して潤滑に関与することになるため、潤滑の効率が向上する。
図1は、実施形態の線材の伸線方法に用いられる多段式の湿式伸線装置1を示す。湿式伸線装置1は、潤滑液が充填された液槽2と、液槽2に浸漬された左右一対でそれぞれ多段に形成されたキャプスタン3と、液槽2内で左右一対のキャプスタン3の間にあってキャプスタン3の各段に対応して上下に並列して配置された複数のダイス10と、を備える。図中左方より湿式伸線装置1の液槽2内に供給された線材wは、左右のキャプスタン3の最上段から最下段にかけて左右交互に架け渡され、各段の間に配置されたダイス10により段階的に伸線され、液槽2に付属するローラ2aを通って図中右方へと巻き取られてゆく。
なお、図1のように湿式伸線装置1において最終ダイス10aが液槽2外に配置されている場合には、その最終ダイス10aに隣接してノズル4を設け、このノズル4から潤滑液を吐出して最終ダイス10aを潤滑液で浸すのが好ましい。これにより、最終ダイス10aでの伸線時に摩擦で線材wの温度が上昇することが抑制され、温度上昇により歪時効が進行して線材wの靱性が失われることが防止される。
ここで線材wの種類およびできあがったワイヤの線径は特に限定されるものではないが、ワイヤとしては細径のものを主に想定しており、フェライトとセメンタイトが交互に層状に積層されてなるパーライト鋼線を線径150μm以下に伸線することが例示できる。ワイヤの用途も特に限定されないが、ソーワイヤ、放電カット用ワイヤ、ビードワイヤが例示できる。線材wの加工度も特に限定されないが、95%以上であることが例示できる。
図2(a)のように、実施形態の線材の伸線方法に用いられる各ダイス10は、引き抜き孔11aが設けられたダイヤモンド製のダイス本体11と、ダイス本体11を中心に保持するホルダ12と、を備える。ダイス本体11のアプローチ角度、ダイスベアリング部の長さ、引き抜き孔の径、ダイスベアリング部の長さと引き抜き孔の径との比等は特に限定されない。図示のように、線材wはダイス10の引き抜き孔11aを通過する際に、液槽2中の潤滑液で潤滑されつつ伸線されることになる。
図2(b)のように、ダイス10の引き抜き孔11aの面には、ダイヤモンドを構成するダイヤモンド粒子の粒径に比例して、深さが100〜1000nmの微細な窪み11bが多数分布している。このような窪み11bは、特許文献1のようなダイス20において、バインダを用いてダイヤモンド粒子を焼結し次いでバインダを除去することでバインダの跡にできる図3の窪み22と比較して、非常に小さなものとなっている。なお、図2(b)および図3は、説明の便宜のため窪み11b、22を単純化して図示しているに過ぎず、現実の窪み11b、22が図示したような形状、数、ダイス10、20に対する寸法比を有しているわけではない。
実施形態の線材の伸線方法においては、含有される潤滑粒子gの平均粒子径が100〜5000nmの潤滑剤が使用される。このように液槽2中の潤滑粒子の平均粒子径が非常に小さい場合、精密な伸線加工を実現可能である。
加えて、潤滑剤中の潤滑粒子gの平均粒子径は、ダイス10の引き抜き孔11aの面に分布する窪み11bの平均深さとほぼ同じかやや大きいため、図2(b)のように、各窪みに11bに各潤滑粒子gがほぼ1つずつ、引き抜き孔11aの面からややはみ出した状態で収納されることになる。したがって、伸線の際にほぼすべての潤滑粒子gが線材wに接触して潤滑に寄与することになり、潤滑の効率が向上している。
たとえば実施形態では、線材の伸線方法におけるすべての伸線工程を、ダイス10に潤滑液を供給してなる湿式伸線法としているが、一部を乾式伸線法としてもよい。また、実施形態では、すべてのダイス10を上記のような寸法の窪みを有したダイヤモンド製としているが、最終ダイス10aのみに使用するなど、一部のダイス10を上記ダイヤモンド以外の素材で形成してもよい。
1 湿式伸線装置
2 液槽
2a ローラ
3 キャプスタン
4 ノズル
10 ダイス
10a 最終ダイス
11 ダイス本体
11a 引き抜き孔
11b 窪み
12 ホルダ
20 従来のダイス
21 引き抜き孔
22 窪み
g 潤滑粒子
w 線材

Claims (1)

  1. 平均結晶粒径が100〜1000nmのダイヤモンド粒子が互いに直接接合された構造のダイヤモンドからなり、その引き抜き孔の面に平均深さが100〜1000nmの窪みを有するダイスを準備する工程と、
    平均粒径が100〜5000nmの潤滑粒子を含有する潤滑液を前記ダイスに対して供給しつつ線材を前記引き抜き孔に通して伸線する工程と、を含む線材の伸線方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107201683A (zh) * 2017-06-29 2017-09-26 浙江森旺金属制品有限公司 一种捻股钢丝整形处理装置
CN110114156A (zh) * 2016-12-26 2019-08-09 联合材料公司 异形金刚石模具
CN110170539A (zh) * 2019-04-09 2019-08-27 安徽振兴拉丝模有限公司 一种超细太阳能光伏用人造金刚石拉制模及其制备方法

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