JP2015092111A - シール材および管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿口を受口に挿入する際に要する最大挿入力を低減することができ、水密性を向
上させることが可能なシール材を提供する。
【解決手段】第1の凸部19がバルブ部18の外周部に形成され、第2の凸部20がバル
ブ部18の受口奥端部に形成され、ヒール部17の内周から第2の凸部20の内周に向っ
て縮径するテーパー部28が形成され、第3の凸部21がテーパー部28に形成されて径
方向内側へ突出し、第3の凸部21の内径は挿口の外径よりも小さく且つ第2の凸部20
の内径よりも大きく、第1の凸部19と第3の凸部21との間が径方向Aに圧縮されることで、受口と挿口との間の水密性が保たれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、受口に挿口を挿入する管継手に用いられるシール材およびこのシール材を用
いた管継手に関する。
従来、この種のシール材としては、図9に示すように、スリップオンタイプの離脱防止
管継手71に用いられるものがある。この管継手71は、互いに接続される一方の管72
の端部に形成された受口73に、他方の管74の端部に形成された挿口75が挿入されて
いる。
受口73の内周に形成されたシール材配置凹部76に、ゴム製で環状のシール材77が
配置され、このシール材配置凹部76の奥側に、ロックリング溝78が形成されている。
このロックリング溝78には、ロックリング79が装着されているとともに、ロックリン
グ79の外周とロックリング溝78の底面との間には、ロックリング79を心出するため
の弾性部材80が配置されている。また、挿口75の先端部外周には、ロックリング79
に受口奥側から係合可能な突部81が形成されている。
図9,図10に示すように、シール材77は、シール材配置凹部76の周面84に形成
された嵌め込み溝82内に嵌入係合するヒール部83と、上記周面84と挿口75の外周
面との間で圧縮されてシール面圧を生ずるバルブ部85とを備えている。
バルブ部85は第1〜第3の凸部86〜88を有している。第1の凸部86はバルブ部
85の外周部に形成されて径方向Aの外側へ突出している。また、第2の凸部87はバル
ブ部85の受口奥端部に形成されている。
さらに、第3の凸部88はバルブ部85の内周部に形成されて径方向Aの内側へ突出し
ており、第3の凸部88の内径は挿口75の外径よりも小さく設定されている。また、ヒ
ール部83の内周から第3の凸部88に向って次第に縮径するテーパー部89が形成され
ている。
以上のような構成によると、図9に示すように、ヒール部83を嵌め込み溝82内に嵌
め込んで、挿口75を受口73に挿入することにより、第3の凸部88が拡径されると共
に、バルブ部85が受口73の内周面と挿口75の外周面との間に挟まれる。この際、第
1の凸部86と第3の凸部88との間が径方向Aに圧縮される。
尚、上記のようなシール材77を用いた管継手71は例えば下記特許文献1に記載され
ている。
特許第4836870号
しかしながら上記の従来形式では、管72,74同士を接合する際、第1の凸部86と
第3の凸部88との間が径方向Aに圧縮されるのであるが、図10に示すように、径方向
Aにおける第1の凸部86の外周から第3の凸部88の内周までの第1の寸法Bが、径方
向Aにおける第1の凸部86の外周から第2の凸部87の内周までの第2の寸法Cよりも
大きく形成されているため、バルブ部85を径方向Aに圧縮するのに要する圧縮力が増大
するといった問題があり、このように圧縮力が増大すると、挿口75を受口73に挿入す
る際に要する最大挿入力が増大するといった問題が生じる。
本発明は、挿口を受口に挿入する際に要する最大挿入力を低減することができ、受口と
挿口との間の水密性を向上させることが可能なシール材および管継手を提供することを目
的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、互いに接続される一方の管の端部に形成された受口に、他方の管の端部に形成された挿口を挿入する管継手に用いられる弾性材製の環状のシール材であって、
受口内に形成された嵌め込み部に嵌め込まれるヒール部と、受口の内周面と挿口の外周面との間に挟まれるバルブ部とを有し、
バルブ部は第1〜第3の凸部を有し、
第1の凸部はバルブ部の外周部に形成されて径方向外側へ突出し、
第2の凸部はバルブ部の受口奥端部に形成され、
ヒール部の内周から第2の凸部の内周に向って縮径するテーパー部が形成され、
第3の凸部は、テーパー部に形成されて径方向内側へ突出するとともに、管軸方向においてヒール部と第2の凸部との間に位置し、
第3の凸部の内径は挿口の外径よりも小さく且つ第2の凸部の内径よりも大きく、
受口の内周面と受口に挿入された挿口の外周面との間でバルブ部が挟まれた場合、第2の凸部が拡径し、第1の凸部と第3の凸部との間が径方向に圧縮されることで、受口と挿口との間の水密性を保つものである。
これによると、シール材のヒール部を受口内の嵌め込み部に嵌め込み、挿口を受口に挿
入する。この際、挿口の先端部がシール材の第3の凸部に当接して第3の凸部を受口奥方
向へ押し込むことで、第2の凸部が拡径されるとともに第3の凸部が受口奥方向へ引き込
まれ、これにより、管軸方向における引張力がバルブ部に生じ、バルブ部が受口奥方向へ
引き伸ばされるため、径方向におけるバルブ部の圧縮代が減少する。
その後、挿口の先端部は第3の凸部を通過しながらシール材のバルブ部を圧縮し、この
とき、第1の凸部と第3の凸部との間が径方向に圧縮される。この際、径方向におけるバルブ部の圧縮代が減少し、最大挿入力が低減される。
また、受口の内周面と挿口の外周面との間で第1の凸部と第3の凸部との間が径方向に
圧縮されることで、受口と挿口との間の水密性が保持されるため、受口と挿口との間の水
密性を向上させることができる。
本第2発明におけるシール材は、ヒール部と第1の凸部との間およびヒール部と第3の
凸部との間にそれぞれ凹部が形成されているものである。
これによると、挿口を受口に挿入し、挿口の先端部で第3の凸部を受口奥方向へ押し込
んだ際にバルブ部に生じる引張力が低減され、第2の凸部が容易に拡径される。これによ
り、挿口の先端部に形成された突部が容易にバルブ部を受口奥方向へ通過可能となるので
、接合時の挿入力を低減することができる。
本第3発明におけるシール材は、テーパー部の傾斜方向とは反対の傾斜方向における第1の凸部から第3の凸部までの第1の寸法が、テーパー部の傾斜方向とは反対の傾斜方向における第2の凸部の幅よりも大きいものである。
本第4発明は、上記第1発明から第3発明のいずれか1項に記載のシール材を備えた管継手であって、
シール材のヒール部が受口内の嵌め込み部に嵌め込まれ、
受口に挿口が挿入され、
シール材のバルブ部が受口の内周面と挿口の外周面との間に挟まれているものである。
本第5発明における管継手は、挿口の先端部は先細り状に形成されているものである。
以上のように本発明によると、挿口を受口に挿入する際に要する最大挿入力を低減する
ことができるとともに、受口と挿口との間の水密性を向上させることができる。
本発明の実施の形態におけるシール材を備えた管継手の構造を示す断面図である。 同、管継手に備えられるシール材単体の非装着時における横断面構造を示す図である。 同、管継手を用いて管同士を接合する様子を示す断面図である。 同、管継手における受口に対する挿口の挿入量と挿入力との関係を示すグラフである。 同、管継手によって管同士を接合した状態で圧縮変形されたシール材の拡大断面図である。 同、管継手の受口と挿口との隙間が最小になった場合の管同士を接合する様子を示した断面図である。 同、管継手の受口と挿口との隙間が最大になった場合の管同士を接合する様子を示した断面図である。 同、地震等の外力によって挿口が受口に対して傾斜した場合の管継手の一部拡大断面図である。 従来のシール材を備えた管継手の構造を示す断面図である。 同、管継手に備えられるシール材単体の非装着時における横断面構造を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、1はプッシュオンタイプの離脱防止管継手であり、互いに接続され
る一方の管2の端部に形成された受口3に、他方の管4の端部に形成された挿口5が挿入
されている。
受口3の内周面には、シール材配置凹部6と、シール材配置凹部6よりも奥側に位置す
るロックリング溝7とがそれぞれ全周にわたり形成されている。ロックリング溝7には、
周方向一つ割りのロックリング8が装着されているとともに、ロックリング8の外周とロ
ックリング溝7の底面との間には、ロックリング8を固定するためのゴム輪などの弾性付
勢手段9が配置されている。また、ロックリング溝7から奥側に距離をおいた受口3の内
部には、径方向Aの奥端面11が形成されている。さらに、挿口5は、その先端部外周に
、ロックリング8に受口奥側から係合可能な突部12を全周にわたり有している。また、挿口5の先端部は先細り状に形成されている。
シール材配置凹部6の周面には嵌め込み溝14(嵌め込み部の一例)が全周にわたり形
成されている。受口3と挿口5との間はゴム(弾性材の一例)製で環状のシール材16に
よって全周にわたりシールされている。シール材16は以下のように構成されている。
図2は、管継手1に装着されていない状態のシール材16単体の横断面構造を示してい
る。シール材16は、嵌め込み溝14に嵌め込まれるヒール部17と、受口3の内周面(
シール材配置凹部6の周面)と挿口5の外周面との間に挟まれるバルブ部18とを有して
いる。ヒール部17は横断面形状(周方向に対して垂直な断面の形状)が方形をした環状
の部材である。
バルブ部18は、環状の部材であり、第1〜第3のバルブ19〜21(第1〜第3の凸
部の一例)と、第1〜第4の凹部23〜26とを有している。このうち、第1のバルブ1
9は、円弧形状を有しており、バルブ部18の外周部に全周にわたり形成され、径方向A
の外側へ突出している。
第2のバルブ20は、円弧形状を有しており、バルブ部18の受口奥端部に全周にわた
り形成され、管中心部に向って斜めに突出している。また、バルブ部18には、ヒール部
17の内周から第2のバルブ20の内周に向って次第に縮径するテーパー部28が全周に
わたり形成されている。
第3のバルブ21は、円弧形状を有しており、テーパー部28に全周にわたり形成され
て径方向Aの内側へ突出するとともに、管軸方向Dにおいてヒール部17と第2のバルブ
20との間に位置している。また、第3のバルブ21の内径E1は、挿口5の外径E2よ
りも小さく、且つ、第2のバルブ20の内径E3よりも大きい。
テーパー部28の傾斜方向Gとは反対の傾斜方向(すなわち受口3の手前側ほど管中心
部に向って傾斜する方向)における第1のバルブ19から第3のバルブ21までの第1の
寸法Bは、径方向Aにおける第1のバルブ19の外周から第2のバルブ20の内周までの
第2の寸法Cよりも小さい。
また、上記第1の寸法Bは、テーパー部28の傾斜方向Gとは反対の傾斜方向における第2のバルブ20の幅Wよりも大きい。
第1〜第4の凹部23〜26はそれぞれ、円弧形状であり、バルブ部18に全周にわた
り形成されている。このうち、第1の凹部23はヒール部17と第1のバルブ19との間
、第2の凹部24は第1のバルブ19と第2のバルブ20との間、第3の凹部25は第2
のバルブ20と第3のバルブ21との間、第4の凹部26は第3のバルブ21とヒール部
17との間にそれぞれ形成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
先ず、両方の管2,4の接合する手順を、図3を参照しながら説明する。
(1)ロックリング溝7にロックリング8と弾性付勢手段9とを嵌め込み、図3(a)
に示すように、嵌め込み溝14にシール材16のヒール部17を嵌め込んで、ロックリン
グ8と弾性付勢手段9とシール材16とを受口3の内部に取り付ける。
(2)挿口5を受口3に挿入する。この際、図3(b)に示すように、挿口5の先端部
がシール材16の第3のバルブ21に当接して第3のバルブ21を受口奥方向Jへ押し込
むことで、第2のバルブ20が拡径されるとともに第3のバルブ21が受口奥方向Jへ引
き込まれる。これにより、管軸方向Dにおける引張力がバルブ部18に生じ、バルブ部1
8が受口奥方向Jへ引き伸ばされるため、第1の寸法B(図2参照)が縮小され、径方向
Aにおけるバルブ部18の圧縮代が減少する。
尚、第1および第4の凹部23,26を形成することにより、上記のように挿口5の先
端部で第3のバルブ21を受口奥方向Jへ押し込んだ際にバルブ部18に生じる引張力が
低減され、第2のバルブ20が容易に拡径される。これにより、挿口5の突部12が容易
にバルブ部18を受口奥方向Jへ通過可能となるので、接合時の挿入力を低減することが
できる。
(3)その後、図3(c)に示すように、挿口5の突部12が、第3のバルブ21の内
側を通過しながら、径方向Aにおいてバルブ部18を圧縮する。この際、第1〜第3のバ
ルブ19〜21の位置関係は第3のバルブ21を径方向Aの内側における頂点とした三角
形に近い関係となり、第1のバルブ19と第3のバルブ21との間が径方向Aに圧縮され
る。
ここで、挿口5を受口3に挿入する以前のシール材16が圧縮変形していない状態では
、図2に示すように、第1の寸法Bが第2の寸法Cよりも小さいため、挿口5を受口3に
挿入してシール材16のバルブ部18が圧縮変形した際、バルブ部18の圧縮代が減少す
る。
(4)図3(d)に示すように、挿口5の突部12が第3のバルブ21の内側を通過し
た後においても、第1のバルブ19と第3のバルブ21との間が径方向Aに圧縮されるた
め、上記接合手順(3)のときと同様に、バルブ部18の圧縮代が減少し、これにより、
最大挿入力が低減される。
(5)その後、図1に示すように、挿口5の突部12がロックリング8の内側を受口奥
側へ通過することにより、両方の管2,4が接合される。
このようにして両方の管2,4が接合された状態では、受口3の内周面(シール材配置
凹部6の周面)と挿口5の外周面との間で第1のバルブ19と第3のバルブ21との間が
径方向Aに圧縮されることで、受口3と挿口5との間の水密性が保持されるため、受口3
と挿口5との間の水密性を向上させることができる。
また、図1に示すように、接合された管2,4内に水圧(流体圧)が負荷されると、シ
ール材16を受口3の内部から外部へ押し出そうとする押出力F1が第2のバルブ20に
作用するが、この際、第3のバルブ21が挿口5の外周面に圧接しているため、第3のバ
ルブ21によって第2のバルブ20の押し出しが防止される。このようにして第2のバル
ブ20の押し出しが防止されると、セルフシール作用によって押出力F1に比例する押付
力F2がバルブ部18の径方向Aに発生するため、水密性がさらに向上する。
また、図4は、受口3に対する挿口5の挿入量と挿入力との関係を示すグラフである。
このうち、実線で示した第1のグラフM1は、本第1の実施の形態に該当するものであり
、挿入力が最大となる2つのピークP1,P2を有している。このうち、第1番目の挿入
力のピークP1は、図3(b)に示した上記接合手順(2)において、挿口5の先端部が
第3のバルブ21を受口奥方向Jへ押し込むことにより、バルブ部18が受口奥方向Jへ
引き伸ばされることで発生する。その後、第2番目の挿入力のピークP2は、図3(c)
に示した上記接合手順(3)において、挿口5の突部12が第3のバルブ21の内側を通
過することにより、バルブ部18が径方向Aにおいて圧縮されることで発生する。
このように、本第1の実施の形態では、挿口5を受口3に挿入する際、バルブ部18が
主に受口奥方向Jへ引き伸ばされる現象と、バルブ部18が主に径方向Aにおいて圧縮さ
れる現象とが、挿入量に応じて時間的に僅かにずれて発生するため、受口3に対する挿口
5の挿入力が2つのピークP1,P2に分散されて低減される。
これに対して、点線で示した第2のグラフM2は、図9,図10に示した従来のもので
あり、1つのピークPを有している。これによると、挿口75を受口73に挿入する際、
バルブ部85が主に受口奥方向へ引き伸ばされる現象と、バルブ部85が主に径方向Aに
おいて圧縮される現象とが、挿入量に応じてほぼ同時に発生する。このため、受口3に対
する挿口5の挿入力が分散されずに1つのピークPに集中して増大してしまう。
尚、上記の説明は、図5に示すように、受口3の内周と挿口5の外周との隙間Sが標準
の場合(すなわち隙間Sが規定寸法の場合)を示しており、この場合、第3のバルブ21
の位置が第1のバルブ19の位置に対して挿入方向H側へほとんどずれることはなく、し
たがって、管軸方向Dにおける第1のバルブ19の位置と第3のバルブ21の位置とのず
れ量30は僅かである。
これに対して、受口3の内径寸法がその製作公差の最小側となり、挿口5の外径寸法が
その製作公差の最大側となった場合は、図6に示すように、上記隙間Sが最小になる。こ
のように隙間Sが最小の場合、第3のバルブ21と挿口5の先端部との掛り代が増大する
ため、図3および図5に示した隙間Sが標準の場合に比べて、第3のバルブ21は受口3
のより奥方まで引き込まれる。これにより、隙間Sが標準の場合に比べて、第1の寸法B
(図2参照)がさらに縮小され、径方向Aにおけるバルブ部18の圧縮代が減少する。
また、管2,4の接合時において、第1のバルブ19と第3のバルブ21との間が径方
向Aに圧縮されるため、バルブ部18の圧縮代が減少し、最大挿入力が低減されるといっ
た効果が得られる。
さらに、図6(b)で示すように、隙間Sが最小の場合、第3のバルブ21は受口3の
より奥方まで引き込まれるため、第3のバルブ21の位置が第1のバルブ19の位置に対
して挿入方向H側へずれて、管軸方向Dにおける第1のバルブ19の位置と3のバルブ2
1の位置とのずれ量30は隙間Sが標準の場合のずれ量30よりも大きくなる。このとき
、径方向Aにおけるバルブ部18の圧縮代が小さくなるため、図9および図10で示した
従来のものに比べて、隙間Sが最小の場合における挿入力は大幅に低減される。
また、受口3の内径寸法がその製作公差の最大側となり、挿口5の外径寸法がその製作
公差の最小側となった場合は、図7に示すように、上記隙間Sが最大になる。このように
隙間Sが最大になった場合は、管2,4の接合時において、第2のバルブ20が挿口5に
よって拡径されるのであるが、このときの第2のバルブ20の拡径量は隙間Sが標準の場
合の拡径量よりも小さくなり、図7(b)に示すように、第1のバルブ19が受口3の内
周面に当接するとともに、第2のバルブ20と第3のバルブ21とが挿口5の外周面に当
接した状態で、第1のバルブ19と第2および第3のバルブ20,21との間が径方向A
に圧縮され、これにより、受口3と挿口5との間の水密性を確保することができる。
また、地震等において外力が管継手1や管2,4に作用し、このような外力により、管
継手1が屈曲したり或は管2,4が扁平に変形することがある。例えば、図8に示すよう
に、挿口5が受口3に対して傾斜した場合であっても、第1のバルブ19が受口3の内周
面に当接するとともに、第3のバルブ21が挿口5の外周面に当接する。この状態で、管
2,4内に水圧が負荷されると、押出力F1が第2のバルブ20に作用してバルブ部18
が変形し、セルフシール作用によって押出力F1に比例する押付力F2がバルブ部18の
径方向Aに発生するため、水密性が向上する。
尚、図8に示すように、挿口5が受口3に対して傾斜し、受口3の内周と挿口5の外周
との隙間Sが受口3の奥側よりも開口端部側において拡大した場合であっても、第3のバ
ルブ21が径方向内向きの押付力F2によって挿口5の外周面に確実に押し付けられるた
め、第3のバルブ21と挿口5の外周面との水密性が不足するのを防止することができる
また、通常、管2,4の口径が大きくなると、挿口5の剛性が低下し、管2,4が扁平
に変形し易くなる。このため、地震以外の外力により大口径の管2,4が扁平に変形した
場合であっても、上記地震の場合と同様に、セルフシール作用によって押出力F1に比例
する押付力F2がバルブ部18の径方向Aに発生するため、水密性が向上する。
1 管継手
2 一方の管
3 受口
4 他方の管
5 挿口
14 嵌め込み溝(嵌め込み部)
16 シール材
17 ヒール部
18 バルブ部
19〜21 第1〜第3のバルブ(第1〜第3の凸部)
23,26 第1,第4の凹部
28 テーパー部
A 径方向
B 第1の寸法
D 管軸方向
E1 第3のバルブの内径
E2 挿口の外径
E3 第2のバルブの内径
W 第2のバルブの幅

Claims (5)

  1. 互いに接続される一方の管の端部に形成された受口に、他方の管の端部に形成された挿口を挿入する管継手に用いられる弾性材製の環状のシール材であって、
    受口内に形成された嵌め込み部に嵌め込まれるヒール部と、受口の内周面と挿口の外周面との間に挟まれるバルブ部とを有し、
    バルブ部は第1〜第3の凸部を有し、
    第1の凸部はバルブ部の外周部に形成されて径方向外側へ突出し、
    第2の凸部はバルブ部の受口奥端部に形成され、
    ヒール部の内周から第2の凸部の内周に向って縮径するテーパー部が形成され、
    第3の凸部は、テーパー部に形成されて径方向内側へ突出するとともに、管軸方向においてヒール部と第2の凸部との間に位置し、
    第3の凸部の内径は挿口の外径よりも小さく且つ第2の凸部の内径よりも大きく、
    受口の内周面と受口に挿入された挿口の外周面との間でバルブ部が挟まれた場合、第2の凸部が拡径し、第1の凸部と第3の凸部との間が径方向に圧縮されることで、受口と挿口との間の水密性を保つことを特徴とするシール材。
  2. ヒール部と第1の凸部との間およびヒール部と第3の凸部との間にそれぞれ凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のシール材。
  3. テーパー部の傾斜方向とは反対の傾斜方向における第1の凸部から第3の凸部までの第1の寸法が、テーパー部の傾斜方向とは反対の傾斜方向における第2の凸部の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシール材。
  4. 上記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシール材を備えた管継手であって、
    シール材のヒール部が受口内の嵌め込み部に嵌め込まれ、
    受口に挿口が挿入され、
    シール材のバルブ部が受口の内周面と挿口の外周面との間に挟まれていることを特徴とする管継手。
  5. 挿口の先端部は先細り状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の管継手。
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