JP2015090480A - レーザモジュール及びレーザ光生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバを固定する接着材が発火して生じる重大事故を回避して安全性を高めることができるレーザモジュールを提供する。【解決手段】レーザモジュール1は、内部にパッケージ内部空間Sが形成されたパッケージ筐体10と、パッケージ内部空間Sに配置されたレーザ素子20と、レーザ素子20から発せられたレーザ光をパッケージ筐体Sの外部に伝搬する光ファイバ30と、光ファイバ30をパッケージ筐体10に対して固定する接着材35,36と、正常時は固体であって接着材35,36の発火点よりも低い融点を有する溶融反射部材50とを備えている。溶融反射部材50は、溶融することによって、レーザ素子20から発せられたレーザ光の少なくとも一部を反射させてレーザ素子20に戻す反射面をレーザ光の光路上に形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザモジュールに係り、特にレーザ素子から発されたレーザ光を外部に出力するレーザモジュールに関するものである。
従来から、レーザ素子と、内部にレーザ素子を収容したパッケージ筐体と、レーザ素子から発せられたレーザ光をパッケージ筐体の外部に伝搬する光ファイバとを備えたレーザモジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、このような従来のレーザモジュール501の一例を示す断面図である。図1に示すように、光ファイバ530の端部は接着材535によりフェルール540に固定されている。パッケージ筐体510の側壁511にはスリーブ515が形成されており、このスリーブ515の内部に上記フェルール540が挿入されている。フェルール540は接着材536によりスリーブ515内に固定されている。
パッケージ筐体510内には、半導体レーザ素子520から出射されたレーザ光を集束するレンズ526A,526Bが配置されており、これらのレンズ526A,526Bによりレーザ素子520から発せられたレーザ光は光ファイバ530の端部に集光されるようになっている。
このような従来のレーザモジュールにおいて、レーザ素子520からのレーザ光の漏れ光が、光ファイバ530を固定するために用いられている接着材535,536に照射されると光吸収により接着材535,536の温度が上昇する。何らかの原因で光軸ずれが生じて漏れ光のパワーが強くなると、最悪の場合、この接着材535,536が発火に至ることがある。また、接着材535,536が長期的に高温環境下に置かれると、漏れ光の吸収率が増加して発熱しやすくなる。そして、さらなる発熱がさらに吸収率を増加させるという負の循環に陥り、やはり最終的には接着材535,536の発火に至ることがある。
接着材535,536が発火する前にレーザ光を停止できれば、接着材535,536の発火を防ぐことができるが、接着材535,536から発火した状態でレーザ素子520からレーザ光が発せられ続けると、接着材535,536の周囲へ影響が広がり大規模な火災などの重大事故を招くおそれがある。
特開平7−287130号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、光ファイバを固定する接着材が発火して生じる重大事故を回避して安全性を高めることができるレーザモジュールを提供することを目的とする。
また、本発明は、光ファイバを固定する接着材が発火して生じるレーザモジュールの重大事故を回避して安全性を高めることができるレーザ光生成方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、光ファイバを固定する接着材が発火して生じる重大事故を回避して安全性を高めることができるレーザモジュールが提供される。このレーザモジュールは、内部にパッケージ内部空間が形成されたパッケージ筐体と、上記パッケージ内部空間に配置されたレーザ素子と、上記レーザ素子から発せられたレーザ光を上記パッケージ筐体の外部に伝搬する光ファイバと、上記光ファイバを上記パッケージ筐体に対して固定する接着材と、正常時は固体であって上記接着材の発火点よりも低い融点を有する溶融反射部材とを備えている。上記溶融反射部材は、溶融することによって、上記レーザ素子から発せられたレーザ光の少なくとも一部を反射させて上記レーザ素子に戻す反射面を上記レーザ光の光路上に形成する。
本発明の第2の態様によれば、光ファイバを固定する接着材が発火して生じるレーザモジュールの重大事故を回避して安全性を高めることができるレーザ光生成方法が提供される。このレーザ光生成方法では、パッケージ筐体内に形成されたパッケージ内部空間に配置されたレーザ素子からレーザ光を出射して、該レーザ光を上記パッケージ筐体に接着材により固定された光ファイバに入射させて上記パッケージ筐体の外部に伝搬させる。正常時は固体であって上記接着材の発火点よりも低い融点を有する溶融反射部材を上記パッケージ内部空間に設ける。上記正常時よりも高温となった場合に、上記接着材が発火する前に上記溶融反射部材を溶融させて、上記レーザ素子から発せられたレーザ光の少なくとも一部を反射させて上記レーザ素子に戻して該レーザ素子の機能を停止させる。
ここで、上記溶融反射部材を溶融させることによって上記光ファイバの端面に上記反射面を形成することが好ましい。また、上記接着材に接触するように上記溶融反射部材を取り付けることが好ましい。また、上記光ファイバを被覆するフェルールに接触するように上記溶融反射部材を取り付けることが好ましい。また、上記溶融反射部材を上記レーザ光の光路の上方に配置することが好ましい。さらに、上記溶融反射部材として、Au、Ag、Cu、Ge、Si、Bi、Sn、In、Pb、Cd、Zn、及びGaの少なくとも1つを含む合金を用いることが好ましい。
本発明によれば、レーザ光の漏れ光の照射や高温下での長期的な使用により接着材の温度が上昇すると、接着材が発火温度に達する前に溶融反射部材が溶融してレーザ光の光路上に反射面が形成される。レーザ素子から発せられたレーザ光の少なくとも一部がこの反射面で反射されてレーザ素子に戻ることにより、レーザ素子の端面に光学損傷が生じてレーザ発振が停止する。したがって、接着材の温度が上昇して発火する前にレーザ発振を停止させることができるので、大規模な火災といった重大事故を回避して安全性を高めることができる。
従来のレーザモジュールの一例を断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるレーザモジュールを模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるレーザモジュールを模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるレーザモジュールを模式的に示す断面図である。 本発明の第4の実施形態におけるレーザモジュールを模式的に示す断面図である。 図6のレーザモジュールにおけるレンズド光ファイバの端部を示す拡大図である。 本発明の他の実施形態におけるレーザモジュールを模式的に示す断面図である。
以下、本発明に係るレーザモジュールの実施形態について図2から図7を参照して詳細に説明する。なお、図2から図7において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるレーザモジュール1を模式的に示す断面図である。図2に示すように、本実施形態におけるレーザモジュール1は、側壁11,12と、下部壁13と、上部壁14とからなるパッケージ筐体10を備えている。パッケージ筐体10内には、壁11,12,13,14によりパッケージ内部空間Sが形成されている。このパッケージ内部空間Sには半導体レーザ素子20が配置されている。なお、符号60はパッケージ筐体10を冷却するためのヒートシンクである。
また、レーザ素子20に電力を供給するためのリード22が、パッケージ筐体10の側壁12を貫通して設けられている。このリード22はボンディングワイヤ24によりレーザ素子20に接続されている。
また、レーザモジュール1は、レーザ素子20から発せられるレーザ光を外部に伝搬する光ファイバ30を備えている。この光ファイバ30の端部の周囲はフェルール40により被覆されており、光ファイバ30は接着材35によりフェルール40に保持及び固定されている。この接着材35としては、例えば、米国のEpoxy Technology社から入手可能なEPO-TEK 353NDを用いることができる。
パッケージ筐体10の側壁11にはスリーブ15が形成されており、このスリーブ15の内部に上記フェルール40が挿入されている。このフェルール40は接着材36によりスリーブ15内に固定されている。この接着材36としては、例えば、上述したEPO-TEK 353NDを用いることができる。
フェルール40は、接着材35や接着材36からの熱を伝えやすい材質からなることが好ましい。このような熱伝導性の良い材料として、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼などを用いることができる。また、接着材35や接着材36からの伝熱性を考慮すると、フェルール40の厚さは約0.5mm〜約3mmであることが好ましい。さらに、フェルール40は、使用する光の波長に対する吸収率が高い材料からなることが好ましい。例えば、近赤外光を使用する場合であれば、近赤外光に対する吸収率が比較的高い材料としてニッケルやステンレス鋼などを用いることができる。
パッケージ筐体10のパッケージ内部空間Sにはレンズ26A,26Bが配置されており、これらのレンズ26A,26Bによりレーザ素子20から発せられたレーザ光が、光ファイバ30の端部に集光されるようになっている。
図2に示すように、パッケージ筐体10のパッケージ内部空間Sには、接着材35,36の発火点(例えば500℃)よりも低い融点を有する溶融反射部材50が設けられている。この溶融反射部材50は、レーザモジュール1の正常作動時(正常時)には固体であるが、レーザ光の漏れ光の照射や高温下での長期的な使用により接着材35や接着材36の温度が上昇した場合に、接着材35や接着材36が発火温度に達する前に溶融して液体になる。本実施形態では、溶融反射部材50は、フェルール40及び接着材36に接触するように側壁11の内面の光ファイバ30の端部近傍に配置されている。このような溶融反射部材50としては、Au90Sn10合金(融点217℃)、Au88Ge12合金(融点356℃)、In66.3Bi33.7合金(融点72℃)を用いることができる。これらの合金以外にも、Au、Ag、Cu、Ge、Si、Bi、Sn、In、Pb、Cd、Zn、及びGaの少なくとも1つを含む合金からなる物質を溶融反射部材50として用いることができる。あるいは、樹脂を溶融反射部材50として用いることもできる。
このような構成において、レーザ素子20から発せられたレーザ光は、レンズ26A,26Bにより光ファイバ30の端部に集光され、光ファイバ30によりパッケージ筐体10の外部に伝搬される。
このとき、レーザ光の漏れ光の照射や高温下での長期的な使用により接着材35や接着材36の温度が上昇すると、接着材35や接着材36が発火温度に達する前に溶融反射部材50が溶融して光ファイバ30の端面に流れ込む。これにより、光ファイバ30の端面には、溶融した溶融反射部材50からなる反射面が形成される。したがって、レーザ素子20から発せられたレーザ光は、この反射面で反射してレーザ素子20に戻ることとなる。これによりレーザ素子20の端面の温度が上昇し、最終的には端面が溶融して光学損傷(catastrophic optical damage:COD)が生じてレーザ発振が停止する。このように、本実施形態では、接着材35,36の温度が上昇しても、接着材35,36が発火温度に達する前に溶融反射部材50を溶融させて上述した反射面をレーザ光の光路上に形成することができる。したがって、この溶融した溶融反射部材50により形成された反射面でレーザ光の少なくとも一部を反射させてレーザ素子20に戻すことでレーザ素子20にCODを生じさせることができる。これにより、大規模な火災といった重大事故を回避して安全性を高めることができる。
図3は、本発明の第2の実施形態におけるレーザモジュール101を模式的に示す断面図である。図3に示すように、本実施形態におけるレーザモジュール101では、フェルール40がパッケージ筐体10のパッケージ内部空間Sまで延出されており、フェルール40の端部がパッケージ内部空間Sに設置された保持部170に保持されている。フェルール40は接着材136により保持部170内に固定されている。この接着材136としては、例えば、上述したEPO-TEK 353NDを用いることができる。
パッケージ筐体10のパッケージ内部空間Sには、保持部170とレーザ素子20との間にレンズ126が配置されており、レーザ素子20から発せられたレーザ光がレンズ126により光ファイバ30の端部に集光されるようになっている。
本実施形態では、保持部170の側面の光ファイバ30の端部近傍に溶融反射部材150が取り付けられている。この溶融反射部材150は、第1の実施形態における溶融反射部材50と同様に、接着材136,35,36の発火点(例えば500℃)よりも低い融点を有する物質からなるものである。例えば、Au、Ag、Cu、Ge、Si、Bi、Sn、In、Pb、Cd、Zn、及びGaの少なくとも1つを含む合金からなる物質を溶融反射部材150として用いることができる。あるいは、樹脂を溶融反射部材150として用いることもできる。
本実施形態においても、レーザ光の漏れ光の照射や高温下での長期的な使用により接着材136,35,36の温度が上昇しても、接着材136,35,36が発火温度に達する前に溶融反射部材150が溶融して光ファイバ30の端面に流れ込む。これにより、光ファイバ30の端面には、溶融した溶融反射部材150からなる反射面が形成される。したがって、この溶融した溶融反射部材150により形成された反射面でレーザ光の少なくとも一部を反射させてレーザ素子20に戻すことでレーザ素子20にCODを生じさせることができる。これにより、大規模な火災といった重大事故を回避して安全性を高めることができる。
図4は、本発明の第3の実施形態におけるレーザモジュール201を模式的に示す断面図である。図4に示すように、本実施形態におけるレーザモジュール201は、レンズ形状の端部を有するレンズド光ファイバ230を有しており、このレンズド光ファイバ230によりレーザ素子20から発せられるレーザ光が外部に伝搬される。このレンズド光ファイバ230の周囲はフェルール240により被覆されており、レンズド光ファイバ230は接着材235によりフェルール240に保持及び固定されている。この接着材235としては、例えば、上述したEPO-TEK 353NDを用いることができる。なお、図4に示すように、フェルール240の端部は、レンズド光ファイバ230の端部形状に沿った傾斜面を有している。
フェルール240は、フェルール40と同様に、接着材235や接着材36からの熱を伝えやすい材質からなることが好ましい。このような熱伝導性の良い材料として、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼などを用いることができる。また、接着材235や接着材36からの伝熱性を考慮すると、フェルール240の厚さは約0.5mm〜約3mmであることが好ましい。さらに、フェルール240は、使用する光の波長に対する吸収率が高い材料からなることが好ましい。例えば、近赤外光を使用する場合であれば、近赤外光に対する吸収率が比較的高い材料としてニッケルやステンレス鋼などを用いることができる。
本実施形態では、レンズド光ファイバ230の端部近傍のフェルール240上に溶融反射部材250が取り付けられている。この溶融反射部材250は、接着材235,36の発火点(例えば500℃)よりも低い融点を有する物質からなるものである。例えば、Au、Ag、Cu、Ge、Si、Bi、Sn、In、Pb、Cd、Zn、及びGaの少なくとも1つを含む合金からなる物質を溶融反射部材250として用いることができる。あるいは、樹脂を溶融反射部材250として用いることもできる。
本実施形態においても、レーザ光の漏れ光の照射や高温下での長期的な使用により接着材235,36の温度が上昇しても、接着材235,36が発火温度に達する前に溶融反射部材250が溶融してフェルール240上からレンズド光ファイバ230の端面に流れ込む。これにより、レンズド光ファイバ230の端面には、溶融した溶融反射部材250からなる反射面が形成される。したがって、この溶融した溶融反射部材250により形成された反射面でレーザ光の少なくとも一部を反射させてレーザ素子20に戻すことでレーザ素子20にCODを生じさせることができる。これにより、大規模な火災といった重大事故を回避して安全性を高めることができる。
図5は、本発明の第4の実施形態におけるレーザモジュール301を模式的に示す断面図である。図5に示すように、本実施形態におけるレーザモジュール301は、第3の実施形態と同様に、レンズド光ファイバ230を有するものであるが、フェルール240を用いずにレンズド光ファイバ230を固定したものである。レンズド光ファイバ230は接着材335によりスリーブ15に固定されている。また、本実施形態では、パッケージ内部空間S内に台座370が設けられており、この台座370上に設けられた接着材372によってレンズド光ファイバ230が固定されている。これらの接着材335,372としては、例えば、上述したEPO-TEK 353NDを用いることができる。
図6は、図5のレンズド光ファイバ230の端部を示す拡大図である。図5及び図6に示すように、本実施形態では、レンズド光ファイバ230の端部近傍に直接溶融反射部材350が取り付けられている。この溶融反射部材350は、接着材372,335の発火点(例えば500℃)よりも低い融点を有する物質からなるものである。例えば、Au、Ag、Cu、Ge、Si、Bi、Sn、In、Pb、Cd、Zn、及びGaの少なくとも1つを含む合金からなる物質を溶融反射部材350として用いることができる。あるいは、樹脂を溶融反射部材350として用いることもできる。
本実施形態においても、レーザ光の漏れ光の照射や高温下での長期的な使用により接着材372,335の温度が上昇しても、接着材372,335が発火温度に達する前に溶融反射部材350が溶融してレンズド光ファイバ230の端面に流れ込む。これにより、レンズド光ファイバ230の端面には、溶融した溶融反射部材350からなる反射面が形成される。したがって、この溶融した溶融反射部材350により形成された反射面でレーザ光の少なくとも一部を反射させてレーザ素子20に戻すことでレーザ素子20にCODを生じさせることができる。これにより、大規模な火災といった重大事故を回避して安全性を高めることができる。
上述した実施形態では、光ファイバの端面に反射面を形成する例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、図7に示すように、レーザ光の光路に略垂直なガラス板417をパッケージ内部空間Sに配置し、このガラス板417上に溶融反射部材450を配置してもよい。この場合には、接着材35,36が発火温度に達する前に溶融反射部材450が溶融してガラス板417上を流れ落ちレーザ光の光路上に反射面を形成する。この反射面でレーザ光の少なくとも一部を反射させてレーザ素子20に戻すことでレーザ素子20にCODを生じさせることができる。これにより、大規模な火災といった重大事故を回避して安全性を高めることができる。
また、上述した例では、レーザ光の光路の上方に溶融反射部材が配置されていたが、これに限られるものではない。溶融反射部材をレーザ光の光路の上方に配置した場合には、重力を用いて溶融した溶融反射部材をレーザ光の光路上に流し込むことができるが、例えば、温度が低い方から高い方に流れるマランゴニ効果を利用することにより、レーザ光の光路の下方に溶融反射部材を配置した場合であっても溶融した溶融反射部材をレーザ光の光路上に流し込むことができる。
また、溶融した溶融反射部材により形成される反射面は、レーザ素子から発せられたレーザ光のすべてを反射させてレーザ素子に戻す必要はなく、レーザ光の少なくとも一部を反射させてレーザ素子に戻せばよい。レーザ光の少なくとも一部でもレーザ素子に戻せば、レーザ素子にCODを生じさせることができるので、大規模な火災といった重大事故を回避して安全性を高めることができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 レーザモジュール
10 パッケージ筐体
11 側壁
12 側壁
13 下部壁
14 上部壁
15 スリーブ
20 半導体レーザ素子
26A レンズ
26B レンズ
30 光ファイバ
35 接着材
36 接着材
40 フェルール
50 溶融反射部材
60 ヒートシンク
101 レーザモジュール
126 レンズ
136 接着材
150 溶融反射部材
170 保持部
201 レーザモジュール
230 レンズド光ファイバ
235 接着材
240 フェルール
250 溶融反射部材
301 レーザモジュール
335 接着材
350 溶融反射部材
370 台座
372 接着材
417 ガラス板
450 溶融反射部材
S パッケージ内部空間

Claims (12)

  1. 内部にパッケージ内部空間が形成されたパッケージ筐体と、
    前記パッケージ内部空間に配置されたレーザ素子と、
    前記レーザ素子から発せられたレーザ光を前記パッケージ筐体の外部に伝搬する光ファイバと、
    前記光ファイバを前記パッケージ筐体に対して固定する接着材と、
    正常時は固体であって前記接着材の発火点よりも低い融点を有する溶融反射部材であって、溶融することによって、前記レーザ素子から発せられたレーザ光の少なくとも一部を反射させて前記レーザ素子に戻す反射面を前記レーザ光の光路上に形成する溶融反射部材と、
    を備えたことを特徴とするレーザモジュール。
  2. 前記溶融反射部材は、溶融することによって前記光ファイバの端面に前記反射面を形成することを特徴とする請求項1に記載のレーザモジュール。
  3. 前記溶融反射部材は、前記接着材に接触するように取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザモジュール。
  4. 前記光ファイバを保持するフェルールをさらに備え、
    前記溶融反射部材は、前記フェルールに接触するように取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  5. 前記溶融反射部材は、前記レーザ光の光路の上方に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  6. 前記溶融反射部材は、Au、Ag、Cu、Ge、Si、Bi、Sn、In、Pb、Cd、Zn、及びGaの少なくとも1つを含む合金からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のレーザモジュール。
  7. パッケージ筐体内に形成されたパッケージ内部空間に配置されたレーザ素子からレーザ光を出射して、該レーザ光を前記パッケージ筐体に接着材により固定された光ファイバに入射させて前記パッケージ筐体の外部に伝搬させるレーザ光生成方法であって、
    正常時は固体であって前記接着材の発火点よりも低い融点を有する溶融反射部材を前記パッケージ内部空間に設け、
    前記正常時よりも高温となった場合に、前記接着材が発火する前に前記溶融反射部材を溶融させて、前記レーザ素子から発せられたレーザ光の少なくとも一部を反射させて前記レーザ素子に戻して該レーザ素子の機能を停止させる、
    ことを特徴とするレーザ光生成方法。
  8. 前記溶融反射部材を溶融させることによって前記光ファイバの端面で前記レーザ光の少なくとも一部を反射させることを特徴とする請求項5に記載のレーザ光生成方法。
  9. 前記接着材に接触するように前記溶融反射部材を取り付けることを特徴とする請求項7又は8に記載のレーザ光生成方法。
  10. 前記光ファイバを被覆するフェルールに接触するように前記溶融反射部材を取り付けることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載のレーザ光生成方法。
  11. 前記溶融反射部材を前記レーザ光の光路の上方に配置することを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載のレーザ光生成方法。
  12. 前記溶融反射部材として、Au、Ag、Cu、Ge、Si、Bi、Sn、In、Pb、Cd、Zn、及びGaの少なくとも1つを含む合金を用いることを特徴とする請求項7から11のいずれか一項に記載のレーザ光生成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019507490A (ja) * 2015-12-17 2019-03-14 キャティ ビー.ブイ. 電気光学アセンブリ

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