JP2015089821A - 易解体打栓口栓付き容器 - Google Patents

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潔 和田
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修 漆原
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Abstract

【課題】力の弱い消費者でも、カッターなどの道具を使用しないで、容器本体から、容易にキャップを外すことが可能な打栓式キャップを有する容器を得ること。
【解決手段】容器本体(1)と、容器本体に嵌挿するキャップ(2)からなる容器において、容器本体の注出口(13)の外周面に凹部(14)を設け、キャップは注出口を封鎖する天板部(32)と天板部周縁から垂下する筒状側壁(3)からなり、キャップの筒状側壁下方内周に、容器本体の凹部に嵌合する凸部(31)を設け、注出口外周面と筒状側壁の内面との間の隙間が、少なくとも2箇所において異なることを特徴とする易解体打栓口栓付き容器である。
【選択図】図3

Description

本発明は、容易に、容器本体から外すことができる打栓式キャップと、そのキャップに嵌合する容器本体からなる、易解体打栓口栓付き容器に関する。
キャップが容器本体に打栓される容器において、キャップと容器本体は、通常、異なるプラスチック素材を使用していることが多い。その為、廃棄処分するには、キャップと容器本体を分けて、材質ごとに分別して廃棄する必要がある。
容器本体とキャップが同じ材質であったならば、打栓で挿嵌する衝撃で、互いに滑らず、嵌合部分で欠けやクラックなどが発生するなどの問題が発生してしまう。その為、キャップと容器本体は、異なる材質を使用している。
しかしながら、異なる材質にしているが故に、容器の内容物を使用してしまった後では、これを分別して廃棄する必要がある。
打栓式のキャップは、外しにくく、カッターで一部を切断してからでないと、容易に外すことができない。さらに、容器本体がガラス瓶などであると、カッターの刃先が滑りやすく、怪我をしやすい問題があった。
これに対し、特許文献1では、頂板部及びスカート部から成り、頂板部に内容物取出用開口を形成するスコアが設けられている容器口部に嵌合されるキャップ本体、及びキャップ本体の頂板部を覆うようにキャップ本体に開閉可能にヒンジ連結される上蓋から成るキャップにおいて、
前記キャップ本体には、キャップ本体の下端からキャップ本体のスカート部を覆って延びる側壁が形成され、該側壁はヒンジ部を介して上蓋と連結されると共に、スカート部との間に互いに係合する係合部が形成されており、該側壁で覆われるキャップ本体のスカート部の係合部の内側で且つ側壁とキャップ本体との連結部の両側に弱化部が形成されて、上蓋をキャップ本体から開蓋し、該側壁の係合部を解除して、上蓋をキャップ軸方向上方に引き上げることにより、キャップ本体スカート部に形成された弱化部が破壊され、容器口部から容易に取り外すことが可能なキャップを提案している。
このキャップは、側壁とキャップ本体との連結部の両側に弱化部が形成されている。そして、上蓋をキャップ軸方向上方に引き上げることにより、その弱化部が破壊されるので、スカート部の一部が破壊された状態になる。
しかしながら、この構成では、ヒンジ近傍でスカート部が欠損しても、強固に挿嵌しているスカート部は、力の弱い消費者にとって、容易には外れない問題があった。
特許3353242号公報
上記問題に鑑みて、力の弱い消費者でも、カッターなどの道具を使用しないで、容器本体から、容易にキャップを外すことが可能な打栓式キャップを有する容器を得ることが本発明の課題である。
本発明の請求項1の容器は、容器本体と、容器本体に嵌挿するキャップからなる容器において、
容器本体の注出口の外周面に凹部を設け、
キャップは注出口を封鎖する天板部と天板部周縁から垂下する筒状側壁からなり、
キャップの筒状側壁下方内周に、容器本体の凹部に嵌合する凸部を設け、
注出口外周面と筒状側壁の内面との間の隙間が、少なくとも2箇所において異なることを特徴とする易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項2の容器は、注出口外周面と筒状側壁内面との相対する部位の隙間を、キャップの凸部と天板部の間で肉厚を調整することによって、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くしたことを特徴とする請求項1に記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項3の容器は、注出口外周面と筒状側壁内面との相対する部位の隙間を、容器本体の注出口先端と凹部の間で肉厚を調整することによって、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くしたことを特徴とする請求項1に記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項4の容器は、注出口外周面と筒状側壁内面との間に設けた隙間で、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くした隙間の範囲を、注出口中心から注出反対方向を中心線として、その中心線の左右に90〜135度の周囲に渡って設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項5の容器は、注出口外周面と筒状側壁内面との隙間で、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広く隙間を設けた領域と、広い隙間を設けない領域との境の筒状側壁に、脆弱部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項6の容器は、キャップの脆弱部の断面がV字形状であることを特徴とする請求項5に記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項7の容器は、キャップの脆弱部を、キャップ内側に設けたことを特徴とする請求項5〜6のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項8の容器は、キャップの脆弱部を、天板部との境から筒状側壁の下端まで設けたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項9の容器は、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くした隙間の範囲における筒状側壁位置上端に、キャップの天板部を覆う蓋をヒンジでつなげたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項10の容器は、キャップの天板部にプルトップの開口部を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項11の容器は、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くした隙間を有する筒状側壁の外面の、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合する中心から左右にそれぞれ90度離した2箇所に、キャップを外す時に押すことを指示する表示を設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の請求項12の容器は、ヒンジを、キャップを外す時に押すことを指示する2箇所の表示と表示の間の中央に設けたことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器である。
本発明の容器は、キャップの筒状側壁を押すだけで、容易にキャップと容器本体との嵌合を一端で部分的に外せられる。さらに、蓋を引き上げることで筒状側壁の脆弱部が切れ、容器本体とキャップの筒状側壁とが嵌合する全周囲の半分以上を外すことができる。そのため、力の弱い人でも、道具を使用しなくても、容易にキャップを容器本体から外して、分別廃棄処理が可能になった。
本発明の容器の外観図である。 本発明の容器に使用されるキャップの外観図である。 本発明の実施例において、B面で切断された容器本体とキャップを嵌合している縦断面図(図3−1)と、C面で切断した容器本体とキャップの横断面図(図3−2)である。 本発明の実施例において、A面で切断された容器本体とキャップを嵌合している縦断面図(図4−1)と、開口後、キャップを容器本体から外す為、相対する部分を押している状態を示す図(図4−2)である。 本発明の実施例において、キャップ筒状側壁を押して、容器本体注出口の外周凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合をヒンジ側だけ外した状態を示すB面での縦断面図(図5−1)と、その時の容器注出口の水平面Cで切断した容器本体とキャップの横断面図(図5−2)である。 本発明の実施例において、ヒンジ側の蓋を上に引き上げて、キャップを注出口から外しかけている状態を示すB面での縦断面図(図6−1)と外観図(図6−2)である。 本発明の他の実施例を示すB面における断面図と、C面上方から見た断面図、キャップと容器本体とが嵌合する位置を規制する嵌合突起を設けた例を示す外観図である。 本発明の容器で、キャップを容器本体から外す為、注出口外周との隙間を設けた筒状側壁の相対する部分を押して、筒状側壁を変形させている状態を示すA面での縦断面図とC面における横断面図である。 本発明の他の実施例で、通常の状態と、隙間を押した状態の横断面図を示した。
以下、本発明の容器の実施例の形態について、図を用いて詳細に説明する。
実施例の形態に使用される容器本体1は、図1に示すように、通常のボトルで、プラスチック製の射出延伸ブロー成形したボトルや、通常のダイレクトブロー成形ボトルなどであっても、ブロー成形されたガラス瓶であってもかまわない。この容器は、容器本体口元に嵌合可能な打栓式キャップ2が使用される。
容器本体の注出口近傍は、首部11が細くなっていて、打栓されるキャップが覆う下側の位置には本体鍔12が設けられ、容器本体が薄くても、容器胴部に負担が来ないように設計されていて、キャップ2を打栓して嵌合するのに適した形状になっている。
図2は、本発明の容器におけるキャップ2で、蓋4が閉じた状態を示す外観図である。キャップ2は、天面側に蓋4を有し、蓋4は筒状側壁3とヒンジ5で繋がっている。その為、蓋4は、蓋4を完全に取り外さなくても開けて内容物を注出したり、蓋を閉じて密封できるようになっている。
また、キャップを容器本体から外す時に筒状側壁外面を押す位置を示す目印として、文字
を彫刻312している。
図3は、キャップ2が容器本体1に嵌合し、蓋4が閉じた状態を示した。
図3−1は、図2のB面で切断した断面で、容器本体1と嵌合した状態を示している。
容器本体1の注出口13には、外周部の下側に凹部14を設けている。
また、キャップ2の筒状側壁3の下方内周には、容器本体の凹部14に嵌合する凸部31が設けられている。
さらに、キャップの注出口を覆う面には天板部32が設けられている。
天板部32には、中央に使用前の排出を防ぐプルトップ6と、天板部内壁から垂下し注出口の内面に接して密封するインナーリング33と、天板部32の内側にあって注出口先端に接して密封するコンタクトリング34と、天板部32の外側で、蓋4の内周面に嵌合する凸リング35とが設けられている。
さらに、プルトップ6に接続する天板部32の周囲には液ダレを防止する周状突起36が設けられている。そして、周状突起36中央寄りの天板部32とプルトップ6の間には円形状にプルトップ脆弱部60が設けられ、プルトップ6の端に設けたプルリング61を引っ張れば、容易に破断して開口できるようにしている。
蓋4の内面には、キャップの周状突起36に接して液止めをする蓋インナーリング42が設けられている。また、蓋の外周壁43の内周端部近傍には、凸リング35と嵌合する嵌合凹部430が設けられ、プルトップ開口後の容器開閉を担うようになっている。さらに、蓋4のヒンジ反対側には、嵌合凹部430を外して蓋を開けることができるように、鍔41が設けられている。
図3−2は、図3−1のC面で切断した横断面図で、注出口13とキャップとの嵌合状態を表している。
注出口13内面には、インナーリング33が接して密封性を確保している。そして、注出口13外面と筒状側壁3との隙間は、場所によって異なるようになっている。
すなわち、筒状側壁3の鍔側筒状側壁30は内側に迫って厚くなっており、注出口13との第一の隙間310は狭くなっている。しかし、ヒンジ側筒状側壁301は薄く、注出口13との第二の隙間311は広くなっている。
第二の隙間311は、注出口中心から注出反対方向を中心線として、その中心線の左右に90度以上、135度以下にしてある。そして、筒状側壁3の肉薄な鍔側筒状側壁30と厚肉で内側に迫っているヒンジ側筒状側壁301の境には、2箇所、脆弱部302が、筒状側壁の天板部接続部から凸部31にわたって、設けられている。この脆弱部302は、強く引き裂く力が生じた場合、切れるように設定されている。脆弱部は外側に設けても良い。また、脆弱部は、ヒンジの引っ張り強度よりも弱い力で破断し、打栓する時には破断しない強度がある脆弱部であれば、形状、方式はどのようなものであってもかまわない。
図4は、図3と同じキャップ2が容器本体1に嵌合し蓋4が閉じた状態と、キャップを外し始める状態で、図2のA面で切断した縦断面図である。
図4−1は、図3−1とは切り口が直角方向に変えた断面図である。この方向では、注出口13外面と筒状側壁3との隙間は広く、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さ37よりも広い隙間になっている。
図4−2は、内容物を排出し、容器を廃棄する時、容器本体1からキャップ2を分別する時の初期の工程である。すなわち、蓋4を開け、を図4−1の筒状側壁3の相対する部位a・b(図3−2に示した)を押して、筒状側壁3を変形させた状態を示している。
図5は、図4−2のように、筒状側壁3の相対する部位a・bを押した工程の垂直方向であるB面における縦断面図と、C面における横断面図である。
図5−1で示すように、図4−2の垂直方向では、相対する部位a・bを押すことによって、筒状側壁3を変形させ、ヒンジ側筒状側壁301が外側に押し出される。
これは、図5−2で示されるように、筒状側壁3の円周長さは変化しないので、相対するa・b部分を押すことで、その縮まった径の余りが、ヒンジ側の飛び出す変形に変化する現象を利用している。
ここで、相対する部位a・bにおいて、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さよりも広い隙間になっていなくても、相対する部位a・bに広い隙間があることで、筒状側壁の相対する部位a・bを押すことで、変形して嵌合が甘くなり、外れやすくなる。
しかし、相対する部位a・bでは、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さよりも広くなるように設定した。このことにより、ヒンジ側筒状側壁301の外側に押し出される変形量が、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さよりも広く拡張した。そうなることで、ヒンジ側筒状側壁301の容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31は、嵌合が完全に外れた。
押す部分を180度離れた位置に設定したのは、一番大きく変形する為である。
この時、容易に嵌合が外れるよう、筒状側壁の厚みに対し、インナーリング33の厚みは半分以下、好ましくは3分の1以下にして、剛性強度を小さくしておくことが好ましい。ヒンジ側筒状側壁301凸部31の嵌合が外れた状態で、ヒンジ側に接続している蓋4を注出口の面に対して垂直方向に引き上げると、キャップ2の凸部31は、筒状側壁3の凹部14から外れているヒンジ側から逐次外れて、キャップ2が注出口13から分離する。ここで、筒状側壁3の相対する部位a・bを確実に押す為、筒状側壁3外側面の押す部分に、押、プッシュ、Pushなどの彫刻312を入れたり、印刷したりしておくと、押す所がはっきり認識できるので、好ましい。(図2、図6−2に図示)
この目印である彫刻312の位置は、ヒンジ5から等距離の相対する2箇所に設ける。すなわち、2箇所の筒状側壁を押す位置の中央に引き上げるヒンジがあることで、ヒンジを引き上げた時、一方に偏った力が掛からないようにする。もし偏った場合、ヒンジ5が切れやすくなる問題を解決する手立てである。
図6は、蓋4を持ち上げ、ヒンジ側筒状側壁301が上昇して来た状態を示している。図5で、容器本体の凹部14から抜けたヒンジ側筒状側壁の凸部31部分が抜けているので、容易に引き上げられているが、鍔側筒状側壁の凸部31は嵌合した状態のままである。
断面図で示した図6−1の状態で、強く蓋4を引き上げると、インナーリング33の剛性があって、変形しにくくなっている場合であっても、筒状側壁3のヒンジ側筒状側壁301と鍔側筒状側壁30との境に脆弱部302が設けられていると、外観図の図6−2で示すように、ヒンジ側筒状側壁301の上昇によって、脆弱部302が破断し、容易にヒンジ側筒状側壁を持ち上げられ、逐次鍔側筒状側壁も外すことができる。
これは、注出口外周との隙間や凸部31の嵌合がヒンジ側筒状側壁301と同じ範囲が180度以上設けられているので、このヒンジ側筒状側壁301部分が一度部分的に持ち上げられると、連続して凸部31が注出口凹部14を変形して乗り越える。
ただ、注出口13外周面と筒状側壁3内壁面と迫っている第一の隙間は、厚肉で変形しにくいので、嵌合が上側には抜けにくい。しかし、第一の隙間310範囲はヒンジ反対側で嵌合全周の半分未満の範囲しかないので、第二の隙間311範囲が注出口の凹部14から抜けた後、ヒンジ反対側に移動して、容器本体の凹部14との嵌合から外れるようになるので、ヒンジ反対側の凸部31も凹部14から抜けて、無理なく全体が外れるのである。
図7は、筒状側壁3の厚みがヒンジ5側と鍔41側で同じであるが、注出口13の厚みが異なることで、狭い隙間と広い隙間を設けた例である。
図7−1は図2のB面で切断した断面図で、図7−2はC面の断面図である。
この方法は、容器が扁平は容器などに用いると、周囲方向の位置を明確に設定しやすいメリットがある。もちろん、キャップの打栓方向は、容器に合わせる必要がある。
また、図7−3で示すように、キャップ2と容器本体1が自由に回転してしまわないよう
、本体鍔12と筒状側壁3とが嵌合するキャップには嵌合突起21を、本体鍔12には切り欠き121を設けるなどの位置合わせの対応が求められる。
第二の隙間311の範囲は、図3の場合と同じく、180度〜270度の範囲に設定し、ヒンジからそれぞれ90度以上離れた部分に脆弱部302を設けると、外しやすくなる。
図8は、筒状側壁3の相対する部位を押して変形させた状態を示した。
図8−1は、図2のB面で切断した断面図で、図8−2はC面の断面図である。
筒状側壁3は、第二の隙間の相対する部位a・bを押した工程で、筒状側壁3が変形し、ヒンジ側筒状側壁301が外側に押し出される。
筒状側壁3の円周長さは変化しないので、相対する部位a・bを押すことで、その縮まった径で余った周囲長さが、ヒンジ側の飛び出す変形に変化している。
相対する部位a・bは、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さよりも大きな隙間に設定してある。そのため、ヒンジ側筒状側壁301の外側に押し出される変形量は、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さよりもおおきくなる。そこで、ヒンジ側筒状側壁301の容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31は、嵌合が外れる。
この場合も、容易に嵌合が外れるよう、筒状側壁の厚みに対し、インナーリング33の厚みは半分以下、好ましくは3分の1以下にして、剛性強度を小さくしておくことが好ましい。
ヒンジ側筒状側壁301凸部31の嵌合が外れた状態で、ヒンジ側に接続している蓋4を注出口の面に対して垂直方向に引き上げると、キャップ2の凸部31は、筒状側壁3の凹部14から外れたヒンジ側から逐次外れて、キャップ2が注出口13から分離する。
図9は、図7の筒状側壁3の厚みが相対する部位a・bが薄く、ヒンジ側とヒンジ反対側は厚くなっていることで、相対する部位a・bのみ第二の隙間311で、ヒンジ側、ヒンジ反対側は、共に第一の隙間とした実施例である。
図9−1にC面における断面図、図9−2に筒状側壁3を押して変形させた状態のC面における断面図を示した。
このキャップは、ヒンジ部近傍の成形がしやすい。筒状側壁3の薄肉と厚肉のメリハリが利いているので、変形させる工程も作動させやすい。
この場合、相対する部位a・bそれぞれの隙間が大きなa範囲316とb範囲317は、それぞれ90度以上設ける必要がある。また、ヒンジ側厚肉の範囲318は60度以下で、繋ぎ部分は、徐々に変化するようになっていることが好ましい。
もちろん、ヒンジ反対側の厚肉と薄肉との境には、脆弱部302がそれぞれ設けていることが好ましい。
図9−2で示すように、変形してできたヒンジ側の隙間3150は、相対する部位a・bそれぞれの隙間が、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さよりそれぞれ大きな隙間にしている。そのため、筒状側壁の周囲の長さは、変形させても変わらないので、相対する部位a・bそれぞれの中心からの距離が小さく縮められると、ヒンジ側は中心から大きく離れ、容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31が嵌合している嵌合深さよりも大きな隙間が生じる。
その為、ヒンジ側の凸部31は注出口13の凹部14から外れ、ヒンジ側の蓋4を上側に引き上げると、キャップが外れ始め、キャップ2を容器本体1から、外すことができる。ここで、隙間が大きなa範囲316とb範囲317とヒンジ側厚肉の範囲318の合計した角度は、180度以上になるが、270度以下にすることが好ましい。この合計した角度が270度以上であると、相対する部位a・bを押した時に、鍔側厚肉部分も変形して外側に飛び出して、充分ヒンジ側筒状側壁が外側に飛び出さなくなる恐れがある。
本発明のキャップ2を成形する射出成形樹脂は、内容物に対して耐性のある材料である必要があるが、さらに、容器本体1とは違った材料であることが好ましい。それは、打栓
する時、互いを削りあったりしないで、滑りやすくして、スムースな挿入と排出ができるようにする為である。
逆に、キャップと容器本体の材料が違う材質である為、分別して、廃棄する必要がある。具体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン共重合体、ポリメチルペンテン樹脂などのポリオレフィン系樹脂が好ましい。
ポリオレフィン系樹脂は、結晶性の樹脂で、ヒンジの成形において、結晶が揃い易いことで、強度の高いヒンジキャップが得られる。
また、容器本体1をブロー成形する材料は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリロニトリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリフェニレン系樹脂、フッ化エチレン系樹脂、ガラスなどが考えられる。もちろん、以上の樹脂を使用した製造において、延伸ブロー成形、射出ブロー成形で製造しても、また、ダイレクトブロー成形で製造してもかまわない。
本発明の容器は、以上のようなもので、容器の内容物が無くなり、廃棄する時に、道具を使用しなくても、容器本体1からキャップ2を容易に外すことが可能な打栓式キャップを有する容器である。しかも、キャップは通常の射出成形で簡単に製造することが可能で、容器本体も、通常の成形で可能である。
特に、力のない人でも、カッターなどを使用せずに、筒状側壁3の相対する面を押すことによって、容易にキャップを外すきっかけを作ることが可能なので、キャップを外す時に、弱いヒンジ部部分が破損しにくい。その為、手間がかからず、普及し易いと共に、面倒くささが低下するので、キャップを付けたままの廃棄も減少する。万が一、キャップが付けたままで廃棄に回されても、廃棄分別工程で、簡単に分離できるなど、分別回収に効果がある。従って、本発明の容器は、非常にエコロジーな容器である。
1・・・・・・・・・容器本体
11・・・・・・・・首
12・・・・・・・・本体鍔
13・・・・・・・・注出口
14・・・・・・・・凹部
2・・・・・・・・・キャップ
21・・・・・・・・嵌合突起
3・・・・・・・・・筒状側壁
30・・・・・・・・鍔側筒状側壁
301・・・・・・・ヒンジ側筒状側壁
302・・・・・・・脆弱部
305・・・・・・・ヒンジ側の隙間
31・・・・・・・・凸部
310・・・・・・・第一の隙間
311・・・・・・・第二の隙間
312・・・・・・・彫刻
315・・・・・・・ヒンジ側隙間
3150・・・・・・変形してできたヒンジ側の隙間
316・・・・・・・a範囲
317・・・・・・・b範囲
318・・・・・・・ヒンジ側厚肉の範囲
32・・・・・・・・天板部
33・・・・・・・・インナーリング
34・・・・・・・・コンタクトリング
35・・・・・・・・凸リング
36・・・・・・・・周状突起
37・・・・・・・・嵌合深さ(容器本体の凹部14と筒状側壁の凸部31の嵌合)
4・・・・・・・・・蓋
41・・・・・・・・鍔
42・・・・・・・・蓋インナーリング
43・・・・・・・・外周壁
430・・・・・・・嵌合凹部
5・・・・・・・・・ヒンジ
6・・・・・・・・・プルトップ
60・・・・・・・・プルトップ脆弱部
61・・・・・・・・プルリング
a・・・・・・・・・相対する部位(断面Aのヒンジ左側)
b・・・・・・・・・相対する部位(断面Aのヒンジ右側)
A・・・・・・・・・(A面位置 ヒンジと直角の縦面)
B・・・・・・・・・(B面位置 ヒンジを通る縦面)
C・・・・・・・・・(C面位置)

Claims (12)

  1. 容器本体と、容器本体に嵌挿するキャップからなる容器において、
    容器本体の注出口の外周面に凹部を設け、
    キャップは注出口を封鎖する天板部と天板部周縁から垂下する筒状側壁からなり、
    キャップの筒状側壁下方内周に、容器本体の凹部に嵌合する凸部を設け、
    注出口外周面と筒状側壁の内面との間の隙間が、少なくとも2箇所において異なることを特徴とする易解体打栓口栓付き容器。
  2. 注出口外周面と筒状側壁内面との隙間を、キャップの凸部と天板部の間で肉厚を調整することによって、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くしたことを特徴とする請求項1に記載の易解体打栓口栓付き容器。
  3. 注出口外周面と筒状側壁内面との隙間を、容器本体の注出口先端と凹部の間で肉厚を調整することによって、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くしたことを特徴とする請求項1に記載の易解体打栓口栓付き容器。
  4. 注出口外周面と筒状側壁内面との間に設けた隙間で、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くした隙間の範囲を、注出口中心から注出反対方向を中心線として、その中心線の左右にほぼ均等に90〜135度の周囲に渡って設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
  5. 注出口外周面と筒状側壁内面との隙間で、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広く隙間を設けた領域と、広い隙間を設けない領域との境の筒状側壁に、脆弱部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
  6. キャップの脆弱部の断面がV字形状であることを特徴とする請求項5に記載の易解体打栓口栓付き容器。
  7. キャップの脆弱部を、キャップ内側に設けたことを特徴とする請求項5〜6のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
  8. キャップの脆弱部を、天板部との境から筒状側壁の下端まで設けたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
  9. 容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くした隙間の範囲における筒状側壁位置上端に、キャップの天板部を覆う蓋をヒンジでつなげたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
  10. キャップの天板部にプルトップの開口部を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
  11. 容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合深さよりも広くした隙間を有する筒状側壁の外面の、容器本体注出口の凹部とキャップ筒状側壁下方内周の凸部との嵌合する中心から左右にそれぞれ90度離した2箇所に、キャップを外す時に押すことを指示する表示を設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
  12. ヒンジを、キャップを外す時に押すことを指示する2箇所の表示と表示の間の中央に設けたことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の易解体打栓口栓付き容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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