JP2015087843A - 木材プレカット工場用業務支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】木材プレカット工場に特有の各種業務同士の情報を連携させ、各業務の実行スケジュール等を的確に管理する。
【解決手段】プレカット加工設計支援装置10、加工制御シーケンサ20に加えて、営業業務用、購買業務用、販売業務用及び品質管理業務用のクライアント端末とも接続され、生産計画部110、進捗管理部120、生産実績報告部130、在庫管理部140、原価管理部150、出荷管理部160、及び機械監視部170として機能させるためのプレカット工場用業務支援プログラムがインストールされた業務支援コンピュータ100によって構成され、加工データが出力されていない段階であっても、物件を特定する管理番号と共に当該物件と紐付けるべき加工データの登録領域を確保し、プレカット加工設計支援装置に対して当該管理番号で当該物件に関する加工データを管理させるために通知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、木材プレカット工場における受注・発注・加工・納品等の各種業務を支援するためのシステムに関する。
従来、図50に示す様に、木造住宅に使用される木造構造部材を、自動搬送ラインの途中に所定の順序で設置された複数の加工機による原材料の加工によって各原材料ごとに少なくとも1つずつ生産する木造構造部材のプレカット生産システムにおいて、設備加工データベース並びに生産順序データベースが格納されたデータベースサーバと、作成用クライアントと、登録用クライアントと、マスタシーケンサと、転送用クライアントと、を備えたものが提案されている(特許文献1)。
特許文献1のシステムは、作成用クライアント、登録用クライアント、及び転送用クライアントとLANで接続されたデータベースサーバが、設備加工DB及び生産順序DBを管理しており、作成用クライアント、登録用クライアント、転送用クライアントからの各DBに対する処理(検索、更新、追加、削除等)の依頼を受けて各DBを操作し、その処理結果をクライアントへ返す機能を有している。
設備加工DBは、作成用クライアントから入力されるデータに基づいて、部材番号及び邸名番号に対して設備加工データが対応付けられたテーブルを各木造住宅ごとに記憶し、生産順序DBは、登録用クライアントから入力される生産順序に対して邸名番号及び部材番号が対応付けられた生産順序データテーブルを記憶している。そして、転送用クライアントが、生産順序DBに記憶された生産順序に従って設備加工DBを検索して対応する設備加工データをマスタシーケンサに転送することで、A様邸、B様邸といった物件単位での加工以外に、A様邸の一部、B様邸の一部、C様邸の一部等、の順序で加工を行い得る様にして、エンドレス加工を可能にしたものである。
また、図51に示す様に、木出し業務用装置、加工業務用装置、出荷検品業務用装置、及び各装置を管理する統括管理用サーバーと、出荷検品業務用装置へは加工情報を、統括管理用サーバーへは加工機からのフィードバック情報を送る加工機ホストコンピュータとで構成され、木材プレカット業務である木出し業務と加工業務と出荷検品業務との別に業務担当する各オペレータA〜Cの装着しているヘッドマウントディスプレイに、統括用サーバーから指示表示をすることで、木材プレカット業務をペーパレス化できる木材プレカット業務の一元管理システムの提案もある(特許文献2)。
特開2003−175502(0009〜0024、図1〜3) 特開2010−272041(要約、図1,3,5,7)
特許文献1の技術は、設備異常の監視(段落0031)や、二重加工の防止(段落0027)なども手当され、物件に拘らずに連続的にプレカット加工を実行することができるものである。特許文献2の技術は、木出し業務、プレカット加工業務、プレカット木材の検品管理を統括管理用サーバーにより一元管理することで、木材プレカット業務のペーパレス化を実現することができるものである。
しかし、プレカット工場では、木出し、加工、検品だけではなく、受注から納品、請求書の発行、さらには原価管理など様々な業務が存在する。また、CAD作業の進捗状況、資材の手配状況、納期の変更など、様々な原因によって柔軟に予定を変更する必用が生じる。
特許文献1,2の技術では、こうしたプレカット工場における受注、設計、材料発注、加工、出荷といった各種業務の間での情報の連携には不十分であり、さらなる業務支援システムが臨まれている。
そこで、本発明は、住宅建築用の木材プレカット工場において特有の各種業務同士で情報を連携させ、各業務の実行スケジュール等を的確に管理することができる業務支援システムを提供することを目的とする。併せて、各業務の結果を営業や管理などの業務へも反映することのできる業務支援システムを提供することをさらなる目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、住宅建築用木材のプレカット加工のための加工データを生成するプレカット加工設計支援装置、及び木材プレカット加工ラインに設置された加工機に対して制御司令を与える加工制御シーケンサ、との間でデータや指令のやり取りを実行する業務支援コンピュータによって構成され、前記業務支援コンピュータが、前記プレカット加工設計支援装置が出力する加工データを、当該加工データに基づいてプレカット加工を実行すべき物件と紐付けて登録する物件登録手段と、前記物件登録手段に物件と紐付けて登録された加工データに基づいて、前記木材プレカット加工ラインでプレカット加工を行うための加工スケジュールを前記加工制御シーケンサに対して指令する加工スケジュール指令手段と、前記加工制御シーケンサから、プレカット加工の実施状況を受信して前記物件登録手段に登録した物件の加工進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする。
(1)前記業務支援コンピュータが、以下の構成を備えていること。
(1A)前記加工データが出力されていない段階であっても、前記物件登録手段の中に、物件を特定する管理番号と共に当該物件と紐付けるべき加工データの登録領域を確保し、前記プレカット加工設計支援装置に対して当該管理番号で当該物件に関する加工データを管理させるために、当該管理番号を通知する物件管理開始手段を備えていること。
(1B)前記物件管理開始手段が特定した前記物件の管理番号と紐付けて、少なくとも当該物件の上棟スケジュールを登録する上棟スケジュール登録手段を備えていること。
(1C)前記プレカット加工設計支援装置から前記物件の管理番号と共に出力されてきた加工データを、前記物件管理開始手段が確保した当該物件に関する登録領域に登録する物件加工データ登録手段を備えていること。
(1D)前記木材プレカット加工ラインに設置されている加工機の加工能力を特定する加工能力情報を登録する加工能力情報登録手段を備えていること。
(1E)前記加工機に投入する加工単位における加工の量に影響を与え得るパラメータが前記物件管理開始手段に登録されたら、当該パラメータと、前記加工能力情報登録手段に登録された加工能力情報とに基づいて、加工単位毎の加工所用時間を算出すると共に、加工所要時間を算出した各加工単位について、当該加工単位が紐付けられる物件の上棟スケジュールを考慮しつつ、他の加工単位についての加工所要時間及び上棟スケジュールとの関係も参酌して、加工単位毎の加工日程としてプレカット加工の生産計画を立案する生産計画立案手段を備えていること。
(1F)前記生産計画立案手段が立案した生産計画に基づいて、前記木材プレカット加工ラインにおける加工スケジュールを、加工単位毎のブロックの時系列に沿った並びとして表示装置に表示する日程計画表示手段を備えていること。
(1G)前記加工スケジュール指令手段が、前記生産計画立案手段の立案した生産計画に基づいて前記加工制御シーケンサに対し前記指令を出力する手段として構成され、前記進捗状況管理手段が、前記加工制御シーケンサから受信した加工進捗状況に基づいて前記生産計画立案手段が立案した生産計画に対して進捗状況を紐付けて記憶する手段として構成され、前記日程計画表示手段が、前記表示装置に表示した前記加工単位毎のブロックに対して進捗状況を反映した表示を実行する進捗状況反映表示手段を備えていること。
本発明の木材プレカット工場用業務支援システムによれば、「(1A)物件管理開始手段」は、プレカット加工設計支援装置から加工データが出力されていない段階であっても、物件登録手段の中に、物件を特定する管理番号と共に当該物件と紐付けるべき加工データの登録領域を確保し、プレカット加工設計支援装置に対して当該管理番号で当該物件に関する加工データを管理させるために、当該管理番号を通知する。また、「(1A)物件管理開始手段」が、プレカット加工設計支援装置から加工データが出力されていない段階であっても、物件登録手段の中に、物件を特定する管理番号と共に当該物件と紐付けるべき加工データの登録領域を確保するから、「(1B)上棟スケジュール登録手段」も、プレカット加工設計支援装置から加工データが出力されていない段階であっても、物件の管理番号と紐付けて、少なくとも当該物件の上棟スケジュールを登録することができる。この結果、取引先からの商談があった見積段階においても、物件管理を開始することができる。
こうして見積段階から管理番号をとって管理し始めた物件は、プレカット加工設計支援装置側においても、「(1A)物件管理開始手段」が通知した管理番号で当該物件に関する加工データを管理することになる。その結果、プレカット加工設計支援装置で作成した当該物件についての加工データは、当該物件について業務支援コンピュータ側から通知された管理番号と共に出力され、「(1C)物件加工データ登録手段」により、物件管理開始手段が確保した当該物件に関する登録領域に登録される。
即ち、本発明の木材プレカット工場用業務支援システムによれば、見積段階の初期においては、「物件を特定する管理番号と登録領域だけ」であった「桶」に、その後の商談の進行に合わせて「上棟スケジュール」や、「加工データ」が紐付けられて徐々に登録される。
また、本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、業務支援コンピュータに、「(1D)加工能力情報登録手段」を備えさせ、木材プレカット加工ラインに設置されている加工機の加工能力を特定する加工能力情報を登録している。従って、上棟スケジュールと、加工機に投入する加工単位における加工の量に影響を与え得るパラメータ(例えば、坪数)とが登録されれば、「(1E)生産計画立案手段」が、加工単位毎の加工所用時間を算出すると共に、加工所要時間を算出した各加工単位について、当該加工単位が紐付けられる物件の上棟スケジュールを考慮しつつ、他の加工単位についての加工所要時間及び上棟スケジュールとの関係も参酌して、加工単位毎の加工日程としてプレカット加工の生産計画を立案することができる。これにより、加工データが完成していない段階で生産計画を立案することができる。
こうして生産計画が立案されたら、「(1F)日程計画表示手段」が、当該生産計画に基づいて、木材プレカット加工ラインにおける加工スケジュールを、加工単位毎のブロックの時系列に沿った並びとして表示装置に表示する。加工単位毎のブロックで表示される結果、一目でどの様な加工スケジュールになっているかを確認することができる。
また、加工スケジュール指令手段は、この分かり易く表示された生産計画に基づいて加工制御シーケンサに対する指令を実行する。さらに、進捗状況管理手段は、この指令を受けた加工制御シーケンサから受信したプレカット加工の実施状況に基づいて生産計画に対して進捗状況を紐付けて記憶する。そして、「(1G)進捗状況反映表示手段」は、「(1F)日程計画表示手段」が表示装置に表示した加工単位毎のブロックに対して、進捗状況を反映した表示を実行する。
この結果、本発明によれば、商談開始時から加工まで一貫して物件を管理しつつ、当該物件の上棟スケジュールと他の物件の上棟スケジュール、さらには各物件の加工所要時間まで考慮した的確な生産計画を立案し、商談開始、生産計画、加工という木材プレカット工場に特有の各種業務同士で情報を連携させ、各業務の実行スケジュール等を的確に管理することができる。
本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(2)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(2A)前記日程計画表示手段によって表示装置に表示された加工単位毎のブロックに対し、資材の調達状況と加工データの出力状況とを反映した加工開始の可否に関する情報をも表示する加工開始可否情報表示手段を備えていること。
本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、商談開始時から物件の管理を開始する結果、例えば、加工データが完成していなくても、坪数等の加工量に影響するパラメータが登録されていさえすれば、生産計画を立案することが可能である。しかしながら、実際に加工をするには、加工データが完成して登録されていなければならない。また、加工すべき木材が調達されていなければならない。そこで、上述の様に、「(2A)加工開始可否情報表示手段」により、日程計画表示手段によって表示装置に表示された加工単位毎のブロックに対し、資材の調達状況と加工データの出力状況とを反映した加工開始の可否に関する情報をも表示する。これにより、加工業務と、その前段階にある設計業務及び資材発注業務との情報の連携を図りつつ、最適な生産計画を立案し、問題がある場合は、表示装置表に反映させて注意を促すことで、各種業務の情報の連携をスムーズに実現するものである。
ここで、これら本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(3)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(3A)前記加工制御シーケンサまたは加工機を監視し、実際の加工における機械の稼働状況に関する稼働実績を取得する機械監視手段を備えていること。
(3B)前記機械監視手段が取得した前記稼働実績に基づいて、前記加工能力情報登録手段に登録された加工能力情報を更新する加工能力情報更新手段を備えていること。
かかる構成をも備えることにより、生産計画立案業務の信頼性・信頼度をより高めることが可能となる。また、稼働実績のフィードバックという形で業務間の情報の連携もさらに改善することができる。
ここで、木材プレカット工場においては、多くの物件について、商談、設計、加工が並行して実施される。また、資材の納品遅れや加工機の点検、整備等の必用が生じることもある。そこで、木材プレカット工場における生産計画は、柔軟に変更できることが望まれる。
この様な要望に対し、本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(4)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(4A)前記日程計画表示手段が前記表示装置に表示した前記加工単位のブロックの並びを変更する様にブロックを移動させる加工単位ブロック移動手段を備えていること。
(4B)前記加工単位ブロック移動手段によって移動された後のブロックの並びに基づいて、前記生産計画立案手段が立案した加工単位毎の加工日程としての生産計画を変更する日程変更手段を備えていること。
上記の構成をも備えた木材プレカット工場用業務支援システムは、「(4A)加工単位ブロック移動手段」が表示装置に表示されている加工単位のブロックの並びを変更する様にブロックを移動させると、「(4B)日程変更手段」が、移動された後のブロックの並びに基づいて加工単位毎の加工日程としての生産計画を変更する。この様な直感的な作業による日程変更は、商談開始から一貫して物件を管理する構成によって加工データの紐付け、管理がなされているからこそ、容易に実現できる。
また、多くの物件に対する各種業務を並行して実行する木材プレカット工場において、迅速な生産計画の立案が求められるところである。その様な場合に、上記構成をも備えることにより、毎日毎日生産計画を立案し直しするのではなく、一旦立案した生産計画を基本とし、例えば加工データの出力が遅れている物件の加工日程を「(4A)加工単位ブロック移動手段」による操作で遅らせ、これを「(4B)日程変更手段」が生産計画に反映することができる結果、プレカット工場における生産計画を乱すことなく、最適な加工業務を実現することができるとい利点が発揮される
逆に、割り込ませて加工する必用のある物件の飛び込みがあったときなどにおいて、生産計画を再立案するのではなく、後から発生した物件については後ろの日程に取りあえず嵌め込む様に生産計画を立案し、その後、割り込ませることのできる日程を探して嵌め込むといった作業が容易に実行できる。多くの物件についての各種業務が並行して走っている木材プレカット工場ならではの特有の作用・効果ということができる。
また、これら本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(5)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(5A)前記日程計画表示手段が前記表示装置に表示した前記加工単位のブロックを分割するブロック分割手段を備えていること。
(5B)前記ブロック分割手段によって分割された後のブロックに対応する部品毎の加工データに基づいて、分割後の加工単位毎の前記加工所要時間を算出し直し、前記生産計画立案手段が立案した生産計画における加工単位を変更する加工単位変更手段を備えていること。
ブロックの移動によるのではなく、ブロックの分割、例えば、合板加工において、床と壁を加工単位として分割するとか、坪数の大きい物件において、同一階層の横架材を東側と西側に分割するといった具合に、「(5A)ブロック分割手段」が表示装置に表示された加工単位のブロックを分割すると、「(5B)加工単位変更手段」が、分割された後のブロックに対応する部品毎の加工データに基づいて、分割後の加工単位毎の加工所要時間を算出し直し、生産計画立案手段が立案した生産計画における加工単位を変更する。こうして、加工所要時間を短くした加工単位に分けることで、特に、「(4A)加工単位ブロック移動手段」及び「(4B)日程変更手段」をも備える場合には、過剰な残業を強いることなく、営業時間を可能な限り有効に利用した生産計画へと日程計画をさらに柔軟に変更することが可能となる。
上述したさらなる目的をも達成する上では、これら本発明の木材プレカット工場用業務支援システムにおいて、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(6)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(6A)前記物件の管理番号に紐付けて、当該物件が、少なくとも、見積段階、受注段階、検収段階のいずれの段階にあるかを区別し得る物件状況に関する情報を登録する物件状況登録手段を備えていること。
(6B)少なくとも、資材の原価、設計工数及び加工工数を特定し得る積算基礎情報を登録しておく積算基礎情報登録手段を備えていること。
(6C)前記物件状況登録手段により登録された物件状況が見積段階になっている物件につき、前記積算基礎情報登録手段に登録された積算基礎情報と、前記プレカット加工設計支援装置で当該物件について作成した加工データとに基づき、当該見積段階の物件についての見積書を作成する見積書作成手段を備えていること。
本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、「(1A)物件管理開始手段」で商談開始時に物件の管理を開始し、プレカット加工設計支援装置に管理番号を通知して管理を開始させているから、当該物件についての最終的な加工データが完成していなくても、プレカット加工設計支援装置において商談用の加工データまで作成できていれば、この商談用の加工データも管理番号が同じである結果、見積書作成に利用することができるのである。
さらなる目的をも達成する本発明の木材プレカット工場用業務支援システムによれば、「(6A)物件状況登録手段」は、物件の管理番号が特定されていれば、当該管理番号に紐付けて、見積段階、受注段階、検収段階のいずれの段階にあるかを区別し得る物件状況に関する情報を登録することができる。即ち、商談開始時には、既に、見積段階という物件状況を登録することができる。そして、「(6B)積算基礎情報登録手段」を備えると共に、プレカット加工設計支援装置においても見積段階の物件の管理番号が通知されているから、「(6C)見積書作成手段」は、プレカット加工設計支援装置において見積用の加工データが作成できていれば、物件状況が見積段階になっている物件についての見積書の作成を実行することができる。これにより、見積業務から加工までの各種業務間の情報を連携させることが可能になる。
この見積書作成精度を向上させる上で、本発明の木材プレカット工場用業務支援システムにおいて、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(7)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(7A)前記加工制御シーケンサまたは加工機を監視することによって取得される稼働実績に基づいた加工作業の実工数と、前記プレカット加工設計支援装置を監視することによって取得した設計作業の実工数とに基づいて、前記積算基礎情報登録手段に登録されている前記積算基礎情報を更新する積算基礎情報更新手段を備えていること。
「(7A)積算基礎情報更新手段」が、加工制御シーケンサ又は加工機を監視することによって取得した加工作業の実工数と、プレカット加工設計支援装置を監視することによって取得した設計作業の実工数とに基づいて、積算基礎情報登録手段に登録されている前記積算基礎情報を更新することにより、見積金額の算出精度を実情にあったものに高めていくことができる。
これら本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、以下の構成をも備えるとよい。
(8)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(8A)資材の在庫の状況を登録しておく在庫状況登録手段を備えていること。
(8B)前記加工機に投入する加工単位における資材の使用量に影響を与え得るパラメータが前記物件管理開始手段に登録されたら、当該パラメータと、前記生産計画立案手段が立案した生産計画により特定された加工日程と、前記在庫状況登録手段に登録されている情報とに基づいて、資材の在庫の変動状況を予測する在庫変動状況予測手段を備えていること。
(8C)前記在庫変動予測手段の予測した前記在庫の変動の状況を報知する在庫変動状況報知手段を備えていること。
かかる構成をも備えることにより、帳票等を突き合わせることなく、資材の在庫状況を把握することができる。ここで、資材の使用量に影響を与えるパラメータとしては、建築様式と建坪等を例示することができる。また、加工データそのものであっても構わない。さらには、木拾いに関する条件も、資材の使用量の推定に影響を与えるパラメータとなる。
この在庫変動状況予測手段を備えた木材プレカット工場用業務支援システムは、以下の構成をも備えるとよい。
(9)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(9A)前記在庫変動予測手段の予測した前記在庫の変動の状況に基づいて、在庫切れを生じることが予測される資材の有無を判定する在庫切れ判定手段を備えていること。
(9B)前記在庫切れ判定手段が在庫切れが生じると予測した資材について、当該資材と、当該資材の不足数量と、当該資材の在庫切れの時期とを算出する在庫切れ情報算出手段を備えていること。
(9C)前記在庫切れ情報算出手段の算出結果に基づいて、前記資材の不足数量と在庫切れの時期とを考慮して、当該資材についての発注書を作成する発注書作成手段を備えていること。
在庫切れの発生を予め予測し、在庫切れを起こす前に発注を行うための発注書を作成することで、過剰在庫を回避しつつ適正在庫を確保する作業を、面倒な人海戦術による作業を要さずに実施することができる。
これら在庫変動状況予測手段を備えた木材プレカット工場用業務支援システムは、以下の構成をも備えるとよい。
(10)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(10A)資材の実際の使用状況と入庫状況とに基づいて、前記在庫状況登録手段の登録内容を更新する在庫状況更新手段を備えていること。
実際の資材の使用は、現場において木拾い条件を変更するなどして変化する場合がある。そこで、上述の構成をも備えることにより、在庫変化の状況に対する予測を、実際の現場の状況により、正確な在庫情報へと修正することができるからである。
この場合、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(11)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(11A)前記在庫状況更新手段による在庫の更新の状況と、前記在庫変動状況予測手段が予測した在庫の変動の状況とから、前記資材の使用量に影響を与え得るパラメータを更新する資材使用量予測パラメータ更新手段を備えていること。
上述の様に、現場で木拾い条件を変更するなどして、工場では、日々、残材量の低減努力が行われている。従って、これを反映して在庫状況の変動予測に用いるパラメータを更新することにより、予測を実際の工場の実情に合った精度のよいものへと発展させていくことができるからである。
これら本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、以下の構成をも備えるとよい。
(12)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(12A)前記物件加工データ登録手段に対して加工データが登録された物件につき、当該加工データに基づき当該物件に対する推定梱包数を算出し、トラックの積載能力に関するパラメータを利用して積載計画を立案する積載計画立案手段を備えていること。
この場合、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(13)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(13A)前記生産計画立案手段が立案した積載計画に基づいて、梱包単位を特定する情報を記入したラベルを出力するラベル出力手段を備えていること。
そして、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(14)前記ラベル出力手段が出力したラベルに記入された情報の読み取り結果を前記業務支援コンピュータに通知する梱包報告手段を備えていること。
(15)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(15A)前記梱包報告手段からの通知を受けて、前記積載計画立案手段が立案した積載計画に対する実施状況を取得する積載実施状況取得手段を備えていること。
(15B)前記積載実施状況取得手段の取得した実施状況を、前記積載計画立案手段が立案した積載計画に反映させた情報を表示装置に表示する積載実施状況表示手段を備えていること。
加工データが登録されることで、実際の部材の本数や寸法が決まることから、物件毎の梱包数を推定することが可能となる。そして、この推定梱包数が算出されれば、トラックの積載能力との関係から、当該物件への発送に何台のトラックを使用するかが推定できる。このとき、近い現場に建築スケジュールも近いものがある場合などにおいては、発送を混載で実施することもできる。その様な場合に、到着した現場でも梱包を解く前に内容を把握する必用があるが、これを出力したラベルで実施すればよい。また、このラベルは現場に読み取り装置を用意し、梱包完了時にこれを業務支援コンピュータへと報告させることとしておけば、業務支援コンピュータ側では、実際の梱包完了状況を正しく把握することができる。そこで、この梱包状況を反映させた積載計画を業務支援コンピュータの表示装置に表示させることで、発送に関する指示も、的確に実施することが可能となる。
本発明によれば、住宅建築用の木材プレカット工場において特有の各種業務同士の情報を連携させ、各業務の実行スケジュール等を的確に管理することができる。また、各業務の結果を営業や管理などの業務へも反映することも可能なシステムに発展させることができる。この結果、住宅建築用の木材プレカット工場の業務を効率化できる。また、コストを削減でき、利益を向上させることができる。
実施例1のプレカット工場用業務支援システムの全体構成を示す模式図である。 実施例1における業務支援コンピュータのログイン画面及びメインメニュー画面を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータの物件情報照会画面を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータの物件情報入力画面を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで仕様シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで部品シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程計画表示画面の月シートを開いた状態の説明図である。 実施例1のプレカット工場用業務支援システムにおける見積作業の流れを示す模式図である。 実施例1における業務支援コンピュータで見積入力画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで見積入力画面の見積明細シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における見積書及び見積明細リストの作成例を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1におけるプレカット加工設計支援装置で出力画面を開いた状態の説明図である。 実施例1におけるCAD担当者の負荷を確認するグラフの説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで進捗管理業務における日程計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで発注管理業務における不足商品照会画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで発注管理業務における注文入力画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における注文書、納品書、受入予定一覧表、停滞在庫一覧表の帳票サンプルを示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで在庫照会画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで生産計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで生産計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで機械稼働表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで機械日報画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における加工制御シーケンサで物件読込画面を開いた状態の説明図である。 実施例1のプレカット工場用業務支援システムにおいてタブレット端末を採用して現場作業を行う場合の構成を示す模式図である。 実施例1においてタブレット端末で初期画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で物件選択画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で木拾い条件設定画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で木出し報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で素材使用報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で検品報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で梱包報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1のプレカット工場用業務支援システムにおいてバーコードラベルを利用して梱包報告を行う場合の構成を示す模式図である。 実施例1における業務支援コンピュータで出荷計画画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで物件照会画面を開いた状態の説明図である。 実施例1の業務支援コンピュータが[物件管理開始]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[上棟スケジュール登録]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[物件加工データ登録]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[生産計画立案]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[日程計画表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[進捗状況反映表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[加工開始可否情報表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[日程変更]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[加工単位変更]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[見積書作成]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[在庫変動状況予測及び発注書作成]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[載計画立案及び積載実施状況表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。
以下に、本発明を適用した住宅建築用木材のプレカット工場用業務支援システムの実施例を説明する。
図1に、実施例の住宅建築用木材のプレカット工場用業務支援システム1の全体構成を示す。図示の様に、プレカット工場用業務支援システム1は、プレカット加工のための加工データを生成するプレカット加工設計支援装置10、及び木材プレカット加工ラインに備えられている各加工機及び搬送装置との間で制御司令等を送受信する加工制御シーケンサ20に加えて、営業業務用クライアント端末30、購買業務用クライアント端末40、販売業務用クライアント端末50及び品質管理業務用クライアント端末60とも接続され、データ等のやり取りを実行する業務支援コンピュータ100によって構成されている。
この業務支援用コンピュータ100には、当該コンピュータを生産計画部110、進捗管理部120、生産実績報告部130、在庫管理部140、原価管理部150、出荷管理部160、及び機械監視部170として機能させるためのプレカット工場用業務支援プログラムがインストールされている。
プレカット加工設計支援装置10は、業務支援コンピュータ100の生産計画部110に対して加工データを送信すると共に、進捗管理部120に対してはCAD作業の進捗報告となる情報を送信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100との間をLANで接続されている。
加工制御シーケンサ20は、業務支援コンピュータ100の生産計画部110から作業指示に関する情報及び加工データを受信して加工を実行すると共に、加工状況に関する情報を進捗管理部120に対して送信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100とLANで接続されている。また、加工制御シーケンサ20は、業務支援コンピュータ100の生産実績報告部130に対しても加工した木材に関する情報を送信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100とLANで接続されている。さらに、加工制御シーケンサ20は、業務支援コンピュータ100の出荷管理部160に対しても加工した木材に関する情報を送信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100とLANで接続されている。加えて、加工制御シーケンサ20は、業務支援コンピュータ100の機械監視部170によって機械の稼働状況をモニタリングされる関係となる様に、業務支援コンピュータ100とLANで接続されている。
営業業務用クライアント端末30は、業務支援コンピュータ100の生産計画部110から加工負荷に関する情報を受信すると共に、プレカット加工設計支援装置10から物件に関する情報、木拾いに関する情報、その他のプレカット加工関連情報を受信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100及びプレカット加工設計支援装置10とLANで接続されている。
購買業務用クライアント端末40は、業務支援コンピュータ100の生産計画部110から加工負荷の情報を受信すると共に、在庫管理部140へと受入資材に関する情報を送信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100と接続されている。
販売業務用クライアント端末50は、業務支援コンピュータ100の出荷管理部160から出荷状況に関する情報を受信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100とLANで接続されている。
品質管理業務用クライアント端末60は、業務支援コンピュータ100の進捗管理部120及び生産実績報告部130から加工実績に関する情報を受信する関係となる様に、業務支援コンピュータ100とLANで接続されている。
業務支援コンピュータ100の内部では、生産実績報告部130が、進捗管理部120に対して作業進捗報告に関する情報を出力すると共に、在庫管理部140に対して使用する資材に関する情報を出力し、原価管理部150に対して使用した資材、設計・加工等の工数実績などに関する情報を出力し、出荷管理部160に対して梱包報告に関する情報を出力する関係となっている。
なお、図1では信号の流れを図示していないが、機械監視部170による機械の稼働状況のモニタリング結果が生産計画部110へと出力される関係となっており、原価管理部150は、営業業務用クライアント端末30に対して実績に応じた原価に関する情報を出力する関係となっている。
ここで、住宅建築用木材のプレカット工場では、以下の様な流れで各種業務が行われている。「(1)物件の管理、登録」→「(2)見積業務」→「(3)CAD入力」→「(4)発注業務」→「(5)日程計画」→「(6)加工機による生産」→「(7)出荷」。
本実施例の業務支援システム1は、上述の様に、プレカット加工設計支援装置10、加工制御シーケンサ20、営業業務用クライアント端末30、購買業務用クライアント端末40、販売業務用クライアント端末50及び品質管理業務用クライアント端末60とLANで接続され、データ等のやり取りを実行する業務支援コンピュータ100によって構成することで、一般の生産管理とは違い、加工機、CADとも連動させて、営業、販売、購買、生産など、プレカット工場で実行すべき全ての業務においてリアルタイムに情報を共有することを可能にし、業務の効率化、見える化をして、その結果、コスト削減、売上の向上を実現することを狙ったものである。
以下、プレカット工場における業務の流れに沿って、業務支援コンピュータ100の操作手順を説明する。
[1.ログイン]
物件の管理、登録業務が指令されると、業務支援コンピュータ100は、その表示装置(モニタ)に、図2(A)に示す様な、ログイン画面201を表示し、ユーザーIDとパスワードの入力を求める。ログイン画面201から、ユーザーIDとパスワードが入力されると、図2(B)に示す様な、メインメニュー画面202の表示に切り替える。
[2.メニュー選択]
メインメニュー画面202の左欄202aには、上から順番に、「マイページ」、「物件情報管理」、「見積・受注管理」、「進捗管理」、「出荷管理」、「売上管理」、「請求・売掛管理」、「在庫管理」、「発注管理」、「原価管理」、「マスター管理」と、業務を選択するための業務選択ボタン群210が表示されている。これら業務選択ボタン群210の中から、該当する業務にタッチする、タップする、あるいはカーソルを合わせてクリックすることによって業務の選択を実行することができる。以下、タッチ、タップ、クリック等を「押下」と称する。
[3.物件情報管理]
図2(B)は、業務選択ボタン群210の内で「物件情報管理」が選択された状態を示し、メイン画面202bには、「物件情報入力」、「物件情報照会」、「生産日程照会」、「商材情報入力」、「商材情報照会」、「変更履歴照会」と、「物件情報管理業務」における「作業」を選択するための作業選択ボタン221,222,223,224,225,226が表示されている。これらの作業も、ボタンの押下によって選択することができる。
なお、このメインメニュー画面202の下側部分は、メッセージ欄202cとなっている。メッセージ欄202cには、メッセージの分類、メッセージの内容、メッセージの登録日時が表示される。このメッセージ欄202cは、プレカット工場での各種業務に関する特記事項、例えば、上棟日の変更、資材のショートなど、オペレータに注意を促すべき情報が表示される。このメッセージには、業務支援コンピュータ100の内部処理で自動生成されるものと、各部署の担当者によってクライアント端末から入力されたり、あるいは携帯端末からメール送信されたりするものがある。
[3.1 物件情報照会]
「物件情報照会」の作業選択ボタン222を押下すると、業務支援コンピュータ100の表示装置に、図3に示す様な物件情報照会画面203が表示される。この物件情報照会画面203には、「物件状況」、「見積物件」、「受注物件」、「検収物件」、「失注物件」のいずれかを押下することにより、物件全体、見積、受注、検収、受注流れの各状況に区分けした物件情報を表示することができる構成となっている。画面は、「見積物件」を表示した状態を示している。
この見積物件画面には、「物件名」に対応させて、「拠点」、「管理番号」、「受付区分」、「受付日」、「得意先名」、「工務店名」、「販売店名」、「坪数」、「工法」、「CAD担当」、「営業担当」、「進捗」、「積算確定」、「施工予定日」、「搬入予定日」の各表示欄が設けられている。「工法」は、「在来」を基本とし、「金物」も選択可能となっている。図示は、いずれも「在来」のみの例である。「CAD担当」は、「構造CAD担当」と「羽柄CAD担当」を分けて記入可能となる様に構成されている。この物件情報照会画面203の構成は、「受注物件」等においても同様である。図示の例は、「見積物件」であることから、「進捗」は「未着手」であり、「積算確定日」、「施工予定日」、「搬入予定日」はいずれも空欄となっている。「受注物件」、「検収物件」について表示した画面では、これらの欄にも日付が記入された状態となる。
[3.2 物件情報入力]
物件情報照会画面203において「新規」を押下すると、業務支援コンピュータ100の表示装置に、図4に示す様な物件情報入力画面204が表示される。この物件情報入力画面204は、「管理番号」に紐付ける様にして情報を入力することができる様に構成されている。なお、メニュー画面202で「物件情報入力」の作業選択ボタン221を押下した場合も、この物件情報入力画面204が開かれる。
「管理番号」は、自動生成され、他の物件の管理番号と重複しない様に構成されている。物件情報入力画面204は、基本シート204a、仕様シート204b、部品シート204c、日程シート204d、見積シート204e、加工シート204f、添付シート204g、履歴シート204hが備わっている。図4は、基本シート204aが開かれた状態を示している。
基本シート204aでは、物件に関する基本情報が入力可能となっている。具体的には「受付日」、「物件名」、「敬称」、「拠点」、「受注日」、「受付区分」を入力する。また、営業的な予測としての「受注確度」をA,B,C,…といったランク分けした記号で入力する欄も設けられている。さらに、「入力担当」、「営業担当」、「連絡方法」、「CAD担当者」といった管理面の情報に関する入力欄も設けられている。さらに、「荷札情報」として、「得意先」、「工務店」、「販売店」の入力欄と、施工場所を示す「住所」の入力欄も設けられている。「得意先」、「工務店」、「販売店」等は、コード番号を入力すると会社名、TEL、FAXが自動入力される。「入力担当」、「営業担当、「CAD担当者」も社員IDを入力することによって自動的に氏名が入力される構成となっている。
図5は、日程シート204dを開いた状態を示している。日程シート204aにおいては、「上棟日」、「搬入予定日」、「出荷予定日」、「加工完了予定日」、「加工開始予定日」等の加工スケジュールに関する情報、「CADデータ」の「出力予定日」、「出力予定時間」、「出力完了日」等のCAD作業のスケジュールに関する情報、「木材発注」、「金物発注」の有無とそれらの「納品予定日」といった商材の発注に関する情報、「加工承認日」、「構造材CAD入力」、「羽柄材CAD入力」、「合板CAD入力」、「検収」といった生産管理に関する情報、さらには「失注日」といった営業的な情報も入力対象となっている。
「上棟日」等の日付を入力する欄は、プルダウンボタンでカレンダー204kを表示させ、このカレンダー204kを利用して入力することができる構成となっている。
また、この日程シート204dには、「計画日調整」、「日付間隔初期化」、「加工予定日決定」、「加工予定クリア」といった操作ボタン241,242,243,244が備わっている。これらの操作ボタン241等を押下すると、所定のプログラムが起動され、「上棟日」が入力された時点で逆算する形で、「搬入予定日」、「加工完了日」等の「日付間隔」が自動計算された「計画日」の全部あるいは一部について調整したり、再度自動計算するために初期化したり、さらには、加工予定日の決定やその消去など、手動による生産計画の調整・変更等を実行することができる構成となている。
なお、「受注日」を入力すると、生産計画を自動的に立案するためのプログラムが起動される構成にもなっている。
図6は、仕様シート204bを開いた状態を示している。仕様シート204bには、「坪数」、「基準材」、「工法」、「モジュール」、「金物工法」に関する情報、「階数」といった建築物の仕様に関する情報の入力欄が備わっている。
「基準材」には105mm角がデフォルトで設定されていて、アップ・ダウンボタンの操作によって、市販の木材の寸法間隔に応じて基準材の寸法が増減される構成となっている。
「金物工法」の場合は、「金物工法種類」、「金物取付」の有無、「金物取付時間」を入力することができる様に構成されている。これは、プレカット工場側で「金物」の取付まで実行するか否かにより工数に影響するからである。
また、「横架材」、「柱材」、「羽柄材」、「合板」に区分けして、加工の「有無」、加工工数等の「負荷」、「外注納期」、「加工拠点」の入力欄が設けられている。外注については、一括外注ボタン245によって「横架材」〜「合板」を全て外注する設定を容易に入力できる構成にもなっている。なお、「負荷」の欄は、当該プレカット工場の備えている加工ラインの種類や、加工実績に応じて設定を変更することができる。これにより、前述した計画日調整ボタン241の押下による自動計算等の精度を高めることができている。
仕様シート204bには、さらに、「物件仕様追加」及び「特殊加工追加」の欄も設けられている。「物件仕様追加」の記入欄は「名称」と「備考」を、「特殊加工追加」の記入欄は、「名称」、「個数」、「加工時間」を記入する構成となっている。そして、「特殊加工」が追加された場合は、個数×加工時間により「合計特殊加工時間」を自動計算する構成となっている。これにより、生産計画部110での生産計画立案時に「特殊加工」も考慮することができる。
図7は、部品シート204cを開いた状態を示している。部品シート204cには、横架材記入欄251、柱材記入欄252、羽柄材記入欄253、及び合板記入欄254が備わっている。
横架材記入欄251、柱材記入欄252、羽柄材記入欄253、及び合板記入欄254には、名称、加工の有無、素材の有無を切替入力することができる様にラジオボタンが備えられている。なお、名称欄には、それぞれ、木造4階建てまでの家屋における部品名称が予め設定されている。
また、画面を右方向へスクロールすると表れる様に金物記入欄も備わっている。仕様において「金物工法種類」が選択されると、これに対応する金物名称が列挙され、取付の有無及び在庫の有無をラジオボタンで切替設定することできる様に構成されている。
なお、図7の部品シート204cは、デフォルト状態であり、加工=無、素材=無にチェックが入った状態である。担当者は、素材の有無を登録し、加工データの有無にチェックが入る様に、ラジオボタンを切替操作する。
図8は、日程計画表示画面205の「月シート」を開いた状態を示している。「日程計画」は、「物件管理」を実行することにより、自動で登録される。図示の表示は、加工予定日をカレンダー表示したものである。カレンダーの各物件毎の加工ブロックは、状態に応じて異なる色に着色される。この色分けは、CADデータ入力の有無、素材の有無、金物の有無等の状態に対応して自動的に決定される。
[4.見積・受注管理]
次に、見積・受注管理について説明する。本実施例の業務支援コンピュータ100は、CADデータを使って、使用材の決定、特殊加工数と加工賃、副資材などを自動的に算出し、見積を作成することができる様に構成されている。このため、原価管理部150には、単価を得意先ごとに記憶させてある。また、本システムを導入しているプレカット工場のCAD作業及び加工における工数データも原価管理部150に登録し、当該プレカット工場における生産の実績に応じて更新している。
ここで、従来であれば、見積に際しては、(1)CADの帳票を元に材を転記入力、(2)副資材の拾い出し、(3)特殊加工などの加工数を図面から手拾い、(4)得意先ごとに複雑に設定された単価の考慮、といった作業をマニュアル処理で実行するという多大な手間を掛けていた。これに対し、この業界においては、見積物件の受注率は、5割〜3割なんてこともあると言われている。本システムは、今まで手拾いで行っていた、副資材、加工費の計算を業務支援コンピュータ100との情報の連携により、加工数、長さ、面積などから自動算出し、業務効率をアップさせる効果を発揮することができる。
その理由は、業務支援コンピュータ100が、以下の作用を発揮するからである。
(1)生産計画部110への物件登録によってプレカット加工設計支援装置10のマスターとの紐付けを行っているから、商品選択を自動的に実行することができる。
(2)生産実績報告部130によって実績値として加工数を記憶しているから正確な工数データを計算に用いることができる。
(3)生産計画部110への物件登録において資材の長さ、面積をデータとして保持していることから、資材に関する計算を自動的に実行できる。
(4)原価管理部150には資材の個数算出係数を登録することができ、システム導入工場独自の係数を用いることができる。
(5)原価管理部150には、システム導入工場の得意先ごとに単価を登録でき、得意先毎の単価条件を自動的に抽出できる。
(6)原価管理部150には、過去の見積を保持するので、見積を共有し、担当者の引継をスムーズに実行することができる。
(7)原価管理部150には、生産実績も保持するので、見積中でも簡易粗利計算を実行することができる。
[4.1 見積作業の流れ]
図9に示す様に、見積作業は、業務支援コンピュータ100において、物件情報管理で登録された見積対象物件の物件名を特定し、積算リスト作成プログラムを起動する。すると、見積対象物件の物件名に対応する管理番号を検索キーとして、プレカット加工用プレカット加工設計支援装置10から仮設計された出図前の加工データを取り込み、見積用として登録する。この見積用に登録した加工データから、積算データを生成する。ここまでの作業は、CAD担当者が受け持つことが望ましい。見積対象物件に使用すべき「材」、「金物」、「副資材」、「特殊加工数」などは、見積段階設計を実行したCAD担当者が一番よく把握しているからである。
その後、業務支援コンピュータ100において見積書作成プログラムを起動する。すると、原価管理部150の個数算出係数、得意先毎単価、生産実績等のデータを利用し、「材」、「金物」、「副資材」の仕入れ価格の算出、「特殊加工数」も考慮した「加工賃」の算出などが自動的に実行され、見積書データが生成される。この見積書データを表示装置で確認したら、出力指令を行うことにより、得意先提出用の印刷物として見積書及び見積明細などを印刷出力することができる。この間の作業は、営業担当者が受け持つことが望ましい。得意先毎単価などをよく把握しているからである。
[4.2 見積入力]
メインメニュー画面202の業務選択ボタン群210の中から、「見積・受注管理」を押下すると、図10に示す様に、見積入力画面301が開かれる。見積入力画面301には、上部に、データ取込ボタン311、見積改訂ボタン312、見積検索ボタン313、見積複写ボタン314、積算リスト取込ボタン315、積算リスト書出ボタン316、係数・単位切替ボタン317、採用単価切替ボタン318、単価表切替ボタン319、及びExcel出力ボタン320が備えられている。
また、見積入力画面301には、「見積表紙」、「見積明細」、「加工数」、「面積・長さ」、「特殊加工」、「CAD備考」、「社内向け備考」の各シートが備わっている。図示の状態は、「見積表紙」のシートが開かれている様子である。
CAD担当者は、まず、見積入力画面301の「物件名」の欄に物件名を入力する。すると、業務支援コンピュータ100は、「物件管理登録情報」を参照し、管理番号を特定すると共に、当該管理番号に紐付けられている「得意先」及び「単価表」を該当欄に表示すると共に、デフォルト設定の「採用単価」を該当欄に表示する。
また、見積書表紙の記載項目も物件名に紐付けられている得意先、物件名、現場住所、建物床面積、納入日、上棟日、仕様が物件管理情報から読み出されて該当する欄に嵌め込まれる。さらに、「見積条件」には、デフォルト設定されているコメントが嵌め込まれる。
ここで、例えば、単価表切替ボタン319を押下することにより、今回の見積に使用する単価表の切替を実行することができる。また、採用単価切替ボタン318を押下することにより、採用単価の切替を実行することができる。
また、備考欄321には、表紙へのコメントを入力可能にもなっている。さらに、履歴欄322において、見積作業の履歴も管理できる様に構成されている。
その後、CAD担当者がデータ取込ボタン311を押下すると、プレカット加工設計支援装置10から、見積設計段階の加工データが取り込まれる。この見積設計段階の加工データは、プレカット加工設計支援装置10側で、管理番号に紐付けられて登録されている。そして、取り込んだ加工データは、物件名に対応する管理番号に紐付ける様にして業務支援コンピュータ100に登録され、見積計算プログラムが起動されて見積計算が実行される。CAD担当者は、この後、加工数シート、面積・長さシート、特殊加工シート、CAD備考シートを適宜開いて、加工データの入力が正しく行われたことを確認する。
その後、営業担当者が作業を引き継ぎ、見積明細シートを開く。図11は、この見積明細シートが開かれた状態を示している。この図では、取り込んだ加工データの内、「梁桁」の一覧を表示している。「梁桁」については、数量=62、材積=5,221、小計=¥193,584、原価計=¥197,775、粗利計=−¥4,191、となっている。なお、この粗利計の表示が、上述した「簡易粗利計算」の結果である。「柱材」を選択すれば、一覧表が柱材のものに切り替わる。この画面において、「単価表」等の直下にっほうじされている「見積金額」、「原価計」、「粗利益」、「粗利率」が、物件全体に対する見積金額等になる。
この見積金額の計算は、データ取込ボタン311を押下してプレカット加工設計支援装置から取り込んだ見積設計段階の加工データに基づいて、材、金物、特殊加工数、加工賃、副資材等を抽出し、データ取込完了段階で直ちに自動計算されたものである。このとき、見積計算の条件として、長さについては定尺とするか実長とするかは、該当欄のプルダウンボタンで簡単に変更することができる。
この見積計算の結果は、条件、例えば採用単価を変更するなどして見積改訂ボタン312を押下することにより再計算されて見積の修正を行うことができる。見積計算の結果は、画面右下の登録ボタン331を押下することによって登録され、見積書の作成へと進む。
以上の操作によって見積計算の結果を登録したら、Excel出力ボタン320を押下することにより、見積計算の結果に基づく見積書の印刷用データを生成する。図12は、見積書341及び見積明細リスト342の作成例である。
また、メインメニュー画面202の業務選択ボタン群210から「進捗管理」を押下すると、図13に示す様に、日程計画表示画面205が表示される。
図13は、この日程計画表示画面205の一覧表形式のシートを開いた状態を示している。この一覧表形式のシートでは、「月/日」、「管理番号」、「分割名称」、「ライン」、「物件名称」、「構造材加工データ」、「羽柄材加工データ」、「合板加工データ」、「見積」、「納品」、「売上」、「請求」、「入金」、「木材発注」、「木材納品予定」を一行とする形で進捗状況が表示される。
先頭の「月/日」は、作業している日のものである。例えば、管理番号「AB00423」は、「ライン」を「横架材」、「柱材」、「合板」とする3行に表示されている。ここで、「分割名称」は、例えば、「合板」全部ではなく一部に分割されている場合は、3行目の「床」、7行目の「壁」など、合板加工データを分割した名称が紐付けられる。また、「ライン」は、プレカット工場に設置されている加工ラインのいずれで加工を行うかを示し、「横架材」、「柱材」、「羽柄材」、「合板」のいずれかが紐付けられる。そして、進捗状況に応じて、「データ出力」、「無」、「未」、「見積書作成中」、「見積書提出中」、「見積完了」、「発注無し」等の進捗状況に対応する用語が紐付けられた表示となる。
これにより、例えば、見積作成中、見積作成完、見積提出中など、見積がどのような状態なのかを一目で把握することができる。
[5.加工データの入力]
実施例の業務支援コンピュータ100への加工データの入力は、プレカット加工設計支援装置10側の操作によって実行する。図14に示す様に、プレカット加工設計支援装置10の表示装置に、出力画面401を表示する。そして、「他システム出力名称」の「出力」にチェックを入れ、出力対象として「全部」又は「一部」をチェックして「OK」ボタンを押下する。
すると、共通フォーマットファイル選択画面402に切り替わる。ファイル選択を行って「次へ→」ボタンを押下すると、グループ編集画面403に切り替わる。ここで、分割名称を決定し、「登録」ボタンを押下する。これにより、LANを介して、プレカット加工設計支援装置10から業務支援コンピュータ100へと加工データが入力される。このとき、加工データは、管理番号と紐付けられているから、業務支援コンピュータ100においては、物件情報管理で登録した物件に紐付ける形で加工データを登録する。
このプレカット加工設計支援装置10からの加工データ出力時には、データチェックも実行される。このデータチェックにより、図15に示す様に、CAD担当者の担当物件、負荷の確認も実行することができる。符号404は担当物件グラフ、符号405は負荷グラフである。これらのグラフ404,405により、CAD担当者の状況と負荷が見える化される。CAD担当者による時間当たりの生産性を比較して、生産性に低い担当者の教育改善に利用したり、飛び込み物件が受注できるかの判断を加工機の都合だけでなく、CAD担当者の力量の面からも把握することが可能となる。
図16は、加工データ入力中の進捗管理業務における日程計画表示画面205を示している。図示の様に、進捗状況に関する情報により、「入力中」、「図面提出」、「訂正送付」、「承認送付」、「データ出力済み」など、CAD入力状況を物件毎加工ライン別に一目で把握することができる。
[6.発注]
実施例の業務支援コンピュータ100は、生産計画部110に登録されたCADデータを使用して、加工に必要な材、金物を自動で算出し、発注書を作成するプログラムも備えている。生産計画部110のCADデータから、未来の使用量がわかるので、在庫を見なくても発注が可能となる。
本システムを導入していない場合は、(1)担当者が個別に在庫リストを作成し、在庫を見ながら運用しているので知識が必要、(2)適切な発注量が見えないので、計算に時間がかかる、(3)特殊材の発注タイミング、納入状況が把握できない、(4)過剰在庫が目立つ、といった問題があった。
しかし、本システムを導入することにより、(1)生産に必要な材を歩留まりも考慮して自動算出することができ、(2)在庫にない特殊材も簡単検索できてリードタイムもわかると共に、(3)過去の実績及び未来の使用量を把握することができるので、生産計画と連動した発注を実行することができる、という作用が発揮される。
この結果、発注ミスを未然に防ぎ、生産計画と連動して、生産に必要な材と数が正確に把握でき、簡単に必要な材を発注することで、必要最低限の在庫量で生産を行うことが可能となる。
図17は、メインメニュー画面202の業務選択ボタン群210の中から、発注管理業務を選択し、不足商品照会画面501を開いた状態を示す。図示の様に、不足商品の紹介は、「不足区分」を「定点」又は「邸別」として照会することができる。図は、「定点」で照会した画面の例である。また、照会対象とする商品を「商品分類」の欄の「木材」、「金物」、「副資材」、「その他」の中から選択することも可能な構成となっている。また、「進捗」の欄で、「全て」、「受注済」、「加工承認済」の中から照会対象を選択することも可能な構成となっている。
図17の画面の例で説明すると、「定点不足商品」として、「倉庫」、「商品名1」、「商品名2」、「予定数量」、「発注点数量」、「現在庫数」、「入庫予定数量」、「出庫予定数量」、「最短納期」等が一覧表で表示される。「商品名1」は樹種、「商品名2」は寸法に対応している。(予定数量)={(発注点数量)+(現在庫数)+(入庫予定数計)}−(出庫予定数量)であり、マイナスになっている数だけ不足していることが一目で分かる。
図の画面の例は、57本の不足が生じているRW集成材の105mm角の3m材についての仕入れ推移を表示している。図の例では、変動後数量が「−51」となる2013年8月5日に安全在庫を下回ることが理解できる。
この様に、業務支援コンピュータ100によれば、発注業務を選択して不足商品照会を実行することにより、生産計画と連動して未来の使用量を把握し、どんな材が、いつ安全在庫を下回るのかがわかる。
そこで、この不足商品照会画面501から不足材を選択すると、図18に示す様に、発注入力画面502に切り替わる。そこで、「発注番号」を設定し、搬入先倉庫、仕入れ先、納期、引渡場所等を入力した上で、注文書作成プログラムを起動する。
図19に、注文書511、納品書512、受入予定一覧表513、停滞在庫一覧表514の帳票サンプルを示す。
[7.在庫管理]
また、メインメニュー画面202の業務選択ボタン群210の中から、在庫管理業務を選択すると、図20に示す様に、在庫照会画面601が開く。図示の様に、「商品」、「樹種」、「等級」、「属性」、「全長」、「幅」、「高」、「入数」、「数量」、「定尺」、「単材積」、「単価」、「材積」、「金額」の一覧表が表示される。
図20は、木材シートを表示しているが、他に、金物シート、副資材シート、その他シートへと、対応するタブを押下することによって表示を切り替えることもできる。また、「名称検索」により、樹種を入力して在庫の照会をすることもできる。在庫照会では、本単位、バンドル単位で、在庫情報を一目で確認することができる。また、「CSV出力」によって在庫一覧をデータとして取り出すこともできる。
また、この在庫管理業務において進捗管理へと進むと、図21に示す様に、日程計画表示画面205において、物件名に紐付けた形式で、発注有、無、発注済、納品済など、材の状況を把握することができる。
[8.生産計画]
次に、生産計画について説明する。生産計画部110は、登録した物件情報管理の日付を元に自動で日程計画を立案するプログラムによって構成されている。このプログラムは、加工ライン別の生産計画を立案することができる様に構成されている。このプログラムは、「加工時間予測」に基づいて生産計画を立案しており、担当者の経験よりも実績により近い加工時間の算出が可能となっている。
ここで、「加工時間予測」とは、プレカット加工用プレカット加工設計支援装置10から出力された加工データを元に、どの加工機で、どの加工が、どの動作が、どれだけ時間がかかるのかを算出することで求められる構成となっている。この際、生産実績報告部130に登録された実績の積み上げを反映して上述の演算を行い、精度を高めた加工時間を算出することができる様に構成されている。この算出結果を、「加工時間予測」として生産計画の立案に使用している。
図22に、生産計画表示画面701を例示する。図に示す様に、横架材加工ライン、柱材加工ラインの様に、加工ライン別に日程計画が立案される。また、加工ライン別の日程計画の一つ一つのブロック711,712等が物件名と紐付けられた加工グループを構成している。そして、各ブロック中に表示されている加工時間は、加工機の稼働時間と連動している。
ここで、各ブロックに太字の日付721は加工完了日である。この加工完了日は、現場への搬入予定日に搬入を完了するために加工を完了しなければならない日を示している。搬入予定日は、生産計画立案処理において上棟予定日から逆算して求められている。オペレータは、この加工完了日と日程との関係から、当該物件の日程に余裕があるのか否かを一目で理解することができる。
また、各日程の上部の区画に引かれている縦線722は、プレカット工場の定時を示している。そして、この縦線722の左側の帯723の右端が、日程計画における加工が完了する予定時刻となっている。これにより、この日の日程計画に無理があるか否かをイメージで確認することができる。
各ブロック711等に表示されている加工予測時間724は、坪数を加工ラインの処理能力で除算した値となっている。そして、ブロックの右端に記入されているのは加工予定時刻725である。
また、ブロック711,713,715,716の左端には灰色太帯726が記入されている。これは、加工データ出力済みを意味する。ブロック712,714の新規案件は、登録したばかりであるため、加工データは未出力であって灰色太帯726は記入されていない。その代わりに、加工本数727が記入されている。
そして、日程上部の区画の符号728は総加工時間及び加工坪数、符号729は加工データ未出力本数である。
一方、図23に示す7月30日〜8月3日の日程計画では、7月30日の各ブロックは、いずれも完了表示731と緑色太帯732が記入されている。これらにより、加工が完了したことを確認することができる。この画面は、7月31日に開いた状態である。このため、7月31日の日程計画の中にも、「完了」が表示されたブロック733,734,735も存在していることが分かる。
一方、7月31日の柱材加工ラインの上から二つ目のブロック741は、ブロック左側に赤色太帯742が記入されている。また、加工完了日743が赤色表示となっている。これは、加工完了日に注意を要することをビジュアルで示すアラーム表示である。なお、当該ブロック741の右端には、紺色帯744が記入されている。この紺色帯744は、加工が開始された状態であることを意味する。
ブロック751の加工完了日752は、赤紫表示となっている。これは、加工データ未出力の状態であるため加工ができないことを意味するアラームである。ブロック741が赤色表示であったのに対し、赤紫表示となっているのは、日程を後ろへずらすべきことを指示する意味がある。
ここで、8月2日の横架材加工ライン側の一番上のブロック761も加工データ未出力の状態となっている。各ブロックは、例えば当該ブロックにカーソルを合わせて右クリックするなどの操作によって、ブロック761に対応する詳細情報ウインドウ762と同様のものが開く構成となっている。詳細情報ウインドウ762には、CAD担当者名も表示されることから、直接、CAD担当者に出力予定を確認するなどの処置をとることができる。
同じく8月2日の柱材加工ライン側の3番目のブロック771には、材金表示772が記入されている。これは、素材及び金物が整っていることを意味する。7月31日の横架材加工ライン側の3番目のブロック781にも、材金表示782が存在する。しかし、加工データ未出力の状態である。従って、このブロック781の加工も、現在実行できない状態になっている。しかしながら、加工完了日783は、黒色表示となっている。
ブロック751の加工完了日752は赤紫表示なのに対し、ブロック781の加工完了日783を黒色表示としているのは、次の理由による。ブロック751の加工完了日は3日後であり、日程変更に対する余裕日数が少ないのに対し、ブロック781の加工完了日は8日後であって、日程変更に対する余裕日数がまだ十分残っているという相違によるものである。本実施例のシステムでは、日程変更の要否を、加工データの出力状態と素材、金物の調達状態とで把握できる様になっているが、どのブロックを優先して日程変更作業をしなければならないかを余裕日数の少ないものが目立つ様に表示態様を変えているのである。
なお、7月31日の各加工ラインの先頭部分には、終了時刻791が表示されている。この終了時刻により、予定されている時間からの遅れ具合や進み具合が分かる様になっている。
[9.加工機による生産]
業務支援コンピュータ100の機械監視部170における演算処理の内容を説明する。機械監視部170は、加工機の稼働率アップに寄与する処理を実行している。機械監視部170による稼働率アップのポイントは、(1)投入材をきらさない、(2)加工済の取出し材をいっぱいにしない、(3)加工機停止時の早期復旧を行う、(3)段取り変えをスムーズに実行する、という観点から実行されている。
このため、業務支援コンピュータ100の表示装置に、図24に示す様な機械稼働表示画面801を表示する。ここで、実施例のシステムを導入したプレカット工場には、横架材加工ライン、柱材加工ライン、羽柄25K加工ライン、羽柄材加工ライン、及び合板加工ラインが設備されている。このため、機械稼働表示画面801には、これら5つの加工ラインにおいて、加工が実行されている物件名、さらには、各ラインに設置されている個々の機械、及び各機械の状態が一覧表になって表示される。機械状態の表示欄は、運転中は緑色、休止中は水色、そして停止中はオレンジ色で表示する様に構成されている。これにより、トラブルが発生した機械を速やかに把握することができる。
トラブルが発生した機械が存在するときは、メニュー欄802から、機械日報画面を立ち上げる。図25に機械日報画面803を例示する。この機械日報画面803には、加工機の稼働グラフ804が時刻と共に表示される。この稼働グラフ804は、凡例810に示す内容に沿って、色分け表示される。
凡例810の詳細を説明すると、黒色=システム停止状態811、赤色=機械停止状態812、赤紫色=機械休止状態813、緑色=機械運転状態(稼働)814、紺色=機械運転状態(異常1)815、茶色=機械運転状態(異常2)816、黄色=機械半自動運転状態(非稼働)817、白色=指定時間帯範囲外818と色分けしている。
この例の稼働グラフ804は、13:00にシステム停止状態811から機械稼働状態814に切り替わり、17:30頃に機械停止状態812が発生している。その後、機械稼働状態に復帰したものの、18:10〜18:20頃に(異常1)815となり、その後約20分間の機械停止状態812が発生している。そして、機械休止状態813を経て、再び機械稼働状態となり、0:00頃に、再度(異常1)815が発生し、1:00過ぎには(異常2)816となり、4:10頃に機械停止状態812となって6:00頃にシステム停止状態811となったことを表している。
また、この機械日報画面803には、グラフの他にエラー内容テーブル820も表示される。このエラー内容テーブル820には、管理番号、物件名、層、部品No.、材種、エラー発生日時、内容が一覧形式で表示される。この内容を確認することにより、機械の稼働率低下の原因を、「投入材ない」など、具体的に知ることができる。
また、機械日報画面803には、稼働率テーブル830も表示される。このテーブルには、稼働時間、有効時間、非有効時間、半自動時間、機械稼働率(%)、自動運転時間、休止時間、停止時間、さらに、加工本数、加工実績(本/h)、加工能力(本/h)、正常加工時間、異常加工時間、異常加工時間2も表示される。これら表示されているデータは、機械監視部170による機械の稼働状況のモニタリング結果は、生産計画部110へと出力され、生産計画立案の際の最新の実績データとして利用される。
一方、オペレータの操作により、加工制御シーケンサ20において、図26に示す様に、物件読込画面21を開いて業務支援コンピュータ100の生産計画部110から加工計画の取込を実行する。この画面21は、搬入予定シート、加工計画シート、物件検索シートを切り替えられる様に構成されている。図は、オペレータの操作によって、加工計画シートを開かれた状態を示している。加工計画シートは、加工計画の取込に当たって、「当日のみ」、「当日〜6日間表示」のいずれかを選択することができる構成となっている。また、「このラインの加工予定だけ表示」、「読込んでないものだけ表示」、「加工データ出力済だけ表示」にチェックを入れて表示する内容を選択することもできる構成となっている。表示は、加工予定、管理番号、物件名からなる日程計画で決定した加工計画に加えて、出力予定等のCADデータ出力の予定と実績が分かる表示となっている。
この様に、機械側において、加工計画を参照できるので、今日、何を加工するかを現場で適切に指示することができる。業務支援コンピュータ100側で生成する加工計画によって調整することにより、現場は考えることなく、スムーズに段取り変えを実行することができる。
[10.タブレット端末]
本実施例のシステムは、図27に示す様に、現場において、業務支援コンピュータ100と無線LANで情報の送受信を行うことのできるタブレット端末900を使用することにより、帳票、木拾い集計、平面図、部品リスト、部品図などをタブレット画面に表示することで、ペーパーレス化を推進する様にすることが望ましい。現場でタブレット端末900を使用することにより、報告業務においても、情報がリアルタイムに利用できる利点がある。そして、作業報告は、確認作業として行うようになるので、作業報告書、梱包リスト、出庫報告などの作成負担が大幅に削減される利点もある。
図28は、タブレット端末900を用いた現場作業開始時の初期画面901を示している。この初期画面901には、担当者表示911,912,913と、作業表示921,922,923が表示される。担当者は、自分の表示をタップし、さらにこれから始める作業にタップする。ここで、作業表示921,922,923を写真を用いたビジュアル表示とすることで、現場担当者が直感的に作業を選択できる表示を採用している。
図29は、タブレット端末900に物件選択画面902を表示した状態を示す。この物件選択画面902は、初期画面901で素材使用報告921が選択されると表示される構成となっている。この物件選択画面902の表示内容は、部材について「横架材」、「柱材」、「羽柄材」、「合板」の中からの選択が、作業についても「木拾い」、「木出し」、「素材使用」の中からの選択が可能な構成となっている。図示の例は、横架材の木拾いが選択された状態を示す。
物件のブロックをタップすることにより、当該物件の横架材の木拾いについての予約データを確認することができる。
なお、本実施例では、タブレット端末900を操作して現場側の設定した木拾い条件での再木拾いが可能になっている。この場合、図30に示す木拾い条件設定画面903を開く操作を現場で実行する。
木拾い条件設定画面903には、「木拾いスイッチ」を、「素材優先(残材許容値を使用する)」と、「残材量優先」で切り替えることができる構成となっている。また、「残材許容値」、「最終木拾い部品の許容残材長さ」に加えて、「戻り木拾い試行回数」を数値で設定することができる構成にもなっている。
現場での木拾い条件の設定は、「横架材」、「柱材」、「商品別詳細優先順位」で実行することができる構成となっている。図は、横架材について実行する状態を示す。「平角・集成材」、「丸太」のそれぞれについて、「端切り量」、「鋸幅」を数値設定することができる構成となっている。また、「半切断時長さ」、「最大木拾い本数」も数値設定することができる構成となっている。また、「木拾いグループ」も層との関係をラジオボタンで設定することができ、さらに、「標準の木拾い優先順位」もアップ・ダウンボタンの操作で設定することができる構成となっている。「標準の木拾い優先順位」は、長さと用途の組み合わせからなり、実際の商品で歩留まりよく再木拾いすることを可能にする効果がある。
図31は、木出し報告画面904を示している。木出し報告画面904には、物件と紐付けて、土台、大引、梁桁、母屋、商品無し材の木出し報告ができる構成となっている。一覧表の形で木出し条件が表示される結果、どの材が何本いるかを容易に把握することができる。
図32は、素材使用報告画面905を示している。素材使用報告画面905には、木拾い集計リストが、物件と紐付けて、土台、大引、梁桁、母屋、商品無し材を分けて表示される構成となっている。この画面での操作により、タブレット端末900から業務支援コンピュータ100へと、実際に使用した材の数量が報告される。業務支援コンピュータ100は、この素材使用報告を受けて、在庫管理部140が管理している在庫情報から使用済み素材を引き落として在庫情報を更新する。
検品作業が選択された場合は、図33に示す様に、タブレット端末900には検品報告画面906が表示される。検品作業は加工機と連動するので、この検品報告画面906には、加工された順番に、全長、部品図が表示される。この結果、実際に計測したり、あるいは形状を目視確認して画面の情報と比べることで、容易に確認作業を行うことができる。なお、備考欄には、手加工指示などの情報が表示される。
[11.出荷]
業務支援コンピュータ100においては、加工データが登録されると、推定梱包数が計算され、トラックの積荷リューベと比較しながら積載計画を立案する処理も実行している。立案された積載計画に従ってミスのない出荷ができる様に、本実施例ではバーコードを使用する。即ち、図34に示す様に、梱包単位のバーコードラベルLBLを発行し、これを梱包した荷物に対して貼り付けることで、バーコードリーダー930による読み取り結果をタブレット端末900に取り込み、業務支援コンピュータ100へと通知することで、梱包の中身を把握する方法を採用している。
バーコードラベルLBLは、得意先名LBL1、物件名LBL、明細LBL3等が印字されると共に、バーコードBCが印字されたもので、業務支援コンピュータ100が立案した積載計画に基づいて発行される。この積載計画は、生産計画部110で決定した加工計画と対応している。
現場担当者は、タブレット端末900を操作して、図35に示す梱包報告画面907を端末に表示する。梱包報告画面907には、物件名と共に、積載計画に沿って、「梱包単位」、「梱包予定数」、「完了チェック欄」が表示される。この梱包報告画面907には、バーコードリーダー930で読み取ったバーコードBCの内容に基づいて、完了チェックが記される。報告を押下することで、タブレット端末900から業務支援コンピュータ100へと梱包報告がリアルタイムで通知される。
業務支援コンピュータ100では、積載計画を立案する際には、図36に示す出荷計画画面941が立ち上がる。この画面では、符号942で示す様にトラック1台ごとの積載可能立米、積載立米が数値で把握できる。また、符号943で示す様にトラックの積荷及び梱包数が把握できる。さらに、符号944で示す様に何日に何台のトラック手配があるかも見える様になる。
梱包報告は、業務支援コンピュータ100では、図37に示す様に、物件情報照会画面951を開いたときの進捗欄952に「搬入済」が記入される形で反映される。これにより、業務支援コンピュータ100側で出荷状況をリアルタイムで把握することが可能になる。
[12.日程計画の変更]
次に、日程計画の変更処理について説明する。日程計画の変更は、例えば、図23のブロック751の様に、加工データの出力が未完了でったり、資材の準備が整っていない加工単位ブロックをドラッグ操作により、後ろの日程のマス目へと移動する操作で実行する。
本実施例のシステムでは、図23の詳細情報ウインドウ762が示す様に、日程計画表示画面701において時系列に並べられた各ブロックは、物件と紐付けられた加工単位となっていて坪数から加工所要時間を算出された状態のものである。また、このブロックには、加工完了日などのスケジュール管理上の重要な情報も紐付けられている。
従って、例えば、図23のブロック751について詳細情報ウインドウを表示してCAD担当者を確認し、CAD担当者と連絡をとって出力予定日を確認し、出力予定日より後ろの日程へとブロック751をドラッグ操作で移動する。すると、業務支援コンピュータ100の生産計画部120では、7月31日の日程計画は、画面の表示を反映してブロック751が抜けたものへと日程計画を変更する。逆に、ブロック751を割り込ませた日付の日程計画には、ブロック751の加工所要時間分の加工が追加された日程計画へと変更される。
また、詳細情報ウインドウ762に「分割名称」とある様に、ブロックとしてまとめられた加工単位を、例えば、合板を「全部」から、「床」と「壁」に分割することもできる。あるいは、横架材を「全部」から、「土台」、「1層」等に分割することもできる。例えば、詳細情報ウインドウ762を開いて、さらにクリックすることで加工単位の結び付きを解き、階層条件、東西南北条件などを指定して加工単位を分割する。
加工単位を分割されたときは、業務支援コンピュータ100の生産計画部120は、加工所要時間を分割された結果に基づいて再計算する。例えば、半分の坪数として再計算する。こうして分割したブロックの一部を、上述の様にドラッグ操作で移動させることにより、例えば、終了時刻791を適切な時刻となる様に日程計画を変更することができる。
なお、このドラッグ操作による移動には、例えば、ブロック751を8月3日よりも遅い日付には移動できない様に制限を加える様にしておくと一層望ましいものとなる。
[13.プログラムとの関係]
[13.1 物件管理開始]
業務支援コンピュータ100は、図38に示す様に、営業業務用クライアント端末30から新規物件が入力されると(S10:YES)、物件の管理番号を設定し、管理番号、加工データ、営業情報などを物件と紐付けて登録するための登録領域を確保する(S20)。そして、プレカット加工設計支援装置10及び営業業務用クライアント端末30へと管理番号を通知する(S30)。
[13.2 上棟スケジュール登録]
業務支援コンピュータ100は、図39に示す様に、営業業務用クライアント端末30から上棟スケジュールが入力されると(S40:YES)、当該上棟スケジュールを、対応する物件の管理番号に紐付けて登録する(S50)。
[13.3 物件加工データ登録]
業務支援コンピュータ100は、図40に示す様に、プレカット加工設計支援装置1030から加工データが入力されると(S60:YES)、当該加工データを、対応する物件の管理番号に紐付けて登録する(S70)。
[13.4 生産計画立案]
業務支援コンピュータ100は、図41に示す様に、物件の加工量に関するパラメータ(坪数)が登録され、上棟日から加工スケジュールが逆算できている物件については(S110:YES,S120:YES)、加工能力情報登録手段から加工能力情報(加工機の1時間当たり加工可能坪数)を読み出し、当該物件の坪数に応じた加工時間を算出する(S130)。そして、上棟スケジュールから当該加工時間の加工についての仮日程を決定する(S140)。そして、他の物件を考慮して日程を決めるべき状態であるか否かを判定する(S150)。ここでは、他の物件についても先に決定されている日程があり、工場の稼働予定との関係で仮日程を日程として決定できない状況であるか否かを判定する。「NO」であれば、そのまま日程を決定し(S160)、「YES」であれば日程変更処理を実行する(S170)、物件管理情報登録手段へと登録する(S180)。
[13.5 日程計画表示]
業務支援コンピュータ100は、図42に示す様に、物件管理情報登録手段から加工日程を読み出し(S210)、加工単位をブロックとする様にデータをブロックに紐付ける(S220)。そして、加工単位のシンボルとなるブロックを並べた形式で日程表を表示装置へ表示する(S230)。
[13.6 進捗状況反映表示]
業務支援コンピュータ100は、図43に示す様に、プレカット加工設計支援装置10からの加工データの出力情報や、加工制御シーケンサ20からの加工状況に関する情報をが入力されることによって進捗状況に変化が生じたら(S310)、物件管理情報登録手段の対応する物件に紐付けて進捗状況を登録する(S320)。そして、表示装置に表示される日程表において進捗状況の変化したブロックに対してこれを反映した表示を行う(S330)。
[13.7 加工開始可否情報表示]
業務支援コンピュータ100は、図44に示す様に、プレカット加工設計支援装置10からの加工データの出力情報や、購買端末40からの資材調達に関する情報から加工データ又は資材不足が生じているか否かを判定し(S410)、該当するブロックがある場合は(S410:YES)、加工日程変更のために必用な情報を生成する(S420)。例えば、実施例では、3日以内の変更は加工完了日を赤紫色とするなどの表示用情報を生成する。そして、表示装置に表示される日程表において日程変更の必用なブロックに対してこれを反映した表示を行う(S430)。
[13.8 日程変更]
業務支援コンピュータ100は、図45に示す様に、表示装置上のドラッグ操作されたブロックがあるときは(S510:YES)、日程表の表示をブロックの移動に応じて更新すると共に(S520)、物件管理情報登録手段の生産計画に対してこれを反映した登録への書き換えを実行する(S530)。
[13.9 加工単位変更]
業務支援コンピュータ100は、図46に示す様に、表示装置上でのブロックに対する分割操作がなされたときは(S610:YES)、当該ブロックに枝番を付与して各ブロックへの加工データの振り分けを行うと共に(S620)、物件管理情報登録手段の生産計画に対してこれを反映した登録への書き換えを実行する(S630)。なお、このとき、分割されたブロックが移動されたときは、図45に示した日程変更も同時に実行される。
[13.10 見積書作成]
業務支援コンピュータ100は、図47に示す様に、見積段階の物件で坪数の登録がなされている物件については(S710:YES)、当該物件の商談用の加工データをプレカット加工設計支援装置10に対して要求し(S720)、その入力があったとき(S730:YES)、積算基礎情報登録手段から積算基礎情報を読み込むと共に見積書の作成及び出力を実行する(S740)。なお、積算基礎情報は、実工数を考慮して最新情報を登録しておく様に構成することができる。また、販売業務用端末50から実行される原価管理部150への更新情報を積算岸情報登録手段に対して反映させるとさらによい。
[13.11 在庫変動状況予測及び発注書作成]
業務支援コンピュータ100は、図48に示す様に、加工データが登録されて資材の使用量が判明した物件があると(S810:YES)、当該物件について物件管理情報登録手段から加工日程を読み出し、在庫管理部140から在庫状況を読み込み、残湖変動状況の予測を実行する(S820)。この予測の結果、在庫切れが発生すると判定される場合は(S830:YES)、資材の不足数と在庫切れの発生する時期とを算出し、表示装置に表示する(S840)。そして、この在庫切れを解消するための発注書の作成及び出力を実行する(S850)。なお、在庫管理部140に対しては、購買業務用クライアント端末40から発注状況等を入力して常時更新する。
[13.12 積載計画立案及び積載実施状況表示]
業務支援コンピュータ100は、図49に示す様に、生産計画から加工実行が決定している物件の加工データを物件管理情報登録手段から読み出し、推定梱包数の算出、積載計画の立案及び梱包ラベルの発行を実行する(S910,S920)。タブレット端末900からの梱包報告を受信したら(S930:YES)、その結果を反映した積載実施状況を表示装置に表示する(S940)。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例に限られることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の態様にて実施することができる。
例えば、タブレット端末900を備えることなく、紙出力の指示書等を現場担当者に配布する様にしてあっても構わない。また、タブレット端末900に代えて、腕時計型端末としたり、ヘッドマウントディスプレイ、網膜ディスプレイなど、作業者が体に装着して用いるものであってもよい。
木造住宅用の木材プレカット加工に有益であり、工場設備のコスト低減と精度のよい加工を両立させることができる。
1・・・プレカット工場用業務支援システム、10・・・プレカット加工設計支援装置、20・・・加工制御シーケンサ、30・・・営業業務用クライアント端末、40・・・購買業務用クライアント端末、50・・・販売業務用クライアント端末、60・・・品質管理業務用クライアント端末、100・・・業務支援コンピュータ、110・・・生産計画部110、120・・・進捗管理部、130・・・生産実績報告部、140・・・在庫管理部、150・・・原価管理部、160・・・出荷管理部、170・・・機械監視部、
201・・・ログイン画面、202・・・メインメニュー画面、203・・・物件情報照会画面、204・・・物件情報入力画面、205・・・日程計画表示画面、210・・・業務選択ボタン群、221,222,223,224,225,226・・・作業選択ボタン、241・・・計画日調整ボタン、301・・・見積入力画面、311・・・データ取込ボタン、312・・・見積改訂ボタン、320・・・Excel出力ボタン、331・・・登録ボタン、341・・・見積書、342・・・見積明細リスト、401・・・出力画面、402・・・共通フォーマットファイル選択画面、403・・・グループ編集画面、501・・・不足商品照会画面、502・・・発注入力画面、511・・・注文書、512・・・納品書、513・・・受入予定一覧表、514・・・停滞在庫一覧表、601・・・在庫照会画面、701・・・生産計画表示画面、801・・・機械稼働表示画面、803・・・機械日報画面、900・・・タブレット端末、901・・・初期画面、902・・・物件選択画面、903・・・木拾い条件設定画面、904・・・木出し報告画面、905・・・素材使用報告画面、906・・・検品報告画面、907・・・梱包報告画面、930・・・バーコードリーダー、941・・・出荷計画画面、951・・・物件情報照会画面、LBL・・・バーコードラベル。
上記目的を達成するためになされた本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、住宅建築用木材のプレカット加工のための加工データを生成するプレカット加工設計支援装置、及び木材プレカット加工ラインに設置された加工機に対して制御司令を与える加工制御シーケンサ、との間でデータや指令のやり取りを実行する業務支援コンピュータを中心に構成され、前記業務支援コンピュータが、前記プレカット加工設計支援装置が出力する加工データを、当該加工データに基づいてプレカット加工を実行すべき物件と紐付けて登録する物件登録手段と、前記物件登録手段に物件と紐付けて登録された加工データに基づいて、前記木材プレカット加工ラインでプレカット加工を行うための加工スケジュールを前記加工制御シーケンサに対して指令する加工スケジュール指令手段と、前記加工制御シーケンサから、プレカット加工の実施状況を受信して前記物件登録手段に登録した物件の加工進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする。
(1A)前記業務支援コンピュータが、前記木材プレカット加工ラインに設置されている加工機の加工能力を特定する加工能力情報を登録する加工能力情報登録手段を備えていること。
(1B)前記業務支援コンピュータが、前記プレカット加工設計支援装置から前記加工データが出力されていない段階であっても、物件を特定する管理番号を設定し、前記物件登録手段の中に、当該管理番号に紐付けるべき加工データの登録領域を確保し、前記プレカット加工設計支援装置に対して当該管理番号で当該物件に関する加工データを管理させるために、当該管理番号を通知する物件管理開始手段を備え、前記プレカット加工設計支援装置が、前記物件管理開始手段から通知された管理番号に対応する物件の加工データを前記業務支援コンピュータに対して出力するときは、当該物件について前記物件管理開始手段から通知された管理番号と共に当該加工データを出力する手段として構成され、前記業務支援コンピュータは、前記プレカット加工設計支援装置から前記管理番号と共に出力されてきた加工データを、前記物件管理開始手段が当該管理番号を設定した物件のために確保した前記登録領域に登録する物件加工データ登録手段を備えていること。
(1C)前記業務支援コンピュータが、前記加工データが出力されていない段階であっても、前記物件管理開始手段が設定した管理番号と紐付けて、少なくとも当該物件の上棟スケジュールを登録し得る上棟スケジュール登録手段を備えていること。
(1D)前記業務支援コンピュータが、前記加工データが出力されていない段階であっても、前記加工機に投入して一連のグループとして加工する加工単位の加工時間に影響を与え得るパラメータが前記管理番号と紐付けて登録されたら、当該パラメータと、前記加工能力情報登録手段に登録された加工能力情報とに基づいて、加工単位毎の加工所用時間を算出すると共に、加工所要時間を算出した各加工単位について、当該加工単位が紐付けられる物件の上棟スケジュールを考慮しつつ、当該物件における他の加工単位及び他の物件に対する加工単位についての加工所要時間及び上棟スケジュールとの関係も参酌して、当該物件及び他の物件に対する加工単位毎の加工日程としてプレカット加工の生産計画を立案する生産計画立案手段を備えると共に、前記生産計画立案手段が立案した生産計画に基づいて、前記木材プレカット加工ラインにおける加工スケジュールを、加工単位毎のブロックを時系列に沿って並べた表示態様にて表示装置に表示する日程計画表示手段を備え、当該日程計画表示手段は、前記加工単位毎のブロックの内、加工データ未出力状態のブロックについては、加工データ出力済みのブロックとは異なる表示態様で表示する手段として構成されていること。
1E)前記加工スケジュール指令手段が、前記生産計画立案手段の立案した生産計画に基づいて前記加工制御シーケンサに対し前記指令を出力する手段として構成され、前記進捗状況管理手段が、前記加工制御シーケンサから受信した加工進捗状況に基づいて前記生産計画立案手段が立案した生産計画に対して進捗状況を紐付けて記憶する手段として構成され、前記日程計画表示手段が、前記表示装置に表示した前記加工単位毎のブロックに対して進捗状況を反映した表示を実行する進捗状況反映表示手段を備えていること。
本発明の木材プレカット工場用業務支援システムによれば、「物件管理開始手段」は、プレカット加工設計支援装置から加工データが出力されていない段階であっても、物件登録手段の中に、物件を特定する管理番号と共に当該物件と紐付けるべき加工データの登録領域を確保し、プレカット加工設計支援装置に対して当該管理番号で当該物件に関する加工データを管理させるために、当該管理番号を通知する。また、「物件管理開始手段」が、プレカット加工設計支援装置から加工データが出力されていない段階であっても、物件登録手段の中に、物件を特定する管理番号と共に当該物件と紐付けるべき加工データの登録領域を確保するから、「上棟スケジュール登録手段」も、プレカット加工設計支援装置から加工データが出力されていない段階であっても、物件の管理番号と紐付けて、少なくとも当該物件の上棟スケジュールを登録することができる。この結果、取引先からの商談があった見積段階においても、物件管理を開始することができる。
こうして見積段階から管理番号をとって管理し始めた物件は、プレカット加工設計支援装置側においても、「物件管理開始手段」が通知した管理番号で当該物件に関する加工データを管理することになる。その結果、プレカット加工設計支援装置で作成した当該物件についての加工データは、当該物件について業務支援コンピュータ側から通知された管理番号と共に出力され、「物件加工データ登録手段」により、物件管理開始手段が確保した当該物件に関する登録領域に登録される。
また、本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、業務支援コンピュータに、「加工能力情報登録手段」を備えさせ、木材プレカット加工ラインに設置されている加工機の加工能力を特定する加工能力情報を登録している。従って、上棟スケジュールと、加工機に投入する加工単位における加工の量に影響を与え得るパラメータ(例えば、坪数)とが登録されれば、「生産計画立案手段」が、加工単位毎の加工所用時間を算出すると共に、加工所要時間を算出した各加工単位について、当該加工単位が紐付けられる物件の上棟スケジュールを考慮しつつ、他の加工単位についての加工所要時間及び上棟スケジュールとの関係も参酌して、加工単位毎の加工日程としてプレカット加工の生産計画を立案することができる。これにより、加工データが完成していない段階で生産計画を立案することができる。
こうして生産計画が立案されたら、「日程計画表示手段」が、当該生産計画に基づいて、木材プレカット加工ラインにおける加工スケジュールを、加工単位毎のブロックの時系列に沿った並びとして表示装置に表示する。加工単位毎のブロックで表示される結果、一目でどの様な加工スケジュールになっているかを確認することができる。
また、加工スケジュール指令手段は、この分かり易く表示された生産計画に基づいて加工制御シーケンサに対する指令を実行する。さらに、進捗状況管理手段は、この指令を受けた加工制御シーケンサから受信したプレカット加工の実施状況に基づいて生産計画に対して進捗状況を紐付けて記憶する。そして、「進捗状況反映表示手段」は、「日程計画表示手段」が表示装置に表示した加工単位毎のブロックに対して、進捗状況を反映した表示を実行する。
本発明の木材プレカット工場用業務支援システムは、「物件管理開始手段」で商談開始時に物件の管理を開始し、プレカット加工設計支援装置に管理番号を通知して管理を開始させているから、当該物件についての最終的な加工データが完成していなくても、プレカット加工設計支援装置において商談用の加工データまで作成できていれば、この商談用の加工データも管理番号が同じである結果、見積書作成に利用することができるのである。
この場合、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(13)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
(13A)前記積載計画立案手段が立案した積載計画に基づいて、梱包単位を特定する情報を記入したラベルを出力するラベル出力手段を備えていること。
実施例1のプレカット工場用業務支援システムの全体構成を示す模式図である。 実施例1における業務支援コンピュータのログイン画面及びメインメニュー画面を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータの物件情報照会画面を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータの物件情報入力画面を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで仕様シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで部品シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程計画表示画面の月シートを開いた状態の説明図である。 実施例1のプレカット工場用業務支援システムにおける見積作業の流れを示す模式図である。 実施例1における業務支援コンピュータで見積入力画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで見積入力画面の見積明細シートを開いた状態の説明図である。 実施例1における見積書及び見積明細リストの作成例を示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1におけるプレカット加工設計支援装置で出力画面を開いた状態の説明図である。 実施例1におけるCAD担当者の負荷を確認するグラフの説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで進捗管理業務における日程計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで発注管理業務における不足商品照会画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで発注管理業務における注文入力画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における注文書、納品書、受入予定一覧表、停滞在庫一覧表の帳票サンプルを示す説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで在庫照会画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで日程計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで生産計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで生産計画表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで機械稼働表示画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで機械日報画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における加工制御シーケンサで物件読込画面を開いた状態の説明図である。 実施例1のプレカット工場用業務支援システムにおいてタブレット端末を採用して現場作業を行う場合の構成を示す模式図である。 実施例1においてタブレット端末で初期画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で物件選択画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で木拾い条件設定画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で木出し報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で素材使用報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1においてタブレット端末で検品報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1のプレカット工場用業務支援システムにおいてバーコードラベルを利用して梱包報告を行う場合の構成を示す模式図である。 実施例1においてタブレット端末で梱包報告画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで出荷計画画面を開いた状態の説明図である。 実施例1における業務支援コンピュータで物件照会画面を開いた状態の説明図である。 実施例1の業務支援コンピュータが[物件管理開始]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[上棟スケジュール登録]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[物件加工データ登録]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[生産計画立案]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[日程計画表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[進捗状況反映表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[加工開始可否情報表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[日程変更]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[加工単位変更]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[見積書作成]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[在庫変動状況予測及び発注書作成]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 実施例1の業務支援コンピュータが[積載計画立案及び積載実施状況表示]を実行するための制御系統の構成及びフローチャートを示す。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。
基本シート204aでは、物件に関する基本情報が入力可能となっている。具体的には「受付日」、「物件名」、「敬称」、「拠点」、「受注日」、「受付区分」を入力する。また、営業的な予測としての「受注確度」をA,B,C,…といったランク分けした記号で入力する欄も設けられている。さらに、「入力担当」、「営業担当」、「連絡方法」、「CAD担当者」といった管理面の情報に関する入力欄も設けられている。さらに、「荷札情報」として、「得意先」、「工務店」、「販売店」の入力欄と、施工場所を示す「住所」の入力欄も設けられている。「得意先」、「工務店」、「販売店」等は、コード番号を入力すると会社名、TEL、FAXが自動入力される。「入力担当」、「営業担当、「CAD担当者」も社員IDを入力することによって自動的に氏名が入力される構成となっている。
その後、営業担当者が作業を引き継ぎ、見積明細シートを開く。図11は、この見積明細シートが開かれた状態を示している。この図では、取り込んだ加工データの内、「梁桁」の一覧を表示している。「梁桁」については、数量=62、材積=5,221、小計=¥193,584、原価計=¥197,775、粗利計=−¥4,191、となっている。なお、この粗利計の表示が、上述した「簡易粗利計算」の結果である。「柱材」を選択すれば、一覧表が柱材のものに切り替わる。この画面において、「単価表」等の直下に表示されている「見積金額」、「原価計」、「粗利益」、「粗利率」が、物件全体に対する見積金額等になる。
[13.3 物件加工データ登録]
業務支援コンピュータ100は、図40に示す様に、プレカット加工設計支援装置10から加工データが入力されると(S60:YES)、当該加工データを、対応する物件の管理番号に紐付けて登録する(S70)。
[13.11 在庫変動状況予測及び発注書作成]
業務支援コンピュータ100は、図48に示す様に、加工データが登録されて資材の使用量が判明した物件があると(S810:YES)、当該物件について物件管理情報登録手段から加工日程を読み出し、在庫管理部140から在庫状況を読み込み、在庫変動状況の予測を実行する(S820)。この予測の結果、在庫切れが発生すると判定される場合は(S830:YES)、資材の不足数と在庫切れの発生する時期とを算出し、表示装置に表示する(S840)。そして、この在庫切れを解消するための発注書の作成及び出力を実行する(S850)。なお、在庫管理部140に対しては、購買業務用クライアント端末40から発注状況等を入力して常時更新する。

Claims (14)

  1. 住宅建築用木材のプレカット加工のための加工データを生成するプレカット加工設計支援装置、及び木材プレカット加工ラインに設置された加工機に対して制御司令を与える加工制御シーケンサ、との間でデータや指令のやり取りを実行する業務支援コンピュータによって構成され、
    前記業務支援コンピュータが、
    前記プレカット加工設計支援装置が出力する加工データを、当該加工データに基づいてプレカット加工を実行すべき物件と紐付けて登録する物件登録手段と、
    前記物件登録手段に物件と紐付けて登録された加工データに基づいて、前記木材プレカット加工ラインでプレカット加工を行うための加工スケジュールを前記加工制御シーケンサに対して指令する加工スケジュール指令手段と、
    前記加工制御シーケンサから、プレカット加工の実施状況を受信して前記物件登録手段に登録した物件の加工進捗状況を管理する進捗状況管理手段と、
    を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする木材プレカット工場用業務支援システム。
    (1)前記業務支援コンピュータが、以下の構成を備えていること。
    (1A)前記加工データが出力されていない段階であっても、前記物件登録手段の中に、物件を特定する管理番号と共に当該物件と紐付けるべき加工データの登録領域を確保し、前記プレカット加工設計支援装置に対して当該管理番号で当該物件に関する加工データを管理させるために、当該管理番号を通知する物件管理開始手段を備えていること。
    (1B)前記物件管理開始手段が特定した前記物件の管理番号と紐付けて、少なくとも当該物件の上棟スケジュールを登録する上棟スケジュール登録手段を備えていること。
    (1C)前記プレカット加工設計支援装置から前記物件の管理番号と共に出力されてきた加工データを、前記物件管理開始手段が確保した当該物件に関する登録領域に登録する物件加工データ登録手段を備えていること。
    (1D)前記木材プレカット加工ラインに設置されている加工機の加工能力を特定する加工能力情報を登録する加工能力情報登録手段を備えていること。
    (1E)前記加工機に投入する加工単位における加工の量に影響を与え得るパラメータが前記物件管理開始手段に登録されたら、当該パラメータと、前記加工能力情報登録手段に登録された加工能力情報とに基づいて、加工単位毎の加工所用時間を算出すると共に、加工所要時間を算出した各加工単位について、当該加工単位が紐付けられる物件の上棟スケジュールを考慮しつつ、他の加工単位についての加工所要時間及び上棟スケジュールとの関係も参酌して、加工単位毎の加工日程としてプレカット加工の生産計画を立案する生産計画立案手段を備えていること。
    (1F)前記生産計画立案手段が立案した生産計画に基づいて、前記木材プレカット加工ラインにおける加工スケジュールを、加工単位毎のブロックの時系列に沿った並びとして表示装置に表示する日程計画表示手段を備えていること。
    (1G)前記加工スケジュール指令手段が、前記生産計画立案手段の立案した生産計画に基づいて前記加工制御シーケンサに対し前記指令を出力する手段として構成され、前記進捗状況管理手段が、前記加工制御シーケンサから受信した加工進捗状況に基づいて前記生産計画立案手段が立案した生産計画に対して進捗状況を紐付けて記憶する手段として構成され、前記日程計画表示手段が、前記表示装置に表示した前記加工単位毎のブロックに対して進捗状況を反映した表示を実行する進捗状況反映表示手段を備えていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (2)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (2A)前記日程計画表示手段によって表示装置に表示された加工単位毎のブロックに対し、資材の調達状況と加工データの出力状況とを反映した加工開始の可否に関する情報をも表示する加工開始可否情報表示手段を備えていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (3)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (3A)前記加工制御シーケンサまたは加工機を監視し、実際の加工における機械の稼働状況に関する稼働実績を取得する機械監視手段を備えていること。
    (3B)前記機械監視手段が取得した前記稼働実績に基づいて、前記加工能力情報登録手段に登録された加工能力情報を更新する加工能力情報更新手段を備えていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (4)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (4A)前記日程計画表示手段が前記表示装置に表示した前記加工単位のブロックの並びを変更する様にブロックを移動させる加工単位ブロック移動手段を備えていること。
    (4B)前記加工単位ブロック移動手段によって移動された後のブロックの並びに基づいて、前記生産計画立案手段が立案した加工単位毎の加工日程としての生産計画を変更する日程変更手段を備えていること。
  5. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (5)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (5A)前記日程計画表示手段が前記表示装置に表示した前記加工単位のブロックを分割するブロック分割手段を備えていること。
    (5B)前記ブロック分割手段によって分割された後のブロックに対応する部品毎の加工データに基づいて、分割後の加工単位毎の前記加工所要時間を算出し直し、前記生産計画立案手段が立案した生産計画における加工単位を変更する加工単位変更手段を備えていること。
  6. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (6)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (6A)前記物件の管理番号に紐付けて、当該物件が、少なくとも、見積段階、受注段階、検収段階のいずれの段階にあるかを区別し得る物件状況に関する情報を登録する物件状況登録手段を備えていること。
    (6B)少なくとも、資材の原価、設計工数及び加工工数を特定し得る積算基礎情報を登録しておく積算基礎情報登録手段を備えていること。
    (6C)前記物件状況登録手段により登録された物件状況が見積段階になっている物件につき、前記積算基礎情報登録手段に登録された積算基礎情報と、前記プレカット加工設計支援装置で当該物件について作成した加工データとに基づき、当該見積段階の物件についての見積書を作成する見積書作成手段を備えていること。
  7. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項6に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (7)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (7A)前記加工制御シーケンサまたは加工機を監視することによって取得される稼働実績に基づいた加工作業の実工数と、前記プレカット加工設計支援装置を監視することによって取得した設計作業の実工数とに基づいて、前記積算基礎情報登録手段に登録されている前記積算基礎情報を更新する積算基礎情報更新手段を備えていること。
  8. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (8)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (8A)資材の在庫の状況を登録しておく在庫状況登録手段を備えていること。
    (8B)前記加工機に投入する加工単位における資材の使用量に影響を与え得るパラメータが前記物件管理開始手段に登録されたら、当該パラメータと、前記生産計画立案手段が立案した生産計画により特定された加工日程と、前記在庫状況登録手段に登録されている情報とに基づいて、資材の在庫の変動状況を予測する在庫変動状況予測手段を備えていること。
    (8C)前記在庫変動予測手段の予測した前記在庫の変動の状況を報知する在庫変動状況報知手段を備えていること。
  9. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項8に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (9)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (9A)前記在庫変動予測手段の予測した前記在庫の変動の状況に基づいて、在庫切れを生じることが予測される資材の有無を判定する在庫切れ判定手段を備えていること。
    (9B)前記在庫切れ判定手段が在庫切れが生じると予測した資材について、当該資材と、当該資材の不足数量と、当該資材の在庫切れの時期とを算出する在庫切れ情報算出手段を備えていること。
    (9C)前記在庫切れ情報算出手段の算出結果に基づいて、前記資材の不足数量と在庫切れの時期とを考慮して、当該資材についての発注書を作成する発注書作成手段を備えていること。
  10. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (10)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (10A)資材の実際の使用状況と入庫状況とに基づいて、前記在庫状況登録手段の登録内容を更新する在庫状況更新手段を備えていること。
  11. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項10に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (11)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (11A)前記在庫状況更新手段による在庫の更新の状況と、前記在庫変動状況予測手段が予測した在庫の変動の状況とから、前記資材の使用量に影響を与え得るパラメータを更新する資材使用量予測パラメータ更新手段を備えていること。
  12. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (12)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (12A)前記物件加工データ登録手段に対して加工データが登録された物件につき、当該加工データに基づき当該物件に対する推定梱包数を算出し、トラックの積載能力に関するパラメータを利用して積載計画を立案する積載計画立案手段を備えていること。
  13. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項12に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (13)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (13A)前記生産計画立案手段が立案した積載計画に基づいて、梱包単位を特定する情報を記入したラベルを出力するラベル出力手段を備えていること。
  14. さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項13に記載の木材プレカット工場用業務支援システム。
    (14)前記ラベル出力手段が出力したラベルに記入された情報の読み取り結果を前記業務支援コンピュータに通知する梱包報告手段を備えていること。
    (15)前記業務支援コンピュータが、さらに以下の構成をも備えていること。
    (15A)前記梱包報告手段からの通知を受けて、前記積載計画立案手段が立案した積載計画に対する実施状況を取得する積載実施状況取得手段を備えていること。
    (15B)前記積載実施状況取得手段の取得した実施状況を、前記積載計画立案手段が立案した積載計画に反映させた情報を表示装置に表示する積載実施状況表示手段を備えていること。
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