JP2015087598A - 歌唱採点システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態に係る歌唱採点システム10は、カラオケ楽曲の歌詞である各単語の歌唱時間よりも短い時間となるように、歌唱採点の対象となる採点区間を設定し、各採点区間において歌唱採点値を算出するシステムに関するものである。この歌唱採点システム10は、図1に示すようにカラオケシステム(カラオケ演奏装置20を含むシステム)に組み込まれてその機能を実現するものであり、歌唱採点機能の一部として構成される。
本発明の実施形態に係る歌唱採点システム10を適用するカラオケ演奏装置20は、図1に示すように、カラオケ本体21、スピーカ22、マイクロホン23、表示装置24、ミキシングアンプ25、カラオケリモコン装置26を備えている。また、カラオケ演奏装置20は、ルータ50及びデータ通信回線60を介して、管理サーバ70とネットワーク接続されている。
カラオケリモコン装置26は、ユーザインタフェース機能を備えており、ルータ50を介してカラオケ本体21とデータ通信を行うようになっている。このカラオケリモコン装置26は、楽曲検索手段26aとして機能するプログラム、楽曲索引データベース26b、種々のデータを記憶するためのデータ記憶部26c、データの入出力を行うための入出力表示部26d等を備えている。このカラオケリモコン装置26に付帯するスイッチ類や、入出力表示部26dに表示される各種のアイコン等を操作することにより、選曲操作等が行われる。
楽曲検索手段26aは、利用者の指示に基づき、楽曲索引データベース26bを参照して楽曲を検索するためのプログラムからなる。楽曲索引データベース26bは、カラオケ演奏装置20で演奏に供されるカラオケ楽曲について、その属性情報を記述したデータベースであり、例えば、楽曲番号・曲名・アーティスト名・歌い出し部分の歌詞・流行時期・音楽ジャンル区分・デュエット曲か否かなど、種々の属性情報がこれに含まれている。
マイクロホン23は、歌唱音声の入力を行うための装置である。マイクロホン23から入力された歌唱音声信号は、ミキシングアンプ25により、音楽再生制御手段40から送出される演奏音声信号とミキシングされると共に増幅され、スピーカ22へ出力される。なお、マイクロホン23からの音声入力信号は、A/Dコンバータ41によりデジタル変換され、歌唱採点手段37における歌唱採点等に使用される。
表示装置24は、カラオケ楽曲に関連した背景映像や歌詞テロップ等を表示するための装置で、例えば、液晶ディスプレイ等により構成される。
カラオケ本体21は、図1に示すように、ネットワーク送受信手段31、中央制御手段32、ROM33、RAM34、HDD35、予約管理手段36、歌唱採点手段37、子音採点区間特定手段38、ピッチ検出手段39、音楽再生制御手段40、A/Dコンバータ41、映像再生制御手段42を備えている。なお、本実施形態では、RAM34が、ピッチ非検出時間データ記憶手段として機能する。
ネットワーク送受信手段31は、ルータ50及びデータ通信回線60を介して管理サーバ70、カラオケリモコン装置26、他のカラオケ演奏装置(図示せず)との間でデータの送受信を行うための電子回路及びプログラムからなる。データ通信回線60は、データの送受信を行うことができればどのような回線であってもよいが、例えば、光回線、専用電話回線、一般電話回線、インターネット等を利用することができる。本実施形態では、光回線、専用電話回線、一般電話回線等の通信回線と、インターネットとを組み合わせて、データ通信回線60を構成している。
中央制御手段32は、カラオケ本体21を総合的に制御するための手段であり、例えばCPU及びその周辺機器により構成されており、CPU等がROM33等に記憶されたプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
ROM33は、カラオケ本体21を構成する各機器を制御するためのプログラムデータや数値データを記憶するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。また、RAM34は、プログラムや各種データを一時的に記憶する一時記憶領域として機能するもので、例えば半導体メモリ等で構成される。
HDD35は、大容量記憶装置として機能するもので、楽曲データベース35a、映像データベース35bが格納されている。なお、HDD35に替えて、あるいはHDD35と共に、データを書き替え可能なDVD等の大容量記憶装置を用いてもよい。
楽曲データベース35aは、演奏制御データ(MIDI規格のデータ)及び歌詞テロップ情報が同期されて構成される楽曲データと、歌唱採点に用いる採点リファレンスデータとが、楽曲IDと対応付けてそれぞれ構成されたデータベースである。演奏制御データは、各楽曲の演奏を制御するためのデジタルデータであり、歌詞テロップ情報は演奏に同期した歌詞文字の表示タイミングデータ及び色変わりデータを含んでいる。採点リファレンスデータは、歌唱採点手段37における歌唱採点において、マイクロホン23から入力された歌唱音声信号と比較することにより、歌唱採点値を算出するためのデータである。また、子音採点区間特定手段38は、歌詞テロップ情報に基づいて、子音を含む歌唱区間を特定する。
予約管理手段36は、任意の利用者が選曲予約する際に、当該選曲されたカラオケ楽曲の楽曲IDを含む予約待ち行列34aを作成して管理するためのプログラムからなる。すなわち、予約管理手段36は、利用者により楽曲検索手段26aの機能を用いて選曲された楽曲IDを演奏順に並べて予約待ち行列34aを作成し、この予約待ち行列34aをRAM34に格納して管理する。また、予約待ち行列34aに選曲者の利用者IDを含める場合には、利用者IDの取得が必要となる。
音楽再生制御手段40は、楽曲IDに基づいて演奏データから抽出された演奏制御データに基づいて、音源データをデジタル再生すると共にアナログ変換してミキシングアンプ25に出力するための電子回路である。上述したように、ミキシングアンプ25は、マイクロホン23から入力された歌唱者の歌唱音声信号と、音楽再生制御手段40から送出される演奏音声信号とをミキシングすると共に、アンプ機能により増幅してスピーカ22より出力するための装置である。
映像再生制御手段42は、カラオケ楽曲の演奏中に、映像データベース35bから抽出した背景映像データと、演奏データに含まれる歌詞テロップ情報に基づいて作成される歌詞文字とを、当該カラオケ楽曲の演奏データに同期させて表示装置24に出力する。
歌唱採点手段37は、マイクロホン23から入力された歌唱音声信号と採点リファレンスデータとを比較して歌唱採点値を算出するためのプログラムからなる。そして、マイクロホン23から歌唱音声信号の入力があるにもかかわらず、ピッチを検出できなかった時間が許容値の範囲内である場合に、ピッチが検出できなかったことに対する減点を行わず、あるいはボーナス点を加算して修正歌唱採点値を算出する。なお、歌唱採点手段37は、マイクロホン23から入力される歌唱音声信号と採点リファレンスデータとを比較して歌唱採点値を算出するためのプログラムであり、マイクロホン23から歌唱音声信号の入力があるか否かを判定することができる。
子音採点区間特定手段38は、歌詞テロップ情報に基づき、子音が発生する採点区間を特定するためのプログラムからなる。すなわち、歌詞テロップ情報には、表示装置24に表示する歌詞文字情報が含まれており、この歌詞文字情報に基づいて、子音が発生する採点区間を特定することができる。特定された子音採点区間の時間長は、歌詞テロップ情報から導き出される数値であり、子音を含む一文字単位の長さである。
ピッチ検出手段39は、特定された子音採点区間において、入力された歌唱音声信号からピッチ検出を行うためのプログラムからなる。本実施形態では、ピッチ検出手段39により、特定された子音採点区間でピッチを検出した時間を測定する。子音採点区間の時間長は子音採点区間特定手段38により特定されるため、当該子音採点区間の時間長からピッチを検出した時間長を減算することにより、当該子音採点区間においてピッチを検出できなかった時間長を求めることができる。
ピッチ非検出時間データ記憶手段は、カラオケ楽曲の子音採点区間毎に、ピッチ検出手段によりピッチを検出できなかった時間データを記憶するための装置からなり、本実施形態では、RAM34がピッチ非検出時間データ記憶手段として機能する。すなわち、任意のカラオケ楽曲を歌唱する毎に、当該カラオケ楽曲について、子音歌唱区間毎のピッチ非検出時間からなるピッチ非検出時間データ34bが記憶されるとともに、演奏終了後の任意のタイミングで管理サーバ70に送信される。管理サーバ70では、ピッチ非検出時間統計手段74の機能により、ピッチ非検出時間データ34bの統計値(例えば、平均値、標準偏差)を算出するとともに、許容値決定手段75により、子音歌唱区間におけるピッチ非検出時の許容値を決定する。
管理サーバ70は、会員情報の管理、カラオケ演奏装置20に対する楽曲データの配信、録音録画データの公開等を行うためのサーバである。管理サーバ70は、図2に示すように、主要な構成要素として、サーバ制御手段71、通信制御手段72、データ記憶手段73、ピッチ非検出時間統計手段74、許容値決定手段75を備えている。なお、図示しないが、サーバとしての機能を発揮するための電子機器であるROM、RAM、その他の電子機器を備えている。また、単独の管理サーバ70により、上述した複数の機能を実現するのではなく、各機能に特化したサーバを設け、各サーバにより各機能を実現してもよい。この際、仮想化技術により、1つのサーバに複数の機能を持たせることもできる。
サーバ制御手段71は、CPU等を備えて管理サーバ70を総合的に制御するための電子回路からなり、ROM等に記憶された制御プログラムに従ってCPU等が動作することにより、管理サーバ70の動作を制御する。通信制御手段72は、データ通信回線60を介して、カラオケ演奏装置20や他のサーバ等の間でデータを送受信する際に、データ通信の整合性を確保するための電子回路及びプログラムからなる。データ記憶手段73は、会員情報データ、楽曲データ、ピッチ非検出時間データ34bの統計値等の各種のデータを記憶するための装置であり、HDD等の大容量記憶装置からなる。
ピッチ非検出時間統計手段74は、カラオケ演奏装置20のピッチ検出データ記憶手段(RAM34)に記憶され、データ通信回線60を介して受信したピッチ非検出時間データ34bに基づき、カラオケ楽曲の子音採点区間毎に、ピッチを検出できなかった時間の統計値を算出するためのプログラムからなる。本実施形態では、カラオケ演奏装置20から受信したカラオケ楽曲毎のピッチ非検出時間データ34bに基づいて、子音歌唱区間毎に統計を行い、単純平均値等の統計値を算出する。
許容値決定手段75は、カラオケ楽曲の子音採点区間毎に、ピッチ非検出時間統計手段74により算出した統計値に基づき、当該子音採点区間におけるピッチ非検出に対する許容値を決定するためのプログラムからなる。すなわち、許容値決定手段75は、ピッチ非検出時間データベース73aに格納したピッチ非検出時間データ等に基づいて、各カラオケ楽曲について、子音採点区間毎に、ピッチ非検出に対する許容値を決定する。許容値は、カラオケ楽曲の選曲予約が行われる毎に決定してもよいし、ピッチ非検出時間データベース73aの構成データとして格納してもよい(図4参照)。
図5を参照して、本発明の実施形態に係る採点方法を説明する。本発明の実施形態に係る採点方法は、特定された子音歌唱区間において、マイクロホン23から歌唱音声信号の入力があるにもかかわらず、ピッチを検出できなかった時間が許容値の範囲内である場合に、ピッチが検出できなかったことに対する減点を行わずに修正歌唱採点値を算出するようになっている。さらに、ピッチを検出できなかった時間が許容値の範囲内である場合に、ボーナス点を加算してもよい。
本発明のシステム及びその周辺装置を構成する機器や手段は上述したものに限定されず、その利用目的に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加したりすることができる。また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、複数の機能を統合した手段として構成してもよい。
20 カラオケ演奏装置
21 カラオケ本体
22 スピーカ
23 マイクロホン
24 表示装置
25 ミキシングアンプ
26 カラオケリモコン装置
26a 楽曲検索手段
26b 楽曲索引データベース
26c データ記憶部
26d 入出力表示部
31 ネットワーク送受信手段
32 中央制御手段
33 ROM
34 RAM
34a 予約待ち行列
34b ピッチ非検出時間データ
35 HDD
35a 楽曲データベース
35b 映像データベース
36 予約管理手段
37 歌唱採点手段
38 子音採点区間特定手段
39 ピッチ検出手段
40 音楽再生制御手段
41 A/Dコンバータ
42 映像再生制御手段
50 ルータ
60 データ通信回線
70 管理サーバ
71 サーバ制御手段
72 通信制御手段
73 データ記憶手段
73a ピッチ非検出時間データベース
74 ピッチ非検出時間統計手段
75 許容値決定手段
Claims (2)
- カラオケ楽曲の歌詞である各単語の歌唱時間よりも短い時間となるように、歌唱採点の対象となる採点区間を設定し、各採点区間において歌唱採点値を算出する歌唱採点システムにおいて、
任意のカラオケ楽曲について、マイクロホンから入力された歌唱音声信号と採点リファレンスデータとを比較して歌唱採点値を算出する歌唱採点手段と、
前記カラオケ楽曲の歌詞テロップ情報に基づき、子音が発生する採点区間を特定する子音採点区間特定手段と、
前記特定された各子音採点区間において、前記入力された歌唱音声信号からピッチ検出を行うピッチ検出手段と、
前記カラオケ楽曲の子音採点区間毎に、前記ピッチ検出手段によりピッチを検出できなかった時間データを記憶するピッチ非検出時間データ記憶手段と、
前記ピッチ非検出データ記憶手段に記憶されたピッチ非検出時間データに基づき、前記カラオケ楽曲の子音採点区間毎に、ピッチを検出できなかった時間の統計値を算出するピッチ非検出時間統計手段と、
前記カラオケ楽曲の子音採点区間毎に、前記ピッチ非検出時間統計手段により算出した統計値に基づき、当該子音採点区間におけるピッチ非検出に対する許容値を決定する許容値決定手段と、を備え、
前記歌唱採点手段は、各カラオケ楽曲について、マイクロホンから歌唱音声信号の入力があるにもかかわらず、前記ピッチを検出できなかった時間が前記許容値の範囲内である場合に、前記ピッチが検出できなかったことに対する減点を行わずに修正歌唱採点値を算出する、
ことを特徴とする歌唱採点システム。 - 前記歌唱採点手段は、各カラオケ楽曲について、マイクロホンから歌唱音声信号の入力があるにもかかわらず、前記ピッチを検出できなかった時間が前記許容値の範囲内である場合に、ボーナス点を加算して、修正歌唱採点値を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の歌唱採点システム。
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