JP2015087590A - 画像投影装置 - Google Patents

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Yoshihiro Someno
義博 染野
川井 清幸
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清幸 川井
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Abstract

【課題】 偏光制御部材を使用することなく、レーザ光源から照射されたレーザ光でスクリーンにホログラム画像を鮮明に表示させることができる画像投影装置を提供する。【解決手段】 レーザユニット27A,27Bから発せられたレーザ光は、光学出力が高い第1の偏光成分(P偏光成分)と、光学出力が低い第2の偏光成分(S偏光成分)を含んでいる。レーザユニット27A,27Bの向きが調整されて、コリメート光束B1r,B1gのP偏光成分が、位相変調アレイ31に対して斜めに入射し、P偏光成分が位相変調アレイ31で位相変調され、S偏光成分が位相変調アレイ31で位相変調されないようにする。そのため、偏光制御部材を用いなくても、光学出力の高いP偏光成分を使用して、スクリーンにホログラム画像を投影できるようになる。【選択図】図5

Description

本発明は、レーザ光を位相変調してホログラム画像を生成する画像投影装置に関する。
特許文献1に、ホログラムを生成する空間光変調装置が開示されている。
この空間光変調装置では、書き込み用の光源からの光が透過型液晶テレビを透過することで画像信号を含む書き込み光が生成される。書き込み光は結像レンズによって空間光変調器に集光され、空間光変調器の光導電層に映像信号が結像し、光導電層に画像信号が書き込まれる。この画像信号に応じて、光導電層は画素位置によって電気的インピーダンスが変化し、光変調層は画素位置によって印加される電圧の分布が異なってくる。
He−Neレーザから発せられる読み出し光は、レンズとスペイシャルフィルタとコリメートレンズにより、P偏光として空間光変調器の光変調層に与えられる。光変調層は画素位置によって印加される電圧の分圧が異なるので、画素位置によって光偏光層の屈折率が変化する。前記読み出し光は、光偏光層の屈折率変化に基づいて位相変調され、光変調器のミラー層で反射さる。この反射光がフーリエ変換レンズでフーリエ変換されて、ホログラム画像が生成される。
特開2000−171824号公報
特許文献1に記載された発明は、読み出し用の光源から発せられたコヒーレント光である読み出し光を空間光変調器に対して斜めに入射させる場合に、光偏光層による光の回折効率がコヒーレント光の偏光方向に依存するために、読み出し光をP偏光に統一させて空間光変調器に入射させている。これにより、高い回折効率が得られるようにし、画像情報を有する読み出し光を高い効率で出力させようとしている。
しかし、コヒーレント光の偏光方向をP偏光に統一するためには、特許文献1に例示されているHe−Neレーザなどのようなサイズが大きく高価なガスレーザを使用することが必要となる。また、半導体レーザを使用する場合には、プリズムなどの偏光制御部材を設けなくてはならなくなり、装置の小型化や低コスト化が困難となる。特に、プリズムや偏光フィルターなどの偏光制御部材を介在させると、これら偏光制御部材への挿入損失により、抽出したい偏光成分に対しても損失が発生してしまう。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、レーザ光の偏光方向を偏光制御部材で制御しなくても、レーザ光の光学出力を高い状態に維持しながらホログラム画像を生成することができる画像投影装置を提供する事を目的としている。
さらに、本発明は、自動車のウインドシールドのような半反射面に画像などを投影する場合に、半反射面から高い反射率を得ることが可能な画像投影装置を提供することを目的としている。
本発明は、レーザ光源から発せられたレーザ光を位相変調する位相変調アレイと、前記位相変調アレイとスクリーンとの間に位置して前記スクリーンにホログラム画像を形成する集光レンズと、前記ホログラム画像を含む投影光を半反射面に投影する投影部とが設けられた画像投影装置において、
前記レーザ光の異なる偏光成分のうちの光学出力が高い第1の偏光成分が前記位相変調アレイで位相変調されるように前記レーザ光源の向きが決められ、前記第1の偏光成分が前記位相変調アレイで位相変調されて前記スクリーンにホログラム画像が結像されており、
前記半反射面は前記投影部から投影される投影光に対して傾斜して配置され、前記投影光は、前記半反射面での反射率が高い入射方向と第1の偏光成分の偏光方向とが一致する向きで、前記半反射面に投影されることを特徴とするものである。
本発明は、前記レーザ光の光学出力が低い第2の偏光成分は、前記集光レンズによって、ホログラム画像の結像位置から外れた位置に集光させられる。
本発明は、前記位相変換アレイは、レーザ光の入射方向に対して傾斜して配置された反射型パネルであり、この反射型パネルへの入射光軸と反射光軸を含む平面と、前記第1の偏光成分の偏光方向とが一致している。
また、前記半反射面への投影光の入射光軸と反射光軸を含む平面と、前記第1の偏光成分の偏光方向とが直交している。
本発明は、前記半反射面は、自動車のウインドシールドの一部であり、前記半反射面に投影される投影光の前記第1の偏光成分の偏光方向がウインドシールドに対して反射率が高い方向の偏光方向に一致しているものとして構成される。
本発明は、前記レーザ光源から前記位相変調アレイまでの光路に偏光制御部材が配置されていないものであってもよい。
本発明は、前記レーザ光源から発せられたレーザ光束が、コリメートレンズで平行光束に変換されて、前記位相変調アレイに与えられることが好ましい。
また、波長が相違する複数のレーザ光が前記位相変調アレイに与えられて、複数のレーザ光によってホログラム画像が生成されるものとして構成できる。
本発明の画像投影装置は、レーザ光源の向きを調整して、光学出力が高い第1の偏光成分を、位相変調アレイに対して位相変調効率の良い向きで入射させている。レーザ光源に半導体レーザを用いた場合に、第1の偏光成分(一般的にP偏光成分と呼ばれる偏光成分)と第2の偏光成分(一般にS偏光成分と呼ばれる偏光成分)とが混在した光が位相変調アレイで変調された変調光束となる。位相変調アレイで位相変調される第1の偏光成分以外の偏光成分は、その全てが位相変調されない光成分となって位相変調アレイを通過するが、この光成分を、スクリーンでのホログラム画像の生成領域以外の領域に集光させることで、異なる偏光方向が混在したコヒーレント光を使用して、偏光制御部材を設けず偏光成分を統一させなくても、スクリーンに投影されるホログラム画像の品質が損なわれることがない。
本発明は、レーザ光源と位相変調アレイとの間に、プリズムや偏光フィルターなどの偏光制御部材を配置する必要がないため、位相変調アレイで効率的に活用されるべき第1の偏光成分に偏光制御部材による挿入ロスが生じることがなく、画質の劣化が生じない明るく画質に優れたホログラム画像を生成することができる。
さらに、本発明では、投影光は、半反射面での反射率が高い入射方向と第1の偏光成分の偏光方向とが一致する向きで、半反射面に投影される。そのため、位相変調アレイで位相変調を受けた偏光成分が、半反射面で高い反射率で反射されることになる。レーザ光の高い光学出力となる第1の偏光成分を、位相変調アレイで位相変調し、これにより生成されたホログラム画像が、ウインドシールドなどの半反射面で効率よく反射されるため、総合的にみてレーザ光の出力を効率良く利用することができ、鮮明なホログラム画像を半反射面を通じて目視できるようになる。
本発明の実施の形態の画像投影装置が車両に搭載された状態を示す説明図、 画像投影装置による表示画像の一例を示す説明図、 本発明の実施の形態の画像投影装置の分解斜視図、 本発明の実施の形態の画像投影装置の主要部品の配置を示す平面図、 位相変調部の構成を示すものであり、図4に示すV矢視方向から見た部分斜視図、 位相変調部の構成を示す部分拡大平面図、 図6のVII矢視図、 ホログラム結像部の構成を示すものであり、図4に示すVIII矢視方向から見た部分斜視図、 ホログラム画像の投影動作を示す説明図、 スクリーンへのホログラム画像の投影動作を説明するものであり、図8のX−X線の断面図、 1次回折光でホログラムを生成する機能を説明する説明図、
(車載構造)
図1に示すように、本発明の実施の形態の画像投影装置10は、自動車1の車室内前方のダッシュボード2の内部に埋設されて、いわゆるヘッドアップディスプレイとして使用される。
画像投影装置10からウインドシールド3の表示領域3aに、図2に示す表示画像70が投影される。表示領域3aは半反射面(半反射スクリーン)として機能するため、表示領域3aに投影された表示画像70は、表示領域3aにおいて運転者5に向けて反射されるとともに、ウインドシールド3の前方に虚像6が結像する。ウインドシールド3の前方の虚像6を目視することで、運転者5には、ステアリングホイール4の上方の前方に各種の情報が表示されているように見える。
(画像投影装置10の全体構造)
図3に示すように、画像投影装置10のケースは、合成樹脂製の下部ケース11と上部ケース12とに分離されており、ケースの内部に光学ユニット20が収納されている。光学ユニット20は光学ベース21を有している。光学ベース21はアルミダイキャストで形成されている。光学ベース21は、下部ケース11の内部で、エラストマーや金属ばねなどの弾性部材を介して支持されている。下部ケース11は、車室内のダッシュボード2の内部に固定されるが、光学ベース21が弾性部材を介して支持されているため、車体振動が光学ユニット20に直接に影響を与えるのを防止できる。また、光学ベース21が弾性部材で支持されていることにより、合成樹脂製のケースと金属製の光学ベース21との熱膨張係数の違いによる光学ベース21への熱応力の影響を低減できる。
光学ユニット20が内部に収納された状態で、下部ケース11と上部ケース12は、下部ケース11に一体に形成された位置決めピン15による凹凸嵌合で互いに位置決めされる。下部ケース11の複数か所に雌ねじ穴16が形成されており、上部ケース12に挿通された固定ねじが雌ねじ穴16に螺着されて、下部ケース11と上部ケース12とが互いに固定される。
上部ケース12に、投影窓13が開口している。この投影窓13がダッシュボード2の上面に露出して配置され、投影窓13からウインドシールド3の表示領域3aに表示画像70が投影される。投影窓13には透光性のカバー板14が装着されている。カバー板14によってケース内部に塵埃が侵入するのが防止されている。投影窓13からケース内部に外光が直接入り込まないように、カバー板14は、表示領域3aに投影されるホログラム画像の表示光以外の波長の光の透過を抑制する光学フィルターで構成されることが好ましい。
図3と図4に示すように、光学ユニット20では光学ベース21上に各種光学部品が実装されている。図4に示すように、光学部品の構成により、光学ユニット20は、位相変調部20Aとホログラム結像部20Bならびに投影部20Cとで構成されている。
(位相変調部20A)
図5に示すように、位相変調部20Aには、基準ベース22が設けられており、この基準ベース22が、光学ベース21の上にねじ止めにより固定されている。
基準ベース22上に、第1の発光部23Aと第2の発光部23Bとが重ねて配置されている。第1の発光部23Aは第1の位置決めブロック24Aを有し、第2の発光部23Bは第2の位置決めブロック24Bを有している。第1の位置決めブロック24Aは、基準ベース22に形成された位置決め基準面22Aの上に設置され、複数の固定ねじ25Aで基準ベース22に固定されている。第2の位置決めブロック24Bは、第1の位置決めブロック24Aの上に設置され、複数の固定ねじ25Bで第1の位置決めブロック24Aに固定されている。
図6に、第2の位置決めブロック24Bの内部構造が示されている。位置決めブロック24Bには、内部に光通路26Bが形成されている。光通路26Bの閉鎖側端部(図6の図示右側の端部)に、レーザ光源である第2のレーザユニット27Bが取り付けられている。第2のレーザユニット27Bは、ケース内に半導体レーザチップが収納されて構成されている。光通路26Bの内部にはコリメートレンズ28Bが固定されている。
第2のレーザユニット27Bから発せられるレーザ光束B0は発散光であり、図7に示すように、レーザ光束B0の断面形状は楕円形または長円形である。レーザ光束B0の長軸は基準ベース22の上面と平行な水平方向(i)に向けられ、短軸が基準ベース22の上面に垂直な垂直方向(ii)に向けられている。
半導体レーザチップから発せられるレーザ光源はコヒーレント光であり、偏光方向が相違する異なる偏光成分を有している。レーザ光の異なる偏光成分のうちの光学出力が最も高い第1の偏光成分は一般にP偏光成分と称され、光学出力が最も低い第2の偏光成分はS偏光成分と称されている。P偏光成分とS偏光成分の偏光方向は互いに直交している。(S偏光成分の強度/P偏光成分の強度)×100(%)は、偏光消光比と称され、通常は1〜10%程度である。
図7に示すように、第2のレーザユニット27Bは、発せられるレーザ光束B0のP偏光成分が水平方向(i)を向き、S偏光成分が垂直方向(ii)を向くように、取付け方向が調整されている。
図7に示すように、コリメートレンズ28Bの有効径(有効領域)の形状は長方形であり、長方形の長辺が、レーザ光束B0の断面の長軸方向と同じ水平方向(i)に向けられている。したがって、レーザ光束B0がコリメートレンズ28Bを通過すると、断面が長方形のコリメート光束B1に変換される。
図6に示すように、位置決めブロック24Bの光通路26Bの開口端(図6の図示左側の開口端)が透光カバー29Bで塞がれている。
図5に示す第1の発光部23Aに設けられた第1の位置決めブロック24Aの内部構造は、図示されていないが、図6に示される第2の位置決めブロック24Bと実質的に同じである。第1の位置決めブロック24Aにおいても、内部の光通路26A(図に現れていない)の閉鎖端部に第1のレーザユニット27Aが装備されている。光通路26Aの内部にコリメートレンズ28A(図示せず)が収納されており、第1のレーザユニット27Aから発せられるレーザ光束が、水平方向(i)に長辺が向く長方形の断面を有するコリメート光束B1に変換される。また、光通路26Aの開口端部に透光カバー29A(図に現れていない)が設けられている。
第1のレーザユニット27Aから発せられるレーザ光も、P偏光成分が水平方向(i)に向けられ、S偏光成分が垂直方向(ii)に向けられている。
図3と図4に示すように、位相変調部20Aには、第1のレーザユニット27Aと第2のレーザユニット27Bから発せられる熱を放熱する放熱冷却部37が設けられている。
第1の発光部23Aのレーザユニット27Aと第2の発光部23Bのレーザユニット27Bとでは、発せられるレーザ光の波長が相違している。実施の形態の画像投影装置10では、第1の発光部23Aから発せられるコリメート光束B1の波長が略638nmで赤色系であり、第2の発光部23Bから発せられるコリメート光束B1の波長が略515nmであり緑色系である。
そこで、以下においては、第1の発光部23Aから得られるコリメート光束を符号B1rで説明し、第2の発光部23Bから得られるコリメート光束を符号B1gで説明する。
図5に示すように、基準ベース22には、位置決め保持部22Bが一体に形成されており、位置決め保持部22Bに形成された保持枠部22Cの内部に位相変調アレイ31が保持されている。同じ基準ベース22に、第1の発光部23Aと第2の発光部23Bとを位置決めする位置決め基準面22Aと、保持枠部22Cとが一体に形成されているため、第1の発光部23Aと第2の発光部23Bのそれぞれから発せられるコリメート光束B1r,B1gを位相変調アレイ31の光学面31aに対して最適な入射角度で入射させることができる。
位相変調アレイ31は、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)である。LCOSは、液晶層とアルミニウムなどの電極層とを有する反射型パネルである。LCOSは、液晶層に電界を与える電極が規則的に並んで複数のピクセルが構成されている。それぞれの電極に与えられる電界強度の変化により、液晶層内の結晶の層の厚さ方向への倒れ角度が変化し、反射されるレーザ光はピクセル毎に位相が変化させられる。
図3と図4に示すように、位相変調部20Aには、位相変調アレイ31で発生する熱を放熱する放熱冷却部38が設けられている。
図5に示すように、第1の発光部23A内のコリメートレンズ28Aで変換されたコリメート光束B1rは、位相変調アレイ31の下部の領域に与えられ、第2の発光部23B内のコリメートレンズ28Bで変換されたコリメート光束B1rは、位相変調アレイ31の上部の領域に与えられる。位相変調アレイ31では、コリメート光束B1rが与えられる領域が第1の変換領域M1となり、コリメート光束B1gが与えられる領域が第2の変換領域M2となる。
コリメート光束B1rとコリメート光束B1gは断面が長方形であるため、第1の変換領域M1と第2の変換領域M2も長方形となる。基準ベース22で、第1の発光部23Aと第2の発光部23Bとの垂直方向(ii)での相対位置が調整されることで、第1の変換領域M1と第2の変換領域M2とが互いに重複しないように設定される。
第1の変換領域M1に与えられたコリメート光束B1rは、位相変調アレイ31の複数のピクセルのそれぞれを通過することで位相が変換され、第2の変換領域M2に与えられたコリメート光束B1gも、複数のピクセルのそれぞれを通過することで位相が変換される。図6に示すように、位相変調アレイ31から反射される変調光束B2は、それぞれのピクセルを通過した光が互いに干渉した干渉光となる。この干渉光には、赤色系のコリメート光束B1rの光成分どうしの干渉と、緑色系であるコリメート光束B1gの光成分どうしの干渉、さらには、コリメート光束B1rの光成分とコリメート光束B1gの光成分との干渉も含まれる。
図3に示すように、位相変調部20Aには、レンズホルダ32が設けられている。レンズホルダ32は基準ベース22上に位置決めされて固定されている。レンズホルダ32に集光レンズ(フーリエ変換レンズ:FTレンズ)33が保持されている。位相変調アレイ31で反射された変調光束B2は、集光レンズ33を透過して集光されるとともに、集光レンズ33でフーリエ変換されて変調光束B3となる。
図3に示すように、位相変調部20Aには、ミラー保持部34aに保持された送光ミラー34が設けられている。送光ミラー34は平面ミラーであり、その反射面に集光レンズ33の光軸が所定の角度で入射している。集光レンズ33でフーリエ変換された変調光束B3は、送光ミラー34で反射され、反射された変調光束B4が、光学ユニット20内を通過して、ホログラム結像部20Bへ送られる。
(ホログラム結像部20B)
図3に示すように、ホログラム結像部20Bには、ミラー保持部35aに保持された第1の中間ミラー35と、ミラー保持部36aに保持された第2の中間ミラー36とが設けられている。第1の中間ミラー35と第2の中間ミラー36は平面ミラーである。図4に示すように、第1の中間ミラー35の反射面は、位相変調部20Aに設けられた前記送光ミラー34の反射面に対向している。また、第1の中間ミラー35と第2の中間ミラー36の反射面は所定の角度で対向している。ホログラム結像部20Bでは、第2の中間ミラー36の反射面による反射方向にスクリーン51が配置されている。
図4に示すように、送光ミラー34で反射された変調光束B4は、ケース内を図示右方向へ進行してから第1の中間ミラー35で反射され、反射された変調光束B5が第2の中間ミラー36で反射される。そして、第2の中間ミラー36で反射された変調光束B6がスクリーン51に与えられる。
位相変調アレイ31では、第1の変換領域M1において赤色系のレーザ光の位相が個々のピクセル毎に変換され、第2の変換領域M2において緑色系のレーザ光の位相が個々のピクセル毎に変換される。赤色系と緑色系のレーザ光の干渉光が混在した光は、集光レンズ33で集光されるとともにフーリエ変換され、その変調光束B3,B4,B5,B6がケース内の光路を経てスクリーン51に与えられ、スクリーン51にホログラム画像が結像する。
(ホログラム画像の投影動作)
図7に示すように、レーザユニット27A,27Bは、半導体レーザから発せられるレーザ光束B0の偏光成分のうちの光学出力が高い方の第1の偏光成分(P偏光成分)の偏光方向が水平方向(i)へ向けられように、位置調整されている。
レーザ光束B0はコリメートレンズ28A,28Bでコリメート光B1r,B1gに変換される。
図5と図6ならびに図9に示すように、反射型パネルである位相変調アレイ31の光学面31aは、コリメート光B1r,B1gの入射光軸に対して垂直ではなく、水平面内で回転するように傾斜している。
その結果、位相変調アレイ31の各ピクセルでは、P偏光成分の位相が変調されて1次回折光、2次回折光、などの多次回折光となり、S偏光成分は位相が変調されず0次回折光となって反射される。
図9(A)は、ケース内の光路を単純化して示している。
位相変調アレイ31で位相変調を受けた変調光束は集光レンズ33でフーリエ変換されるとともにスクリーン51に向けて集光される。集光レンズ33は、位相変調アレイ31で回折効果を受けていない0次回折光の焦点位置Fpがスクリーン51の投影面51aに一致するように、位置ならびに焦点距離が設定されている。
集光レンズ33からスクリーン51までの間に、光を遮るものが存在していないと仮定し、且つスクリーン51が実施の形態よりもさらに広い面積を有していると仮定すると、スクリーン51には、図11において模式的に示すような多次の回折光の像が投影される。
図11に示すように、広い面積を有するものと仮定したスクリーン51には、位相変調アレイ31で位相変調されずに回折を受けていない0次回折光D0が焦点位置Fpに集光されるが、焦点位置Fpと重複する領域に、位相変調アレイ31で位相変調されて回折効果を受けた1次回折光D1による1次像H1が現れる。
位相変調アレイ31の複数のピクセルの位相変調(空間位相変調)の制御によって、1次回折光D1が投影面51aに結像し、投影面51aに、図2に示す表示領域3aに投稿される表示画像70とほぼ同じ内容のホログラム画像70hが生成される。ホログラム画像70hは、1次像H1内に現れるが、ホログラム画像70hは、0次回折光D0が集光する焦点位置Fpを含むことなく、焦点位置Fpから離れた場所に投影される。
図11に示すように、スクリーン51の面積が限りなく広いと仮定すると、スクリーン51の投影面51aでは、1次像H1の周囲に2次回折光D2による2次像H2が投影され、さらに外側の領域に3次回折光D3,4次回折光D4,・・・・と多次回折光Dnによる像が現れる。これら多次回折光Dnは、コリメート光束B1r,B1gが位相変調アレイ31で位相変調されることによって生成される。
集光レンズ33からスクリーン51までの光路上に、複数段のアパーチャーが形成されている。図3と図4に示すように、位相変調部20Aからの光の出射部に遮光壁41aが設けられ、遮光壁41aに矩形状の第1のアパーチャー41が開口している。ホログラム結像部20Bへの光の入射部には、遮光壁42aが設けられ、遮光壁42aに矩形状の第2のアパーチャー42が開口している。第2の中間ミラー36とスクリーン51の間に遮光壁43aが設けられており、この遮光壁43aに矩形状の第3のアパーチャー43が開口している。第3のアパーチャー43は、図8にも示されている。
これらアパーチャー41,42,43によって、集光レンズ33からスクリーン51に進む光が制限され、スクリーン51の投影面51aに、ホログラム画像70hを含む投影区画像Hhのみが投影される。投影区画像Hhは長方形であり、この投影区画像Hhはホログラム画像70hを含み、0次回折光D0の焦点位置Fpを含まず、焦点位置Fpから面方向へ離れた位置に設定される。
変調光束B4,B5,B6の光成分のうち、投影区画像Hhの表示に寄与しない1次回折光D1と、0次回折光D0、さらには2次、3次・・・の多次回折光は、アパーチャー41,42,43で制限されて、スクリーン51に到達しない。すなわち、ホログラム画像70hを含む投影区画像Hhの位置と形状は、複段のアパーチャー41,42,43の開口位置と開口形状とで決定される。
コリメートレンズ28A,28Bを経たコリメート光束B1r,B1gはP偏光成分とS偏光成分を含んでいるが、光学出力がより高いP偏光成分が位相変調アレイ31で位相変調され、1次回折光D1となって、スクリーン51にホログラム画像70hが生成される。光学出力が低いS偏光成分は、位相変調アレイ31で位相変調されず0次回折光となるが、この0次回折光D0は、アパーチャー41,42,43で制限されて、スクリーン51に到達しない。レーザユニット27A,27Bに含まれるレーザ光源である半導体レーザから発せられるP偏光成分とS偏光成分を含むコヒーレント光をそのまま使用し、P偏光成分のみをホログラム画像70hの生成のために活用できるようにしているため、プリズムや偏光フィルターなどの偏光制御部材を設けなくても、S偏光成分がホログラム画像70hにノイズとして重畳するのを防止できるようになる。
集光レンズ33でフーリエ変換された変調光束B3,B4,B5,B6に含まれる1次回折光の焦点位置は、0次回折光D0の焦点位置Fpと同様にスクリーン51の投影面51aに設定されるのが好ましい。
しかし、この種の光学装置では、ホログラム画像70hを生成しているときの集光レンズ33の収差(特に、色収差)や、温度変動による半導体レーザから発せられるレーザ光束B0の波長シフトなどにより、1次回折光D1の焦点位置が投影面51aから位置ずれし、ホログラム画像70hの画像品質が変動することがある。そこで、この実施の形態では、1次回折光D1の焦点位置を、投影面51aに一致させず、前記収差や波長シフトなどの変動要素を加味して焦点ずれが生じるであろう誤差の最大値を目途にして、あえて1次回折光D1の焦点位置と投影面51aとを光軸方向へ位置ずれさせている。
図8に示すように、また後に詳しく説明するように、ホログラム結像部20Bでは、遮光壁43aにモニタ検知部53が設けられている。このモニタ検知部53のモニタ検知出力の変動などをフィードバックして位相変調アレイ31を制御し、レーザ光の位相変調を制御して、常に1次回折光D1の焦点位置が投影面51aに一致するように補正制御が行われている。そのため、1次回折光D1で生成されるホログラム画像70hはピントが合った鮮明な画像となる。
図9(A)は、スクリーン51にホログラム画像70hを生成する原理を説明するものであるため、集光レンズ33で収束される0次回折光D0がスクリーン51の投影面51a上の焦点位置Fpに集光しているように図示されている。しかし、焦点位置Fpには大きな光エネルギーが集中するため、実際にスクリーン51に集光させると、スクリーン51が劣化してしまう。この実施の形態では、2つのレーザユニット27A,27Bの半導体レーザから照射されるレーザ光束による0次回折光D0が同じ焦点位置Fpに集光するため、焦点位置Fpでの光エネルギーがさらに大きくなる。
そこで、実施の形態の画像投影装置10では、図8と図9(B)ならびに図10に示すように、第3のアパーチャー43が形成された遮光壁43aの一部によって、遮蔽板(遮蔽部材)45が形成されている。この遮蔽板45は、集光レンズ33による光軸上であって、スクリーン51の投影面51aよりも集光レンズ33も近い側に位置している。集光レンズ33で集光される0次回折光は、焦点位置Fpに至る前に遮蔽板45に当たり、0次回折光がスクリーン51に直接に到達できないようにしている。
図9(B)と図10に示すように、遮蔽板45が焦点位置Fpよりも手前にあるため、集光レンズ33で集光される0次回折光が遮蔽板45に焦点を結ぶことがなく、遮蔽板45の単位面積あたりのレーザ光の照射エネルギーを緩和することが可能である。遮蔽板45はステンレス鋼などの金属板で形成されるが、常に強いエネルギーの光が長期間当てられていると徐々に劣化していく。また、遮蔽板45は光を吸収しやすいように黒色などに塗装することが好ましいが、この場合には、レーザ光の照射エネルギーにより、塗装に与えられるダメージが大きい。しかし、遮蔽板45を焦点位置Fpよりも手前に配置することにより、遮蔽板45に与えられるエネルギーを緩和でき劣化の進行を鈍化させることができる。
なお、図10に示すように、焦点位置Fpが位置するスクリーン51の投影面51aと遮蔽板45との距離Δは例えば5mm以上とすることが好ましい。これにより、単位面積当たりの光の照射エネルギーを、焦点位置での照射エネルギーに対して1/10以下にすることができる。
また、0次回折光が、焦点位置Fpから位置ずれした位置で遮蔽板45に照射されるために、遮蔽板45から強い散乱反射光が発生するのを抑制することができる。そのため、強い散乱反射光がスクリーン51に与えられたり、後に説明するモニタ検知部53に入り込むのを防止しやすくなり、ホログラム画像70hの画質の低下などを抑制できるようになる。
なお、遮蔽板45は、遮光壁43aのアパーチャー43から外れる領域に設定することも可能である。または、遮光壁43aとスクリーン51との間に遮蔽板45を配置することが可能である。
図8に示すように、スクリーン51は第3のアパーチャー43の先側(出光側)に配置されている。スクリーン51は、表面に細かな凹凸が形成された透過型のディフューザ(Diffuser)であり、スクリーン51に結像したホログラム画像70hを含む投影区画像Hhの光は、スクリーン51を透過して発散光の投影光B7となる。図4に示すように、投影光B7は、遮光壁42aに形成された第4のアパーチャー44を通過して投影部20Cに与えられる。
図8と図10に示すように、ホログラム結像部20Bでは、第3のアパーチャー43が開口している遮光壁43aにモータ52が固定されており、円板形状のスクリーン51がモータ52の動力で常に回転させられている。スクリーン51を回転させることで、表示画像70のチラツキの原因となるスペックルノイズ(speckle noise)を低減させることができる。
図8に示すように、ホログラム結像部20Bでは、遮光壁43aにモニタ検知部53が設けられている。モニタ検知部53は第3のアパーチャー43の下側に設けられている。モニタ検知部53は、赤色波長検知部53aと緑色波長検知部53bならびに位置検知部53cの3つの検知部で構成されている。検知部53a,53b,53cのそれぞれは閉鎖空間の内部にピンフォトダイオードなどの受光素子が収納され、第2の中間ミラー36に対向する側に開口部が形成されている。赤色波長検知部53aでは、前記開口部が赤色光を透過させる波長フィルターで覆われ、緑色波長検知部53bでは、前記開口部が緑色光を透過させる波長フィルターで覆われている。
各検知部53a,53b,53cには、1次回折光または1次回折光以外の多次回折光のいずれかが照射される。位置検知部53cの検知出力に基づいて、第1の発光部23Aと第2の発光部23Bおよびその他の各光学部品の位置調整が行われる。また、赤色波長検知部53aと緑色波長検知部53bからの検知出力に基づいて、第1のレーザユニット27Aと第2のレーザユニット27Bの発光強度が自動調整される。
また、1次回折光がスクリーン51の投影面51aに結像できるように、位相変調アレイ31が制御される。
(投影部20C)
図3と図4に示すように、投影部20Cには、第1の投影ミラー55と第2の投影ミラー56とが対向して設けられている。第1の投影ミラー55の反射面55aと第2の投影ミラー56の反射面56aは凹面鏡(拡大鏡)である。スクリーン51で結像したホログラム画像70hを含む投影光B7はスクリーン51で発散されて第1の投影ミラー55に与えられる。第1の投影ミラー55でホログラム画像70hを拡大した投影光B8は、第2の投影ミラー56に与えられてホログラム画像70hがさらに拡大される。図3に示すように、第2の投影ミラー56の反射面56aで反射された投影光B9は上向きの光束となり、カバー板14を透過し、図1に示すように、半反射面であるウインドシールド3の表示領域3aに投影される。
図2に示すように、表示画像70では、自動車の速度表示71、シフトレバーのポジション情報72、ナビゲーション情報73など、自動車の走行に付随する各種情報が表示される。この表示画像70は、赤色光または緑色光で表示され、あるいは、赤色光と緑色光との混合色で表示される。
ウインドシールド3が半反射面として機能するため、表示画像70は運転者5に向けて反射させられ、運転者5には、表示画像70がウインドシールド3よりも前方の虚像6の結像位置に存在しているように見える。
この画像投影装置10は、1次回折光によるホログラム画像が拡大されて表示領域3aに投影され、0次回折光は遮断されているため、ウインドシールド3の外部からカバー板14の内部を覗き見ることがあっても、人の目に、集光レンズ33で集光されるレーザ光の0次回折光が直接に与えられることがなく、安全性を確保できる。
ウインドシールド3は、図1の紙面に沿って車両の前方から運転者5の頭上に向けて急な角度で傾斜しているが、運転者5から見た左右方向(図1の紙面に直交する方向、図2の左右方向)では、傾斜が緩くなっており、半反射面である表示領域3aを局部的に見たときはほとんど傾斜していない。投影光B9は、表示領域3aに上向きに照射され、表示領域3aで反射されて運転者5に向けられるが、ウインドシールド3は、その傾き方向に依存して光の偏光成分に対する反射率が相違する。偏光方向が図1の紙面と平行に向く偏光成分に対しては、反射率が低くなり、偏光方向が図1の紙面と直交する偏光成分(図2の左右方向の偏光成分)に対しては反射率が高くなる。
前述のように、半導体レーザから発せられたコヒーレント光の偏光成分のうちのホログラム画像70hの生成に寄与するP偏光成分の偏光方向は、水平方向(i)に向けられ、スクリーン51に結像するホログラム画像70hは偏光方向が水平方向(i)に向けられる。そのため、ホログラム画像が第1の投影ミラー55と第2の投影ミラー56とで反射されてウインドシールド3に照射されると、ホログラム画像70hを含む投影光B9の偏光方向が、図1、図2、図3に示すP方向となる。この偏光方向は、ウインドシールド3での反射率が高い入射方向に一致しているため、運転者5へ向けての反射光の強度を高くでき、運転者5がウインドシールド3の前方の虚像6によって鮮明な表示画像70を目視できるようになる。
すなわち、レーザユニット27A,27Bの向きの設定により、位相変調アレイ31に対しては、第1の偏光成分であるP偏光成分を位相変調させ、S偏光成分は回折を起こさないようにして遮蔽板45で遮蔽し、さらにP偏光成分で形成されたホログラム画像をウインドシールド3に照射させる際に、P偏光成分を反射率の高い入射方向に一致させている。これにより、偏光制御部材を設けなくても、S偏光成分の影響をほとんどなくして、運転者5に鮮明な表示画像を目視させることが可能になる。
(光束の通過経路)
この画像投影装置10は、自動車に設置された状態で、光学ユニット20の光学ベース21がほぼ水平に向けられる。図4に示すように、第1の発光部23Aと第2の発光部23Bから発せられるコリメート光束B1r,B1gと、位相変調アレイ31で変換された変調光束B2、ならびに集光レンズ33を経た変調光束B3の光軸は、全て光学ベース21と平行となるように水平に延びている。また、送光ミラー34で反射された変調光束B4と、第1の中間ミラー35で反射された変調光束B5、ならびに第2の中間ミラー36で反射された変調光束B6の光軸も、光学ベース21と平行で水平に延びている。スクリーン51を通過した投影光B7の光軸も水平であり、第1の投影ミラー55で反射された投影光B8がやや上向きとなって第2の投影ミラー56に与えられ、第2の投影ミラー56で反射された投影光B9がウインドシールド3に向けて上向きに照射される。
投影光B8,B9以外の光成分の光束が、投影光B9の上向きの投影方向と交差してほぼ水平に向けられているため、画像投影装置10を薄型に構成することが可能になり、ダッシュボード2の内部に埋設しやすくなる。
図3と図4に示すように、送光ミラー34から第1の中間ミラー35に至る変調光束B4は、第1の投影ミラー55と第2の投影ミラー56との間を通過し、第1の投影ミラー55から第2の投影ミラー56に向かう投影光B8が、前記変調光束B4と交差している。投影部20Cで光を交差させることで、集光レンズ33からスクリーン51までの光路を長く確保でき、スクリーン51に適度な倍率でホログラム画像を結像させることができる。また光束を交差させることにより、光路が長くても、画像投影装置10を小型に構成することが可能になる。
図4に示すように、送光ミラー34から第1の中間ミラー35に向かう変調光束B4と、第2の中間ミラー36からスクリーン51に向かう変調光束B6とで、光の向きが逆である。また、スクリーン51から第1の投影ミラー55に向かう投影光B7の向きも前記変調光束B4の向きと逆である。このように、ケース内で光束の向きを逆にすることによっても、装置全体を小型に構成することができる。
1 自動車
2 ダッシュボード
3 ウインドシールド
5 運転者
10 車載用投影装置
11 下部ケース
12 上部ケース
14 カバー板
20 光学ユニット
20A 位相変調部
20B ホログラム結像部
20C 投影部
21 光学ベース
23A,23B 発光部
27A,27B レーザユニット
28A,28B コリメートレンズ
31 位相変調アレイ
33 集光レンズ
34 送光ミラー
35 第1の中間ミラー
36 第2の中間ミラー
41,42,43,44 アパーチャー
45 遮蔽板
51 スクリーン
55 第1の投影ミラー
56 第2の投影ミラー
70 表示画像
70h ホログラム画像
B0 レーザ光束
B1r,B1g コリメート光束
B1,B2,B3,B4,B5,B6 変調光束
B7,B8 投影光
D0 0次回折光
D1 1次回折光
D2 2次回折光
H1 1次像
H2 2次像
Hh 投影区画像
M1 第1の変換領域
M2 第2の変換領域

Claims (8)

  1. レーザ光源から発せられたレーザ光を位相変調する位相変調アレイと、前記位相変調アレイとスクリーンとの間に位置して前記スクリーンにホログラム画像を形成する集光レンズと、前記ホログラム画像を含む投影光を半反射面に投影する投影部とが設けられた画像投影装置において、
    前記レーザ光の異なる偏光成分のうちの光学出力が高い第1の偏光成分が前記位相変調アレイで位相変調されるように前記レーザ光源の向きが決められ、前記第1の偏光成分が前記位相変調アレイで位相変調されて前記スクリーンにホログラム画像が結像されており、
    前記半反射面は前記投影部から投影される投影光に対して傾斜して配置され、前記投影光は、前記半反射面での反射率が高い入射方向と第1の偏光成分の偏光方向とが一致する向きで、前記半反射面に投影されることを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記レーザ光の光学出力が低い第2の偏光成分は、前記集光レンズによって、ホログラム画像の結像位置から外れた位置に集光させられる請求項1記載の画像投影装置。
  3. 前記位相変換アレイは、レーザ光の入射方向に対して傾斜して配置された反射型パネルであり、この反射型パネルへの入射光軸と反射光軸を含む平面と、前記第1の偏光成分の偏光方向とが一致している請求項1または2記載の画像投影装置。
  4. 前記半反射面への投影光の入射光軸と反射光軸を含む平面と、前記第1の偏光成分の偏光方向とが直交している請求項1ないし3のいずれかに記載の画像投影装置。
  5. 前記半反射面は、自動車のウインドシールドの一部であり、前記半反射面に投影される投影光の前記第1の偏光成分の偏光方向が運転者から見た左右方向に一致している請求項4記載の画像投影装置。
  6. 前記レーザ光源から前記位相変調アレイまでの光路に偏光制御部材が配置されていない請求項1ないし5のいずれかに記載の画像投影装置。
  7. 前記レーザ光源から発せられたレーザ光束が、コリメートレンズで平行光束に変換されて、前記位相変調アレイに与えられる請求項1ないし6のいずれかに記載の画像投影装置。
  8. 波長が相違する複数のレーザ光が前記位相変調アレイに与えられて、複数のレーザ光によってホログラム画像が生成される請求項1ないし7のいずれかに記載の画像投影装置。
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