JP2015087144A - 分光測定装置及び分光測定方法 - Google Patents

分光測定装置及び分光測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】任意の測定対象に対して分光測定を行う場合でも、測定時間の短縮を図ることができる分光測定装置及び分光測定方法を提供する。【解決手段】分光測定装置1は、入射光から所定の波長の光を選択的に出射させ、かつ出射させる光の波長を変更可能な波長可変干渉フィルター5と、波長可変干渉フィルター5から出射された光が露光されることで、露光量に応じた検出信号を出力する受光素子11と、複数の波長のそれぞれに対して、露光量が異なる複数の検出信号を取得する検出信号取得部23と、取得された複数の検出信号のうち、信号レベルが受光素子11の飽和露光量に対応した最大信号レベル未満で、かつ、最も大きい検出信号を選択する選択部24と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は分光測定装置及び分光測定方法に関する。
従来、光学素子を通過した光を受光して受光量を測定する測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、光学素子としてそれぞれ異なる帯域を持つ複数のバンドパスフィルターを透過した測定光を、撮像素子で受光し、対象物の反射分光スペクトル(分光スペクトル)を取得する撮像装置が記載されている。
特許文献1に記載の撮像装置では、測定対象を設定した後、当該測定対象を撮像素子の適正露光の範囲の露光量を得るための露光時間を設定するために、複数のバンドパスフィルターのそれぞれについて予備露光を行う。そして、予備露光の結果に基づいて、各バンドパスフィルターに対応する各波長のそれぞれについて露光時間を取得する。そして、測定対象の分光スペクトルの測定時に各波長に対応する上記露光時間で測定対象の撮像を行なっている。
特開2007−127657号公報
しかしながら、特許文献1に記載される撮像装置では、測定対象が変わると、新たな測定対象に対して、各測定波長のそれぞれで露光時間を設定するために、再度、予備露光を行う必要があり、測定に時間を要するという課題がある。
本発明は、任意の測定対象に対して分光測定を行う場合でも、測定時間の短縮を図ることができる分光測定装置及び分光測定方法を提供することを目的とする。
本発明の分光測定装置は、入射光から所定の波長の光を選択的に出射させ、かつ出射させる光の波長を変更可能な分光素子と、前記分光素子から出射された光が露光されることで、露光量に応じた検出信号を出力する受光素子と、複数の前記波長のそれぞれに対して、前記露光量が異なる複数の検出信号を取得する検出信号取得部と、取得された複数の前記検出信号のうち、信号レベルが前記受光素子の飽和露光量に対応した最大信号レベル未満で、かつ、最も大きい検出信号を選択する選択部と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、各波長に対して、それぞれ異なる複数の露光量で受光素子からの検出信号を取得する。そして、各波長に対して取得された複数の検出信号のうち、最大信号レベルを超えず、かつ信号レベルが最も大きい検出信号を選択する。
これにより、複数の波長に対して飽和露光量を超えない、最大露光量に対応した検出信号を選択することができ、露光過多の抑制及びノイズの低減を図ることができる。
また、複数の波長に対して、飽和露光量を超えず、かつ、適性露光の範囲の露光量を得るために、測定対象毎に各波長に対する適正な露光時間を設定する予備露光を行う必要がない。このため、測定時間を短縮することができる。ここで述べる適性露光の範囲とは、露光量が露光過多、及び露光不足とならず、階調変化を適性に測定可能な露光量の範囲である。
また、予備露光を行う必要がないので、測定対象を変更しながら連続的に測定を行う場合においてさらに測定時間を短縮することができる。
本発明の分光測定装置において、前記複数の検出信号のうち最小の露光量に対応した検出信号は、所定の波長域内の各波長の光に対して反射率が第一規定値より高い高反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、各波長に対する前記検出信号が前記最大信号レベルよりも小さくなる露光条件で取得されることが好ましい。
本発明によれば、高反射基準物(例えば可視光域であれば白色基準物)に対して波長毎の検出信号を取得した際に、各検出信号が、最大信号レベルを超えないように、露光条件(例えば、露光時間や、受光素子における受光感度等)を設定する。
この場合、測定対象となる所定波長域の各波長に対して露光過多となることがない。したがって、各波長に対して露光量が異なる複数の検出信号を取得する際に、適性露光の範囲の上限値(飽和露光量)未満の露光量に対応した検出信号、つまり、最大信号レベル未満の検出信号を少なくとも1つ取得することができる。
本発明の分光測定装置において、前記複数の検出信号のうち最小の露光量に対応した検出信号は、前記高反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、各波長に対する前記検出信号の最大値が、前記最大信号レベルよりも小さく、かつ、前記最大信号レベルから第一閾値以内となる露光条件で取得されることが好ましい。
本発明では、高反射基準物により反射された光を測定する際の露光条件を、露光量の最大値を飽和露光量未満かつ飽和露光量近傍とする露光条件に設定する。これにより、受光素子で受光させる光の最大光量に対応する検出信号(検出値の最大値)の信号レベルを最大信号レベルの近傍の値とすることができる。したがって、上記露光条件における、検出値の最大値から、適性露光の露光量の下限値に対応した下限信号レベルまでの幅を広げることができ、受光素子で検出可能な信号レベルのレンジを有効に使用することができる。
本発明の分光測定装置において、前記複数の検出信号のうち最大の露光量に対応した検出信号は、所定の波長域内の各波長の光に対して反射率が前記第一規定値よりも小さい第二規定値より低い低反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、前記検出信号の信号レベルが、適性露光の露光量の下限値に対応した下限信号レベル以上である露光条件で取得されることが好ましい。
本発明によれば、低反射基準物(例えば可視光域であれば黒色基準物)に対して波長毎の検出信号を取得した際に、各検出信号の最小信号レベルが、下限信号レベルを下回ることがないように露光条件(露光時間や、受光素子における受光感度等)を設定する。
上述した発明では、最小の露光量に対応した検出信号は、高反射基準物に基づいて露光条件が設定されているので、例えば所定波長において反射率が低い測定対象を対象とした場合、当該波長において十分な露光量が得られず、SN比が悪化する。この場合、信号レベルがより高い検出信号を選択することになるが、その検出信号が適正露光範囲に基づいた信号レベルではない場合(最大信号レベル以上や、下限信号レベル未満の場合)、精度の高い検出信号を取得することが困難となる。これに対して、本発明では、反射率が低い測定対象に対しても、検出信号の信号レベルが下限信号レベル以上となるように、露光条件が設定されている。
したがって、選択部により信号レベルが最大となる検出信号が取得された際に、当該検出信号へのノイズ成分の混入を抑制した精度のよい信号を取得することができる。
本発明の分光測定装置において、前記複数の検出信号のうち最大の露光量に対応した検出信号は、前記低反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、各波長に対する前記検出信号の最小値が、前記下限信号レベルよりも大きく、かつ、前記下限信号レベルから第二閾値となる露光条件で取得されることが好ましい。
本発明では、低反射基準物により反射された光を測定する際の露光条件を、露光量の最小値を適性露光範囲の下限値より大きく、かつ、近傍の値とする露光条件に設定する。これにより、受光素子で受光させる光の最小光量に対応する検出信号(検出値の最小値)の信号レベルを下限信号レベルの近傍の値とすることができる。したがって、上記露光条件における、検出値の最小値から最大信号レベルまでの幅を広げることができ、受光素子で検出可能な信号レベルのレンジを有効に使用することができる。
本発明の分光測定装置において、前記受光素子は、光を受光する複数の画素を有し、前記選択部は、各画素について前記検出信号を選択することが好ましい。
本発明によれば、分光測定装置は、複数の画素を有する受光素子により各波長の光を受光し、画素毎に異なる複数の露光量に対応した検出信号を取得する。そして、各画素について、最大信号レベルを超えず、かつ信号レベルが最も大きい検出信号を選択する。
複数画素を有する受光素子により受光し、例えば分光画像を取得する場合、画像内において、所定波長に対する反射率が高い部位に対応した画素では、信号レベルが大きくなり、反射率が低い部位に対応した画素では、信号レベルが小さくなる。このような場合、例えば、予備露光等により各波長に対応した露光時間を設定する際に、反射率が高い部位に対応して飽和露光量を超えないように露光時間が設定されると、反射率が低い部位に対応した画素では、十分な露光量を取得できない。したがって、反射率が低い部分に対応した画素では、露光量とノイズ成分との差が小さく、検出信号においてもノイズ成分の含有率が高くなって精度の高い分光画像を取得できない。
逆に、反射率が低い部位の露光量を適性露光の範囲で行うのに十分な露光時間が設定されると、反射率が高い部位に対応した画素では、露光過多となるおそれがあり、精度の高い分光画像を取得できない。
これに対して、本発明では、上述のように画素毎に検出信号を選択するため、反射率が低い部位に対応した画素においても、ノイズ成分を低減した(SN比が高い)測定を実施できる。また、上述のように、画素毎に最大信号レベルを超えない検出信号を選択するので、露光過多により正確な受光量を取得できない画素の発生を抑制できる。以上から、精度の高い分光測定を実施できる。
本発明の分光測定装置において、前記検出信号取得部は、前記受光素子の露光時間を制御し、露光量が異なる複数の検出信号を取得することが好ましい。
本発明によれば、露光条件を露光時間とし、露光時間の違いにより露光量を異ならせることができる。このため、例えば、受光素子における受光面の面積が異なる複数の受光素子を用いる等の必要がなく、構成の簡略化を図ることができる。
本発明の分光測定装置において、前記受光素子は、露光量が最大となる最大露光時間より短い露光時間で露光された電荷の読み出しを、蓄積電荷のリセットを伴わない非破壊読出し方式で順次読み出すことが好ましい。
本発明によれば、複数の露光時間で露光する際に、最大露光時間までの間の複数の露光時間において、各露光時間に対応する露光量を順次読み出す。つまり、各露光時間で蓄積した電荷がリセットされることがなく、一度の測定(最大露光時間までの測定)で複数の露光時間(露光量)に対応した検出信号を取得でき、測定時間を短縮することができる。
本発明の分光測定装置において、前記受光素子は、感度がそれぞれ異なる複数の受光領域を有することが好ましい。
本発明によれば、分光測定装置は、感度が異なる複数の受光領域を有する受光素子で測定対象からの光を受光し、各受光領域に対応する露光量を取得する。つまり、露光条件を受光素子の感度として、異なる露光量に対応した検出信号を取得する。これにより、各受光領域に対して一定の露光時間で受光させた場合でも、各受光領域の感度に対応する異なる複数の露光量を同時に取得することができ、測定時間を短縮することができる。
本発明の分光測定装置において、前記分光素子は、ファブリーペローフィルターであることが好ましい。
本発明によれば、分光素子としてファブリーペローフィルターを用いることにより、測定対象波長の間隔を例えば10nm等の微細な間隔で測定を行うことができる。したがって、制御可能な測定対象波長の間隔が大きな場合と比べて、測定対象波長域に対して多くの測定波長(例えば数十の測定波長)で測定を実施できる。この場合、測定対象に対して複数の測定波長で上述の予備露光を行ったり、測定対象が変更される度に予備露光を行ったりすると、数個程度の波長で測定する場合と比べて、予備露光に費やされる時間が長くなる。したがって、本発明のように予備露光を行う必要がない構成では、ファブリーペローフィルターを使用する場合に、より一層の測定時間の短縮を図ることができる。
本発明の分光測定方法は、入射光から所定の波長の光を選択的に出射させ、かつ出射させる光の波長を変更可能な分光素子と、前記分光素子から出射された光が露光されることで、露光量に応じた検出信号を出力する受光素子と、前記検出信号を取得し、処理する処理部と、を備えた分光測定装置における分光測定方法であって、複数の前記波長のそれぞれに対して、前記露光量が異なる複数の検出信号を取得し、取得された複数の前記検出信号のうち、信号レベルが前記受光素子の飽和露光量に対応した最大信号レベル未満で、かつ、最も大きい検出信号を選択することを特徴とする。
本発明では、上記分光測定装置に係る発明と同様に、各波長に対して取得された複数の露光量に対応する検出信号のうち、最大信号レベルを超えず、かつ信号レベルが最も大きい検出信号を選択する。
また、上述のように、測定対象毎に各波長に対して予備露光を行う必要がないため、測定時間を短縮することができる。さらに、予備露光を行う必要がないので、測定対象を変更しながら連続的に測定を行う場合においてさらに測定時間を短縮することができる。
本発明に係る第一実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図。 上記実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 上記実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 露光時間と検出信号との関係の一例を示すグラフ。 複数の露光時間に対する測定波長と検出信号との関係の一例を示すグラフ。 上記実施形態の分光測定処理を示すフローチャート。 露光時間と検出信号との関係を模式的に示すグラフ。 本発明に係る第二実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図。 上記実施形態の受光素子の1画素の構成を模式的に示す図。 露光時間と検出信号との関係を模式的に示すグラフ。 上記実施形態の分光測定処理を示すフローチャート。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[分光測定装置の構成]
図1は、本発明に係る分光測定装置の概略構成を示すブロック図である。
分光測定装置1は、測定対象Xで反射した測定対象光における各波長の光強度を分析し、分光スペクトルを測定する装置である。なお、本実施形態では、測定対象Xで反射した測定対象光を測定する例を示すが、測定対象Xとして、例えば液晶パネル等の発光体を用いる場合、当該発光体から発光された光を測定対象光としてもよい。
そして、この分光測定装置1は、図1に示すように、光学モジュール10と、光学モジュール10を制御しかつ、当該光学モジュール10から出力された信号を処理する制御部20と、を備えている。
[光学モジュールの構成]
光学モジュール10は、波長可変干渉フィルター5と、受光素子11と、検出信号処理部12と、電圧制御部13と、受光制御部14と、を備える。
この光学モジュール10は、測定対象Xで反射された測定対象光を、入射光学系(図示略)を通して、波長可変干渉フィルター5に導き、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光素子11で受光する。そして、受光素子11から出力された検出信号は、検出信号処理部12を介して制御部20に出力される。
[波長可変干渉フィルターの構成]
図2は、波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図である。図3は、図2のIII−III線を断面した際の波長可変干渉フィルターの断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、波長可変型のファブリーペローエタロンである。この波長可変干渉フィルター5は、例えば矩形板状の光学部材であり、厚み寸法が例えば500μm程度に形成される固定基板51と、厚み寸法が例えば200μm程度に形成される可動基板52を備えている。これらの固定基板51及び可動基板52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラスなどの各種ガラスや、水晶などにより形成されている。そして、これらの固定基板51及び可動基板52は、固定基板51の第一接合部513及び可動基板の第二接合部523が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53(第一接合膜531及び第二接合膜532)により接合されることで、一体的に構成されている。
固定基板51には、固定反射膜54が設けられ、可動基板52には、可動反射膜55が設けられている。これらの固定反射膜54及び可動反射膜55は、ギャップG1を介して対向配置されている。そして、波長可変干渉フィルター5には、このギャップG1の寸法を調整(変更)するのに用いられる静電アクチュエーター56が設けられている。
また、波長可変干渉フィルター5を固定基板51(可動基板52)の基板厚み方向から見た図2に示すような平面視(以降、フィルター平面視と称する)において、固定基板51及び可動基板52の平面中心点Oは、固定反射膜54及び可動反射膜55の中心点と一致し、かつ後述する可動部521の中心点と一致するものとする。
(固定基板の構成)
固定基板51には、エッチングにより電極配置溝511及び反射膜設置部512が形成されている。この固定基板51は、可動基板52に対して厚み寸法が大きく形成されており、固定電極561及び可動電極562間に電圧を印加した際の静電引力や、固定電極561の内部応力による固定基板51の撓みはない。
また、固定基板51の頂点C1には、切欠部514が形成されており、波長可変干渉フィルター5の固定基板51側に、後述する可動電極パッド564Pが露出する。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、固定基板51の平面中心点Oを中心とした環状に形成されている。反射膜設置部512は、前記平面視において、電極配置溝511の中心部から可動基板52側に突出して形成されている。この電極配置溝511の溝底面は、固定電極561が配置される電極設置面511Aとなる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、反射膜設置面512Aとなる。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、固定基板51の外周縁の頂点C1,頂点C2に向かって延出する電極引出溝511Bが設けられている。
電極配置溝511の電極設置面511Aには、静電アクチュエーター56を構成する固定電極561が設けられている。より具体的には、固定電極561は、電極設置面511Aのうち、後述する可動部521の可動電極562に対向する領域に設けられている。また、固定電極561上に、固定電極561及び可動電極562の間の絶縁性を確保するための絶縁膜が積層される構成としてもよい。
そして、固定基板51には、固定電極561の外周縁から、頂点C2方向に延出する固定引出電極563が設けられている。この固定引出電極563の延出先端部(固定基板51の頂点C2に位置する部分)は、電圧制御部13に接続される固定電極パッド563Pを構成する。
なお、本実施形態では、電極設置面511Aに1つの固定電極561が設けられる構成を示すが、例えば、平面中心点Oを中心とした同心円となる2つの電極が設けられる構成(二重電極構成)などとしてもよい。
反射膜設置部512は、上述したように、電極配置溝511と同軸上で、電極配置溝511よりも小さい径寸法となる略円柱状に形成され、当該反射膜設置部512の可動基板52に対向する反射膜設置面512Aを備えている。
この反射膜設置部512には、図3に示すように、固定反射膜54が設置されている。この固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等の合金膜を用いることができる。また、例えば高屈折層をTiO、低屈折層をSiOとした誘電体多層膜を用いてもよい。さらに、誘電体多層膜上に金属膜(又は合金膜)を積層した反射膜や、金属膜(又は合金膜)上に誘電体多層膜を積層した反射膜、単層の屈折層(TiOやSiO等)と金属膜(又は合金膜)とを積層した反射膜などを用いてもよい。
また、固定基板51の光入射面(固定反射膜54が設けられない面)には、固定反射膜54に対応する位置に反射防止膜を形成してもよい。この反射防止膜は、低屈折率膜及び高屈折率膜を交互に積層することで形成することができ、固定基板51の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させる。
そして、固定基板51の可動基板52に対向する面のうち、エッチングにより、電極配置溝511、反射膜設置部512、及び電極引出溝511Bが形成されない面は、第一接合部513を構成する。この第一接合部513には、第一接合膜531が設けられ、この第一接合膜531が、可動基板52に設けられた第二接合膜532に接合されることで、上述したように、固定基板51及び可動基板52が接合される。
(可動基板の構成)
可動基板52は、図2に示すフィルター平面視において、平面中心点Oを中心とした円形状の可動部521と、可動部521と同軸であり可動部521を保持する保持部522と、保持部522の外側に設けられた基板外周部525と、を備えている。
また、可動基板52には、図2に示すように、頂点C2に対応して、切欠部524が形成されており、波長可変干渉フィルター5を可動基板52側から見た際に、固定電極パッド563Pが露出する。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、可動基板52の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562及び可動反射膜55が設けられている。
なお、固定基板51と同様に、可動部521の固定基板51とは反対側の面には、反射防止膜が形成されていてもよい。このような反射防止膜は、低屈折率膜及び高屈折率膜を交互に積層することで形成することができ、可動基板52の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させることができる。
可動電極562は、ギャップG2を介して固定電極561に対向し、固定電極561と同一形状となる環状に形成されている。この可動電極562は、固定電極561とともに静電アクチュエーター56を構成する。また、可動基板52には、可動電極562の外周縁から可動基板52の頂点C1に向かって延出する可動引出電極564を備えている。この可動引出電極564の延出先端部(可動基板52の頂点C1に位置する部分)は、電圧制御部13に接続される可動電極パッド564Pを構成する。
可動反射膜55は、可動部521の可動面521Aの中心部に、固定反射膜54とギャップG1を介して対向して設けられる。この可動反射膜55としては、上述した固定反射膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
なお、本実施形態では、上述したように、ギャップG2がギャップG1の寸法よりも大きい例を示すがこれに限定されない。例えば、測定対象光として赤外線や遠赤外線を用いる場合等、測定対象光の波長域によっては、ギャップG1の寸法が、ギャップG2の寸法よりも大きくなる構成としてもよい。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイアフラムであり、可動部521よりも厚み寸法が小さく形成されている。このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。この際、可動部521が保持部522よりも厚み寸法が大きく、剛性が大きくなるため、保持部522が静電引力により固定基板51側に引っ張られた場合でも、可動部521の形状変化が起こらない。したがって、可動部521に設けられた可動反射膜55の撓みも生じず、固定反射膜54及び可動反射膜55を常に平行状態に維持することが可能となる。
なお、本実施形態では、ダイアフラム状の保持部522を例示するが、これに限定されず、例えば、平面中心点Oを中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられる構成などとしてもよい。
基板外周部525は、上述したように、フィルター平面視において保持部522の外側に設けられている。この基板外周部525の固定基板51に対向する面は、第一接合部513に対向する第二接合部523を備えている。そして、この第二接合部523には、第二接合膜532が設けられ、上述したように、第二接合膜532が第一接合膜531に接合されることで、固定基板51及び可動基板52が接合されている。
[検出信号処理部、電圧制御部、及び受光制御部の構成]
次に、図1に戻り、光学モジュール10について説明する。
受光素子11は、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光(検出)し、受光量に基づいた検出信号を検出信号処理部12に出力する。つまり、受光素子11は、光が露光されると、その露光量に応じた検出信号を出力する。
ここで、受光素子11は、露光量に対応する電荷を各画素のそれぞれで蓄積する。そして、受光素子11は、露光量に対応する各画素の蓄積電荷を保持したまま検出信号(電圧)として出力する。すなわち、受光素子11は、露光量に応じた検出信号を、蓄積電荷のリセットを伴わずに読出し可能に構成された非破壊読出し素子である。
検出信号処理部12は、入力された検出信号(アナログ信号)を増幅したのち、デジタル信号に変換して制御部20に出力する。検出信号処理部12は、検出信号を増幅するアンプや、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器等により構成される。
電圧制御部13は、制御部20の制御に基づいて、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に対して駆動電圧を印加する。これにより、静電アクチュエーター56の固定電極561及び可動電極562間で静電引力が発生し、可動部521が固定基板51側に変位する。
受光制御部14は、制御部20の指令信号に基づいて、受光素子11を制御する。具体的には、受光制御部14は、受光素子11に測定光の検出を開始させる。また、受光制御部14は、受光素子11に所定の露光時間経過後に当該露光時間に対応する検出信号を出力させる読出し制御を行う。また、受光制御部14は、受光素子11の各画素に蓄積された電荷を消去するリセット制御を行う。
[制御部の構成]
次に、分光測定装置1の制御部20について説明する。
制御部20は、例えばCPUやメモリー等が組み合わされることで構成され、分光測定装置1の全体動作を制御する。この制御部20は、図1に示すように、露光時間設定部21と、波長設定部22と、検出信号取得部23と、選択部24と、分光測定部25と、を備えている。また、制御部20のメモリーには、波長可変干渉フィルター5を透過させる光の波長と、当該波長に対応して静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧との関係を示すV−λデータが記憶されている。
露光時間設定部21は、受光素子11による測定光の露光時間を設定する。
詳述すると、本発明では、各波長のそれぞれにおいて、露光条件を異ならせることで、露光量が異なる複数(本実施形態では2つ)の検出信号を取得する。そして、本実施形態では、この露光条件として、露光時間をそれぞれ異ならせた際の検出信号を取得する。
露光時間設定部21は、このそれぞれ異なる露光時間である第1露光時間、第2露光時間を設定する。
ここで、第1露光時間及び第2露光時間について、図4に基づいて説明する。図4は、受光素子11による露光時間と、1つの画素による検出信号(画素出力;電圧)との関係を模式的に示すグラフである。図4では、測定対象の反射率が高い場合と、測定対象の反射率が低い場合と、の2つの異なる反射率の測定対象を測定した際について例示している。
図4に示すように、測定対象の反射率が高い場合では、反射率が低い場合と比べて、露光時間に対して検出信号が増大する割合が大きい。このため、測定対象の反射率が高い場合は、反射率が低い場合と比べて、短い露光時間(第1露光時間)Tで適性露光範囲の露光量に対応する検出信号V、すなわち、適性露光範囲の下限値に対応する下限信号レベルVmin以上、かつ適正露光範囲の上限値に対応する最大信号レベルVmax未満の検出信号を取得できる。逆に、当該反射率に対して露光時間を長くすると、露光量が飽和露光量を超えるおそれがあり、この場合、検出信号が受光素子11の出力可能な最大信号レベルVmaxとなり、露光量に対応した正確な測定データが得られない。
一方、測定対象の反射率が低い場合、反射率が高い場合と比べて、長い露光時間(第2露光時間)Tで露光することで適性露光範囲の露光量に対応する検出信号Vを取得できる。逆に、露光時間を短くすると、露光量が最適露光の下限値に到達しない、すなわち、検出信号が上記最適露光の下限値に対応する下限信号レベルVminに到達しないおそれがあり、この場合、検出信号の信号レベルも小さく、例えば外光等によるノイズ成分が多く乗り、SN比が悪化する。
これら第1露光時間及び第2露光時間は、受光素子11の感度や、外光や照明光の照度に応じて変化する。本実施形態では、受光素子11の感度は一定であるとする。また、上記各露光時間は、主に外光や照明光の照度に依存するので、露光時間設定部21は、実際に分光測定を行う照明環境下において、所定の基準物(例えば白色基準板や黒色基準板等)に対して実施された分光測定の結果に基づいて、各露光時間の設定を行う。なお、照明光の照度と、上記各露光時間とを対応づけたテーブルを、予めメモリーに記憶しておき、照明光の照度と当該テーブルに基づいて各露光時間を設定してもよい。
波長設定部22は、波長可変干渉フィルター5により取り出す光の目的波長を設定し、V−λデータに基づいて、設定した目的波長に対応する駆動電圧を静電アクチュエーター56に印加させる旨の指令信号を電圧制御部13に出力する。
検出信号取得部23は、受光素子11による測定光の検出開始のタイミングを受光制御部14に指示する指令信号を出力する。また、検出信号取得部23は、露光時間設定部21により設定された第1露光時間及び第2露光時間が経過したタイミングで受光素子11に検出信号を取得する。つまり、検出信号取得部23は、各露光時間のそれぞれについて、波長可変干渉フィルター5を透過した目的波長の光の光量に対応する検出信号を取得する。
選択部24は、各露光時間に対して取得された受光素子11の各画素に対応する検出信号から、受光素子11の飽和露光量に対応した最大信号レベルVmax未満であり、かつ、信号レベルが大きい一方の検出信号を画素毎に選択する。
分光測定部25は、検出信号取得部23により取得された光量に基づいて、測定対象光のスペクトル特性を測定する。
[露光時間設定処理]
本実施形態では、分光測定装置1は、分光測定処理を行う前に、実際の分光測定処理を実施する照明環境下において、第1露光時間及び第2露光時間を設定する露光時間設定処理を実施する。
この露光時間設定処理では、所定波長域の各波長に対して、所定の第一規定値(例えば99%)以上の反射率を有する高反射基準物及び、前記波長域に各波長に対して所定の第二規定値(例えば1%)以下の反射率を有する低反射基準物を測定対象として、分光測定を実施する。例えば、可視光域に対する分光測定を実施する場合、高反射基準物として、白色基準板等を用いることができ、低反射基準物として、黒色基準板等を用いることができる。
図5(A)は、白色基準に対して測定対象として分光測定を実施した際に、得られる分光測定結果の一例であり、図5(B)は、黒色基準に対して分光測定を実施した際に、得られる分光測定結果の一例である。
図5(A)において、露光時間をT1〜T3に変化させた場合、露光時間T1〜T2において、各波長に対する検出信号が最大信号レベルVmax未満であり、露光時間T2を超える(例えば、露光時間T3)場合、検出信号が少なくとも一部の波長で最大信号レベルVmaxに達する。
白色基準板は、測定対象の各波長に対して反射率が高く、受光素子11で受光した際の露光量が、露光時間T2を超えると、飽和露光量以上(露光過多となる)となる。
したがって、露光時間設定部21は、各波長に対する検出信号において、最大信号レベルVmaxを超えない信号レベルが受光素子11から出力されるように、第1露光時間Tを設定する。
ここで、第1露光時間Tを選択可能な範囲のうちで短く設定すると、白色基準板の反射光に対して、検出信号の信号値が小さくなり、検出信号の信号レベルが下限信号レベルVmin側に近づく。このため、白色基準板よりも反射率が低い測定対象を測定した際に多くの波長で露光不足となり、第1露光時間Tで取得された第1検出信号で検出可能な光量測定範囲が狭くなるおそれがある。したがって、第1露光時間Tとして、各波長に対する検出信号において、最大信号レベルVmax近傍での検出信号が取得される露光時間を設定することが好ましい。すなわち、露光時間設定部21は、図5(A)に示す例において、露光時間T2を第1露光時間Tとして設定する。
具体的には、露光時間設定部21は、各波長における検出信号のうち、信号レベルが最も大きい検出信号の信号レベルVM1が、最大信号レベルVmax未満で、かつ、最大信号レベルVmaxから所定の第一閾値Vα1以内となるように(Vmax−Vα1≦VM1<Vmax)、第1露光時間Tを設定する。
また、図5(B)において、露光時間をT4〜T6に変化させた場合、露光時間T5未満(例えば露光時間T4)の場合、検出信号が少なくとも一部の波長で下限信号レベルVmin未満となる。一方、露光時間T5〜T6において、各波長に対する検出信号が最大信号レベルVmax未満、かつ下限信号レベルVmin以上となり、露光時間T6を超える場合、検出信号が少なくとも一部の波長で最大信号レベルVmaxに達する。
黒色基準板は、測定対象の各波長に対して反射率が低く、受光素子11で受光した際の露光量が、露光時間T5までは、測定波長域内の少なくとも一部の波長において、露光量が下限値を下回る。
したがって、露光時間設定部21は、各波長に対する検出信号において、下限信号レベルVmin以上となる検出信号が取得される露光時間を第2露光時間Tとする。
ここで、第2露光時間Tを選択可能な範囲のうちで長く設定すると、検出信号の信号レベルが増大し、最大信号レベルVmaxに近づく。このため、黒色基準板よりも反射率が高い測定対象を測定した際に多くの波長で露光過多となり、第2露光時間Tで取得された第2検出信号で検出可能な光量測定範囲が狭くなるおそれがある。したがって、第2露光時間Tとして、各波長に対する検出信号において、下限信号レベルVmin近傍での検出信号が取得される露光時間を設定することが好ましい。すなわち、露光時間設定部21は、図5(B)に示す例において、露光時間T5を第2露光時間Tとして設定する。
具体的には、露光時間設定部21は、各波長における検出信号のうち、信号レベルが最も小さい検出信号の信号レベルVM2が、下限信号レベルVmin以上で、かつ、下限信号レベルVminから所定の第二閾値Vα2以内となるように(Vmin≦VM2≦Vmin+Vα2)、第2露光時間Tを設定する。
[分光測定処理]
次に、上述したような分光測定装置1による分光測定処理について、図面に基づいて以下に説明する。
図6は、分光測定装置1による分光測定処理のフローチャートである。
分光測定処理では、波長設定部22は、測定開始の指示を受けると、図6に示すように、メモリーに記憶されたV−λデータから、測定対象波長域の所定の測定波長に対する駆動電圧を読み出し、当該駆動電圧を静電アクチュエーター56に印加する旨の指令信号を電圧制御部13に出力する。これにより、静電アクチュエーター56に駆動電圧が印加され、ギャップG1が、測定波長に対応した寸法に設定される(ステップS1)。
ステップS1により、ギャップG1が測定波長に対応した寸法に設定されると、波長可変干渉フィルター5から測定波長の光が透過され、受光素子11に入射する。ここで、検出信号取得部23は、測定光の検出を開始する指令信号を受光制御部14に出力する。受光制御部14は、指令信号に基づいて、受光素子11に測定光の検出を開始させる(ステップS2)。
検出信号取得部23は、分光測定が開始されてから第1露光時間Tが経過すると、受光制御部14に検出信号の読み取りを指令する指令信号を出力し、受光素子11の各画素における検出信号(以下、第1検出信号とも称する)を取得する。そして、検出信号取得部23は、取得した画素毎の第1検出信号と、その画素位置(アドレスデータ)と、波長可変干渉フィルター5から出射された光の波長(測定波長)と、を関連付けた第1受光データをメモリーに記憶する(ステップS3)。
次に、検出信号取得部23は、分光測定が開始されてから第2露光時間Tが経過すると、ステップS3と同様に、受光制御部14に検出信号の読み取りを指令する指令信号を出力し、受光素子11の各画素における検出信号(以下、第2検出信号とも称する)を取得する。そして、検出信号取得部23は、取得した画素毎の第2検出信号と、その画素位置(アドレスデータ)と、測定波長と、を関連付けた第2受光データをメモリーに記憶する(ステップS4)。
なお、受光制御部14は、ステップS4の後、受光素子11の各画素に蓄積された電荷を消去するリセット制御を行う。
この後、制御部20は、測定対象波長域において、全ての測定波長の光の光量が取得されたか否かを判断する(ステップS5)。
ステップS5において、分光測定を行っていない測定波長がある場合(「No」と判定された場合)、ステップS1に戻り、測定波長を変更して光量測定を継続する。以上のように、測定対象波長域内の各波長を順次切り替えて測定を実施することで、各波長のそれぞれに対して、第1受光データ、及び第2受光データが取得される。
なお、測定波長としては、例えば測定者により予め設定された波長であってもよく、所定波長間隔(例えば10nm間隔)となる波長であってもよい。
ステップS5において、全ての測定波長の分光測定が行われたと判定された場合、選択部24は、各波長の各画素についての測定結果として、第1受光データ及び第2受光データのいずれかを選択する(ステップS6)。選択部24は、各波長の各画素について、第1検出信号及び第2検出信号のうち、飽和露光量に対応した最大信号レベルVmax未満であり、かつ、信号レベルが大きい一方の受光データを選択する。
図7は、受光素子11を構成する複数の画素のうちの所定の1画素における、測定波長と、検出信号の信号レベルとの関係の一例を示すグラフである。図7に示すように、第2検出信号Vは、第1露光時間Tよりも長く、かつ、露光不足とならない第2露光時間Tに対する検出信号となるため、第1検出信号Vよりも大きく、かつ、下限信号レベルVmin以上の信号レベルとなる。また、第1検出信号Vは、上述のように、飽和露光量を超えない第1露光時間Tに対応した検出信号となるため、測定対象波長域の各波長に対して、最大信号レベルVmax未満の信号レベルとなる。
第2検出信号Vが最大信号レベルVmax未満の場合、すなわち、図7に示す区間Lの波長域では、露光量が大きい第2検出信号Vに対応した第2受光データが選択される。
また、第2検出信号Vが最大信号レベルに達している場合、すなわち、図7に示す区間Mの波長域では、最大信号レベルVmax未満の第1検出信号Vに対応した第1受光データが選択される。
選択部24は、各波長及び各画素について、上述のように受光データの選択を行う。これにより、各波長及び各画素について、適性露光範囲の露光量により取得された受光データが選択される。
次に、分光測定部25は、選択された受光データを用いて、分光スペクトルを取得する(ステップS7)。
本実施形態において、区間Lにおいて第2検出信号が得られた際の露光量と、区間Mにおいて第1検出信号Vが得られた際の露光量はそれぞれ異なっているので、検出信号を補正する必要がある。ここで、第1検出信号Vが取得される際の第1露光量、及び第2検出信号Vが取得される際の第2露光量は、受光素子11の適性露光範囲で取得され、かつ、これらの露光量は露光時間に比例している。従って、異なる露光時間で取得された露光量を同一の露光時間で取得された露光量に換算することが容易である。
例えば、分光測定部25は、第1検出信号Vの信号レベルに対して、補正係数(例えば、第2露光時間T/第1露光時間T)を掛けあわせる(図7の区間Mにおける破線で示す信号レベルを参照)。一方、第2検出信号Vの信号レベルは、そのまま、光量に対応した値となる。これにより、区間Mにおける第1検出信号に対応する光量を、区間Lと同じ第2露光時間で光量測定を実施した場合の光量として算出することができる。なお、さらに、所定のゲインをかけ合せる等の処理を実施してもよい。
そして、分光測定部25は、各波長について算出した光量を用いて、測定対象の分光スペクトルを算出する。
なお、分光測定部25は、第2検出信号Vの信号レベルに対して、補正係数(例えば、第1露光時間T/第2露光時間T)を掛けて、第2検出信号Vの信号レベルを第1露光時間で光量測定を実施した場合の信号レベルに合わせるように構成してもよい。また、分光測定部25は、各検出信号を対応する露光時間で割って、単位時間あたりの露光量に対応する信号レベルを算出するように構成してもよい。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態では、検出信号取得部23は、各波長に対して、異なる露光量に対応する第1検出信号V及び第2検出信号Vを取得する。そして、選択部24は、各波長に対して、第1検出信号V及び第2検出信号Vのうち、最大信号レベルVmax未満で、かつ、最も大きい検出信号を、各波長の露光量に対応する検出信号として選択する。
これにより、本実施形態の分光測定装置1及び分光測定方法では、複数の波長に対して飽和露光量を超えない、最大露光量に対応した検出信号を選択することができ、露光過多の抑制及びノイズの低減を図ることができる。
また、複数の波長に対して、飽和露光量を超えず、かつ、適性露光の範囲の露光量を得るために、測定対象毎に各波長に対する適正な露光時間を設定する予備露光を行う必要がない。このため、測定時間を短縮することができる。
また、予備露光を行う必要がないので、測定対象を変更しながら連続的に測定を行う場合においてさらに測定時間を短縮することができる。
本実施形態では、露光時間設定部21は、第1検出信号を取得する第1露光時間を設定する。
すなわち、測定対象波長域、本実施形態では、第1露光時間Tとして、可視領域において反射率が高い基準物である白色基準物に対する各波長の露光量を取得した際に、各波長に対応する各検出信号が、最大信号レベルVmaxを超えない露光時間を設定する。
これにより、各波長に対して飽和露光量に対応する最大信号レベルVmaxを超えない第1検出信号Vを取得できる。したがって、反射率が大きい波長域領域を含む測定対象を測定する場合でも、予備露光を行って、露光時間を設定することなく、測定対象波長域の各波長に対して露光過多となることがない露光量に対応する第1検出信号Vを取得することができる。
本実施形態では、白色基準板により反射された光を測定する際の露光条件である第1露光時間を、露光量の最大値を飽和露光量近傍(飽和露光量未満)とする露光条件に設定する。
これにより、受光素子11で受光させる光の最大光量に対応する検出信号(検出値の最大値)の信号レベルを最大信号レベルVmaxの近傍の値とすることができる。したがって、上記第1露光時間Tにおける、検出値の最大値から下限信号レベルVminまでの幅を広げることができ、受光素子11で検出可能な信号レベルのレンジを有効に使用することができる。
また、本実施形態では、露光時間設定部21は、第2検出信号Vを取得する第2露光時間Tを設定する。
すなわち、測定対象波長域、本実施形態では可、第2露光時間Tとして、可視領域において反射率が低い基準物である黒色基準物に対する各波長の露光量を取得した際に、各波長に対応する各検出信号が、下限信号レベル以上となる露光時間を設定する。
これにより、各波長に対して適性露光の範囲の下限値に対応する下限信号レベルを下回らない第2検出信号Vを取得できる。
上述のように第1露光時間Tに対応する第1検出信号V及び第2露光時間Tに対応する第2検出信号Vを取得することにより、反射率が大きい測定対象や、反射率が小さい測定対象を連続して測定する場合でも、第1検出信号V及び第2検出信号Vの少なくともいずれかを適性露光範囲に対応する検出信号として取得できる。したがって、測定対象が変わる度に、各波長に対して予備露光を行って予め露光時間を設定することなく、適性露光範囲の露光量を取得することができ、測定精度を維持しつつ、測定時間を短縮できる。
本実施形態では、黒色基準板により反射された光を測定する際の露光条件である第2露光時間Tを、露光量の最小値を適性露光範囲の下限値より大きい値とする露光条件に設定する。
これにより、受光素子11で受光させる光の最小光量に対応する検出信号(検出値の最小値)の信号レベルを下限信号レベルVminの近傍の値とすることができる。したがって、上記露光条件における、検出値の最小値から最大信号レベルVmaxまでの幅を広げることができ、受光素子11で検出可能な信号レベルのレンジを有効に使用することができる。
本実施形態では、選択部24は、受光素子11の画素毎に互いに異なる第1検出信号V及び第2検出信号Vを取得し、各画素について、最大信号レベルVmaxを超えず、かつ最大であるものを選択する。
ここで、複数画素を有する受光素子により受光する場合、測定波長に対する反射率が高い部位に対応した画素では、信号レベルが大きくなり、反射率が低い部位に対応した画素では、信号レベルが小さくなる。このような場合、例えば、予備露光等により各波長に対応した露光時間を設定する際に、反射率が高い部位に対応して飽和露光量を超えないように露光時間が設定されると、反射率が低い部位に対応した画素では、十分な露光量を取得できない。したがって、反射率が低い部分に対応した画素では、取得した露光量とノイズ成分との差が小さく、検出信号においてもノイズ成分の含有率が高くなって精度の高い分光測定を実施できない。
一方、反射率が低い部位の露光量を適性露光の範囲で行うのに十分な露光時間が設定されると、反射率が高い部位に対応した画素では、露光過多となるおそれがあり、精度の高い分光測定を実施できない。
これに対して、本実施形態では、上述のように画素毎に検出信号を選択するため、反射率が低い部位に対応した画素においても、ノイズ成分を低減した(SN比が高い)測定を実施できる。また、上述のように、画素毎に最大信号レベルVmaxを超えない検出信号を選択するので、露光過多により正確な受光量を取得できない画素の発生を抑制できる。
以上のような構成では、撮像画像のうち、ユーザーにより指定された所定の1画素の分光測定(色測定)を実施したい場合等において、画素毎に精度の高い分光測定を実施できる。
本実施形態では、検出信号取得部23は、第1露光時間Tと、第1露光時間Tよりも長い第2露光時間Tの異なる露光時間のそれぞれの露光量に対応する検出信号を取得する。このように、露光時間の違いにより露光量を異ならせることができる。このため、例えば、受光面の面積が異なる複数の受光素子を用いる等の必要がなく、構成の簡略化を図ることができる。
本実施形態では、受光素子11は、異なる露光時間のそれぞれの露光量に対応する電荷を非破壊読出し方式で順次読み出し可能に構成されている。
このように構成された、分光測定装置1では、複数の露光時間で露光する際に、最大露光時間までの間の複数の露光時間において、各露光時間に対応する露光量を順次読み出す。このため、一度の測定で複数の露光量を取得でき、測定時間を短縮することができる。
本実施形態では、測定対象Xの反射光から所定波長の光を出射する分光素子として、ファブリーペローフィルターである波長可変干渉フィルター5を用いている。
分光素子として波長可変干渉フィルター5を用いることにより、測定対象波長の間隔を例えば10nm等の微細な間隔で測定を行うことができる。したがって、制御可能な測定対象波長の間隔が大きい場合と比べて、測定対象波長域に対して多くの測定波長(例えば数十の測定波長)で測定を実施できる。この場合、測定対象に対して複数の測定波長で上述の予備露光を行ったり、測定対象が変更される度に予備露光を行ったりすると、数個程度の波長について測定する場合と比べて、予備露光に費やされる時間が長くなる。したがって、本実施形態のように予備露光を行う必要がない構成に波長可変干渉フィルター5を採用することにより、一層の測定時間の短縮を図ることができる。
[第二実施形態]
以下、本発明に係る第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態の分光測定装置は、受光素子として、1画素が異なる受光面積、すなわち、受光感度を有する第一受光部及び第二受光部を備える点で第一実施形態と相違している。
図8は、本発明に係る第二実施形態の分光測定装置1Aの概略構成を示すブロック図である。図9は、本実施形態の受光素子の1画素の概略構成を示す図である。
なお、以降の説明にあたり、既に説明した構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
[分光測定装置の構成]
分光測定装置1Aは、図8に示すように、光学モジュール10Aと、制御部20Aと、を備えている。
光学モジュール10Aは、波長可変干渉フィルター5と、受光素子15と、検出信号処理部12と、電圧制御部13と、を備えている。
受光素子15は、1画素内に2つのフォトダイオード(PD:Photodiode)(図9に示す、PD1及びPD2)を備えている。これら二つのPD1及びPD2は、面積が異なる受光領域を有しており、PD1よりもPD2の方が受光領域の面積が大きくなっている。PD1及びPD2は、面積に応じた受光感度を有しており、PD1よりもPD2の受光感度が大きい。このような受光素子15では、所定の露光時間で露光した場合、各画素において、PD1及びPD2のそれぞれに対応する異なる2つの露光量に応じた検出信号を出力する。
制御部20Aは、露光時間設定部21と、波長設定部22と、検出信号取得部23Aと、選択部24と、分光測定部25と、を備える。
検出信号取得部23Aは、検出信号処理部12を介して受光素子15から出力された検出信号に基づいて、各画素に対してPD1及びPD2のそれぞれに対応する検出信号を取得する。また、検出信号取得部23Aは、取得した画素毎の各検出信号と、その画素位置(アドレスデータ)と、測定波長と、を関連付けた受光データを取得し、メモリーに記憶する。
[露光時間設定処理]
本実施形態でも第1実施形態と同様に、分光測定装置1Aは、分光測定処理を行う前に、実際の分光測定処理を実施する照明環境下において、露光時間を設定する。露光時間を設定する方法は、第1実施形態と同様に、高反射基準物(例えば白色基準板)及び低反射基準物(例えば黒色基準板)のそれぞれの測定対象について分光測定により得られた測定結果に基づいて行うことができる。
ここで、図10(A)は、PD1における露光時間と検出信号(画素出力;電圧)との関係の一例を示す図であり、図10(B)は、PD2における露光時間と検出信号(画素出力;電圧)との関係の一例を示す図である。なお、図10(A)における検出信号A及び図10(B)における検出信号Cは、白色基準板を測定した際の測定結果であり、図10(A)における検出信号B及び図10(B)における検出信号Dは、黒色基準板を測定した際の測定結果である。
具体的には、露光時間設定部21は、図10(A)に示すように、PD1において、白色基準板からの反射光を測定した際に、各波長において、PD1から出力される検出信号A(第1実施形態における第1検出信号に相当)の信号レベルVH1が、PD1の飽和露光量に対応した最大信号レベルVmax1未満となり、かつ、適正露光の下限値に対応した下限信号レベルVmin1以上となるように、露光時間Tを設定する。
この露光時間Tで、黒色基準板からの反射光を受光した場合の検出信号の信号レベルVL1は、信号レベルVH1よりも小さくなる。
また、この際、露光時間設定部21は、図10(B)に示すように、PD2において黒色基準板からの反射光を受光し、露光時間Tが経過した際に、各波長に対するPD2からの検出信号D(第2実施形態における第2検出信号に相当)がPD2の飽和露光量に対応する最大信号レベルVmax2未満で、かつ、適正露光の下限値に対応した下限信号レベルVmin2以上となるように、露光時間Tを設定する。
この露光時間Tで、白色基準板からの反射光を測定した場合、PD2からの検出信号の信号レベルは、PD2の最大信号レベルVmax2に到達している。
つまり、本実施形態では、露光時間設定部21は、白色基準板を測定した際に、PD1からの検出信号が、PD1における最大信号レベルVmax1を超えず、かつ、黒色基準板を測定した際に、PD2からの検出信号が下限信号レベルVmin2以上となるように露光時間Tを設定する。
なお、PD1及びPD2の受光感度は各受光領域の面積比に対応する。これらPD1及びPD2の面積は、上述の第1実施形態における各露光時間の好ましい範囲と同様に、光量が規定された基準光量の光を所定時間(例えば露光時間T)、白色基準板(高反射基準物)及び黒色基準板(低反射基準物)に照射し、その反射光をPD1及びPD2で受光した際の信号レベルが以下の各条件を満たすように予め設定されていることが好ましい。
すなわち、白色基準板からの反射光を露光時間Tで露光した際の、PD1における各波長に対する検出信号A(第1検出信号に相当)の信号レベルVH1が、所定のレベル閾値をVβ1として、Vmax1−Vβ1≦VH1<Vmax1となるように、PD1の面積(PD2との面積比)を設定する。
また黒色基準板からの反射光を露光時間Tで露光した際の、PD2における各波長に対する検出信号D(第2検出信号に相当)の信号レベルVL2が、所定のレベル閾値をVβ2として、Vmin2≦VL2≦Vmin2−Vβ2となるように、PD2の面積(PD1との面積比)を設定する。
このように、PD1及びPD2の各受光領域の面積(面積比)を設定することにより、第1実施形態と同様に、各検出信号A,Bで検出可能な光量測定範囲が狭くなるという事象が発生することを抑制でき、受光素子15の光量測定範囲を有効に利用することができる。
[分光測定処理]
次に、分光測定装置1Aによる分光測定処理について、図面に基づいて以下に説明する。
図11は、分光測定装置1Aによる分光測定処理のフローチャートである。
測定開始の指示を受けると、電圧制御部13は、波長設定部22からの指令信号に基づいて、静電アクチュエーター56に駆動電圧が印加する。これにより、ギャップG1が、測定波長に対応した寸法に設定される(ステップS1)。
そして、検出信号取得部23Aは、受光素子11の各画素のPD1から出力された第1検出信号及びPD2から出力された第2検出信号を取得する。受光素子11からの検出信号の取得を開始し、測定光の検出を開始する(ステップS2)。
検出信号取得部23Aは、取得した画素毎の第1検出信号と、その画素位置と、測定波長と、を関連付けた第1受光データをメモリーに記憶する。また、検出信号取得部23Aは、第2検出信号に対しても同様に、画素位置と、測定波長と、を関連付けた第2受光データをメモリーに記憶する(ステップS8)。
なお、検出開始から、予め設定された所定の露光時間Tが経過するまでに検出された各検出信号に基づいて(例えば積分値)、各受光データの各画素位置及び各測定波長における光量を取得できる。また、本実施形態ではフォトダイオードからの検出信号を用いて光量を検出する構成を例示しているが、フォトダイオードに制限されず、光量を検出可能な各種受光素子を利用してもよい。
この後、制御部20Aは、測定対象波長域において、全ての測定波長の光の測定光各量が取得されたか否かを判断し(ステップS5)、分光測定を行っていない測定波長がある場合はステップS1に戻り、全測定波長の測定が終了するまで光量測定を継続する。
ステップS5において、全ての測定波長の分光測定が行われたと判定された場合、選択部24は、各波長の各画素についての測定結果として、第1検出信号及び第2検出信号のいずれかを選択する(ステップS6)。
次に、分光測定部25は、選択された受光データを用いて、分光スペクトルを取得する(ステップS7)。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態では、受光素子15は、各画素において、感度がそれぞれ異なるフォトダイオードであるPD1及びPD2を備える。すなわち、受光素子15は、各画素において感度が異なる2つの受光領域を有する。
これによれば、分光測定装置は、各画素で感度が異なる2つの受光領域を有する受光素子15で測定光を受光し、各受光領域に対応する露光量(第1露光量及び第2露光量)を取得する。つまり、露光条件を受光素子15の感度として、異なる露光量に対応した検出信号を取得する。これにより、1つの露光時間で受光させた場合でも、各受光領域の感度に対応する異なる2つの露光量を同時に取得することができ、測定時間を短縮することができる。
[実施形態の変形]
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、及び各実施形態を適宜組み合わせる等によって得られる構成は本発明に含まれるものである。
例えば、上記各実施形態では、分光測定装置1,1Aの例を示したが、測定対象の成分分析等を実施する分析装置に適用することができる。
また、上記各実施形態では、分光測定装置1,1Aとして、測定結果に基づいて分光スペクトルを取得する構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、分光画像を取得する分光カメラ等にも本発明を適用することができる。すなわち、各波長の各画素について検出信号を選択し、選択された各画素の検出信号に基づいて各波長の分光画像を取得するように構成してもよい。また、取得した分光画像に基づいて測色処理を行ってもよい。このような構成でも、各画素について適性露光の範囲の露光量に対応する検出信号が選択されるので、高精度の分光画像を取得でき、高精度の測色を実施できる。
上記各実施形態では、測定対象波長域として可視領域を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、赤外領域等、任意の波長域を測定対象波長域としてもよい。
なお、上記各実施形態では、露光時間を設定するために可視領域に対して反射率が高い白基準板、及び反射率が低い黒基準板を用いたが、可視領域以外の波長域が測定対象波長域に含まれる場合、測定対象波長域に対して反射率が高い高反射率基準、及び反射率が低い低反射率基準を用いればよい。
上記各実施形態では、各波長の各画素に対して2つの異なる露光条件を用いて、2つの異なる露光量に対応する検出信号を取得する構成としたが本発明はこれに限定されない。
例えば、3つ以上の異なる露光条件を用いて、3つ以上の異なる露光量に対応する検出信号を取得する構成としてもよい。すなわち、第一実施形態においては、3つ以上の異なる露光時間で露光量を取得すればよい。また、第二実施形態においては、3つ以上の異なる感度を有する受光領域を設ける構成とすればよい。このように、より多くの露光条件に対応する露光量を取得することにより、測定可能な光強度のダイナミックレンジを拡大することができる。その結果、高い反射率を有する測定対象や低い反射率を有する測定対象に対して、予備露光を行うことなく高精度の分光測定をより確実に実施できる。
上記第一実施形態では、非破壊読出し可能に構成された受光素子を用いる構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、検出信号を読み出す度に蓄積電荷がリセットされる受光素子を用いてもよい。この場合、各波長に対して複数の露光時間で測定することにより、各波長に対して複数の露光量を取得する。
また、上記第二実施形態では、受光面積が異なる複数の受光領域を設け、同一の露光時間で露光することで異なる複数の露光量を取得する構成を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各受光領域の単位面積あたりの受光感度を異ならせることで、受光面積は同一でも各受光領域の感度がそれぞれ異なるように構成してもよい。
また、上記第一及び第二実施形態を組あわせて、受光素子が複数の受光領域を有し、各受光領域に対して2以上の異なる露光時間を設定し、受光領域のそれぞれで、各露光時間に対応する複数の検出信号を取得するようにしてもよい。この場合、例えば、2つの受光領域のそれぞれで、2つの露光時間に対応する検出信号を取得することで、4つの異なる検出信号を取得することができる。
上記各実施形態において、波長可変干渉フィルター5がパッケージ内に収納された状態で光学モジュール10に組み込まれる構成などとしてもよい。この場合、パッケージ内を真空密閉することで、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に電圧を印加した際の駆動応答性を向上させることができる。
上記各実施形態において、波長可変干渉フィルター5は、電圧印加により反射膜54,55間のギャップ寸法を変動させる静電アクチュエーター56を備える構成としたが、これに限定されない。
例えば、固定電極561の代わりに、第一誘電コイルを配置し、可動電極562の代わりに第二誘電コイル又は永久磁石を配置した誘電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。
更に、静電アクチュエーター56の代わりに圧電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。この場合、例えば保持部522に下部電極層、圧電膜、及び上部電極層を積層配置させ、下部電極層及び上部電極層の間に印加する電圧を入力値として可変させることで、圧電膜を伸縮させて保持部522を撓ませることができる。
上記各実施形態において、ファブリーペローエタロンとして、固定基板51及び可動基板52が互いに対向する状態で接合され、固定基板51に固定反射膜54が設けられ、可動基板52に可動反射膜55が設けられる波長可変干渉フィルター5を例示したが、これに限らない。
例えば、固定基板51及び可動基板52が接合されておらず、これらの基板間に圧電素子等の反射膜間ギャップを変更するギャップ変更部が設けられる構成などとしてもよい。
また、2つ基板により構成される構成に限られない。例えば、1つの基板上に犠牲層を介して2つの反射膜を積層し、犠牲層をエッチング等により除去してギャップを形成した波長可変干渉フィルターを用いてもよい。
また、分光素子として、例えばAOTF(Acousto Optic Tunable Filter)やLCTF(Liquid Crystal Tunable Filter)が用いられてもよい。ただし、装置の小型化の観点から上記各実施形態のようにファブリーペローフィルターを用いることが好ましい。
1,1A…分光測定装置、5…波長可変干渉フィルター、11,15…受光素子、23,23A…検出信号取得部、24…選択部。

Claims (11)

  1. 入射光から所定の波長の光を選択的に出射させ、かつ出射させる光の波長を変更可能な分光素子と、
    前記分光素子から出射された光が露光されることで、露光量に応じた検出信号を出力する受光素子と、
    複数の前記波長のそれぞれに対して、前記露光量が異なる複数の検出信号を取得する検出信号取得部と、
    取得された複数の前記検出信号のうち、信号レベルが前記受光素子の飽和露光量に対応した最大信号レベル未満で、かつ、最も大きい検出信号を選択する選択部と、を備えた
    ことを特徴とする分光測定装置。
  2. 請求項1に記載の分光測定装置において、
    前記複数の検出信号のうち最小の露光量に対応した検出信号は、所定の波長域内の各波長の光に対して反射率が第一規定値より高い高反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、各波長に対する前記検出信号が前記最大信号レベルよりも小さくなる露光条件で取得される
    ことを特徴とする分光測定装置。
  3. 請求項2に記載の分光測定装置において、
    前記複数の検出信号のうち最小の露光量に対応した検出信号は、前記高反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、各波長に対する前記検出信号の最大値が、前記最大信号レベルよりも小さく、かつ、前記最大信号レベルから第一閾値以内となる露光条件で取得される
    ことを特徴とする分光測定装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の分光測定装置において、
    前記複数の検出信号のうち最大の露光量に対応した検出信号は、所定の波長域内の各波長の光に対して反射率が前記第一規定値よりも小さい第二規定値より低い低反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、前記検出信号の信号レベルが、適性露光の露光量の下限値に対応した下限信号レベル以上である露光条件で取得される
    ことを特徴とする分光測定装置。
  5. 請求項4に記載の分光測定装置において、
    前記複数の検出信号のうち最大の露光量に対応した検出信号は、前記低反射基準物により反射された光を、前記分光素子に入射させ、前記分光素子により波長を順次切り替えて前記受光素子で受光した際に、各波長に対する前記検出信号の最小値が、前記下限信号レベルよりも大きく、かつ、前記下限信号レベルから第二閾値となる露光条件で取得される
    ことを特徴とする分光測定装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記受光素子は、光を受光する複数の画素を有し、
    前記選択部は、各画素について前記検出信号を選択する
    ことを特徴とする分光測定装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記検出信号取得部は、前記受光素子の露光時間を制御し、露光量が異なる複数の検出信号を取得する
    ことを特徴とする分光測定装置。
  8. 請求項7に記載の分光測定装置において、
    前記受光素子は、露光量が最大となる最大露光時間より短い露光時間で露光された電荷の読み出しを、蓄積電荷のリセットを伴わない非破壊読出し方式で順次読み出す
    ことを特徴とする分光測定装置。
  9. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記受光素子は、感度がそれぞれ異なる複数の受光領域を有する
    ことを特徴とする分光測定装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の分光測定装置において、
    前記分光素子は、ファブリーペローフィルターである
    ことを特徴とする分光測定装置。
  11. 入射光から所定の波長の光を選択的に出射させ、かつ出射させる光の波長を変更可能な分光素子と、前記分光素子から出射された光が露光されることで、露光量に応じた検出信号を出力する受光素子と、前記検出信号を取得し、処理する処理部と、を備えた分光測定装置における分光測定方法であって、
    複数の前記波長のそれぞれに対して、前記露光量が異なる複数の検出信号を取得し、取得された複数の前記検出信号のうち、信号レベルが前記受光素子の飽和露光量に対応した最大信号レベル未満で、かつ、最も大きい検出信号を選択する
    ことを特徴とする分光測定方法。
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