JP2015087135A - 微小変位計測システム - Google Patents

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貴雅 藤澤
Takamasa Fujisawa
貴雅 藤澤
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Abstract

【課題】モアレ縞の移動量拡大倍率を、機器構成を変更したり再度撮影したりする必要なく変更できる、微小変位計測システムを提供する。
【解決手段】測定対象物に設置され、縞模様からなるマーカと、マーカを撮影するカメラ12と、カメラ12による撮影画像、予め設定したマーカのマーカ間隔の長さ、及び、予め設定した移動量拡大倍率に基づき、参照格子画像データを作成し、撮影画像及び参照格子画像データから、モアレ縞データを生成することで、微小変位を計測する画像処理装置とを備えることで、モアレ縞の移動量拡大倍率を、機器構成を変更したり再度撮影したりする必要なく変更できる、微小変位計測システムを提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理により建築物などの微細な振動を計測する、微小変位計測システムに関する。
画像処理において、微小な変位を計測する方法として、モアレ縞を利用した方法がある。
図11はモアレ縞を説明する概略図である。当該図に示すように、ある周期で間隔が変化するように並べられた複数の平行線(以下、格子)からなる平行模様101と、平行模様101とは異なる周期で間隔が変化するように並べられた格子からなる平行模様102とを、重ねることにより、その交差部分に、平行模様101,102の周期とは異なる周期の縞模様が現れる。当該縞模様がモアレ縞103である。ただし、ここでは、格子を黒、背景を白とする。
このモアレ縞を利用すると、上述のような異なる周期の2つの平行模様の格子同士の微小な相対変位を、モアレ縞の移動量として拡大表示することができる。
下記非特許文献1によると、異なる周期の2つの平行模様の格子同士の相対変位に対するモアレ縞の移動量拡大倍率Xは、各格子間隔をパラメータとして、任意に設定することが可能となる。異なる周期の2つの平行模様の格子間隔を、それぞれd1とd2(d1<d2)とすると、上記移動量拡大倍率Xは、下記(1)式で表される。
X=d1/(d2−d1) …(1)
上述のようなモアレ縞の性質を用いて、下記特許文献1〜3のような微小変位測定の技術が存在する。
下記特許文献1に開示された技術では、異なる周期の2つの平行線を表示したモアレスリット板2枚を重ねた微小変位表示デバイスを測定対象に設置する。微小変位表示デバイスは、2枚のモアレスリット板のうち1枚が測定対象の振動により移動できる造りとなっており、その変位量を拡大して表示できる。
下記特許文献2に開示された技術では、画像処理を用いた位相シフト法により、白黒パターン投影機で照明された撮影対象の表面形状を測定する。
下記特許文献3に開示された技術では、市松模様からなる実体格子をカメラで撮影し、この撮影画像と、別途作成した参照格子画像データとにより、モアレ縞の画像データを出力することで、微小な変位を計測する。
特開2010−271253号公報 特開2000−9444号公報 特開平10−82614号公報
堀内 宏信、"モアレを利用した変位計測システム"、[online]、山形設計株式会社、[2013年10月28日検索]インターネット<URL http://www.ysc-aqua.co.jp/doc/h22jsce2.pdf>
上記特許文献1〜3においては、モアレ縞で拡大することにより微小な変位を計測している。モアレ縞の移動量拡大倍率は計算でき、任意に設定できるが、当該拡大倍率を変更するには、都度撮影対象に手を加える必要がある。
例えば、上記特許文献1においては、微小変位表示デバイスを撮影することで、微小な変位計測を実現している。しかし、モアレ縞の移動量拡大倍率は、微小変位表示デバイスの構成で決まってしまうので、拡大倍率を変更するには、別の微小変位表示デバイスが必要となる。
また、上記特許文献2においては、モアレ縞の移動量拡大倍率を変更するために白黒パターンの投影を変更する必要がある。
さらに、上記特許文献3においては、モアレ縞の移動量拡大倍率を変更するために用いる参照画像格子データの具体的な作成方法について、考慮されていない。
したがって、上記特許文献1〜3では、測定したい微小な変位に対して、モアレ縞の移動量拡大倍率が足りなかった場合、機器の構成などに手を加えなければならないという問題点がある。
そこで、本発明では、モアレ縞の移動量拡大倍率を、機器構成を変更したり再度撮影したりする必要なく変更できる、微小変位計測システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る微小変位計測システムは、
モアレ縞を用いて対象物の微小変位を計測する微小変位計測システムであって、
測定対象物に設置され、縞模様からなるマーカと、
前記マーカを撮影するカメラと、
前記カメラによる撮影画像、予め設定した前記マーカのマーカ間隔の長さ、及び、予め設定した移動量拡大倍率に基づき、参照格子画像データを作成し、前記撮影画像及び前記参照格子画像データから、モアレ縞データを生成することで、前記微小変位を計測する画像処理装置と
を備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る微小変位計測システムは、
上記第1の発明に係る微小変位計測システムにおいて、
前記画像処理装置は、
前記マーカ間隔の長さ、及び、前記移動量拡大倍率を設定する処理パラメータ設定部と、
前記撮影画像からマーカ周波数を計算するマーカ周波数計算部と、
前記マーカ周波数、前記マーカ間隔の長さ、及び、前記移動量拡大倍率に基づき、前記モアレ縞を発生させるための、前記参照格子画像データにおける画像上の参照格子の間隔の長さを計算する、参照格子間隔計算部と、
前記参照格子の間隔の長さに基づき、前記参照格子画像データを作成する参照格子画像データ作成部と、
前記撮影画像及び前記参照格子画像データに基づき、前記モアレ縞データを生成するモアレ縞データ生成部と、
前記モアレ縞データから実際の微小変位を計算する微小変位計算部と
を備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る微小変位計測システムは、
上記第2の発明に係る微小変位計測システムにおいて、
前記参照格子間隔計算部は、
前記マーカ周波数をf、前記撮影画像の前記縞模様の並び方向のサイズをW、前記撮影画像上における縞模様の間隔の長さをpとし、当該pを、p=W×(1/f)より求め、さらに、前記マーカ間隔の長さをl、前記移動量拡大倍率をS、前記画像上の参照格子の間隔の長さをPとし、当該Pを、P=(l/S+l)×(p/l)より求めるものであり、
前記前記微小変位計算部は、
前記カメラの初回の撮影による前記撮影画像についての前記モアレ縞データの輝度値分布をテンプレートとし、前記カメラの2回目以降の撮影による前記撮影画像についての前記モアレ縞データの輝度値分布に対し、テンプレートマッチングを行うことで、移動量を求め、さらに、前記移動量をΔx、前記実際の微小変位をΔhとし、Δh=Δx×(l/p)×(1/S)より、前記実際の微小変位を求めるものである
ことを特徴とする。
本発明に係る微小変位計測システムによれば、モアレ縞の移動量拡大倍率を、機器構成を変更したり再度撮影したりする必要なく変更できる。
本発明の実施例1に係る微小変位計測システムを示す概略図である。 本発明の実施例1における画像処理装置を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る微小変位計測システムの作動を説明するフローチャートである。 画像処理における周波数を説明する概略図である。(a)は1Hzの状態を、(b)は2Hzの状態を、それぞれ示している。 撮影画像、参照格子画像データ及びモアレ縞データを示す概略図である。 「モアレ縞データ」の1ライン上の輝度分布を説明する概略図である。 移動量Δx[pixel]を説明する概略図である。 撮影画像の一例を示す概略図である。 図8に示す撮影画像のマーカ周波数を示す概略図である。 図8に示す撮影画像からモアレ縞データを生成する様子を示す概略図である。 モアレ縞を説明する概略図である。
本発明に係る微小変位計測システムは、センサなどを用いず、測定対象物に設置したマーカを撮影し、その画像から微小変位を画像処理により算出する上で、所望の分解能となるようにモアレ縞を発生させるものである。以下、本発明に係る微小変位計測システムを、実施例により図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1に係る微小変位計測システムの装置構成について、図1〜7を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る微小変位計測システムの概略図である。図2は、本発明の実施例1に係る微小変位計測システムのブロック図である。
本発明の実施例1に係る微小変位計測システムは、図1に示すように、マーカ11、カメラ12及び画像処理装置13を備えている。
マーカ11は、変位を測定するために測定対象物に設置されている。マーカ11は白黒の縞模様である。1組の白黒の縞の間隔の長さ(マーカ間隔の長さ)は既知とし、材質は、マーカ11を印刷した紙やシールなどでもよく、特に指定する必要はない。また、マーカ11の大きさについても任意とする。
また、カメラ12は、マーカ11を撮影するものであり、画像処理装置13は、カメラ12の画像信号に基づき画像処理を行うものである。
さらに、画像処理装置13は、図2に示すように、画像作成部21、メモリ22,23、処理パラメータ設定部24、マーカ周波数計算部25、参照格子間隔計算部26、参照格子画像データ作成部27、モアレ縞データ生成部28及び微小変位計算部29を備えている。
画像作成部21は、マーカ11を撮影したカメラ12の画像信号に基づき、撮影画像を作成する。
メモリ22は、画像作成部21により作成された撮影画像を保存し、メモリ23は、メモリ22から出力された当該撮影画像、及び、下記各種データを保存する。
処理パラメータ設定部24は、「マーカ間隔の長さ」及び「所望の移動量拡大倍率」の各パラメータを設定する。
マーカ周波数計算部25は、撮影画像から「マーカ周波数」を計算する。なお、「マーカ周波数」は、白黒を1周期として、撮影画像内のマーカ部分における白黒の縞の個数で表現される。図4は、画像処理における周波数を説明する概略図であり、(a)は1Hzの状態を、(b)は2Hzの状態を、それぞれ示している。当該図に示すように、白黒の縞が1個しかない場合は1Hzとなり、白黒の縞が2個の場合は2Hzとなる。
参照格子間隔計算部26は、「マーカ周波数」、「マーカ間隔の長さ」及び「所望の移動量拡大倍率」に基づき、モアレ縞を発生させるために必要な「参照格子の間隔の長さ」を計算する。なお、参照格子とは、下記「参照格子画像データ」における白黒の縞模様を指す。
参照格子画像データ作成部27は、「参照格子の間隔の長さ」に基づき、モアレ縞を発生させるための、白黒の縞模様からなる「参照格子画像データ」を作成する。
モアレ縞データ生成部28は、「撮影画像」及び「参照格子画像データ」に基づき、モアレ縞データを生成する。
微小変位計算部29は、「モアレ縞データ」より実際の微小変位を計算する。
以上が本発明の実施例1に係る微小変位計測システムの装置構成についての説明である。本発明の実施例1に係る微小変位計測システムは、上記装置構成とすることで、撮影したマーカから所望のモアレ縞の移動量拡大倍率を自動で計算し、簡単に所望の微小変位量を求めることができる。
以下、本発明の実施例1に係る微小変位計測システムの作動について、図3〜7を用いて説明する。図3は、本発明の実施例1に係る微小変位計測システムの作動を説明するフローチャートである。
まず、ステップS1では、撮影したマーカ11から所望のモアレ縞の移動量拡大倍率を自動で計算するために必要な処理パラメータとして、既知である「マーカ間隔の長さ」と「所望の移動量拡大倍率」を、処理パラメータ設定部24にて設定する。
次に、ステップS2では、カメラ12によりマーカ11を撮影し、画像作成部21により、マーカ11を撮影したカメラ12の画像信号に基づき、撮影画像を作成する。
ステップS3では、マーカ周波数計算部25により、撮影画像の「マーカ周波数」を計算する。
ステップS4では、参照格子間隔計算部26により、参照格子の間隔の計算を行う。
すなわち、まず、ステップS3で求めたマーカ周波数をfとして、撮影画像の縞模様の並び方向のサイズをW[pixel]とし、「画像上における白黒の間隔の長さ」をpとし、pを下記(2)式より求める。
p=W×(1/f) …(2)
また、「マーカ間隔の長さ」をlとすると、撮影画像の画像分解能は、l/p[mm/pixel]となる。
ここで、「所望の移動量拡大倍率」をSとして、「モアレ縞を発生させるための参照格子の間隔の長さ」をx[mm]とすると、上記(1)式より、下記(3)式が導出される。
S=l/(x−l) …(3)
したがって、x[mm]は下記(3´)式より求める。
x=l/S+l …(3´)
xの単位は[mm]となるため、「画像上の参照格子の間隔の長さ」をPとすると、Pは、画像分解能l/p[mm/pixel]を用いて、下記(4)式で求める。
P=x×(p/l)=(l/S+l)×(p/l) …(4)
ステップS5では、参照格子画像データ作成部27により、ステップS4で求めたPを用いて、間隔Pの白黒の縞模様の画像である「参照格子画像データ」を作成する。
ステップS6では、モアレ縞データ生成部28及び微小変位計算部29により、モアレ縞の位置計算を行う。
すなわち、まず、モアレ縞データ生成部28により、撮影画像と、ステップS5で得た「参照格子画像データ」とを重ね合わせて、「モアレ縞データ」を生成する。
図5は、撮影画像、参照格子データ及びモアレ縞データを示す概略図である。当該図に示すように、(a)撮影画像と、(b)参照格子画像データとで、白黒の周期(白黒の間隔)が異なる。なお、ここでは、(a)撮影画像の白黒の間隔はp、(b)参照格子画像データの白黒の間隔はPである。
周期が異なる(a)撮影画像と(b)参照格子データとを重ね合わせることにより、(c)モアレ縞データが発生する。
次に、微小変位計算部29により、モアレ縞データの輝度値分布を求める。図6は、「モアレ縞データ」の1ライン上の輝度分布を説明する概略図である。図6中の上図に示すように、「モアレ縞データ」上にラインを設ける。そして、当該ライン上の輝度値分布をグラフにしたものが、図6中の下図である。この輝度値分布が、モアレ縞データの輝度値分布となる。
そして、初回の撮影に基づく撮影画像について、上記輝度値分布をテンプレートとしてメモリ23に保存しておき、その時の位置を変位の基準位置とする。
ステップS7では、微小変位計算部29により、微小変位の計算を行う。
すなわち、まず、2回目以降の撮影に基づく撮影画像において、ステップS6の初回の撮影に基づく撮影画像と同様に、モアレ縞データの輝度値分布を求める。そして、2回目以降の撮影時に、マーカ11が微小に移動したとし、この移動量をΔx[pixel]とする。すると、メモリ23に保存したテンプレートを用いて、テンプレートマッチングを行い、移動量Δx[pixel]を求める。
図7は、移動量Δx[pixel]を説明する概略図である。当該図に示すように、(a)移動前の撮影画像と(b)参照格子データとを重ね合わせた(c)移動前のモアレ縞データと、(d)移動後の撮影画像と(b)参照格子データとを重ね合わせた(e)移動後のモアレ縞データとから、移動量Δx[pixel]を求めることができる(実際には、上記輝度値分布より求める)。
移動量Δx、画像分解能l/p[mm/pixel]及び「所望の移動量拡大倍率」Sを用いて、下記(5)式より、「実際の微小変位」Δhを計算する。
Δh=Δx×(l/p)×(1/S) …(5)
上記(5)式の意味としては、まず、モアレ縞データから求めた移動量Δx[pixel]に画像分解能l/p[mm/pixel]をかけることで、変位[mm]に換算する。この計算結果(変位[mm])は「所望の移動量拡大倍率」Sによって拡大されている結果であるため、「所望の移動量拡大倍率」Sで割ることにより、実際の「微小変位」Δhを求めることができる。
以下、上記ステップS1〜7について、図8〜10を用いて、具体例を挙げ説明する。
(以下、上記ステップS1に相当)
まず、「マーカ間隔の長さ」及び「所望の移動量拡大倍率」を設定する。ここでは、l=10[mm],S=20[倍]とする。
(以下、上記ステップS2に相当)
図1で示すように、カメラ12で計測対象に設置したマーカ11を撮影する。図8は、撮影画像の一例を示す概略図である。当該図に示すように、ここでは、撮影画像のサイズが、水平方向(マーカ11の白黒の縞模様の並び方向)に640[pixel](及び、鉛直方向に480[pixel])であるものとする。
(以下、上記ステップS3に相当)
高速フーリエ変換のような一般的な周波数計算手法を用いて、撮影したマーカ11の「マーカ周波数」を計算する。図9は、図8におけるマーカ周波数を示す概略図である。当該図に示すように、ここでの「マーカ周波数」は、f=8[Hz]となる。
(以下、上記ステップS4に相当)
また、「画像サイズ」は、撮影画像の水平方向の幅となるので、W=640[pixel]となる。したがって、「画像上における白黒の間隔の長さ」は、上記(2)式より、p=W×(1/f)=640×(1/8)=60[pixel]となる。
したがって、「撮影画像の画像分解能」は、l/p=10/60=0.6[mm/pixel]となる。
ここで、「モアレ縞を発生させるための参照格子の間隔の長さ」は、上記(3´)式を用いて、x=l/S+l=10/20+10=10.5[mm]となる。
また、「画像上の参照画像の間隔の長さ」は、上記(4)式を用いて、P=x×(p/l)=10.5×(60/10)=63[pixel]となる。
(以下、上記ステップS5,6に相当)
図10は、図8に示す撮影画像からモアレ縞データを生成する様子を示す概略図である。当該図に示すように、上記Pに基づき「参照格子画像データ」を作成した後、「撮影画像」に「参照格子画像データ」を重ね合わせて「モアレ縞データ」を生成する。
(以下、上記ステップS6,7に相当)
画像上での微小な移動量Δxを画像処理によって求める。ここでは、Δx=3[pixel]であったとする。すると、「実際の微小変位」は、上記(5)式より、Δh=Δx×(l/P)×(1/S)=3×(10/60)×(1/20)=0.025[mm]となる。
本発明の実施例1に係る微小変位計測システムは、上述で説明した作動により、実際の微小変位を求めることができる。
以上、本発明の実施例1に係る微小変位計測システムについて説明したが、換言すれば、本発明の実施例1に係る微小変位計測システムは、モアレ縞を用いて対象物の微小変位を計測する微小変位計測システムであって、測定対象物に設置され、縞模様からなるマーカと、前記マーカを撮影するカメラと、前記カメラによる撮影画像、予め設定した前記マーカのマーカ間隔の長さ、及び、予め設定した移動量拡大倍率に基づき、縞模様からなる参照格子画像データを作成し、前記撮影画像及び前記参照格子画像データから、モアレ縞データを生成することで、前記微小変位を計測する画像処理装置とを備えるものである。
また、前記画像処理装置は、前記マーカ間隔の長さ、及び、前記移動量拡大倍率を設定する処理パラメータ設定部と、前記撮影画像からマーカ周波数を計算するマーカ周波数計算部と、前記マーカ周波数、前記マーカ間隔の長さ、及び、前記移動量拡大倍率に基づき、前記モアレ縞を発生させるための、前記参照格子画像データにおける画像上の参照格子の間隔の長さを計算する、参照格子間隔計算部と、前記参照格子の間隔の長さに基づき、前記参照格子画像データを作成する参照格子画像データ作成部と、前記撮影画像及び前記参照格子画像データに基づき、前記モアレ縞データを生成するモアレ縞データ生成部と、前記モアレ縞データから実際の微小変位を計算する微小変位計算部とを備えるようにしてもよい。
さらに、前記参照格子間隔計算部は、前記マーカ周波数をf、前記撮影画像の前記縞模様の並び方向のサイズをW、前記撮影画像上における縞模様の間隔の長さをpとし、当該pを、p=W×(1/f)より求め、さらに、前記マーカ間隔の長さをl、前記移動量拡大倍率をS、前記画像上の参照格子の間隔の長さをPとし、当該Pを、P=(l/S+l)×(p/l)より求めるものであり、前記前記微小変位計算部は、前記カメラの初回の撮影による前記撮影画像についての前記モアレ縞データの輝度値分布をテンプレートとし、前記カメラの2回目以降の撮影による前記撮影画像についての前記モアレ縞データの輝度値分布に対し、テンプレートマッチングを行うことで、移動量を求め、さらに、前記移動量をΔx、前記実際の微小変位をΔhとし、Δh=Δx×(l/p)×(1/S)より、前記実際の微小変位を求めるものであるようにしてもよい。
このようにして、本発明の実施例1に係る微小変位計測システムでは、撮影されたマーカの周期をFFTで毎回計算し、撮影画像及び所望の移動量拡大倍率に合わせた参照格子画像データを作成するので、マーカのサイズなどを自由に設定でき、また、画像上のマーカサイズなどを意識しなくても微小な変位を計算することができる。
撮影画像及び所望の移動量拡大倍率に合わせた参照格子画像データを作成するので、求めたい変位に対して、移動量拡大倍率を自由に変更することができる。このとき、処理パラメータのみを変更すればよく、機器構成を変更したり、再度撮影したりする必要がなくなる。
本発明は、微小変位計測システムとして好適である。
11 マーカ
12 カメラ
13 画像処理装置
21 画像作成部
22,23 メモリ
24 処理パラメータ設定部
25 マーカ周波数計算部
26 参照格子間隔計算部
27 参照格子データ作成部
28 モアレ縞データ生成部
29 微小変位計算部
101,102 平行模様
103 モアレ縞

Claims (3)

  1. モアレ縞を用いて対象物の微小変位を計測する微小変位計測システムであって、
    測定対象物に設置され、縞模様からなるマーカと、
    前記マーカを撮影するカメラと、
    前記カメラによる撮影画像、予め設定した前記マーカのマーカ間隔の長さ、及び、予め設定した移動量拡大倍率に基づき、参照格子画像データを作成し、前記撮影画像及び前記参照格子画像データから、モアレ縞データを生成することで、前記微小変位を計測する画像処理装置と
    を備える
    ことを特徴とする微小変位計測システム。
  2. 前記画像処理装置は、
    前記マーカ間隔の長さ、及び、前記移動量拡大倍率を設定する処理パラメータ設定部と、
    前記撮影画像からマーカ周波数を計算するマーカ周波数計算部と、
    前記マーカ周波数、前記マーカ間隔の長さ、及び、前記移動量拡大倍率に基づき、前記モアレ縞を発生させるための、前記参照格子画像データにおける画像上の参照格子の間隔の長さを計算する、参照格子間隔計算部と、
    前記参照格子の間隔の長さに基づき、前記参照格子画像データを作成する参照格子画像データ作成部と、
    前記撮影画像及び前記参照格子画像データに基づき、前記モアレ縞データを生成するモアレ縞データ生成部と、
    前記モアレ縞データから実際の微小変位を計算する微小変位計算部と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の微小変位計測システム。
  3. 前記参照格子間隔計算部は、
    前記マーカ周波数をf、前記撮影画像の前記縞模様の並び方向のサイズをW、前記撮影画像上における縞模様の間隔の長さをpとし、当該pを、p=W×(1/f)より求め、さらに、前記マーカ間隔の長さをl、前記移動量拡大倍率をS、前記画像上の参照格子の間隔の長さをPとし、当該Pを、P=(l/S+l)×(p/l)より求めるものであり、
    前記前記微小変位計算部は、
    前記カメラの初回の撮影による前記撮影画像についての前記モアレ縞データの輝度値分布をテンプレートとし、前記カメラの2回目以降の撮影による前記撮影画像についての前記モアレ縞データの輝度値分布に対し、テンプレートマッチングを行うことで、移動量を求め、さらに、前記移動量をΔx、前記実際の微小変位をΔhとし、Δh=Δx×(l/p)×(1/S)より、前記実際の微小変位を求めるものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の微小変位計測システム。
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