JP2015087039A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】常時換気を行いつつ、空調装置の運転時に生じる熱ロスを低減させることができる制御装置を提供する。【解決手段】換気制御装置21は、空調管理装置23から供給された空調管理情報に基づいて、少なくとも、第1の排気装置57及び第1の給気装置55の何れか1つを制御することで、第1の空間の空気の状態を制御し、少なくとも、第2の排気装置57及び第2の給気装置55の何れか1つを制御することで、第2の空間の空気の状態を制御するものであって、排気設備37の合計排気量と、給気設備35の合計給気量と、を制御の前後で同一に保たせつつ、第1の排気装置57、第2の排気装置57、第1の給気装置55、及び第2の給気装置55のうち、少なくとも何れか1つを制御することで、第1の空間と、第2の空間との間で差圧を生じさせ、第1の空間と、第2の空間との間の空気の流れを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置に関する。
近年、住宅の高気密高断熱化が進んでいる。よって、住宅のそれぞれの部屋で、必要換気量を適切に確保させる必要がある。したがって、24時間連続で換気運転を行うような常時換気が高気密高断熱化された住宅に必要とされてきている。
そこで、高気密高断熱化され、常時換気を行う装置が設けられた住宅で、人の在室状況が変動し、ある部屋から別の部屋に人が移動した場合を想定する。このような想定の場合、空調装置が稼働していたことで、人が在室状態だった部屋で蓄えられた冷熱又は温熱は、常時換気に伴う換気運転で外気に放熱されるため、熱ロスが生じる。
具体的には、高気密高断熱化され、常時換気を行う装置が設けられた住宅において、ある一つの部屋から他の一つの部屋へ、つまり、第1の部屋から第2の部屋へといったように、人の移動が認識された場合を想定する。このような想定の場合、従来技術は、移動元の部屋である第1の部屋と、移動先の部屋である第2の部屋との両方の室内温度がほぼ同等になるまで、移動元の第1の部屋の室内空気を移動先の第2の部屋に移動させる運転を行った。この結果、従来技術は、外気への放熱に伴う熱ロスを低減させていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−293849号公報(段落[0015])
特許文献1に記載の従来技術は、人が存在している部屋に冷熱又は温熱が蓄えられると想定し、ある部屋における人の存否状態が在室から不在に遷移した場合、人が不在状態になった部屋の冷熱又は温熱を回収させることができるため、熱ロスを低減させることができた。
しかし、特許文献1に記載されたような従来技術は、換気運転で外気に排気されている冷熱又は温熱を回収させるという発想がそもそもなかった。よって、従来技術は、換気運転を行うことで、在室している部屋に蓄えられていく冷熱又は温熱を外気に放熱する。よって、従来技術は、在室中の部屋で、空調装置の運転時に生じる熱ロスを増加させる。したがって、従来技術は、高気密高断熱化され、常時換気を行う装置が設けられた住宅で、省エネを実現することができなかった。
換言すれば、従来技術は、常時換気を行いつつ、空調装置の運転時に生じる熱ロスを低減させることができないという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、常時換気を行いつつ、空調装置の運転時に生じる熱ロスを低減させることができる制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る制御装置は、少なくとも、第1の排気装置と、第2の排気装置と、を有する排気設備と、少なくとも、第1の給気装置と、第2の給気装置と、を有する給気設備と、少なくとも、第1の空調装置と、第2の空調装置と、を有する空調設備と、を備えた建物に含まれる、少なくとも、第1の空間及び該第1の空間と連通する第2の空間のそれぞれの空気の状態を、前記排気設備、前記給気設備、又は前記空調設備に、制御させる制御装置であって、前記排気設備及び前記給気設備のそれぞれを制御する換気制御装置と、前記空調設備を管理する空調管理装置と、を備え、前記第1の空調装置は、前記第1の空間の前記空気の状態を調和し、該空気の状態に関する情報として空調管理情報を取得し、前記第2の空調装置は、前記第2の空間の前記空気の状態を調和し、該空気の状態に関する情報として空調管理情報を取得し、前記空調管理装置は、前記空調設備から取得した前記空調管理情報のそれぞれを前記換気制御装置に供給し、前記換気制御装置は、前記空調管理装置から供給された前記空調管理情報に基づいて、少なくとも、前記第1の排気装置及び前記第1の給気装置の何れか1つを制御することで、前記第1の空間の前記空気の状態を制御し、少なくとも、前記第2の排気装置及び前記第2の給気装置の何れか1つを制御することで、前記第2の空間の前記空気の状態を制御するものであって、前記排気設備の合計排気量と、前記給気設備の合計給気量と、を制御の前後で同一に保たせつつ、前記第1の排気装置、前記第2の排気装置、前記第1の給気装置、及び前記第2の給気装置のうち、少なくとも何れか1つを制御することで、前記第1の空間と、前記第2の空間との間で差圧を生じさせ、前記第1の空間と、前記第2の空間との間の前記空気の流れを制御するものである。
本発明は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、本発明は、常時換気を行いつつ、空調装置の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、本発明は、常時換気を行いつつ、省エネを実現させることができる制御装置を提供することができるという効果を有する。
本発明の実施の形態1における換気を利用することで異なる空間に存在する冷熱又は温熱が回収されると共に空気調和が行われる家屋内の抽象的なモデル空間を原理的に説明する図である。 本発明の実施の形態1における換気制御装置21及び記憶装置27を備えている制御装置11を含む換気空調連携システム1の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1における室外機83の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1における室内機81の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1における換気制御装置21及び記憶装置27のそれぞれの詳細構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1における家屋231のレイアウト構成例、空調設備33、給気設備35、及び排気設備37等の配置構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1における換気制御装置21のデフォルト設定で換気運転が行われている一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1における1階の室内機81_2で生成された冷熱が2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における1階の室内機81_2で生成された冷熱が2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2における2階の室内機81_3で生成された冷熱が1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2における2階の室内機81_3で生成された冷熱が1階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態3における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3における1階の室内機81_2で生成される温熱が2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3における1階の室内機81_2で生成された温熱が2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態4における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態4における2階の室内機81_3で生成された温熱が1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4における2階の室内機81_3で生成された温熱が2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態5における換気制御装置21及び記憶装置27のそれぞれの詳細構成例を示す図である。 本発明の実施の形態5における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態5における2階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5における2階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態6における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態6における1階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態6における1階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態7における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態7における2階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態7における2階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。 本発明の実施の形態8における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態8における1階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。 本発明の実施の形態8における1階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。
<各実施の形態の共通事項>
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態の動作を行うプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列に行われる処理であるが、必ずしも時系列に処理されなくても、並列的又は個別に実行される処理をも含んでもよい。
また、本実施の形態で説明される各機能をハードウェアで実現するか、ソフトウェアで実現するかは問わない。つまり、本実施の形態で説明される各ブロック図は、ハードウェアのブロック図と考えても、ソフトウェアの機能ブロック図と考えてもよい。例えば、各ブロック図は、回路デバイス等のハードウェアで実現されてもよく、図示しないプロセッサ等の演算装置上で実行されるソフトウェアで実現されてもよい。
また、本実施の形態で説明されるブロック図の各ブロックは、その機能が実施されればよく、それらの各ブロックで構成が分離されなくてもよい。
また、本実施の形態で説明される各冷媒回路は一例を示し、図示された記載事項に限定されるものではない。
なお、本実施の形態1〜8のそれぞれにおいて、特に記述しない項目については実施の形態1〜8のそれぞれと同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
また、本実施の形態1〜8は、単独で実施されてもよく、組み合わせて実施されてもよい。いずれの場合においても、下記で説明する有利な効果を奏することとなる。
また、本実施の形態で説明する各種値及びフラグ等の設定例は一例を示すだけであり、特にこれらに限定されない。
実施の形態1.
<原理の説明>
図1は、本発明の実施の形態1における換気を利用することで異なる空間に存在する冷熱又は温熱が回収されると共に空気調和が行われる家屋内の抽象的なモデル空間を原理的に説明する図である。
図1に示すように、住宅等における2つの部屋を抽象化したものとして、第1仮想空間及び第2仮想空間を想定する。第1仮想空間は、住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物に設けられた任意の1つの部屋又は1つの空間を想定する。第2仮想空間は、住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物に設けられた任意の部屋又は空間のうち、第1仮想空間とは異なる任意の1つの部屋又は1つの空間を想定する。中継空間は、住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物における任意の空間であって、第1仮想空間と、第2仮想空間とを中継する仮想的な空間と想定する。外部空間は、住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物の周囲の環境を仮想化した空間と想定する。
つまり、第1仮想空間、第2仮想空間、及び中継空間は、住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物の任意の互いに異なる空間に対応すると想定する。また、外部空間は、住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物の周囲の外部環境に対応すると想定する。さらに、第1仮想空間及び第2仮想空間のそれぞれは、24時間連続で、又は決められた時間帯に、常時換気が行われつつ、任意のタイミングで空気調和が行われると想定する。
また、常時換気と、空気調和とが行われる環境下では、例えば、デフォルト状態、第1状態、及び第2状態の3つの状態の何れかが想定される。デフォルト状態は、第1仮想空間と第2仮想空間との間で空気の移動がない状態を想定する。第1状態は、第1仮想空間から第2仮想空間へ空気を移動させている状態を想定する。第2状態は、第2仮想空間から第1仮想空間へ空気を移動させている状態を想定する。つまり、第1仮想空間と、第2仮想空間と、の間では、任意のタイミングで空気の出入りが行われていると想定する。
次に、デフォルト状態、第1状態、及び第2状態のそれぞれの詳細な想定について説明する。まず、デフォルト状態について説明する。デフォルト状態は、中継空間で空気の移動が無く、第1仮想空間で冷熱又は温熱を含む空気が存在しつつ、排気及び給気で第1仮想空間と外部空間との間で空気の出入りがあり、第2仮想空間で冷熱又は温熱を含む空気が存在しつつ、排気及び給気で第2仮想空間と外部空間との間で空気の出入りがある状態である。
つまり、デフォルト状態は、第1仮想空間は外部空間と換気が行われ、第2仮想空間は外部空間と換気が行われているが、第1仮想空間と、第2仮想空間との間で差圧が無いため、第1仮想空間と、第2仮想空間との間で空気の出入りが無い状態である。なお、デフォルト状態では、第1仮想空間と外部空間との間で排気量及び給気量の均衡は保たれ、第2仮想空間と外部空間との間で排気量及び給気量の均衡は保たれ、排気量の合計量と、給気量の合計量とは、制御の前後で保たれている。
次に、第1状態について説明する。第1状態は、第1仮想空間で冷熱又は温熱を含む空気が存在し、排気及び給気で第1仮想空間と外部空間との間で空気の出入りがあり、中継空間を介して、第1仮想空間から第2仮想空間へ、第1仮想空間に存在する冷熱又は温熱を含む空気が第2仮想空間へ回収され、第2仮想空間に回収された冷熱又は温熱が空気調和で利用されつつ、排気及び給気で第2仮想空間と外部空間との間で空気の出入りがある状態である。
つまり、第1状態は、第1仮想空間は外部空間と換気が行われ、第2仮想空間は外部空間と換気が行われつつ、第1仮想空間と比べ、第2仮想空間の方に負圧が生じている状態である。なお、第1状態では、第1仮想空間と外部空間との間で排気量及び給気量の均衡は破れ、第2仮想空間と外部空間との間で排気量及び給気量の均衡は破れているが、排気量の合計量と、給気量の合計量とは、制御の前後で保たれている。
次に、第2状態について説明する。第2状態は、第2仮想空間で冷熱又は温熱を含む空気が存在し、排気及び給気で第2仮想空間と外部空間との間で空気の出入りがあり、中継空間を介して、第2仮想空間から第1仮想空間へ、第2仮想空間に存在する冷熱又は温熱を含む空気が第1仮想空間へ回収され、第1仮想空間に回収された冷熱又は温熱が空気調和で利用されつつ、排気及び給気で第1仮想空間と外部空間との間で空気の出入りがある状態である。
つまり、第2状態は、第1仮想空間は外部空間と換気が行われ、第2仮想空間は外部空間と換気が行われつつ、第2仮想空間と比べ、第1仮想空間の方に負圧が生じている状態である。なお、第2状態では、第1仮想空間と外部空間との間で排気量及び給気量の均衡は破れ、第2仮想空間と外部空間との間で排気量及び給気量の均衡は破れているが、排気量の合計量と、給気量の合計量とは、制御の前後で保たれている。
以上の想定に基づいて、各種条件に応じた各状態への遷移について説明する。まず、デフォルト状態が維持される条件である第1条件について説明する。第1条件は、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が無い状態である。つまり、第1条件は、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡が保たれることである。
次いで、デフォルト状態から第1状態へ状態が遷移する条件である第2条件について説明する。第2条件は、デフォルト状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が発生することで、第1仮想空間から第2仮想空間へ空気が流れることである。つまり、第2条件は、デフォルト状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡が破れ、第1仮想空間から第2仮想空間へ空気が流れることである。
次いで、第1状態が維持される条件である第3条件について説明する。第3条件は、第1状態であって、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が有り、第1仮想空間から第2仮想空間へ空気が流れることである。つまり、第3条件は、第1状態であって、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡が破れたままであり、第1仮想空間から第2仮想空間へ空気が流れることである。
次いで、第1状態からデフォルト状態へ状態が遷移する条件である第4条件について説明する。第4条件は、第1状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が無くなることである。つまり、第4条件は、第1状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が無くなり、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡が保たれることである。
次いで、デフォルト状態から第2状態へ状態が遷移する条件である第5条件について説明する。第5条件は、デフォルト状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が発生し、第2仮想空間から第1仮想空間へ空気が流れることである。つまり、第5条件は、デフォルト状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡が破れ、第2仮想空間から第1仮想空間へ空気が流れることである。
次いで、第2状態が維持される条件である第6条件について説明する。第6条件は、第2状態であって、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が有り、第2仮想空間から第1仮想空間へ空気が流れることである。つまり、第6条件は、第2状態であって、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡が破れたままであり、第2仮想空間から第1仮想空間へ空気が流れることである。
次いで、第2状態からデフォルト状態へ状態が遷移する条件である第7条件について説明する。第7条件は、第2状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が無くなることである。つまり、第7条件は、第2状態であったが、第1仮想空間と第2仮想空間との間で差圧が無くなり、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡が保たれることである。
以上の説明から、常時換気を行いつつ、第1仮想空間と、第2仮想空間との間で、空気を出入りさせることで、他空間の冷熱又は温熱を自空間に回収し、自空間の空気調和で利用するには、第1仮想空間と第2仮想空間との間における給気と排気との均衡を破ればよいことになる。
なお、第1仮想空間及び第2仮想空間のそれぞれは、住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物に設けられた任意の1つの部屋又は1つの空間を想定したが、特にこれに限定されず、例えば、新幹線の各車両、船舶、及び飛行機等、すなわち、移動手段等の内部に設けられた任意の1つの部屋又は1つの空間を想定してもよい。次に、上記の原理説明を前提として、具体的な各種事例について説明する。
<構成の説明>
図2は、本発明の実施の形態1における換気制御装置21及び記憶装置27を備えている制御装置11を含む換気空調連携システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、換気空調連携システム1は、制御装置11と、換気空調環境2に設けられている各種設備と、を備えている。換気空調連携システム1は、制御装置11が換気空調環境2に設けられている各種設備を制御することで、換気空調環境2を制御する。
なお、換気空調環境2は、本発明における換気空調空間に相当する。
換気空調環境2には、各種設備として、例えば、搬送設備31、空調設備33、給気設備35、排気設備37、及び照明設備39等が設けられている。このうち、例えば、搬送設備31は換気空調環境2に設けられていなくてもよい。制御装置11は、例えば、搬送設備31、空調設備33、給気設備35、及び排気設備37等のそれぞれを連携させることで、換気空調環境2で換気と空気調和とを行う換気空調連携システム1を実現する。
なお、照明設備39は、各種光源が設けられ、各種光源の光量に応じて換気空調環境2を照らす機器である。また、換気空調環境2には、上記で説明した設備の他に、例えば、ダンパ設備261、給気口262、及び排気口263等を備えていてもよい。ここで、ダンパ設備261は、例えば、ダンパ271及びダンパ駆動部272を備えている。給気口262は、例えば、口径を調整する構成が設けられている。排気口263は、例えば、口径を調整する構成が設けられている。
搬送設備31は、例えば、搬送装置51_1〜搬送装置51_Nを備え、換気空調環境2の空気を搬送する。搬送装置51_1は、例えば、搬送ファン71_1と、搬送ファン駆動部73_1と、を備えている。搬送ファン71_1は、空気を搬送させる羽根であり、羽根の形状は特に限定されない。搬送ファン駆動部73_1は、搬送ファン71_1を駆動させる回路等で構成されている。搬送ファン駆動部73_1は、例えば、インバータ回路で構成され、搬送ファン71_1を任意の周波数で駆動し、搬送ファン71_1の回転数を任意に制御する。
なお、搬送装置51_2〜搬送装置51_Nのそれぞれは、搬送装置51_1と同一の構成であるため、それらの構成の説明については省略する。また、搬送設備31は、換気空調環境2の空気を搬送する構成であれば、特にその構成については限定されない。
なお、搬送装置51_1〜搬送装置51_Nのそれぞれを特に区別しない場合、搬送装置51と称する。また、搬送ファン71_1〜搬送ファン71_Nのそれぞれを特に区別しない場合、搬送ファン71と称する。また、搬送ファン駆動部73_1〜搬送ファン駆動部73_Nのそれぞれを特に区別しない場合、搬送ファン駆動部73と称する。
空調設備33は、例えば、空調装置80_1〜空調装置80_Nを備え、換気空調環境2の空気を調和する。空調装置80_1は、例えば、室内機81_1と、室外機83_1と、を備えている。室内機81_1の詳細については、図4を用いて後述する。室外機83_1の詳細については、図3を用いて後述する。
なお、空調装置80_2〜空調装置80_Nのそれぞれは、空調装置80_1と同一の構成であるため、それらの構成の説明については省略する。また、空調設備33は、換気空調環境2の空気を調和する構成であれば、特にその構成については限定されない。
なお、空調装置80_1〜空調装置80_Nのそれぞれを特に区別しない場合、空調装置80と称する。また、室内機81_1〜室内機81_Nのそれぞれを特に区別しない場合、室内機81と称する。また、室外機83_1〜室外機83_Nのそれぞれを特に区別しない場合、室外機83と称する。
なお、空調装置80を構成する室内機81及び室外機83は1台ずつに限定されない。空調装置80は、例えば、複数台の室内機81と、1台の室外機83とで構成されてもよい。空調装置80は、例えば、複数台の室内機81と、複数台の室外機83とで構成されてもよい。空調装置80は、例えば、1台の室内機81と、複数台の室外機83とで構成されてもよい。
給気設備35は、例えば、給気装置55_1〜給気装置55_Nを備え、換気空調環境2の空気を給気する。給気装置55_1は、例えば、給気ファン91_1と、給気ファン駆動部93_1と、を備えている。給気ファン91_1は、空気を給気させる羽根であり、羽根の形状は特に限定されない。給気ファン駆動部93_1は、給気ファン91_1を駆動させる回路等で構成されている。給気ファン駆動部93_1は、例えば、インバータ回路で構成され、給気ファン91_1を任意の周波数で駆動し、給気ファン91_1の回転数を任意に制御する。
なお、給気装置55_2〜給気装置55_Nのそれぞれは、給気装置55_1と同一の構成であるため、それらの構成の説明については省略する。また、給気設備35は、換気空調環境2の空気を給気する構成であれば、特にその構成については限定されない。
なお、給気装置55_1〜給気装置55_Nのそれぞれを特に区別しない場合、給気装置55と称する。また、給気ファン91_1〜給気ファン91_Nのそれぞれを特に区別しない場合、給気ファン91と称する。また、給気ファン駆動部93_1〜給気ファン駆動部93_Nのそれぞれを特に区別しない場合、給気ファン駆動部93と称する。
排気設備37は、例えば、排気装置57_1〜排気装置57_Nを備え、換気空調環境2の空気を排気する。排気装置57_1は、例えば、排気ファン101_1と、排気ファン駆動部103_1と、を備えている。排気ファン101_1は、空気を排気させる羽根であり、羽根の形状は特に限定されない。排気ファン駆動部103_1は、排気ファン101_1を駆動させる回路等で構成されている。排気ファン駆動部103_1は、例えば、インバータ回路で構成され、排気ファン101_1を任意の周波数で駆動し、排気ファン101_1の回転数を任意に制御する。
なお、排気装置57_2〜排気装置57_Nのそれぞれは、排気装置57_1と同一の構成であるため、それらの構成の説明については省略する。また、排気設備37は、換気空調環境2の空気を排気する構成であれば、特にその構成については限定されない。
なお、排気装置57_1〜排気装置57_Nのそれぞれを特に区別しない場合、排気装置57と称する。また、排気ファン101_1〜排気ファン101_Nのそれぞれを特に区別しない場合、排気ファン101と称する。また、排気ファン駆動部103_1〜排気ファン駆動部103_Nのそれぞれを特に区別しない場合、排気ファン駆動部103と称する。
以上、換気空調環境2に設けられる各種設備について説明した。次に、そのような各種設備を制御する制御装置11について説明する。制御装置11は、例えば、換気制御装置21、空調管理装置23、電力管理装置25、及び記憶装置27を備えている。換気制御装置21は、詳細については後述するが、例えば、搬送設備31、給気設備35、及び排気設備37を制御する。
空調管理装置23は、空調設備33から空調管理情報等の各種情報を取得し、空調設備33を管理する。電力管理装置25は、例えば、搬送設備31、空調設備33、給気設備35、排気設備37、及び照明設備39等の電力を管理する。記憶装置27は、換気制御装置21、空調管理装置23、及び電力管理装置25が利用する空調管理情報等の各種情報を記憶する。
なお、制御装置11は、例えば、HEMS(Home Energy Management System)コントローラが想定されるが、特にこれに限定されない。制御装置11は、例えば、BEMS(Building Energy Management System)コントローラであってもよい。制御装置11は、例えば、FEMS(Factory Energy Management System)コントローラであってもよい。制御装置11は、例えば、CEMS(Cluster/Community Energy Management System)コントローラであってもよい。
制御装置11は、携帯端末であってもよい。制御装置11は、ヘッドマウント型端末であってもよい。制御装置11は、ウェラブル型端末であってもよい。制御装置11は、電子計算機機能が搭載された腕時計であってもよい。制御装置11は、電子計算機であってもよい。制御装置11は、サーバー装置であってもよい。つまり、制御装置11は、少なくとも、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びCPU(Central Processing Unit)を備えた端末であればよい。
なお、制御装置11は、一つの筐体の中に実装されていなくてもよい。例えば、遠隔地等の互いに離れた箇所に存在する電子計算機機能が搭載された複数の端末同士が、有線接続又は無線接続を介して、有機的に連携することで実現される機能構成であってもよい。つまり、制御装置11は、計算資源がネットワークを介して利用されるサービスとして実現されるクラウドコンピューティングであってもよい。
次に、上記で説明した空調装置80を構成する室外機83及び室内機81の詳細例について図3及び図4を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における室外機83の構成例を示す図である。図4は、本発明の実施の形態1における室内機81の構成例を示す図である。図3及び図4に示すように、冷媒配管111を介して、室外機83と、室内機81と、が接続されている。
室外機83は、制御基板121、圧縮機161、四方切換弁162、熱交換器163、膨張弁164、アキュムレーター165、及びファン166を備えている。制御基板121には、例えば、制御モジュール151と、伝送モジュール153と、が構成されている。
制御モジュール151は、室内機81と連携し、室外機83を統括制御する。制御モジュール151には、温度センサー141が接続されている。温度センサー141は、室外機83の周辺の温度を検知する機器である。制御モジュール151は、室内外専用伝送線131から供給された各種信号等と、温度センサー141の検知結果と、に基づいて、圧縮機161、四方切換弁162、膨張弁164、及びファン166のそれぞれの駆動を制御する。伝送モジュール153は、室内外専用伝送線131を介して、各種信号等を送受信する。つまり、制御モジュール151は、伝送モジュール153を介して、室内機81と各種信号等を送受信し、室内機81と連携して稼働する。
圧縮機161は、吸入した冷媒を圧縮し、運転周波数に基づいて任意の圧力を加えて吐出する。圧縮機161は、例えば、インバータ回路で制御されることで、任意の運転周波数で制御され、単位時間当たりの冷媒の送出量が制御される。四方切換弁162は、例えば、冷房運転又は暖房運転に応じて、冷媒配管111の経路を切り換える。熱交換器163は、冷媒と、空気と、を熱交換する。膨張弁164は、制御モジュール151の制御信号に基づいて、弁の開度を調整し、冷媒の流量を制御する。アキュムレーター165は、液冷媒を貯留し、気相冷媒を圧縮機161に吸入させる。ファン166は、例えば、熱交換器163に空気を送る。
なお、図3において、温度センサー141が室外機83の外部に設けられているように図示されているが、特にこれに限定されない。温度センサー141は、室外機83の周辺の温度が検知されればよい。
室内機81は、制御基板123、膨張弁167、熱交換器168、及びファン169を備えている。制御基板123には、例えば、制御モジュール155と、伝送モジュール157と、が構成されている。
制御モジュール155は、室外機83と連携し、室内機81を統括制御する。制御モジュール155には、湿度センサー143及び温度センサー145が接続されている。湿度センサー143は、換気空調環境2の湿度を検知する。温度センサー145は、換気空調環境2の温度を検知する。制御モジュール155は、伝送モジュール157から供給された各種信号等と、湿度センサー143の検知結果と、温度センサー145の検知結果と、に基づいて、膨張弁167及びファン169のそれぞれの駆動を制御する。
なお、図4において、湿度センサー143及び温度センサー145は、室内機81の外部に設けられているように図示されているが、特にこれに限定されない。湿度センサー143は、換気空調環境2の湿度を検知すればよい。温度センサー145は、換気空調環境2の温度を検知すればよい。また、室内機81は、図示しない人感センサー、照度センサー、及び撮像手段等を備えていてもよい。
熱交換器168は、冷媒と、空気と、を熱交換する。膨張弁167は、制御モジュール155の制御信号に基づいて、弁の開度を調整し、冷媒の流量を制御する。ファン169は、例えば、熱交換器168に空気を送る。
次に、上記で説明した換気制御装置21及び記憶装置27の詳細例について図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態1における換気制御装置21及び記憶装置27のそれぞれの詳細構成例を示す図である。図5に示すように、換気制御装置21は、例えば、給気制御モジュール211、排気制御モジュール213、搬送制御モジュール215、換気空間管理モジュール217、空調空間管理モジュール219、通信モジュール221、及び換気統括制御モジュール223を備えている。
給気制御モジュール211は、給気設備35を制御する。給気制御モジュール211は、例えば、空調設備33と動作を連携させる場合、給気装置55_1〜給気装置55_Nのうち、空調管理情報に基づいて、該当する給気装置55を制御する。給気制御モジュール211は、例えば、空調設備33と動作を連携させない場合、給気装置55_1〜給気装置55_Nのそれぞれを、24時間連続で常時換気をさせたり、予め設定された時間帯で換気をさせたりする。給気制御モジュール211は、排気制御モジュール213及び換気統括制御モジュール223と各種情報を共有してもよい。なお、ここでいう換気とは、給気動作だけであってもよく、排気制御モジュール213又は換気統括制御モジュール223を介して給気動作及び排気動作の両方が連携してもよい。
排気制御モジュール213は、排気設備37を制御する。排気制御モジュール213は、例えば、空調設備33と動作を連携させる場合、排気装置57_1〜排気装置57_Nのうち、空調管理情報に基づいて、該当する排気装置57を制御する。排気制御モジュール213は、例えば、空調設備33と動作を連携させない場合、排気装置57_1〜排気装置57_Nのそれぞれを、24時間連続で常時換気をさせたり、予め設定された時間帯で換気をさせたりする。排気制御モジュール213は、給気制御モジュール211及び換気統括制御モジュール223と各種情報を共有してもよい。なお、ここでいう換気とは、排気動作だけであってもよく、給気制御モジュール211又は換気統括制御モジュール223を介して排気動作及び給気動作の両方が連携してもよい。
搬送制御モジュール215は、搬送設備31を制御する。搬送制御モジュール215は、例えば、搬送装置51_1〜搬送装置51_Nのうち、空調管理情報に基づいて、該当する搬送装置51を制御する。換気空間管理モジュール217は、例えば、換気量データ、給気量データ、搬送量データ、及び室内機稼働状況データ等を搬送設備31、給気設備35、及び排気設備37等から取得して記憶装置27に記憶させることで、換気空調環境2のうち、換気対象空間に紐付けされている排気量及び給気量等を管理する。
空調空間管理モジュール219は、例えば、空調装置80の運転モード関連データ、換気空調環境2のうち、空調空間に紐付けされている室内温度データ及び室内湿度データ等を空調設備33等から取得して記憶装置27に記憶させることで、換気空調環境2のうち、空調対象空間に紐付けされている室内温度及び室内湿度等を管理する。通信モジュール221は、換気制御装置21の通信機能を構成する。
換気統括制御モジュール223は、換気制御装置21を統括制御する。例えば、換気統括制御モジュール223は、給気制御モジュール211と、排気制御モジュール213と、を制御することで、給気設備35と、排気設備37と、を連携させる。換気統括制御モジュール223は、また、搬送設備31を制御することで、搬送設備31と、給気設備35と、排気設備37と、を連携させる。
なお、換気統括制御モジュール223で統括制御しなくても、給気制御モジュール211と、排気制御モジュール213と、搬送制御モジュール215と、が互いに連携することで、搬送設備31と、給気設備35と、排気設備37と、を互いに連携動作させてもよい。
記憶装置27には、例えば、換気空間情報格納領域201と、空調空間情報格納領域203と、が割り当てられている。例えば、換気空間情報格納領域201には、換気空調環境2のうち、該当するそれぞれの換気空間に対応する情報が、第1空間データ〜第N空間データといったような第1空間群データとして格納される。第1空間データには、例えば、換気量データ、給気量データ、搬送量データ、及び室内機稼働状況データ等といったような換気関連データが格納される。なお、換気空間情報格納領域201における第2空間群データ〜第N空間群データのそれぞれの構成は、例えば、第1空間群データと同様である。
また、例えば、空調空間情報格納領域203には、換気空調環境2のうち、該当するそれぞれの空調空間に対応する情報が、第1空間データ〜第N空間データといったような第1空間群データとして格納される。第1空間データには、例えば、運転モード関連データ、室内温度データ、及び室内湿度データ等といったような空調関連データが格納される。なお、空調空間情報格納領域203における第2空間群データ〜第N空間群データのそれぞれの構成は、例えば、第1空間群データと同様である。空調空間情報格納領域203には、また、外気温度データが格納される。外気温度データは、上記で説明したように、例えば、室外機83に設けられている温度センサー141の検知結果が格納される。
換気空調環境2が、後述する図6に示すように、例えば、2階建ての家屋231であったと想定する。このような想定の場合、換気空間情報格納領域201における第1空間群データは、家屋1階233に関する換気関連データであり、換気空間情報格納領域201における第2空間群データは、家屋2階235に関する換気関連データである。また、同様の想定の場合、空調空間情報格納領域203における第1空間群データは、家屋1階233に関する空調関連データであり、空調空間情報格納領域203における第2空間群データは、家屋2階235に関する空調関連データである。
それぞれの空間群データを構成する各空間データは、その階に設けられている部屋等の空間に対応するデータである。例えば、第1第1空間データは、居間に関する換気量データであってもよい。例えば、第2空間データは、和室に関する換気量データであってもよい。
次に、上記で説明した換気空調環境2の具体例である家屋231を制御装置11が制御する一例について図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態1における家屋231のレイアウト構成例、空調設備33、給気設備35、及び排気設備37等の配置構成例を示す図である。ここで、家屋231内に存在するそれぞれの部屋及び空間等は、上記で説明した第1仮想空間及び第2仮想空間の具体例である。
図6には、家屋231のレイアウト構成例として、ある住宅の間取り図の一例が階ごとに示されている。例えば、家屋231は、4LDKであって、2階建てである。家屋1階233には、1階の間取り図として、1階にLDK、和室、玄関、ホール、浴室、洗面所、便所、階段下収納、及び収納のそれぞれが配置されている。家屋2階235には、2階の間取り図として、2階にクローゼット付きの寝室、2つの子供室、便所、洗面所、収納、及び2Fホールのそれぞれが配置されている。なお、ここでは、家屋1階233を第1の空間と称し、家屋2階235を第2の空間と称する。
第1の空間である1階には、給気設備35として、給気ファン91_11a、給気ファン91_11b、給気ファン91_11c、及び給気ファン91_11dが設けられ、排気設備37として、排気ファン101_11a、排気ファン101_11b、及び排気ファン101_11cが設けられ、空調設備33として、室内機81_1及び室内機81_2が設けられている。
第2の空間である2階には、給気設備35として、給気ファン91_21a、給気ファン91_21b、及び給気ファン91_21cが設けられ、排気設備37として、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bが設けられ、空調設備33として、室内機81_3、室内機81_4、及び室内機81_5が設けられている。
なお、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれを特に区別しない場合、給気ファン91_11と称する。つまり、給気ファン91_11は、1階に設けられている給気設備35を称することとなる。また、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれを特に区別しない場合、排気ファン101_11と称する。つまり、排気ファン101_11は、1階に設けられている排気設備37を称することとなる。
また、給気ファン91_21a〜給気ファン91_21cのそれぞれを特に区別しない場合、給気ファン91_21と称する。つまり、給気ファン91_21は、2階に設けられている給気設備35を称することとなる。また、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれを特に区別しない場合、排気ファン101_21と称する。つまり、排気ファン101_21は、2階に設けられている排気設備37を称することとなる。
また、給気ファン91_11及び給気ファン91_21のそれぞれを特に区別しない場合、給気ファン91と称する。つまり、給気ファン91は、家屋231に設けられている給気設備35を称することとなる。また、排気ファン101_11及び排気ファン101_21のそれぞれを特に区別しない場合、排気ファン101と称する。つまり、排気ファン101は、家屋231に設けられている排気設備37を称することとなる。
給気ファン91は、外気から換気空調環境2に給気する。例えば、給気ファン91_11a及び給気ファン91_11bは、外気から1階のリビングダイニングに給気する。給気ファン91_11cは、外気から1階の和室に給気する。給気ファン91_11dは、外気から1階の台所に給気する。給気ファン91_21aは、外気から2階の寝室に給気する。給気ファン91_21bは、外気から2階の2つの子供室のうちの一方の子供室に給気する。給気ファン91_21cは、外気から2階の2つの子供室のうちの他方の子供室に給気する。
排気ファン101は、換気空調環境2から外気へ排気する。例えば、排気ファン101_11aは、1階の便所から外気へ排気する。排気ファン101_11bは、1階の洗面所から外気へ排気する。排気ファン101_11cは、1階の浴室から外気へ排気する。排気ファン101_21aは、2階の便所から外気へ排気する。排気ファン101_21bは、2階の2Fホールから外気へ排気する。
また、室内機81_1〜室内機81_5のそれぞれを特に区別しない場合、室内機81と称する。室内機81のそれぞれには、室外機83が設けられている。よって、室内機81及び室外機83は、上記で説明したように、冷凍サイクルが形成され、冷房又は暖房等の空気調和を行う。なお、室内機81_1〜室内機81_5のそれぞれは、1台の室外機83に接続されて1台の室外機83を共有し、室内機81ごとに冷凍サイクルが形成されていてもよい。
家屋1階233と、家屋2階235との間には、1階の第1の空間と、2階の第2の空間と、を中継することで、1階と、2階と、を通風する風路としてダクト251が構成される。ダクト251は、1階側の一端がLDK及び和室のそれぞれに開口し、2階側の一端が寝室及び2つの子供室のそれぞれに開口し、1階と、2階と、のそれぞれの部屋の間を通風する構造である。なお、ダクト251には、搬送設備31が設けられていてもよいい。
上記で説明したように、搬送設備31、給気設備35、及び排気設備37のそれぞれは、制御装置11が制御する。制御装置11は、家屋231の内部の何れかの空間に設けられればよい。制御装置11は、例えば、空調設備33の運転状況に応じて、搬送設備31、給気設備35、又は排気設備37の運転を制御する。なお、制御装置11は、図示しない人感センサーの検知結果に基づいて、人の在室状況に応じて、搬送設備31、給気設備35、及び排気設備37を制御してもよい。
次に、制御装置11のうち、換気制御装置21の換気制御例について図7〜図10を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態1における換気制御装置21のデフォルト設定で換気運転が行われている一例を示す図である。ここで、デフォルト設定とは、1階の第1の空間と、2階の第2の空間と、の間で、差圧が無い状態であって、1階の第1の空間と、2階の第2の空間と、のそれぞれが給気及び排気を行うことで、24時間連続の常時換気又は予め設定された時間帯の常時換気を行い、1階の第1の空間及び2階の第2の空間の何れにおいても空調装置80が停止している状態を意味すると想定する。つまり、デフォルト設定では、1階及び2階で空気調和が行われず、1階の第1の空間における給気量と排気量とが同一であり、2階の第2の空間における給気量と排気量とが同一である状態が保たれている換気状態である。
また、換気回数は、1階の第1の空間及び2階の第2の空間のそれぞれにおいて、例えば、0.5回/hと想定する。つまり、2時間かけて1回分の換気が行われると想定する。例えば、1階は合計で90m/h、2階は合計で60m/h、1階と2階とを合わせて住宅全体で合計150m/hの換気を行う。つまり、それぞれの階の容積に応じて換気量が決定されていると想定する。
具体的には、1階の送風量のうち、給気ファン91_11aで22.5m/h、給気ファン91_11bで22.5m/h、給気ファン91_11cで22.5m/h、及び給気ファン91_11dで22.5m/hとなり、合計で90m/hの給気が行われる。1階の送風量のうち、排気ファン101_11aで30m/h、排気ファン101_11bで30m/h、及び排気ファン101_11cで30m/hとなり、合計で90m/hの排気が行われる。
また、2階の送風量のうち、給気ファン91_21aで30m/h、給気ファン91_21bで15m/h、及び給気ファン91_21cで15m/hとなり、合計で60m/hの給気が行われる。2階の送風量のうち、排気ファン101_21aで30m/h及び排気ファン101_21bで30m/hとなり、合計で60m/hの排気が行われる。
よって、1階の給気量と、1階の排気量と、が合致し、2階の給気量と、2階の排気量と、が合致しているため、1階の第1の空間と、2階の第2の空間と、の間では差圧が生じていない。したがって、1階と、2階と、の間で空気の搬送は行われない。つまり、図7に示す各種設定値では、デフォルト設定で換気運転が行われている。なお、上記で説明した各種設定値は一例であって、特にこれらに限定されない。
<動作の説明>
<排気量で制御する場合>
次に、上記で設定したデフォルト設定で換気運転が行われている状態で、何れかの部屋で空調装置80が稼働する場合について図8及び図9を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態1における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図9は、本発明の実施の形態1における1階の室内機81_2で生成された冷熱が2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。
例えば、常時換気中、家屋1階233で冷房運転が行われている部屋があることが前提であって、換気制御装置21が、家屋1階233側に存在する冷熱を家屋2階235側に移動させる制御を行う。
具体的には、1階のLDKに人が在室している状態であって、室内機81_2が稼働することでLDKの空気調和が実施され、他の部屋は人が不在であって、他の部屋では室内機81が稼働していない場合の換気運転を想定する。
(ステップS11)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS12に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS13に進む。
(ステップS12)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS13)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS14に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS14)
換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が冷房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が冷房運転中である場合、ステップS15に進む。一方、換気制御装置21は、1階で稼働していない室内機81が冷房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS15)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がないか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、ステップS16に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働していない部屋がある場合、処理を終了する。
(ステップS16)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の給排気量の関係について、給気量>排気量となるような目標制御量で制御する。つまり、換気制御装置21は、1階の給気量から1階の排気量を差し引いた値が正の値となるような目標制御量を1階の給気装置55及び1階の排気装置57のそれぞれに設定する。
(ステップS17)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の給排気量の関係について、排気量>給気量となるような目標制御量で制御する。つまり、換気制御装置21は、2階の排気量から2階の給気量を差し引いた値が正の値となるような目標制御量を2階の排気装置57及び2階の給気装置55のそれぞれに設定する。
(ステップS18)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たさない場合、ステップS16に戻る。つまり、換気制御装置21は、家屋1階合計給気量と、家屋2階合計給気量との和が住宅必要換気量を満たしつつ、家屋1階合計排気量と、家屋2階合計排気量との和が住宅必要換気量を満たすように、それぞれの給気量及び排気量を調整する。
なお、上記で説明した各ステップは一例であって、特にこれらに限定されない。要するに、常時換気中において、1階の第1の空間で室内機81が冷房運転中であり、2階の第2の空間にある室内機81が停止状態である場合、換気制御装置21が1階の第1の空間から2階の第2の空間へと空気の流れを生成することで、1階の第1の空間の冷熱が2階の第2の空間に回収されればよい。
以上の各動作が実行された結果、図9に示す送風量が設定される。例えば、換気制御装置21は、1階の排気ファン101_11の送風量を減少させ、2階の排気ファン101_21の送風量を増加させる。換気制御装置21は、1階の給気ファン91_11の送風量をデフォルト設定で運転する。換気制御装置21は、2階の給気ファン91_21の送風量をデフォルト設定で運転する。換気制御装置21は、2階の排気ファン101_21の送風量を増加させる。
つまり、換気制御装置21は、家屋1階233及び家屋2階235の給気量をデフォルト設定とし、家屋1階233の排気量を減少させ、家屋2階235の排気量を増加させつつ、住宅全体必要換気量を満たさせる。
具体的には、換気制御装置21は、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれの送風量を15m/hとし、家屋1階合計排気量を45m/hで運転する。換気制御装置21は、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれの送風量を22.5m/hとし、家屋1階合計給気量を90m/hで運転する。換気制御装置21は、給気ファン91_21aの送風量を30m/hとし、給気ファン91_21b及び給気ファン91_21cのそれぞれの送風量を15m/hとし、家屋2階合計給気量を60m/hで運転する。換気制御装置21は、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれの送風量を52.5m/hとし、家屋2階合計排気量を105m/hで運転する。なお、上記で説明した各種設定値は一例であって、特にこれらに限定されない。
<効果の説明>
次に、設定された送風量について、1階における給気量及び排気量の相関関係と、2階における給気量及び排気量の相関関係と、のそれぞれを図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態1における1階の室内機81_2で生成された冷熱が2階に回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図10に示すように、換気制御装置21が、給気ファン91及び排気ファン101を制御した場合、1階の第1の空間では、給気量が排気量と比べて大きく、2階の第2の空間では、排気量が給気量と比べて大きい。
具体的には、家屋1階合計給気量が90m/hであり、家屋1階合計排気量が45m/hである。家屋2階合計給気量が60m/hであり、家屋2階合計排気量が105m/hである。よって、1階の第1の空間では、給気量から排気量を引いた値が正となり、2階の第2の空間では、排気量から給気量を引いた値が正となる。つまり、換気制御装置21は、1階は給気量>排気量であって、2階は排気量>給気量となるように、それぞれの目標制御量が定められ、給気設備35及び排気設備37が制御されればよい。
よって、上記の説明から、1階から2階への空気の流れが生じる。ここで、住宅全体必要換気量が150m/hであると想定しているため、換気制御装置21は、家屋合計給気量を150m/hに維持し、家屋合計排気量を150m/hに維持する。
さらに具体的には、1階の給気量が1階の排気量に対して45m/h多い状態であり、2階の排気量が2階の給気量に対し45m/h多い状態であって、換気運転が実施されているため、1階と2階とを連通するダクト251を介して、1階から2階に45m/hの空気が流れる。1階から2階へ空気が流れることで、1階のLDKで空気調和されている空気が2階に搬送される。次いで、2階の寝室及び2つの子供室を通過し、2階の排気ファン101_21から空気が排気される。なお、上記で説明した各種設定値は一例であって、特にこれらに限定されない。
換言すれば、1階のLDKの室内機81_2が冷房運転を行っていることと想定した場合、1階のLDKの冷気が2階に搬送され、2階の各部屋が冷却される。つまり、1階のLDKの室内機81_2が冷房運転を行っていることと想定した場合、1階の第1の空間は冷熱供給側であり、2階の第2の空間は冷熱回収側である。
なお、上記の説明では、家屋231が2階建ての一例について説明したが、特にこれに限定されない。1階建てであってもよく、3階建て以上であってもよい。つまり、2つの空間の間で、冷熱供給側の空間と、冷熱回収側の空間とが想定される構成であればよい。また、上記の説明では、家屋231についての一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、集合住宅、高層ビル、スポーツ施設、及び劇場等の建物に設けられた任意の1つの部屋又は1つの空間と、別の任意の1つの部屋又は別の1つの空間と、の間で、冷熱供給側の空間と、冷熱回収側の空間とが想定される構成であればよい。
以上のことから、従来、空調装置80が稼働中に換気運転が実施される場合、空気調和が実施される部屋の空気は、そのまま排気されるため、室内機81を含む空調装置80で生成した冷熱が外気に放熱され、熱ロスとなっていたが、実施の形態1では、空気調和が実施される1階のLDKの空気が排気される際、2階の各部屋を通過して排気される。その際、1階のLDKの空気は、2階の各部屋を冷却しながら排気されるため、排気される空気は温度が上がってから外気に放出される。よって、換気制御装置21は、空調装置80で生成された冷熱をそのまま外気へ放出するのではなく、一部の冷熱を2階の各部屋に蓄えてから放出する。
よって、換気制御装置21は、従来技術と比べ、熱ロスを低減することができ、さらに省エネの換気を実現させることができる。具体的には、2階の各部屋は現状不在であると想定しているため、予め冷却しておけば、2階の各部屋の室内温度が次第に低下する。よって、次に、換気制御装置21は、2階の各部屋に人の在室が開始され、室内機81_3〜室内機81_5等を含む空調装置80を稼働させた場合、室内機81_3〜室内機81_5のそれぞれが必要とする冷却量を低下させる。したがって、換気制御装置21は、空調装置80の運転に必要となる消費電力量を低減させることができるため、空調装置80を省エネで運用させることができる。
以上の説明から、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを実現させることができる。
<他の応用例>
<別の部屋で実施される場合>
なお、1階のLDK及び2階の寝室の室内機81が稼働する場合を想定して説明したが、特にこれらに限定されない。例えば、1階の和室等の他の部屋の室内機81が稼働する場合においても、換気制御装置21は同様の制御を行うことで、同様の効果を奏することができる。
<別の風量制御の場合>
なお、換気制御装置21が、ある空間に対して排気量を減少させる制御と、別の空間に対して排気量を増加させる制御と、を実行することで、1階の第1の空間から2階の第2の空間へ空気の流れを生成させる一例について説明したが、特にこれに限定しない。例えば、換気制御装置21は、給気装置55及び排気装置57のそれぞれの運転特性に応じて、適宜風量調整を行ってもよい。換気制御装置21は、風量を低減させる場合、回転数を落とすだけでなく、給気装置55又は排気装置57を停止し、風量を0に設定してもよい。
ただし、換気制御装置21は、1階及び2階の何れか一方の風量を低下させすぎた場合、同一の建物内で予め設定された量の換気量を実施する必要があることから、残りの稼働中の給気装置55又は排気装置57の送風量を大きく設定して運転する必要がある。この場合、給気ファン駆動部93又は排気ファン駆動部103の必要送風機動力が過大となるため、設置する給気ファン91又は排気ファン101は、大型化したり、消費電力が過大となったりする場合が生じる。よって、空調設備33、給気設備35、及び排気設備37を全て含めて総合的に省エネとなるような機器が選定された上で運転制御が実施されればよい。
<給気量で制御する場合>
なお、換気制御装置21が、ある空間に対して給気量を減少させる制御と、別の空間に対して給気量を増加させる制御と、を実行することで、1階の第1の空間から2階の第2の空間へ空気の流れを生成させてもよい。例えば、1階のLDKに人が在室し、室内機81_2が稼働し、LDKの空気調和が実施されている場合を想定する。この場合、1階の給気ファン91_11の送風量を増加させ、2階の給気ファン91_21の送風量を減少させる。換気制御装置21は、1階の排気ファン101_11をデフォルト設定で運転させる。換気制御装置21は、2階の排気ファン101_21をデフォルト設定で運転させる。
つまり、換気制御装置21は、家屋1階233及び家屋2階235の排気量をデフォルト設定とし、家屋1階233の給気量を増加させ、家屋2階235の給気量を減少させつつ、住宅全体必要換気量を満たさせる。
具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれの送風量を30m/hとし、家屋1階合計給気量を120m/hで運転する。換気制御装置21は、給気ファン91_21aの送風量を15m/hとし、給気ファン91_21b及び給気ファン91_21cのそれぞれの送風量を7.5m/hとし、家屋2階合計給気量を30m/hで運転する。換気制御装置21は、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれの送風量を30m/hとし、家屋1階合計排気量を90m/hで運転する。換気制御装置21は、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれの送風量を30m/hとし、家屋2階合計排気量を60m/hで運転する。
上記で説明したように、換気制御装置21が、給気ファン91及び排気ファン101を制御した場合、1階の第1の空間では、給気量が排気量と比べて大きく、2階の第2の空間では、排気量が給気量と比べて大きい。つまり、排気量の制御と同様に、給気量の制御であったとしても、1階の第1の空間及び2階の第2の空間のそれぞれにおいて、排気量と、給気量と、の差異を同様に変更できる。
具体的には、1階の給気量が1階の排気量に対して30m/h多い状態であり、2階の排気量が2階の給気量に対し30m/h多い状態であって、換気運転が実施されるため、1階と2階とを連通するダクト251を介して、1階から2階に30m/hの空気が流れる。1階から2階へ空気が流れることで、1階のLDKで空気調和されている空気が2階に搬送される。次いで、2階の寝室及び2つの子供室を通過し、2階の排気ファン101_21から空気が排気される。したがって、同様にして、換気制御装置21は、空調装置80の運転に必要となる消費電力量を低減することができるため、空調装置80を省エネで運用することができる。なお、上記で説明した各種設定値は一例であって、特にこれらに限定されない。
<給気口262で制御する場合>
なお、上記の説明では、給気ファン91_11及び給気ファン91_21が用いられる場合について説明したが、給気ファン91ではなく、給気口262を備えてもよい。このような構成の場合、換気制御装置21は、排気ファン101_11及び排気ファン101_21の風量制御で、1階から2階、又は2階から1階への空気の搬送を実現することができる。
例えば、1階のLDKに人が在室し、室内機81_2が稼働し、LDKの空気調和が実施されている場合を想定する。この場合、換気制御装置21は、1階の排気ファン101_11の送風量を低下させ、2階の排気ファン101_21の送風量を増加させる。具体的には、換気制御装置21は、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれの送風量を15m/hとし、家屋1階合計排気量を45m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれの送風量を52.5m/hとし、家屋2階合計排気量を105m/hで運転させる。
この場合、2階の排気ファン101_21の送風量が1階の排気ファン101_11の送風量と比べて多いため、部屋の静圧は、2階の方が1階と比べて低くなる。よって、1階から2階へのダクト251を介した空気の流れが生じる。この結果、1階の室内機81_2が冷房運転を実施中である場合、1階のLDKの冷熱は2階に搬送されるため、2階の各部屋が冷却される。よって、2階の各部屋で在室が開始され、在室が開始された部屋に設けられた室内機81が稼働し始めた場合、稼働し始めた室内機81の必要冷却量が低減される。
よって、換気制御装置21は、稼働し始めた室内機81の必要冷却量が低減される分だけ、稼働し始めた室内機81を含む空調装置80の稼働に必要な消費電力を低減させることができるため、省エネの空調運用を実現することができる。なお、上記で説明した各種設定値は一例であって、特にこれらに限定されない。
<排気口263で制御する場合>
なお、上記の説明では、排気ファン101_11及び排気ファン101_21が用いられている場合について説明したが、排気ファン101ではなく、排気口263を備えてもよい。このような構成の場合、換気制御装置21は、給気ファン91_11及び給気ファン91_21の風量制御で、1階から2階、又は2階から1階への空気の搬送を実現することができる。
例えば、1階のLDKに人が在室し、室内機81_2が稼働し、LDKの空気調和が実施されている場合を想定する。この場合、換気制御装置21は、1階の給気ファン91_11の送風量を増加させ、2階の給気ファン91_21の送風量を減少させる。具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれの送風量を30m/hとし、家屋1階合計給気量を120m/hで運転させる。換気制御装置21は、給気ファン91_21aの送風量を15m/hとし、給気ファン91_21b及び給気ファン91_21cのそれぞれの送風量を7.5m/hとし、家屋2階合計給気量を30m/hで運転させる。
この場合、1階の給気ファン91_11の送風量が2階の給気ファン91_21の送風量と比べて多いため、部屋の静圧は、1階の方が2階と比べて高くなる。よって、1階から2階へのダクト251を介した空気の流れが生じる。この結果、1階の室内機81_2が冷房運転を実施中である場合、1階のLDKの冷熱は2階に搬送されるため、2階の各部屋が冷却される。
よって、2階の各部屋で在室が開始され、在室が開始された部屋に設けられた室内機81が稼働し始めた場合、稼働し始めた室内機81の必要冷却量が低減される分だけ、稼働し始めた室内機81を含む空調装置80の稼働に必要な消費電力を低減させることができるため、省エネの空調運用を実現することができる。なお、上記で説明した各種設定値は一例であって、特にこれらに限定されない。
<1つの搬送ファン71で制御する場合>
なお、上記の説明では、給気口262及び排気口263の何れか一方を備える構成について説明した。このような構成の場合、1階から2階へ、又は2階から1階への空気の搬送は、給気ファン91又は排気ファン101の風量制御で生成される部屋間の静圧差に応じて実施される。
例えば、給気口262を利用し、排気ファン101で排気を行う場合を想定する。この場合、デフォルト設定で給気量及び排気量が維持されるように、換気制御装置21は、給気口262及び排気ファン101を調整する。よって、換気制御装置21は、1階の排気ファン101_11で合計90m/hの排気を行った場合、1階の給気口262を90m/hの給気がされるように口径を調整する。
ここで、1階から2階への空気の搬送を行うため、上記で説明したように、換気制御装置21が、1階の合計排気量を45m/hに低下させ、2階の合計排気量を105m/hに増加させた場合には、2階の各部屋は、デフォルト設定と比べ、静圧が低下し、1階の各部屋は、デフォルト設定と比べ、静圧が上昇する。
よって、1階の給気口262からの給気量は90m/hに維持されず、2階の給気口262からの給気量は60m/hに維持されない。よって、2階の給気口262からの給気量は60m/hと比べて増加し、1階の給気口262からの給気量は90m/hと比べて減少する。なお、上記の説明では、給気口262について説明したが、排気口263についても同様のことが言える。
つまり、給気口262及び排気口263の何れか一方が設けられた場合は、給気口262及び排気口263がなく、給気設備35及び排気設備37を共に備え、給気量と排気量との風量差を強制的に設けた場合に比べ、各階での給気量及び排気量の偏差は小さくなる。よって、1階から2階へ、又は2階から1階への空気の搬送量は低下する。その結果、給気口262及び排気口263が設けられている場合、給気設備35及び排気設備37を共に備えた場合に比べ、換気空調連携システム1は、省エネ効果が低減する。
そこで、ダクト251に搬送ファン71を設け、1階と2階との間の空気の搬送が強制的に行われるように構成してもよい。例えば、ダクト251に1階から2階に空気を搬送させる搬送ファン71を1台設け、1階のLDKに人が在室し、室内機81_2が稼働し、LDKの空気調和が実施されている場合を想定する。このような想定の場合、換気制御装置21は、例えば、1階の排気ファン101の送風量を低下させ、2階の排気ファン101の送風量を増加させると同時に、ダクト251に設けられた搬送ファン71を駆動させる。
この結果、搬送ファン71が駆動することで、ダクト251を介した送風量が搬送ファン71の送風量で決定される。よって、給気口262及び排気口263が設けられていたとしても、給気口262及び排気口263がなく、給気設備35及び排気設備37を共に備えていた場合と同様に、換気制御装置21は、1階から2階への送風量を適量分だけ確保させることができる。よって、換気制御装置21は、低コストで省エネ効果を高めることができる。なお、上記で説明した各種設定値は一例であって、特にこれらに限定されない。
<複数の搬送ファン71で制御する場合>
なお、上記の説明では、搬送ファン71が1つだけ設けられた一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、搬送ファン71を2つ用意し、1階から2階まで空気を搬送させるために1台の搬送ファン71が設けられ、2階から1階まで空気を搬送させるために別の1台の搬送ファン71が設けられ、換気制御装置21が、それぞれの搬送ファン71を制御することで、1階から2階への空気の搬送と、2階から1階への空気の搬送と、を別々に実現させてもよい。このような構成で、換気制御装置21は、搬送ファン71を2つ動作させることで、給気ファン91及び排気ファン101とは独立した空気の流れを作り出すことができる。
<搬送ファン71を両方向に回転制御する場合>
なお、上記の説明では、搬送ファン71の回転方向は一方向である一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、1つの搬送ファン71を正転及び逆転することができるように搬送ファン駆動部73が構成されていれば、送風方向を吸込方向及び吹出方向といったように両方向に実現することができる。このような構成であれば、換気制御装置21は、空調装置80の稼働状況に応じて、1階から2階へ、又は2階から1階へと送風方向を切り換えることができる。この場合、1台の搬送装置51で、1階運転と、2階運転と、のそれぞれの空調装置80の運転パターンに対応することができるため、設置コストを低コストに抑えることができると共に、台数が少ない分だけ消費電力を低減することができるため、換気空調連携システム1は省エネ効果を高めることができる。
<ダクト251を複数設けた場合>
なお、上記の説明では、1階と2階とを連通するダクト251が1つ設けられた一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、ダクト251が複数設けられていてもよい。なお、1階と、2階と、の間で空気が搬送されればよいため、階段等のように空間が連通している部分を活用することで、ダクト251を複数設けるようにしてもよい。このような構成であれば、ダクト251を家屋231に細かく張り巡らすことができるため、換気制御装置21は、冷熱又は温熱の回収効率を上げることができる。
また、ダクト251を複数設ける別の一例として、各部屋にダクト251を分岐させて接続させ、各部屋との通気口にダンパ設備261としてダンパ271及びダンパ駆動部272が設けられてもよい。ダンパ271が設けられることで、換気制御装置21は、ダクト251が連通する部屋を選択することができる。このような構成であれば、換気制御装置21は、空調装置80が稼働中の部屋の空気を選択的に他の部屋に流入させることができる。
例えば、記憶装置27に家屋231内での人の在室スケジュールが設定されている場合、換気制御装置21は、その設定内容に基づいて、ダンパ駆動部272がダンパ271を制御することで、空調装置80が稼働中の部屋から次に在室が予定される部屋に選択的に空気を搬送させてもよい。具体的には、1階のLDKに人が在室し、室内機81_2が稼働中であり、LDKの空気調和が行われ、次に、人が寝室に在室し、室内機81_3の稼働が必要となることが記憶装置27に予め設定されている場合を想定する。この場合、換気制御装置21は、LDKと、寝室と、をダクト251が連通するようにダンパ駆動部272がダンパ271を制御し、LDKから排気される空気を選択的に2階の寝室に流入させる。
このような制御が行われることで、例えば、1階のLDKで冷房運転が実施中である場合、換気制御装置21は、冷熱を寝室に集中的に搬送させることができる。よって、換気制御装置21は、寝室の冷却効果をさらに高めることができる。よって、次に、人が寝室に在室状態となり、室内機81_3が稼働し始め際、寝室の冷却がさらに進んだ状態となる。したがって、換気制御装置21は、寝室の冷却がさらに進んだ分だけ寝室の空気調和に必要となる消費電力を低減させることができ、さらに省エネの空調運用を空調装置80に行わせることができる。
<第1の空間及び第2の空間を別の部屋に割り当てた場合>
なお、上記の説明では、1階を第1の空間に割り当て、2階を第2の空間に割り当てているが、それぞれの空間の区分については特にこれらに限定されない。例えば、給気設備35及び排気設備37のそれぞれの設置状況に応じて適宜割り当てる部屋が変更されてもよい。例えば、2階の寝室と、2階の2つの子供室のそれぞれと、にそれぞれ独立して給気設備35及び排気設備37が設けられていれば、換気制御装置21は、第1の空間を寝室に割り当て、第2の空間を2つの子供室のうちの1つの子供室に割り当ててもよい。
このような構成であれば、2階という同一の階で冷熱又は温熱を回収し、空気調和に利用することができるため、換気制御装置21は、各部屋にある冷熱又は温熱をさらに有効活用することができる。
また、例えば、3階建ての2世帯住宅において、各部屋に給気設備35及び排気設備37が独立して割り当ててある場合を想定する。このような想定の場合、例えば、換気制御装置21は、1階の第1の世帯のリビングに含まれる冷熱又は温熱を3階の第2の世帯のリビングに給気設備35又は排気設備37で回収させることができる。つまり、換気制御装置21は、中間階となる2階にあるダクト251等を介して、1階の部屋と、2階との部屋と、の間の空気を移動させることができる。
<同じ部屋に給気ファン91及び排気ファン101が設けられた場合>
なお、給気設備35の設定場所及び排気設備37の設定場所が、家屋1階233及び家屋2階235といったように、階ごとに設けられている一例について説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、1つの階に複数の部屋がある場合、部屋ごとに給気設備35及び排気設備37が設けられてもよい。具体的には、1つの部屋に給気ファン91及び排気ファン101が併設されてもよい。また、給気ファン91が正転だけでなく逆転もできるように給気ファン駆動部93が構成されることで、1台の給気装置55で給気機能と排気機能とが実現されてもよい。同様に、排気ファン101が正転だけでなく逆転もできるように排気ファン駆動部103が構成されることで、1台の排気装置57で排気機能と給気機能とが実現されてもよい。このような構成であれば、換気制御装置21は、各部屋の空気の状態をさらに細かく制御できるため、空調装置80をさらに省エネで運用することができる。
以上、本実施の形態1においては、少なくとも、第1の排気装置57と、第2の排気装置57と、を有する排気設備37と、少なくとも、第1の給気装置55と、第2の給気装置55と、を有する給気設備35と、少なくとも、第1の空調装置80と、第2の空調装置80と、を有する空調設備33と、を備えた建物に含まれる、少なくとも、第1の空間及び第1の空間と連通する第2の空間のそれぞれの空気の状態を、排気設備37、給気設備35、又は空調設備33に、制御させる制御装置11であって、排気設備37及び給気設備35のそれぞれを制御する換気制御装置21と、空調設備33を管理する空調管理装置23と、を備え、第1の空調装置80は、第1の空間の空気の状態を調和し、空気の状態に関する情報として空調管理情報を取得し、第2の空調装置80は、第2の空間の空気の状態を調和し、空気の状態に関する情報として空調管理情報を取得し、空調管理装置23は、空調設備33から取得した空調管理情報のそれぞれを換気制御装置21に供給し、換気制御装置21は、空調管理装置23から供給された空調管理情報に基づいて、少なくとも、第1の排気装置57及び第1の給気装置55の何れか1つを制御することで、第1の空間の空気の状態を制御し、少なくとも、第2の排気装置57及び第2の給気装置55の何れか1つを制御することで、第2の空間の空気の状態を制御するものであって、排気設備37の合計排気量と、給気設備35の合計給気量と、を制御の前後で同一に保たせつつ、第1の排気装置57、第2の排気装置57、第1の給気装置55、及び第2の給気装置55のうち、少なくとも何れか1つを制御することで、第1の空間と、第2の空間との間で差圧を生じさせ、第1の空間と、第2の空間との間の空気の流れを制御する制御装置11が構成される。
上記構成のため、制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを実現させることができる。
実施の形態2.
<相違点の説明>
実施の形態1との相違点は、換気運転中、家屋2階235で冷房運転が行われている部屋があることが前提であって、換気制御装置21が、家屋2階235側に存在する冷熱を家屋1階233側に移動させる制御を行う点にある。
<動作の説明>
図11は、本発明の実施の形態2における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図12は、本発明の実施の形態2における2階の室内機81_3で生成された冷熱が1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。
(ステップS31)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS32に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS33に進む。
(ステップS32)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS33)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS34に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS34)
換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が冷房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が冷房運転中である場合、ステップS35に進む。一方、換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が冷房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS35)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がないか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がない場合、ステップS36に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がある場合、処理を終了する。
(ステップS36)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の給気量>2階の排気量となるような目標制御量で制御する。例えば、図12に示すように、換気制御装置21は、2階の排気量を減少させることで、相対的に2階の給気量が2階の排気量と比べて多くなるように調整している。
(ステップS37)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の排気量>1階の給気量となるような目標制御量で制御する。例えば、図12に示すように、換気制御装置21は、1階の排気量を増加させることで、相対的に1階の排気量が1階の給気量と比べて多くなるように調整している。
(ステップS38)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必用換気量を満たさない場合、ステップS36に戻る。
<効果の説明>
図13は、本発明の実施の形態2における2階の室内機81_3で生成された冷熱が1階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図13に示すように、2階では、家屋2階合計給気量が家屋2階合計排気量と比べて多く、1階では、家屋1階合計排気量が家屋1階合計給気量と比べて多い。よって、冷熱供給側の2階から冷熱回収側の1階へ空気が流れる。また、家屋合計給気量と、家屋合計排気量と、住宅全体必要換気量とが等しい。よって、常時換気の基準が満たされている。
上記構成のため、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを特に顕著に実現させることができる。
実施の形態3.
<相違点の説明>
実施の形態1及び実施の形態2との相違点は、換気運転中、家屋1階233で暖房運転が行われている部屋があることが前提であって、換気制御装置21が、家屋1階233側に存在する温熱を家屋2階235側に移動させる制御を行う点にある。
<動作の説明>
図14は、本発明の実施の形態3における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図15は、本発明の実施の形態3における1階の室内機81_2で生成される温熱が2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。
(ステップS51)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS52に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS53に進む。
(ステップS52)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS53)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS54に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS54)
換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が暖房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が暖房運転中である場合、ステップS55に進む。一方、換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が暖房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS55)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がないか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、ステップS56に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がある場合、処理を終了する。
(ステップS56)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の給気量>1階の排気量となるような目標制御量で制御する。例えば、図15に示すように、換気制御装置21は、1階の排気量を減少させることで、相対的に1階の給気量が2階の排気量と比べて多くなるように調整している。
(ステップS57)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の排気量>2階の給気量となるような目標制御量で制御する。例えば、図15に示すように、換気制御装置21は、2階の排気量を増加させることで、相対的に2階の排気量が2階の給気量と比べて多くなるように調整している。
(ステップS58)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必用換気量を満たさない場合、ステップS56に戻る。
<効果の説明>
図16は、本発明の実施の形態3における1階の室内機81_2で生成された温熱が2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図16に示すように、1階では、家屋1階合計給気量が家屋1階合計排気量と比べて多く、2階では、家屋2階合計排気量が家屋2階合計給気量と比べて多い。よって、温熱供給側の1階から温熱回収側の2階へ空気が流れる。また、家屋合計給気量と、家屋合計排気量と、住宅全体必要換気量とが等しい。よって、常時換気の基準が満たされている。
上記構成のため、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを特に顕著に実現させることができる。
実施の形態4.
<相違点の説明>
実施の形態1〜実施の形態3との相違点は、換気運転中、家屋2階235で暖房運転が行われている部屋があることが前提であって、換気制御装置21が、家屋2階235側に存在する温熱を家屋1階233側に移動させる制御を行う点にある。
<動作の説明>
図17は、本発明の実施の形態4における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図18は、本発明の実施の形態4における2階の室内機81_3で生成された温熱が1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。
(ステップS71)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS72に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS73に進む。
(ステップS72)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS73)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS74に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS74)
換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が暖房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が暖房運転中である場合、ステップS75に進む。一方、換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が暖房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS75)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働していない部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働していない部屋がある場合、ステップS76に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働していない部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS76)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の給気量>2階の排気量となるような目標制御量で制御する。例えば、図18に示すように、換気制御装置21は、2階の排気量を減少させることで、相対的に2階の給気量が2階の排気量と比べて多くなるように調整している。
(ステップS77)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の排気量>1階の給気量となるような目標制御量で制御する。例えば、図18に示すように、換気制御装置21は、1階の排気量を増加させることで、相対的に1階の排気量が1階の給気量と比べて多くなるように調整している。
(ステップS78)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必用換気量を満たさない場合、ステップS76に戻る。
<効果の説明>
図19は、本発明の実施の形態4における2階の室内機81_3で生成された温熱が2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図19に示すように、2階では、家屋2階合計給気量が家屋2階合計排気量と比べて多く、1階では、家屋1階合計排気量が家屋1階合計給気量と比べて多い。よって、温熱供給側の2階から温熱回収側の1階へ空気が流れる。また、家屋合計給気量と、家屋合計排気量と、住宅全体必要換気量とが等しい。よって、常時換気の基準が満たされている。
上記構成のため、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを特に顕著に実現させることができる。
実施の形態5.
<相違点の説明>
実施の形態1〜実施の形態4との相違点は、換気運転中、家屋1階233で冷房運転が行われ、換気制御装置21が、家屋2階235の室内温度と外気温度との比較を行うことが前提であって、家屋2階235の室内温度が外気温度と比べて低い場合、家屋2階235側に存在する冷熱を家屋1階233側に移動させる制御を行う点にある。
<構成の説明>
図20は、本発明の実施の形態5における換気制御装置21及び記憶装置27のそれぞれの詳細構成例を示す図である。図20に示すように、空調空間情報格納領域203に記憶される外気温度データ及び室内温度データが利用される。外気温度データは、例えば、室外機83の設けられている温度センサー141の検知結果が制御装置11に供給される。室内温度データは、例えば、室内機81に設けられる温度センサー145の検知結果が制御装置11に供給される。なお、温度センサー141は、例えば、室外機83の内部に内蔵されている。温度センサー145は、例えば、室内機81の内部に内蔵されている。
<動作の説明>
図21は、本発明の実施の形態5における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図22は、本発明の実施の形態5における2階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。ここでは、空調装置80の運転と連携した換気運転の制御について説明する。
(ステップS91)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS92に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS93に進む。
(ステップS92)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS93)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS94に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS94)
換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が冷房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が冷房運転中である場合、ステップS95に進む。一方、換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が冷房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS95)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がないか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、ステップS96に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がある場合、処理を終了する。
(ステップS96)
換気制御装置21は、2階の各部屋の温度を取得する。
(ステップS97)
換気制御装置21は、2階の各部屋の温度の平均温度を求める。
(ステップS98)
換気制御装置21は、外気温度を取得する。
(ステップS99)
換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて低いか否かを判定する。換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて低い場合、ステップS100に進む。一方、換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて低くない場合、ステップS103に進む。
(ステップS100)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の給気量>2階の排気量となるような目標制御量で2階の給気ファン91_21及び2階の排気ファン101_21を制御する。つまり、換気制御装置21は、2階の給気量から2階の排気量を差し引いた値が正となるように給気ファン91_21及び排気ファン101_21を制御する。例えば、図22に示すように、2階の給気ファン91_21の送風量を増加させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_21aを45m/hにさせ、給気ファン91_21b及び給気ファン91_21cのそれぞれを22.5m/hにさせ、家屋2階合計給気量を90m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれを30m/hにさせ、家屋2階合計排気量を60m/hで運転させる。なお、2階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS101)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の排気量>1階の給気量となるような目標制御量で1階の給気ファン91_11及び1階の排気ファン101_11を制御する。つまり、換気制御装置21は、1階の排気量から1階の給気量を差し引いた値が正となるように排気ファン101_11及び給気ファン91_11を制御する。例えば、図22に示すように、1階の給気ファン91_11の送風量を減少させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれを15m/hにさせ、家屋1階合計給気量を60m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれを30m/hにさせ、家屋1階合計排気量を90m/hで運転させる。なお、1階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS102)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たさない場合、ステップS100に戻る。
(ステップS103)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行い、処理を終了する。
以上の各ステップが実行された結果、1階は排気量>給気量となり、2階は給気量>排気量となるため、2階から1階への空気の流れが生じる。
<効果の説明>
図23は、本発明の実施の形態5における2階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図23に示すように、1階では排気量が給気量に対し、30m/h多く、2階では給気量が排気量に対し30m/h多い。よって、1階と2階とを連通するダクト251を介して、2階から1階に30m/hの空気が流れる。
具体的には、1階の空気調和が行われているLDKに流入する給気量は、デフォルト設定では、給気ファン91_11a、給気ファン91_11b、及び給気ファン91_11dが外気から給気するため、合計67.5m/hであった。これに対し、給気量が低下し、給気ファン91_11a、給気ファン91_11b、及び給気ファン91_11dの合計量は合計45m/hに低下する。1階の排気量はデフォルト設定のままであるため、外気からの給気量が低下した分の22.5m/hが2階から1階のLDKに供給される。
また、冷房運転を実施しているLDKの空調負荷の一部は、給気に伴い外気から稼働中の室内機81のある部屋に搬送される高温の空気である。そこで、本実施の形態5を用いれば、換気制御装置21は、稼働中の室内機81がある部屋に外気からの給気量を低減させる。
よって、その低減された送風量に対応する空気が、外気温度と比べて低温である2階の空気が1階に給気されるため、換気制御装置21は、稼働中の室内機81のある部屋に外気からの給気に伴う冷房負荷を低減させることができる。
したがって、換気制御装置21は、稼働中の室内機81を含む空調装置80の必要運転容量を低減させるため、稼働中の室内機81を含む空調装置80の消費電力を低減させ、省エネ運転を実現させることができる。
<他の応用例>
なお、上記の説明は、換気制御装置21が給気ファン91の送風量を制御する一例であって、稼働中の室内機81がある部屋には外気からの給気量を低減させ、外気と比べて低温である2階の空気を1階に給気する運転であれば、特に限定されない。
例えば、換気制御装置21は、排気ファン101の送風量を制御してもよく、ダクト251に設けた搬送ファン71で空気の搬送を行ってもよい。換気制御装置21は、何れにしても、1階は排気量>給気量となり、2階は給気量>排気量となるように換気運転を制御し、2階から1階への空気の流れを生じさせるようにすることで、稼働中の室内機81がある部屋への給気に伴う冷房負荷を低減させる。よって、換気制御装置21は、稼働中の室内機81を含む空調装置80の消費電力を低減させるため、省エネ運転を実現させることができる。
なお、上記で説明した給気量及び排気量の制御は一例であって、給気ファン91及び排気ファン101のそれぞれの運転特性に応じて、換気制御装置21が風量調整を適宜行ってもよい。また、上記の説明では、1階のLDKの室内機81_2が稼働している場合について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、1階の和室等のような他の部屋の室内機81が稼働している場合であっても、換気制御装置21は、同様の制御を行うことで、同様の効果を奏することができる。
なお、上記の説明では、換気制御装置21は、室内温度と、外気温度とを直接計測した結果に基づいて、複数の換気動作のうち、該当する換気動作を選択しているが、特にこれに限定されない。例えば、換気制御装置21は、室内温度と、外気温度と、の大小関係を推測することで、複数の換気動作のうち、該当する換気動作を選択してもよい。例えば、直前まで人が在室していたため、人が在室していた部屋の室内機81が空気調和を行っていた後、人が不在状態となり、人が不在状態となった部屋の室内機81が停止された場合を想定する。
このような想定の場合、室内機81の稼働に伴い、冷熱又は温熱は、人が不在状態となった部屋に蓄えられている。よって、室内機81が冷房運転を行っていた場合には、室内温度<外気温度であり、室内機81が暖房運転を行っていた場合には、室内温度>外気温度であると推定される。このような推定結果が換気制御装置21に供給されることで、換気制御装置21は、供給された推定結果に基づいて、複数の換気動作のうち、該当する換気動作を選択してもよい。なお、このような推定動作は、例えば、空調管理装置23が行ってもよく、換気制御装置21が行ってもよい。
なお、2階建てである家屋231に日射がある場合、2階では日射熱が室内の各部屋に蓄えられると想定されるため、家屋2階235では室内温度>外気温度となる。そこで、図示しない照度センサーが家屋2階235に設けられれば、換気制御装置21は、図示しない照度センサーが検知した日射量の情報を用いることで、予め設定された閾値以上の日射量が検知された場合、室内温度>外気温度と判断し、複数の換気動作のうち、該当する換気動作を選択してもよい。
上記構成のため、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを特に顕著に実現させることができる。
実施の形態6.
<相違点の説明>
実施の形態1〜実施の形態5との相違点は、換気運転中、家屋2階235で冷房運転が行われ、換気制御装置21が、家屋1階233の室内温度と外気温度との比較を行うことが前提であって、家屋1階233の室内温度が外気温度と比べて低い場合、家屋1階233側に存在する冷熱を家屋2階235側に移動させる制御を行う点にある。
<動作の説明>
図24は、本発明の実施の形態6における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図25は、本発明の実施の形態6における1階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。
(ステップS121)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS122に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS123に進む。
(ステップS122)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS123)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS124に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS124)
換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が冷房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が冷房運転中である場合、ステップS125に進む。一方、換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が冷房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS125)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がないか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がない場合、ステップS126に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がある場合、処理を終了する。
(ステップS126)
換気制御装置21は、1階の各部屋の温度を取得する。
(ステップS127)
換気制御装置21は、1階の各部屋の温度の平均温度を求める。
(ステップS128)
換気制御装置21は、外気温度を取得する。
(ステップS129)
換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて低いか否かを判定する。換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて低い場合、ステップS130に進む。一方、換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて低くない場合、ステップS133に進む。
(ステップS130)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の給気量>1階の排気量となるような目標制御量で1階の給気ファン91_11及び1階の排気ファン101_11を制御する。つまり、換気制御装置21は、1階の給気量から1階の排気量を差し引いた値が正となるように給気ファン91_11及び排気ファン101_11を制御する。例えば、図25に示すように、1階の給気ファン91_11の送風量を増加させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれを27.5m/hにさせ、家屋1階合計給気量を110m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれを30m/hにさせ、家屋1階合計排気量を90m/hで運転させる。なお、1階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS131)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の排気量>2階の給気量となるような目標制御量で2階の給気ファン91_21及び2階の排気ファン101_21を制御する。つまり、換気制御装置21は、2階の排気量から2階の給気量を差し引いた値が正となるように排気ファン101_21及び給気ファン91_21を制御する。例えば、図25に示すように、2階の給気ファン91_21の送風量を減少させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_21aを20m/hにさせ、給気ファン91_21b及び給気ファン91_21cのそれぞれを10m/hにさせ、家屋2階合計給気量を40m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれを30m/hにさせ、家屋2階合計排気量を60m/hで運転させる。なお、2階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS132)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たさない場合、ステップS130に戻る。
(ステップS133)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行い、処理を終了する。
以上の各ステップが実行された結果、2階は排気量>給気量となり、1階は給気量>排気量となるため、1階から2階への空気の流れが生じる。
<効果の説明>
図26は、本発明の実施の形態6における1階に存在する冷熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図26に示すように、2階では排気量が給気量に対し、20m/h多く、1階では給気量が排気量に対し20m/h多い。よって、1階と2階とを連通するダクト251を介して、1階から2階に20m/hの空気が流れる。
具体的には、2階の空気調和が行われている寝室に流入する給気量は、デフォルト設定では、給気ファン91_21aが外気から給気するため、30m/hであった。これに対し、給気量が低下し、給気ファン91_21aの給気量は20m/hに低下する。2階の排気量はデフォルト設定のままであるため、外気からの給気量が低下した分の10m/hが1階から2階の寝室に供給される。
また、冷房運転を実施している寝室の空調負荷の一部は、給気に伴い外気から稼働中の室内機81のある部屋に搬送される高温の空気である。そこで、本実施の形態6を用いれば、換気制御装置21は、稼働中の室内機81がある部屋に外気からの給気量を低減させる。
よって、その低減された送風量に対応する空気が、外気温度と比べて低温である1階の空気が2階に給気されるため、換気制御装置21は、稼働中の室内機81のある部屋に外気からの給気に伴う冷房負荷を低減させることができる。
したがって、換気制御装置21は、稼働中の室内機81を含む空調装置80の必要運転容量を低減させるため、稼働中の室内機81を含む空調装置80の消費電力を低減させ、省エネ運転を実現させることができる。
上記構成のため、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを特に顕著に実現させることができる。
実施の形態7.
<相違点の説明>
実施の形態1〜実施の形態6との相違点は、換気運転中、家屋1階233で暖房運転が行われ、換気制御装置21が、家屋2階235の室内温度と外気温度との比較を行うことが前提であって、家屋2階235の室内温度が外気温度と比べて高い場合、家屋2階235側に存在する温熱を家屋1階233側に移動させる制御を行う点にある。
<動作の説明>
図27は、本発明の実施の形態7における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図28は、本発明の実施の形態7における2階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。
(ステップS151)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS152に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS153に進む。
(ステップS152)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS153)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS154に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS154)
換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が暖房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が暖房運転中である場合、ステップS155に進む。一方、換気制御装置21は、1階で稼働している室内機81が暖房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS155)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がないか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、ステップS156に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がある場合、処理を終了する。
(ステップS156)
換気制御装置21は、2階の各部屋の温度を取得する。
(ステップS157)
換気制御装置21は、2階の各部屋の温度の平均温度を求める。
(ステップS158)
換気制御装置21は、外気温度を取得する。
(ステップS159)
換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて高いか否かを判定する。換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて高い場合、ステップS160に進む。一方、換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて高くない場合、ステップS163に進む。
(ステップS160)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の給気量>2階の排気量となるような目標制御量で2階の給気ファン91_21及び2階の排気ファン101_21を制御する。つまり、換気制御装置21は、2階の給気量から2階の排気量を差し引いた値が正となるように給気ファン91_21及び排気ファン101_21を制御する。例えば、図28に示すように、2階の給気ファン91_21の送風量を増加させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_21aを45m/hにさせ、給気ファン91_21b及び給気ファン91_21cのそれぞれを22.5m/hにさせ、家屋2階合計給気量を90m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれを30m/hにさせ、家屋2階合計排気量を60m/hで運転させる。なお、2階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS161)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の排気量>1階の給気量となるような目標制御量で1階の給気ファン91_11及び1階の排気ファン101_11を制御する。つまり、換気制御装置21は、1階の排気量から1階の給気量を差し引いた値が正となるように排気ファン101_11及び給気ファン91_11を制御する。例えば、図28に示すように、1階の給気ファン91_11の送風量を減少させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれを15m/hにさせ、家屋1階合計給気量を60m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれを30m/hにさせ、家屋1階合計排気量を90m/hで運転させる。なお、1階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS162)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たさない場合、ステップS160に戻る。
(ステップS163)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行い、処理を終了する。
以上の各ステップが実行された結果、1階は排気量>給気量となり、2階は給気量>排気量となるため、2階から1階への空気の流れが生じる。
<効果の説明>
図29は、本発明の実施の形態7における2階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_2を含む1階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図29に示すように、1階では排気量が給気量に対し、30m/h多く、2階では給気量が排気量に対し30m/h多い。よって、1階と2階とを連通するダクト251を介して、2階から1階に30m/hの空気が流れる。
具体的には、1階の空気調和が行われているLDKに流入する給気量は、デフォルト設定では、給気ファン91_11a、給気ファン91_11b、及び給気ファン91_11dが外気から給気するため、合計67.5m/hであった。これに対し、給気量が低下し、給気ファン91_11a、給気ファン91_11b、及び給気ファン91_11dの合計量は合計45m/hに低下する。1階の排気量はデフォルト設定のままであるため、外気からの給気量が低下した分の22.5m/hが2階から1階のLDKに供給される。
また、暖房運転を実施しているLDKの空調負荷の一部は、給気に伴って、外気から稼働中の室内機81のある部屋に搬送される低温の空気である。そこで、本実施の形態7を用いれば、換気制御装置21は、稼働中の室内機81がある部屋に外気からの給気量を低減させることができる。
よって、その低減された送風量に対応する空気が、外気温度と比べて高温である2階の空気が1階に給気されるため、換気制御装置21は、稼働中の室内機81のある部屋に外気からの給気に伴う暖房負荷を低減させることができる。
したがって、換気制御装置21は、稼働中の室内機81を含む空調装置80の必要運転容量を低減させるため、稼働中の室内機81を含む空調装置80の消費電力を低減させ、省エネ運転を実現させることができる。
上記構成のため、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを実現させることができる。
実施の形態8.
<相違点の説明>
実施の形態1〜実施の形態7との相違点は、換気運転中、家屋2階235で暖房運転が行われ、換気制御装置21が、家屋1階233の室内温度と外気温度との比較を行うことが前提であって、家屋1階233の室内温度が外気温度と比べて低い場合、家屋1階233側に存在する温熱を家屋2階235側に移動させる制御を行う点にある。
<動作の説明>
図30は、本発明の実施の形態8における換気制御装置21の制御例を説明するフローチャートである。図31は、本発明の実施の形態8における1階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの家屋231の排気量及び給気量の一例を示す図である。
(ステップS181)
換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していないか否かを判定する。換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働していない場合、ステップS182に進む。一方、換気制御装置21は、各階の室内機81が稼働している場合、ステップS183に進む。
(ステップS182)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行う。
(ステップS183)
換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋があるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がある場合、ステップS184に進む。一方、換気制御装置21は、2階で室内機81が稼働している部屋がない場合、処理を終了する。
(ステップS184)
換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が暖房運転中であるか否かを判定する。換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が暖房運転中である場合、ステップS185に進む。一方、換気制御装置21は、2階で稼働している室内機81が暖房運転中でない場合、処理を終了する。
(ステップS185)
換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がないか否かを判定する。換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がない場合、ステップS186に進む。一方、換気制御装置21は、1階で室内機81が稼働している部屋がある場合、処理を終了する。
(ステップS186)
換気制御装置21は、1階の各部屋の温度を取得する。
(ステップS187)
換気制御装置21は、1階の各部屋の温度の平均温度を求める。
(ステップS188)
換気制御装置21は、外気温度を取得する。
(ステップS189)
換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて高いか否かを判定する。換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて高い場合、ステップS190に進む。一方、換気制御装置21は、平均温度が外気温度と比べて高くない場合、ステップS193に進む。
(ステップS190)
換気制御装置21は、1階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、1階の給気量>1階の排気量となるような目標制御量で1階の給気ファン91_11及び1階の排気ファン101_11を制御する。つまり、換気制御装置21は、1階の給気量から1階の排気量を差し引いた値が正となるように給気ファン91_11及び排気ファン101_11を制御する。例えば、図31に示すように、1階の給気ファン91_11の送風量を増加させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_11a〜給気ファン91_11dのそれぞれを27.5m/hにさせ、家屋1階合計給気量を110m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_11a〜排気ファン101_11cのそれぞれを30m/hにさせ、家屋1階合計排気量を90m/hで運転させる。なお、1階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS191)
換気制御装置21は、2階の給排気量を制御する。具体的には、換気制御装置21は、2階の排気量>2階の給気量となるような目標制御量で2階の給気ファン91_21及び2階の排気ファン101_21を制御する。つまり、換気制御装置21は、2階の排気量から2階の給気量を差し引いた値が正となるように排気ファン101_21及び給気ファン91_21を制御する。例えば、図31に示すように、2階の給気ファン91_21の送風量を減少させる。
さらに具体的には、換気制御装置21は、給気ファン91_21aを20m/hにさせ、給気ファン91_21b及び給気ファン91_21cのそれぞれを10m/hにさせ、家屋2階合計給気量を40m/hで運転させる。換気制御装置21は、排気ファン101_21a及び排気ファン101_21bのそれぞれを30m/hにさせ、家屋2階合計排気量を60m/hで運転させる。なお、2階の排気量についてはデフォルト設定のままである。
(ステップS192)
換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たすか否かを判定する。換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たす場合、処理を終了する。一方、換気制御装置21は、住宅全体必要換気量を満たさない場合、ステップS190に戻る。
(ステップS193)
換気制御装置21は、デフォルト設定で換気運転を行い、処理を終了する。
以上の各ステップが実行された結果、2階は排気量>給気量となり、1階は給気量>排気量となるため、1階から2階への空気の流れが生じる。
<効果の説明>
図32は、本発明の実施の形態8における1階に存在する温熱が特定の条件の場合に稼働中の室内機81_3を含む2階へ回収されるときの空気の流れの一例を示す図である。図32に示すように、2階では排気量が給気量に対し、20m/h多く、1階では給気量が排気量に対し20m/h多い。よって、1階と2階とを連通するダクト251を介して、1階から2階に20m/hの空気が流れる。
具体的には、2階の空気調和が行われている寝室に流入する給気量は、デフォルト設定では、給気ファン91_21aが外気から給気するため、30m/hであった。これに対し、給気量が低下し、給気ファン91_21aの給気量は20m/hに低下する。2階の排気量はデフォルト設定のままであるため、外気からの給気量が低下した分の10m/hが1階から2階の寝室に供給される。
また、暖房運転を実施している寝室の空調負荷の一部は、給気に伴い外気から稼働中の室内機81のある部屋に搬送される低温の空気である。そこで、本実施の形態8を用いれば、換気制御装置21は、稼働中の室内機81がある部屋に外気からの給気量を低減させる。
よって、その低減された送風量に対応する空気が、外気温度と比べて高温である1階の空気が2階に給気されるため、換気制御装置21は、稼働中の室内機81のある部屋に外気からの給気に伴う暖房負荷を低減させることができる。
したがって、換気制御装置21は、稼働中の室内機81を含む空調装置80の必要運転容量を低減させるため、稼働中の室内機81を含む空調装置80の消費電力を低減させ、省エネ運転を実現させることができる。
上記構成のため、換気制御装置21を含む制御装置11は、換気運転時に外気に排気される冷熱又は温熱を回収させることができる。よって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、空調装置80の運転時に生じる熱ロスを減少させることができる。したがって、制御装置11は、常時換気を行いつつ、省エネを特に顕著に実現させることができる。
1 換気空調連携システム、2 換気空調環境、11 制御装置、21 換気制御装置、23 空調管理装置、25 電力管理装置、27 記憶装置、31 搬送設備、33 空調設備、35 給気設備、37 排気設備、39 照明設備、51、51_1〜51_N 搬送装置、55、55_1〜55_N 給気装置、57、57_1〜57_N 排気装置、71、71_1〜71_N 搬送ファン、73、73_1〜73_N 搬送ファン駆動部、80、80_1〜80_N 空調装置、81、81_1〜81_N 室内機、83、83_1〜83_N 室外機、91、91_1〜91_N、91_11、91_11a〜91_11d、91_21、91_21a〜91_21c 給気ファン、93、93_1〜93_N 給気ファン駆動部、101、101_1〜101_N、101_11、101_11a〜101_11c、101_21、101_21a、101_21b 排気ファン、103、103_1〜103_N 排気ファン駆動部、111 冷媒配管、121、123 制御基板、131、133 室内外専用伝送線、141、145 温度センサー、143 湿度センサー、151、155 制御モジュール、153、157 伝送モジュール、161 圧縮機、162 四方切換弁、163、168 熱交換器、164、167 膨張弁、165 アキュムレーター、166、169 ファン、201 換気空間情報格納領域、203 空調空間情報格納領域、211 給気制御モジュール、213 排気制御モジュール、215 搬送制御モジュール、217 換気空間管理モジュール、219 空調空間管理モジュール、221 通信モジュール、223 換気統括制御モジュール、231 家屋、233 家屋1階、235 家屋2階、251 ダクト、261 ダンパ設備、262 給気口、263 排気口、271 ダンパ、272 ダンパ駆動部。

Claims (23)

  1. 少なくとも、第1の排気装置と、第2の排気装置と、を有する排気設備と、
    少なくとも、第1の給気装置と、第2の給気装置と、を有する給気設備と、
    少なくとも、第1の空調装置と、第2の空調装置と、を有する空調設備と、
    を備えた建物に含まれる、少なくとも、第1の空間及び該第1の空間と連通する第2の空間のそれぞれの空気の状態を、前記排気設備、前記給気設備、又は前記空調設備に、制御させる制御装置であって、
    前記排気設備及び前記給気設備のそれぞれを制御する換気制御装置と、
    前記空調設備を管理する空調管理装置と、
    を備え、
    前記第1の空調装置は、
    前記第1の空間の前記空気の状態を調和し、該空気の状態に関する情報として空調管理情報を取得し、
    前記第2の空調装置は、
    前記第2の空間の前記空気の状態を調和し、該空気の状態に関する情報として空調管理情報を取得し、
    前記空調管理装置は、
    前記空調設備から取得した前記空調管理情報のそれぞれを前記換気制御装置に供給し、
    前記換気制御装置は、
    前記空調管理装置から供給された前記空調管理情報に基づいて、
    少なくとも、前記第1の排気装置及び前記第1の給気装置の何れか1つを制御することで、前記第1の空間の前記空気の状態を制御し、
    少なくとも、前記第2の排気装置及び前記第2の給気装置の何れか1つを制御することで、前記第2の空間の前記空気の状態を制御するものであって、
    前記排気設備の合計排気量と、前記給気設備の合計給気量と、を制御の前後で同一に保たせつつ、
    前記第1の排気装置、前記第2の排気装置、前記第1の給気装置、及び前記第2の給気装置のうち、少なくとも何れか1つを制御することで、前記第1の空間と、前記第2の空間との間で差圧を生じさせ、前記第1の空間と、前記第2の空間との間の前記空気の流れを制御する
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記換気制御装置は、
    前記第1の空調装置が稼働し、前記第2の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記換気制御装置は、
    前記第1の空調装置が冷房運転を行い、前記第2の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記換気制御装置は、
    前記第1の空調装置が暖房運転を行い、前記第2の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  5. 前記換気制御装置は、
    前記第1の空調装置が稼働し、前記第2の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記換気制御装置は、
    前記第1の空調装置が冷房運転を行い、前記第2の空調装置が停止し、前記第2の空間の室内温度が前記建物の周囲の外気温度と比べて小さい場合、前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記換気制御装置は、
    前記第1の空調装置が暖房運転を行い、前記第2の空調装置が停止し、前記第2の空間の室内温度が前記建物の周囲の外気温度と比べて大きい場合、前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  8. 前記換気制御装置は、
    前記第2の空調装置が稼働し、前記第1の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  9. 前記換気制御装置は、
    前記第2の空調装置が冷房運転を行い、前記第1の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記換気制御装置は、
    前記第2の空調装置が暖房運転を行い、前記第1の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  11. 前記換気制御装置は、
    前記第2の空調装置が稼働し、前記第1の空調装置が停止している場合、前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  12. 前記換気制御装置は、
    前記第2の空調装置が冷房運転を行い、前記第1の空調装置が停止し、前記第1の空間の室内温度が前記建物の周囲の外気温度と比べて小さい場合、前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記換気制御装置は、
    前記第2の空調装置が暖房運転を行い、前記第1の空調装置が停止し、前記第1の空間の室内温度が前記建物の周囲の外気温度と比べて大きい場合、前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
  14. 前記換気制御装置は、
    前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する場合、
    前記第1の空間における給気量から前記第1の空間における排気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第1目標制御量で、前記第1の給気装置及び前記第1の排気装置を制御し、
    前記第2の空間における排気量から前記第2の空間における給気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第2目標制御量で、前記第2の排気装置及び前記第2の給気装置を制御する
    ことを特徴とする請求項2〜13の何れか一項に記載の制御装置。
  15. 前記換気制御装置は、
    前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する場合、
    前記第1の空間における排気量から前記第1の空間における給気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第3目標制御量で、前記第1の排気装置及び前記第1の給気装置を制御し、
    前記第2の空間における給気量から前記第2の空間における排気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第4目標制御量で、前記第2の排気装置及び前記第2の給気装置を制御する
    ことを特徴とする請求項2〜13の何れか一項に記載の制御装置。
  16. 前記換気制御装置は、
    前記空気の流れを前記第1の空間から前記第2の空間の方向に制御する場合、
    前記第2の空間における排気量から前記第1の空間における排気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第5目標制御量で、前記第2の排気装置及び前記第1の排気装置を制御し、
    前記第1の空間における給気量から前記第2の空間における給気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第6目標制御量で、前記第1の給気装置及び前記第2の給気装置を制御する
    ことを特徴とする請求項2〜13の何れか一項に記載の制御装置。
  17. 前記換気制御装置は、
    前記空気の流れを前記第2の空間から前記第1の空間の方向に制御する場合、
    前記第1の空間における排気量から前記第2の空間における排気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第7目標制御量で、前記第1の排気装置及び前記第2の排気装置を制御し、
    前記第2の空間における給気量から前記第1の空間における給気量を引いたときの差異が正の状態を維持させる第8目標制御量で、前記第2の給気装置及び前記第1の給気装置を制御する
    ことを特徴とする請求項2〜13の何れか一項に記載の制御装置。
  18. 前記第1の排気装置は、
    第1の排気ファンと、
    前記第1の排気ファンを駆動させる第1の排気ファン駆動部と、
    を備え、
    前記換気制御装置は、
    前記第1の排気ファン駆動部を制御し、前記第1の排気ファンの送風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の制御装置。
  19. 前記第2の排気装置は、
    第2の排気ファンと、
    前記第2の排気ファンを駆動させる第2の排気ファン駆動部と、
    を備え、
    前記換気制御装置は、
    前記第2の排気ファン駆動部を制御し、前記第2の排気ファンの送風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の制御装置。
  20. 前記第1の給気装置は、
    第1の給気ファンと、
    前記第1の給気ファンを駆動させる第1の給気ファン駆動部と、
    を備え、
    前記換気制御装置は、
    前記第1の給気ファン駆動部を制御し、前記第1の給気ファンの送風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の制御装置。
  21. 前記第2の給気装置は、
    第2の給気ファンと、
    前記第2の給気ファンを駆動させる第2の給気ファン駆動部と、
    を備え、
    前記換気制御装置は、
    前記第2の給気ファン駆動部を制御し、前記第2の給気ファンの送風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の制御装置。
  22. 前記第1の空間と、前記第2の空間との間を通風する風路に、前記第1の空間から前記第2の空間に送風する第1の搬送設備をさらに備えた前記建物にある前記第1の空間及び前記第2の空間のそれぞれの前記空気の状態を制御する制御装置であって、
    前記第1の搬送設備は、
    第1の搬送ファンと、
    前記第1の搬送ファンを駆動させる第1の搬送ファン駆動部と、
    を備え、
    前記換気制御装置は、
    前記第1の搬送ファン駆動部を制御し、前記第1の搬送ファンの送風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜21の何れか一項に記載の制御装置。
  23. 前記第1の空間と、前記第2の空間との間を通風する風路に、前記第2の空間から前記第1の空間に送風する第2の搬送設備をさらに備えた前記建物にある前記第1の空間及び前記第2の空間のそれぞれの前記空気の状態を制御する制御装置であって、
    前記第2の搬送設備は、
    第2の搬送ファンと、
    前記第2の搬送ファンを駆動させる第2の搬送ファン駆動部と、
    を備え、
    前記換気制御装置は、
    前記第2の搬送ファン駆動部を制御し、前記第2の搬送ファンの送風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜21の何れか一項に記載の制御装置。
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