JP2015086756A - 蒸気加減弁 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる蒸気加減弁1は、弁室2と、高温蒸気(略500度)が導入される弁室内空間2sと、弁室内空間2sに設けた複数の吐出口3と、吐出口3を開閉する開閉弁4と、弁室頂部2tにブッシュBuを介して昇降可能に挿通され、開閉弁4を弁揚板5を介して上下動させる弁揚棒6と、図7に示すように弁室頂部2tにはブラケット7と、を具備する。
また、弁室頂部2tには、ブラケット7の配置位置と対向する位置に、弁室頂部2tに挿通した弁揚棒6のブッシュBuを介して漏洩する蒸気を排出する漏洩蒸気管8が横設されている。
そうすると、弁室頂部2tが熱膨張の違いから、漏洩蒸気管8が設けられる領域がブラケット7が取り付けられている側の領域に比較して拡大して、弁室頂部2tに挿通される弁揚棒6の貫通孔の軸心がずれ、ブラケット7が取り付けられている側の領域側に傾斜する(図8参照)。これによって、弁揚棒6、ブッシュBu共々に傾斜し、貫通孔に片当たりして上下動に支障を来たし、ブッシュBu、および貫通孔に偏摩耗を引き起こす。
本発明は、以上のような課題を解決するために提案されたものであって、扱われる高温蒸気により生じる弁室の温度格差によって生じる熱変形を抑制して、可動部の熱変位を防止するようにした、蒸気加減弁を提供することを目的とする。
したがって、弁室頂部にブッシュを介して昇降可能に挿通された弁揚棒は、弁室頂部の熱的変形に起因する弁揚棒の支持方向の歪みを取り除いて、弁揚棒の上下動による弁揚棒およびブッシュの偏摩耗を防止することができる。
Q=Η×(T−T0)×S,(ただし、Q:フィン(ブラケット)の放熱量、Η:フィン効率、T:フィンの根元温度、T0:外気温度、S:フィンの表面積)により算出される、ことを特徴とする。
Q’=A×Nu×k/d,(ただし、Q’:漏洩蒸気管からの入熱量、A:管の表面積、Nu:ヌセルト数(対流による熱伝達と流体(静止している流体)の熱伝導の比率)、k:熱伝導率、d:管内径)により算出される、ことを特徴とする。
その場合、ブラケットからの放熱量と漏洩蒸気管からの入熱量とから、漏洩蒸気管の設計寸法を導き出すことができるので、装置全体に有効な所望の蒸気加減弁を提供することができる。
ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1、図2に、第1実施形態にかかる蒸気加減弁10を示す。
図1の蒸気加減弁10は、図6に示す蒸気加減弁1と実質的に同様に配置された構成要素を具備し、かかる同様に配置された構成要素に対しては同符号を付して説明するものとする。
すなわち、蒸気加減弁10は、弁室2と、高温蒸気(略500度)が導入される弁室内空間2sと、弁室内空間2sに設けた複数の吐出口3(図6参照)と、吐出口3を開閉する開閉弁4(図6参照)と、弁室頂部2tにブッシュBuを介して昇降可能に挿通され、開閉弁4を弁揚板5を介して上下動させる弁揚棒6と、弁室頂部2tに弁室2を支持するブラケット7と、を具備する。
下部拡開部2hbは、装入されるブッシュBuを上下方向に移動しないように保持する。
かかるブラケット7の柱状部7Pは、長さ(高さ)がWとし、また肉厚を2yとして、後述する放熱量を算出するための入力値(設計パラメータ)としている。
この場合、漏洩蒸気管20は、後述する入熱量を算出するための、入力値(設計パラメータ)が設定されている。すなわち、漏洩蒸気管20は、弁室頂部2tを通過する長さをBとし、管内径をdとしている。
出典:伝熱工学資料 改訂第5版 (P8,9,52,53,294,295,296,297)
社団法人 日本機械学会 2009年5月20日
このようにブラケット7からの放熱量と漏洩蒸気管20からの入熱量を算出するのは、漏洩蒸気管20を決定する手法、すなわち設計手法として、[ブラケット7からの放熱量Q=漏洩蒸気管20からの入熱量Q’]となるように設計することで弁室頂部2tの熱変形を抑制することができると考えられるからである。
Q=Η×(T−T0)×S,(ただし、Q:フィン(ブラケット)の放熱量、Η:フィン効率、T:フィンの根元温度、T0:外気温度、S:フィンの表面積)により算出することができる。
上記式は、ブラケット7からの放熱量を算出するために、フィンの放熱量の算出方法を適用している。そのために、フィンの高さW、すなわちブラケット7の柱状部7Pの、長さWと、フィン厚さの1/2、すなわち肉厚を2yとして、放熱量を算出するための入力値(設計パラメータ)としている。
Q’=A×Nu×k/d,(ただし、Q’:漏洩蒸気管からの入熱量、A:管の表面積、Nu:ヌセルト数(対流による熱伝達と流体(静止している流体)の熱伝導の比率)、k:熱伝導率、d:管内径)により算出することができる。
上記式は、漏洩蒸気管20からの入熱量を算出するために、流体温度(蒸気温度)、圧力(蒸気圧力)、管断面内平均流速、管内径d、管本数、管長さBを、入熱量を算出するための入力値(設計パラメータ)としている。
高温蒸気導入管11を通じて弁室内空間2sに導入された高温蒸気(略500度)は、複数の吐出口3を開閉する開閉弁4を介し、所望の吐出量に調整された蒸気をそれぞれ送給先へ送り込むことができる。
それぞれの開閉弁4は、弁揚棒案内突部2Pの昇降案内長孔2hを介して弁室内空間2sに達する弁揚棒6が装入されるブッシュBuを介して上下動することで弁揚棒6の下端側に取着された弁揚板5を介して開閉駆動される。
ここで、弁室頂部2tには、ブラケット7が取り付けられているので、ブラケット7により、あたかも冷却フィンのように放熱現象が生じ、その分、弁室頂部2tのブラケット7の取付近傍の領域における表面温度が低下する。一方で、弁室頂部2tのブラケット7の取付近傍以外の領域の表面温度は熱の逃げ場はなく、高温状態が維持され、弁室頂部2tのブラケット7の取付近傍の領域における表面温度との温度格差が生ずることとなる。
これにより、漏洩蒸気管20近傍の弁室頂部2tには、漏洩蒸気管20を通過する漏洩蒸気の熱が伝熱され、ブラケット7による放熱によって失われた放熱量が、漏洩蒸気管20を通過する漏洩蒸気の熱量によって補われ、上述の温度格差は解消され、弁室頂部の熱変形を防止し、可動要素である開閉弁4と弁揚棒6の熱変形による影響を回避することができる。
本発明は、図5に示すように実施することもできる。
すなわち、図5に示す蒸気加減弁10においても、図3、図4に示す設計手法に基づいている。なお、構成は、第1実施形態と実質的に同様の構成であるので、同符号を付して、説明は省略する。
図5に示す蒸気加減弁10では、漏洩蒸気管20が2本、弁室頂部2tのブラケット7の取付近傍に設けられている。
これは、図4で示した漏洩蒸気管20からの入熱量を算出する際に、設計パラメータとして管本数が挙げられている。この場合、各漏洩蒸気管20の管内径dは、1/2dとなることに留意する。
2 弁室
2P 弁揚棒案内突部
2t 弁室頂部
2h 昇降案内長孔
2hb下部拡開部
3 吐出口
4 開閉弁
5 弁揚板
6 弁揚棒
7 ブラケット
7P 柱状部
7h 取付用挿通孔
11 高温蒸気導入管
20 漏洩蒸気管
Bu ブッシュ
Claims (4)
- 弁室と、高温蒸気が導入される弁室内空間と、該弁室内空間に設けた吐出口と、該吐出口を開閉する開閉弁と、前記弁室頂部にブッシュを介して昇降可能に挿通され、前記開閉弁を上下動させる弁揚棒と、前記弁室頂部にブラケットと、を具備する蒸気加減弁であって、
前記弁室頂部の前記ブラケット基部近傍に、前記弁室内空間から前記ブッシュと前記弁室頂部との隙間を経由して漏洩する蒸気を通過させる漏洩蒸気管が配設されている、ことを特徴とする蒸気加減弁。 - 前記漏洩蒸気管は、前記漏洩蒸気管からの入熱量が前記ブラケットからの放熱量に同等となるように長さと径とが設定されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸気加減弁。
- 前記ブラケットからの放熱量は、次式
Q=Η×(T−T0)×S,(ただし、Q:フィンの放熱量、Η:フィン効率、T:フィンの根元温度、T0:外気温度、S:フィンの表面積)
により算出される、
ことを特徴とする請求項2に記載の蒸気加減弁。 - 前記漏洩蒸気管からの入熱量は、次式
Q’=A×Nu×k/d,(ただし、Q’:漏洩蒸気管からの入熱量、A:管の表面積、Nu:ヌセルト数(対流による熱伝達と流体(静止している流体)の熱伝導の比率)、k:熱伝導率、d:管内径)
により算出される、
ことを特徴とする請求項2に記載の蒸気加減弁。
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