JP2015086705A - ターボチャージャのオイルドレン構造 - Google Patents

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【課題】軸受潤滑後のオイルをドレン穴から迅速に排出させ、ドレン穴以外からのオイルの漏出を有効に抑制できるターボチャージャのオイルドレン構造を提供する。【解決手段】コンプレッサホイールとタービンホイール6を連結するタービンシャフト5を回転自在に支持する強制潤滑式の軸受装置7と、軸受装置7を収納するとともに強制潤滑後のオイルを外部に排出させるドレン穴12dが形成されたハウジング2と、強制潤滑後のオイルをタービンシャフト5に対し交差しつつコンプレッサホイール4側からドレン穴12d側に向けて流下させるオイル案内面34aを有するデフレクタ30とを備えたターボチャージャのオイルドレン構造であって、デフレクタ30は、強制潤滑後のオイルがオイル案内面34aを通過して流出する流出側部分34cに流出方向で凹状をなす切欠き34bを有し、その切欠き34bが、鉛直方向でドレン穴12dと重なる範囲内に位置している。【選択図】図5

Description

本発明は、ターボチャージャのオイルドレン構造に関し、特にベアリングハウジング内の軸受部の強制潤滑後のオイルを外部に排出させるターボチャージャのオイルドレン構造に関する。
内燃機関に装備されるターボチャージャ、例えば排気ターボチャージャにおいては、高速回転するタービンシャフトを強制潤滑式の軸受を介してハウジングに支持させることにより、タービンシャフトの周りの軸受摺動部に油膜を形成し、タービンシャフトを高速回転可能にしているものが多い。
その場合、ターボチャージャには、軸受摺動部から溢れ出たり遠心力で飛ばされたりするオイルを捕集しつつ、その捕集オイルをベアリングハウジング内に流下させるデフレクタが装着されている。
従来のターボチャージャとしては、例えばオイルポンプにより加圧されたオイルの一部が軸受の摺動部に供給され、その摺動部から溢れ出るオイルがデフレクタの上面を通ってドレン穴に排出されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−087725号公報
しかしながら、上述のような従来のターボチャージャのオイルドレン構造では、軸受の潤滑を終えたオイルがタービンシャフト等の回転体の周囲から流下したり遠心力によって放出されたりする際にオイルが回転体に連れ回る状態となり、デフレクタの上面に達するオイルが回転体の回転方向に偏向された流れの方向性を有するものとなる。
そのため、ベアリングハウジング内のドレン室内に流入するオイルがドレン穴の周りを旋回し、ドレン穴から外部に迅速に排出されずにドレン穴の周りに長く滞留してしまう場合があった。
よって、軸受部の構造の簡素化やターボチャージャのダウンサイズ化に伴うハウジングの縮小(ドレン室の縮小)や周辺艤装スペースの制約等により、ドレン穴径の拡大が困難な場合に、ドレン穴を通したオイルの自然排出が十分でないためにドレン室内の油面が上昇してしまう可能性があった。
そして、オイルの液面が大きく上昇してしまうと、デフレクタによってベアリングハウジング内に流下させたオイルが、デフレクタの背面側に逆流してしまうため、コンプレッサホイール側でのオイルの漏出(回転摺動するシールリング部等からの漏出)が懸念されていた。
そこで、本発明は、軸受潤滑後のオイルをベアリングハウジング内のドレン穴から迅速に排出させ、ドレン穴以外からのオイルの漏出を有効に抑制することができるターボチャージャのオイルドレン構造を提供することを目的とする。
本発明に係るターボチャージャのオイルドレン構造は、上記目的達成のため、コンプレッサホイールとタービンホイールを連結するタービンシャフトを回転自在に支持する強制潤滑式の軸受と、前記軸受を収納するとともに前記強制潤滑後のオイルを外部に排出させるドレン穴が形成されたハウジングと、前記強制潤滑後のオイルを前記タービンシャフトに対し交差しつつ前記コンプレッサホイール側から前記ドレン穴側に向かう方向に向けて流下させるオイル案内面を有するデフレクタと、を備えたターボチャージャのオイルドレン構造であって、前記デフレクタは、前記強制潤滑後のオイルが前記オイル案内面を通過して流出する流出側部分に該流出の方向で凹状をなす切欠きを有し、該切欠きが、鉛直方向で前記ドレン穴と重なる範囲内に位置していることを特徴とする。
この構成により、強制潤滑後のオイルがデフレクタのオイル案内面から流出するとき、その流出オイルの一部によってドレン穴内に直接的に落ち込むオイルの流れが形成されるとともに、ドレン穴の周囲に流下し旋回しようとするオイルの流れが、ドレン穴内に落ち込むオイルの流れに引き寄せられる。したがって、ベアリングハウジング内に流入した強制潤滑後のオイルがドレン穴を通して外部に迅速に排出されることになり、ドレン穴以外からのオイルの漏出が有効に抑制されることとなる。
すなわち、ターボチャージャの軸受部を潤滑したオイルが、ドレン室内に入ってドレン穴の周囲を旋回する流れとドレン穴内に落ち込む方向に偏向されたオイルの流れとを含むので、ドレン性が向上し、ドレン穴以外からのオイルの漏出が有効に抑制される。
しかも、デフレクタの一部を切欠くので、低コストに、かつ、最小限のスペースでオイルのドレン性を向上させることができる。
なお、前記デフレクタの前記流出側部分は、前記ドレン穴の径方向に延びる第1縁部と、該第1縁部に対して前記流出の方向より前記ドレン穴から離れる側に方向付けられた第2縁部とが90度以上の交差角をなして交差する凹形状をなしていてもよい。
このようにすると、ドレン穴の周囲に流下し旋回しようとするオイルの流れをドレン穴内に落ち込むオイルの流れによってドレン穴内に引き寄せる効果を高めることができ、ドレン性が向上する。
本発明によれば、軸受潤滑後のオイルをベアリングハウジング内のドレン穴から迅速に排出させ、ドレン穴以外からのオイルの漏出を有効に抑制することができるターボチャージャのオイルドレン構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るターボチャージャのオイルドレン構造の要部を直交する2面で切った組合せの断面図である。 本発明の一実施形態に係るターボチャージャの縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るターボチャージャのオイルドレン構造におけるデフレクタをオイル案内面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るターボチャージャのオイルドレン構造におけるデフレクタおよびドレン穴の鉛直上方から見た配置説明図である。 本発明の一実施形態に係るターボチャージャのオイルドレン構造におけるドレン室周辺の構成を示す要部片側斜視断面図である。 比較例のターボチャージャのオイルドレン構造におけるデフレクタおよびドレン穴の鉛直上方から見た配置説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(一実施形態)
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るドレン構造を有するターボチャージャを示しており、図3にそのデフレクタを、図4および図5にそのデフレクタおよびドレン穴の付近を示している。なお、本実施形態は、本発明を車両の走行駆動源となる内燃機関(以下、単にエンジンという)に装備されるターボチャージャに適用したものである。
まず、そのターボチャージャの全体構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のターボチャージャ1(過給機)は、ハウジング2と、ハウジング2内に収納されたロータ3とを備えており、ロータ3は、コンプレッサホイール4およびタービンホイール6をタービンシャフト5により一体に連結して構成されている。
ハウジング2は、コンプレッサホイール4を回転自在に収納しつつ吸気通路の一部を形成するコンプレッサハウジング11と、タービンシャフト5を軸受装置7を介して回転自在に支持するベアリングハウジング12と、タービンホイール6を回転自在に収納しつつ排気通路の一部をスクロール通路として形成するタービンハウジング13とによって構成されている。そして、ハウジング2とタービンシャフト5との間には、コンプレッサホイール4およびタービンホイール6の近傍でそれぞれタービンシャフト5の周囲の隙間(回転摺動隙間)をシールするシールリング部8,9が設けられている。
このターボチャージャ1においては、エンジンの排気通路上に配置されたタービンホイール6がエンジンの排気のエネルギによって回転するとき、エンジンの吸気通路の途中に配置されたコンプレッサホイール4がタービンシャフト5を介して回転駆動され、このコンプレッサホイール4の遠心圧縮作用により、吸気通路内の空気が正圧に加圧されてエンジンに過給されるようになっている。
軸受装置7は、それぞれ強制潤滑式のラジアル軸受21およびスラスト軸受22によって構成されている。
ラジアル軸受21は、ハウジング2とタービンシャフト5の間に挿入されたベアリングスリーブ21aを有しており、潤滑・冷却用のオイルによりベアリングスリーブ21aの内外周面上にそれぞれ油膜を形成することで、ハウジング2とタービンシャフト5の間に浮動軸受を構成している。
スラスト軸受22は、タービンシャフト5を跨ぐようにコンプレッサハウジング11とベアリングハウジング12の間で挟圧保持された略馬蹄形のスラスト軸受板22aと、そのスラスト軸受板22aの中心部の両面に対向する略コの字断面の環状のスラストカラー22bとによって構成されており、スラスト軸受板22aには強制潤滑用のオイル通路22cが形成されている。
具体的には、ラジアル軸受21のベアリングスリーブ21aは、タービンシャフト5との間に略円筒状の内側オイル通路21bを形成する一方、ベアリングハウジング12との間に略円筒状の外側オイル通路21cを形成している。また、ベアリングスリーブ21aには、内側オイル通路21bおよび外側オイル通路21cを連通させる複数の連通路21dが形成されている。
また、スラスト軸受板22aのオイル通路22cは、下流端側でスラストカラー22bに向かって開口するとともに、上流端側でベアリングハウジング12に形成されたオイル供給通路23に連通しており、このオイル供給通路23は、外側オイル通路21cを取り囲むベアリングハウジング12の軸穴内周壁面12h上にも開口している。
さらに、オイル供給通路23には、エンジン運転時に図外のオイルポンプにより加圧された潤滑・冷却用のオイルが導入されるようになっており、このオイル供給通路23からのオイルによってラジアル軸受21およびスラスト軸受22のそれぞれの回転摺動部位が潤滑および冷却されるようになっている。
ラジアル軸受21およびスラスト軸受22の強制潤滑に供された後のオイルは、スラスト軸受22を収納するベアリングハウジング12の軸穴内周壁面12hの両端側から、ベアリングハウジング12のドレン室12c内に流出するとともに、スラスト軸受22のスラスト軸受板22aとスラストカラー22bの間の回転摺動隙間からコンプレッサハウジング11側にも流出する。
一方、コンプレッサホイール4とスラスト軸受22の間には、シールリング部8を保持するシールリングリテーナ25が設けられており、シールリングリテーナ25のスラスト軸受22側には、略円板状のオイルそらし板であるデフレクタ30が装着されている。
このデフレクタ30は、シールリングリテーナ25より十分に大径に形成されており、シールリングリテーナ25の片面側を覆うことで、スラスト軸受22側から流出する強制潤滑後のオイルがコンプレッサホイール4側の回転摺動部位に入るのを阻止する機能を有している。
図1ないし図4に示すように、デフレクタ30は、その所定半径より外周側の部分でスラスト軸受22のスラスト軸受板22aと共に、コンプレッサハウジング11のリテーナプレート部分14とベアリングハウジング12との間に挟圧保持されている。
また、図3に示すように、デフレクタ30は、タービンシャフト5およびシールリングリテーナ25の内端部が貫通する中心穴31と、複数の締結ボルト41(図1参照)が貫通する複数のボルト穴32とを有している。
さらに、デフレクタ30は、スラスト軸受22のスラスト軸受板22aの一面側でスラストカラー22bの一端部を収納する凹部33と、凹部33の下端部からベアリングハウジング12のドレン室12c内に向かって斜下方に延びる舌片部34と、凹部33の外方で前記所定半径より外周側の部分を構成する平板部35と有している。
デフレクタ30の舌片部34は、ベアリングハウジング12のドレン室12cの内方側まで延びており、その舌片部34の先端側の下方側(鉛直方向の下方側)には、強制潤滑後のオイルを外部に排出させるドレン穴12dが形成されている。
このドレン穴12dは、ベアリングハウジング12のドレン室12cの内底側で漏斗状に傾斜する環状傾斜面12eの下端側に開口しており、図示しないリターン通路を通してエンジン下部のオイルパン内に連通している。
また、デフレクタ30の舌片部34は、スラスト軸受22側から流出する際にスラスト軸受板22aと連れ回りながら流下したり遠心力で放出されたりする強制潤滑後のオイルを、タービンシャフト5に対して交差しつつコンプレッサホイール4側からドレン穴12d側に向かう図3および図4中の矢印FL方向に向けて流下させる、オイル案内面34aを有している。
さらに、デフレクタ30の舌片部34は、強制潤滑後のオイルがオイル案内面34aを通過して流出する流出側部分34cに、ドレン穴12dの径方向に延びる第1縁部34dと、その第1縁部34dに対して流出方向である矢印FL方向よりドレン穴12dから外れる側に方向付けられた第2縁部34eとを有している。
舌片部34は、これら第1縁部34dおよび第2縁部34eにより、舌状の先端側の輪郭形状34fに対してオイルの流出方向で凹状をなす切欠き34bを形成しており、この切欠き34bは、図4に示すように、鉛直方向においてドレン穴12dと重なる範囲内に位置している。
より具体的には、舌片部34の流出側部分34cに近いドレン穴12dの図4中の左上側で、第1縁部34dがドレン穴12dの内方側に入り込むとともに、第2縁部34eがドレン穴12dの図4中の上縁部付近に沿って延びている。そして、オイル案内面34aを通過するオイルが、第1縁部34dおよび第2縁部34eのうちいずれかの上方を通ってドレン室12c内に流下し、そのオイルの少なくとも一部によってドレン穴12d内に直接に落ち込む流れが形成されるようになっている。なお、図2に示すように、ベアリングハウジング12のタービンホイール6側の端部近傍には、ウォータジャケット12jが形成されている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のターボチャージャのオイルドレン構造においては、ターボチャージャ1の運転時に軸受装置7のラジアル軸受21およびスラスト軸受22に強制潤滑用のオイルが供給され、強制潤滑後のオイルが、ベアリングハウジング12の軸穴内周壁面12hの両端側からドレン室12c内に流出するとともに、スラスト軸受22のスラスト軸受板22aとスラストカラー22bの間の回転摺動隙間からも流出する。
このとき、スラスト軸受22から流出するオイルがスラストカラー22bと連れ回りながら遠心力で放出されたり流下したりするので、デフレクタ30に当たってベアリングハウジング12のドレン室12c内に流入するオイルは、ベアリングハウジング12の軸穴内周壁面12hの両端側からドレン室12c内に流出するオイルと合流しつつ、ドレン室12c内を旋回し、ドレン穴12dを通して外部に排出される。
いま、エンジンの排気エネルギが増加してタービンホイール6の回転数[rpm]が上昇したとすると、タービンシャフト5の回転数が増すとともに、図外のオイルポンプからオイル供給通路23に供給されるオイルの流量や圧力が増加する。また、スラスト軸受22から流出するオイルの量も増加し、ドレン室12c内におけるオイルの旋回も強まる傾向となる。
ここで、仮に、デフレクタ30に代えて、図6に示すように切欠きのない舌片部54を有する比較例のデフレクタ50を使用したとすると、ドレン室12c内のオイルがドレン穴12dの周りで旋回・滞留する時間が長くなり、ドレン室12c内の油面が上昇する可能性がある。
しかし、本実施形態では、スラスト軸受22より放出されるオイルがドレン室12c内に単に旋回流として流れ込むのではなく、デフレクタ30の舌片部34に切欠き34bを通して直接ドレン穴12dに向けて排出される流れが形成される。すなわち、本実施形態では、デフレクタ30を介してドレン室12c内に排出されるオイルのうち、直接ドレン穴12dに直接に流入する割合が増える。
しかも、本実施形態では、デフレクタ30の舌片部34のオイル案内面34aを通過して切欠き34bからドレン室12c内に落とし込まれるオイルが、その表面張力によって、ドレン穴12dの周囲の旋回流をドレン穴12dの内方側に引き込む作用をなすことで、ドレン室12c内を旋回するオイルがドレン穴12dに流入し易くなる。その結果、油面上昇によるシールリング部8からのオイルの漏出を有効に抑制することができる。
したがって、ターボチャージャ1において、ドレン穴12dを小さくし、ドレン室12cの容積を狭くしなければならないような場合でも、強制潤滑後のオイルがドレン室12c内を旋回・滞留する時間を十分に短縮し、ドレン室12c内における油面上昇を有効に抑えることができる。
その結果、ドレン室12c内の油面が上昇して、デフレクタ30の背面側にオイルが流入してコンプレッサホイール4側のシールリング部8にオイルが浸入するようなことが生じ難くなる。
このように、本実施形態では、強制潤滑後のオイルがデフレクタ30のオイル案内面34aから流出するとき、その流出オイルの一部によってドレン穴12d内に直接的に落ち込むオイルの流れが形成されるとともに、ドレン穴12dの周囲に流下し旋回しようとするオイルの流れが、ドレン穴12d内に落ち込むオイルの流れに引き寄せられる。
すなわち、デフレクタ30のオイル案内面34a上を通過するオイルが、ドレン室12c内に入ってドレン穴12dの周囲を旋回する流れとドレン穴12d内に落ち込む方向に偏向された流れとを含むので、ドレン穴12dを通したオイルのドレン性が向上する。
したがって、ベアリングハウジング12内に流入した強制潤滑後のオイルがドレン穴12dを通して外部に迅速に排出されることになり、コンプレッサホイール4側のシールリング部8等からのオイルの漏出が有効に抑制されることとなる。
しかも、本実施形態では、デフレクタ30の一部に切欠き34bを形成するので、低コストに、かつ、最小限のスペースでドレン室12cからのオイルのドレン性を向上させることができる。
このように、本実施形態によれば、軸受潤滑後のオイルをベアリングハウジング12内のドレン穴12dから迅速に排出させ、コンプレッサホイール4側のシールリング部8等からのオイルの漏出を有効に抑制することができるターボチャージャのオイルドレン構造を提供することができる。
加えて、第1縁部34dおよび第2縁部34eを形成することで、ドレン穴12dの周囲に流下し旋回しようとするオイルの流れをドレン穴12d内に落ち込むオイルの流れによってドレン穴12d内に引き寄せる効果を高めることができる。
なお、上述の一実施形態においては、デフレクタ30の舌片部34の第1縁部34dと第2縁部34eとが、図4中で約90度の交差角をなしていた。しかし、第1縁部34dと第2縁部34eとは、90度以上または90度以下の交差角をなしていてもよい。
また、切欠き34bは、オイルの流出方向で凹状をなすものとしたが、舌片部34を貫通する少なくとも1つの穴で構成されてもよい。
さらに、上述の一実施形態では、デフレクタ30の舌片部34のオイル案内面34aを略平坦な面として図示したが、矢印FL方向に向かうオイルの流れを形成する凹凸、例えば溝を形成したりしてもよい。
以上のように、本発明は、軸受潤滑後のオイルをベアリングハウジング内のドレン穴から迅速に排出させ、ドレン穴以外からのオイルの漏出を有効に抑制することができるターボチャージャのオイルドレン構造を提供することができる。このような本発明は、ベアリングハウジング内の軸受部の強制潤滑後のオイルを外部に排出させるターボチャージャのオイルドレン構造全般に有用である。
1…ターボチャージャ(過給機)、2…ハウジング、3…ロータ、4…コンプレッサホイール、5…タービンシャフト、6…タービンホイール、7…軸受装置、8,9…シールリング部、11…コンプレッサハウジング、12…ベアリングハウジング、12c…ドレン室、12d…ドレン穴、12e…環状傾斜面、12h…軸穴内周壁面、13…タービンハウジング、14…リテーナプレート部分、21…ラジアル軸受(強制潤滑式の軸受)、21a…ベアリングスリーブ、21b…内側オイル通路、21c…外側オイル通路、21d…複数の連通路、22…スラスト軸受(強制潤滑式の軸受)、22a…スラスト軸受板、22b…スラストカラー、22c…オイル通路、23…オイル供給通路、25…シールリングリテーナ、30…デフレクタ、31…中心穴、33…凹部、34…舌片部、34a…オイル案内面、34b…切欠き、34c…流出側部分、34d…第1縁部、34e…第2縁部、34f…先端側の輪郭形状、35…平板部、41…締結ボルト

Claims (1)

  1. コンプレッサホイールとタービンホイールを連結するタービンシャフトを回転自在に支持する強制潤滑式の軸受と、前記軸受を収納するとともに前記強制潤滑後のオイルを外部に排出させるドレン穴が形成されたハウジングと、前記強制潤滑後のオイルを前記タービンシャフトに対し交差しつつ前記コンプレッサホイール側から前記ドレン穴側に向かう方向に向けて流下させるオイル案内面を有するデフレクタと、を備えたターボチャージャのオイルドレン構造であって、
    前記デフレクタは、前記強制潤滑後のオイルが前記オイル案内面を通過して流出する流出側部分に該流出の方向で凹状をなす切欠きを有し、該切欠きが、鉛直方向で前記ドレン穴と重なる範囲内に位置していることを特徴とするターボチャージャのオイルドレン構造。
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