JP2015086588A - 車両用ドア制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作感の低下を抑制すること。【解決手段】ドア12には、そのドア12に対して制動力を付与するドア制動装置20が設けられている。ドア制動装置20は、ドア12の回動方向とドアアウタハンドル17及びドアインナハンドル18の操作に応じて、ドア12の回動に対する制動力をドア12に対して付与する。例えば、ドア制動装置20は、ドアアウタハンドル17とドアインナハンドル18が非操作状態であってドア12の回動方向が開方向であるとき、ドア12の回動に対して制動力を付与する。また、ドア制動装置20は、ドアアウタハンドル17またはドアインナハンドル18が操作されているとき、またはドア12の回動方向が閉方向であるとき、ドア12の回動に対して制動力を付与しない。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ドア制動装置に関する。
従来、車両用ドアには、ドアチェック機構が設けられている。ドアチェック機構は、例えば車両本体側からドア内に挿入されたチェッカアームの動きを、ドアの開閉に伴いゴム製又は金属製スプリング等の機械的な制動手段により所定の荷重で制限する。このようなドアチェック機構は、操作者に適度なドア開閉操作の感触を与えると共に、ドアが所定の開度になったときにドアに制動力や節度感を与えてドアを静止状態に保持する。また、例えば電磁力を用いたブレーキ機構とそれを制御する制御部を含み、ブレーキ機構によりドアを停止状態に保持するドア開閉制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなドア開閉制御装置は、センサ等によりドアに対する操作を検出して、制御部によってブレーキ機構によるブレーキを解除する。
特許第4261305号公報
ところで、上記のように、機械的な制動手段によりドアの動きを制限するドアチェック機構では、保持するために複数の保持ポイントが設定されている。このため、ドアを開くとき、強風や停車位置の地形(傾き)等の外乱要因により次の保持ポイントまでドアが不意に引っ張られて開いたりする等のように、操作感を低下させる場合がある。また、ブレーキ機構と制御部を含むドア開閉制御装置は、ブレーキの解除を指示するためのセンサ等に対する操作が必要となる。このような操作は、ドアの開閉に対する操作感の低下を招く場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、操作感の低下を抑制することにある。
上記課題を解決する車両用ドア制動装置は、車体に対して回動可能なドアの開閉動作に対する制動力を付与する車両用ドア制動装置であって、前記ドアを開けるためのドアハンドルの操作と前記ドアの回動方向とに基づいて、前記ドアハンドルが非操作状態であって前記回動方向が開方向であるとき、前記ドアの回動に対してモータによる制動力を付与する。
この構成によれば、ドアハンドルが非操作状態であって回動方向が開方向であるとき、例えば車内からドアを押して開ける時に、モータによる制動力がドアに対して付与されるため、強風等の外的要因によりドアが開く等の操作感の低下を抑制される。
上記の車両用ドア制動装置において、基端が前記車体に連結され、前記ドアの開閉方向に回動可能なラックと、前記ドア内に配設され前記ラックと噛合するピニオンと、を有し、前記ラックと前記ピニオンにより、前記モータの回転軸を前記ドアの回動に応じて回転させて前記モータによる制動力を前記ドアに付与することが好ましい。
この構成によれば、車体に連結されたラックと、そのラックに歯合されるピニオンにより、ドアの回動に対してモータを連動させてそのモータによりドアに対する制動力を発生させることができる。そして、ラックとピニオンにより機械的にモータをドアの回動に対して連動させることができ、モータを制御する電気回路が不要となる。
上記の車両用ドア制動装置において、開方向の前記ドアの回動による前記ピニオンの回転を前記モータの回転軸へ伝達し、閉方向の前記ドアの回動による前記ピニオンの回転を非伝達とするクラッチを有することが好ましい。
この構成によれば、ラックとピニオンによりドアの開方向の回動に対してモータを連動させ、ドアの閉方向においてモータを非連動とすることができ、ドアの開方向の回動に対してモータによる制動力を付与することが可能となる。また、ドアの閉方向において、モータが非連動となるため、軽い力でドアを閉じることが可能となる。
上記の車両用ドア制動装置において、前記モータの2つの端子間に接続され、前記ドアハンドルにワイヤを介して連結されて前記ドアハンドルの操作に応じて前記2つの端子間を接離する機械式スイッチを有することが好ましい。
この構成によれば、モータの2つの端子間を短絡することで、そのモータにおける回生による制動力が発生する。ドアハンドルの操作に応じてモータの2つの端子間を接離することで、ドアハンドルを操作している間、モータによる制動力を発生させないようにすることで、ドアハンドルの操作に基づくドアの回動が制限されない。
上記の車両用ドア制動装置において、前記ドアハンドルは、前記ドアの車外側のパネルに設けられたドアアウタハンドルと、前記ドアの車内側のパネルに設けられたドアインナハンドルとを含み、前記機械式スイッチは、前記モータの2つの端子にそれぞれ接続された2つの接続端子と、前記2つの接続端子に対して接離可能であって弾性体により押圧され、前記ドアアウタハンドルと前記ドアインナハンドルとそれぞれワイヤを介して連結された可動片を含むことが好ましい。
この構成によれば、ドアアウタハンドルとドアインナハンドルの操作を、ワイヤを介して機械式スイッチを制御することにより、機械的にモータの2つの端子間を短絡又は開放することができ、モータを制御する電気回路が不要となる。
上記の車両用ドア制動装置において、前記モータはその回転軸が、前記ドアの回転軸に対して平行に配設されたことが好ましい。
この構成によれば、モータがドア内において上下方向に配置されるため、車両用ドア制動装置の大きさが大きくなることが抑制される。
上記の車両用ドア制動装置において、前記ラックには、前記ドアの開閉方向に向う面に前記ピニオンが歯合される歯が形成され、前記ピニオンは、前記ラックと車両とを回動可能に連結する回動軸に対して平行な軸により回転するように配設されたことが好ましい。
この構成によれば、ラックがドアの上下方向の軸により回転するように配置されるため、車両用ドア制動装置の大きさが大きくなることが抑制される。
本発明の車両用ドア制動装置によれば、操作感の低下を抑制することができる。
車両用ドア制動装置の構成を示す概略図である。 車両用ドア制動装置の構成を示す説明図である。 車両用ドア制動装置の斜視図である。 ドア閉時における車両用ドア制動装置の説明図である。 ドア開時における車両用ドア制動装置の説明図である。 ドアチェック機構の説明図である。
以下、一実施形態を添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、部分的に拡大して示している場合があり、寸法,比率などは実際と異なる場合がある。
図1に示すように、車両10は、車体11と、車体11に対して回動可能なドア12を有している。ドア12は、車体11にアッパヒンジ13及びロアヒンジ14の軸13a,14aにて回動可能に組付けられている。ドア12の後端(図において左端)にはロック部材15が設けられている。車体11には、ロック部材15に対応するストライカ部材16が設けられている。そして、ドア12には、ロック部材15とストライカ部材16の係合を解除するためのドアアウタハンドル17及びドアインナハンドル18が設けられている。ドアアウタハンドル17は、ドア12の車外側に設けられ、ドアインナハンドル18は、ドア12の車内側に設けられている。ドアアウタハンドル17を車両外側に引くと、ロック部材15とストライカ部材16の係合が解除され、ドア12を開くことが可能となる。同様に、ドアインナハンドル18を室内側に引くと、ロック部材15とストライカ部材16の係合が解除され、ドア12を開くことが可能となる。
ドア12には、そのドア12に対して制動力を付与する車両用ドア制動装置(以下、単にドア制動装置という)20が設けられている。
ドア制動装置20は、ドア12の回動方向とドアアウタハンドル17及びドアインナハンドル18の操作に応じて、ドア12の回動に対する制動力をドア12に対して付与する。例えば、ドア制動装置20は、ドアアウタハンドル17とドアインナハンドル18が非操作状態であってドア12の回動方向が開方向であるとき、ドア12の回動に対して制動力を付与する。また、ドア制動装置20は、ドアアウタハンドル17またはドアインナハンドル18が操作されているとき、またはドア12の回動方向が閉方向であるとき、ドア12の回動に対して制動力を付与しない。
ドア制動装置20は、ラック21、装置本体31を有している。
ラック21の一端(基端)は垂直な軸22aを有するブラケット22によって車体11に対して回動可能に連結されている。ラック21は、その歯21aが側方(図1において紙面手前側であって、例えば車体外側)に向くように支持されている。
図4に示すように、ラック21のブラケット22は、ドア12の回動中心12aに対して、ドア12の幅方向(車両幅方向であって、例えば車両内側)に向ってオフセットされた位置に設けられている。回動中心12aは、図1に示すアッパヒンジ13及びロアヒンジ14の軸13a,14aである。
図1に示すように、装置本体31は、ハウジング32と、ハウジング32に固定されたモータ33とを有している。ハウジング32には、ラック21が移動可能に挿通されている。ハウジング32には、連結軸34、クラッチ35、ピニオン36が内蔵されている。連結軸34とクラッチ35とピニオン36は、同軸状に配置されている。また、モータ33の回転軸33a、連結軸34、クラッチ35、ピニオン36それぞれの回転軸は、ドア12の回動軸、つまりアッパヒンジ13及びロアヒンジ14の軸13a,14aと平行に設定されている。
ピニオン36は、ラック21と歯合されている。ラック21の基端は車体11に軸支され、装置本体31はドア12に固定されている。したがって、ラック21と装置本体31(ピニオン)は、ドア12の開閉により相対的に移動する。その相対的な移動に応じて、ピニオン36が正逆回転する。例えば、ドア12を開くときのピニオン36の回転を正転(CW)とし、ドア12を閉じるときを逆転(CCW)とする。
ピニオン36は、クラッチ35を介して連結軸34と連結され、その連結軸34は、モータ33の回転軸33aと一体回転するように連結されている。
クラッチ35はワンウェイクラッチであり、ピニオン36の回転方向に応じて、そのピニオン36の回転を連結軸34へと伝達する。連結軸34は、モータ33の回転軸33aと一体回転するように連結されている。したがって、ピニオン36の一方の回転は、クラッチ35と連結軸34を介してモータ33に伝達され、ピニオン36の他方の回転は、モータ33に対してクラッチ35により伝達されない。
例えば、クラッチ35は、ピニオン36が正転するとき、そのピニオン36の回転を連結軸34に伝達し、ピニオン36が逆転するとき、そのピニオン36の回転を伝達しない。したがって、ドア12を開くとき、ラック21と歯合するピニオン36の回転(正転)は、クラッチ35と連結軸34を介してモータ33の回転軸33aに伝達され、モータ33が回転する。一方、ドア12を閉じるとき、ラック21と歯合するピニオン36の回転(逆転)は、モータ33の回転軸33aに伝達されない。
図3に示すように、ハウジング32はブラケット32aを有し、そのブラケット32aにより装置本体31がドア12のパネル(例えばインナーパネル)に固定されている。なお、図3に示すハウジング32は、ラック21とピニオン36の状態を示すため、上蓋部が省略されている。
図2に示すように、モータ33は例えば直流モータである。モータ33の両端子33b,33cはスイッチ41に接続されている。
スイッチ41は、2つの端子42a,42bと、可動片43、弾性部材としてのばね44を有している。2つの端子42a,42bは、それぞれモータ33の端子33b,33cに接続されている。可動片43は両端子42a,42bに対して接離可能であり、ばね44の弾性力によって両端子42a,42bと接触する。これにより、モータ33の両端子33b,33c間は、短絡される。
図1に示すように、モータ33の回転軸33aは、連結軸34とクラッチ35を介してピニオン36に連結され、
可動片43は、ワイヤ51を介してドアアウタハンドル17に接続されるとともに、ワイヤ52を介してドアインナハンドル18に接続されている。可動片43は、ドアアウタハンドル17の操作によって両端子42a,42bから離間する。同様に、可動片43は、ドアインナハンドル18の操作によって両端子42a,42bから離間する。これにより、モータ33の両端子33b,33c間は、開放される。
次に、上記のドア制動装置20の作用を説明する。
図4に示すように、ドア12が全閉位置にある。ドア12は、図1に示すロック部材15とストライカ部材16により固定されている。
車内の操作者は、ドアインナハンドル18を操作してドアロックを解除した後、ドア12のインナーパネルに設けられたアームレストを把持してドア12を車両外側に向って押す。
図5に示すように、ドア12を車両外側に向って押すと、ドア12の回動に応じて、ラック21によってピニオン36が矢印61方向に回転する。そのピニオン36の回転は、図1に示すクラッチ35と連結軸34を介してモータ33の回転軸33aへ伝達され、その回転軸33aが回転する。上記のように、ドアインナハンドル18を操作すると、図2に示すスイッチ41は、端子42a,42bから可動片43が離間する。したがって、ドアインナハンドル18を操作している間、モータ33の両端子33b,33c間は、開放される。したがって、モータ33はフリー状態である。このため、ピニオン36の回転に対する制動力がないため、ドア12は容易に開く。
そして、操作者が例えばアームレストを把持してドア12を車両外側に向って押す。このとき、ドアインナハンドル18が操作されていないため、図2に示すスイッチ41は、端子42a,42bに可動片43が接触し、モータ33の端子33b,33c間が短絡される。すると、モータ33が回生ブレーキ状態となる。この状態におけるモータは、ピニオン36の回転に対する制動力となり、ドア12の開方向における移動が制限される。したがって、開方向におけるドア12の移動が抑制される。
車外の操作者は、図1に示すドアアウタハンドル17を操作して、ドア12を開く。このとき、上記のように、ドアアウタハンドル17を操作すると、図2に示すスイッチ41は、端子42a,42bから可動片43が離間し、モータ33の両端子33b,33c間は開放される。したがって、モータ33はフリー状態であるため、ピニオン36の回転に対する制動力がなく、ドア12は容易に開く。そして、操作者がドアアウタハンドル17から手を離すと、モータ33は回生ブレーキ状態となり、ドア12の開方向の移動に対する制動力となる。
また、両端子33b,33cが短絡されて回生ブレーキ状態にあるモータ33は、回転軸33aにおける回転が速いほど、その回転に対する制動力(ブレーキ力)が大きくなる。したがって、強風や停車位置の地形(傾き)等の外乱要因によってドア12が開方向に移動するとき、その移動に応じた制動力が生じるため、不意にドア12が急激に開く等の操作感の低下が抑制される。
図5に示すように、ドア12を閉じるとき、ドア12の回動に応じて、ラック21によってピニオン36が矢印62方向に回転する。そのピニオン36の回転は、図1に示すクラッチ35によって連結軸へと伝達されない。すなわち、ピニオン36が空転することになる。このため、車外又は車内の操作者は、容易にドア12を閉じることができる。また、クラッチ35がピニオン36の回転を伝達しないことによりブレーキ力が発生しない。このため、センサなどに対する操作によってブレーキ機構を解除するなどの余分な動作を必要とすることなく、ドア12を閉じることができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ドア12には、そのドア12に対して制動力を付与するドア制動装置20が設けられている。ドア制動装置20は、ドア12の回動方向とドアアウタハンドル17及びドアインナハンドル18の操作に応じて、ドア12の回動に対する制動力をドア12に対して付与する。例えば、ドア制動装置20は、ドアアウタハンドル17とドアインナハンドル18が非操作状態であってドア12の回動方向が開方向であるとき、ドア12の回動に対して制動力を付与する。また、ドア制動装置20は、ドアアウタハンドル17またはドアインナハンドル18が操作されているとき、またはドア12の回動方向が閉方向であるとき、ドア12の回動に対して制動力を付与しない。
したがって、ドアアウタハンドル17とドアインナハンドル18が非操作状態であってドア12の回動方向が開方向であるとき、例えば車内からドア12を押して開ける時に、モータ33による制動力がドア12に対して付与されるため、操作者が意図しない強風等の外的要因によりドア12が開く等の操作感の低下を抑制することができる。
(2)ドア制動装置20のラック21の一端(基端)は垂直な軸22aを有するブラケット22によって車体11に対して回動可能に連結されている。装置本体31のピニオン36は、ラック21と歯合されている。したがって、ラック21と装置本体31(ピニオン)は、ドア12の開閉により相対的に移動する。その相対的な移動に応じて、ピニオン36が正逆回転する。
したがって、ラック21とピニオン36の機械的な構成によりモータ33をドア12の回動に対して連動させることができる。このため、モータ33を制御するための制御部やドア12の回動を検出するためのセンサ等を必要としないため、ドア制動装置20のコストの上昇を抑制することができる。また、モータ33を用いながら駆動電源を必要とせず、ドア12の回動に対して制動力を付与することができる。
(3)装置本体31は、モータ33の回転軸33aとピニオン36の間にクラッチ35が介在されている。クラッチ35はワンウェイクラッチであり、開方向のドア12の回動によるピニオン36の回転をモータ33の回転軸33aへ伝達する。一方、クラッチ35は、閉方向のドア12の回動によるピニオン36の回転を非伝達とする。
したがって、ラック21とピニオン36によりドア12の開方向の回動に対してモータ33を連動させることで、ドア12の開方向の回動に対してモータ33による制動力を付与することができる。そして、ドア12の閉方向においてモータ33を非連動とすることで、軽い力でドア12を閉じることが可能となる。
(4)モータ33の両端子33b,33cはスイッチ41に接続されている。スイッチ41は、2つの端子42a,42bと、可動片43、弾性部材としてのばね44を有している。2つの端子42a,42bは、それぞれモータ33の端子33b,33cに接続されている。可動片43は両端子42a,42bに対して接離可能である。可動片43は、ワイヤ51を介してドアアウタハンドル17に接続されるとともに、ワイヤ52を介してドアインナハンドル18に接続されている。可動片43は、ドアアウタハンドル17の操作によって両端子42a,42bから離間する。同様に、可動片43は、ドアインナハンドル18の操作によって両端子42a,42bから離間する。これにより、モータ33の両端子33b,33c間は、開放される。
したがって、ドアアウタハンドル17またはドアインナハンドル18の操作に応じて、モータ33の2つの端子33b,33cの間を接離する。ドアアウタハンドル17またはドアインナハンドル18を操作している間、モータ33による制動力は発生しない、つまりドア12の回動が制限されない。このため、例えば車外からドアアウタハンドル17を操作してドア12を開くとき、モータ33による制動力がドア12に対して付与されないため、ドア12を軽い力で開くことができる。そして、ワイヤ51,52によりスイッチ41の可動片43とドアアウタハンドル17、ドアインナハンドル18が連結され、モータ33を制御するための制御部の電気回路を必要としないため、ドア制動装置20のコストの上昇を抑制することができる。
(5)装置本体31は、ハウジング32と、ハウジング32に固定されたモータ33とを有している。ハウジング32には、ラック21が移動可能に挿通されている。ハウジング32には、連結軸34、クラッチ35、ピニオン36が内蔵されている。連結軸34とクラッチ35とピニオン36は、同軸状に配置されている。また、モータ33の回転軸33a、連結軸34、クラッチ35、ピニオン36それぞれの回転軸は、ドア12の回動軸、つまりアッパヒンジ13及びロアヒンジ14の軸13a,14aと平行に設定されている。
したがって、モータ33は、その回転軸33aがドア12内において上下方向となるように配置されている。同様に、連結軸34、クラッチ35、ピニオン36それぞれの回転軸は、ドア12の上下方向となるように配置されている。このため、装置本体31をコンパクトに形成することが可能となり、ドア12に搭載される他の装置、例えばドア12のウインドウガラスを開閉する装置などとの干渉を防ぐことが可能となる。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態に対し、ドアチェック機構を併用するようにしてもよい。
図6は、ドアチェック機構70の一例を示す。ドアチェック機構70のチェッカアーム71は、略中央に溝部を有し、溝部の両側にそれぞれ傾斜角一定の斜面が形成され、その両側に逆方向の傾斜の斜面が形成されている。チェッカアーム71の基端に設けられたブラケット73は車体に固定され、これによりチェッカアームが車体に対して回動可能である。ドアが開閉するとき、上述の溝部や斜面がチェッカ本体72の内部を通過する。その際、チェッカ本体72に設けられた弾性体の付勢力により摺動抵抗が発生し、チェッカアーム71とチェッカ本体72の間の相対的な移動が制限される。
上記実施形態のドア制動装置20は、ドア12の開方向において、ドア12の移動に対する制動力を発生する。したがって、ドアチェック機構70において、ドアを開くとき、強風や停車位置の地形(傾き)等の外乱要因によりド次の保持ポイントまでドアが引っ張られて開いたりする等の操作感の低下を抑制することができる。
・上記実施形態ではモータ33を例えば直流モータとしたが、モータ33を適宜変更してもよい。また、ピニオン36とモータ33の回転軸33aの間にギアを設け、モータ33の回転軸33aの回転数とピニオン36の回転数とを互いに異なるようにしてもよい。このように設けたギアの歯数、つまりピニオン36の回転数とモータ33の回転軸33aの回転数の差により、ドア12に対する制動力を調整することができる。
・上記実施形態のドアはフロントドアに限定されるものではなく、その他のドア、例えばリアドア、バックドア、等であっても良い。
12…ドア、17…ドアアウタハンドル、18…ドアインナハンドル、20…車両用ドア制動装置、21…ラック、21a…歯、33…モータ、33a…回転軸、33b,33c…端子、35…クラッチ、36…ピニオン、40…スイッチ、42a,42b…接続端子、43…可動片、44…ばね、51,52…ワイヤ。

Claims (7)

  1. 車体に対して回動可能なドアの開閉動作に対する制動力を付与する車両用ドア制動装置であって、
    前記ドアを開けるためのドアハンドルの操作と前記ドアの回動方向とに基づいて、前記ドアハンドルが非操作状態であって前記回動方向が開方向であるとき、前記ドアの回動に対してモータによる制動力を付与すること、
    を特徴とする車両用ドア制動装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア制動装置において、
    基端が前記車体に連結され、前記ドアの開閉方向に回動可能なラックと、
    前記ドア内に配設され前記ラックと噛合するピニオンと、
    を有し、
    前記ラックと前記ピニオンにより、前記モータの回転軸を前記ドアの回動に応じて回転させて前記モータによる制動力を前記ドアに付与すること、
    を特徴とする車両用ドア制動装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドア制動装置において、
    開方向の前記ドアの回動による前記ピニオンの回転を前記モータの回転軸へ伝達し、閉方向の前記ドアの回動による前記ピニオンの回転を非伝達とするクラッチを有すること、
    を特徴とする車両用ドア制動装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両用ドア制動装置において、
    前記モータの2つの端子間に接続され、前記ドアハンドルにワイヤを介して連結されて前記ドアハンドルの操作に応じて前記2つの端子間を接離する機械式スイッチを有すること
    を特徴とする車両用ドア制動装置。
  5. 請求項4に記載の車両用ドア制動装置において、
    前記ドアハンドルは、
    前記ドアの車外側のパネルに設けられたドアアウタハンドルと、前記ドアの車内側のパネルに設けられたドアインナハンドルとを含み、
    前記機械式スイッチは、前記モータの2つの端子にそれぞれ接続された2つの接続端子と、前記2つの接続端子に対して接離可能であって弾性体により押圧され、前記ドアアウタハンドルと前記ドアインナハンドルとそれぞれワイヤを介して連結された可動片を含むこと、
    を特徴とする車両用ドア制動装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用ドア制動装置において、
    前記モータはその回転軸が、前記ドアの回転軸に対して平行に配設されたこと
    を特徴とする車両用ドア制動装置。
  7. 請求項2〜5の何れか一項に記載の車両用ドア制動装置において、
    前記ラックには、前記ドアの開閉方向に向う面に前記ピニオンが歯合される歯が形成され、
    前記ピニオンは、前記ラックと車両とを回動可能に連結する回動軸に対して平行な軸により回転するように配設されたこと、
    を特徴とする車両用ドア制動装置。
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