JP2015086506A - 路盤構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設のバラスト道床に充填材を流し込んで新たな路盤を構築する方法において、路盤上面に容易に排水勾配をつけることができるようにする。
【解決手段】バラスト道床21の上に敷設された軌きょう22の幅方向両側方に、一対の土留め壁11,12を、軌きょう22の敷設方向に沿うように、かつ、少なくとも既存の路盤1の上面から新たに設けようとする路盤1Aの上面高さを越える程度の高さとなるように設置し、一対の土留め壁のうち一方の土留め壁12の近傍から、一対の土留め壁11,12に挟まれたバラスト道床21に、充填開始から所定時間経過後に流動性を失う硬化特性を有するとともに、充填開始から所定時間で、一対の土留め壁のうち他方の土留め壁12の所定高さまで達し、上面に、一方の土留め壁11から他方の土留め壁12へ向かうに従って所定の割合で下がっていくような勾配が付いた状態となるような流動性を有する充填材Gを流し込む。
【選択図】図9

Description

本発明は、バラスト軌道の路盤を構築する方法に関する。
バラスト軌道は、土やアスファルト、コンクリート等の路盤の上に設けられるバラスト道床と、その上に敷設される軌きょうからなる。バラスト軌道上に雨が降ると、雨水がバラスト道床を通り抜け路盤に達することになるが、路盤の条件によってはこの雨水が路盤上に長時間滞水し続け、路盤を脆弱化させてしまうことがある。路盤が脆弱化すると、車両が通過する際のバラストの沈下量が大きくなってレールにゆがみが生じ易くなる上に、保線作業の効果が持続しにくくなって頻繁に保線作業が必要となってしまう。
そこで、路盤を強靭化する改良を行うことにより、軌道の保守周期を長くする技術が検討されている。従来、路盤の改良工法の一つとして、バラストに液状の充填材を流し込んで硬化させ、バラストの空隙を充填することにより、バラスト道床のバラストを骨材とする新たな改良路盤を構築する工法が提案されている(非特許文献1参照)。この工法は、既存のバラストを撤去する手間が省けるので、工期の短縮や環境負荷の低減を図ることが出来る。
鉄道総合技術研究所「施設研究ニュース」No.274、p3,4
ところで、路盤上の滞水は、土路盤の場合に限らず、改良路盤にも影響する場合がある。そこで、改良路盤を設ける際には、改良路盤の上面を軌道の敷設方向と直交する方向に傾斜させ、雨水などを側方へ流すようにすることが求められる。なお、この傾斜は3パーセント程度の勾配を設けるものとされている。
しかしながら、従来行われてきたバラストに充填材を充填して改良路盤とする工法は、5〜10m程度の脆弱化している範囲を部分的に改良することを想定したもので、勾配をどのようにつけるか工夫したものとなっていない。
つまり、従来の既設道床に充填材を流し込む路盤構築方法は、排水勾配を形成することができないために、広範囲に亘る改良路盤の構築には採用することが出来なかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、既設のバラスト道床に充填材を流し込んで新たな路盤を構築する方法において、路盤上面に容易に排水勾配をつけることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、既設のバラスト道床の少なくとも一部に充填材を充填し、充填された充填材を硬化させることにより、バラストを骨材とする路盤を構築する路盤構築方法において、前記バラスト道床の上に敷設された軌きょうの幅方向両側方に、一対の土留め壁を、前記軌きょうの敷設方向に沿うように、かつ、少なくとも既存の路盤の上面から新たに設けようとする路盤の上面高さを越える程度の高さとなるように設置し、前記一対の土留め壁のうち一方の土留め壁の近傍から、前記一対の土留め壁に挟まれた前記バラスト道床に、充填開始から所定時間経過後に流動性を失う硬化特性を有するとともに、充填開始から所定時間経過後、前記一対の土留め壁のうち他方の土留め壁の所定高さまで達し、かつ、上面に、前記一方の土留め壁から前記他方の土留め壁へ向かうに従って所定の割合で下がっていくような勾配が付いた状態となるような流動性を有する充填材を流し込み、前記充填材を硬化させることを特徴とする。
本発明は、「既設のバラスト道床の少なくとも一部に充填材を充填」することとしているので、既設のバラスト道床の上部を引き続きバラスト道床として用いる場合や、既設のバラスト道床はすべて新設路盤の骨材に用いる場合が含まれる。
また、「軌きょうの幅方向両側方に、土留め壁を・・設置」には、既設のバラスト道床の側方に既設のバラストを全て挟むように設ける場合と、既設のバラスト道床を途中で分断するように設ける場合とが含まれる。
このようにすれば、既存のバラスト道床に充填材を流し込むだけで、硬化した充填材の上に更に充填材を充填して均したり、硬化した充填材の上面を斜めに削ったりする等の工程を経ることなく、路盤の上面に所定の勾配をつけることができるので、広範囲に亘って長く延び、かつ上面に所定の排水勾配が付けられた路盤を容易に新設することができる。
なお、上記発明において、例えば、前記充填材として、超速硬性材料を含む粉体材料、水、および減水剤を、前記粉体材料の総重量に対する水の重量の割合が50%以上55%以下となるように混合されたものを用いるようにするとよい。
このようにすれば、単線軌道の路盤として必要な幅2〜5m程度の路盤を構築する場合であっても、充填材が一方の土留め壁から他方の土留め壁に達することの出来る流動性を有するので、上面に勾配を有する路盤を容易に新設することができる。
また、好ましくは、上記発明において、前記充填材を充填する前に施工現場の気象条件を測定し、測定した気象条件に基づいて、前記充填材に、凝結遅延剤を、前記充填材が充填開始から20分以上40分以下の時間経過後に流動性を失うようになる量を計りとって添加し、その後、前記充填材を充填するようにするとよい。
このようにすれば、充填材が他方の土留め壁に到達する前、或いは充填材の上面の勾配が所定の範囲となる前に充填材が硬化してしまうのを防ぐことが出来る。
本発明によれば、既設のバラスト道床に充填材を流し込んで新たな路盤を構築する方法において、路盤上面に容易に排水勾配をつけることができるようになる。
実施形態の充填材の成分を決定するために行った実験の概要を示した図である。 図1の器具を用いて行った実験の各種条件を示した表である。 サンプル1,2の充填材を用いた場合の実験結果を示したグラフである。 サンプル3,4の充填材を用いた場合の実験結果を示したグラフである。 サンプル5の充填材を用いた場合の実験結果を示したグラフである。 サンプル6の充填材を用いた場合の実験結果を示したグラフである。 実施形態の充填材の成分を決定するために行った実験の概要を示した図である。 サンプル5,6の充填材を用いた場合の実験結果の詳細を示したグラフである。 第1実施形態の路盤構築方法の流れを示した図である。 第2実施形態の路盤構築方法の流れを示した図である。 第3実施形態の路盤構築方法の流れを示した図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔充填材〕
まず、本実施形態の路盤構築方法で用いる充填材について説明する。
本実施形態では、充填材として、超速硬性材料、フィラー、水、減水剤、凝結遅延剤を混合したものを用いる。
超速硬性材料は、例えば、ジェットセメントクリンカーなどの粉体材料である。
フィラーは、ブリージングを防ぐために添加する粉体材料である。
減水剤は、超速硬性材料を分散させて充填材の流動性を高めるとともに、硬化後の充填材の強度を高めるために添加する液体材料である。
なお、粉体材料(超速硬性材料およびフィラー)の総重量に対する水の重量の割合(以下W/材値)、および減水剤の添加量を調節することにより、充填材の流動性の度合いは調節可能である。本実施形態では、W/材値を50〜55%の範囲にしている。このような混合割合とすることにより、本実施形態の充填材は、JAロート流下時間が12.9〜14.5秒程度の流動性を有したものとなる。
凝結遅延剤は、充填材が硬化するまでの時間を遅らせるために添加するものである。この凝結遅延剤の添加量を多くしていくことで、充填剤の練上がりから流動性を失うまでの時間(以下可使時間)が、添加しない場合に比べて長くなっていく。
なお、同じ量の凝結遅延剤を混入しても、施工時の気象条件(気温等)によって可使時間は変わってくるので、充填材を使用する直前の気象条件に応じて適量を添加するようにする。本実施形態では、可使時間が20〜40分の範囲となるような量を添加する。
(具体例)
ここで、本実施形態の充填材のW/材値や可使時間を上記範囲に絞るために行った実験の内容について説明する。図1は実験方法を示した図、図2は実験条件を纏めた表、図3〜6は、各充填材を用いて形成した路盤サンプルについて、流し込み位置からの距離と、固化面のバラスト上面からの距離との関係を示したグラフである。
まず、流動性および可使時間が異なる5種類の充填材サンプル1〜5と、幅(D)0.3m×高さ(H)0.4m×長さ(W)2.4mの小型型枠M1と、幅(D)0.3m×高さ(H)0.4m×長さ(W)4.8mの大型型枠M2を用意した。サンプル1はW/材値が60%で可使時間が20分、サンプル2はW/材値が70%で可使時間が20分、サンプル3はW/材値が60%で可使時間が40分、サンプル4はW/材値が55%で可使時間が40分、サンプル5はW/材値が50%で可使時間が40分となっている。
次に、各充填材サンプル1〜5の比重をそれぞれ測定した。その結果、サンプル1は1.67kg/m、サンプル2は1.63kg/m、サンプル3は1.67kg/m、サンプル4は1.72kg/m、サンプル5は1.76kg/mであった。
また、各充填材サンプル1〜5を所定量(1000cc)計り取り、それぞれのJAロート流下時間を調べた。その結果、サンプル1は12.6秒、サンプル2は11.6秒、サンプル3は12.3秒、サンプル4は12.9秒、サンプル5は14.5秒であった。
次に、この小型型枠M1または大型型枠M2内にバラストBを、上面が水平で、型枠M1,M2の底面から上面までの高さ(h)が0.3mとなるように詰め、型枠M1,M2の一端から上記5種類の充填材サンプル1〜5のうち何れかを、図1に示すように型枠M1,M2の一端から複数回に分けて連続的に流し込み、充填材サンプル1〜5が硬化してできた路盤サンプル(ケース1〜6)の上面の勾配の出来具合を調べた。
ケース1では、まず、バラストBを詰めた小型型枠M1に、充填材サンプル1を流し込んで硬化させた。こうして得られた路盤サンプルの上面は、図3に示すように、型枠一端から1500mm離れた辺りから勾配が急になり、平均勾配は3%を大きく上回った。
ケース2では、小型型枠M1の底面に砂を撒き、その上からバラストを詰め、充填材サンプル1を流し込んで硬化させた。得られた路盤サンプルの上面は、砂を撒かなかったケース1よりも更に平均勾配が急になった。これは、充填材サンプル1の可使時間が短すぎる、或いは流動性が低すぎるために、充填材サンプル1の上面が均される前に硬化し始めてしまったものと考えられる。なお、以下のケース3〜6では、全て型枠M1,M2の底面に砂を撒いてからバラストを詰めて実験を行った。
ケース3では、小型型枠M1に、充填材サンプル2を流し込んで硬化させた。得られた路盤サンプルの上面は、図4に示すように、全体的に緩やかな勾配となり、平均勾配は3%に届かなかった。これは、充填材サンプル2の流動性の割に可使時間が長かったために、充填後に充填材サンプル2の上面が必要以上に均されてしまったものと考えられる。
ケース4では、小型型枠M1に充填材サンプル3を流し込んで硬化させた。得られた路盤サンプルの上面は、ケース3とほぼ同程度の勾配を形成し、平均勾配は3%に届かなかった。これは、充填材サンプル3の流動性が高すぎたために、充填後に充填材が均されてしまったものと考えられる。また、充填材サンプル3は、水が多すぎたためか、材料に分離が見られた。
ケース5では、大型型枠M2に、充填材サンプル4を流し込んで硬化させた。得られた路盤サンプルの上面は、図5に示すように、平均勾配は3%に僅かに届かなかったが、概ね目標とする範囲の勾配を有するものとすることができた。
ケース6では、大型型枠M2に、充填材サンプル5を流し込んで硬化させた。得られた路盤サンプルの上面は、図6に示すように、平均勾配がほぼ3%となった。
以上の実験結果に基づき、ケース5,6に用いたサンプル4またはサンプル5の混合割合が適切であると考え、本実施形態では、充填材のW/材値を50〜55%、可使時間を20〜40分とした。
なお、ケース5,6については、図7に示すように、大型型枠M2に、所定(1000mm)間隔でコンクリートがどの程度の高さまで充填されたかを検知する検知管dを複数設置し、充填材Gを一回流し込む毎に、各検知管の設置箇所におけるコンクリートの深さを調べた。図8(a)はサンプル4についての結果を纏めたグラフであり、図8(b)はサンプル5についての結果を纏めたグラフである。
この結果、充填材Gの上面が段階的に上昇し、最後(サンプル4は10回目、サンプル5は13回目)に流し込んだ充填材Gの上面には概ね3%程度の勾配が形成されることが確認できた。
〔路盤構築方法〕
次に、上記充填材を用いた路盤構築方法の一例について説明する。図9は施工の流れを示したものである。
施工前の施工現場は、図9(a)に示したようになっている。すなわち、既設の土路盤(以下既設路盤1)の上に、バラスト道床(以下既設道床21)および軌きょう22からなる軌道2が設けられている。
まず、図9(b)に示すように、既設道床21の両側方に、土留め壁11,12を、軌道2の敷設方向に沿うように設ける。本実施形態では、鋼板等を既設路盤1に打ち込むことにより設ける。各土留め壁11,12の高さは、その上端がこれから設けようとする新設路盤の上面よりも高くなる程度とする。そして、一方の土留め壁11(第1土留め壁)と軌きょう22との間、および他方の土留め壁12(第2土留め壁)と軌きょう22との間に新たな骨材用バラストB1を、軌きょう22の上を通行する車両の建築限界に支障のない範囲で投入する。
次に、軌きょう22を撤去し、図9(c)に示すように、既設道床21の、軌きょう22を撤去した跡の上にも新たな骨材用バラストB2を投入する。そして、投入したバラストB1,B2を所定の密度まで締め固めながら整形することにより、バラスト道床21Aを新設し、その上に軌きょう22Aを新たに敷設する。軌きょう22Aを敷設した後は、路盤の新設を行う前であっても列車の通行が可能となる。
次に、気温等を計測し、充填材Gに最適な量の凝結遅延剤を混入し、充填材Gの可使時間が所望の時間(例えば40分)となるようにする。充填材Gの調整が済んだら、図9(d)に示すように、一方の土留め壁11の近傍から、充填材Gを骨材用バラストB1の中に流し込む。本実施形態では、通行する列車の振動によって充填材が均されてしまわないよう、列車が通り過ぎた後、次の列車が来るまでに、可使時間以上の空きができることを見計らって流し込むようにする。充填材Gを流し込む際は、全量を一度に流し込んでも良いし、少量を複数回に分けて流し込んでも良い。また、複数回に分ける場合には、一回流し込んだ後、間髪を入れずに次の充填材を流し込むようにしてもよいし、一回流し込んだ後、ある程度の時間を置いてから次の充填材Gを流し込むようにしてもよい。
充填材Gは、適度な流動性を有しており、骨材用バラストB1の中に流し込まれた後は、自重によって既設道床21や新たに盛った骨材用バラストB1,B2の空隙を通り、上から見たときに充填材Gの注ぎ口を中心として半円形に広がっていく。充填材Gは、適度な粘性も有しているため、既設道床21のバラストおよび新たに盛った骨材用バラストB1,B2の空隙が充填され尽くす頃には、充填材Gの上面に一端側から他端側へと下っていく3%程度の勾配が出来る。そして、概ねこのタイミングで充填材Gの可使時間となり、充填材Gは、上面に所定の勾配を付けたまま流動性を失い始める。
充填材Gが硬化したら、充填材Gを流し込む手段を、軌道2の敷設方向に沿って所定距離移動させ、その場所からこれまで説明してきたのと同様の方法で充填材Gを流し込んで硬化させる。この充填材Gの流し込み作業を繰り返すことにより、図9(e)に示すように、既設路盤1の上に、新設路盤1Aが、軌道の付設方向に延びるように構築される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態と相違する点についてのみ説明する。
第1実施形態では、周囲に構造物のない場所で新設路盤を構築し、その上に軌道を新たに敷設した(軌道をこう上させた)が、本実施形態では、駅の改良工事現場(近くにプラットホームがある場所)で新設路盤を構築し、軌道をこう上させるとともに、水平移動も行うようにしている。図10は施工の流れを示したものである。
施工前の施工現場は、図10(a)に示したようになっている。すなわち、既設の土路盤(以下既設路盤1)の上に、バラスト道床(以下既設道床21)および軌きょう22からなる軌道2が設けられている。既設路盤1の側面は土留め壁12(第2土留め壁)によって土留めされている。また、軌きょう22の上方かつ軌きょう22の一側方(図10(a)の左側)には、軌道2の敷設方向に沿ってプラットホーム(以下既設ホーム3)が設けられている。
まず、図10(b)に示すように、土留め壁12の上端に更に土留め壁を継ぎ足して高くするとともに、既設道床21の、軌きょう22と既設ホーム3との間に、土留め壁11(第1土留め壁)を、既設道床21を貫通し、かつ既設路盤1にくい込むように打ち込む。以下継ぎ足して高さが延びた他方側の土留め壁を土留め壁12Aと称する。そして、一方の土留め壁11と他方の土留め壁12Aとの間に挟まれた空間のうち、既設道床21よりも他方の土留め壁12A側の部分に新たな骨材用バラストB1を、軌きょう22を通行する車両の建築限界に支障のない範囲で投入する。次に、軌きょう22を撤去し、図10(c)に示すように、既設道床21の軌きょう22を撤去した跡の上にも新たな骨材用バラストB2を投入する。そして、骨材用バラストB1,B2上面を、これから構築しようとする新設路盤の上面の傾斜と同程度に傾斜させつつ平らに均す。
次に、図10(d)に示すように、既設ホーム3を撤去する。そして、第1実施形態と同様の充填材Gを用意し、一方の土留め壁11の近傍から、充填材Gを、一方の土留め壁11と他方の土留め壁12Aの間に盛られた骨材用バラストB2の中に流し込んで硬化させる。そして、この充填材Gの流し込み作業を第1実施形態と同様に繰り返すことにより、新設路盤1Aが構築される。新設路盤1Aが完成したら、図10(e)に示すように、新設路盤1Aの上にバラスト道床21Aを新設する。なお、新設路盤1Aの上面には勾配が付けられているので、バラストを土留め壁11側に多く盛ることで、バラスト道床21Aの上面が水平になるようにする。そして、新設したバラスト道床21Aの上に軌きょう22Aを新たに敷設する。また、軌きょう22Aの位置が変更されているので、それに合わせてプラットホーム3Aも新設する。こうして、駅の路盤の改良工事が完了する。
なお、本実施形態では、駅構内で路盤を新設する場合について説明したが、第1実施形態のように、周囲に構造物の無い場所であっても、プラットホームの撤去・設置工程を省けば、同様の方法で新設路盤1Aを構築することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態と相違する点についてのみ説明する。
第1実施形態では、新設路盤を構築し、その上に軌道を新たに敷設した(軌道をこう上させた)が、本実施形態では、軌きょうの位置は変更せずに新設路盤を構築するようにしている。図11は施工の流れを示したものである。
施工前の施工現場は、図11(a)に示したようになっている。すなわち、既設の土路盤(以下既設路盤1)の上に、バラスト道床(以下既設道床21)および軌きょう22からなる軌道2が設けられている。なお、本実施形態で施工対象とする既設道床21は、第1,第2実施形態よりも高く盛られたものとなっている。すなわち、既設路盤1と軌きょう22との間が第1実施形態よりも離れている。
まず、図11(b)に示すように、既設道床21の両側面に、土留め壁11,12を、軌道2の敷設方向に沿うように、既設道床21の両側部を貫通し、かつ、上端部が側面から露出するように設ける。そして、第1実施形態と同様の充填材Gを用意し、図11(c)に示すように、一方の土留め壁11の近傍から、充填材Gを、一方の土留め壁11と他方の土留め壁12の間に盛られた既設道床21のバラストの中に流し込んで硬化させる。そして、この充填材Gの流し込み作業を第1実施形態と同様に繰り返すことにより、既設道床21の下部に新設路盤1Aが構築される。
なお、新設路盤1Aの上端部が、既設道床21の両面から一部露出するように土留め壁11,12の設置位置を調節すれば、既設道床21の側面と他方の土留め壁12との間から充填材Gが染み出してきたかどうかによって、充填材Gの充填状況を確かめることもできる。
このように、上記実施形態では、既設道床21の少なくとも一部に充填材Gを充填し、充填された充填材Gを硬化させることにより、バラストを骨材とする新設路盤1Aを構築する路盤構築方法において、既設道床21の上に敷設された軌きょう22の幅方向両側方に、一対の土留め壁11,12,12Aを、軌きょう22の敷設方向に沿うように、かつ、少なくとも既設路盤1の上面から新たに設けようとする新設路盤1Aの上面高さを越える程度の高さとなるように設置し、一対の土留め壁のうち一方の土留め壁11の近傍から、一対の土留め壁11,12,12Aに挟まれた既設道床21および/または骨材用バラストB1,B2に、充填開始から所定時間経過後に流動性を失う硬化特性を有するとともに、充填開始から所定時間経過後、一対の土留め壁のうち他方の土留め壁12,12Aの所定高さまで達し、かつ、上面に、一方の土留め壁11から他方の土留め壁12,12Aへ向かうに従って3%程度の割合で下がっていくような勾配が付いた状態となるような流動性を有する充填材Gを流し込み、充填材Gを硬化させるようにした。
こうすることで、充填材Gを流し込むだけで、硬化した充填材Gの上に更に充填材を充填して均したり、硬化した充填材Gの上面を斜めに削ったりする等の工程を経ることなく、新設路盤1Aの上面に3%程度の勾配をつけることができるので、広範囲に亘って長く延び、かつ上面に例えば3%程度の排水勾配が付けられた新設路盤1Aを容易に新設することができる。
また、上記実施形態では、充填材Gとして、超速硬性材料を含む粉体材料、水、および減水剤を、粉体材料の総重量に対する水の重量の割合が50%以上55%以下となるように混合されたものを用いるようにした。
こうすることで、単線軌道の路盤として必要な幅2〜5m程度の路盤を構築する場合であっても、充填材が一方の土留め壁11から他方の土留め壁12,12Aに達することの出来る流動性を有するので、上面に例えば3%の勾配を有する新設路盤1Aを容易に新設することができる。
また、上記実施形態では、充填材Gを充填する前に施工現場の気温を測定し、測定した気温に基づいて、充填材Gに、凝結遅延剤を、充填材Gが充填開始から20分以上40分以下の時間経過後に流動性を失うようになる量を計りとって添加し、その後、充填材Gを充填するようにするとよい。
こうすることで、充填材Gが他方の土留め壁12,12Aに到達する前、或いは充填材Gの上面の勾配が3%程度となる前に充填材Gが硬化してしまうのを防ぐことが出来る。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記第1実施形態では、新設路盤の構築前に新たな軌道を設け、新設路盤の構築前から列車の通行を可能としたが、第2実施形態のように、路盤の構築後に新たな軌道を設けるようにしても良い。逆に、第2実施形態において、新設路盤の構築前に新たな軌道を設けるようにしても良い。
また、上記実施形態では、先に空間の片側に骨材用バラストB1を投入し、軌きょう22を撤去した後に更に骨材用バラストB2を投入したが、先に軌きょう22を撤去し、骨材用バラストの投入を一度で済ませるようにしても良い。
また、上記実施形態では、一方の土留め壁11近傍から充填材Gを流し込んだが、一方の土留め壁11と他方の土留め壁12,12Aの中間地点から充填材Gを流し込み、中心から両側方へ向かうに従って下がって行くような山形の傾斜ができるようにしてもよい。
また、第2実施形態では、既設ホームを撤去して既設ホームのあった方から充填材Gの充填を行ったが、既設ホーム3のある方と反対側から流し込むようにしてもよい。そうすれば、充填材Gの充填作業と既設ホーム3の撤去作業を並行して行うことも可能となる。
また、上記実施形態では、ある箇所で充填材Gを充填した後、場所を移して再び充填材Gを充填するようにしたが、充填材Gの充填手段を軌道の敷設方向に沿って移動させながら連続的に流し込むことにより充填するようにしてもよいし、複数の充填手段を所定間隔で複数配置し、同時に流し込むことで充填するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、既存の土留め壁12の上端に土留め壁を継ぎ足して新たな土留め壁12Aとしたが、既存の土留め壁12とは別の土留め壁を既設路盤1に打ち込むようにしても良い。
21 既設道床(既設のバラスト道床)
22 既設軌きょう
11 土留め壁(一方の土留め壁)
12,12A 土留め壁(他方の土留め壁)
G 充填材

Claims (3)

  1. 既設のバラスト道床の少なくとも一部に充填材を充填し、充填された充填材を硬化させることにより、バラストを骨材とする路盤を構築する路盤構築方法において、
    前記バラスト道床の上に敷設された軌きょうの幅方向両側方に、一対の土留め壁を、前記軌きょうの敷設方向に沿うように、かつ、少なくとも既存の路盤の上面から新たに設けようとする路盤の上面高さを越える程度の高さとなるように設置し、
    前記一対の土留め壁のうち一方の土留め壁の近傍から、前記一対の土留め壁に挟まれた前記バラスト道床に、充填開始から所定時間経過後に流動性を失う硬化特性を有するとともに、充填開始から所定時間経過後、前記一対の土留め壁のうち他方の土留め壁の所定高さまで達し、上面に、前記一方の土留め壁から前記他方の土留め壁へ向かうに従って所定の割合で下がっていくような勾配が付いた状態となるような流動性を有する充填材を流し込み、前記充填材を硬化させることを特徴とする路盤構築方法。
  2. 前記充填材として、粉体の超速硬性材料、水、減水剤を、粉体材料の総重量に対する水の割合が50%以上55%以下となるように混合されたものを用いることを特徴とする請求項1に記載の路盤構築方法。
  3. 前記充填材を充填する前に施工現場の気温を測定し、
    測定した気温に基づいて、凝結遅延剤を、前記充填材が充填開始から20分以上40分以下の時間経過後に流動性を失うように前記充填材に添加し、
    その後、前記充填材を流し込むことを特徴とする請求項2に記載の路盤構築方法。
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