JP2015085583A - グリーンタイヤ成型装置及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

グリーンタイヤ成型装置及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グリーンタイヤ成型時におけるターンアップ工程での圧着不足に起因する空気溜まりを抑制する。【解決手段】タイヤケースT1を外周に保持する成型ドラム12と、成型ドラム12の外周にてトロイド状に膨張することで、ビードコアT4よりもドラム軸方向外側にはみ出したケースはみ出し部T2をケース本体部T3に沿わせるように巻き上げるためのターンアップブラダー14とを備えたグリーンタイヤ成型装置10において、ターンアップブラダー14に、膨張時における子午線方向Mでの伸張を抑制する第1補強材32を埋設するとともに、膨張時における径方向外方部24Aに周方向Cでの伸張を抑制する第2補強材34を埋設する。【選択図】図4

Description

本発明は、グリーンタイヤを成型する際に、ビードコアから軸方向外側にはみ出したはみ出し部を巻き上げるために用いられるグリーンタイヤ成型装置、及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法に関する。
一般に、空気入りタイヤは、成型ドラム上でグリーンタイヤを成型した後に、該グリーンタイヤをモールド内にセットして加硫成型することにより製造される。かかるグリーンタイヤを成型する際に、成型ドラムの外周にタイヤケースを保持させた上で、該タイヤケースにおけるビードコアよりもドラム軸方向外側にはみ出したケースはみ出し部を巻き上げて、一対のビードコア間のケース本体部に沿わせる巻き上げ(ターンアップ)工程が行われている。ターンアップ工程では、成型ドラムの軸方向両端部に設けたゴム膜からなるターンアップブラダーを用いて、該ターンアップブラダーを膨張させることにより、ケースはみ出し部を巻き上げてケース本体部に圧着させている。
このようなターンアップ工程において、ケース本体部に対するケースはみ出し部の圧着が不十分であり、両者の間に隙間が生じると、それが空気溜まりとなってタイヤ成型不良の原因となる。そのため、従来、空気溜まりを抑制するために、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1では、ターンアップブラダーを、第1ブラダーと、その軸方向外側に設けられて第1ブラダーを軸方向内側に押圧してターンアップを補助する第2ブラダーとで構成した上で、第1ブラダーの外層部に厚肉部を設けて膨張途中における変形を抑制することで、ケースはみ出し部の巻き上げ力を向上させることが開示されている。特許文献2には、ターンアップブラダー内に複数の押上げレバーを設けて、ビード部材の根元部側を押上げレバーにより押圧するとともに、外周側をターンアップブラダーにより押圧するようにした構成が開示されている。
特開平9−117970号公報 特開2009−012246号公報
上記のようにターンアップ工程では、ケース本体部とケースはみ出し部との間で圧着不足による空気溜まりが生じやすい。特に、ケース本体部をトロイド状に膨張させトレッドリングと接合してからターンアップを行う、いわゆるシングルタイプ成型機では、ケース本体部はその内側に供給された気体の内圧により支持されており、このような内側が剛体で支持されていないケース本体部に対してケースはみ出し部を圧着させる必要がある。そのため、ターンアップブラダーを用いて巻き上げる際に、特にビードフィラーの端部付近で圧着不足になりやすく、空気溜まりによる成型不良が生じやすい。
本発明は、上記の点に鑑み、グリーンタイヤ成型時におけるターンアップ工程での圧着不足に起因する空気溜まりを抑制することができるグリーンタイヤ成型装置、及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るグリーンタイヤ成型装置は、一対のビードコアと前記一対のビードコアの間でトロイド状に延びるカーカスプライとを含むタイヤケースを外周に保持する成型ドラムと、前記成型ドラムの外周にてトロイド状に膨張することで、前記ビードコアよりもドラム軸方向外側にはみ出したケースはみ出し部を前記一対のビードコア間のケース本体部に沿わせるように巻き上げるためのターンアップブラダーとを備えたものである。そして、前記ターンアップブラダーには、膨張時における子午線方向での伸張を抑制する第1補強材が埋設されるとともに、膨張時における径方向外方部に周方向での伸張を抑制する第2補強材が埋設されている。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、該グリーンタイヤ成型装置を用いて、タイヤケースのケースはみ出し部を巻き上げる工程を含むものである。
本発明によれば、第1補強材によりターンアップブラダーの子午線方向における伸張を抑制した上で、膨張時における径方向外方部に埋設した第2補強材により周方向での伸張を抑制したので、ターンアップブラダーの径方向外方への膨張が抑制されて横方向(即ちドラム軸方向)に膨張しやすくなり、ケース本体部に対するケースはみ出し部の圧着性を高めることができ、空気溜まりを効果的に抑制することができる。
一実施形態に係るグリーンタイヤ成型装置の巻き上げ前の部分断面図である。 同グリーンタイヤ成型装置の巻き上げ初期段階での部分断面図である。 同グリーンタイヤ成型装置の巻き上げ終期段階での部分断面図である。 図3の要部拡大図である。 ターンアップブラダーの構造を示す一部断面とした部分斜視図である。 押圧部材の側面図である。 同押圧部材の押圧リングの断面図である。 他の実施形態に係るグリーンタイヤ成型装置の要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜3に示すように、実施形態に係るグリーンタイヤ成型装置10は、いわゆるシングルタイプ成型機であって、タイヤケースT1を外周に保持する成型ドラム12と、タイヤケースT1のケースはみ出し部T2を巻き上げてケース本体部T3に沿わせるためのターンアップ手段としてのターンアップブラダー14及び押圧部材16とを備える。なお、成型装置10は、左右対称で同じ構造であるため、図面では一方側(左側)のみを示しており、かつ上側半分のみを示している。
タイヤケースT1は、環状のビードコアT4とその外周に取り付けられたビードフィラーT5とからなる左右一対のビード部材T6と、一対のビードコアT4の間でトロイド状に延びるカーカスプライT7と、タイヤのサイドウォール部を構成するサイドゴムT8とを備えてなる。この例では、タイヤケースT1は、トロイド状をなすカーカスプライT7のクラウン部外周に、ベルト層T9とトレッドゴムT10とからなるトレッドリングT11を備える。タイヤケースT1は、一対のビードコアT4間においてトロイド状に膨張した部分をケース本体部T3とし、ビードコアT4からドラム軸方向X外側にそれぞれはみ出した部分をケースはみ出し部T2として、これらケース本体部T3とケースはみ出し部T2とで構成されている。なお、図示しないが、カーカスプライT7の内側にはインナーライナー層が設けられている。
成型ドラム12は、グリーンタイヤ(生タイヤとも称される)を形作るためのシェーピングドラムであり、ドラム軸方向Xに移動可能に構成されている。成型ドラム12は、タイヤケースT1のビード部T12を保持するビードロック部18を備え、左右一対のビードロック部18で一対のビード部T12をそれぞれ保持することで、タイヤケースT1を外周に保持するように構成されている。ビードロック部18は、エアシリンダなどの第1移動手段20によりドラム径方向Yにスライド可能に構成されている。
ターンアップブラダー14は、ビード部材T6を包むようにケースはみ出し部T2を巻き上げて、ケースはみ出し部T2をケース本体部T3に沿わせるように、成型ドラム12の外周にてトロイド状に膨張するゴム膜からなる部材である。ターンアップブラダー14は、図1,2に示す収縮状態から、供給路22を介して内部に供給される気体などの流体によって、図3に示すようにドラム外周側に膨張し、これにより、ケースはみ出し部T2をケース本体部T3に押圧するよう構成されている。
ターンアップブラダー14は、ビードロック部18の軸方向X外側においてトロイド状に膨張する膨張部24と、ビードロック部18に配置された内側端部26と、膨張部24と内側端部26との間を繋ぐ連結部28とを備えてなる。
内側端部26は、成型ドラム12の全周にわたって延びる環状厚肉部であり、タイヤケースT1のビード部T12によってドラム径方向Yに押圧されることで、タイヤケースT1の内側に供給される気体をシールしている。
膨張部24は、押圧部材16を構成する後記のリング支持部材38に対する固定部30を有しており、この固定部30によりタイヤケースT1に対する膨張位置が定められている。従って、リング支持部材38は、ターンアップブラダー14の膨張部24を所定位置で膨張させるための支持部材としても機能している。また、固定部30には上記供給路22が設けられており、リング支持部材38はターンアップブラダー14に対する流体の供給経路としても役割もある。
ターンアップブラダー14の膨張部24には、図4,5に示すように、その膨張時における子午線方向Mでの伸張を抑制する第1補強材32が埋設されるとともに、膨張時における径方向外方部24Aに周方向Cでの伸張を抑制する第2補強材34が埋設されている。ここで、周方向Cとは、成型ドラム12の外周を取り巻く膨張部24の周方向であり、成型ドラム12やタイヤケースT1の周方向と同じ方向である。また、子午線方向Mとは、膨張部24の膨張時における表面を、ドラム軸芯Aを含む平面で切断したときの、切断線に沿う方向であり、該表面上において膨張部24の周方向Cに垂直な方向である。
第1補強材32は、図4に示す断面形状での膨張部24の周長拡大を抑制するための補強材であり、膨張部24を子午線方向Mにおいて補強する。そのため、第1補強材32は、子午線方向M(即ち、周方向Cに対して垂直な方向)に沿って延びる有機繊維コードで構成されており、例えば、周方向Cに対する傾斜角度が60°〜90°である有機繊維コードを、所定の間隔をあけて埋設することにより構成することができる。第1補強材32は、膨張部24におけるドラム径方向Y外方に膨張する部分の全体にわたって埋設されていることが好ましく、この例では、図5に示すように、膨張部24の収縮時における外層部24Bの全体と、内層部24Cにおける固定部30よりもドラム軸方向X外側の範囲に埋設されている。第1補強材32は、この例では1層にて構成したが、2層以上で構成してもよい。
第2補強材34は、膨張部24のドラム径方向Y外方への膨張を抑制するための補強材であり、膨張部24の径方向外方部24Aを周方向Cにおいて補強する。そのため、第2補強材34は、周方向Cに沿って延びる有機繊維コードで構成されており、例えば、周方向Cに対する角度が0°〜30°である有機繊維コードを、所定の間隔をあけて埋設することにより構成することができる。第2補強材34は、第1補強材32の外側に設けられており、第1補強材32の外周側で膨張部24の径方向Y外方への膨張を抑制する。そのため、第2補強材34が設けられた位置では、補強材は少なくとも2層構造となる。なお、第2補強材34は、この例では1層にて構成したが、2層以上で構成してもよい。
第2補強材34は、図4に示すように、膨張部24の膨張時における径方向外方部24Aに限定して埋設されている。第2補強材34の埋設範囲は、膨張部24の膨張時における径方向Y外方側となる部分であれば、特に限定しないが、例えば、径方向Yにおける最外位置を中心として、そのドラム軸方向X両側にそれぞれ100mmの範囲内で設けてもよい。第2補強材34は、図5に示すように、膨張部24の収縮時における外層部24Bに設けられる。
なお、第1補強材32と第2補強材を構成する有機繊維コードの材質は、特に限定されず、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、アラミド等の各種有機繊維コードを用いることができる。
押圧部材16は、図2,3に示すように、ターンアップブラダー14の内周側(即ち、ドラム径方向Y内側)で、ケースはみ出し部T2を巻き上げてケース本体部T3に押し付ける部材である。押圧部材16は、ケースはみ出し部T2を全周にわたって押圧可能なゴム状弾性体からなる押圧リング36と、該押圧リング36を周方向Cの複数箇所で支持してケースはみ出し部T2を巻き上げるように移動させるリング支持部材38とを備えてなる。
押圧リング36は、この例ではゴム製であり、成型ドラム12の外周に全周にわたって延びる環状をなしている。押圧リング36は、図2〜4に示すようにターンアップブラダー14の連結部28を介してケースはみ出し部T2をケース本体部T3に押し付けるように構成されており、リング支持部材38に対する取付面40をドラム軸方向X外側に備えるとともに、ケースはみ出し部T2に対する押圧面42をドラム軸方向X内側に備える。
押圧リング36の押圧面42は、図7に拡大して示すように、内周側の第1面44と、該第1面44よりもドラム軸方向X内側に突出した外周側の第2面46とで構成されている。詳細には、押圧面42は、図1に示す押圧部材16の待機位置において、その径方向Y内側の略半分の領域が平面状の第1面44に形成されるとともに、径方向Y外側の略半分の領域が、第1面44に対し屈曲部47を介してドラム軸方向Xの内側に傾斜面状に張り出し形成された第2面46に形成されている(図7参照)。
リング支持部材38は、押圧リング36を図1に示す待機位置から図2に示す押圧位置へと移動させる部材であり、すなわち、押圧リング36を、ドラム軸方向X内側に変位させつつ、ドラム径方向Y外側に拡径させるように、移動させる。図6に示すように、リング支持部材38は、成型ドラム12の周方向Cにおいて複数のセグメントに分割(例えば12〜24分割)されており、これにより、押圧リング36を全周にわたって支持した状態で拡径可能に構成されている。
リング支持部材38は、図1に示すように、ドラム軸方向Xの内側端部に押圧リング36を係止する爪状のリング取付部50を備えるとともに、該リング取付部50のドラム軸方向X外側に近接させてターンアップブラダー14の固定部30が取り付けられるブラダー取付部52が設けられている。そして、該ブラダー取付部52からドラム軸方向Xの外側に向かってブラダー載置台54が延設されており、該ブラダー載置台54上にターンアップブラダー14の収縮時における膨張部24が載置されるように構成されている。
リング支持部材38は、エアシリンダなどの第2移動手段48により、押圧リング36を上記の通りに移動可能に構成されている。詳細には、リング支持部材38は、そのドラム軸方向Xの内側端部が、ドラム径方向Yにスライド可能なビードロック部18に対し、両端がそれぞれ回動可能に枢支された第1リンク56を介して連結されるとともに、ドラム軸方向Xの外側端部が、第2リンク58を介して第2移動手段48に回動可能に枢支されている。
次に、上記グリーンタイヤ成型装置10を用いた実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法について説明する。
図1に示すように、成型ドラム12の外周面にカーカスプライT7とともにサイドゴムT8を円筒状に巻き付けた状態で保持させた後、その軸方向X両端部の所定位置における外周部に、ビードコアT4とビードフィラーT5からなるビード部材T6を配置する。その後、ビードロック部18をドラム径方向Y外方に移動させて、ビード部T12を固定する。また、別途成型されたベルト層T9とトレッドゴムT10とからなるトレッドリングT11を、成型ドラム12の径方向Y外方の所定位置に待機させておく。
次いで、左右のビード部T12が互いに近づくようにドラム軸方向Xに移動させつつ、左右のビード部T12間のカーカスプライT7の内側に気体を供給して、カーカスプライT7をトロイド状に膨張させるとともに、外周に待機させたトレッドリングT11の内周面にカーカスプライT7を押し付けて接合させる。これにより、トロイド状のケース本体部T3が形成される。
その後、タイヤケースT1のケースはみ出し部T2を巻き上げるターンアップ工程を行う。まず、図2に示すように、押圧部材16によって、ケースはみ出し部T2を巻き上げてケース本体部T3の外側面に押し付ける。詳細には、第2移動手段48の作動により、押圧リング36を、ドラム軸方向X内側に変位させつつ、ドラム径方向Y外側に拡径させるように移動させ、これにより、連結部28を介して、ケースはみ出し部T2のケース本体部T3に対する付け根部を、ケース本体部T3における主としてビードコアT4の周辺部に押し付ける。
次いで、図3に示すように、供給路22からターンアップブラダー14の膨張部24に気体を供給することにより、ターンアップブラダー14を膨張させる。これにより、ターンアップブラダー14は、ビード部材T6を包むようにケースはみ出し部T2を巻き上げて、ケースはみ出し部T2をケース本体部T3に押圧するので、ケースはみ出し部T2がケース本体部T3に圧着される。
このようにしてグリーンタイヤを成型した後、得られたグリーンタイヤを、加硫成形型であるモールドにセットし、加硫成型することにより空気入りタイヤが得られる。
以上よりなる本実施形態であると、第1補強材32によりターンアップブラダー14の子午線方向Mにおける伸張を抑制した上で、膨張時における径方向外方部24Aに埋設した第2補強材34により周方向Cでの伸張を抑制したので、ターンアップブラダー14の径方向Y外方への膨張が抑制されて横方向(即ちドラム軸方向X)に膨張しやすくなる。そのため、ケース本体部T3に対するケースはみ出し部T2の圧着性を高めることができ、空気溜まりを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態であると、かかるターンアップブラダー14とともに押圧部材16を設け、該押圧部材16により、ケースはみ出し部T2をケース本体部T3側のビード部材T6に対してしっかりと内側へ押し込むようにしたので、上記圧着性を高めることができる。押圧部材16は、ゴム状弾性体からなる押圧リング36で構成され、ケースはみ出し部T2を全周にわたって押圧可能であるため、空気溜まりの抑制効果に優れる。
また、本実施形態であると、押圧リング36は、ターンアップブラダー14の連結部28を介して、即ち連結部28の背後から連結部28とともにケースはみ出し部T2を押圧するので、ターンアップブラダー14の膨らむ起点位置をなるべく上方へ押し上げる作用がある。このことと、ターンアップブラダー14の上記径方向Yでの膨張規制とにより、押圧リング36で押圧されたビードコアT4の周辺部からビードフィラーT5の先端部にかけてのターンアップ(巻き上げ)をスムーズに行うことができる。そのため、特に問題となりやすいビードフィラーT5の端部付近において空気を抱き込まないように圧着することができ、圧着性を高めて、空気溜まりを抑制することができる。
また、押圧リング36の押圧面42が内周側の第1面44とその外周側で張り出し形成された第2面46とからなるので、押圧リング36による内側への押し込みがより大きくなり、ターンアップブラダー14の膨らむ起点位置も高くなるので、ビードフィラーT5の先端部でのターンアップがよりスムーズになり、空気を抱き込まない効果を高めることができる。
図8は、他の実施形態に係る巻き上げ工程を示した図である。この実施形態のターンアップブラダー14Aは、第2補強材34が埋設された膨張時における径方向外方部24Aが、他の部位よりも厚みが大きく形成された点で、上記実施形態のターンアップブラダー14と異なる。すなわち、この例では、ターンアップブラダー14Aの膨張部24は、第2補強材34が埋設された部分での厚みが、その他の部分での厚みよりも大きく設定されている。このような偏肉構造とすることで、ターンアップブラダー14Aは、横方向、すなわちドラム軸方向Xにより一層膨らみやすくなるので、ビードフィラーT5の先端部での圧着性を高めて、空気溜まりによるタイヤ成型不良をより効果的に抑えることができる。
以上の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
10…グリーンタイヤ成型装置、12…成型ドラム、
14,14A…ターンアップブラダー、16…押圧部材、18…ビードロック部、
24…膨張部、24A…径方向外方部、26…内側端部、28…連結部、30固定部、
32…第1補強材、34…第2補強材、36…押圧リング、38…リング支持部材、
42…押圧面、44…第1面、46…第2面、T1…タイヤケース、
T2…ケースはみ出し部、T3…ケース本体部、T4…ビードコア、
T7…カーカスプライ、X…ドラム軸方向、Y…ドラム径方向、
M…子午線方向、C…周方向

Claims (7)

  1. 一対のビードコアと前記一対のビードコアの間でトロイド状に延びるカーカスプライとを含むタイヤケースを外周に保持する成型ドラムと、
    前記成型ドラムの外周にてトロイド状に膨張することで、前記ビードコアよりもドラム軸方向外側にはみ出したケースはみ出し部を前記一対のビードコア間のケース本体部に沿わせるように巻き上げるためのターンアップブラダーと、
    を備え、
    前記ターンアップブラダーには、膨張時における子午線方向での伸張を抑制する第1補強材が埋設されるとともに、膨張時における径方向外方部に周方向での伸張を抑制する第2補強材が埋設された
    ことを特徴とするグリーンタイヤ成型装置。
  2. 前記ターンアップブラダーの内周側で前記ケースはみ出し部を前記ケース本体部に押し付ける押圧部材を備え、前記押圧部材は、前記ケースはみ出し部を全周にわたって押圧可能なゴム状弾性体からなる押圧リングと、前記押圧リングを周方向の複数箇所で支持して前記ケースはみ出し部を巻き上げるように移動させるリング支持部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載のグリーンタイヤ成型装置。
  3. 前記押圧リングの前記ケースはみ出し部に対する押圧面が、内周側の第1面と、前記第1面よりもドラム軸方向内側に突出した外周側の第2面とで構成されたことを特徴とする請求項2記載のグリーンタイヤ成型装置。
  4. 前記ターンアップブラダーは、前記トロイド状に膨張する膨張部と、前記タイヤケースのビード部を保持するビードロック部に配置された内側端部と、前記膨張部と前記内側端部との間を繋ぐ連結部とを備え、前記押圧リングが前記連結部を介して前記ケースはみ出し部を前記ケース本体部に押し付けることを特徴とする請求項2又は3記載のグリーンタイヤ成型装置。
  5. 前記第1補強材が周方向に対して角度60°〜90°の繊維コードからなり、前記第2補強材が周方向に対して角度0°〜30°の繊維コードからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のグリーンタイヤ成型装置。
  6. 前記ターンアップブラダーは、前記第2補強材が埋設された膨張時における前記径方向外方部が他の部位よりも厚みが大きく形成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のグリーンタイヤ成型装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のグリーンタイヤ成型装置を用いて、タイヤケースのケースはみ出し部を巻き上げる工程を含む空気入りタイヤの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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