JP2015085429A - 往復動切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】往復動切断工具において、往復動により生ずる振動を減らして工具としての扱い易さを向上させる。【解決手段】インナハウジング本体32には、クランク機構とスライダガイド機構とが組み付けられている。ここで、アウタハウジング20は、インナハウジング本体32に対して弾性を有する介在部材83を介して連結されている。アウタハウジング20は、インナハウジング本体32を挟み込むように半割りで成形された左右の分割ハウジング201,202を合体させることにより構成される。また、介在部材83は、筒形本体84と外側フランジ部86により、前後方向と上下方向と左右方向との3つの方向において介在させる部位を有する。介在部材83は、クランク機構により生ずる振動の伝達を、自身の弾性連結作用により減衰させることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、切断刃を往復動させて被加工材を切断する往復動切断工具に関する。
レシプロソーと称される往復動切断工具が知られている。この往復動切断工具には、駆動源として電動モータが内蔵される。電動モータは、供給される電力により回転駆動力を生じる。回転駆動力は、往復動変換部により往復動に変換される。往復動するスライダには鋸刃等の切断刃が取り付けられて、被加工材を切断する(例えば下記特許文献1参照)。
特開2006−159308号公報
ところで、上記した往復動切断工具にあっては、回転駆動を往復動に変換しているので、この往復動の方向にしたがった振動が生じ易い。このような振動は、工具を使用する際の工具操作性を損ねる要因となり易い。このため、工具操作性を向上させる観点から、この往復動の方向にしたがう振動を工具の操作になるべく影響を与えないようにしておきたい。これまでにあっては、このような振動が、手で握られる操作グリップに伝わり難いように構成したものが知られている。
しかしながら、上記した往復動切断工具にあっては、操作グリップ以外の箇所についても手で握って操作することが多く、このような操作グリップ以外の箇所の振動についても、なるべく減らされるように構成しておきたい。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、電動モータの回転駆動を往復動に駆動変換して切断刃を往復動させて被加工材を切断する往復動切断工具において、往復動により生ずる振動を減らして工具としての扱い易さを向上させることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る往復動切断工具は次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明に係る往復動切断工具は、電動モータと、該電動モータの回転駆動を往復動に変換する往復動変換部と、該往復動変換部によりスライダに取り付けられる切断刃を往復動させる往復動切断工具であって、前記電動モータおよび前記往復動変換部を支持するインナハウジングと、前記インナハウジングを覆うように設けられるアウタハウジングと、を備え、前記アウタハウジングは、前記インナハウジングに対して弾性を有する介在部材を介して連結されている、ことを特徴とする。
この第1の発明に係る往復動切断工具によれば、アウタハウジングは、インナハウジングに対して弾性を有する介在部材を介して連結されているので、往復動変換部により生ずる振動の伝達は、インナハウジングからアウタハウジングとの間では弾性を有する介在部材を介することとなる。これによって、往復動変換部により生ずる振動は、介在部材による弾性により減衰させてインナハウジングからアウタハウジングに伝達することができる。したがって、この第1の発明に係る往復動切断工具によれば、振動を減らすことができて、工具としての扱い易さを向上させることができる。
また、第2の発明に係る往復動切断工具は、前記第1の発明に係る往復動切断工具において、前記アウタハウジングは、複数で分割された分割ハウジングを合体させることにより形成されており、前記分割ハウジングは、前記インナハウジングとの間に前記介在部材を介在させつつ、該インナハウジングを挟み込むようにして合体される、ことを特徴とする。この第2の発明に係る往復動切断工具によれば、インナハウジングとの間に介在部材を介在させつつ、インナハウジングを挟み込むように複数で分割された分割ハウジングを合体させるので、介在部材の組付けをアウタハウジングの合体時に行うことができる。これによって、介在部材の組付けの容易化を図ることができる。
また、第3の発明に係る往復動切断工具は、前記第1または前記第2の発明に係る往復動切断工具において、前記介在部材は、前記切断刃の往復動方向と該往復動方向の交差方向との2つの方向において前記インナハウジングと前記アウタハウジングとの間に設けられている、ことを特徴とする。この第3の発明に係る往復動切断工具によれば、介在部材は、往復動方向と交差方向との2つの方向においてインナハウジングとアウタハウジングとの間に設けられているので、往復動変換部により生ずる振動を、2つの方向で介在部材による弾性により減衰させることができる。これによって、生ずる振動を効率良く減らすことができて、工具としての扱い易さをより向上させることができる。
また、第4の発明に係る往復動切断工具は、前記第1から前記第3のいずれかに係る往復動切断工具において、前記分割ハウジングは、半割りハウジングとして成形されており、前記介在部材は、前記切断刃の往復動方向の前後で前記電動モータを挟み込み、且つ前記分割ハウジングのそれぞれに対して設けられている、ことを特徴とする。この第4の発明に係る往復動切断工具によれば、介在部材は、切断刃の往復動方向の前後で電動モータを挟み込むので、この往復動方向への振動を良好に減衰させることができる。また更に、介在部材は、半割りの分割ハウジングのそれぞれに対して設けられているので、半割りの分割ハウジングのそれぞれに対して伝達される振動も良好に減衰させることができる。これによって、生ずる振動を効率良く減らすことができて、工具としての扱い易さをより向上させることができる。
また、第5の発明に係る往復動切断工具は、前記第1から前記第4のいずれかに係る往復動切断工具において、前記スライダの往復動をガイドする往復動ガイド部を備え、前記往復動ガイド部は、前記インナハウジングに支持されている、ことを特徴とする。この第5の発明に係る往復動切断工具によれば、スライダを往復動可能にガイドする往復動ガイド部は、インナハウジングに支持されているので、スライダの往復動による振動は、介在部材を介してインナハウジングからアウタハウジングに伝達されることとなる。これによって、このスライダからの振動は、介在部材により減衰されてアウタハウジングに伝達されることとなり、生ずる振動を効率良く減らすことができる。
また、第6の発明に係る往復動切断工具は、前記第1から前記第5のいずれかに係る往復動切断工具において、前記電動モータは、前記インナハウジングに対して固定されるステータと、該ステータの外周側で該ステータに対して相対的に回転するロータと、該ロータの回転軸として該ロータと一体にされるモータ軸と、を備え、前記インナハウジングには、外周側で前記ステータを支持し且つ内周側で前記モータ軸を回転可能に支持するモータ支持部が設けられている、ことを特徴とする。この第6の発明に係る往復動切断工具によれば、電動モータはアウタロータ式の電動モータであり、インナハウジングに設けられるモータ支持部は、外周側でステータを支持し且つ内周側でモータ軸を回転可能に支持する。これによって、電動モータとインナハウジングとを嵩張ることなく一体の構成とすることができ、往復動切断工具としての小型化を図ることができる。
また、第7の発明に係る往復動切断工具は、前記第1から前記第6のいずれかに係る往復動切断工具において、前記往復動変換部は、前記スライダを往復動させるための偏心回転体を有し、前記電動モータのモータ軸は、前記偏心回転体の回転軸として兼用されている、ことを特徴とする。この第7の発明に係る往復動切断工具によれば、電動モータのモータ軸は、偏心回転体の回転軸として兼用されているので、このモータ軸と偏心回転体との間に、回転駆動を伝達するための各種のギヤの配設を省くことができる。これによって、駆動伝達のための機構の簡略化を図ることができて、往復動切断工具としての嵩張りを減らし、往復動切断工具としての小型化を図ることができる。
レシプロソーの半割り左側断面を示す断面図である。 図1のモータ部および往復動駆動部を拡大して示す断面図である。 図1の(III)-(III)断面矢視を示す断面図である。 図1の(IV)-(IV)断面矢視を示す断面図である。 インナハウジング本体の上側斜視を示す斜視図である。 インナハウジング本体の下側斜視を示す斜視図である。 インナハウジング本体の上面視を示す正面図である。 図7の(VIII)-(VIII)切欠き断面矢視を示す一部切欠き断面図である。 図7の(IX)-(IX)切欠き断面矢視を示す一部切欠き断面図である。 スライダガイド機構の上側斜視を示す斜視図である。 図10の(XI)-(XI)断面矢視を示すスライダガイド機構の断面図である。 図10の(XII)-(XII)断面矢視を示すスライダガイド機構の断面図である。 図10の(XIII)-(XIII)断面矢視を示すスライダガイド機構の断面図である。
以下、本発明に係る往復動切断工具を実施するための実施の形態について説明する。図1の断面図は、レシプロソー10の半割り左側断面を示している。また、図2の断面図は、図1のモータ部50および往復動駆動部60を拡大して示す断面図である。また、図3の断面図は、図1の(III)-(III)断面矢視を示している。また、図4の断面図は、図1の(IV)-(IV)断面矢視を示している。なお、以下では、このレシプロソー10の通常の使用態様に鑑みて、全図に記載の通りでレシプロソー10に関する前後上下左右を規定している。また、レシプロソー10は、通常、ピストルを握るようにして使用するように構成されている。このため、被加工材が配置される向きがレシプロソー10の前側として規定され、この逆向きがレシプロソー10の後側として規定される。そして、この前後方向に基づいてレシプロソー10の上下左右の向きが規定されている。
レシプロソー10は、ユーザが手で持って切断作業を行う手持ち式の往復動切断工具である。このレシプロソー10は、概略、工具本体11と、この工具本体11にスライドして着脱される充電式バッテリ90とを備える。なお、この工具本体11に装着される充電式バッテリ90は、汎用される電動工具用の充電式バッテリであり、スライドさせることにより工具本体11に装着あるいは取外しすることができる。具体的には、工具本体11の下部にはバッテリ装着部13が設けられている。バッテリ装着部13は、充電式バッテリ90を前から後にスライドさせることにより充電式バッテリ90が装着された状態となり、充電式バッテリ90を後から前にスライドさせることにより充電式バッテリ90が取外された状態となる。なお、充電式バッテリ90は、蓄電量が少なくなると工具本体11から取り外され、専用の充電器に充電することができる。
工具本体11は、上記したバッテリ装着部13のほか、ハンドル部15と、駆動装置部30とを備える。ハンドル部15は、上記したバッテリ装着部13の上側に設けられる。ハンドル部15は、図1に示すように側面視略D字形の前後に延びる輪状(ループ形状)に形成されている。このハンドル部15は、手で握ることが可能なグリップ部16と、オンオフ操作を行う操作スイッチ部17と、オンオフ操作の規制を行う操作ロック部18とが設けられている。グリップ部16は、使用者により手で握られる部分として設定される。グリップ部16の外周面には、手で握る際の滑り止め等の機能を確保する適宜のエラストマが取り付けられている。操作スイッチ部17は、グリップ部16を握った手の人差し指で引き操作可能な引金式に構成されている。操作スイッチ部17は、引き操作されると内部のスイッチ本体(不図示)が、図1に示すコントローラ19に入力信号を送信する。また、操作ロック部18は、グリップ部16を握った手の人差し指と親指とで操作可能に構成され、操作スイッチ部17の引き操作の規制あるいは許可を行う。
アウタハウジング20は、上記したバッテリ装着部13およびハンドル部15と共に、後に説明する駆動ハウジング部25と一体に成形される。このアウタハウジング20は、図3および図4に示すように、樹脂製の左右方向で半割りで成形された左分割ハウジング201と右分割ハウジング202とを合体させることにより形成される。つまり、アウタハウジング20は、複数で分割された半割りの分割ハウジングとして構成される。つまり、アウタハウジング20は、バッテリ装着部13の外殻形状をなすバッテリハウジング部21と、ハンドル部15の外殻形状をなすハンドルハウジング部23と、駆動装置部30の外殻形状をなす駆動ハウジング部25とを、一体に成形される部品となっている。
駆動ハウジング部25は、ハンドル部15の前側にて更に前側に延びるように形成される。駆動ハウジング部25の内部には、コントローラ19と、駆動装置部30とが内蔵される。コントローラ19は、駆動ハウジング部25に支持され、シャント抵抗やFET(field-effect transistor)回路等の各種の電材部品を装備して構成される。コントローラ19は、操作スイッチ部17からの入力信号により、電動モータ51に電力を供給するための各種の制御をする。
コントローラ19の前側には、駆動ハウジング部25に支持される駆動装置部30が配置されている。駆動装置部30は、図2に示すように、概略、インナハウジング31と、モータ部50と、往復動駆動部60とを備える。インナハウジング31は、上下に分割された構造を有する。すなわち、インナハウジング31は、下側に配置されるインナハウジング本体32と、このインナハウジング本体32の上側に配置されるハウジングカバー47との合体により形成される。なお、図5は、インナハウジング本体32の上側斜視を示す斜視図である。図6は、インナハウジング本体32の下側斜視を示す斜視図である。図7は、インナハウジング本体32の上面視を示す正面図である。図8は、図7のインナハウジング本体32の(VIII)-(VIII)切欠き断面矢視を示す一部切欠き断面図である。図9は、図7のインナハウジング本体32の(IX)-(IX)切欠き断面矢視を示す一部切欠き断面図である。
インナハウジング本体32は、図5〜図9に示すようにアルミニウムを材料とする鋳物として成形されている。これに対して、ハウジングカバー47は、軽量なプラスチック樹脂を材料とする成形部材として成形される。つまり、このインナハウジング本体32とハウジングカバー47とを合体させて形成されるインナハウジング31は、分割された上側を形成するハウジングカバー47の材料により、従来のハウジング構造よりも軽量化が図られたものとなっている。なお、以下では、先ずインナハウジング本体32の概略についてを説明し、その後にモータ部50および往復動駆動部60の構成について説明する。更にその後に、このインナハウジング本体32の詳細な構造についてを、モータ部50および往復動駆動部60を絡めて説明することとする。
図5および図6に示すように、インナハウジング本体32は、モータ部50を支持するモータ支持部33と、往復動駆動部60を支持する機構支持部40とを備える。
モータ支持部33は、モータ部50の主たる構造となる電動モータ51を支持する。このため、このモータ支持部33は、電動モータ51のモータ軸52を支持する軸受け部34と、電動モータ51のステータ53を支持する筒形部35とが設けられている。
図8に示すように、軸受け部34は、上下方向で延ばされる筒形部35を有して構成される。この筒形部35は、筒形部35を通じて上下に連通される連通孔36が設けられている。この連通孔36をなす上部開口箇所は、ボールベアリング57が配設される支持口部361として設定される。このため、この支持口部361は、ボールベアリング57を配設可能に拡径された内周面を有する。このボールベアリング57は、通常のボールベアリングと同様に構成され、後に説明するモータ軸52の上側部分を回転可能に支持する。なお、図2に示す符号371は、図5に示す符号37の螺子留め孔を利用して螺子留めされるベアリングリテーナである。
また、この連通孔36をなす下部開口箇所は、ニードルベアリング58が配設される支持段差部362として設定される。このため、この支持段差部362は、ニードルベアリング58を配設可能に拡径された内周面を有する。このニードルベアリング58も、通常のニードルベアリングと同様に構成され、後に詳述するモータ軸52の下側部分を回転可能に支持する。つまり、筒形部35は、モータ軸52を差込み可能に支持口部361から支持段差部362まで連通された筒形をなし、内周側に配設されるボールベアリング57とニードルベアリング58とによりモータ軸52を回転可能に支持する。なお、筒形部35により形成される連通孔36の上端の上側には、モータ軸52の上端部位が突き出される。このモータ軸52の上端部位の周囲には、後に説明するクランク機構61を収容するクランク保持部41が設けられている。また、筒形部35により形成される連通孔36の下端の下側には、モータ軸52の下側部位が突き出される。このモータ軸52の下端部位の周囲には、次に説明するアウタロータ55が設けられている。
機構支持部40は、主としてインナハウジング本体32の上側に設けられている。具体的には、機構支持部40は、中央部分にクランク機構61を保持するクランク保持部41が設けられ、周縁部分にクランク保持縁部42が設けられている。このクランク保持部41の前側には、スライダガイド機構71を保持するガイド保持部43が設けられている。これらクランク保持部41とガイド保持部43とは、クランク機構61とスライダガイド機構71とを収容しておくための略盆形の平面形状を有して形成される。
なお、クランク保持縁部42は、クランク保持部41から上側に突き出された外縁の形状を有して形成される。このクランク保持縁部42には、ハウジングカバー47を螺子留めしておくための雌螺子孔421が合計6箇所に設けられている。この雌螺子孔421には、図3に示すようなハウジングカバー47に設けられた螺子孔471に差し通された雄螺子48により螺子留めされて、インナハウジング本体32にハウジングカバー47が取り付けられた状態とする。
次に、このモータ支持部33により支持されるモータ部50について説明する。モータ部50は、インナハウジング本体32のモータ支持部33に支持される。モータ部50は、回転駆動力を発生させる電動モータ51と、電動モータ51のモータ軸52に取り付けられる冷却ファン59とを備える。また、電動モータ51は、インナハウジング本体32に対して固定されるステータ53と、ステータ53の外周側でステータ53に対して相対的に回転するアウタロータ55と、アウタロータ55の回転軸としてアウタロータ55と一体にされるモータ軸52と、を備える。つまり、電動モータ51は、ステータ53の外周側にアウタロータ55が配置されるアウタロータ式の電動モータである。これら電動モータ51を構成する、モータ軸52、ステータ53、アウタロータ55は、上記したように筒形に形成されるモータ支持部33により支持される。
すなわち、モータ支持部33の筒形部35は、筒形外周部331でステータ53を支持し、筒形内周部332でモータ軸52を回転可能に支持する。なお、アウタロータ55は、回転軸としてのモータ軸52により支持される。つまり、モータ軸52は、筒形外周部331にてステータ53を支持するモータ支持部33の筒形内周部332にて回転可能に支持されるため、このステータ53とアウタロータ55とは、両者ともに同一のモータ支持部33にて支持されることとなる。
ステータ53は、通常のステータと同様、適宜にヨーク片に電線が巻回されたコイル54を有して構成される。これに対してアウタロータ55には、永久磁石56が取り付けられている。このアウタロータ55は、モータ支持部33から下側に突き出されたモータ軸52の下側部位に一体に取り付けられ、ステータ53に対して相対的に回転することによりモータ軸52を回転駆動させる。また、モータ軸52の下端には、冷却ファン59が一体に取り付けられている。この冷却ファン59は、遠心式ファンにて構成されており、ステータ53に風(上から下への風)を通すように送風する。なお、図2に示す符号372は、冷却ファン59により流される冷却風を案内するバッフルプレートである。つまり、冷却ファン59による吸引風は、アウタハウジング20に設けられた図示省略の吸気孔から外気を吸気する。吸気された外気は、ステータ53に向けた冷却風としてバッフルプレート372により流れ方向が案内される。ステータ53を通過した冷却風は、冷却ファン59を通じてアウタハウジング20に設けられた図示省略の排気孔から外部に向けて排気する。なお、次に詳述するが、モータ支持部33から上側に突き出されたモータ軸52の上端は、クランク機構61をなす偏心回転体63に連結されている。このため、この電動モータ51のモータ軸52は、クランク機構61をなす偏心回転体63の回転軸として兼用されるものとなっている。
次に、往復動駆動部60について説明する。往復動駆動部60は、電動モータ51の回転駆動をスライダ67の往復動に変換するクランク機構61と、このスライダ67の往復動をガイドするスライダガイド機構71とを備える。これらクランク機構61およびスライダガイド機構71は、上記したインナハウジング本体32のうち機構支持部40に支持される。なお、このクランク機構61は、本発明に係る往復動変換部に相当する。また、このスライダガイド機構71は、本発明に係る往復動ガイド部に相当する。
まず、クランク機構61について説明する。クランク機構61は、モータ軸52の回転駆動をスライダ67の往復動に変換する。このクランク機構61は、概略、偏心回転体63と、クランク軸65と、スライダ67とを備える。偏心回転体63は、上記したモータ軸52を回転軸として回転するものである。この偏心回転体63には、回転中心から径方向にずらされた位置(偏心位置)にクランク軸65が上側に突き出されるように設けられている。なお、この偏心回転体63の回転中心には、下側からモータ軸52の上端が連結されている。このクランク軸65は、偏心回転体63の偏心軸として機能し、スライダ67を往復動させる。具体的には、スライダ67の後部には、スライドプレート66が設けられている。このスライドプレート66は、クランク軸65と対面する下側が開口された断面視コ字形をなしている。このスライドプレート66の断面視コ字形の内部には、クランク軸65の上端が遊嵌される。つまり、クランク軸65は、このスライドプレート66の断面視コ字形の内部を左右方向でスライドしながら、このスライドプレート66を前後方向への往復動として伝達する。往復動が伝達されるスライドプレート66は、一体とされたスライダ67を前後方向に往復動させる。つまり、クランク軸65の回転運動は、クランク軸65の移動軌跡の直径をスライドプレート66の前後ストローク量とし、スライドプレート66を前後動させる。なお、上記した偏心回転体63の下側には、スライダ67の前後方向の往復動とは相反して往復動するカウンタウエイト68が取り付けられている。
スライダ67は、前後方向に延びる円筒棒状にて形成される。このスライダ67は、出力軸として機能しており、スライダガイド機構71により前後方向の往復動がガイドされる。図1に示すように、スライダ67の前端にはブレードBを取り付けるためのチャック69が設けられている。このチャック69は、ブレードBの取付けを保持する。このブレードBは、本発明に係る切断刃に相当する。このブレードBは、スライダ67の前後方向の往復動にしたがって往復動し、被加工材を切断可能とする。
次に、上記したスライダ67のスライドをガイドするスライダガイド機構71について説明する。図10は、スライダガイド機構71の上側斜視を示す斜視図である。図11は、図10の(XI)-(XI)断面矢視を示すスライダガイド機構71の断面図である。図12は、図10の(XII)-(XII)断面矢視を示すスライダガイド機構71の断面図である。図13は、図10の(XIII)-(XIII)断面矢視を示すスライダガイド機構71の断面図である。
このスライダガイド機構71は、図2に示すように、概略、収容スリーブ72と、後側ガイド部材78、前側ガイド部材79とを備える。収容スリーブ72は、上記したスライダ67をガイド可能な筒状の構造を有しつつ、上記したインナハウジング本体32の機構支持部40に取り付け可能なベース状の構造を有する。すなわち、収容スリーブ72は、図10等に示すように、スライダ67が差し込まれる筒状部73と、インナハウジング本体32に取り付けるための固定部76,77とを備える。これら筒状部73と固定部76,77とは、繋ぎ目が無い一体の成形部品として形成されている。このように筒状部73と固定部76,77とを備える収容スリーブ72は、上記したインナハウジング本体32と同様、アルミニウムを材料とする鋳物として成形されている。
図11に示すように、筒状部73は、前後端が開口された中空の筒形をなしている。この中空の筒形の内部には、上記したスライダ67が差し込まれて往復動可能となる。具体的には、筒状部73の後端箇所は開口された後側開口部731として形成され、筒状部73の前端箇所は開口された前側開口部732として形成され、筒状部73の内部は左右方向断面視円形の中空により内周面74が形成されている。この内周面74は、後側と前側とで相違する内周径に設定されている。詳しくは、後側内周面741の内周径は、前側内周面745の内周径よりも長く設定されている。
図11に示すように、後側内周面741には、後側ガイド部材78が固定されて取り付けられている。また、前側内周面745には、前側ガイド部材79が固定されて取り付けられている。これら後側ガイド部材78と前側ガイド部材79とは、往復動するスライダ67の外周面671に摺接する内周面781,791を有する。これら後側ガイド部材78と前側ガイド部材79とは、スライダ67を滑らかに摺らせることが可能な材料が選択されて形成されている。このため、これら後側ガイド部材78と前側ガイド部材79の内周面781,791は、スライダ67の外周面671と所謂メタルタッチと称される摺接が可能となっている。
また、上記したように中空の筒形を横たわらせるように配置される筒状部73の下側部分は、機構支持部40に安定して載置させることができるベース部75が設けられている。このベース部75の下面は、スライダガイド機構71の下側にカウンタウエイト68を配置可能となるように平面形状を有して形成されている。ベース部75の後側部分には、筒状部73を挟んで左右両側のそれぞれにフランジ固定部76が設けられている。このフランジ固定部76は、ベース部75を左右両側部分を更に左右両側へ拡げられるように形成されている。このフランジ固定部76のそれぞれには、螺子留め用に上下に貫通される螺子止め孔761が設けられている。また、ベース部75の前側部分には、筒状部73を挟んで左右両側のそれぞれに上下方向に柱状に延ばされる柱状固定部77が設けられている。この柱状固定部77のそれぞれにも、螺子留め用に上下に貫通される螺子止め孔771が設けられている。すなわち、このスライダガイド機構71は、図2に示すように、インナハウジング本体32との間にカウンタウエイト68が配置可能となるように設計されている。具体的には、図5に示すようにインナハウジング本体32の機構支持部40には、4つの螺子ボス38が設けられている。この螺子ボス38は、カウンタウエイト68を配置可能なスペースを形成するために上側に突き出されたボス形状を有している。つまり、これらの螺子ボス38に対して上記した螺子止め孔761,771に差し通された雄螺子(不図示)を螺子留めすると、螺子ボス38の突出量に応じてインナハウジング本体32とスライダガイド機構71との間にスペースが形成される。このスペースには、カウンタウエイト68が配置される。なお、このインナハウジング本体32の前端部分には、スライダ67を差し通すことが可能に輪状をなす輪状部391が設けられている。また、輪状部391の内周側には、図2に示すように、スライダ67の外周面671に摺接可能な適宜の摺接部材392が取り付けられる。
このようにしてスライダ67の前後方向の往復動をガイドするスライダガイド機構71は、インナハウジング本体32に対して螺子留めにより一体化される。このため、ハウジングカバー47には、クランク機構61およびスライダガイド機構71の何れの機構も組み付けられないものとなっている。このハウジングカバー47は、上記したように軽量なプラスチック樹脂にて成形されつつ簡易な螺子留めにてインナハウジング本体32に固定される。なお、このインナハウジング本体32には、シュー95が雄螺子部材96を介して螺子留めされている。これに対してインナハウジング本体32には、上記したようにモータ部50と往復動駆動部60とが組み付けられる。このため、このインナハウジング本体32は、剛性が高く設定される鋳物として成形されて、この周囲に駆動ハウジング部25をなすアウタハウジング20が組み付けられる。なお、このように構成されるアウタハウジング20の駆動ハウジング部25にあっては、特に図示していないが外周部分にゴム樹脂製の絶縁カバーが設けられることがある。この絶縁カバーは、熱伝導および電気伝導を絶縁する効果があり、ユーザにより手握りされるハンドル部としても機能できるようになっている。
インナハウジング31は、インナハウジング本体32にハウジングカバー47を螺子留めしてなる。ここでインナハウジング31には、このインナハウジング31の周囲を覆う形状を有するアウタハウジング20が組み付けられる。この際、インナハウジング31とアウタハウジング20との間には、インナハウジング31にアウタハウジング20を組み付けるためのストッパ構造および弾性連結構造が設けられている。なお、アウタハウジング20(駆動ハウジング部25)は、左分割ハウジング201と右分割ハウジング202とを合体させることにより形成される。これら左右の分割ハウジング201,202は、アウタハウジング20として合体させるに際して、インナハウジング31を挟み込むようにしながら合体される。
ここで、ストッパ構造としては、図2に示すように、アウタハウジング20と一体にハウジング内部側に突き出されるストッパリブ26が、インナハウジング31の外側部分に当接可能にされる構造となっている。具体的には、ストッパリブ26は、アウタハウジング20と一体に成形されており、ハウジング内部側に向かって突き出されるリブ形状を有する。このストッパリブ26は、インナハウジング31を上下で挟み込むような位置でインナハウジング31に当接可能に形成されている。具体的には、インナハウジング31の下側に配置されるストッパリブ26(図示符号261)は、インナハウジング本体32の下部に設けられる突出部27に対面して形成されている。インナハウジング31の上側に配置されるストッパリブ26(図示符号262)は、ハウジングカバー47の上面に対面して形成されている。このように形成されるストッパリブ26は、アウタハウジング20に対するインナハウジング31の相対変位量が所定の変位量を超えた場合に、インナハウジング31に対して当たるように設定されている。
これに対して、図3および図4に示すように、インナハウジング31とアウタハウジング20との間には、弾性連結構造として4箇所の連結部80が設けられている。すなわち、左右の分割ハウジング201,202がインナハウジング31を挟み込むようにしながら合体するに際しては、インナハウジング本体32と左右の分割ハウジング201,202のそれぞれとの間には介在部材83が介在される。この介在部材83が介在される4箇所が、弾性連結構造としての連結部80をなしている。つまり、インナハウジング本体32と分割ハウジング201,202のそれぞれとの間には、弾性を有する介在部材83が介在されることにより弾性連結される。このようにインナハウジング本体32と左右の分割ハウジング201,202のそれぞれとの間に配設される連結部80は、左右の分割ハウジング201,202のそれぞれの前後位置に対する合計4箇所に設けられている。
上記した連結部80のうち、後側に設定される後側の連結部80の2箇所は、図3に示すように構成されている。これら2箇所の後側の連結部80のそれぞれは、工具本体11の半割り軸線を線対称の中心線として左右対称の構造を有している。また、この後側の連結部80よりも前側に設定される前側の連結部80の2箇所は、図4に示すように構成されている。また、これら2箇所の前側の連結部80のそれぞれも、工具本体11の半割り軸線を線対称の中心線として左右対称の構造を有している。
これら4箇所の連結部80のそれぞれは、略同様に構成されているため、以下に説明するにあたっては左側配置の後側の連結部80を中心に例示して説明する。すなわち、連結部80は、アウタハウジング20に対して形成されるボス部81と、このボス部85が嵌め込まれる介在部材83とにより構成される。
連結部80のボス部81は、左右の分割ハウジング201,202の合体方向に突き出されて形成されている。具体的には、左側配置の後側の連結部80は、左分割ハウジング201の合体方向となる右側に向けて、円柱形状が突き出されるようにして形成されている。逆に言えば、ボス部81の周囲は、このように突き出される円柱形状によって、次に説明する介在部材83を介在させることが可能な適宜のクリアランスが形成される。なお、左側配置の後側の連結部80をなすボス部81は、円柱形状が右側に向けて突き出されるようになっているが、右側配置の後側の連結部80をなすボス部81は、円柱形状が左側に向けて突き出されるようになっている。また、左右両側配置の後側の連結部80のについても、これと同様のボス部81が互いの合体方向に向けて突き出されるようにして設けられている。なお、介在部材83は、ブレードBの往復動方向となる前後方向で電動モータ51を挟み込んでいる。また、介在部材83は、半割りの分割ハウジング201,202のそれぞれに対して設けられている。
介在部材83は、インナハウジング本体32とアウタハウジング20(駆動ハウジング部25)との間に介在される。すなわち、アウタハウジング20は、インナハウジング本体32に対して直接連結させずに、樹脂製の介在部材83を介在させて弾性連結させてある。具体的には、上記したアウタハウジング20のボス部81に嵌め込めた介在部材83を介してインナハウジング本体32に当接支持されることにより、アウタハウジング20はインナハウジング本体32に対して弾性連結されたものとなっている。なお、この介在部材83は、外周面側(外周面と、該外周面を一部屈曲させて該外周面と隣接される隣接外周面)がインナハウジング本体32側から当接支持される。内周面側(内周面と、該内周面を一部屈曲させて該内周面と隣接される隣接内周面)がアウタハウジング20側を当接支持する。この介在部材83は、弾性を有する樹脂により成形されている。このため、この介在部材83は、弾性を有して上記した2つのインナハウジング本体32とアウタハウジング20との間を弾性連結する。具体的には、この介在部材83は、広く介在部材として利用されるブッシュを模した形状にて形成される。
すなわち、介在部材83は、概略、筒形本体84と外側フランジ部86とを一体に成形することにより形成されている。筒形本体84は、両端が開口された筒形をなしている。このため、この筒形本体84は、開口方向で正面視すると円形の空間が形成される。この筒形本体84の円形の空間に面しては、筒形本体84の内周面841として設定され、ボス部81の円柱形状の外周面821と密着可能にボス部81を嵌め込むことができる。また逆に、この筒形本体84の内周面841とは逆に配置される外周面842は、インナハウジング31に対して筒形本体84を当接される外周面として設定される。
外側フランジ部86は、この筒形本体84の開口される両端のうちの一端縁のみに設けられている。この外側フランジ部86は、外フランジ状に鍔(つば)が突き出されるように設けられている。なお、この一端縁とは反対側の他端縁は、そのまま筒形の端として形成されている。このように外側フランジ部86が設けられる筒形本体82は、頭が抜けたハット形をなしている。なお、筒形本体84の嵌め入れる方向の先端部分には、嵌め入れる方向の先側が次第に細くなる先細テーパ形状をなす先細部845が設けられている。
上記した介在部材83は、ボス部81に嵌め込まれる。この際、介在部材83の筒形本体84の内周面841は、ボス部81の外周面821と密着する。また、介在部材83の外側フランジ部86は、ボス部81が設けられるアウタハウジング20と対面している。この外側フランジ部86の外側面861は、アウタハウジング20の内側面822と対面して密着している。具体的には、左側に配置される連結部80の介在部材83は、ボス部81に嵌め込まれるにあたり左側に外側フランジ部86が配置されてている。また、右側に配置される連結部80の介在部材83は、ボス部81に嵌め込まれるにあたり右側に外側フランジ部86が配置されてている。このボス部81に嵌め込まれた介在部材83にあっては、外側フランジ部86の外側面861は、アウタハウジング20の内側面822と密着することとなる。
また、このようにボス部81に嵌め込まれた介在部材83は、次いでインナハウジング31をなすインナハウジング本体32に対して嵌め入れられる。具体的には、インナハウジング本体32には、前側と後側に連結部88,89が設けられている。
前側連結部88は、インナハウジング本体32の前側下部において、前側および下側に突き出されるようにして設けられている。この前側連結部88は、左右方向の中心部分に1つだけ設けられている。この前側連結部88には、左右方向で延びて貫通される貫通孔としての嵌入孔881が設けられている。この嵌入孔881には、図4に示すように左右両側から上記した介在部材83を嵌めたボス部81が嵌め入れられる。このため、この嵌入孔881の孔の大きさとしては、介在部材83を嵌めたボス部81をガタつき無く嵌め入れることが可能な大きさに設定されている。また、この嵌入孔881の孔の長さとしては、介在部材83を嵌めたボス部81を左右両側からそれぞれ1つずつの合計2つ嵌め入れることが可能な長さに設定されている。これに対して、後側連結部89は、インナハウジング本体32の後側下部の左右両側のそれぞれにおいて、下側に突き出されるようにして設けられている。この後側連結部89は、左右両側端の近傍のそれぞれに1つずつの合計2つ設けられている。この後側連結部89のそれぞれにも、左右方向で延びて貫通される貫通孔としての嵌入孔891が設けられている。この嵌入孔891には、図3に示すように左右両側から上記した介在部材83を嵌めたボス部81が嵌め入れられる。このため、この嵌入孔881の大きさは、介在部材83を嵌めたボス部81をガタつき無く嵌め入れることが可能な大きさに設定されている。
なお、介在部材83を嵌めたボス部81を嵌入孔881,891に嵌め入れるにあたっては、介在部材83の先細部845の先細テーパ形状により嵌め入れし易くなっている。
ところで、この介在部材83は、左分割ハウジング201と右分割ハウジング202とを合体させるにあたり、前後方向と上下方向と左右方向とにおいてインナハウジング本体32との間で介在されている。なお、この「前後方向」はブレードBの往復動方向に相当し、「上下方向」および「左右方向」はブレードBの往復動方向の交差方向に相当する。
すなわち、連結部80の前後方向および上下方向では、介在部材83の筒形本体84が介在されてインナハウジング本体32とアウタハウジング20との互いを連結している。具体的には、筒形本体84の内周面841が、ボス部81の外周面821に当接している。また、筒形本体84の外周面842が、インナハウジング本体32(嵌入孔881,891)の内周面321に当接し、これらの間を埋めて互いを連結している。これに対して、連結部80の左右方向では、介在部材83の外側フランジ部86が介在されてインナハウジング本体32とアウタハウジング20との互いを連結している。具体的には、外側フランジ部86の外側面861は、アウタハウジング20の内側面822と当接している。また、外側フランジ部86の内側面862は、インナハウジング本体32の外側面322と当接している。
このように介在部材83は、前後方向と上下方向と左右方向とにおいて、インナハウジング本体32とアウタハウジング20との間で挟み込まれて介在されている。
上記したレシプロソー10によれば、インナハウジング本体32には、クランク機構61とスライダガイド機構71とが組み付けられている。ここで、アウタハウジング20は、インナハウジング本体32に対して弾性を有する介在部材83を介して連結されているので、クランク機構61により生ずる振動の伝達は、インナハウジング本体32からアウタハウジング20との間では弾性を有する介在部材83を介することとなる。これによって、クランク機構61により生ずる振動は、介在部材83による弾性により減衰させてインナハウジング本体32からアウタハウジング20に伝達することができる。したがって、このレシプロソー10によれば、振動を減らすことができて、工具としての扱い易さを向上させることができる。また、上記したレシプロソー10によれば、インナハウジング本体32との間に介在部材83を介在させつつ、インナハウジング本体32を挟み込むように半割りで成形された左右の分割ハウジング201,202を合体するので、介在部材83の組付けをアウタハウジング20の合体時に行うことができる。これによって、介在部材83の組付けの容易化を図ることができる。また、上記したレシプロソー10によれば、介在部材83の筒形本体84と外側フランジ部86により、前後方向と上下方向と左右方向との3つの方向において介在させる部位を有する。これによって、クランク機構61により生ずる振動を、3つの方向で介在部材83による弾性により減衰させることができる。これによって、生ずる振動を効率良く減らすことができて、工具としての扱い易さをより向上させることができる。
また、上記したレシプロソー10によれば、介在部材83は、電動モータ51のモータ軸52を、前後方向と上下方向と左右方向との3つの方向で挟み込むように複数で設けられているので、これら前後方向と上下方向と左右方向との3つの方向への振動を良好に減衰させることができる。これによって、生ずる振動を効率良く減らすことができて、工具としての扱い易さをより向上させることができる。また、この介在部材83が設けられる4箇所は、ブレードBの往復動方向となる前後で電動モータ51を挟み込むので、クランク機構61とスライダガイド機構71とが組み付けられるインナハウジング31の前後方向の振動を良好に減衰させることができる、また、介在部材83は、半割りの分割ハウジング201,202のそれぞれに対して設けられるので、半割りの分割ハウジング201,202のそれぞれに対して伝達される振動も良好に減衰させることができる。また、上記したレシプロソー10によれば、スライダ67を往復動可能にガイドするスライダガイド機構71は、インナハウジング本体32に支持されているので、スライダ67の往復動による振動は、介在部材83を介してインナハウジング本体32からアウタハウジング20に伝達されることとなる。これによって、このスライダ67からの振動は、介在部材83により減衰されてアウタハウジング20に伝達されることとなり、生ずる振動を効率良く減らすことができる。また、上記したレシプロソー10によれば、電動モータ51はアウタロータ式の電動モータ51であり、インナハウジング本体32に設けられるモータ支持部33は、外周側でステータ53を支持し且つ内周側でモータ軸52を回転可能に支持する。これによって、電動モータ51とインナハウジング本体32とを嵩張ることなく一体の構成とすることができ、レシプロソー10としての小型化を図ることができる。また、上記したレシプロソー10によれば、電動モータ51のモータ軸52は、偏心回転体63を回転させる回転軸として兼用されているので、このモータ軸52と偏心回転体63との間に、回転駆動を伝達する各種のギヤの配設を省くことができる。これによって、駆動伝達のための機構の簡略化を図ることができて、レシプロソー10としての嵩張りを減らし、レシプロソー10としての小型化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態のレシプロソー10は、クランク機構61(往復動変換部)を備える往復動切断工具の一例として挙げたものである。このため、本発明に係る往復動切断工具としては、電動モータの回転駆動を往復動に変換する往復動変換部を具備してスライダに取り付けられる切断刃を往復動させる構成であれば、適宜の構成が加除されるものであってよい。また、上記した実施の形態のレシプロソー10の駆動源となる電動モータにあっては、アウタロータ式の電動モータにて構成されるものであった。しかしながら、本発明に係る電動モータは、このようなアウタロータ式の電動モータに限られず、インナロータ式の電動モータにて構成されるものであってもよい。
10 レシプロソー(往復動切断工具)
11 工具本体
13 バッテリ装着部
15 ハンドル部
16 グリップ部
17 操作スイッチ部
18 操作ロック部
19 コントローラ
20 アウタハウジング
201 左分割ハウジング
202 右分割ハウジング
21 バッテリハウジング部
23 ハンドルハウジング部
25 駆動ハウジング部
26 ストッパリブ
27 突出部
30 駆動装置部
31 インナハウジング
32 インナハウジング本体
321 内周面
322 外側面
33 モータ支持部
331 筒形外周部
332 筒形内周部
34 軸受け部
35 筒形部
36 連通孔
361 支持口部
362 支持段差部
38 螺子ボス
391 輪状部
392 摺接部材
40 機構支持部
41 クランク保持部
42 クランク保持縁部
421 雌螺子孔
43 ガイド保持部
47 ハウジングカバー
471 螺子孔
48 雄螺子
50 モータ部
51 電動モータ
52 モータ軸
53 ステータ
54 コイル
55 アウタロータ
56 永久磁石
57 ボールベアリング
58 ニードルベアリング
59 冷却ファン
60 往復動駆動部
61 クランク機構(往復動変換部)
63 偏心回転体
65 クランク軸
66 スライドプレート
67 スライダ
671 外周面
68 カウンタウエイト
69 チャック
71 スライダガイド機構(往復動ガイド部)
72 収容スリーブ
73 筒状部
731 後側開口部
732 前側開口部
731 後側開口部
74 内周面
741 後側内周面
745 前側内周面
75 ベース部
76 フランジ固定部
761 螺子止め孔
77 柱状固定部
771 螺子止め孔
78 後側ガイド部材
79 前側ガイド部材
781,791 内周面
80 連結部
81 ボス部
82 筒形本体
821 外周面
822 内側面
83 介在部材
84 筒形本体
841 内周面
842 外周面
845 先細部
85 ボス部
86 外側フランジ部
861 外側面
862 内側面
88 前側連結部
881 嵌入孔
89 後側連結部
891 嵌入孔
90 充電式バッテリ
95 シュー
96 雄螺子部材
B ブレード(切断刃)

Claims (7)

  1. 電動モータと、該電動モータの回転駆動を往復動に変換する往復動変換部と、該往復動変換部によりスライダに取り付けられる切断刃を往復動させる往復動切断工具であって、
    前記電動モータおよび前記往復動変換部を支持するインナハウジングと、前記インナハウジングを覆うように設けられるアウタハウジングと、を備え、
    前記アウタハウジングは、前記インナハウジングに対して弾性を有する介在部材を介して連結されている、ことを特徴とする往復動切断工具。
  2. 請求項1に記載の往復動切断工具において、
    前記アウタハウジングは、複数で分割された分割ハウジングを合体させることにより形成されており、
    前記分割ハウジングは、前記インナハウジングとの間に前記介在部材を介在させつつ、該インナハウジングを挟み込むようにして合体される、ことを特徴とする往復動切断工具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の往復動切断工具において、
    前記介在部材は、前記切断刃の往復動方向と該往復動方向の交差方向との2つの方向において前記インナハウジングと前記アウタハウジングとの間に設けられている、ことを特徴とする往復動切断工具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の往復動切断工具において、
    前記分割ハウジングは、半割りハウジングとして成形されており、
    前記介在部材は、前記切断刃の往復動方向の前後で前記電動モータを挟み込み、且つ前記分割ハウジングのそれぞれに対して設けられている、ことを特徴とする往復動切断工具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の往復動切断工具において、
    前記スライダの往復動をガイドする往復動ガイド部を備え、
    前記往復動ガイド部は、前記インナハウジングに支持されている、ことを特徴とする往復動切断工具。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の往復動切断工具において、
    前記電動モータは、前記インナハウジングに対して固定されるステータと、該ステータの外周側で該ステータに対して相対的に回転するロータと、該ロータの回転軸として該ロータと一体にされるモータ軸と、を備え、
    前記インナハウジングには、外周側で前記ステータを支持し且つ内周側で前記モータ軸を回転可能に支持するモータ支持部が設けられている、ことを特徴とする往復動切断工具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の往復動切断工具において、
    前記往復動変換部は、前記スライダを往復動させるための偏心回転体を有し、
    前記電動モータのモータ軸は、前記偏心回転体の回転軸として兼用されている、ことを特徴とする往復動切断工具。
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