JP2015085231A - 活性種生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 活性種生成装置70では、フレーム50に固定された放電側端子41が引掛り部A451を介して放電側電極板31に引っ掛かることによって、弾性部A471が弾性変形して接触部A431が放電側電極板31に押し付けられる。 同様に、フレーム50に固定されたアース側端子42が引掛り部B452を介してアース側電極板32に引っ掛かることによって、弾性部B472が弾性変形して接触部B432がアース側電極板32に押し付けられる。
【選択図】図5
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る活性種生成装置70の正面図である。また、図2は、図1の活性種生成装置70の斜視図である。図1及び図2において、活性種生成装置70は、樹脂製のフレーム50と、フレーム50の前側に取り付けられるカバー60と、フレーム50とカバー60との間に配置される放電部30と、端子部40と、フレーム50の側面に取り付けられる矩形板状のエアフィルタ55(図2参照)とを有している。
(2−1)放電側電極板31
図3は、図1のA−A線における活性種生成装置70の断面図である。図3において、放電側電極板31の中央には、放電針311を保持する保持部31aが設けられている。保持部31aは、放電側電極板31からその板面と直交する方向に突出するように切り起されている。その結果、保持部31aの近傍に切り欠き孔31eが付随して形成されている。
図4は、図1からカバー60を取り外した状態の活性種生成装置70の平面図である。図4において、アース側電極板32は、平面視において放電側電極板31と平行に対向配置されている。アース側電極板32の長手方向に平行な両端部は、放電側電極板31の曲げ部A31bの曲げ方向と反対方向に折り曲げられた曲げ部B32bが形成されている。
図5は、図1のB−B線における活性種生成装置70の断面図である。図5において、放電側端子41は、放電側電極板31と電源部の正極側とを結ぶ端子部材である。放電側端子41は、電源接続部A411と、接触部A431と、引掛り部A451と、弾性部A471と、第2引掛り部A491とを有している。
電源接続部A411は、電源の正極側に接続される部分であり、フレーム50の外側に突出している。なお、電源接続部A411は雄型端子であって、図示しない電源の正極側端子は雌型端子である。
接触部A431は、放電側電極板31との電気的接触を目的としており、フレーム50の内部に位置して、放電側電極板31の平面部分に接触する。
引掛り部A451は、接触部A431の近傍に位置し、放電側電極板31の曲げ部A31bに引っ掛かる。引掛り部A451は、接触部A431の一端から放電側電極板31の曲げ部A31bに沿って90°に曲げられた後、曲げ部A31bの最突出部位に掛かるように山形に形成されており、その山形の傾斜面と曲げ部A31bの最突出部位とが係合する。
弾性部A471は、放電側端子41が接触部A431の他端から90°に曲げられた後、その方向に沿って電源接続部A411の先端まで延びる部分のうちの所定区間を担う。この所定区間の到達点は第2引掛り部A491である。つまり、接触部A431の他端から第2引掛り部A491までの間が弾性部A471である。
第2引掛り部A491は、孔である。第2引掛り部A491には、フレーム50の所定位置に設けられた突起A591が嵌合する。突起A591は、弾性部A471とは反対側の面が弾性部A471の板厚方向と平行になるように形成されている(図5参照)。その結果、第2引掛り部A491が弾性部A471側に引っ張られたときに第2引掛り部A491が外れることがない。さらに、電源接続部A411が電源の正極側端子に挿入されるときに、第2引掛り部A491が弾性部A471側に押されるが、第2引掛り部A491が突起A591に嵌合しているので、第2引掛り部A491が外れることがない。
図6は、図1のC−C線における活性種生成装置70の断面図である。図6において、アース側端子42は、アース側電極板32と電源部の負極側とを結ぶ端子部材である。アース側端子42は、電源接続部B422と、接触部B432と、引掛り部B452と、弾性部B472と、第2引掛り部B492とを有している。
電源接続部B422は、電源の負極側に接続される部分であり、フレーム50の外側に突出している。なお、電源接続部B422は雄型端子であって、図示しない電源の負極側端子は雌型端子である。
接触部B432は、アース側電極板32との電気的接触を目的としており、フレーム50の内部に位置して、アース側電極板32の平面部分に接触する。
引掛り部B452は、接触部B432の近傍に位置し、アース側電極板32の曲げ部B32bに引っ掛かる。引掛り部B452は、接触部B432の一端からアース側電極板32の曲げ部B32bに沿って90°に曲げられた後、再び反対方向に曲げられ、先端部分が曲げ部B32bの曲げ開始位置の外側コーナーに掛かるように山形に形成されており、その山形の傾斜面と曲げ部B32bの上記外側コーナーとが係合する。
弾性部B472は、アース側端子42が接触部B432の他端から90°に曲げられた後、その方向に沿って電源接続部B422の先端まで延びる部分のうちの所定区間を担う。この所定区間の到達点は第2引掛り部B492である。つまり、接触部B432の他端から第2引掛り部B492までの間が弾性部B472である。
第2引掛り部B492は、孔である。第2引掛り部B492には、フレーム50の所定位置に設けられた突起B592が嵌合する。突起B592は、弾性部B472とは反対側の面が弾性部B472の板厚方向と平行になるように形成されている(図6参照)。その結果、第2引掛り部B492が弾性部B472側に引っ張られたときに第2引掛り部A491が外れることがない。さらに、電源接続部B422が電源の正極側端子に挿入されるときに、第2引掛り部B492が弾性部B472側に押されるが、第2引掛り部B492が突起B592に嵌合しているので、第2引掛り部B492が外れることがない。
フレーム50は、放電側電極板31、アース側電極板32、放電側端子41及びアース側端子42を支持する樹脂製の土台である。図2に示すように、フレーム50は、1つの底壁51と4つの側壁52a〜52dを有し、これらによって直方体状の箱を形成している。
図2に示すようにフレーム50には、底壁51から垂直に延びる第1支持ボス511及び第1ビス止めボス513が設けられている。第1支持ボス511は、その天面で放電側電極板31の平面を受けて支持する。つまり、放電側電極板31は、放電側端子41の接触部A431と第1支持ボス511の天面とに挟まれることによってフレーム50に保持される。
また、図2及び図3に示すようにフレーム50には、底壁51から垂直に延びる第2支持ボス512及び第2ビス止めボス514が設けられている。第2支持ボス512は、第1支持ボス511よりも高く、その天面でアース側電極板32を受けて支持する。つまり、アース側電極板32は、アース側端子42の接触部B432と第2支持ボス512の天面とに挟まれることによってフレーム50に保持される。
また、底壁51には、外側に向かって突出する放電側端子ガイド517及びアース側端子ガイド518が設けられている。放電側端子ガイド517は、底壁51を挟んで第1支持ボス511と対峙する位置から突出している。第1支持ボス511には、放電側端子41の電源接続部A411を挿入させるためのガイド孔A511aがあけられており、そのガイド孔A511aを通過した電源接続部A411が放電側端子ガイド517に保持される。放電側端子41の第2引掛り部A491に嵌まり込む突起A591は、この放電側端子ガイド517に設けられている。
カバー60は、フレーム50の底壁51と対向する開口を塞ぎ、フレーム50とともに活性種生成装置70の外郭を形成している。
放電側電極板31とアース側電極板32との間に電圧が印加されると、放電針311の両端からアース側電極板32に向かってストリーマ放電が発生し、これにより、低温プラズマが生成される。この低温プラズマによって、高速電子、イオン、水酸化ラジカル、励起酸素分子などの活性種が生成される。これらの活性種は、アンモニア類や、アルデヒド類、窒素酸化物等の小さな有機分子からなる空気中の有害成分や臭気成分を分解する能力を有する。
(4−1)
活性種生成装置70では、フレーム50に固定された放電側端子41が引掛り部A451を介して放電側電極板31に引っ掛かることによって、弾性部A471が弾性変形して接触部A431が放電側電極板31に押し付けられる。
活性種生成装置70では、放電側端子41は第2引掛り部A491がフレーム50の突起A591に引っ掛かることによってフレーム50に固定され、同様にアース側端子42は第2引掛り部B492がフレーム50の突起B592に引っ掛かることによってフレーム50に固定される。したがって、固定に手間がかからず作業性がよい。
活性種生成装置70では、作業者は、第2引掛り部A491がフレーム50の突起A591にスナップフィットするときのクリック感、及び第2引掛り部B492がフレーム50の突起B592にスナップフィットするときのクリック感によって、それらが確実に引っ掛かった否かを認知することができるので、組立不良が低減され、作業性も向上する。
活性種生成装置70では、放電側電極板31がフレーム50に固定された上で、放電側端子41の接触部A431が放電側電極板31に押し付けられるので、放電側端子41の接触部A431と放電側電極板31との接触状態が安定する。
32 アース側電極板(放電用部材)
41 放電側端子(端子部材)
42 アース側端子(端子部材)
50 フレーム(樹脂フレーム)
70 活性種生成装置
431 接触部A
432 接触部B
451 引掛り部A
452 引掛り部B
471 弾性部A
472 弾性部B
491 第2引掛り部A
492 第2引掛り部B
591 突起A
592 突起B
Claims (6)
- 放電用部材(31,32)と、
前記放電用部材(31,32)と電源とを結ぶ端子部材(41,42)と、
前記端子部材(41,42)を固定する樹脂フレーム(50)と、
を備え、
前記端子部材(41,42)は、
前記放電用部材(31,32)との電気的接触を目的とする接触部(431,432)と、
前記接触部(431,432)の近傍で前記放電用部材(31,32)に引っ掛かる引掛り部(451,452)と、
前記引掛り部(451,452)が前記放電用部材(31,32)に引っ掛かることによって前記接触部(431,432)の近傍で弾性変形して前記接触部(431,432)を前記放電用部材(31,32)に押し付ける弾性部(471,472)と、
を有する、
活性種生成装置(70)。 - 前記端子部材(41,42)は、前記弾性部(471,472)を挟んで前記引掛り部(451,452)と反対側の位置に前記樹脂フレーム(50)に引っ掛かる第2引掛り部(491,492)をさらに有し、
前記樹脂フレーム(50)は、前記第2引掛り部(491,492)が引っ掛かるための突起(591,592)を有している、
請求項1に記載の活性種生成装置(70)。 - 前記第2引掛り部(491,492)は、スナップフィットによって前記突起(591,592)に引っ掛かる、
請求項2に記載の活性種生成装置(70)。 - 前記放電用部材(31,32)は、前記樹脂フレーム(50)に固定される、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の活性種生成装置(70)。 - 前記放電用部材は、
放電側電極(31)と、
前記放電側電極(31)と対峙するアース側電極(32)と、
を含む、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の活性種生成装置(70)。 - 前記端子部材は、
前記放電側電極(31)と前記電源とを結ぶ放電側端子(41)と、
前記アース側電極(32)と前記電源とを結ぶアース側端子(42)と、
を含む、
請求項5に記載の活性種生成装置(70)。
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