JP2015084968A - 医用画像処理装置及び医用画像診断装置 - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】再構成処理時間の短縮及び画像データの保存容量の低減を図り、全体の把握が可能で、関心領域における精細な画像を得ることが可能な医用画像処理装置を提供する。【解決手段】実施形態の医用画像処理装置は、第1再構成処理手段と、第2再構成処理手段と、第1画像生成手段と、第2画像生成手段と、表示制御手段とを含む。第1再構成処理手段は、被検体の撮影データを用いて第1再構成処理を行い、第1ボリュームデータを作成する。第2再構成処理手段は、撮影データを用いて第2再構成処理を行い、関心領域を含み第1ボリュームデータより狭い再構成範囲で、第1ボリュームデータより精細な第2ボリュームデータを作成する。第1画像生成手段は、第1ボリュームデータに基づいて第1画像を生成する。第2画像生成手段は、第2ボリュームデータに基づいて第2画像を生成する。表示制御手段は、第1画像及び第2画像を表示手段に表示させる。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置及び医用画像診断装置に関する。
医用画像診断装置は、被検体の内部を表す画像を取得する装置である。このような医用画像診断装置としては、X線CT(Computed Tomography)装置やX線撮影装置等が知られている。
X線CT装置は、被検体をX線でスキャンしてデータを収集し、収集されたデータをコンピュータで処理することにより、被検体の内部を画像化する装置である。具体的には、X線CT装置は、被検体に対してX線を異なる方向から複数回曝射し、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出して複数の検出データを収集する。収集された複数の検出データのそれぞれはデータ収集部によりA/D変換された後、データ処理系に送信される。データ処理系は、検出データに前処理等を施すことで投影データを形成する。続いて、データ処理系は、投影データに基づく再構成処理を実行して断層画像データを形成する。
また、データ処理系は、更なる再構成処理として、複数の断層画像データに基づきボリュームデータを形成する。ボリュームデータは、被検体の3次元領域に対応するCT値の3次元分布を表すデータセットである。ボリュームデータを取得する場合には、多列型X線検出器を用いたボリュームスキャンが適用される。
X線CT装置は、ボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR(Multi Planar Reconstruction)表示を行うことができる。MPR表示された断面画像(MPR画像)には、直交3軸画像とオブリーク画像がある。直交3軸画像とは、体軸に対する直交断面を示すアキシャル画像、体軸に沿って被検体を縦切りした断面を示すサジタル画像、及び、体軸に沿って被検体を横切りした断面を示すコロナル画像を示す。オブリーク画像は、直交3軸画像以外の断面を示す画像である。
以上のようなX線CT装置のうち、マルチスライスCTやエリアディテクタCTと呼ばれるX線CT装置は、解像度に関して等方性を有するアイソトロピックボクセル(Isotoropic Voxel)により構成されたボリュームデータを容易に取得することが可能である。これにより、MPR画像や3次元画像をより高画質で表示することが可能となる。また、X線検出器によるX線の検出の高精細化を図り、かつ、より薄い画像スライス厚で被検体をスキャンすることができる高精細CTシステムは、被検体の内部に関する画像について、より一層の高精細化を図ることが可能である。
このようなX線CT装置では、X線検出器のチャンネル数が増加し、かつ、スライス方向の間隔が狭くなるため、被検体をスキャンすることにより収集されたデータやこのデータに基づいて生成された投影データ等の容量が大きくなる傾向にある。また、同じ領域の画像に着目すると、ピクセルサイズが小さくなるため(すなわち、画素数が多くなるため)、1枚の画像の再構成処理に要する時間は長くなる。更に、ボリュームデータについては、画像間隔が狭くなるため、大量の画像について再構成処理を行う必要があり、ボリュームデータの再構成処理に要する時間は長くなる。このように、同じ領域の画像に着目してより精細な画像を得ようとすると、再構成処理時間が長くなり、かつ、画像データの容量も大きくなっている。
特開2012−223629号公報
診断を行うために被検体の全体について高精細な画像を取得する場合、再構成処理に要する時間が長くなり、作業のスループットが低下する。また、1人の被検体当たりの画像データの保存容量も大きくなり、限られたリソース内で保存可能な被検体数(Study数)も減少する。そのため、大容量の記憶装置を準備する必要が生じる。特に、全身撮影等の体軸方向に長い画像の撮影を行う場合、全体について高精細な画像を取得しようとすると莫大な保存容量が必要となる。
一方、高精細な画像を必要とする領域は、全体の一部の関心領域である場合が多い。この場合、関心領域だけを拡大することにより、再構成処理に要する時間を短縮し、かつ、画像データの保存容量を削減することができる。しかしながら、関心領域の画像だけでは、その周辺との関係の把握が困難になるという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、再構成処理時間の短縮及び画像データの保存容量の低減を図りつつ、全体の把握が可能で、かつ、関心領域における精細な画像を得ることが可能な医用画像処理装置及び医用画像診断装置を提供することを目的とする。
実施形態の医用画像処理装置は、第1再構成処理手段と、第2再構成処理手段と、第1画像生成手段と、第2画像生成手段と、表示制御手段とを含む。第1再構成処理手段は、被検体を医用画像撮影手段によって撮影することにより得られた撮影データを用いて第1再構成処理を行うことにより、第1ボリュームデータを作成する。第2再構成処理手段は、撮影データを用いて第2再構成処理を行うことにより、指定された関心領域を含み第1ボリュームデータより狭い再構成範囲で、第1ボリュームデータより精細な第2ボリュームデータを作成する。第1画像生成手段は、第1ボリュームデータに基づいて第1画像を生成する。第2画像生成手段は、第2ボリュームデータに基づいて第2画像を生成する。表示制御手段は、第1画像及び第2画像を表示手段に表示させる。
第1実施形態に係るX線CT装置の全体構成を示す図。 第1実施形態に係る再構成処理部及びレンダリング処理部の構成の概要を表す機能ブロック図。 第1実施形態に係るX線CT装置の動作の概要を示す図。 第1実施形態における投影データに基づいて作成されるボリュームデータや画像データの流れを示す図。 第1実施形態に係るX線CT装置の第1の指定例の動作フローを示すフロー図。 図5の動作フローの説明図。 図5の動作フローの説明図。 第1実施形態に係るX線CT装置の第2の指定例の動作フローを示すフロー図。 図8の動作フローの説明図。 第2実施形態に係るX線CT装置の全体構成を示す図。 第2実施形態に係る再構成処理部及びレンダリング処理部の構成の概要を表す機能ブロック図。 第2実施形態に係るX線CT装置の動作の概要を示す図。 第2実施形態における投影データに基づいて作成されるボリュームデータや画像データの流れを示す図。 第2実施形態に係るX線CT装置の第1の指定例の動作フローを示すフロー図。 第2実施形態に係るX線CT装置の第2の指定例の動作フローを示すフロー図。
以下、実施形態に係る医用画像処理装置及び医用画像診断装置について図面を参照しながら説明する。医用画像診断装置は、たとえば、X線CT装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置、デジタルアンギオ装置、又はX線診断装置等が該当する。以下では、一例として、実施形態に係る医用画像診断装置がX線CT装置である場合について説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に、第1実施形態に係る医用画像診断装置としてのX線CT装置の構成例を示す。図1は、第1実施形態に係るX線CT装置1の全体構成を表す。図2は、図1の制御部等と共に、再構成処理部及びレンダリング処理部の構成の概要を表す機能ブロック図である。図2において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。以下では、「画像」と「画像データ」は一対一に対応するので、この実施形態においては、これらを同一視する場合がある。
<装置構成>
図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを含んで構成されている。
[架台装置]
架台装置10は、被検体Eに対してX線を曝射し、被検体Eを透過した当該X線の検出データ(スキャンデータ)を収集する装置である。架台装置10は、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、架台駆動部15と、X線絞り部16と、絞り駆動部17と、データ収集部18とを有する。
X線発生部11は、X線を発生させるX線管球(たとえば、円錐状や角錐状のX線ビームを発生する真空管。図示なし)を含んで構成されている。X線発生部11は、発生したX線を被検体Eに対して曝射する。
X線検出部12は、複数のX線検出素子(図示なし)を含んで構成されている。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出する。具体的には、X線検出部12は、被検体Eを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データをX線検出素子で検出し、その検出データを電気信号として生成し、生成された電気信号を増幅した後、デジタル信号に変換して出力する。X線検出部12には、たとえば、検出素子が互いに直交する2方向(スライス方向とチャンネル方向)にそれぞれ複数配置された2次元のX線検出器(面検出器)が用いられる。複数のX線検出素子は、たとえば、スライス方向に沿って320列設けられている。このように複数のX線検出素子が多列に設けられたX線検出器を用いることにより、1回転のスキャンでスライス方向に幅を有する3次元の撮影領域を撮影することができる(ボリュームスキャン)。なお、スライス方向は被検体Eの体軸方向に相当し、チャンネル方向はX線発生部11の回転方向に相当する。
回転体13は、X線発生部11とX線検出部12とを被検体Eを挟んで対向するよう支持する部材である。回転体13は、スライス方向に貫通した開口部13aを有する。架台装置10内において、回転体13は、被検体Eを中心とした円軌道で回転するよう配置されている。すなわち、X線発生部11及びX線検出部12は、被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転可能に設けられている。
高電圧発生部14は、X線発生部11に対して高電圧を印加する(以下、「電圧」とは、X線管球におけるアノード−カソード間の電圧を意味する)。X線発生部11は、当該高電圧に基づいてX線を発生させる。
架台駆動部15は、回転体13を回転駆動させる。X線絞り部16は、所定幅のスリット(開口)を有し、スリットの幅を変えることで、X線発生部11から曝射されたX線のファン角(チャンネル方向の広がり角)とX線のコーン角(スライス方向の広がり角)とを調整する。絞り駆動部17は、X線発生部11で発生したX線が所定の形状となるようX線絞り部16を駆動させる。
データ収集部18(DAS:Data Acquisition System)は、X線検出部12(各X線検出素子)からの検出データを収集する。そして、データ収集部18は、デジタル信号である検出データをコンソール装置40に送信する。
[寝台装置]
寝台装置30は、撮影対象の被検体Eを載置・移動させる装置である。寝台装置30は、寝台31と寝台駆動部32とを備えている。寝台31は、被検体Eを載置するための寝台天板33と、寝台天板33を支持する基台34とを備えている。寝台天板33は、寝台駆動部32によって被検体Eの体軸方向及び体軸方向に直交する方向に移動することが可能となっている。すなわち、寝台駆動部32は、被検体Eが載置された寝台天板33を、回転体13の開口部13aに対して挿抜させることができる。基台34は、寝台駆動部32によって寝台天板33を上下方向(被検体Eの体軸方向と直交する方向)に移動させることが可能となっている。
[コンソール装置]
コンソール装置40は、X線CT装置1に対する操作入力に用いられる。また、コンソール装置40は、架台装置10によって収集された検出データから被検体Eの内部形態を表すCT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を再構成する機能等を有している。コンソール装置40は、処理部41と、関心領域設定部42と、スキャン制御部44と、表示制御部45と、記憶部46と、表示部47と、操作部48と、制御部49とを含んで構成されている。
処理部41は、架台装置10(データ収集部18)から送信された検出データに対して各種処理を実行する。処理部41は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部41cと、スキャノ画像生成部41dとを含んで構成されている。
前処理部41aは、架台装置10(X線検出部12)で検出された検出データに対して対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データ(生データ)を作成する。すなわち、投影データは、被検体Eを架台装置10によって撮影することにより得られる。以下では、「投影データ」が「撮影データ」の一例であるものとして説明するが、「投影データ」と「検出データ」とは一対一に対応するため、「検出データ」が「撮影データ」であってもよい。
再構成処理部41bは、指定された再構成条件を用いて、前処理部41aで作成された投影データに対する再構成処理を行い、CT画像データを作成する。すなわち、再構成処理部41bは、再構成条件と前処理部41aで作成された投影データとを用いて再構成処理を行い、CT画像データを作成する。再構成条件は、変更することが可能となっている。断層画像データの再構成には、たとえば、2次元フーリエ変換法、コンボリューション・バックプロジェクション法等、任意の方法を採用することができる。ボリュームデータは、再構成された複数の断層画像データを補間処理することにより作成される。ボリュームデータの再構成には、たとえば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。上述のように複数のX線検出素子が多列に設けられたX線検出器を用いたボリュームスキャンにより、広範囲のボリュームデータを再構成することができる。
再構成処理部41bは、同一の投影データに基づいて、通常の精度で再構成された通常画像(低精細画像)用のボリュームデータと、通常の精度より高精細の精度で再構成された高精細画像用のボリュームデータとを作成する。高精細画像用のボリュームデータは、通常画像用のボリュームデータの中の一部分であって、指定された関心領域を含む狭い再構成範囲で再構成されたものである。この実施形態において、「通常画像」は、通常の第1のピクセルサイズのピクセルで構成された画像であり、「高精細画像」は、第1のピクセルサイズより小さい第2のピクセルサイズのピクセルで構成された画像である。なお、X線検出部12により検出された検出データの細かさ(X線検出素子のチャンネル方向の配列ピッチに対応)及びピクセル数(X線検出素子のチャンネル方向の配列数に対応)は、高精細画像を生成するのに十分なものである。
このような再構成処理部41bは、図2に示すように、第1再構成処理部411bと、第2再構成処理部412bとを含んで構成されている。
第1再構成処理部411bは、投影データと第1再構成条件とを用いて第1再構成処理を行うことにより、通常画像用のボリュームデータを作成する。第1再構成条件は、第1再構成スライス厚と、第1再構成間隔とを含む再構成条件である。第2再構成処理部412bは、第1再構成処理部411bにおいて用いられた投影データと同一の投影データと第2再構成条件とを用いて第2再構成処理を行うことにより、高精細画像用のボリュームデータを作成する。より具体的には、第2再構成処理部412bは、指定された関心領域を含み通常画像用のボリュームデータより狭い再構成範囲で、通常画像用のボリュームデータより精細な高精細画像用のボリュームデータを作成する。第2再構成条件は、第1再構成スライス厚より薄い第2再構成スライス厚と、第1再構成間隔より狭い第2再構成間隔とを含む再構成条件である。
この実施形態では、再構成条件を変更することにより、再構成処理部41bは、同一の投影データに対し、互いに異なる再構成処理を時系列で行うことができる。すなわち、再構成条件として第1再構成条件を設定することにより、再構成処理部41bは、第1再構成処理部411bとして機能する。また、再構成条件として第2再構成条件を設定することにより、再構成処理部41bは、第2再構成処理部412bとして機能する。
レンダリング処理部41cは、指定されたレンダリング条件を用いて、再構成処理部41bで作成されたボリュームデータに対するレンダリング処理を行う。すなわち、レンダリング処理部41cは、レンダリング条件と再構成処理部41bで作成されたボリュームデータとを用いてレンダリング処理を行う。レンダリング条件は、変更することが可能となっている。たとえば、レンダリング処理部41cは、再構成処理部41bで作成されたボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR表示する(すなわち、レンダリング処理部41cは、MPR画像を生成する)。
レンダリング処理部41cは、図2に示すように、第1レンダリング処理部411cと、第2レンダリング処理部412cとを含んで構成されている。第1レンダリング処理部411cは、第1レンダリング条件と第1再構成処理部411bによって作成された第1ボリュームデータとを用いて第1レンダリング処理を行い、通常画像を生成する。第2レンダリング処理部412cは、第2レンダリング条件と第2再構成処理部412bによって作成された第2ボリュームデータとを用いて第2レンダリング処理を行い、高精細画像を生成する。その具体例として、第1レンダリング処理部411c及び第2レンダリング処理部412cは、同じ断面位置における同一断面のMPR画像(通常画像、高精細画像)を生成する。
この実施形態では、レンダリング条件を変更することにより、レンダリング処理部41cは、互いに異なるレンダリング処理を時系列で行うことができる。すなわち、レンダリング条件として第1レンダリング条件を設定することにより、レンダリング処理部41cは、通常画像用のボリュームデータに基づいて通常画像を生成する第1レンダリング処理部411cとして機能する。また、レンダリング条件として第2レンダリング条件を設定することにより、レンダリング処理部41cは、高精細画像用のボリュームデータに基づいて高精細画像を生成する第2レンダリング処理部412cとして機能する。
スキャノ画像生成部41dは、スキャン制御部44による撮影位置設定用画像を生成するためのスキャン(予備スキャン)によって取得されたデータ(検出データ)に基づいて、スキャノ画像を生成する。
関心領域設定部42は、関心領域を設定するために用いられる。この実施形態では、関心領域設定部42は、操作部48を介して指定された位置を関心領域として設定する。なお、関心領域は、スキャノ画像生成部41dにより生成されたスキャノ画像、通常画像用のボリュームデータ又は通常画像用のボリュームデータに基づく画像を解析することにより求められた位置に設定されてもよい。
スキャン制御部44は、X線スキャンに関する各種動作を制御する。たとえば、スキャン制御部44は、X線発生部11に対して高電圧を印加させるよう高電圧発生部14を制御する。スキャン制御部44は、回転体13を回動駆動(回転駆動)させるよう架台駆動部15を制御する。スキャン制御部44は、X線絞り部16を動作させるよう絞り駆動部17を制御する。スキャン制御部44は、寝台31を移動させるよう寝台駆動部32を制御する。
表示制御部45は、画像表示に関する各種制御を行う。たとえば、レンダリング処理部41cにより生成されたMPR画像(アキシャル像、サジタル像、コロナル像、オブリーク像)等を表示部47に表示させる制御を行う。この実施形態では、表示制御部45は、第1レンダリング処理部411cによって生成された通常画像、及び第2レンダリング処理部412cによって生成された高精細画像を表示部47に表示させる。その具体例として、表示制御部45は、通常画像及び高精細画像を同一画面上に並べて表示部47に表示させる。なお、表示部47が複数の画面を有し、表示制御部45は、通常画像及び高精細画像を、互いに異なる画面に表示させてもよい。
記憶部46は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶装置によって構成される。記憶部46は、検出データや投影データ、或いは再構成処理後のCT画像データ等を記憶する。
表示部47は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の任意の表示デバイスによって構成される。たとえば、表示部47には、ボリュームデータをレンダリング処理して得られるMPR画像が表示される。
操作部48は、コンソール装置40に対する各種操作を行う入力デバイスとして用いられる。操作部48は、たとえばキーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック等により構成される。また、操作部48として、表示部47に表示されたGUI(Graphical User Interface)を用いることも可能である。この実施形態では、操作部48は、関心領域を設定するために用いられたり、生成された画像の表示状態(たとえば、MPR画像における断面位置や断面の向き等、又は画像の倍率)を変更するために用いられたりする。
制御部49は、架台装置10、寝台装置30およびコンソール装置40の動作を制御することによって、X線CT装置1の全体制御を行う。たとえば、制御部49は、スキャン制御部44を制御することで、架台装置10に対して、たとえば予備スキャン及びメインスキャンを実行させ、検出データを収集させる。また、制御部49は、処理部41を制御することで、検出データに対する各種処理(前処理、再構成処理、MPR処理等)を行わせる。或いは、制御部49は、表示制御部45を制御することで、記憶部46に記憶された画像データ等に基づき、CT画像を表示部47に表示させる。
この実施形態において、架台装置10は、「医用画像撮影手段」の一例であり、コンソール装置40は、「医用画像処理装置」の一例である。第1再構成処理部411bは、「第1再構成処理手段」の一例であり、第2再構成処理部412bは、「第2再構成処理手段」の一例である。第1レンダリング処理部411cは、「第1画像生成手段」の一例であり、第2レンダリング処理部412cは、「第2画像生成手段」の一例である。関心領域設定部42は、「関心領域設定手段」の一例である。表示制御部45は、「表示制御手段」の一例である。表示部47は、「表示手段」の一例である。操作部48は、関心領域を設定するための「指定手段」の一例である。また、通常画像用のボリュームデータは、「第1ボリュームデータ」の一例であり、高精細画像用のボリュームデータは、「第2ボリュームデータ」の一例であり、通常画像は、「第1画像」の一例であり、高精細画像は、「第2画像」の一例である。
<動作>
次に、この実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。
図3及び図4に、この実施形態に係るX線CT装置1の動作説明図を示す。図3は、この実施形態に係るX線CT1の動作の概要を模式的に表したものである。図4は、この実施形態における投影データに基づいて作成されるボリュームデータや画像データの流れを表したものである。図4において、図1及び図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
この実施形態に係るX線CT装置1は、図3及び図4に示すように、同一の投影データSD1(検出データでも可)を用いて、通常画像用のボリュームデータ(第1ボリュームデータ)VD1と、高精細画像用のボリュームデータ(第2ボリュームデータ)VD2とを作成する。高精細画像用のボリュームデータVD2については、関心領域設定部42によって設定された関心領域を含み、通常画像用のボリュームデータVD1より狭い再構成範囲で再構成されたものである。
そして、X線CT装置1は、通常画像用のボリュームデータVD1に基づいて通常画像IMG1を生成するとともに、高精細画像用のボリュームデータVD2に基づいて高精細画像IMG2を生成する。このとき、X線CT装置1は、同じ部位の観察が容易となるように同じ位置(撮影位置)で精度だけが異なる通常画像IMG1及び高精細画像IMG2を生成し、これらを並べて表示部47に表示させる。なお、図3では、高精細画像IMG2に関心領域Rが示されており、通常画像IMG1及び高精細画像IMG2のピクセルサイズを一致させたことによって、高精細画像IMG2が拡大されて表示される。
これにより、高精細な画像で取得したい領域について高精細画像を生成し、それ以外の領域について通常画像を生成し、たとえば、同一断面の通常画像と高精細画像とにより、同じ断面位置を表示部に表示させることが可能となる。従って、全体を高精細画像用のボリュームデータで作成する場合と比較して、画像の保存容量の低減や画像の生成に要する時間の短縮を図りつつ、高精細で観察したい一部の領域と全体の領域とを把握しながら簡便に読影することができるようになる。
この実施形態では、たとえば、次のように関心領域の指定を行うことが可能である。第1の指定例では、通常画像用のボリュームデータから生成された画像を表示部47に表示させ、この画像において関心領域の指定が行われる。
[第1の指定例]
図5に、この実施形態に係るX線CT装置1の第1の指定例の動作フローを示す。
(S01)
X線CT装置1は、予め定められた予備スキャン条件で予備スキャンを開始する。これにより、スキャノ画像を生成するためのデータが取得される。
(S02)
スキャノ画像生成部41dは、S01にて取得されたデータに基づいてスキャノ画像を生成する。たとえば、このスキャノ画像を用いて、S03のスキャン条件や第1再構成条件又は第2再構成条件を構成する要素を指定するようにしてもよい。
(S03)
X線CT装置1は、S02で指定されたスキャン条件、又は予め定められたスキャン条件でスキャンを開始する。スキャンが開始されると、X線CT装置1は、被検体Eに対してX線スキャンを行い、複数の断層画像データを作成する。すなわち、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出する。X線検出部12で検出されたX線に基づく検出データは、データ収集部18で収集され、処理部41(前処理部41a)に送られる。前処理部41aは、取得された検出データに対して、対数変換処理等の前処理を行い、投影データを作成する。作成された投影データは、制御部49の制御に基づき、再構成処理部41bに送られる。
(S04)
再構成処理部41bは、通常画像用のボリュームデータを作成する。すなわち、第1再構成処理部411bは、第1再構成条件を用いて、S03にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより通常画像用のボリュームデータを作成する。第1再構成条件は、予め設定された再構成条件であってもよいし、予備スキャンにより得られた画像(図6又は図7のスキャノ画像)を用いて操作部48を介して指定されたものであってもよい。作成された通常画像用のボリュームデータは、制御部49の制御に基づき、レンダリング処理部41cに送られる。
(S05)
レンダリング処理部41cは、通常画像を生成する。すなわち、第1レンダリング処理部411cは、S04にて作成された通常画像用のボリュームデータに基づいてアキシャル画像を通常画像として生成する。
(S06)
表示制御部45は、S02にて生成されたスキャノ画像及びS05にて生成されたアキシャル画像を表示部47に表示させる。このとき、表示制御部45は、スキャノ画像及びアキシャル画像のうちの一方の画像における操作部48による指定位置に対応する位置を、他方の画像で認識できるように所定の表示オブジェクトを表示させることが可能である。
(S07)
X線CT装置1は、関心領域の指定を受け付ける。制御部49は、操作部48を介して、スキャノ画像及びアキシャル画像のうちの一方の画像における関心領域が指定されたか否かを監視する。操作部48を介して関心領域の位置が指定されたとき、X線CT装置1の動作はS08に移行する。
図6及び図7に、S07の説明図を示す。図6及び図7は、S06にて表示部47に並べて表示されたスキャノ画像及びアキシャル画像の一例を表す。
S07では、図6に示すように、スキャノ画像G1において、関心領域Rのコロナル方向(X方向、被検体Eの横方向)の位置及び長さが操作部48を介して指定される。また、スキャノ画像G1において、関心領域Rの体軸方向(Z方向)の位置及び長さが操作部48を介して指定される。更に、図7に示すように、アキシャル画像G2において、関心領域Rのサジタル方向(Y方向、被検体Eの縦方向)の位置と長さが操作部48を介して指定される。以上のような指定を受けると、関心領域設定部42は、指定された位置と長さとにより特定される関心領域Rを設定する。
すなわち、第1の指定例では、操作部48は、通常画像用のボリュームデータに基づく画像における関心領域を指定するための指定手段として機能する。なお、操作部48は、通常画像用のボリュームデータにおける関心領域を指定するための指定手段として機能するようにしてもよい。
(S08)
再構成処理部41bは、高精細画像用のボリュームデータを作成する。すなわち、第2再構成処理部412bは、S07にて指定された関心領域Rを含むように設定された第2再構成条件を用いて、S03にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより高精細画像用のボリュームデータを作成する。これにより、第2再構成処理部412bは、S07にて指定された再構成範囲で再構成処理を行うことができる。作成された高精細画像用のボリュームデータは、制御部49の制御に基づき、レンダリング処理部41cに送られる。
(S09)
レンダリング処理部41cは、高精細画像を生成する。すなわち、第2レンダリング処理部412cは、S08にて作成された高精細画像用のボリュームデータに基づいて、S05にて生成された通常画像と同じ断面位置で同一断面のアキシャル画像を高精細画像として生成する。
(S10)
表示制御部45は、S05にて生成されたアキシャル画像及びS09にて生成されたアキシャル画像を並べて表示部47に表示させる。このとき、表示制御部45は、双方のアキシャル画像のうちの一方の画像における操作部48による指定位置に対応する位置を、他方の画像で認識できるように所定の表示オブジェクトを表示させることができる。これにより、同じ断面位置における同一断面の通常画像と高精細画像を同時に表示することが可能となる。
たとえば、表示制御部45は、高精細画像を構成するピクセルを間引きし、通常画像と高精細画像とを通常画像のピクセルサイズと同じピクセルサイズで表示部47に表示させる。また、たとえば、表示制御部45は、通常画像のピクセルを補間し、通常画像と高精細画像とを高精細画像のピクセルサイズと同じピクセルサイズで表示部47に表示させる。ピクセルに対して施される補間処理は、たとえば、ニアレストネイバ処理やバイリニア処理やバイキュービック処理等の公知の補間処理が適用される。
(S11)
制御部49は、S10にて並べて表示された双方のアキシャル画像の一方について異なる断面位置又は異なる断面の向きの画像の生成が指示されたか否かを判断することにより、双方のアキシャル画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたか否かを監視する。双方のアキシャル画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されたとき(S11:Y)、X線CT装置1の動作は、S12に移行する。双方のアキシャル画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されなかったとき(S11:N)、X線CT装置1の動作は、S13に移行する。以下、「倍率」は、1より大きい倍率である「拡大率」と、1未満の正の倍率である「縮小率」とを含むものとする。
(S12)
レンダリング処理部41cは、制御部49からの指示に基づき、変更後の断面位置又は断面の向きが一致するように他方のアキシャル画像を生成する。次に、X線CT装置1の動作がS10に移行し、表示制御部45は、制御部49からの指示に基づき、変更後の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように双方のアキシャル画像を表示部47に表示させる。
(S13)
処理を終了するとき(S13:Y)、X線CT装置1は、一連の動作を終了する(エンド)。処理を終了しないとき(S13:N)、X線CT装置1の動作は、S11に移行する。
[第2の指定例]
第2の指定例では、予備スキャンにより取得されたデータに基づいて生成されたスキャノ画像を表示部47に表示させ、この画像において関心領域の指定が行われる。
図8に、この実施形態に係るX線CT装置1の第2の指定例の動作フローを示す。
(S21)
X線CT装置1は、予め定められた予備スキャン条件で予備スキャンを開始する。これにより、スキャノ画像を生成するためのデータが取得される。
(S22)
スキャノ画像生成部41dは、S21にて取得されたデータに基づいてスキャノ画像を生成する。表示制御部45は、スキャノ画像生成部41dによって生成されたスキャノ画像を表示部47に表示させる。たとえば、このスキャノ画像を用いて、S24のスキャン条件や第1再構成条件又は第2再構成条件を構成する要素を指定するようにしてもよい。
(S23)
X線CT装置1は、関心領域の指定を受け付ける。制御部49は、操作部48を介して、スキャノ画像における関心領域が指定されたか否かを監視する。操作部48を介して関心領域の位置が指定されたとき、X線CT装置1の動作はS24に移行する。
図9に、S23の説明図を示す。図9は、S22にて表示部47に表示されたスキャノ画像の一例を表す。
S23では、スキャノ画像G3において、関心領域Rのコロナル方向(X方向)の位置及び長さが操作部48を介して指定される。また、スキャノ画像G3において、関心領域Rのサジタル方向(Y方向)の長さが操作部48を介して指定される。サジタル方向の位置については、関心領域Rが体軸を中心とし、任意の倍率で変更可能な同心円状の領域であるものとする。更に、関心領域Rの体軸方向(Z方向)の位置及び長さが操作部48を介して指定される。以上のような指定を受けると、関心領域設定部42は、指定された位置と長さとにより特定される関心領域Rを設定する。
(S24)
X線CT装置1は、S22で指定されたスキャン条件又は予め定められたスキャン条件でスキャンを開始する。スキャンが開始されると、X線CT装置1は、被検体Eに対してX線スキャンを行い、複数の断層画像データを作成する。すなわち、X線発生部11は、被検体Eに対してX線を曝射する。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出する。X線検出部12で検出されたX線に基づく検出データは、データ収集部18で収集され、処理部41(前処理部41a)に送られる。前処理部41aは、取得された検出データに対して、対数変換処理等の前処理を行い、投影データを作成する。作成された投影データは、制御部49の制御に基づき、再構成処理部41bに送られる。
(S25)
再構成処理部41bは、通常画像用のボリュームデータを作成する。すなわち、第1再構成処理部411bは、第1再構成条件を用いて、S24にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより通常画像用のボリュームデータを作成する。第1再構成条件は、予め設定された再構成条件であってもよいし、予備スキャンにより得られた画像(図9に示すスキャノ画像)を用いて操作部48を介して指定されたものであってもよい。作成された通常画像用のボリュームデータは、制御部49の制御に基づき、レンダリング処理部41cに送られる。
(S26)
再構成処理部41bは、高精細画像用のボリュームデータを作成する。すなわち、第2再構成処理部412bは、S23にて指定された関心領域を含むように設定された第2再構成条件を用いて、S24にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより高精細画像用のボリュームデータを作成する。作成された高精細画像用のボリュームデータは、制御部49の制御に基づき、レンダリング処理部41cに送られる。
(S27)
レンダリング処理部41cは、通常画像を生成する。すなわち、第1レンダリング処理部411cは、S25にて作成された通常画像用のボリュームデータに基づいて通常画像(たとえば、アキシャル画像)を生成する。
(S28)
レンダリング処理部41cは、高精細画像を生成する。すなわち、第2レンダリング処理部412cは、S26にて作成された高精細画像用のボリュームデータに基づいて高精細画像を生成する。このとき、第2レンダリング処理部412cは、第1レンダリング処理部411cにより生成された通常画像と同じ断面位置における同一断面の画像(ここでは、アキシャル画像)を生成する。
(S29)
表示制御部45は、S27及びS28にて生成された双方のアキシャル画像を並べて表示部47に表示させる。このとき、表示制御部45は、双方のアキシャル画像のうちの一方の画像における操作部48による指定位置に対応する位置を、他方の画像で認識できるように所定の表示オブジェクトを表示させることができる。これにより、同じ断面位置における同一断面の通常画像と高精細画像とを同時に表示することが可能となる。なお、S10と同様に、表示制御部45は、高精細画像を構成するピクセルの間引きや、通常画像を構成するピクセルの補間を行うことにより、通常画像と高精細画像とをそれぞれの精度で同時に表示することができる。
(S30)
制御部49は、S29にて並べて表示された双方のアキシャル画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたか否かを監視する。双方のアキシャル画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されたとき(S30:Y)、X線CT装置1の動作は、S31に移行する。双方のアキシャル画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されなかったとき(S30:N)、X線CT装置1の動作は、S32に移行する。
(S31)
レンダリング処理部41cは、制御部49からの指示に基づき、変更後の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように他方のアキシャル画像を生成する。次に、X線CT装置1の動作がS29に移行し、表示制御部45は、制御部49からの指示に基づき、変更後の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように双方のアキシャル画像を表示部47に表示させる。
(S32)
処理を終了するとき(S32:Y)、X線CT装置1は、一連の動作を終了する(エンド)。処理を終了しないとき(S32:N)、X線CT装置1の動作は、S30に移行する。
なお、処理部41、関心領域設定部42、スキャン制御部44、表示制御部45、及び制御部49は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の図示しない処理装置と、ROM、RAM、又はHDD(Hard Disc Drive)等の図示しない記憶装置とによって構成されていてもよい。記憶装置には、処理部41の機能を実行するための処理プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、関心領域設定部42の機能を実行するための特定部処理用プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、スキャン制御部44の機能を実行するためのスキャン制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、表示制御部45の機能を実行するための表示制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、制御部49の機能を実行するための制御プログラムが記憶されている。CPU等の処理装置が、記憶装置に記憶されている各プログラムを実行することで各部の機能が実行される。
<作用・効果>
この実施形態の作用及び効果について説明する。
この実施形態に係るX線CT装置1は、被検体Eに対してX線スキャンを行うことにより得られた投影データ(撮影データ)を用いて、通常画像用のボリュームデータと、高精細画像用のボリュームデータとを作成する。高精細画像用のボリュームデータは、指定された関心領域を含み、通常画像用のボリュームデータより狭い再構成範囲で、通常画像用のボリュームデータより精細なボリュームデータである。X線CT装置1は、通常画像用のボリュームデータに基づいて通常画像を生成するとともに、高精細画像用のボリュームデータに基づいて高精細画像を生成し、生成された通常画像及び高精細画像を表示部に表示させる。
このように、高精細な画像で取得したい領域について高精細画像を生成し、それ以外の領域について通常画像を生成し、同一断面の通常画像と高精細画像とにより、同じ断面位置を表示部に表示させることが可能となる。従って、全体を高精細画像用のボリュームデータで作成する場合と比較して、画像の保存容量の低減や画像の生成に要する時間の短縮を図りつつ、スループットを落とすことなく、高精細で観察したい一部の領域と全体の領域とを把握しながら簡便に読影することができるようになる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、生成された通常画像及び高精細画像を並べて表示部47に表示させた場合について説明したが、これに限定されるものではない。第2実施形態では、生成された通常画像及び高精細画像を合成することにより得られた合成画像が表示部47に表示される。
図10及び図11に、第2実施形態に係る医用画像診断装置としてのX線CT装置の構成例を示す。図10において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図11において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。以下、第2実施形態におけるX線CT装置について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<装置構成>
図10に示すように、第2実施形態に係るX線CT装置1aは、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40aとを含んで構成されている。
コンソール装置40aの構成が第1実施形態に係るコンソール装置40の構成と異なる主な点は、処理部41に代えて処理部410が設けられた点と、制御部49に代えて制御部49aが設けられた点である。
処理部410は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部41cと、スキャノ画像生成部41dと、合成部41eと、倍率変更部41fとを含んで構成されている。
合成部41eは、レンダリング処理部41cにより生成された通常画像及び高精細画像を合成することにより合成画像を生成する。その具体例として、合成部41eは、通常画像に高精細画像を埋め込むことにより合成された合成画像を生成することが可能である。
合成部41eは、通常画像と高精細画像とから、通常画像のうち高精細画像の部分を除く部分通常画像(部分第1画像)が高精細画像の周囲に配置された合成画像を生成する。部分通常画像は、通常画像の一部分の画像である。これにより、表示制御部45は、高精細画像を表示させるとともに、通常画像のうち、高精細画像の部分を除く部分通常画像を高精細画像の周囲に表示させることができる。
たとえば、表示制御部45は、高精細画像を構成するピクセルを間引きし、部分通常画像と高精細画像とを部分通常画像のピクセルサイズと同じピクセルサイズで表示部47に表示させる。また、たとえば、表示制御部45は、部分通常画像のピクセルを補間し、部分通常画像と高精細画像とを高精細画像のピクセルサイズと同じピクセルサイズで表示部47に表示させる。
倍率変更部41fは、合成部41eによって生成された合成画像を、指定された倍率で拡大又は縮小することにより、倍率変更画像を生成する。たとえば、指定された倍率で合成画像を拡大するとき、倍率変更部41fは、拡大に伴って補間すべきピクセルを上記の公知の補間処理によって求めることにより倍率変更画像を生成することができる。また、指定された倍率で合成画像を縮小するとき、倍率変更部41fは、所定のピクセルを間引くことにより倍率変更画像を生成することができる。
表示制御部45は、上記のように倍率変更部41fにより生成された倍率変更画像を表示部47に表示させる。また、表示制御部45は、倍率変更画像ではなく、部分通常画像及び高精細画像のそれぞれを拡大又は縮小することにより、指定された倍率で拡大又は縮小された合成画像を表示部47に表示させるようにしてもよい。倍率変更画像が部分通常画像と高精細画像とを含むため、表示制御部45は、指定された倍率で部分通常画像と高精細画像とを拡大又は縮小させて表示部47に表示させることができるということができる。
この実施形態において、合成部41eは、「合成手段」の一例であり、倍率変更部41fは、「倍率変更手段」の一例である。
第1実施形態に係る制御部49は、通常画像及び高精細画像を生成し、これらを並べて表示部47に表示させる制御を行う。これに対して、第2実施形態に係る制御部49aは、通常画像及び高精細画像を生成し、これらを合成することにより得られた合成画像を表示部47に表示させる制御を行う。その他の制御について、制御部49aは、制御部49と同様の制御を行う。
<動作>
次に、この実施形態に係るX線CT装置1aの動作について説明する。
図12及び図13に、この実施形態に係るX線CT装置1aの動作説明図を示す。図12は、この実施形態に係るX線CT1aの動作の概要を模式的に表したものである。図13は、この実施形態における投影データに基づいて作成されるボリュームデータや画像データの流れを表したものである。図13において、図10及び図11と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
この実施形態に係るX線CT装置1aは、図12及び図13に示すように、同一の投影データSD2(検出データでも可)を用いて、通常画像用のボリュームデータVD11と、高精細画像用のボリュームデータVD12とを作成する。高精細画像用のボリュームデータVD12については、関心領域設定部42によって設定された関心領域を含み、通常画像用のボリュームデータVD11より狭い再構成範囲で再構成されたものである。
そして、X線CT装置1aは、通常画像用のボリュームデータVD11に基づいて通常画像を生成するとともに、高精細画像用のボリュームデータVD12に基づいて高精細画像を生成する。そして、X線CT装置1aは、通常画像IMG11及び高精細画像IMG12を上記のように合成することにより得られた合成画像IMG10を生成し、これを表示部47に表示させる。
合成部41eは、図12に示すように、関心領域Rの領域に高精細画像IMG12を配置し、関心領域R以外の領域に部分通常画像IMG11を配置することにより合成画像IMG10を生成する。たとえば、通常画像(部分通常画像)を構成するピクセルのピクセルサイズと高精細画像を構成するピクセルのピクセルサイズとは異なるため、双方のピクセルサイズが一致するように合成画像が生成される。その具体例として、合成部41eは、関心領域Rの領域に高精細画像をそのまま配置し、関心領域R以外の領域に部分通常画像を構成するピクセルを補間した画像を配置することにより合成画像を生成する。
これにより、高精細な画像で取得したい領域について高精細画像を生成し、それ以外の領域について通常画像(部分通常画像)を生成し、これらを合成した合成画像を表示部に表示させることが可能となる。
合成画像については、高精細画像の精度で全体を大きな画像サイズとして表示したり、通常画像のサイズで倍率を変更して表示したりすることが可能である。倍率を変更することにより縮小して全体を表示させる場合、関心領域R以外の領域に配置された部分通常画像はそのままで、関心領域Rの領域に配置された高精細画像は間引いて表示させた場合と同様に、全体の領域を把握することができる。一方、倍率を変更することにより拡大して関心領域Rを表示させた場合、関心領域Rの領域に配置された高精細画像はそのままで、関心領域R以外の領域に配置された部分通常画像は補間されて表示させた場合と同様に、関心領域Rを詳細に観察することができる。
従って、全体を高精細画像用のボリュームデータで作成する場合と比較して、画像の保存容量の低減や画像の生成に要する時間の短縮を図りつつ、高精細で観察したい一部の領域と全体の領域とを把握しながら簡便に読影することができるようになる。
この実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1の指定例又は第2の指定例により関心領域の指定を行うことが可能である。
[第1の指定例]
図14に、この実施形態に係るX線CT装置1aの第1の指定例の動作フローを示す。
(S41)
X線CT装置1aは、予め定められた予備スキャン条件で予備スキャンを開始する。
(S42)
スキャノ画像生成部41dは、S41にて取得されたデータに基づいてスキャノ画像を生成する。たとえば、このスキャノ画像を用いて、S43のスキャン条件や第1再構成条件又は第2再構成条件を構成する要素を指定するようにしてもよい。
(S43)
X線CT装置1aは、S42で指定されたスキャン条件又は予め定められたスキャン条件でスキャンを開始し、投影データを作成する。作成された投影データは、制御部49aの制御に基づき、再構成処理部41bに送られる。
(S44)
再構成処理部41bは、通常画像用のボリュームデータを作成する。すなわち、第1再構成処理部411bは、第1再構成条件を用いて、S43にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより通常画像用のボリュームデータを作成する。作成された通常画像用のボリュームデータは、制御部49aの制御に基づき、レンダリング処理部41cに送られる。
(S45)
レンダリング処理部41cは、通常画像を生成する。すなわち、第1レンダリング処理部411cは、S44にて作成された通常画像用のボリュームデータに基づいてアキシャル画像を通常画像として生成する。
(S46)
表示制御部45は、S06と同様に、S42にて生成されたスキャノ画像及びS45にて生成されたアキシャル画像を表示部47に表示させる。
(S47)
X線CT装置1aは、S07と同様に、関心領域の指定を受け付ける。制御部49aは、操作部48を介して、スキャノ画像及びアキシャル画像のうちの一方の画像における関心領域が指定されたか否かを監視する。操作部48を介して関心領域の位置が指定されたとき、X線CT装置1aの動作はS48に移行する。
(S48)
再構成処理部41bにおいて、第2再構成処理部412bは、S47にて指定された関心領域を含むように設定された第2再構成条件を用いて、S43にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより高精細画像用のボリュームデータを作成する。作成された高精細画像用のボリュームデータは、制御部49aの制御に基づき、レンダリング処理部41cに送られる。
(S49)
レンダリング処理部41cは、高精細画像を生成する。すなわち、第2レンダリング処理部412cは、S48にて作成された高精細画像用のボリュームデータに基づいて、S45にて生成された画像と同じ断面位置で同一断面のアキシャル画像を高精細画像として生成する。
(S50)
合成部41eは、S45にて生成された通常画像とS49にて生成された高精細画像とを合成することにより、上記した合成画像を生成する。
(S51)
倍率変更部41fは、操作部48を介して指定された倍率で、S50にて生成された合成画像を拡大又は縮小することにより倍率変更画像を生成する。
(S52)
表示制御部45は、S51にて生成された倍率変更画像を表示部47に表示させる。
(S53)
制御部49aは、S52にて表示された合成画像を構成する部分通常画像及び高精細画像の一方について異なる断面位置、異なる断面の向き、又は異なる倍率の画像の生成が指示されたか否かを判断することにより、部分通常画像及び高精細画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたか否かを監視する。部分通常画像及び高精細画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されたとき(S53:Y)、X線CT装置1aの動作は、S54に移行する。部分通常画像及び高精細画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されなかったとき(S53:N)、X線CT装置1aの動作は、S55に移行する。
(S54)
レンダリング処理部41cは、制御部49aからの指示に基づき、変更後の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように他方の画像を生成する。次に、X線CT装置1の動作がS50に移行し、表示制御部45は、制御部49aからの指示に基づき、変更後の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように部分通常画像及び高精細画像が合成された合成画像を表示部47に表示させる。
(S55)
処理を終了するとき(S55:Y)、X線CT装置1aは、一連の動作を終了する(エンド)。処理を終了しないとき(S55:N)、X線CT装置1aの動作は、S53に移行する。
[第2の指定例]
図15に、この実施形態に係るX線CT装置1aの第2の指定例の動作フローを示す。
(S61)
X線CT装置1aは、予め定められた予備スキャン条件で予備スキャンを開始する。
(S62)
スキャノ画像生成部41dは、S61にて取得されたデータに基づいてスキャノ画像を生成する。表示制御部45は、スキャノ画像生成部41dによって生成されたスキャノ画像を表示部47に表示させる。たとえば、このスキャノ画像を用いて、S64のスキャン条件や第1再構成条件又は第2再構成条件を構成する要素を指定するようにしてもよい。
(S63)
X線CT装置1aは、S23と同様に、関心領域の指定を受け付ける。制御部49aは、操作部48を介して、スキャノ画像における関心領域が指定されたか否かを監視する。操作部48を介して関心領域の位置が指定されたとき、X線CT装置1aの動作はS64に移行する。
(S64)
X線CT装置1aは、S62で指定されたスキャン条件又は予め定められたスキャン条件でスキャンを開始する。スキャンが開始されると、X線CT装置1aは、投影データを作成する。作成された投影データは、制御部49aの制御に基づき、再構成処理部41bに送られる。
(S65)
再構成処理部41bは、通常画像用のボリュームデータを作成する。すなわち、第1再構成処理部411bは、第1再構成条件を用いて、S64にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより通常画像用のボリュームデータを作成する。
(S66)
再構成処理部41bは、高精細画像用のボリュームデータを作成する。すなわち、第2再構成処理部412bは、S63にて指定された関心領域を含むように設定された第2再構成条件を用いて、S64にて作成された投影データに基づいて複数の断層画像データを作成し、作成された複数の断層画像データを補間処理することにより高精細画像用のボリュームデータを作成する。作成された高精細画像用のボリュームデータは、制御部49aの制御に基づき、レンダリング処理部41cに送られる。
(S67)
レンダリング処理部41cは、通常画像を生成する。すなわち、第1レンダリング処理部411cは、S65にて作成された通常画像用のボリュームデータに基づいて通常画像(たとえば、アキシャル画像)を生成する。
(S68)
レンダリング処理部41cは、高精細画像を生成する。すなわち、第2レンダリング処理部412cは、S66にて作成された高精細画像用のボリュームデータに基づいて高精細画像を生成する。このとき、第2レンダリング処理部412cは、第1レンダリング処理部411cにより生成された通常画像と同じ断面位置における同一断面の画像(ここでは、アキシャル画像)を生成する。
(S69)
合成部41eは、S67にて生成された通常画像とS68にて生成された高精細画像とを合成することにより、上記した合成画像を生成する。
(S70)
倍率変更部41fは、操作部48を介して指定された倍率で、S69にて生成された合成画像を拡大又は縮小することにより倍率変更画像を生成する。
(S71)
表示制御部45は、S70にて生成された倍率変更画像を表示部47に表示させる。
(S72)
制御部49は、S71にて表示された合成画像を構成する部分通常画像及び高精細画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたか否かを監視する。部分通常画像及び高精細画像の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されたとき(S72:Y)、X線CT装置1aの動作は、S73に移行する。部分通常画像及び高精細画像の一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたと判断されなかったとき(S72:N)、X線CT装置1aの動作は、S74に移行する。
(S73)
レンダリング処理部41cは、制御部49aからの指示に基づき、変更後の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように他方の画像を生成する。次に、X線CT装置1aの動作がS69に移行し、表示制御部45は、制御部49aからの指示に基づき、変更後の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように部分通常画像及び高精細画像が合成された合成画像を表示部47に表示させる。
(S74)
処理を終了するとき(S74:Y)、X線CT装置1aは、一連の動作を終了する(エンド)。処理を終了しないとき(S74:N)、X線CT装置1aの動作は、S72に移行する。
<作用・効果>
この実施形態の作用及び効果について説明する。
この実施形態に係るX線CT装置1aは、被検体Eに対してX線スキャンを行うことにより得られた撮影データを用いて、通常画像用のボリュームデータと、高精細画像用のボリュームデータとを作成する。高精細画像用のボリュームデータは、指定された関心領域を含み、通常画像用のボリュームデータより狭い再構成範囲で、通常画像用のボリュームデータより精細なボリュームデータである。X線CT装置1aは、通常画像用のボリュームデータに基づいて通常画像を生成するとともに、高精細画像用のボリュームデータに基づいて高精細画像を生成し、生成された通常画像及び高精細画像を合成することにより得られる合成画像を表示部に表示させる。
このように、高精細な画像で取得したい領域について高精細画像を生成し、それ以外の領域について通常画像(部分通常画像)を生成し、これらを合成した合成画像を表示部に表示させることが可能となる。たとえば、合成画像を縮小して全体を表示させる場合、関心領域以外の領域に配置された部分通常画像はそのままで、関心領域の領域に配置された高精細画像は間引いて表示させることができる。これにより、全体の領域を把握することができるようになる。一方、合成画像を拡大して関心領域を表示させた場合、関心領域の領域に配置された高精細画像はそのままで、関心領域以外の領域に配置された部分通常画像は補間されて表示させることができる。これにより、関心領域を詳細に観察することが可能となる。従って、全体を高精細画像用のボリュームデータで作成する場合と比較して、画像の保存容量の低減や画像の生成に要する時間の短縮を図りつつ、スループットを落とすことなく、高精細で観察したい一部の領域と全体の領域とを把握しながら簡便に読影することができるようになる。
なお、上記の実施形態では、スキャノ画像やアキシャル画像を用いて関心領域を指定するものとして説明したが、これらの画像に限定されるものではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、1a X線CT装置
10 架台装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 回転体
14 高電圧発生部
15 架台駆動部
16 X線絞り部
17 絞り駆動部
18 データ収集部
30 寝台装置
32 寝台駆動部
33 寝台天板
34 基台
40、40a コンソール装置
41、410 処理部
41a 前処理部
41b 再構成処理部
41c レンダリング処理部
41d スキャノ画像生成部
41e 合成部
41f 倍率変更部
42 関心領域設定部
44 スキャン制御部
45 表示制御部
46 記憶部
47 表示部
48 操作部
49、49a 制御部
411b 第1再構成処理部
412b 第2再構成処理部
411c 第1レンダリング処理部
412c 第2レンダリング処理部
E 被検体

Claims (12)

  1. 被検体を医用画像撮影手段によって撮影することにより得られた撮影データを用いて第1再構成処理を行うことにより、第1ボリュームデータを作成する第1再構成処理手段と、
    前記撮影データを用いて第2再構成処理を行うことにより、指定された関心領域を含み前記第1ボリュームデータより狭い再構成範囲で、前記第1ボリュームデータより精細な第2ボリュームデータを作成する第2再構成処理手段と、
    前記第1ボリュームデータに基づいて第1画像を生成する第1画像生成手段と、
    前記第2ボリュームデータに基づいて第2画像を生成する第2画像生成手段と、
    前記第1画像及び前記第2画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を含むことを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記第1画像及び前記第2画像を並べて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記第2画像を表示させるとともに、前記第1画像のうち前記第2画像の部分を除く部分第1画像を前記第2画像の周囲に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載に医用画像処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記第2画像を構成するピクセルを間引きし、前記第1画像又は前記部分第1画像と前記第2画像とを前記第1画像のピクセルサイズと同じピクセルサイズで表示させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記第1画像又は前記部分第1画像のピクセルを補間し、前記部分第1画像又は前記部分第1画像と前記第2画像とを、前記第2画像のピクセルサイズと同じピクセルサイズで表示させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記表示制御手段は、指定された倍率で前記部分第1画像と前記第2画像とを拡大又は縮小させて表示させる、
    ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記第1画像及び前記第2画像は、同じ断面位置における同一断面のMPR画像であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記第1画像及び前記第2画像は、同じ断面位置における同一断面のMPR画像であり、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたとき、前記表示制御手段は、前記第1画像及び前記第2画像の双方の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように前記第1画像及び前記第2画像を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記部分第1画像及び前記第2画像は、同じ断面位置における同一断面のMPR画像であり、
    前記部分第1画像及び前記第2画像のうち一方の断面位置、断面の向き、又は倍率が変更されたとき、前記表示制御手段は、前記部分第1画像及び前記第2画像の双方の断面位置、断面の向き、又は倍率が一致するように前記部分第1画像及び前記第2画像を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記第1ボリュームデータ又は前記第1ボリュームデータに基づく画像における前記関心領域を指定するための指定手段と、
    前記指定手段を介して指定された前記関心領域を設定するための関心領域設定手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記第1再構成処理手段は、第1再構成スライス厚と第1再構成間隔とを含む第1再構成条件を用いて前記第1再構成処理を行い、
    前記第2再構成処理手段は、前記第1再構成スライス厚より薄い第2再構成スライス厚と前記第1再構成間隔より狭い第2再構成間隔とを含む第2再構成条件を用いて前記第2再構成処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記医用画像撮影手段と、
    請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の医用画像処理装置と、
    を含むことを特徴とする医用画像診断装置。
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