JP2015084804A - 履物収納ラック - Google Patents
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Abstract
【課題】 ラック本体がその正面、背面及び両側面の四方の面を開口させているにもかかわらず、玄関や部屋、廊下等に、その設置場所に対応して簡単に且つ体裁よく設置しておくことができるように構成した履物収納ラックを提供する。
【解決手段】 同大、同形に形成された上下棚板2A、2B及び中間棚板2Cと、上下に隣接する棚板の四隅部間を連結する支柱5とによって正面と背面及び両側面が開口しているラック本体1を形成し、このラック本体1の上記背面と両側面との三つの面におけるいずれか一つの面と上記正面との二面を開口した状態にして他の二面を同大、同形の数枚の壁パネル5によって閉止させるように構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】 同大、同形に形成された上下棚板2A、2B及び中間棚板2Cと、上下に隣接する棚板の四隅部間を連結する支柱5とによって正面と背面及び両側面が開口しているラック本体1を形成し、このラック本体1の上記背面と両側面との三つの面におけるいずれか一つの面と上記正面との二面を開口した状態にして他の二面を同大、同形の数枚の壁パネル5によって閉止させるように構成している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スリッパや靴などの履物を収納する組立式の履物収納ラックに関するものである。
組立式の履物収納ラックとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、四隅に支柱取付穴を設けている平面矩形状の複数枚の棚板と、上端に差込穴を、下端にこの差込穴に挿嵌可能な挿入部を設けている一定長さの複数本の支柱とを備えてなる構造のラックが広く知られている。
そして、このラックを組み立てるには、下側に配した棚板の四隅部上に4本の支柱を配してこれらの支柱の下端挿入部を支柱取付穴に挿嵌させることにより棚板の四隅部に支柱を立設し、これらの支柱の上端差込穴を上側に配する棚板の四隅に設けている支柱取付穴の下半部に挿嵌することによってこの棚板を中間棚板として組み込み、さらに、この中間棚板の四隅の支柱取付穴に上記同様にしてそれぞれ支柱を挿入してこれらの支柱の下端挿入部を下側の支柱の上端差込穴に挿嵌させることにより、上下棚板を支柱によって連結し、以下、同様にして複数枚の棚板を支柱を介して連結することにより、支柱の長さ毎に履物を載置することができる複数段の棚板を設けたラックを組み立てている。
上記のように構成した履物収納ラックによれば、簡単に組立てることができると共に玄関に限らず廊下や室内においても簡易ラックとして設置することが可能であるが、ラックの四方の面である正面、背面及び左右両側面が全面的に開口しているために、通気性が良好であっても前後左右のどの方向からも内部の棚板上に収納している履物が外部から視認することができる状態となって体裁が悪く、環境を損なうといった問題点がある。
一方、組立式ではなく玄関の土間等に設置される下駄箱として、天板と底板、両側板、背板とを備えた箱本体における両側板の対向面間に複数枚の履物載置用棚板を上下に所望間隔を存して配設していると共に正面に扉を設けてなる構造のものが一般に知られているが、このような下駄箱は上記履物収納ラックのように設置場所を簡単に変更することができず、また、通気性が悪くて湿気がたまり易く、臭いもこもるといった問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、前後左右の四方の面が開口しているラック本体を採用しているにもかかわらず、玄関や部屋、廊下等に、その設置場所に対応して簡単に且つ体裁よく設置しておくことができる履物収納ラックを提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の履物収納ラックは、請求項1に記載したように、上下に所定間隔を存して配設した棚板の四隅部間を支柱によって連結してなる正面と背面及び両側面が開口しているラック本体と、このラック本体内に着脱自在に配設する可動棚と、ラック本体の上記背面と両側面との三つの面におけるいずれか一つの面と上記正面との二面を開口した状態にして他の二面に該二面の開口を閉止するように着脱自在に取付ける数枚の壁パネルとからなることを特徴とする。
このように構成した履物収納ラックにおいて、請求項2に係る発明は、ラック本体における背面の横幅と両側面の横幅とを同一幅に形成していると共に全ての壁パネルを同大、同形に形成して、ラック本体の背面と両側面とに取替え可能に取付けるように構成していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、棚板の両側端部の上面における前後部と、後端部の上面における両側部とに係止凹部を形成している一方、壁パネルの背面における上端両側部と下端両側部とに上記係止凹部に係脱自在に係止させる係止フックを突設していることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、最上段の棚板と最下段の棚板との間に中間棚板を配設して上下に隣接する棚板の四隅部間を支柱によって連結してなるラック本体を形成してあり、上下に隣接する棚板間の履物収納室における背面と一側面との二つの面、又は背面と他側面との二つの面、或いは両側面の二つの面のいずれかの二面に壁パネルを着脱自在に取付けていることを特徴とする。
一方、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明における中間棚板に代えて、棚板のない中間棚枠を配設してなり、この中間棚枠と棚板との四隅部間を支柱によって連結していると共に、中間棚枠とこの中間棚枠の上方に配設した棚板との間に、ブーツをその履口を下向きにして甲部を支持する前端が開口した平面U字状の空間部を有する可動棚板を着脱自在に配設していることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上記棚板の四隅部における上下面と中間棚枠の四隅部における上下面とに支柱取付穴を設けている一方、支柱の上下端部に上記支柱取付穴に挿嵌させる差込み片を突設していることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、左右に対向する支柱の対向面に上下端間に亘って連続した縦長溝を設けてあり、この縦長溝に上下方向に所定間隔毎に可動棚の両側端面における前後端に突設した突片を受止する支持板片を設けていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、履物収納ラックを、上下に所定間隔を存して配設した棚板の四隅部間を支柱によって連結してなる正面と背面及び両側面が開口しているラック本体と、このラック本体内に着脱自在に配設する可動棚と、ラック本体の上記背面と両側面との三つの面におけるいずれか一つの面と上記正面との二面を開口した状態にして他の二面に該二面の開口を閉止するように着脱自在に取付ける数枚の壁パネルとから構成しているので、玄関や部屋、或いは、廊下の壁面に沿って設置するに際して、その設置場所におけるラック本体の両側方に壁等が存在しない場合には、ラック本体の両側面の二面に壁パネルを取り付けることによりこれらの開口部を閉止し、開口している背面を壁面に対面するように設置すれば、外部から視認しやすい両側面が壁パネルによって閉止されて体裁よく設置しておくことができると共に開口している正面と背面とによって良好な通気性を保持しておくことができる。
また、上記履物収納ラックを玄関や部屋における壁同士が直角に連設している入隅部や柱に沿って設置する場合には、入隅部の壁や柱の面に対面するラック本体の一方の側面から該側面を閉止していた壁パネルを取り外してこの壁パネルをラック本体の背面に取付けることによりこの背面と他方の側面との二面を壁パネルによって閉止した状態にし、この状態にして、開口している一方の側面を壁或いは柱の面に沿って設置すれば、外部から視認しやすい他方の側面と背面とが壁パネルによって閉止されて体裁よく設置しておくことができると共に開口している正面と一方の側面とによって良好な通気性を保持しておくことができる。
請求項2に係る発明によれば、ラック本体における背面の横幅と両側面の横幅とを同一幅に形成していると共に全ての壁パネルを同大、同形に形成してラック本体の背面と両側面とに取替え可能に取付けるように構成しているので、各壁パネルをラック本体の背面と両側面とのいずれにも取着することができ、構造が簡単で使用勝手のよい履物収納ラックを提供することができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、棚板の両側端部の上面における前後部と、後端部の上面における両側部とに係止凹部を形成している一方、壁パネルの背面における上端両側部と下端両側部とに上記係止凹部に係脱自在に係止させる係止フックを突設しているので、上下棚板に設けている係止凹部に壁パネルの背面における上端両側部と下端両側部とに設けている係止フックを係止させることによってラック本体の開口している背面或いは側面に壁パネルを簡単且つ正確に取付けることができると共に取付けた状態においては係止凹部と係止フックとの係合によって壁パネルが振動等によって不測に外れるのを阻止してラック本体の背面或いは外面を全面的に閉止した状態に維持しておくことができ、また、他の面への取付時には、係止凹部と係止フックとの係合を簡単に解いて壁パネルを取り外すことができる。
請求項4に係る発明によれば、最上段の棚板と最下段の棚板との間に中間棚板を配設して上下に隣接する棚板の四隅部間を支柱によって連結してなるラック本体を形成してあり、上下に隣接する棚板間の履物収納室における背面と一側面との二つの面、又は背面と他側面との二つの面、或いは両側面の二つの面のいずれかの二面に壁パネルを着脱自在に取付けるように構成しているので、同じ形状の棚板と同一長さの複数本の支柱とによって複数段の棚を有する履物収納ラックを容易に組み立てることができる。
また、請求項5に係る発明によれば、請求項3に係る発明における中間棚板に代えて、棚板のない中間棚枠を配設してなり、この中間棚枠と棚板との四隅部間を支柱によって連結していると共に、中間棚枠とこの中間棚枠の上方に配設した棚板との間に、ブーツをその履口を下向きにして甲部を支持する前端が開口した平面U字状の空間部を有する可動棚板を着脱自在に配設しているので、支柱の長さよりも長いブーツであっても、可動棚板にその甲部を支持させ、履口を上記中間棚枠の空間部を通じて垂下させた状態にして収納しておくことができる。また、ブーツに限らず傘もこの中間棚枠の空間を利用し、中間棚枠の下方の棚板上にその石突きを支持させた状態にしてラック本体内に収納しておくことができる。
請求項6に係る発明によれば、上記棚板の四隅部における上下面と中間棚枠の四隅部における上下面とに支柱取付穴を設けている一方、支柱の上下端部に上記支柱取付穴に挿嵌させる差込み片を突設しているので、上下に配する棚板の対向する四隅部間、又は、上下に配する棚板の中間棚枠との対向する四隅部間を支柱によって簡単且つ強固に連結することができ、長期の使用に耐えることができる履物収納ラックを提供することができる。
請求項7に係る発明によれば、左右に対向する支柱の対向面に上下端間に亘って連続した縦長溝を設けてあり、この縦長溝に上下方向に所定間隔毎に可動棚の両側端面における前後端に突設した突片を受止する支持板片を設けているので、上下に隣接する棚板間の所望部分にスリッパ等を載置できる可動棚を簡単に配設することができる。
本発明の具体的な実施例を図面について説明すると、図1において、ラック本体1は合成樹脂製であって、上段の棚板2Aと、下段の棚板2Bと、これらの上下棚板2A、2B間に配された中間棚板2Cと、上下に所定間隔を存して配設した上記棚板2Aと中間棚板2Cとの四隅部間を連結した一定長さを有する4本の支柱3と、同じく、上記棚板間と同一間隔を存して配設した中間棚板2Cと下段の棚板2Bとの四隅部間を連結した一定長さを有する4本の支柱3とによって四方の面、即ち、正面と背面及び両側面が開口している縦長の箱形状に形成されてあり、このラック本体1内に可動棚4を着脱自在に配設していると共に正面以外の背面と両側面との三面のうち、一面を残して他の二面をこれらの面に着脱可能な壁パネル5によって閉止することにより履物収納ラックを構成している。
この履物収納ラックの構造をさらに詳述すると、上記上下棚板2A、2B及び中間棚板2Cは同大、同形、即ち、同一構造に形成されている。具体的にはこれらの棚板2A、2B、2Cは平面正方形状に形成されてあり、図2、図3に示すように、その四隅部の上下面に一定深さを有する平面矩形状の支柱取付穴21、22を設けていると共に、両側端部の上面における前後部と、後端部の上面における両側部とに平面矩形状の係止凹部23、24を設けていて、これらの係止凹部23、24に、上記壁パネル5に設けている後述する係止フック51、52を係脱自在に係止させるように構成している。さらに、全ての棚板2A、2B、2Cの両側端部の下面における前後部にキャスター10の軸取付用筒体53を下方に向けて突設している。なお、キスター10に代えて短脚体を着脱自在に取付けるように形成しておいてもよい。
一方、上記棚板2Aと中間棚板2Cとの四隅部間を連結する4本の支柱3と、中間棚板2Cと下段の棚板2Bとの四隅部間を連結する4本の支柱2とは同大、同形で同一長さ、即ち、全ての支柱2は同大、同形で同一長さに形成されている。これらの支柱3は棚板2A、2B、2Cと共にラック本体1を組立てた際に外側方に向けた状態で配設される縦長長方形状の外壁板部31の前後両側端に細幅の両側壁板部32、32を一体に設けてなる横断面コ字状に形成されていて、これらの外壁板部31と両側壁板部32、32とで囲まれた内部を上下端間に亘って連続した縦長溝33に形成してあり、この縦長溝33内に上下方向に所定間隔毎に上記可動棚4を着脱自在に支持する支持板片34、34、34を設けている。さらに、支柱2の上下端部に上記棚板2A、2B、2Cの四隅部に設けている上記支柱取付穴21、22に挿嵌させる平面コ字状の差込み片35、36を突設している。
上記棚板2A、2B、2Cは上述したように、平面正方形状に形成されてあり、従って、これらの棚板2A、2B、2Cと上記支柱3、3・・・3とによってラック本体1を組立てた際にはラック本体1の背面及び正面の横幅とラック本体1の両側面の横幅とは同一幅になり、このため、ラック本体1の上記正面以外の背面と両側面との三面のうち、一面を残して他の二面に着脱自在に取着する全ての壁パネル5を同大、同形に形成して、任意の壁パネル5をラック本体1の背面と両側面とに取替え可能に取付られるように構成している。
詳しくは、上下棚板2A、2Bと、中間棚板2Cと、8本の支柱3とを使用して上下に対向する棚板の四隅部間を支柱3によって連結することにより図1に示すように、ラック本体1を組立てると、ラック本体1内には中間棚板2Cを介して同大、同形の上側履物収納室1Aと下側履物収納室1Bとが区画、形成され、これらの上下履物収納室1A、1Bの四方の面、即ち、正面と両側面及び背面は、全てその縦横の幅が同一に形成されているので、全ての壁パネル5をこれらの四方の面におけるいずれかの面を全面的に被覆することができる履物収納室1A、1Bの縦幅と横幅とに等しい縦幅と横幅を有する矩形状に形成しておくことによって、ラック本体1の上下履物収納室1A、1Bの背面と両側面とのいずれの面に対しても取替え可能に取付けられるように構成している。
従って、上記のように、ラック本体1内に中間棚板2Cを介して上下に二つの履物収納室1A、1Bを設けている場合には、4枚の壁パネル5を使用して、2枚の壁パネル5、5により、上側履物収納室1Aの開口している背面と両側面との三面におけるいずれか二面を閉止し、他の2枚の壁パネル5、5により下側履物収納室1Bの開口している背面と両側面との三面における上記上側履物収納室1Aを閉止した二面の下方に連なる二面を閉止するように構成している。
全ての壁パネル5には図3、図4に示すように、ラック本体1の履物収納室側に向ける面(背面)における上端両側部と下端両側部とに上記棚板2A、2B、2Cの係止凹部23、24に係脱自在に係止させる一対の係止フック51、51、52、52をそれぞれ突設している。そして、壁パネル5の上端両側部に突設している係止フック51、51間の間隔を下端両側部に突設している係止フック52、52間の間隔よりも係止フック51、52の横幅の2倍に相当する幅だけ大きい間隔、又は、小さい間隔となるように形成して、図6に示すように、中間棚板2Cの両側係止凹部23、23又は両側係止凹部24、24に下側に配する壁パネル5の上端両側部に突設している両側係止フック51、51と、上側に配する壁パネル5の下端両側部に突設している両側係止フック52、52と係止させた場合に、これらの上下係止フック51、52は係止凹部23、24内で互いに並列状態となり、下側の壁パネル5の上端面に上側の壁パネル5の下端面が当接、受止されて隙間なくラック本体1の開口面を閉止するようにしている。
さらに、全ての壁パネル5の横幅は、その両側端縁部が隣接する支柱3、3からラック本体1の外側に突出する幅に形成されいると共にその一側縁部における長さ方向の中央部には上向きの係合フック54をラック本体1の履物収納室側に向かって突設している一方、他側縁部における長さ方向に中央部には上記上向き係合フック54と互いに係合可能な下向きの係合フック55をラック本体1の履物収納室側に向かって突設してあり、二枚の壁パネル5、5をラック本体1の背面と一つの側面とに互いに直角に隣接するように取付けた場合に、図7に示すように、一方の壁パネル5の上向き係合フック54と他方の壁パネル5の下脇係合フック55とが互いに係合し、これらの壁パネル5、5の対向側端面が互いに直角に突き合わせた状態で配設される。
ラック本体1内に配設される上記可動棚4は、図8に示すように、四角形状の履物載置板部41の両側端部における前後端に、前後に配設される支柱3、3と同一間隔を存してこれらの支柱3、3に設けている上記支持板片34の上面に受止させる突片42、42を突設している。図中、6は最上段に配される棚板2Aの上面における四隅部に設けた上記支柱取付穴21に挿嵌してこの取付穴21を閉止するキャップであり、このキャップ6の外側端部を壁パネル5の上端面にその下面を押し付けて壁パネル5が不測に上方に妄動するのを阻止するフランジ部61に形成している。
このように構成した履物収納ラックを組み立てるには、まず、上記三枚の棚板におけるいずれか一枚の棚板を下段棚板2Bに使用して図2に示すように、この下段棚板2Bの上面における四隅部に設けた支柱取付穴21−21にそれぞれ支柱3の下端差込片36を挿嵌して下段棚板2Bの四隅部に四本の支柱3−3を立設したのち、残りの二枚の棚板における一枚の棚板を中間棚板2Cに使用してこの中間棚板2Cの下面における四隅部に設けた支柱取付穴22−22を上記下段棚板2Bの四隅部に立設している四本の支柱3−3の上端差込片35に挿嵌させることによって中間棚板2Cを取付け、次いで、この中間棚板2Cの上面における四隅部に設けた支柱取付穴21−21にそれぞれ支柱3の下端差込片36を挿嵌して中間棚板2Cの四隅部に四本の支柱3−3を立設したのち、残りの棚板を上段棚板2Aとしてその下面における四隅部に設けた支柱取付穴22−22を上記中間棚板2Cの四隅部に立設している四本の支柱3−3の上端差込片35に挿嵌させることによって取付け、しかるのち、下段棚板2Bの両側端部の下面における前後部に突設した筒体53にそれぞれキャスター10を取付けることによってラック本体1を組み立てる。
このように組み立てられたラック本体1において、棚板2A、2B、2Cの上下面における四隅部に設けている上記支柱取付穴22、23の内壁面に係止突起25(図2に示す)を突設しておく一方、支柱3の上下差込片35、36に上記係止突起25に抜け止め状態に係止する係止孔37を設けておけば、ラック本体1を分解が困難な状態に組み立てることができるが、このような係止突起25や係止孔37は必ずしも設けておく必要とない。
こうして組み立てたラック本体1に可動棚4や壁パネル5を取付けて履物収納ラックを構成するには、中間棚板2Cによって区画されたラック本体1内の上記上下履物収納室1A、1Bの少なくとも一方の室内に可動棚4を配設すると共に、履物収納ラックの設置場所に応じてラック本体1の開口している背面と両側面との三つの面における二つの面を壁パネル5の取着によって閉止し、他の面と正面とを開口した状態にした履物収納ラックに構成する。
即ち、玄関や部屋、或いは廊下における建物の垂直な壁Wが面一状に連続している場所に履物収納ラックを設置する場合には、図9、図10に示すように、ラック本体1の開口している両側面の二面に壁パネル5、5を取付けてこれらの二面を閉止し、背面と正面とを開口した状態に保持してその背面を上記壁Wに対面するように設置すれば、両側方からのラック本体1内の視認をこれらの壁パネル5、5によって阻止して体裁よく設置しておくことができる。
ラック本体1の開口している両側面に壁パネル5、5を取付けるには、四枚の壁パネル5−5のうち、二枚の壁パネル5、5によってラック本体1における下側履物収納室1Bの両側開口面を閉止し、残りの二枚の壁パネル5、5によって上側履物収納室1Aの両側開口面を閉止する。その際、まず、下側履物収納室1Bの一方の開口側面に壁パネル5を対向させて前後方向に向けられたその下端両側部に突設している係止フック52、52を下段棚板2Bの両側端部の上面における前後部に設けている係止凹部23、23に係止させながら、上端両側部に突設している係止フック51、51を中間棚板2Cの両側端部の上面における前後部に設けている係止凹部23、23に係止させることにより、壁パネル5を下側履物収納室1Bの一方の側面に密接させた状態に取付ける。
しかるのち、上側履物収納室1Aの一方の開口側面に次の壁パネル5を対向させて前後方向に向けられたその下端両側部に突設している係止フック52、52を中間棚板2Cの両側端部の上面における前後部に設けている係止凹部23、23に係止させながら、上端両側部に突設している係止フック51、51を上段棚板2Aの両側端部の上面における前後部に設けている係止凹部23、23に係止させることにより、この壁パネル5を上記下側履物収納室1Bの一方の側面に取付けた壁パネル5上に連続するようにして上側履物収納室1Aの一方の側面に密接させた状態に取付ける。
同様にしてラック本体1の他方の開口側面に対しても、まず、下側履物収納室1Bの他方の開口側面に壁パネル5を取付けたのち、上側履物収納室1Aの他方の開口側面に残りの壁パネル5を取付ける。
また、図11、図12に示すように、ラック本体1の背面と一側面とを玄関や部屋における壁同士が直角に隣接している入隅部に沿うように設置する場合には、上記ラック本体1の両側面を閉止している壁パネル5において、一側面を閉止している上下二枚の壁パネル5、5を取り外して、この壁パネル5、5をラック本体1の開口している背面における上下部に取付けて上下履物収納室1A、1Bの背面開口部を閉止する。壁パネル5の取付けは、上記同様にして、まず、下側履物収納室1Bの開口している背面に壁パネル5を対向させてその下端両側部に突設している係止フック52、52を下段棚板2Bの後端部の上面両側部に設けている係止凹部24、24に係止させながら、上端両側部に突設している係止フック51、51を中間棚板2Cの後端部の上面両側部に設けている係止凹部24、24に係止させることにより、壁パネル5を下側履物収納室1Bの背面に密接させた状態に取付ける。
しかるのち、上側履物収納室1Aの開口している背面に次の壁パネル5を対向させて上同様にして中間棚板2Cと上段棚板2Aとの後端部の上面両側部に設けている係止凹部24、24にその上下両側部に突設している係止フック51、52を係止させることにより、この壁パネル5を上側履物収納室1Aの背面開口部に取付けて該開口部を閉止させる。
このようにラック本体1の背面と他側面とを壁パネル5によって閉止した状態にしたのち、ラック本体1の背面と開口している一側面とを直角に隣接している壁W、W1に小間隔を存して沿うように設置する。
また、図13、14に示すように、ラック本体1の背面と他側面とを玄関や部屋における壁同士が直角に隣接している入隅部に沿うように設置する場合には、上記ラック本体1の両側面を閉止している壁パネル5において、他側面を閉止している上下二枚の壁パネル5、5を取り外して、この壁パネル5、5をラック本体1の開口している背面における上下部に上記同様にして取付けて上下履物収納室1A、1Bの背面開口部を閉止する。
このようにラック本体1の背面と一側面とを壁パネル5によって閉止した状態にしたのち、ラック本体1の背面と開口している他側面とを直角に隣接している壁W、W1に小間隔を存して沿うようにラック本体1を設置する。
柱に沿ってラック本体1を設置する場合には、柱の側面に沿わせるラック本体1の一方の側面を開口した状態にして他方の側面と背面とを上記同様に壁パネル5によって閉止した状態にする。従って、ラック本体1の一方の側面が柱によって隠蔽され、外部に露呈する背面と他方の側面とは壁パネル5によって閉止されているので、体裁よく設置しておくことができると共に、開口している正面と一方の側面とで通気性を保持しておくことができる。
ラック本体1内に可動棚4を配設するには、可動棚4を左右に傾けた状態にしてラック本体1の開口している正面からラック本体1内に挿入し、まず、下方に傾けている一側端部の前後端に突設している突片42、42をラック本体1の一側方の前後に立設した支柱3、3の内側方に向けている縦長溝33に、上下に一定間隔毎に突設した支持板片34における所望の支持板片34、34に受止させたのち、該一側端から他側端に向かって上方に傾斜している可動棚4を水平になるように移動してその他側端部の前後端に突設している突片42、42を他側方の前後に立設している支柱3、3の上記一側方の支柱3、3に設けている縦長溝33と対向する縦長溝33に突設した支持板片34に受止させる。
こうして、上下棚板2A、2B及び中間棚板2Cを固定棚板としてこれらの上下に隣接する棚板間に上記可動棚4を配設することによりこれらの棚板2A、2B、2C及び可動棚4上に履物を載置させるようにした履物収納ラックを形成する。
上記実施例においては、スリッパや短靴を収納するのに適した履物収納ラックについて説明したが、次に、長いブーツBも収納可能にした履物収納ラックについて説明する。図15、図16はその実施例を示すもので、上記実施例において使用している中間棚板2Cに代えて棚板のない前端が前方に向かって全面的に開口した平面コ字状の中間棚枠2Dを使用していると共にブーツを吊支可能な可動棚板4Aを使用している。
中間棚枠2Dは、その後側枠部2d1 の両端に前方に向かって両側枠部2d2 、2d2 を突設した平面コ字状に形成されてあり、これらの後側枠部2d1 と両側枠部2d2 、2d2 とは上記中間棚板2Cの後端部と両側端部とにそれぞれ同大、同形(同一長さ)に形成されていて、図17に示すように、中間棚板2Cの四隅部に相当する両側枠部2d2 、2d2 の前端及びこの両側枠部2d2 、2d2 と後側枠部2d1 との直角に連設する隅部とにおける上下面に上記中間棚板2Cに設けている支柱取付穴21、22と同大、同形の支柱取付穴21、22を設けていると共に、両側枠部2d2 、2d2 の上面における前後部と、後側枠部2d1 の上面における両側部とに上記中間棚板2Cに設けている係止凹部23、24と同大、同形の係止凹部23、24を設けて、これらの係止凹部23、24に壁パネル5の上記係止フック51、52を係脱自在に係止させるように構成している。
このように構成した中間棚枠2Dは、上記実施例と同様に、下段棚板2Bの上面四隅部に設けている支柱取付穴21−21に支柱3を立設したのち、この中間棚枠2Dの前端開口部を前方に向けた状態にしてその下面四隅部に設けている支柱取付穴22−22を上記支柱3−3の上端差込片35に挿嵌させることによって取付け、次いで、この中間棚枠2Dの上面四隅部に設けた支柱取付穴21−21にそれぞれ支柱3の下端差込片36を挿嵌して中間棚枠2Dの四隅部に四本の支柱3−3を立設したのち、この支柱3−3の上端に上段棚板2Aを取付けることによってラック本体1を形成する。中間棚枠2Dによって区画されたラック本体1の上側履物収納室1Aと下側履物収納室1Bとにおける開口している背面と両側面のうち、二つの面に壁パネル5を取付けて履物収納ラックを形成することは上記実施例と同じであるので、詳細な説明を省略する。
ラック本体1の上記中間棚枠2Dの上方における上側履物収納室1A内に配設する可動棚板4Aは、その前後左右の幅を上記実施例における可動棚4と同一幅に形成していると共に、この可動棚4と同様に、その両側端部における前後端に、前後に配設される支柱3、3と同一間隔を存してこれらの支柱3、3に設けている上記支持板片34の上面に受止させる突片42、42を突設している。この可動棚板4Aの前部には左右に所定間隔を存して前端が開口した平面U字状の空間部4a1 、4a1 を設けてあり、これらの空間部4a1 、4a1 の両側端縁に、履口を下向きにしたブーツBの甲部を係止状態に支持させるように構成している。
この可動棚板4Aをラック本体1の上側履物収納室1A内に配設するには、上記可動棚4と同様に、左右に傾けた状態にして下向きとなった一側端部の前後端に突設している突片42、42をラック本体1の一側方の前後に立設している支柱3、3の縦長溝33内に設けている所望の支持板片34、34に受止させたのち、上方に傾斜している可動棚4を水平になるように移動させてその他側端部の前後端に突設している突片42、42を他側方の前後に立設している支柱3、3の上記一側方の支柱3、3に設けている縦長溝33と対向する縦長溝33に突設した支持板片34に受止させる。
こうして、組み立てた履物収納ラック内にブーツBを収納するには、ブーツBの履口を下向きにした状態にしてラック本体1の正面開口部から可動棚板4Aの平面U字状の空間部4a1 、4a1 に挿入し、図16に示すように、これらの空間部4a1 、4a1 の両側端縁にその甲部両側を係止させて履口が中間棚枠2Dの後側枠部2d1 と両側枠部2d2 、2d2 とで囲まれた空間部を通じて下方に垂下させた状態となるように収納する。
なお、このを壁面に沿って設置する態様は上記実施例と同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、以上のいずれの実施例においても、上下棚板2A、2B間に一枚の中間棚板2C、又は、中間棚枠2Dを配設して上下二つの履物収納室1A、1Bを構成しているが、数枚の中間棚板2C、或いは、一枚の中間棚枠2Dと一枚以上の中間棚板2Cとを使用して上下に隣接する棚板間、又は棚板の棚枠間を支柱3によって連結することにより、複数の履物収納室を有する履物収納ラックを形成するように構成しておいてもよい。
1 ラック本体
1A、1B 上下側履物収納室
2A〜2C 棚板
2D 中間棚枠
3 支柱
4 可動棚
5 壁パネル
21、22 支柱取付穴
23、24 係止凹部
33 縦長溝
34 支持板片
35、36 差込片
42 突片
51、52 係止フック
1A、1B 上下側履物収納室
2A〜2C 棚板
2D 中間棚枠
3 支柱
4 可動棚
5 壁パネル
21、22 支柱取付穴
23、24 係止凹部
33 縦長溝
34 支持板片
35、36 差込片
42 突片
51、52 係止フック
Claims (7)
- 上下に所定間隔を存して配設した棚板の四隅部間を支柱によって連結してなる正面と背面及び両側面が開口しているラック本体と、このラック本体内に着脱自在に配設する可動棚と、ラック本体の上記背面と両側面との三つの面におけるいずれか一つの面と上記正面との二面を開口した状態にして他の二面に該二面の開口を閉止するように着脱自在に取付ける数枚の壁パネルとからなることを特徴とする履物収納ラック。
- ラック本体における背面の横幅と両側面の横幅とを同一幅に形成していると共に全ての壁パネルを同大、同形に形成して、ラック本体の背面と両側面とに取替え可能に取付けるように構成していることを特徴とする請求項1に記載の履物収納ラック。
- 棚板の両側端部の上面における前後部と、後端部の上面における両側部とに係止凹部を形成している一方、壁パネルの背面における上端両側部と下端両側部とに上記係止凹部に係脱自在に係止させる係止フックを突設していることを特徴とする請求項1に記載の履物収納ラック。
- 最上段の棚板と最下段の棚板との間に中間棚板を配設して上下に隣接する棚板の四隅部間を支柱によって連結してなるラック本体を形成してあり、上下に隣接する棚板間の履物収納室における背面と一側面との二つの面、又は背面と他側面との二つの面、或いは両側面の二つの面のいずれかの二面に壁パネルを着脱自在に取付けていることを特徴とする請求項1に記載の履物収納ラック。
- 中間棚板に代えて、棚板のない中間棚枠を配設してなり、この中間棚枠と棚板との四隅部間を支柱によって連結していると共に、中間棚枠とこの中間棚枠の上方に配設した棚板との間に、ブーツをその履口を下向きにして甲部を支持する前端が開口した平面U字状の空間部を有する可動棚板を着脱自在に配設していることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の履物収納ラック。
- 棚板の四隅部における上下面と中間棚枠の四隅部における上下面とに支柱取付穴を設けている一方、支柱の上下端部に上記支柱取付穴に挿嵌させる差込み片を突設していることを特徴とする請求項1に記載の履物収納ラック。
- 左右に対向する支柱の対向面に上下端間に亘って連続した縦長溝を設けてあり、この縦長溝に上下方向に所定間隔毎に可動棚の両側端面における前後端に突設した突片を受止する支持板片を設けていることを特徴とする請求項1に記載の履物収納ラック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013223313A JP2015084804A (ja) | 2013-10-28 | 2013-10-28 | 履物収納ラック |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013223313A JP2015084804A (ja) | 2013-10-28 | 2013-10-28 | 履物収納ラック |
Publications (1)
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JP2015084804A true JP2015084804A (ja) | 2015-05-07 |
Family
ID=53048298
Family Applications (1)
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JP2013223313A Pending JP2015084804A (ja) | 2013-10-28 | 2013-10-28 | 履物収納ラック |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015084804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020195495A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 屋外用収納棚 |
-
2013
- 2013-10-28 JP JP2013223313A patent/JP2015084804A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2020195495A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 屋外用収納棚 |
JP7289073B2 (ja) | 2019-05-31 | 2023-06-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 屋外用収納棚 |
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