JP2015084499A - パラメトリックスピーカ - Google Patents
パラメトリックスピーカ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015084499A JP2015084499A JP2013222609A JP2013222609A JP2015084499A JP 2015084499 A JP2015084499 A JP 2015084499A JP 2013222609 A JP2013222609 A JP 2013222609A JP 2013222609 A JP2013222609 A JP 2013222609A JP 2015084499 A JP2015084499 A JP 2015084499A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- ultrasonic
- parametric speaker
- frequency
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 75
- 230000008569 process Effects 0.000 claims abstract description 56
- 230000005855 radiation Effects 0.000 claims abstract description 55
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims abstract description 18
- 230000003321 amplification Effects 0.000 claims abstract description 9
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 claims abstract description 9
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 13
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 230000006870 function Effects 0.000 description 7
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 5
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 5
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 3
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 238000011160 research Methods 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 2
- 238000002604 ultrasonography Methods 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000004069 differentiation Effects 0.000 description 1
- 230000005520 electrodynamics Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
- 210000003454 tympanic membrane Anatomy 0.000 description 1
- 230000010356 wave oscillation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
【解決手段】超音波帯域のキャリア信号を、外部音源からの可聴信号で変調して変調信号を生成する変調手段と、該生成された変調信号を増幅する増幅手段と、該増幅された変調信号に基づいて超音波を放射する超音波放射手段と、を備えるパラメトリックスピーカにおいて、前記パラメトリックスピーカは、前記超音波の非線形伝搬過程による影響を加味して前記可聴信号の補正を行い、補正した可聴信号を前記変調手段へと送る可聴信号補正手段を、さらに備えることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
パラメトリックスピーカの特長としては、指向性が非常に鋭く、特定の空間にいる人だけに限定的に音を聞かせることができる点にある。この特長によって、個別案内や、周囲の静音化を実現できるため、競技場、劇場、学校等の公共施設やアミューズメント施設での案内、鉄道や交通機関等への導入が期待されている。例えば、実際に、観光名所等での導入も行われており、また、駅の特定のホームにいる人にだけアナウンスを流したり、エスカレーターにおいて、乗降する人にのみ注意を促すようなことも可能であり、音の反響、残響が激しいトンネルにおける、災害時の避難誘導への利用も期待されている。さらに、アミューズメント施設における大音量のゲーム機の騒音低下への応用研究や、横断歩道の視覚障害者用音響信号機に設置して、視覚障害者へアナウンスを流し、同時に周辺環境の静音化を実現するための応用研究もされている。
このように、指向性が非常に鋭く、周囲の静音化が実現できるパラメトリックスピーカは、騒音が社会問題となっている近代社会において、様々な分野での応用が期待される技術である。
変調手段2は、可聴信号を用いて超音波帯域のキャリア信号の変調処理を行う手段であり、例えば、変調器によって実現される。増幅手段3は、得られた変調信号を増幅して超音波放射手段4へと供給する手段であり、例えば、増幅器によって実現される。また、超音波放射手段4は、単数又は複数の超音波エミッタから構成されるのが一般的である。超音波放射手段4から放射された変調超音波から可聴信号を得るための復調処理は、空気中を伝搬する超音波の自己復調現象を利用する。
s(t )で外部音源からの可聴信号を表現し、信号を時間領域(t )と角周波数領域(ω)で扱う場合、変調手段で生成された変調信号f(t )は、以下の式(1)によって表される。
ここで、ωcはキャリア信号の角周波数、e (t )は包絡線関数を示す。
例えば、振幅変調(AM)の場合には、mを変調度として、
と表される。また、位相変調(Phase Modulation, PM)であれば、mを変調指数として、
で表される。
また、増幅手段で増幅された信号v (t )は、時間領域では変調信号f(t )をK' 倍したものとして、v (t ) = K' f (t )と表され、周波数領域ではV(ω) = K' F (ω)と表される。
さらに、超音波放射手段から放射される音源音圧をp(t )と表わし、パラメトリック差音の音圧をpS(t )と表わす。
ここで、K=K’K”と置き、また、LCR直列回路のアドミッタンスに相当する次のH(ω)を導入する。
これらから、初期音圧P(ω)は、次の式で表わされる。
これから、超音波放射手段の出力P(ω)は、変調手段の出力信号F(ω)に超音波放射手段の伝送特性(伝達関数)H(ω)が掛けられて決定されることが分かる。
例えば特許文献1には、可聴音であるオーディオ信号とキャリア波発生手段が生成した超音波帯域のキャリア波となるキャリア信号とを入力し、キャリア信号をオーディオ信号で振幅変調して、超音波放射手段4から放射したとき空気中で可聴音に自己復調する超音波を示す信号を生成する変調器において、オーディオ信号のレベルを調整するゲイン調整手段と、ゲイン調整手段からの出力の振幅を圧縮調整する振幅圧縮手段と、振幅圧縮手段からの出力の包絡線情報を生成する包絡線情報生成手段と、超音波帯域のキャリア波となるキャリア信号及び包絡線生成手段からの包絡線情報を用いた演算を行って包絡線情報を含むキャリア波となる包絡線キャリア波信号を生成する包絡線キャリア波信号生成手段と、オーディオ信号でキャリア信号をSSB変調するSSB変調手段と、を備えることを特徴とする変調器が、開示されている。
この変調器によれば、歪を抑制した可聴音をパラメトリックスピーカで得ることが可能となり、オーディオ信号が無音に等しいときには、キャリア波の発生を抑制して省電力化を図ることができる。
この技術によれば、比較的小形でありながら指向性が鋭く、1次音波の照射積算量を低減できるとともに生成された2次音波に歪が少なく、かつ比較的安価に形成できるようにした電気音響変換装置を実現することができる、とされている。
(1)超音波帯域のキャリア信号を、外部音源からの可聴信号で変調して変調信号を生成する変調手段と、該生成された変調信号を増幅する増幅手段と、該増幅された変調信号に基づいて超音波を放射する超音波放射手段と、を備えるパラメトリックスピーカにおいて、前記パラメトリックスピーカは、前記超音波の非線形伝搬過程による影響を加味して前記可聴信号の補正を行い、補正した可聴信号を前記変調手段へと送る可聴信号補正手段を、さらに備えることを特徴とするパラメトリックスピーカ。
ここで、tは時間(秒)、e(t)は包絡線関数を示す。
本発明に従うパラメトリックスピーカについて、必要に応じて図面を用いて説明する。
本発明によるパラメトリックスピーカ100は、図4に示すように、超音波帯域のキャリア信号を、外部音源50からの可聴信号で変調して変調信号を生成する変調手段20と、該生成された変調信号を増幅する増幅手段30と、該増幅された変調信号に基づいて超音波を放射する超音波放射手段40と、を備える。
そして、本発明のパラメトリックスピーカ100は、前記超音波の非線形伝搬過程による影響を加味して前記可聴信号の補正を行い、補正した可聴信号を前記変調手段へと送る可聴信号補正手段10を、さらに備えることを特徴とする。
本発明のパラメトリックスピーカ100は、図4に示すように、可聴信号補正手段10を備える。可聴信号補正手段10とは、外部音源50からの可聴信号について、超音波の非線形伝搬過程による影響を加味して前記可聴信号の補正を行い、非線形復調過程等によって発生する種々の歪成分を減少させ、該補正した可聴信号を後述する変調手段20へ送るための手段である。
ここで、「超音波の非線形伝搬過程による影響を加味した補正」とは、超音波の波形が空気の非線形伝搬過程で歪んでいき、高周波成分が多く発生し、また、音波の相互干渉伝搬状態から、高調波成分及び差音・和音の他混変調歪を生じる結合音が多数発生すること等による影響を考慮し、該影響をなくすような補正のことである。
可聴信号補正手段10を備えることで、パラメトリックスピーカ100の非線形伝搬過程によって発生する種々の歪成分を低減するためのフィードバック処理(実際に検出した非線形伝搬過程による悪影響を除去する処理)又はフィードフォワード処理(前もって予測される非線形伝搬過程による悪影響を除去する処理)が可能となり、聞きやすく違和感の無い高音質の再生音を実現できる、という効果を奏する。
一方、可聴信号補正手段10による補正をした場合は、例えば、図6(a)に示すように、入力された可聴信号s(t ) (図5(a)実線)が補正され、補正した可聴信号s’ (t ) (図6(a)実線)が、前記変調手段に送られ、増幅手段と超音波放射手段を経て空気による音伝搬過程により音再生される。その結果、得られる音圧ps’(t)の周波数特性は、図6(b)の実線に示すように、入力された可聴信号s(t ) (図5(a)実線)と同等又は相似となる。ここで、図6(b)の破線は、歪の周波数特性であり、可聴信号補正手段10による補正をしない場合の図5(b)の破線の歪特性に比べて格段のレベル低減が実現できる。
その場合、非線形伝搬過程の特性を反映した歪の発生を模擬したモデルをもとに、歪予測等の歪低減処理の帰還処理を行い、前記可聴信号の補正ができるため、パラメトリックスピーカにおける非線形復調過程によって発生する種々の発生される歪成分をより効果的且つ容易に低減でき、聞きやすく違和感のない高音質の再生音を得ることができるため好ましい。
なお、2乗手段とは、例えば2乗回路で実現され、包絡線関数を2乗することであり、検波手段とは、例えば検波回路によって実現され、2乗された信号から低周波成分を取り出すことであり、微分手段とは例えば微分回路で実現され、時間に関して微分する回路のことである。
また、検出手段13とは、超音波放射手段40の電気音響動作を検出する手段である。例えば、放射された超音波を検出するマイクロホン及び/又は超音波エミッタ素子の振動を検出するセンサ及び/又は超音波エミッタ素子に流れる電流を検出するセンサ等があるが、特に限定はされない。
さらに、比較手段12とは、該非線形伝搬過程の影響を加味した可聴信号と、前記入力された可聴信号との比較し、補正した可聴信号s’ (t )を変調手段20へ送る手段である。例えばオペアンプによって行われるが、特に限定はされない。前記外部音源から入力された可聴信号s(t)は、前記非線形伝搬モデル生成手段11の信号と比較されて可聴信号s’(t)が出力され、変調手段20へと送られる。このように、前記比較手段12においては、外部音源からの可聴信号s(t)と非線形伝搬モデル生成手段11によって生成された信号との比較信号が生成され、可聴信号s’(t)として前記変調手段20へ送られる。これにより、補正した可聴信号s’(t)が、変調手段及び増幅手段及び超音波放射手段及び空気の非線形音伝搬過程により音再生処理されると、前記可聴信号s(t)と同等の特性でかつ歪を低減した可聴音が得られる。
ここで、tは時間(秒)、e(t)は包絡線関数を示す。
これより、前記可聴信号が非線形伝搬過程の影響を受けた際の波形モデルについては、例えば、前記(5)式によって導出することができる。
前記(1)式を用いて、音源音圧が大きくない条件のもと、非線形音場を数式で扱うことにより歪を予想することができるからである。
本発明のパラメトリックスピーカ100は、図4に示すように、変調手段20を備える。変調手段20とは、前記外部音源50からの可聴信号によって前記キャリア信号を変調し、変調信号を生成する手段のことをいう。ここで、前記変調信号は、例えば、外部音源50からの可聴音信号によって、超音波キャリア信号(周波数fC)を変調し、キャリア信号とサイドバンド信号(周波数fC+fs及び/又はfC−fs)の2種類の信号成分を有する信号のことをいう。前記キャリア信号と前記サイドバンド信号からなる変調信号を得るための変調方式としては、変調処理後にキャリア成分の上下周波数帯に2つのサイドバンド成分を備える両側波帯(Double Side-Band,DSB)振幅変調方式(AM変調方式)及び、キャリア成分の上側又は下側の周波数帯に1つのサイドバンド成分を備える単側波帯(Single Side-Band、SSB)振幅変調方式等が挙げられるが、2次高調波が低減され、歪の発生をより抑制できる点から、単側波帯変調方式がより好ましい。例えば、上側波帯の信号を除去して下側波帯のサイドバンド信号のみを用いるとサイドバンド信号同士の相互作用が起こらないことから、両側波帯振幅変調方式に比べ歪成分が小さくなり、外部音源50からの可聴信号に近い再生音を得ることができる。
増幅手段30とは、前記変調手段20で生成された変調信号を増幅するための手段である。該増幅手段30は、前記変調信号を大きなエネルギーの出力信号に増幅できるものであれば特に限定はされない。
本発明のパラメトリックスピーカ100は、図4に示すように、前記超音波放射手段40を備える。超音波放射手段40とは、前記増幅手段30によって増幅した変調信号に基づいた超音波を放射する手段のことであり、単数又は複数の超音波エミッタから構成されるのが一般的である。
前記超音波エミッタとは、例えば、振動子として圧電セラミックを用いた空中用超音波センサ等の超音波素子によって構成され、超音波を発生することができる装置のことをいう。また、「放射」とは、パラメトリックスピーカが、超音波の形でエネルギーを放出することを言う。
別個のエミッタ41a、41bによって放射することにより、キャリア信号とサイドバンド信号とが混合せず、各超音波エミッタを構成する超音波素子は、キャリア信号及びサイドバンド信号のうち、一つの信号のみを扱うことができるため、キャリア信号及びサイドバンド信号の処理を共通の超音波エミッタを用いた場合に発生するキャリア信号とサイドバンド信号との混変調歪の発生が抑えることができる。また、各エミッタは、キャリア信号又はサイドバンド信号のいずれか一方の信号だけを扱えばいいため、各超音波エミッタ(超音波エミッタを構成する素子)の負担が減り、該超音波素子の耐入力及び耐久性を向上できる、という効果や、キャリア信号を扱う超音波素子は狭帯域で良いため、電気消費パワーを低減できる、という効果もある。
なお、前記「1列ブロック分け」及び「複数本ブロック分け」は、超音波素子を1列方向に配列しているため、超音波エミッタ全体として音響特性は縦方向と横方向の音放射特性が異なる。このため、パラメトリックスピーカの使用時に聴取位置を考慮して、パラメトリックスピーカの設置を行う必要がある等の制約を生じる。これを改善するため、超音波素子の配列を、方向性の少ない配列にする方法がある。該方向性の少ない配列としては、図13(a)に示すように、超音波素子がジグザグに交互に並び配列又は、図13(b)に示すように、超音波素子を斜めに配列して、縦又は横方向から角度を持たせて配列する方法がある。
ここで、「方向性」とは音放射パターンの状態を言い、個々の超音波素子から放射される音の合成となる超音波エミッタの放射音場が、音軸の方向(0°)から離れる方向に依存して音のレベルが異なることを言う。例えば、図12において、A又はBどちらか一方の信号を再生する超音波素子は縦一列に並び、他方とは間隔をおいて配列されている為、図12の超音波エミッタを正面から見て左右に移動する横方向と、上下に移動する縦方向とは音圧レベルの変化が異なる状態となる。このような状態を、音響工学的には、横と縦方向(その他、任意の方向)で音放射パターンが異なり、指向性がつく(指向性に差がある)、と言う。一方、図13においては、「方向性」は完全に無くならないが解消される配列である。「方向性」又は「指向性」は、超音波素子又はブロックの配列状態と超音波エミッタの外形形状(円形や多角形他)に依存する。例えば、図12〜15においては、図15(a)の同心円形の超音波エミッタにおいては方向性ない。図15(a)以外の超音波エミッタの素子配列や形状では少なからず方向性が存在する。
さらに、超音波素子からなるブロックの形状について、前記同心円の形状とは、図14(b)及び図15(a)に示すように、中心が同じになるようにブロック分けすることである。また、超音波素子からなるブロックの形状について、前記放射の形状とは、図15(b)に示すように、放射状にブロック分けすることである。
ブロック分けを方向性が少なくなる配列とすることで、方向依存性の少ない良好な音放射音場を得ることができ、設置時の制約を軽減することができる。
なお、「放射された前記キャリア信号に基づいた超音波と、放射された前記サイドバンド信号に基づいた超音波の角度」とは、図16に示すように、別個の超音波エミッタから放射される超音波の進行方向(音軸)が交差する角度αのことである。
なお、「周波数特性の減衰帯域」とは、例えば、図3(b)に示すような周波数特性の山型の頂点から見て、左右のI(ω)が減衰していく帯域である。「下側帯域」とは、左側のI(ω)が減衰していく帯域であり、「上側帯域」とは、右側のI(ω)が減衰していく帯域である。
また、パラメトリックスピーカの復調変換原理に基づく周波数特性を図18に示す。パラメトリックスピーカの復調変換において、超音波パラメトリックスピーカ帯域に存在するキャリア信号fcとサイドバンド信号fc+fsを同一のレベルで出力して平坦な周波数特性(平坦な破線)を備えるエミッタで再生すると仮定した場合、復調して得られる差音fs(音源可聴信号)の周波数特性は周波数の2乗に比例する。
一方、図17に示す特性の超音波エミッタを使用する場合は、復調して得られる差音fs(音源可聴信号)の周波数特性は、低域では「周波数のほぼ2乗で上昇する」が、中高域では2乗のラインからレベル低下する傾向となる。すなわち、音源の周波数が低い場合は、キャリア信号とサイドバンド信号は近い周波数帯に存在するため、両者はほぼ同じレベルで再生されることになり、「周波数のほぼ2乗で上昇する」特性に近い傾向となる。しかし、音源周波数が高くなると、サイドバンド信号は、キャリア信号から離れてレベルの低い帯域で復調再生することになるので、図18の一点鎖線で示すように、「周波数のほぼ2乗で上昇する」ラインから外れ高域に向かってレベル低下し平坦化傾向の特性となる。このように平坦化の方向にはなるが、超音波エミッタ減衰帯域の周波数特性の変動及び/又はレベル低下の傾斜に依存して復調特性が決定されるため、完全には平坦な特性にはならない。
そのため、超音波エミッタの減衰帯域の傾斜を、共振の上側帯域(USB)の場合は「周波数のほぼ2乗分の1で減少(1/f2)」させ、及び、下側帯域(LSB)の場合は「周波数のほぼ2乗で上昇する(∝f2)」ように制御し、キャリア信号の周波数fcとサイドバンド信号の周波数fc+fsを、前記傾斜の特性上の帯域に存在するように設定することが好ましい。
なお、これに対する対策に関連して、USB型のSSB変調の場合は、図19の右グラフに示すように、超音波エミッタから再生される超音波の再生周波数特性が1/f2の減衰帯域を持つようにすることが必要となる。これによって、図18に示したように、復調特性である∝f2の逆特性を施すことによって補償する方策であり、主要中高音域を平坦な周波数特性にすることができる。
「前記減衰帯域を電気的に特性補正する」ことは、図20に示すように、前記可聴信号補正手段10により補正した可聴信号をSSB変調手段27によりSSB変調した後に、周波数特性補正手段53によって実現可能である。好ましくは、さらに、図20に示すように、レベル調整手段52を備えることが好ましい。主要中高音域を、さらに平坦な周波数特性にすることができるからである。
ここで、周波数特性補正手段53は、サイドバンド信号用の特性補正フィルタリング手段であり、前述の再生音特性を実現するように作られる。キャリア信号側のレベル調整手段52は、サイドバンド信号の再生音特性上の傾斜上にキャリア信号のレベルが存在するように調整するものである。
なお、2つの方策は同時に実施されてもよいが、超音波エミッタ側の方策が実現されれば、2つ目の方策は不要である。
これにより、平坦化された帯域においては外部音源信号と同等の音が得られる高忠実度の再生ができ、低域側への帯域拡大を図ることができ、復調再生音の音質は向上する。
次に、本発明による「前記可聴信号の補正を行うように機能させるためのソフトウエア」について説明する。
本発明の可聴信号の補正を行うように機能させるためのソフトウエアは、パラメトリックスピーカに組み込むことで、前記超音波放射手段から出力された超音波の音圧を検出し、検出された出力音圧の信号に基づいて、非線形伝搬過程の影響を受けた際の復調可聴信号の波形を非線形伝搬モデルによって予測して生成し、該生成した波形と前記入力された可聴信号の波形とを比較することで、前記可聴信号の補正を行うように機能させることを特徴とする。
なお、前記ソフトウエアをインストールする具体的な方法としては、パラメトリックスピーカ製造においてパラメトリックスピーカの回路等に記録する方法や、該ソフトウエアを、媒体を用いてインストールする方法、又は、インターネット等でダウンロードによってインストール方法等がある。ここで、媒体には、例えば、DVD、CD、USBメモリーやハードディスク等があるが、特にこれらに限られない。
3、30、31 増幅手段
4、40、41、42 超音放射手段
5、50 外部音源
6 キャリア信号源
7、70、71 超音波
10 可聴信号補正手段
11 非線形伝搬モデル生成手段
12 比較手段
13 検出手段
27 SSB変調手段
31a、41a キャリア信号
31b、41b サイドバンド信号
43a〜e 超音波素子からなるブロック(キャリア信号)
44a〜d 超音波素子からなるブロック(サイドバンド信号)
52 レベル調整手段
53 周波数特性補正手段
100、101 パラメトリックスピーカ
Claims (11)
- 超音波帯域のキャリア信号を、外部音源からの可聴信号で変調して変調信号を生成する変調手段と、該生成された変調信号を増幅する増幅手段と、該増幅された変調信号に基づいて超音波を放射する超音波放射手段と、を備えるパラメトリックスピーカにおいて、
前記パラメトリックスピーカは、前記超音波の非線形伝搬過程による影響を加味して前記可聴信号の補正を行い、補正した可聴信号を前記変調手段へと送る可聴信号補正手段を、さらに備えることを特徴とするパラメトリックスピーカ。 - 前記可聴信号補正手段は、前記超音波放射手段から出力された超音波の音圧を検出し、検出された出力音圧の信号に基づいて、非線形伝搬過程の影響を受けた際の復調可聴信号の波形を非線形伝搬モデルによって予測して生成し、該生成した波形と前記入力された可聴信号の波形とを比較することで、前記可聴信号の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のパラメトリックスピーカ。
- 前記変調信号は、前記キャリア信号、及び、該キャリア信号が変調されたサイドバンド信号からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパラメトリックスピーカ。
- 前記超音波放射手段は、前記キャリア信号に基づいた超音波と、前記サイドバンド信号に基づいた超音波とを、別個の超音波エミッタによって放射することを特徴とする請求項4に記載のパラメトリックスピーカ。
- 前記超音波エミッタでは、放射された前記キャリア信号に基づいた超音波と、放射された前記サイドバンド信号に基づいた超音波とが、10°以下の角度で交差するように配置されることを特徴とする請求項5に記載のパラメトリックスピーカ。
- 前記の超音波エミッタは、複数の超音波素子からなる複数のブロックによって構成され、前記キャリア信号に基づいた超音波と、前記サイドバンド信号に基づいた超音波とを、別個のブロックによって放射することを特徴とする請求項4に記載のパラメトリックスピーカ。
- 前記超音波素子からなるブロックは、矩形、市松模様、同心円、又は、放射の形状を有することを特徴とする請求項7に記載のパラメトリックスピーカ。
- 前記超音波放射手段における周波数特性の減衰帯域を、下側帯域であれば周波数の上昇に伴って周波数の2乗に比例し、上側帯域であれば周波数の2乗に反比例する特性に制御し、前記下側帯域又は前記上側帯域にキャリア信号とサイドバンド信号が存在することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のパラメトリックスピーカ。
- 前記超音波放射手段によって再生される超音波の周波数特性を、該超音波放射手段の減衰周波数帯域を、該超音波放射手段の周波数特性の下側帯域であれば周波数の上昇に伴って周波数の2乗に比例し、上側帯域であれば周波数の2乗に反比例する特性となるように制御する周波数特性補正手段をさらに備え、前記下側帯域又は前記上側帯域にキャリアとサイドバンド成分が存在することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のパラメトリックスピーカ。
- パラメトリックスピーカに組み込むことで、前記超音波放射手段から出力された超音波の音圧を検出し、検出された出力音圧の信号に基づいて、非線形伝搬過程の影響を受けた際の復調可聴信号の波形を非線形伝搬モデルによって予測して生成し、該生成した波形と前記入力された可聴信号の波形とを比較することで、前記可聴信号の補正を行うように機能させるためのソフトウエア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013222609A JP6274497B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | パラメトリックスピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013222609A JP6274497B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | パラメトリックスピーカ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015084499A true JP2015084499A (ja) | 2015-04-30 |
JP6274497B2 JP6274497B2 (ja) | 2018-02-07 |
Family
ID=53047910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013222609A Active JP6274497B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | パラメトリックスピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6274497B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017092531A (ja) * | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 学校法人立命館 | パラメトリックスピーカ、信号処理装置、及び信号処理プログラム |
WO2018138876A1 (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 超指向性音響装置 |
WO2019172715A1 (en) * | 2018-03-08 | 2019-09-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Energy limiter for loudspeaker protection |
US10462565B2 (en) | 2017-01-04 | 2019-10-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Displacement limiter for loudspeaker mechanical protection |
US10506347B2 (en) | 2018-01-17 | 2019-12-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonlinear control of vented box or passive radiator loudspeaker systems |
JP2020010408A (ja) * | 2015-11-02 | 2020-01-16 | 学校法人立命館 | パラメトリックスピーカからの放射方法、パラメトリックスピーカ、信号処理装置、及び信号処理プログラム |
US10542361B1 (en) | 2018-08-07 | 2020-01-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonlinear control of loudspeaker systems with current source amplifier |
US10547942B2 (en) | 2015-12-28 | 2020-01-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Control of electrodynamic speaker driver using a low-order non-linear model |
US10797666B2 (en) | 2018-09-06 | 2020-10-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Port velocity limiter for vented box loudspeakers |
US11012773B2 (en) | 2018-09-04 | 2021-05-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Waveguide for smooth off-axis frequency response |
US11356773B2 (en) | 2020-10-30 | 2022-06-07 | Samsung Electronics, Co., Ltd. | Nonlinear control of a loudspeaker with a neural network |
US11380347B2 (en) * | 2017-02-01 | 2022-07-05 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Adaptive speech intelligibility control for speech privacy |
CN115668979A (zh) * | 2020-05-18 | 2023-01-31 | 波音频有限公司 | 静电声学设备的控制 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005101901A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Yamaha Corp | 特性補正システム |
JP2007201624A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | 超指向性スピーカ用変調器 |
JP4799303B2 (ja) * | 2006-07-13 | 2011-10-26 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 変調器及び超指向性音響装置 |
-
2013
- 2013-10-25 JP JP2013222609A patent/JP6274497B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005101901A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Yamaha Corp | 特性補正システム |
JP2007201624A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd | 超指向性スピーカ用変調器 |
JP4799303B2 (ja) * | 2006-07-13 | 2011-10-26 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 変調器及び超指向性音響装置 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
MERKLINGER, HAROLD M.: ""Improved efficiency in the parametric transmitting array"", THE JOURNAL OF THE ACOUSTIC SOCIETY OF AMERICA 58, 784(1975), JPN6017036328, October 1975 (1975-10-01), US, ISSN: 0003647246 * |
YONEYAMA, MASAHIDE: ""The audio spotlight: An application of nonlinear interaction of sound waves to a new type of loudsp", THE JOURNAL OF THE ACOUSTICAL SOCIETY OF AMERICA, vol. 73, JPN6017036329, May 1983 (1983-05-01), US, pages 1532 - 1536, ISSN: 0003647245 * |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020010408A (ja) * | 2015-11-02 | 2020-01-16 | 学校法人立命館 | パラメトリックスピーカからの放射方法、パラメトリックスピーカ、信号処理装置、及び信号処理プログラム |
JP2017092531A (ja) * | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 学校法人立命館 | パラメトリックスピーカ、信号処理装置、及び信号処理プログラム |
US10547942B2 (en) | 2015-12-28 | 2020-01-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Control of electrodynamic speaker driver using a low-order non-linear model |
US10462565B2 (en) | 2017-01-04 | 2019-10-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Displacement limiter for loudspeaker mechanical protection |
WO2018138876A1 (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 超指向性音響装置 |
US11380347B2 (en) * | 2017-02-01 | 2022-07-05 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Adaptive speech intelligibility control for speech privacy |
US10506347B2 (en) | 2018-01-17 | 2019-12-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonlinear control of vented box or passive radiator loudspeaker systems |
WO2019172715A1 (en) * | 2018-03-08 | 2019-09-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Energy limiter for loudspeaker protection |
US10701485B2 (en) | 2018-03-08 | 2020-06-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Energy limiter for loudspeaker protection |
US10542361B1 (en) | 2018-08-07 | 2020-01-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonlinear control of loudspeaker systems with current source amplifier |
US11012773B2 (en) | 2018-09-04 | 2021-05-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Waveguide for smooth off-axis frequency response |
US10797666B2 (en) | 2018-09-06 | 2020-10-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Port velocity limiter for vented box loudspeakers |
CN115668979A (zh) * | 2020-05-18 | 2023-01-31 | 波音频有限公司 | 静电声学设备的控制 |
CN115668979B (zh) * | 2020-05-18 | 2024-03-22 | 波音频有限公司 | 静电声学设备的控制 |
US11356773B2 (en) | 2020-10-30 | 2022-06-07 | Samsung Electronics, Co., Ltd. | Nonlinear control of a loudspeaker with a neural network |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6274497B2 (ja) | 2018-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6274497B2 (ja) | パラメトリックスピーカ | |
JP3267231B2 (ja) | 超指向性スピーカ | |
JP4371268B2 (ja) | 指向性スピーカーの駆動方法および指向性スピーカー | |
KR100619066B1 (ko) | 오디오 신호의 저음역 강화 방법 및 장치 | |
US20090116660A1 (en) | In-Band Parametric Sound Generation System | |
US20130003989A1 (en) | Perception enhancement for low-frequency sound components | |
JPH11164384A (ja) | 超指向性スピーカ及びスピーカの駆動方法 | |
KR20000023778A (ko) | 음향 헤테로다인 장치 및 방법 | |
JP2007143157A (ja) | 超指向性スピーカーシステム及び信号処理方法 | |
CN101790118A (zh) | 声频定向扬声器系统及其信号处理方法 | |
JP2007067514A (ja) | スピーカー装置 | |
JP2006245731A (ja) | 指向性スピーカー | |
US9596529B2 (en) | Parametric transducer with adaptive carrier amplitude | |
JP7332945B2 (ja) | 音場生成装置、音場生成方法、及び音場生成プログラム | |
JP3668180B2 (ja) | 超音波再生方法・超音波再生装置 | |
JP2007201624A (ja) | 超指向性スピーカ用変調器 | |
KR100689876B1 (ko) | 초음파 변환 재생방법에 의한 음향재생 스크린 | |
JP2005101749A (ja) | 超音波スピーカ及び超音波スピーカの信号音再生制御方法 | |
JPS6075199A (ja) | 電気音響変換装置 | |
JPH08149592A (ja) | パラメトリックスピーカ制御装置 | |
CN209642950U (zh) | 一种减少噪音的定向扬声器 | |
JP3668187B2 (ja) | 音響再生方法及び音響再生装置 | |
JP2008236198A (ja) | 超指向性スピーカ用変調器 | |
US6466674B1 (en) | Method and apparatus for eliminating audio feedback | |
JP7336803B2 (ja) | パラメトリックスピーカ、及び、音響信号の出力方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161019 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20161019 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170926 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6274497 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |