JP2015083954A - 圧力センサ及び圧力センサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外側管とハウジングとを強固に溶接した圧力センサを提供する。このような圧力センサの製造方法を提供する。【解決手段】 圧力センサ1は、軸線方向DXに延びる筒状のハウジング10と、端子アセンブリ21及びこの端子アセンブリを包囲する筒状の外側管31を有する端子部20とを備え、ハウジングの外側管接続部11kと、この外側管接続部を径方向DR外側から囲む外側管とを溶接部W1で溶接している。溶接部W1は、周方向DYの少なくとも一部で互いに離間した外側管接続部と外側管とを、周方向に環状にエネルギービーム溶接してなり、外側管接続部由来の金属成分と外側管由来の金属成分とを含み、圧力センサの縦断面において、外側管接続部の一部が先細の楔状に溶け込んだ形態を含み、かつ、外側管のうち溶接部に隣接する部位36よりも、径方向外側に隆起した隆起溶接部RW1を周方向の少なくとも一部に有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、ハウジングの後端側に端子部を設けた圧力センサ、及び、この圧力センサの製造方法に関する。
従来、自動車用エンジン等の内燃機関の気筒内燃焼圧力を測定するのに、圧力センサを使用している。このような圧力センサとして、例えば特許文献1には、溶接により、シール用保護筒70(後述する端子部の外側管)が筒状のハウジング本体41の後端側の部位(後述する外側管接続部)に取り付けられた、燃焼圧検知センサ付きセラミックグロープラグ(圧力センサ)が開示されている。
特開2013−92353号公報
しかしながら、溶接前の状態で、ハウジングの外側管接続部と外側管とは、互いの径差により、周方向の一部あるいは全周が径方向に離間する場合がある。この状態で、エネルギービームを外側管の外側から外側管接続部に向けて照射して、外側管とハウジングとを溶接すると、溶融した外側管及び外側管接続部がなす肉(金属)が、これらの間の空隙を埋めるのに使用されてしまう。これにより、外側管と外側管接続部とを溶接する溶接部をなす金属の量が少なくなり、強固に溶接できない場合がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、外側管とハウジングとを強固に溶接した圧力センサを提供する。また、このような圧力センサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、軸線方向に延びる筒状のハウジングと、上記ハウジングの上記軸線方向後端側に配置され、外部と接続する外部端子を内包する端子アセンブリ、及び、この端子アセンブリの径方向外側を包囲する筒状の外側管を有する端子部と、を備え、上記ハウジングのうち上記軸線方向後端側に位置する環状の外側管接続部と、この外側管接続部を径方向外側から囲む上記外側管とを溶接部で溶接した圧力センサであって、上記溶接部は、周方向の少なくとも一部で互いに離間した上記ハウジングの上記外側管接続部と上記外側管とを、上記周方向に環状にエネルギービーム溶接してなり、上記外側管接続部由来の金属成分と上記外側管由来の金属成分とを含み、上記圧力センサの縦断面において、上記外側管接続部の一部が先細の楔状に溶け込んだ形態を含み、かつ、上記外側管のうち上記溶接部に隣接する部位よりも、径方向外側に隆起した隆起溶接部を上記周方向の少なくとも一部に有する圧力センサである。
上述の圧力センサでは、溶接部の周方向の少なくとも一部が隆起溶接部となっている。この隆起溶接部は、隆起が生じるほどに、外側管と外側管接続部とを溶接するのに十分な量の肉を有している。このため、溶接部が隆起溶接部となっている部位では、外側管と外側管接続部とが離間した空隙にも肉が十分に行きわたっており、この隆起溶接部を介して、外側管とハウジング(外側管接続部)とを強固に溶接したものとなっている。
なお、圧力センサとして、エンジンのシリンダ内の圧力を検出する圧力センサそのものや、グロープラグに圧力センサ(燃焼圧センサ)を付加したグロープラグ兼用圧力センサが挙げられる。
また、溶接部の形態としては、周方向の一部に隆起溶接部を含む形態のほか、溶接部の周方向全体が隆起溶接部である形態が挙げられる。なお、溶接部のある部位が隆起溶接部であるか否かは、例えば、軸線に沿う圧力センサの縦断面において容易に確認できる。また、溶接部の形態としては、外側管の軸線方向先端をなす端部(後述する管先端部)とハウジング(外側管接続部)とを溶接した形態や、外側管のうち端部よりも内側に位置する部位とハウジング(外側管接続部)とを溶接した形態が挙げられる。
また、圧力センサの縦断面において、外側管接続部の一部が先細の楔状に溶け込んだ形態を含む溶接部として、例えば、未溶接の外側管である未溶接外側管と外側管接続部とを径方向に重ね、未溶接外側管にエネルギービームを径方向に直接照射して、外側管と外側管接続部とを溶接した場合に形成される溶接部が挙げられる。エネルギービームを直接照射された未溶接外側管が、径方向の厚み全体にわたり溶融するほか、外側管接続部のうち径方向の未溶接外側管側の部位を一部溶融する。外側管接続部においては内部に進むほどエネルギービームによる溶融量は少なくなる。従って、エネルギービーム溶接により、上述の形態を含む溶接部が形成される。
また、エネルギービーム溶接としては、例えば、レーザビームや電子ビームを用いた溶接が挙げられる。
さらに、上述の圧力センサであって、前記溶接部の前記周方向全体が前記隆起溶接部である圧力センサとすると良い。
上述の圧力センサでは、溶接部の周方向全体が隆起溶接部であるため、全周にわたって外側管とハウジング(外側管接続部)を強固に溶接できる。
さらに、上述のいずれかの圧力センサであって、前記端子部は、前記端子アセンブリと前記外側管との間に介在し、弾性を有する環状のシール部材を有し、上記端子アセンブリは、前記軸線方向後端側に位置する後端部と、上記後端部の軸線方向先端側に隣接し、上記後端部よりも径大な径大部と、を含み、上記外側管は、上記後端部の径方向外側に位置する第1筒部と、上記第1筒部よりも上記軸線方向先端側に位置し、自身の内径が上記径大部より大きい第2筒部と、上記第1筒部及び上記第2筒部の間に位置する中間筒部と、を含み、上記シール部材は、上記外側管の上記中間筒部と上記端子アセンブリの上記径大部との間で上記軸線方向に圧縮され、前記溶接部は、上記第2筒部とこれよりも径小の前記外側管接続部とを全周にわたり気密に溶接してなる圧力センサとすると良い。
上述の圧力センサでは、シール部材が外側管の中間筒部と端子アセンブリの径大部との間で軸線方向に圧縮されているので、外側管と端子アセンブリとの間が気密に封止されている。一方、溶接部が外側管の第2筒部と外側管接続部とを全周にわたり気密に溶接している。このため、外側管、シール部材、端子アセンブリ(径大部)、ハウジング(外側管接続部)及び溶接部に囲まれた空間を気密にすることができる。
さらに、上述のいずれかの圧力センサであって、前記溶接部は、前記外側管の前記軸線方向先端をなす管先端部と前記外側管接続部とを溶接してなる圧力センサとすると良い。
上述の圧力センサでは、溶接部で外側管の軸線方向先端をなす管先端部と外側管接続部とを溶接しているので、溶接部における溶接の状態を、目視等、外観で検査しやすい。
さらに、上述のいずれかの圧力センサであって、前記溶接部は、前記外側管接続部由来の金属成分と前記外側管由来の金属成分とからなる圧力センサとすると良い。
上述の圧力センサでは、溶接部が外側管接続部の金属成分と外側管の金属成分とからなる。即ち、隆起溶接部は、溶加材など他の金属成分を含まず、外側管及び外側管接続部のみを溶かしたものから形成されている。このため、溶加材など他の金属材が不要で安価な圧力センサとすることができる。
さらに、本発明の他の一態様は、軸線方向に延びる筒状のハウジングと、上記ハウジングの上記軸線方向後端側に配置され、外部と接続する外部端子を内包する端子アセンブリ、及び、この端子アセンブリの径方向外側を包囲する筒状の外側管を有する端子部と、を備え、上記ハウジングのうち上記軸線方向後端側に位置する環状の外側管接続部と、この外側管接続部を径方向外側から囲む上記外側管とを溶接部で溶接し、上記溶接部は、周方向の少なくとも一部で互いに離間した上記ハウジングの上記外側管接続部と上記外側管とを、上記周方向に環状にエネルギービーム溶接してなり、上記外側管接続部由来の金属成分と上記外側管由来の金属成分とを含み、圧力センサの縦断面において、上記外側管接続部の一部が先細の楔状に溶け込んだ形態を含み、かつ、上記外側管のうち上記溶接部に隣接する部位よりも、径方向外側に隆起した隆起溶接部を上記周方向の少なくとも一部に有する圧力センサの製造方法であって、未溶接外側管の未溶融管先端部を上記外側管接続部の径方向外側に配置し、上記未溶融管先端部にエネルギービームを照射して、上記未溶融管先端部を溶融させ上記溶接部を形成しつつ、上記外側管と上記外側管接続部とを溶接する溶接工程を備える圧力センサの製造方法である。
上述の圧力センサの製造方法は、溶接工程において、エネルギービームを未溶接外側管の未溶融管先端部に照射し、溶融させて、外側管とハウジングの外側管接続部とを溶接するのに十分な量の肉を有した隆起溶接部を少なくとも一部に有する溶接部を形成する。従って、隆起溶接部を介して、外側管とハウジング(外側管接続部)とを強固に溶接した圧力センサを製造できる。
なお、エネルギービームとしては、例えば、レーザビームや電子ビームが挙げられる。
さらに、上述の圧力センサの製造方法であって、前記端子部は、前記端子アセンブリと前記外側管との間に介在し、弾性を有する環状のシール部材を有し、上記端子アセンブリは、前記軸線方向後端側に位置する後端部と、上記後端部の軸線方向先端側に隣接し、上記後端部よりも径大な径大部と、を含み、上記外側管は、上記後端部の径方向外側に位置する第1筒部と、上記第1筒部よりも上記軸線方向先端側に位置し、自身の内径が上記径大部より大きい第2筒部と、上記第1筒部及び上記第2筒部の間に位置する中間筒部と、を含み、上記シール部材は、上記外側管の上記中間筒部と上記端子アセンブリの上記径大部との間で上記軸線方向に圧縮され、前記溶接部は、上記第2筒部とこれよりも径小の前記外側管接続部とを全周にわたり気密に溶接してなり、前記溶接工程は、前記未溶接外側管を上記軸線方向先端側に押圧し、上記中間筒部と上記径大部との間に介在する上記シール部材を上記軸線方向に圧縮しつつ、上記外側管と上記外側管接続部とを溶接する圧力センサの製造方法とすると良い。
上述の圧力センサの製造方法では、溶接工程において、シール部材を軸線方向に圧縮しつつ外側管と外側管接続部とを全周にわたり気密に溶接する。かくして、外側管と端子アセンブリとの間を気密に封止しながら、溶接部で気密に溶接することができ、外側管、シール部材、端子アセンブリ(径大部)、ハウジング(外側管接続部)及び溶接部に囲まれた空間を気密にした圧力センサを製造できる。
さらに、上述のいずれかの圧力センサの製造方法であって、前記溶接工程は、前記未溶接外側管の前記未溶融管先端部のうち、先端縁から離れた内側端部に前記エネルギービームを照射して溶接する圧力センサの製造方法とすると良い。
上述の圧力センサの製造方法によれば、内側端部と共に内側端部よりも先端縁側(軸線方向先端側)の部分も溶融させて溶接部の形成に用いることができる。従って、溶接部の少なくとも一部が隆起溶接部である圧力センサを容易に製造できる。
さらに、上述のいずれかの圧力センサの製造方法であって、前記未溶接外側管は、前記未溶融管先端部に隣接する先端部隣接部よりも上記未溶融管先端部が肉厚とされた形態である圧力センサの製造方法とすると良い。
上述の圧力センサの製造方法では、未溶接外側管の未溶融管先端部が先端部隣接部よりも肉厚とされているので、溶接工程で、エネルギービームを未溶融管先端部に照射することで、肉厚とされた未溶融管先端部を溶融させて隆起溶接部の形成に用いることができる。従って、溶接部の少なくとも一部が隆起溶接部である圧力センサを容易に製造できる。
実施形態,変形形態1に係る圧力センサ(グロープラグ兼用圧力センサ)の縦断面図である。 実施形態,変形形態1に係る圧力センサのうち、端子部及びその付近を拡大した部分拡大断面図である。 実施形態,変形形態1に係る圧力センサのうち、端子部とハウジングとの境界付近の部位(図2中、B部)を拡大した部分拡大断面図である。 実施形態,変形形態1に係る圧力センサの製造方法を説明する説明図である。 実施形態,変形形態1に係る圧力センサの製造方法を説明する説明図である。 実施形態,変形形態1に係る圧力センサの製造方法を説明する説明図である。 実施形態に係る圧力センサの製造方法のうち、溶接工程を説明する説明図である。 変形形態1に係る圧力センサの製造方法のうち、溶接工程を説明する説明図である。 変形形態2に係る圧力センサを説明する説明図である。 変形形態2に係る圧力センサの製造方法のうち、溶接工程を説明する説明図である。
(実施形態)
まず、本実施形態にかかる圧力センサ、即ちグロープラグを兼ねたグロープラグ兼用圧力センサ1(以下、単にグロープラグ1ともいう)について図1〜3を参照して説明する。図1は、グロープラグ1の全体を示す縦断面図であり、図2は、図1のうちグロープラグ1の端子部20及びその付近を、また、図3は、図2のうち端子部20とハウジング10との境界付近の部位(図2中、B部)をさらに拡大した部分拡大断面図である。なお、図1〜3において、グロープラグ1の軸線AXに沿う軸線方向DXのうち、ヒータ部材40が配置された側(図中下側)を先端側XSとし、これと反対側(図中上側)を後端側XKとして説明する。
グロープラグ1は、軸線方向DXに延びる筒状のハウジング10と、このハウジング10の軸線方向後端側XKに配置された端子部20とを備える。また、これらのほか、ハウジング10内に配置した圧力センサ部50と、自身の先端をハウジング10の先端(後述する先端キャップ14)から突出する棒状のヒータ部材40と、このヒータ部材40をハウジング10に弾性的に連結する二段円筒状のメンブレン90と、ヒータ部材40に導通する中軸61、端子バネ62及び外部接続端子63とを備える。
圧力センサ部50は、センサ本体51と伝達スリーブ57とを有する(図1参照)。このうちセンサ本体51は、金属材からなる環状のダイアフラム体53と、このダイアフラム体53の主面上に配置された、ピエゾ抵抗型素子からなる圧力検知素子52とを含む。一方、伝達スリーブ57は、金属材によって形成された略円筒状をなし、ヒータ部材40のシースチューブ41(後述)に溶接され、ヒータ部材40と一体にされている。また、この伝達スリーブ57は後端側XKでセンサ本体51に接合されている。このため、ヒータ部材40の軸線方向DXの変位が、この伝達スリーブ57を通じて、センサ本体51のダイアフラム体53を撓ませることにより、圧力検知素子52が歪んで燃焼圧を検知することができる。なお、圧力検知素子52として、上述したピエゾ抵抗型素子のほか、圧電素子等を用いても良い。
ヒータ部材40は、筒状のシースチューブ41の内側に発熱コイル42及び制御コイル43を配置したシースヒータである(図1参照)。シースチューブ41は、金属材からなり、軸線方向DX先端側XSに位置するチューブ先端部41sが半球状に閉塞した筒状チューブである。このシースチューブ41内に、上述したチューブ先端部41sに内側から接合された発熱コイル42と、この発熱コイル42の後端に直列接続された制御コイル43とがそれぞれ配置されている。なお、シースチューブ41の内側の空間のうち、発熱コイル42及び制御コイル43が配置されている空間には、酸化マグネシウム粉末等の絶縁粉末(図示しない)が充填されている。また、シースチューブ41の内側には、次述の中軸61が軸線AXに沿って挿入されている。
炭素鋼からなり円柱棒状の中軸61は、このうち軸線方向DX先端側XSが、ヒータ部材40(シースチューブ41)の内側に挿入されている(図1参照)。そして、ヒータ部材40の制御コイル43と導通している。端子バネ62は、中軸61の中軸後端部61k及び外部接続端子63の端子先端部63sに電気的に接続すると共に、ヒータ部材40及び中軸61の軸線方向DXの変位に伴って、軸線方向DXに変形可能な金属製のばねである。また、外部接続端子63は、端子部20の端子アセンブリ21内の軸線AX上に配置されている。なお、外部接続端子63と端子アセンブリ21との間に介在させた接着剤により、外部接続端子63の固定、及び、外部接続端子63と端子アセンブリ21との間の封止が行われている。
ハウジング10は、主体金具11と先端キャップ14と内筒17とを有する。このうち内筒17は、金属材からなり、略円筒状をなす内筒本体19と、この内筒本体19の軸線方向DX先端側XSに位置する顎状のフランジ部18と、このフランジ部18よりも先端側XSに位置する先端部17sとを有する(図1参照)。このうち内筒本体19は、主体金具11の軸孔11h内のうち、軸線方向DX先端側XSに、同心状に配置されている。フランジ部18は、径方向DR外側に突出しており、主体金具11の金具先端部11sと同外径で、この金具先端部11sに溶接されている。なお、内筒本体19の軸線方向DX後端側XKに位置する内筒17の後端部17kには、前述した圧力センサ部50のセンサ本体51(ダイアフラム体53)が溶接されている。
また、先端キャップ14は、金属材からなり、その後端側XKには、円筒状の円筒部16が設けられている。この円筒部16は、上述した内筒17の先端部17sに外嵌され、内筒17のフランジ部18に溶接されている。
なお、円筒部16の径方向DR内側には、ヒータ部材40と内筒17とを連結するメンブレン90が収容されている。即ち、先端キャップ14は、メンブレン90を内筒17の先端部17s及びヒータ部材40のシースチューブ41にそれぞれ溶接した後に、内筒17の先端部17sに外嵌され、フランジ部18に溶接されている。また、先端キャップ14の先端側XSには、先端部14sに向かって縮径する形状のテーパ部15が形成されている。グロープラグ1を内燃機関に取り付けた際には、テーパ部15が、内燃機関のプラグ取り付け孔(図示しない)の所定のシート面に密接し、燃焼室内からの気密が確保される。
また、主体金具11は、ステンレス鋼からなり、軸線方向DXに延びる円筒形状をなす。この主体金具11内には軸孔11hが形成されている(図1参照)。また、主体金具11の軸線方向DX後端側XKの外周面には、取り付け用の雄ネジ部12が、この雄ネジ部12よりも後端側XKには、径方向DR外側に向けて拡径した鍔状の鍔部13がそれぞれ形成されている。
さらに、この主体金具11は、ハウジング10(及び主体金具11)の軸線方向DX後端に位置する環状の外側管接続部11kを有している(図1参照)。この外側管接続部11kは、後述する溶接部W1で、端子部20の外側管31(次述)と溶接されている。
一方、端子部20は、絶縁性の樹脂からなる円筒形状の端子アセンブリ21と、この端子アセンブリ21の径方向DR外側を包囲する、ステンレス鋼からなり筒状の外側管31と、これら端子アセンブリ21と外側管31との間に介在し、弾性を有する環状のシール部材39とを有している。
このうち端子アセンブリ21は、前述した中軸61の中軸後端部61k、端子バネ62及び外部接続端子63の径方向DR外側を包囲し、外部と接続する外部端子(図示しない)を内包している。この端子アセンブリ21は、軸線方向DX後端側XKに位置する後端部22と、この後端部22の軸線方向DX先端側XSに隣接し、後端部22よりも径大な径大部23と、この径大部23よりも軸線方向DX先端側XSに位置し、ハウジング10の前述した外側管接続部11kの径方向DR内側に嵌合する嵌合部24とを有している。
外側管31は、端子アセンブリ21の後端部22の径方向DR外側に位置する第1筒部32と、この第1筒部32よりも軸線方向DR先端側XSに位置する第2筒部33と、これら第1筒部32及び第2筒部33の間に位置する中間筒部38とからなる。
なお、図3に示すように、第2筒部33は、その内径D3を端子アセンブリ21の径大部23の外径D1よりも大きくしてある(D3>D1)。また、外側管31の中間筒部38は、端子アセンブリ21の径大部23と共に、シール部材39を軸線方向DXに圧縮している。
本実施形態のグロープラグ1では、ハウジング10(主体金具11)の外側管接続部11kと、外側管31の第2筒部33とを溶接部W1で溶接している(図2,3参照)。この溶接部W1は、外側管接続部11kと第2筒部33とを、後述するレーザ溶接により周方向DYに全周にわたり環状に溶接している。なお、軸線AXに沿うグロープラグ1の縦断面において、この溶接部W1では、外側管31の第2筒部33が径方向DRの厚さ全体にわたり溶け込んでいる上、外側管接続部11kの一部も溶け込んでいる。そして、この溶接部W1は、外側管接続部11kにおいて、径方向DR内側ほど先細となる楔状の溶け込み形状を有する部分を含んでいる(図3参照)。
また、外側管接続部11kは、第2筒部33よりも径小であるため((外側管接続部11kの外径D2)<(第2筒部33の内径D3))、互いの径差により、両者は周方向DYの少なくとも一部が径方向DRに離間している。しかるに、溶接部W1は、周方向DYの全周にわたり、外側管31の第2筒部33のうち、溶接部W1に隣接する先端隣接部36よりも、径方向DR外側に隆起した隆起溶接部RW1となっている。加えて、本実施形態では、この隆起溶接部RW1(溶接部W1)は、第2筒部33のうち軸線方向DX先端側XSの管先端部35に沿って形成されており、この管先端部35とハウジング10(外側管接続部11k)とを全周にわたり気密に溶接している。また、この隆起溶接部RW1は、外側管接続部11k及び外側管31をなすステンレス鋼由来の金属成分(主成分:Fe,その他:Ni,Cr)からなる。
本実施形態に係るグロープラグ兼用圧力センサ1では、上述したように、溶接部W1の周方向DYの少なくとも一部が隆起溶接部RW1となっている。この隆起溶接部RW1は、隆起が生じるほどに、外側管31の第2筒部33とハウジング10(主体金具11)の外側管接続部11kとを溶接するのに十分な量の肉を有している。このため、溶接部W1が隆起溶接部RW1となっている部位(本実施形態では溶接部W1の周方向DY全体)では、第2筒部33と外側管接続部11kとが離間した空隙Gにも肉が十分に行きわたっており、隆起溶接部RW1を介して、外側管31とハウジング10(外側管接続部11k)とを強固に溶接したものとなっている。
また、溶接部W1の周方向DY全体が隆起溶接部RW1であるため、全周にわたって外側管31とハウジング10(外側管接続部11k)を強固に溶接できる。
また、シール部材39が外側管31の中間筒部38と端子アセンブリ21の径大部23との間で軸線方向DXに圧縮されているので、外側管31と端子アセンブリ21との間が気密に封止されている。一方、溶接部W1が外側管31の第2筒部33と外側管接続部11kとを全周にわたり気密に溶接している。このため、外側管31、シール部材39、端子アセンブリ21(径大部23)、ハウジング10(外側管接続部11k)及び溶接部W1に囲まれた空間を気密にすることができる。
また、溶接部W1で外側管31の軸線方向DX先端をなす管先端部35と外側管接続部11kとを溶接しているので、溶接部W1における溶接の状態を、目視等、外観で検査しやすい。
また、溶接部W1が外側管接続部11k及び外側管31をなすステンレス鋼由来の金属成分からなる。即ち、溶接部W1は、溶加材など他の金属成分を含まず、外側管31及び外側管接続部11kのみを溶かしたものから形成されている。このため、溶加材など他の金属材が不要で安価なグロープラグ兼用圧力センサ1とすることができる。
次いで、グロープラグ1の製造方法について説明する。
まず、公知の手法で一体としたヒータ部材40及び中軸61の外側に、圧力センサ部50を被せ、さらにこれらを主体金具11内に収容する(図4参照)。その後、レーザビームEBで、主体金具11の金具先端部11sと内筒17のフランジ部18とを周方向DY全周にわたりレーザ溶接する(図4参照)。次いで、圧力センサ部50の伝達スリーブ57の先端についても、ヒータ部材40のシースチューブ41の外周面に全周にわたりレーザ溶接する。
続いて、内筒17の先端部17sに、軸線方向DX先端側XSからメンブレン90を被せて、メンブレン90の一方の端部を全周にわたりレーザ溶接する(図5参照)。また、メンブレン90の他方の端部をヒータ部材40のシースチューブ41の外周面に全周にわたりレーザ溶接する。かくして、メンブレン90を介して、ヒータ部材40とハウジング10(内筒17の先端部17s)とが連結される(図5参照)。
その後、内筒17の先端部17sに先端キャップ14を外嵌して、内筒17のフランジ部18と先端キャップ14の円筒部16とを全周にわたりレーザ溶接する(図6参照)。さらに、外部接続端子63の端子先端部63sに一体に接続された端子バネ62を、中軸61の中軸後端部61kにレーザ溶接した(図6参照)。
次いで、未溶接外側管71をハウジング10の外側管接続部11kの径方向DR外側に配置し、未溶接外側管71にレーザビームEBを照射し、外側管31と外側管接続部11kとを周方向DYに環状に溶接する溶接工程について説明する。
具体的にはまず、外部接続端子63及び端子バネ62の径方向DR外側に端子アセンブリ21を被せ、さらに端子アセンブリ21の外側に未溶接外側管71を被せる。なお、端子アセンブリ21に未溶接外側管71を被せる前に、環状のシール部材39を、端子アセンブリ21の後端部22の径方向DR外側に配置した。従って、端子アセンブリ21の外側に未溶接外側管71を被せることで、未溶接外側管71の中間筒部38と端子アセンブリ21の径大部23との間にシール部材39を軸線方向DXに介在させることができる。
続いて、未溶接外側管71を軸線方向DX先端側XSに押圧して、中間筒部38と径大部23との間において、シール部材39を軸線方向DXに圧縮する。そして、未溶接外側管71を押圧した状態で、周方向DY全周にわたり未溶接外側管71にレーザビームEBを照射して、外側管接続部11kと外側管31とを溶接する。
具体的には、未溶接外側管71を軸線方向DX先端側XSに押圧して、未溶接外側管71の未溶接第2筒部73を、ハウジング10の主体金具11の外側管接続部11kの径方向DR外側に配置する。このとき、シール部材39にかける荷重の大きさを制御して軸線方向DXに未溶接外側管71を押圧する。また、未溶接第2筒部73は、溶接後に、前述した第2筒部33(図3参照)を構成する部位である。但し、未溶接第2筒部73では、一部(後述する未溶融管先端部74)はレーザビームEBの照射により溶融されて、隆起溶接部RW1になるので、未溶接第2筒部73が第2筒部33に比して軸線方向DXに長くなっている。
しかも、本実施形態では、外側管接続部11kの外径D2を未溶接第2筒部73の内径D3よりも小さくしてある(D2<D3)。このため、未溶接第2筒部73と外側管接続部11kとの間は、周方向DYの少なくとも一部が径方向DRに離間する。
この状態において、未溶接第2筒部73のうち、軸線方向DX先端側XSに位置する未溶融管先端部74にレーザビームEBを照射する(図7参照)。具体的には、未溶融管先端部74のうち、先端縁75よりも後端側XKの内側端部74mに向けて一周にわたり、連続発振(CW)のレーザビームEBを照射する(図7参照)。なお、本実施形態では、レーザビームEBを、未溶接外側管71の径方向DR内側に向けて照射した。
すると、内側端部74mに照射したレーザビームEBの熱で、未溶融管先端部74のうち、内側端部74mよりも軸線方向DX先端側XSに位置する部位(先端縁75と内側端部74mよりも先端側XSとの間の先端縁部)74nも溶融する。つまり、レーザビームEBの照射により、内側端部74mに先端縁部74nを含めた未溶融管先端部74全体が溶融されて、多量の溶融金属が生じる。この溶融金属は、まず未溶接外側管71の未溶接第2筒部73とハウジング10の外側管接続部11kと間の空隙Gを埋めるのに使用される。しかし、本実施形態では、溶融金属が多量であるため、空隙Gに多くの肉(金属)が行きわたった上で、溶融金属が余る。従って、この余った溶融金属、及び、外側管接続部11kの溶融金属により形成される溶接部W1は、隆起溶接部RW1となる(図3参照)。なお、この隆起溶接部RW1は、前述したように、外側管31の第2筒部33のうち先端隣接部36よりも径方向DR外側に隆起した形態を有している。かくして、未溶接外側管71の未溶接第2筒部73と、外側管接続部11kとが径方向DRに離間していても、隆起溶接部RW1を介して、外側管31(第2筒部33)とハウジング10の外側管接続部11kとを強固に溶接することができる。なお、本実施形態では、レーザビームEBを未溶接第2筒部73の周方向DY全周にわたり照射しているため、溶接部W1の周方向DY全体が隆起溶接部RW1となっている。
その後、外部接続端子63と端子アセンブリ21との間に後端側XKから接着剤を注入し固定及び封止を行い、グロープラグ1が完成する。
以上により、本実施形態に係るグロープラグ兼用圧力センサ1の製造方法は、前述した溶接工程において、レーザビームEBを未溶接外側管71の未溶融管先端部74に照射し、溶融させて、外側管31とハウジング10の外側管接続部11kとを溶接するのに十分な量の肉を有した隆起溶接部RW1を少なくとも一部(本実施形態では溶接部W1の周方向DY全体)に有する溶接部W1を形成する。従って、隆起溶接部RW1を介して、外側管31とハウジング10(外側管接続部11k)とを強固に溶接したグロープラグ兼用圧力センサ1を製造できる。
また、溶接工程において、シール部材39を軸線方向DXに圧縮しつつ外側管31と外側管接続部11kとを全周にわたり気密に溶接する。かくして、外側管31と端子アセンブリ21との間を気密に封止しながら、溶接部W1で気密に溶接することができ、外側管31,シール部材39、端子アセンブリ21(径大部23)、ハウジング(外側管接続部11k)及び溶接部W1に囲まれた空間を気密にしたグロープラグ兼用圧力センサ1を製造できる。
また、内側端部74mと共に内側端部74mよりも先端縁75側(軸線方向DX先端側XS)の先端縁部74nも溶融させて溶接部W1の形成に用いることができる。従って、溶接部W1の少なくとも一部が隆起溶接部RW1であるグロープラグ兼用圧力センサ1を容易に製造できる。
(変形形態1)
次に、本発明の変形形態にかかるグロープラグ兼用圧力センサ101について、図1〜6,8を参照しつつ説明する。
本変形形態1では、未溶接外側管の未溶融管先端部が他の部位(例えば、この未溶融管先端部に隣接する端部隣接部)よりも肉厚とされた形態である点で、上述した実施形態と異なる。
そこで、実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の部分の説明は省略または簡略化する。なお、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容の部材、部位には同番号を付して説明する。
本変形形態1にかかるグロープラグ101は、前述した本実施形態のグロープラグ1と同様、ハウジング10(主体金具11)の外側管接続部11kと、外側管31の第2筒部33とを周方向DYに環状に溶接する溶接部W1を有している。また、この溶接部W1の周方向DY全体が隆起溶接部RW1である(図2,3参照)。
但し、溶接工程でハウジング10と溶接する未溶接外側管171の形態が、実施形態の未溶接外側管71とは異なる。即ち、未溶接外側管171の未溶接第2筒部173のうち、軸線方向DX先端側XSに位置する未溶融管先端部174(厚み寸法T1)は、周方向DY全周にわたり環状に、この未溶融管先端部174の後端側XKに隣接する隣接部176(厚み寸法T2)よりも肉厚(T1>T2)とされている(図8参照)。
本変形形態1の溶接工程でも、実施形態と同様に、未溶接外側管171をハウジング10の外側管接続部11kの径方向DR外側に被せて、これらを溶接する。なお、未溶接外側管171の未溶接第2筒部173と外側管接続部11kとの間も、周方向DYの少なくとも一部が径方向DRに離間している。この状態において、未溶接第2筒部173の未溶融管先端部174に向けて一周にわたりレーザビームEBを照射する(図8参照)。前述した実施形態と同じく、レーザビームEBを未溶接第2筒部173の径方向DR外側から未溶融管先端部174に向けて径方向DRに照射した。
すると、レーザビームEBの照射により、未溶融管先端部174が溶融されて、多量の溶融金属が生じる。この溶融金属は、まず未溶接第2筒部173と外側管接続部11kと間の空隙Gを埋めるのに使用される。しかし、本変形形態1では、溶融金属が多量であるため、空隙Gに多くの肉(金属)が行きわたった上で、溶融金属が余る。従って、この余った溶融金属、及び、外側管接続部11kの溶融金属により形成される溶接部W1は、前述した隆起溶接部RW1となる(図3参照)。かくして、実施形態と同様、未溶接外側管171の未溶接第2筒部173と、ハウジング10の外側管接続部11kとが径方向DRに離間していても、隆起溶接部RW1を介して、外側管131(第2筒部133)とハウジング10のうち外側管接続部11kとを強固に溶接することができる。
本変形形態1にかかるグロープラグ兼用圧力センサ101の製造方法では、未溶接外側管171の未溶融管先端部174がハウジング10の先端部隣接部176よりも肉厚とされている。このため、溶接工程で、レーザビームEBを未溶融管先端部174に照射することで、肉厚とされた未溶融管先端部174を溶融させて隆起溶接部RW1の形成に用いることができる。従って、溶接部W1の少なくとも一部(本変形形態1では溶接部W1の周方向DY全体)が隆起溶接部RW1であるグロープラグ兼用圧力センサ101を容易に製造できる。
(変形形態2)
次いで、本発明の変形形態にかかるグロープラグ兼用圧力センサ201について、図9,10を参照しつつ説明する。
本変形形態2にかかるグロープラグ201は、図9に示すように、外側管231の第2筒部233のうち、管先端部235よりも軸線方向DX後端側XKに隆起溶接部RW2を設け、この隆起溶接部RW2を介して外側管231とハウジング10とを溶接している点で、前述した実施形態,変形形態1のグロープラグ1,101と異なる。
なお、本変形形態2に係るグロープラグ201を製造するには、管先端部275よりも軸線方向DX後端側XKに、隣接部276よりも肉厚にした肉厚部位277を有する未溶接外側管271を用い、溶接工程において、この肉厚部位277にレーザビームEBを照射してこれを溶解させ、隆起溶接部RW2を形成すると良い(図10参照)。
本変形形態2に係るグロープラグ兼用圧力センサ201では、溶接部W2の周方向DYの少なくとも一部が隆起溶接部RW2となっている。この隆起溶接部RW2は、隆起が生じるほどに、外側管231の第2筒部233とハウジング10(主体金具11)の外側管接続部11kとを溶接するのに十分な量の肉を有している。このため、溶接部W2が隆起溶接部RW2となっている部位(本変形形態2では溶接部W2の周方向DY全体)では、第2筒部233と外側管接続部11kとが離間した空隙Gにも肉が十分に行きわたっており、隆起溶接部RW2を介して、外側管231とハウジング10(外側管接続部11k)とを強固に溶接したものとなっている。
また、溶接部W2の周方向DY全体が隆起溶接部RW2であるため、全周にわたって外側管231とハウジング10(外側管接続部11k)を強固に溶接できる。
また、本変形形態2に係るグロープラグ201は、前述した実施形態,変形形態1のグロープラグ1,101と同様、シール部材39が外側管231の中間筒部38と端子アセンブリ21の径大部23との間で軸線方向DXに圧縮され、外側管231と端子アセンブリ21との間を気密にしている。一方、溶接部W2が外側管231の第2筒部233と外側管接続部11kとを全周にわたり気密に溶接している。このため、外側管231、シール部材39、端子アセンブリ21(径大部23)、ハウジング10(外側管接続部11k)及び溶接部W2に囲まれた空間を気密にすることができる。
また、溶接部W2が、実施形態,変形形態1の溶接部W1と同じく、外側管接続部11k及び外側管231をなすステンレス鋼由来の金属成分からなる。即ち、溶接部W2は、溶加材など他の金属成分を含まず、外側管231及び外側管接続部11kのみを溶かしたものから形成されている。このため、溶加材など他の金属材が不要で安価なグロープラグ兼用圧力センサ201とすることができる。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態等では、溶接部W1,W2の周方向DY全体が隆起溶接部RW1,RW2であるグロープラグ兼用圧力センサ1,101,201を示した。しかし、溶接部の一部に隆起溶接部を含むグロープラグ兼用圧力センサでも良い。また、実施形態等では、溶接部W1,W2(隆起溶接部RW1,RW2)が、外側管接続部11k及び外側管31,231をなすステンレス鋼由来の金属成分からなるグロープラグ兼用圧力センサ1,101,201を示した。しかし、溶接部に、外側管接続部及び外側管由来の金属成分以外の金属成分を含んでいても良い。例えば、溶接工程において、溶加材などを用いて溶接しても良い。
また、ヒータ部材40として、筒状のシースチューブ41の内側に発熱コイル42及び制御コイル43を配置したシースヒータであるグロープラグ兼用圧力センサ1,101,201を示した。しかし、ヒータ部材として、例えば、特開2013−24488に示す、絶縁性セラミック体の内部に導電性セラミック体からなる発熱体が配置されたセラミックヒータに金属製の外筒が外嵌されたセラミックヒータ部材であるグロープラグ兼用圧力センサでも良い。
また、実施形態等では、本発明に係る圧力センサを、グロープラグに圧力センサ(燃焼圧センサ)を付加したグロープラグ兼用圧力センサに適用したが、グロープラグとは別体で、エンジンのシリンダ内の圧力を検出する圧力センサそのものに適用しても良い。
1,101,201 グロープラグ兼用圧力センサ(圧力センサ)
10 ハウジング
11k 外側管接続部
20 端子部
21 端子アセンブリ
22 後端部
23 径大部
31,231 外側管
32 第1筒部
33,233 第2筒部
35,235 管先端部
36,236 先端隣接部(溶接部に隣接する部位)
38 中間筒部
39 シール部材
71,171,271 未溶接外側管
73,173,273 未溶接第2筒部
74,174 未溶融管先端部
74m 内側端部
75 先端縁
D3 内径
DR 径方向
DX 軸線方向
DY 周方向
EB レーザビーム(エネルギービーム)
RW1,RW2 隆起溶接部
W1,W2 溶接部
XK 後端側
XS 先端側

Claims (9)

  1. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    上記ハウジングの上記軸線方向後端側に配置され、外部と接続する外部端子を内包する端子アセンブリ、及び、この端子アセンブリの径方向外側を包囲する筒状の外側管を有する端子部と、を備え、
    上記ハウジングのうち上記軸線方向後端側に位置する環状の外側管接続部と、この外側管接続部を径方向外側から囲む上記外側管とを溶接部で溶接した
    圧力センサであって、
    上記溶接部は、
    周方向の少なくとも一部で互いに離間した上記ハウジングの上記外側管接続部と上記外側管とを、上記周方向に環状にエネルギービーム溶接してなり、上記外側管接続部由来の金属成分と上記外側管由来の金属成分とを含み、上記圧力センサの縦断面において、上記外側管接続部の一部が先細の楔状に溶け込んだ形態を含み、かつ、
    上記外側管のうち上記溶接部に隣接する部位よりも、径方向外側に隆起した隆起溶接部を上記周方向の少なくとも一部に有する
    圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサであって、
    前記溶接部の前記周方向全体が前記隆起溶接部である
    圧力センサ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧力センサであって、
    前記端子部は、
    前記端子アセンブリと前記外側管との間に介在し、弾性を有する環状のシール部材を有し、
    上記端子アセンブリは、
    前記軸線方向後端側に位置する後端部と、上記後端部の軸線方向先端側に隣接し、上記後端部よりも径大な径大部と、を含み、
    上記外側管は、
    上記後端部の径方向外側に位置する第1筒部と、上記第1筒部よりも上記軸線方向先端側に位置し、自身の内径が上記径大部より大きい第2筒部と、上記第1筒部及び上記第2筒部の間に位置する中間筒部と、を含み、
    上記シール部材は、
    上記外側管の上記中間筒部と上記端子アセンブリの上記径大部との間で上記軸線方向に圧縮され、
    前記溶接部は、
    上記第2筒部とこれよりも径小の前記外側管接続部とを全周にわたり気密に溶接してなる
    圧力センサ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧力センサであって、
    前記溶接部は、
    前記外側管の前記軸線方向先端をなす管先端部と前記外側管接続部とを溶接してなる
    圧力センサ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の圧力センサであって、
    前記溶接部は、
    前記外側管接続部由来の金属成分と前記外側管由来の金属成分とからなる
    圧力センサ。
  6. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    上記ハウジングの上記軸線方向後端側に配置され、外部と接続する外部端子を内包する端子アセンブリ、及び、この端子アセンブリの径方向外側を包囲する筒状の外側管を有する端子部と、を備え、
    上記ハウジングのうち上記軸線方向後端側に位置する環状の外側管接続部と、この外側管接続部を径方向外側から囲む上記外側管とを溶接部で溶接し、
    上記溶接部は、
    周方向の少なくとも一部で互いに離間した上記ハウジングの上記外側管接続部と上記外側管とを、上記周方向に環状にエネルギービーム溶接してなり、上記外側管接続部由来の金属成分と上記外側管由来の金属成分とを含み、圧力センサの縦断面において、上記外側管接続部の一部が先細の楔状に溶け込んだ形態を含み、かつ、
    上記外側管のうち上記溶接部に隣接する部位よりも、径方向外側に隆起した隆起溶接部を上記周方向の少なくとも一部に有する
    圧力センサの製造方法であって、
    未溶接外側管の未溶融管先端部を上記外側管接続部の径方向外側に配置し、上記未溶融管先端部にエネルギービームを照射して、上記未溶融管先端部を溶融させ上記溶接部を形成しつつ、上記外側管と上記外側管接続部とを溶接する溶接工程を備える
    圧力センサの製造方法。
  7. 請求項6に記載の圧力センサの製造方法であって、
    前記端子部は、
    前記端子アセンブリと前記外側管との間に介在し、弾性を有する環状のシール部材を有し、
    上記端子アセンブリは、
    前記軸線方向後端側に位置する後端部と、上記後端部の軸線方向先端側に隣接し、上記後端部よりも径大な径大部と、を含み、
    上記外側管は、
    上記後端部の径方向外側に位置する第1筒部と、上記第1筒部よりも上記軸線方向先端側に位置し、自身の内径が上記径大部より大きい第2筒部と、上記第1筒部及び上記第2筒部の間に位置する中間筒部と、を含み、
    上記シール部材は、
    上記外側管の上記中間筒部と上記端子アセンブリの上記径大部との間で上記軸線方向に圧縮され、
    前記溶接部は、
    上記第2筒部とこれよりも径小の前記外側管接続部とを全周にわたり気密に溶接してなり、
    前記溶接工程は、
    前記未溶接外側管を上記軸線方向先端側に押圧し、上記中間筒部と上記径大部との間に介在する上記シール部材を上記軸線方向に圧縮しつつ、上記外側管と上記外側管接続部とを溶接する
    圧力センサの製造方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の圧力センサの製造方法であって、
    前記溶接工程は、
    前記未溶接外側管の前記未溶融管先端部のうち、先端縁から離れた内側端部に前記エネルギービームを照射して溶接する
    圧力センサの製造方法。
  9. 請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の圧力センサの製造方法であって、
    前記未溶接外側管は、
    前記未溶融管先端部に隣接する先端部隣接部よりも上記未溶融管先端部が肉厚とされた形態である
    圧力センサの製造方法。
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