JP2015083548A - 血中glp−1濃度上昇促進剤 - Google Patents

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Shinichiro Takashima
慎一郎 高嶋
尚男 竹下
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尚男 竹下
充弘 片嶋
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充弘 片嶋
安増 毅
Takeshi Yasumasu
毅 安増
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Abstract

【課題】血中GLP−1濃度の上昇可能な剤を提供すること。【解決手段】カテキン類を有効成分とする、血中GLP−1濃度上昇促進剤。【選択図】なし

Description

本発明は、血中GLP−1濃度上昇促進剤に関する。
GLP−1(Glucagon‐like peptide‐1)は、小腸の内分泌細胞(L細胞)で産生され、糖代謝に重要な役割を果たしているインクレチン(incretin: Intestine Secretion Insulin)作用を備えたホルモンであり、膵β細胞に働きかけインスリン分泌を促進し、血糖値を低下させることが知られている。したがって、GLP−1は、肥満、糖尿病等の生活習慣病の改善に有用な物質として期待されている。
一方、カテキン類は肥満の予防などに効果があることが知られており、特に脂肪の蓄積に携わるGIP(Gastric inhibitory polypeptide)の産生が抑えられ(特許文献1)、血糖値を低下させるインスリンの分泌を促進することが報告されている。
特開2010−260856号公報
GLP−1は、GIPと同様に血糖値を低下させることが広く知られており、両者の血糖値の低下はインスリンの分泌を促進することによるものと考えられる。しかしながら、GIPではその産生が抑制されることによりインスリンの分泌が促進されるのに対し、GLP−1ではその産生が亢進されることによりインスリンの分泌が促進される点で、両者の作用機序は全く異なる。
また、GLP−1はGIPと異なり、広く迷走神経に作用し、その活性を促進することが知られており、GLP−1の分泌を促進するためには小腸のL細胞を刺激することが必要である。その方法として、脂質などを摂取するのが有効であるが、食事制限の必要がある場合には採用できない。加えて、GLP−1は、通常非常に分解され易く、生体内での半減期は非常に短いため、体外からGLP−1を投与しても、その血中濃度を一定に保つのは非常に難しい。したがって、生体内でのGLP−1濃度を長時間に亘って高めるためには、外からの投与よりも内因性GLP−1の分泌を促進することが望ましい。
本発明の課題は、血中GLP−1濃度の上昇、あるいは上昇した血中GLP−1濃度を安定化することの可能な剤を提供することである。
本発明者らは、かかる実情に鑑み、内因性GLP−1の分泌を促進できる成分について検討を重ねた結果、カテキン類が、意外にもGLP−1の分泌を促進し血中GLP−1濃度を上昇させ、その血中GLP−1濃度を長期間に亘って安定的に維持できることを見出した。
すなわち、本発明は、非重合体カテキン類を有効成分とする、血中GLP−1濃度上昇促進剤及び血中GLP−1濃度安定化剤(以下、これらを「本発明の剤」とも称する)を提供するものである。
本発明はまた、カテキン類を摂取させる、血中GLP−1濃度の上昇促進方法又は安定化方法を提供するものである。
本発明の剤は、内因性GLP−1の分泌を促進し血中GLP−1濃度を上昇させ、また上昇した血中GLP−1濃度を長時間に亘って維持、あるいはその濃度の低下を抑制することができる。したがって、本発明の剤は、肥満、糖尿病等の生活習慣病の予防及び/又は改善に有用である。
実施例1における投与後の血中GLP−1濃度の推移を示す図である。
本明細書において「血中GLP−1濃度上昇促進」とは、内因性GLP−1の分泌を促進して血中GLP−1濃度を上昇させることをいう。また、「血中GLP−1濃度の安定化」とは、上昇した血中GLP−1濃度を維持するか、又は上昇した血中GLP−1濃度の低下を抑制することをいう。
本明細書において「カテキン類」とは、カテキン、カテキンガレート、ガロカテキン及びガロカテキンガレート等の非エピ体と、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体を併せての総称である。なお、カテキン類の含有量は、上記8種の非重合体カテキン類の合計量に基づいて定義される。
本発明で使用するカテキン類は、(A)カテキン類中の(B)カテキン類のエピ体の割合([(B)/(A)]×100、以下、「エピ体率」とも称する)は、血中GLP−1濃度の上昇促進、その安定化の観点から、好ましくは35〜95質量%、より好ましくは45〜92質量%、更に好ましくは50〜90質量%である。
また、カテキン類には、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート及びカテキンガレートとからなるガレート体と、エピガロカテキンとガロカテキンとエピカテキン及びカテキンからなる非ガレート体が存在する。本発明に使用するカテキン類は、(A)カテキン類中の(C)非重合体カテキン類のガレート体の割合([(C)/(A)]×100、以下、「ガレート体率」とも称する)は、血中GLP−1濃度の上昇促進、その安定化の観点から、好ましくは5〜95質量%、より好ましくは10〜85質量%、更に好ましくは25〜60質量%、殊更に好ましくは35〜53質量%である。
本発明に使用するカテキン類は、例えば、以下の方法によりを入手することができる。
カテキン類は、一般的には茶葉から抽出した茶抽出物、その濃縮物又はそれらの精製物(以下、これらを包括的に「茶抽出物等」とも称する)に含まれているため、これらから得られるものが好ましく使用される。ここで、「茶抽出物」とは、茶葉から水又は親水性有機溶媒を用いて抽出したものであって、濃縮や精製操作が行われていないものをいう。なお、水としては、例えば、水道水、天然水、蒸留水、膜ろ過水、イオン交換水等が挙げられ、親水性有機溶媒として、例えば、エタノール等のアルコールを挙げることができる。また、抽出方法としては、ニーダー抽出やカラム抽出等の公知の方法を採用することができる。
また、「茶抽出物の濃縮物」とは、上記茶抽出物から溶媒の少なくとも一部を除去して非重合体カテキン類濃度を高めたものをいう。茶抽出物の濃縮物は、例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報等に記載の方法により調製することができるが、三井農林(株)の「ポリフェノン」、伊藤園(株)の「テアフラン」、太陽化学(株)の「サンフェノン」等の市販品を使用することもできる。
更に、「茶抽出物の精製物」は、茶抽出物又はその濃縮物を溶剤や吸着剤を用いて精製処理し固形分中の非重合体カテキン類の純度を高めたものをいい、例えば、特開2004−147508号公報、特開2007−282568号公報、特開2006−160656号公報、特開2008−079609号公報等に記載の方法により調製することができる。
抽出に使用する茶葉としては、例えば、Camellia属、例えば、C.var.sinensis(やぶきた種を含む)、C.var.assamica及びそれらの雑種から選択される茶葉が挙げられる。茶葉は、その加工方法により、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に大別することができる。
不発酵茶としては、例えば、煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜炒り茶等の緑茶が挙げられ、茎茶、棒茶、芽茶等も使用することができる。また、半発酵茶としては、例えば、鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶などの烏龍茶が挙げられる。更に、発酵茶としては、ダージリン、アッサム、スリランカなどの紅茶が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、非重合体カテキン類の含有量が高いという点から、緑茶が好ましい。
また、ガレート体率を上記範囲内に調整するために、茶抽出物等をタンナーゼ処理してもよい。ここで、「タンナーゼ処理」とは、茶抽出物等をタンナーゼ活性を有する酵素と接触させることをいう。なお、タンナーゼ処理における具体的な操作方法は公知の方法を採用することが可能であり、例えば、特開2004−321105号公報に記載の方法を挙げることができる。
カテキン類は、上記8種の非重合体カテキン類のうち少なくとも1種を含有すれば、1種を単独で使用しても、2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。当該使用は、ヒト若しくは非ヒト哺乳動物、又はそれらに由来する検体における使用であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。ここで、本明細書において「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体への処置行為を含まない概念である。
また、カテキン類は、血中GLP−1濃度の上昇促進のため、上昇した血中GLP−1濃度の安定化のため、肥満、糖尿病等の生活習慣病の予防及び/又は改善のため、それらを必要とする対象に有効量で摂取される。例えば、ヒトに経口摂取させる場合、その摂取量は、血中GLP−1濃度の上昇促進、その安定化の観点から、成人1人当たり、カテキン類として10〜3000mg/日が好ましく、200〜2000mg/日がより好ましく、300〜1500mg/日が更に好ましく、400〜1300mg/日が更に好ましく、500〜1200mg/日が殊更に好ましい。なお、当該摂取量は、対象の種、体重、性別、年齢、状態又はその他の要因によって適宜調整することもできる。
カテキン類は、血中GLP−1濃度の上昇促進、あるいは上昇した血中GLP−1濃度を安定化するための組成物、医薬、医薬部外品、飲食品若しくはその原料、又は飼料若しくはその原料に配合することができ、あるいはそれらの製造のために使用することもできる。その形態は、経口用でも、非経口用でもよいが、血中GLP−1濃度を上昇促進、その安定化の観点から、経口用が好ましく、経口液剤がより好ましい。
医薬又は医薬部外品は、任意の投与形態で投与することが可能であり、例えば、経口投与形態としては、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤のような固形投薬形態、並びにエリキシル、シロップ及び懸濁液のような液体投薬形態が挙げられ、非経口投与形態としては、注射、輸液、経皮、経粘膜、経鼻、経腸、吸入、坐剤、ボーラス、貼布剤等が挙げられる。
医薬及び医薬部外品は、カテキン類を薬学的に許容される担体と組み合わせて含有していてもよい。担体としては、例えば、賦形剤、被膜剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、希釈剤、分散剤、緩衝剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、乳化剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、活性増強剤、抗炎症剤、殺菌剤、矯味剤、矯臭剤等が挙げられる。また、医薬及び医薬部外品は、本発明の目的を損なわない限り、カテキン類以外の有効成分や薬理成分を含有していてもよい。
医薬及び医薬部外品は、常法により製造することが可能であるが、当該医薬及び医薬部外品におけるカテキン類の含有量は、通常0.0001〜20質量%であり、好ましくは0.001〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%である。
飲食品、飼料は、血中GLP−1濃度上昇促進、その安定化等の機能を有し、当該機能を必要に応じて表示した食品、機能性食品、病者用食品、ペットフード等とすることができる。ここで、本明細書において「機能性食品」とは保健機能食品をいい、保健機能食品には日本国が定める特定保健用食品及び栄養機能食品等が包含される。
飲食品の種類は特に限定されない。飲料としては、例えば、果汁飲料、炭酸飲料、茶系飲料、コーヒー飲料、乳飲料、アルコール飲料、清涼飲料等、あらゆる飲料が挙げられる。食品の形態は、固形、半固形、液状等の任意の形態であってもよく、また錠剤形態、丸剤形態、タブレット、カプセル形態、液剤形態、シロップ形態、粉末形態、顆粒形態等であってもよい。例えば、食品としては、パン類、麺類、パスタ、ゼリー状食品、各種スナック類、ケーキ類、菓子類、アイスクリーム類、スープ類、乳製品、冷凍食品、インスタント食品、その他加工食品、調味料、サプリメント等が挙げられる。これらのうち、飲食品としては、飲料が好ましく、容器に詰めた容器詰飲料の形態とするもできる。また、当該飲料には、甘味料、酸味料、炭酸ガス、無機塩類、香料、果汁、ビタミン、酸化防止剤、エステル類、色素、乳化剤、保存料、調味料、野菜エキス、花蜜エキス、品質安定剤、苦味抑制剤等の添加剤を1種又は2種以上を組み合わせて配合してもよい。これら添加剤の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜決定することができる。
また、飼料の種類も特に限定されず、任意の動物のための飼料であってよく、その形態も上記食品の場合と同様に任意の形態とすることができる。
飲食品又は飼料中のカテキン類の含有量は、通常0.0001〜10質量%であり、好ましくは0.0001〜5質量%、より好ましくは0.001〜1質量%である。
カテキン類は、食事とともに又は食事の前後に摂取することが可能であるが、血中GLP−1濃度の上昇促進、その安定化の観点から、食事とともに摂取することが好ましく、当該摂取は食事の度に行うことも可能である。食事の際に摂取される食品には、糖質が含まれていることが好ましく、糖質を含む食品としては、例えば、米飯、麺類、パン、餅等を挙げることができる。1回当たりの食事に摂取する糖質の量は、血中GLP−1濃度の上昇促進、その安定化の観点から、25g以上が好ましく、50g以上がより好ましく、75g以上が更に好ましい。なお、かかる糖質の量の上限は特に限定されないが、エネルギーの過剰摂取抑制の観点から、200gが好ましく、150gがより好ましく、125gが更に好ましい。1回当たりの食事に摂取する糖質の量の範囲としては、好ましくは25〜200g、より好ましくは50〜150g、更に好ましくは75〜125gである。
後掲の実施例に示すように、カテキン類は、消化管細胞からのGLP−1分泌を有意に促進して血中GLP−1濃度を上昇させ、また上昇した血中GLP−1濃度を長時間に亘って維持、又は上昇した血中GLP−1濃度の低下を長時間に亘って抑制する作用を有する。したがって、GLP−1分泌に関わる様々な疾患、例えば、肥満、糖尿病等の生活習慣病の予防及び/又は改善に有用である。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の剤、使用又は方法を開示する。
<1>
カテキン類を有効成分とする、血中GLP−1濃度上昇促進剤。
<2>
カテキン類を有効成分とする、血中GLP−1濃度安定化剤。
<3>
好ましくは食事の際に糖質を含む食品とともに摂取するものである、前記<1>又は<2>記載の剤。
<4>
糖質を含む食品が、好ましくは米飯、麺類、パン及び餅から選ばれる少なくとも1種である、前記<3>記載の剤。
<5>
1回当たりの食事に摂取する糖質の量が、好ましくは25g以上、より好ましくは50g以上、更に好ましくは75g以上であって、好ましくは200g以下、より好ましくは150g以下、更に好ましくは125g以下である、前記<3>又は<4>記載の剤。
<6>
1回当たりの食事に摂取する糖質の量が、好ましくは25〜200g、より好ましくは50〜150g、更に好ましくは75〜125gである、前記<3>〜<5>のいずれか一に記載の剤。
<7>
経口液剤である、前記<1>〜<6>のいずれか一に記載の剤。
<8>
成人1人当たりの摂取量が、カテキン類として、好ましくは10〜3000mg/日、より好ましくは200〜2000mg/日、更に好ましくは300〜1500mg/日、更に好ましくは400〜1300mg/日、殊更に好ましくは500〜1200mg/日である、前記<1>〜<7>のいずれか一に記載の剤。
<9>
血中GLP−1濃度上昇促進剤又は血中GLP−1濃度安定化剤を製造するための、カテキン類の使用。
<10>
血中GLP−1濃度上昇促進又は血中GLP−1濃度安定化のための、カテキン類の使用。
<11>
血中GLP−1濃度上昇促進又は血中GLP−1濃度安定化のための、機能性食品又は保健機能食品におけるカテキン類の使用。
<12>
血中GLP−1濃度上昇促進又は血中GLP−1濃度安定化のための、特定保健用食品又は栄養機能食品におけるカテキン類の使用。
<13>
好ましくは食事の際に糖質を含む食品とともに使用する、前記<9>〜<12>のいずれか一に記載の使用。
<14>
糖質を含む食品が、好ましくは米飯、麺類、パン及び餅から選ばれる少なくとも1種である、前記<13>記載の使用。
<15>
1回当たりの食事に糖質を、好ましくは25g以上、より好ましくは50g以上、更に好ましくは75g以上であって、好ましくは200g以下、より好ましくは150g以下、更に好ましくは125g以下使用する、前記<13>又は<14>記載の使用。
<16>
1回当たりの食事に糖質を、好ましくは25〜200g、より好ましくは50〜150g、更に好ましくは75〜125g使用する、前記<13>〜<15>のいずれか一に記載の使用。
<17>
成人1人当たりカテキン類として、好ましくは10〜3000mg/日、より好ましくは200〜2000mg/日、更に好ましくは300〜1500mg/日、更に好ましくは400〜1300mg/日、殊更に好ましくは500〜1200mg/日使用する、前記<9>〜<16>のいずれか一に記載の使用。
<18>
好ましくは非治療的使用である、前記<9>〜<17>のいずれか一に記載の使用。
<19>
好ましくはヒト又は非ヒト哺乳動物を対象とする、前記<9>〜<18>のいずれか一に記載の使用。
<20>
カテキン類を摂取させる、血中GLP−1濃度の上昇促進方法。
<21>
カテキン類を摂取させる、血中GLP−1濃度の安定化方法。
<22>
好ましくは食事の際に糖質を含む食品とともに摂取させる、前記<20>又は<21>記載の方法。
<23>
糖質を含む食品が、好ましくは米飯、麺類、パン及び餅から選ばれる少なくとも1種である、前記<22>記載の方法。
<24>
1回当たりの食事に糖質を、好ましくは25g以上、より好ましくは50g以上、更に好ましくは75g以上であって、好ましくは200g以下、より好ましくは150g以下、更に好ましくは125g以下摂取させる、前記<22>又は<23>記載の方法。
<25>
1回当たりの食事に糖質を、好ましくは25〜200g、より好ましくは50〜150g、更に好ましくは75〜125g摂取させる、前記<22>〜<24>のいずれか一に記載の方法。
<26>
成人1人当たりカテキン類として、好ましくは10〜3000mg/日、より好ましくは200〜2000mg/日、更に好ましくは300〜1500mg/日、更に好ましくは400〜1300mg/日、殊更に好ましくは500〜1200mg/日摂取させる、前記<20>〜<25>のいずれか一に記載の方法。
<27>
好ましくは非治療的方法である、前記<20>〜<26>のいずれか一に記載の方法。
<28>
好ましくはヒト又は非ヒト哺乳動物を対象とする、前記<20>〜<27>のいずれか一に記載の方法。
<29>
カテキン類が、カテキン、カテキンガレート、ガロカテキン、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートから選ばれる少なくとも1種である、前記<1>〜<8>のいずれか一に記載の剤、前記<9>〜<19>のいずれか一に記載の使用、前記<20>〜<28>のいずれか一に記載の方法。
<30>
カテキン類は、(A)カテキン類中の(B)カテキン類のエピ体の割合([(B)/(A)]×100)が、好ましくは75〜95質量%、より好ましくは80〜92質量%、更に好ましくは84〜90質量%である、前記<1>〜<8>のいずれか一に記載の剤、前記<9>〜<19>のいずれか一に記載の使用、前記<20>〜<28>のいずれか一に記載の方法。
<31>
カテキン類は、(A)カテキン類中の(C)非重合体カテキン類のガレート体の割合([(C)/(A)]×100)が、好ましくは5〜55質量%、より好ましくは10〜53質量%、更に好ましくは15〜50質量%、殊更に好ましくは20〜46質量%である、前記<1>〜<8>のいずれか一に記載の剤、前記<9>〜<19>のいずれか一に記載の使用、前記<20>〜<28>のいずれか一に記載の方法。
カテキン類の定量
各飲料をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式LC−VP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム(L−カラムTM ODS、4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により分析した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有する蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有するアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
濃度勾配条件(体積%)
時間 移動相A 移動相B
0分 97% 3%
5分 97% 3%
37分 80% 20%
43分 80% 20%
43.5分 0% 100%
48.5分 0% 100%
49分 97% 3%
62分 97% 3%
実施例1
(1)被験飲料
被験飲料として350mL当たりカテキン類を594.8mg含む飲料(以下、「カテキン飲料」という)を用い、対照飲料としてミネラルウォーターを用いた。本試験で使用した飲料350mL中の組成を表1に示す。
(2)試験方法
血糖値が高めの健常成人男性10名(年齢42.7±7歳、体重70.1±13.3、平均値±標準偏差)を被験者とした。試験前2日間、被験者は普段の食生活を維持し、激しい運動を控え、禁酒し、茶カテキン含有食品および健康食品等の摂取を控えることとした。試験前日、すべての被験者は規定の夕食(約840kcal)のみを摂取し、20時30分以降は絶食して水以外の食品の摂取を控えることとした。試験当日、空腹時で採血を行った後(0hr)、朝食として米飯300g(糖質100g相当)とともに、対照飲料350mL又はカテキン飲料350mLを摂取させ、30分後、60分後、120分後に採血してGLP−1濃度を測定した。上記条件で、5日間以上の観察期間を空けた後、もう一方の試験飲料を用いて2回目の試験を実施した(無作為化クロスオーバー試験)。その結果を図1に示す。
図1から、カテキン飲料は、対照飲料を摂取した場合に比して、GLP−1の分泌を促進し血中GLP−1濃度を上昇させ、また上昇した血中GLP−1濃度を長時間に亘って維持、あるいは低下抑制できること分かる。

Claims (10)

  1. カテキン類を有効成分とする、血中GLP−1濃度上昇促進剤。
  2. カテキン類を有効成分とする、血中GLP−1濃度安定化剤。
  3. 食事の際に糖質を含む食品とともに摂取するものである、請求項1又は2記載の剤。
  4. 1回当たりの食事に摂取する糖質の量が25g以上である、請求項3記載の剤。
  5. 経口液剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の剤。
  6. 成人1人当たりの摂取量がカテキン類として10〜3000mg/日である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の剤。
  7. カテキン類がカテキン、カテキンガレート、ガロカテキン、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートから選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の剤。
  8. カテキン類を摂取させる、血中GLP−1濃度の上昇促進方法。
  9. カテキン類を摂取させる、血中GLP−1濃度の安定化方法。
  10. 食事の際に糖質を含む食品とともに摂取させる、請求項8又は9記載の方法。
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