JP2015082950A - 冷却器及び電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書は、半導体装置と積層される冷却器であって衝突噴流型の冷却効率を高める技術を提供する。
【解決手段】冷却器10は、半導体装置21との積層方向からみたときの外形状が細長である。冷却器10は、冷却器内に冷媒を取り込む冷媒供給口11a、冷媒排出口11b、冷媒供給流路12、複数の分岐流路13、分岐流路から冷媒を噴出するノズル15、冷媒排出流路18を備える。冷媒供給口11aは、冷却器の長手方向の一端に設けられている。冷媒供給流路12は、冷媒供給口に接続しているとともに、冷却器の長手方向に伸びている。複数の分岐流路の夫々は、冷媒供給流路から分岐して冷却器の短手方向に平行に伸びている。ノズル15は、半導体装置21と接している冷却器側板に向けて冷媒を噴出する。ノズルを備える分岐流路が短いので、ノズルの上流と下流での圧力損失が小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置と積層される冷却器と、その冷却器を利用した電力変換装置に関する。冷却器を必要とする電力変換装置の典型は、例えば、ハイブリッド車においてバッテリの直流電力を交流電力に変換して走行用モータに供給する装置である。
ハイブリッド車の走行用モータに代表される大出力デバイスに電力を供給する電力変換装置は、複数のパワートランジスタを備えることが多い。例えば3相交流モータ用のインバータ回路は、上アーム用パワートランジスタと下アーム用パワートランジスタの組を3セット備えているため、少なくとも6個のパワートランジスタを備える。電力変換装置がインバータ回路に加えて電圧コンバータ回路も備える場合には、さらに少なくとも2個のパワートランジスタを含む。大出力デバイスの電力変換に用いるパワートランジスタは発熱量が大きいため、冷却器が欠かせない。
パワートランジスタなどの発熱量の大きい複数の半導体素子を効率よく冷却する冷却器と、その冷却器を使った電力変換装置が例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている電力変換装置は、平板型の複数の半導体装置と平板型の複数の冷却器を交互に積層した構造を有している。半導体装置は、典型的には半導体素子を樹脂でモールドしたパワーカードである。パワーカードは半導体モジュール、あるいはパワーモジュールと呼ばれることもある。なお、一般に、「パワートランジスタ」とは、電力を制御するトランジスタを意味し、典型的には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
特許文献1の電力変換装置は、半導体素子を収めた平板型の半導体装置をその両側から冷却器で挟み込む。複数の半導体装置と複数の冷却器は交互に積層されているので、いずれの半導体装置もその両側から冷却される。特許文献1の電力変換装置は、半導体装置と冷却器の総接触面積が大きいので、冷却効率がよい。
特許文献1の技術では、また、冷却器として、いわゆる衝突噴流型を採用している。具体的には、冷却器は、半導体装置との積層方向に仕切壁によって3層に分割された冷媒流路を有している。そして、外側の冷媒流路と中央の冷媒流路との間の仕切壁に、中央の冷媒流路から外側の冷媒流路へ冷却媒体を噴出する噴出孔が設けられている。噴出した冷媒は、半導体装置と接している冷却器側板の裏面に衝突する。衝突噴流型の冷却器は、冷却対象に接している側板の裏面に冷媒を衝突させることで冷却効果を高める。衝突噴流型の冷却器の詳細については、例えば特許文献2を参照されたい。なお、特許文献1の冷却器における冷媒は液体であり、典型的には、水、あるいはLLC(Long Life Coolant)である。
特開2008−198751号公報 特開2011−166113号公報
衝突噴流型の冷却器は、冷媒を噴出する噴出口(ノズル)を、冷媒の流れ方向に沿って多数有するので(あるいは冷媒の開口が流れ方向に細長いノズルを有するので)、冷媒が単純に流れる冷却器と比較すると圧力損失が大きい。ノズルの流路抵抗が圧力損失の一因である。特許文献1の冷却器は、半導体装置との積層方向からみたときに細長い形状である。具体的には矩形である。細長い冷却器の長手方向の一端に冷媒供給口が設けられており、他端に冷媒排出口が設けられている。そして、冷媒は、冷却器の内部をその長手方向に沿って流れる。冷媒は長手方向に沿って流れる間にノズルから噴出される。特許文献1の冷却器では、冷却器の長手方向に沿って多数のノズルが設けられているので、上流と下流の間での圧力損失が大きい。即ち、上流と下流の間での冷媒の圧力差が大きくなる。そうすると冷媒の上流と下流で冷却効率に差が生じる。
本明細書は、半導体装置と積層して用いる衝突噴流型の冷却器において、冷媒の上流と下流の圧力差を小さくする技術を提供する。また、本明細書は、そのような冷却器と半導体装置を積層した冷却効率の良い電力変換装置を提供する。
特許文献1の冷却器では、その長手方向に沿って冷媒が流れる冷媒流路があり、その冷媒流路に複数のノズルが設けられている。ノズルも冷却器の長手方向に沿って並んでいる。特許文献1の冷却器では、冷却器の長手方向に沿って、長い距離にわたって多数のノズルが設けられているいため、ノズルの上流と下流の間の圧力差が大きくなる。なお、冷却器の「長手方向」及び、「短手方向」は、半導体装置との積層方向から視たときの細長形状の「長手方向」と「短手方向」を意味する。
そこで、本明細書が開示する冷却器では、冷却器の短手方向に伸びる複数の流路を設け、その流路にノズルを設ける。ノズルの上流とノズルの下流との間の距離を短くすることで圧力差を小さくする。なお、ノズルを有する流路を複数平行に設けるとともに、各流路にノズルを設けることによって、ノズルの総面積が小さくなることを防止している。
本明細書が開示する冷却器は、半導体装置との積層方向からみたときの外形状が細長である。冷却装置の外形状は、典型的には矩形であるが、長手方向の両端の縁が湾曲していてもよいし、あるいは、クサビ型になっていてもよい。
冷却器は、冷却器内に冷媒を取り込む冷媒供給口と、冷却器内を通過した冷媒を排出する冷媒排出口を備える。冷媒供給口は、冷却器の長手方向の端に設けられている。冷却器は、その内部に、冷媒供給流路、複数の分岐流路、冷媒排出流路を備える。冷媒供給流路は、一端が冷媒供給口に接続しており、冷却器の長手方向に伸びており、他端が閉塞している。複数の分岐流路は、冷媒供給流路の途中から分岐して平行に伸びており、先端が閉塞している。また、複数の分岐流路は、冷却器の短手方向に伸びている。各分岐流路にノズルが設けられている。ノズルは、半導体装置と接している冷却器側板の裏面に向けて冷媒を噴出する。各分岐流路のノズルは、冷却器の短手方向(即ち分岐流路が伸びる方向)に細長い。冷媒排出流路は、ノズルから噴出した冷媒を冷媒排出口へ導く。
上記の冷却器は、冷却器の短手方向に伸びる複数の流路(分岐流路)を備え、さらに、その分岐流路にノズルを設ける。即ち、上記の冷却器は、その短手方向に沿って冷媒の流れを作り、その短い分岐流路にて冷媒をノズルから噴出させる。冷却器の長手方向に沿ったノズルを有する場合と比較すると、ノズルの上流側端部と下流側端部の間の距離が短いので圧力差が小さい。包括的に表現すれば、特許文献1の冷却器は、冷媒の流れ方向に長いノズルを設けるのに対して、本明細書が開示する冷却器では、冷媒の流れ方向には短いノズルを多数設ける。そうして、ノズルの上流端と下流端の間の距離を短くして圧力差を小さくする。
なお、「冷却器の短手方向に細長いノズル」は、ノズルの開口が冷却器の短手方向に細長いノズルであってもよいし、開口が小径の複数のノズルが冷却器の短手方向に並んでいるノズル群であってもよい。一列に並んだ複数の小径ノズルも巨視的にみれば、細長い開口を有する一つのノズルと等価である。
上記の冷却器では、複数の分岐流路の利点を活用して、一の分岐流路の冷媒流入口の面積を、別の分岐流路の冷媒流入口の面積と異ならせることも好適である。即ち、複数の分岐流路の流量を異ならせる。これは、積層される半導体装置が複数の発熱量の異なる半導体素子を含むときに有効である。即ち、各半導体素子に対向するように分岐流路を配置し、さらに、各半導体素子の発熱量に応じて各分岐流路の冷媒流入口の面積を調整することで、各半導体素子の発熱量に応じて部位ごとに冷却能力が異なる冷却器を実現できる。
上記の冷却器は、発熱量の異なる第1及び第2半導体素子を含む半導体装置と積層するとよい。冷却器の冷媒供給口に近い側が遠い側よりも冷媒の流量が多いので、冷媒供給口に近い側に発熱量の大きい半導体装置が位置するように、半導体装置と冷却器を積層する。即ち、第2半導体素子が第1半導体素子よりも発熱量が小さい場合、第2半導体素子が、冷却器の長手方向で第1半導体素子よりも冷媒供給口から遠くに位置するように半導体装置と冷却器を積層する。そして、第1半導体素子に対向するように第1分岐流路を設け、第2半導体素子に対向するように第2分岐流路を設ける。さらに、第2分岐流路の冷媒流入口の面積を第1分岐流路の冷媒流入口の面積よりも小さくする。上記の構成では、冷媒供給口に近い第1分岐流路の流量が多くなり、逆に、冷媒供給口から遠い第2分岐流路の流量が少なくなる。流量の多い方が冷却能力が高い。上記の冷却器と半導体装置との積層ユニットは、発熱量の比較的大きい第1半導体素子と比較的少ない第2半導体素子の夫々の発熱量に応じて分岐流路の冷却能力を異ならしめることができる。即ち、上記の技術は、発熱量の異なる複数の半導体素子を備えた電力変換装置の冷却効率の向上に寄与する。なお、半導体装置と冷却器の積層ユニットは、電力変換装置の主要なユニットである。
冷媒排出口を冷媒供給口の近くに配置すると、次の通り、積層ユニット(電力変換装置)のコンパクト化を実現することができる。即ち、複数の半導体装置と積層された複数の冷却器の夫々の冷媒供給口と冷媒排出口を、冷却器の長手方向の一側面に配置する。そして、複数の冷媒供給口に接続する冷媒供給管と、複数の冷媒排出口に接続する冷媒排出管を、半導体装置と冷却器の積層ユニットの一側面で積層方向に平行に伸びるように配置する。先に示した特許文献1の電力変換装置では、冷媒供給管と冷媒排出管が積層ユニットの両側に配置されていた。これに対して本明細書が開示する電力変換装置の一態様は、積層ユニットの一方の側方に冷媒供給管と冷媒排出管を配置する。冷媒供給管と冷媒排出管を隣合わせに配置することによって、冷媒供給管と冷媒排出管を集中配置することができ、電力変換装置を省スペース化することができる。
また、複数の半導体装置と複数の冷却器の積層ユニットは、積層方向の両側から荷重が加えられる場合がある。荷重を加えることによって、半導体装置と冷却器の密着性が高まり、冷却性能が向上する。その荷重に耐えるために、冷却器内の隣接する分岐流路の間に、両端が積層方向で対向する2つの側板の夫々に当接する補強リブを設けると良い。隣接する分岐流路の間とは、隣接する分岐流を隔てる壁に相当する。その壁を積層方向の荷重に耐えるための補強材として用いる。
本明細書が開示する技術は、半導体装置と積層される衝突噴流型の冷却器とそれを使った電力変換装置に関し、冷媒の流れ方向の圧力差を小さくし、冷却能力を向上させる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
積層ユニットの斜視図である。 図1のII−II線に沿った冷却器の断面図である。 図2のIII−III線に沿った冷却器の断面図である。 一つの分岐流路の斜視図である。 図2のV−V線に沿った冷却器の断面図である。 冷媒流入口の異なる分岐流路と発熱量の異なる半導体素子の位置関係を示す図である。 冷媒流路の配置と分岐流路の流量の関係を示すグラフである。 冷媒流路の配置と分岐流路の圧力損失の関係を示すグラフである。 実施例の電力変換装置を含むハイブリッド車の電力系のブロック図である。 電力変換装置のハードウエア構成を示す斜視図である。
図面を参照して実施例の冷却器とそれを使った積層ユニットを説明する。図1に積層ユニット20の斜視図を示す。積層ユニット20は、5個の平板型の冷却器10と4個の平板型のパワーモジュール21を積層したデバイスである。5個の冷却器10は、平行に配置されている。隣接する冷却器10の間に、パワーモジュール21が配置されている。図示を省略しているが、積層ユニット20は、その積層方向の両側から荷重を加えられており、冷却器10とパワーモジュール21は密着する。積層ユニット20は、冷却器10とパワーモジュール21が密着していることにより冷却効率を高めている。
冷却器10は、その内部を液体の冷媒が通り、隣接するパワーモジュール21を冷却する。冷媒は、典型的には、水、あるいは、LLC(Long Life Coolant)である。
各冷却器10の一側面に、冷媒を取り込む冷媒供給口11aと、冷却器10の内部を通過した冷媒を排出する冷媒排出口11bが設けられている。冷媒供給口11aと冷媒排出口11bは、各冷却器10の長手方向の一側面に設けられている。その一側面に対向するように、冷媒供給管23と冷媒排出管24が平行に配置されている。冷媒供給管23と冷媒排出管24は、各冷却器10の一側面に対向しているとともに、積層方向に伸びている。別言すれば、冷媒供給管23と冷媒排出管24は、積層ユニット20の一側面に沿って伸びている。冷媒供給管23は、各冷却器10の冷媒供給口11aと接続しており、冷媒排出管24は、各冷却器10の冷媒排出口11bと接続している。図中の矢印F1は、冷媒の流入方向を示しており、矢印F2は冷媒の排出方向を示している。符号F1とF2の意味は、以下図でも同様である。冷媒は、不図示のポンプから矢印F1の示す方向に冷媒供給管23に供給され、冷媒供給口11aを通じて各冷却器10に供給される。各冷却器10を通る間に冷媒は隣接するデバイス(パワーモジュール21)の熱を吸収し、冷媒排出口11bを通じて冷媒排出管24へと流れる。最後に矢印F2が示す方向に流れ、不図示のラジエータへ向かう。ラジエータで冷却された冷媒は、不図示のポンプにより、再び冷媒供給管23を通じて各冷却器10へと流れる。
図2から図4を使って冷却器10の内部構造を説明する。図2に、図1のII−II線に沿った冷却器10の断面図を示す。図2は、冷却器10の長手方向の断面図である。図2によく表れているように、冷却器10は、パワーモジュール21との積層方向(Z軸方向)から視たときに細長い形状をしている。図中のZ軸が積層方向に相当し、X軸が冷却器10の長手方向に相当し、Y軸は冷却器10の短手方向に相当する。なお、図2において、符号F1とF2は冷媒の流れの方向を表している。冷媒供給管23では、冷媒は紙面手前から奥に向かって流れ(符号F1)、冷媒排出管24では冷媒は紙面奥から手前に向けて流れる(符号F2)。また、図3に、図2のIII−III線に沿った冷却器の断面図を示す。図3は、冷却器10の短手方向の断面図である。なお、図3では、冷却器10を挟む2個のパワーモジュールを区別するため、図中上側のパワーモジュールを符号21aで表し、冷却器10の下側のパワーモジュールを符号21bで表している。
冷却器10の長手方向の一側面に、冷媒を取り込む冷媒供給口11aと、冷却器10の内部を流れた冷媒を排出する冷媒排出口11bが設けられている。冷却器10の内部には、冷媒供給流路12、4本の分岐流路13−1、13−2、13−3、及び、13−4、冷媒排出流路18が備えられている。なお、以下では、4本の分岐流路13−1、13−2、13−3、及び、13−4を総称する場合には「分岐流路13」と表現する。
冷媒供給流路12は、一端12aが冷媒供給口11aに接続しており、他端12bは閉塞している。冷媒供給流路12は、冷却器10の短手方向の一端側で、長手方向に真直ぐに伸びている。4本の分岐流路13は、それぞれ、冷媒供給流路12の途中から分岐している。4本の分岐流路13は、流れの方向に順に冷媒供給流路12から分岐している。詳しくは後述するが、分岐流路13−1、13−2の流路断面は、分岐流路13−3、13−4の流路断面よりも大きい。
分岐流路13は、冷却器10の短手方向に真直ぐに伸びており、その先端は閉塞している。図3によく示されているように、冷却器10の内部には、積層方向(Z軸方向)のほぼ中央に、積層方向と直交する仕切板14が設けられている。その仕切板14は、分岐流路13を画定する。仕切板14の一方側(図3において仕切板14の上方)が分岐流路13に相当し、他方側(図3において仕切板14の下側)は、分岐後排出流路16に相当する。分岐後排出流路16は、冷媒排出流路18につながっている。
夫々の分岐流路13には、分岐流路13の延設方向に沿って伸びる、即ち、冷却器10の短手方向に沿って伸びるノズル15が備えられている。ノズル15は、別言すれば、分岐流路13を画定する仕切板14に設けられている。ノズル15は、その先端が、パワーモジュール21aと接している側板10aの裏面に向けられている。ノズル15は、分岐流路13を流れてきた冷媒を、側板10aの裏面に向けて噴出する。一つの分岐流路に複数のノズル15が平行に設けられている。複数のノズル15は、流れ方向に直交する方向に並んで設けられている。各ノズル15は、冷媒の流れ方向に細長い。
側板10aの裏面には複数のフィン17が設けられている、ノズル15の先端はフィン17の上端と接している。なお、「側板10aの裏面」とは、冷却器10の内側の面に相当する。
冷却器10の内部の冷媒の流れを説明する。冷媒供給管23を流れる冷媒は、冷媒供給口11aを通じて冷却器10に流れ込む。冷媒は、冷媒供給流路12から、各分岐流路13へと流れる。分岐流路13に流れ込んだ冷媒は、ノズル15を通じて側板10aの裏面に噴出される。側板10aの裏面に噴出された冷媒は、複数のフィン17の間を通り、冷媒排出流路18へと流れる。最後に冷媒は、冷媒排出流路18から、冷媒排出口11bを通じ、冷媒排出管24へと流れ出る。図2及び図3の太線矢印線が冷媒の流れを示している。
冷却器10の冷却効果について説明する。パワーモジュール21aは、冷却器10の側板10aと接しており、そのパワーモジュール21aの内部にはパワートランジスタPTがモールドされている。パワートランジスタPTは、分岐流路13と対向する位置に配置されている。分岐流路13を流れてきた冷媒は、ノズル15から噴き出されて側板10aの裏面に衝突する。側板10aの裏面に冷媒が衝突し、側板10aを効率よく冷却する。側板10aはパワートランジスタPTと対向しており、パワートランジスタPTの熱は、側板10aに伝達され、側板10aの裏面に衝突する冷媒に効率よく伝達される。なお、側板10aの裏面に設けられているフィン17も、冷却能力の向上に寄与している。冷却対象(この場合はパワートランジスタPT)と対向する冷却器側板10aの裏面に冷媒を衝突させて冷却効率を高める冷却器10は、衝突噴流型と呼ばれている。
なお、分岐流路13と仕切板14とノズル15とフィン17のレイアウトについては、図4も参照されたい。図4は、分岐流路13の内部を示した斜視図である。なお、図4では、仕切板14は途中でカットして描いてある。仕切板14についてハッチングを施している面が、カット面に相当する。図4の太い矢印線も冷媒の流れを示している。図4から、冷媒が、冷媒供給流路12から分岐流路13に入り、仕切板14に設けられている細長のノズル15を通じて側板10aの裏面に衝突し、複数のフィン17の間を通り、分岐後排出流路16を通り、冷媒排出流路18に流れていく様子がよく理解される。なお、図4において、符号10bは、分岐流路13の側壁を構成するリブを示している。リブ10bについては後に説明する。
冷却器10の特徴の一つを説明する。冷却器10は、いわゆる衝突噴流型の冷却器である。冷媒は、分岐流路13においてノズル15から噴き出され、冷却対象に接している側板10aの裏面に衝突する。図2によく示されているように、分岐流路13は冷却器10の短手方向(Y軸方向)に伸びており、ノズル15も短手方向に沿って細長く伸びている。冷媒をノズル15から勢いよく噴き出させるために、ノズル15の幅が狭い。幅が狭いゆえに、ノズル15において冷媒の圧力損失が大きい。しかし、ノズル15は冷却器10の短手方向に伸びており、ノズルが冷却器の長手方向に伸びている場合と比較すると、ノズルの長さが短い。以下、ノズルが冷却器の長手方向に伸びている冷却器を従来の冷却器と称する。
実施例の冷却器10では、従来の冷却器と比較してノズル15の長さが短いので、分岐流路13におけるノズル15の上流側と下流側の圧力差は小さい。冷却器10は、冷媒を噴出させるノズルを、冷却器の短手方向に沿って設けることによって、冷媒の流れ方向における長さを短くし、その上流と下流の圧力差を小さくしている。なお、図2によく示されているように、冷却器10の長手方向に沿って複数の分岐流路13を設けることによって、多数のノズルを確保している。別言すれば、冷却器10は、長さの短いノズルの数を増やすことによって、従来の冷却器と同等の冷媒流量(ノズルから噴出される冷媒流量)を確保している。従って、実施例の冷却器10は、従来の冷却器と同等の冷媒流量を確保しつつ、圧力損失が小さいので、従来よりも高い冷却効率を達成することができる。
次に、図5を参照して、冷却器10の別の特徴を説明する。図5は、図2のV−V線に沿った冷却器10の断面図である。即ち、図5は、隣接する分岐流路13の間における冷却器10の横断面に相当する。図5に示されているように、冷却器10は、隣接する分岐流路13の間に、両端が積層方向(図中のZ方向)で対向する2つの側板10a、10cの夫々に当接している補強リブ10bを備えている。前述したように、積層ユニット20は、その積層方向に圧縮荷重を受ける。冷却器10では、積層方向の圧縮荷重は補強リブ10bが受ける。それゆえ、冷却器10は圧縮荷重でへこむことはない。
次に、図6を参照して、冷却器10のさらに別の特徴を説明する。図6は、図2と同じ図である。理解を助けるために、図2に示した符号のいくつかを省略するとともに、複数の分岐流路13の冷媒流入口の幅を記号で示している。なお、冷媒流入口の高さは同じであるので、冷媒流入口の幅の相違は、冷媒流入口の面積の相違と等価である。
冷却器10では、冷媒供給口11aから遠くに配置された分岐流路13−3、13−4の冷媒流入口の幅W2(面積)が、冷媒供給口11aの近くに配置された分岐流路13−1、13−2の冷媒流入口の幅W2(面積)よりも小さくなっている。従って、冷媒供給口11aから遠くに配置された分岐流路13−3、13−4を流れる冷媒の流量は、冷媒供給口11aの近くに配置された分岐流路13−1、13−2を流れる冷媒の流量よりも少なくなる。それゆえ、冷媒供給口11aから遠くに配置された分岐流路13−3、13−4に対向する位置における冷却能力が、冷媒供給口11aの近くに配置された分岐流路13−1、13−2に対向する位置における冷却能力よりも相対的に低くなる。別言すれば、冷媒供給口11aの近くに配置された分岐流路13−1、13−2に対向する位置における冷却能力が、冷媒供給口11aから遠くに配置された分岐流路13−3、13−4に対向する位置における冷却能力よりも相対的に高くなる。従って、分岐流路13−1、13−2に対向する位置に発熱量の大きい冷却対象を配置し、分岐流路13−3、13−4に対向する位置に発熱量の小さい冷却対象を配置するとよい。図6には、冷却器10と接するパワーモジュール21が仮想線で描かれており、パワーモジュール21にモールドされている4個のパワートランジスタPT1、PT2も仮想線で描かれている。図6では、模式的に、パワーモジュールを示す矩形の大きさで発熱量の大きさの相違を表している。パワーモジュール21では、分岐流路13−1、13−2に対向する位置に発熱量の大きいパワートランジスタPT1を配置し、分岐流路13−3、13−4に対向する位置に発熱量の小さいパワートランジスタPT2が配置されている。
なお、分岐流路の冷媒流入口の面積を異ならせることは、冷却器全体の総冷却能力は変わらず、しかし冷媒供給口からの距離に応じて局所的な冷却能力に差を付けることを意味する。大きな冷却能力が必要とされない部位の冷却能力を低くすることによって、他の部位の冷却能力を高くすることができる。冷却器10のこの構造は、パワーモジュールが発熱量の異なる複数のパワートランジスタを含む場合に有効である。
また、冷却器10では、冷媒供給流路12と冷媒排出流路18は、平行であって流れの方向が相互に逆向きである。この構造は、冷媒供給流路12から直交方向に分岐しているとともに平行に配置されている複数の分岐流路13における冷媒流量の差及び圧力損失を小さくすることに寄与している。このことはシミュレーションで確かめられている。図7と図8に、シミュレーションの結果の一例を示す。シミュレーションで用いた流路構成は次の通りである。平行に伸びる冷媒供給流路finと冷媒排出流路foutを設定する。冷媒供給流路finの上流から下流に向けて、冷媒供給流路finの直交方向に伸びる5本の分岐流路(f1−f5)を設ける。複数の分岐流路の冷媒流入口の面積、及び、流路断面積は同じである。分岐流路の先端は冷媒排出流路foutに接続している。図7(A)のケースでは、冷媒供給口(qin)と冷媒排出口(qout)を、同じ側に設けてある。即ち、冷媒供給流路finと冷媒排出流路foutは、平行であって流れの方向が相互に逆向きである。図7(B)のケースでは、冷媒供給口(qin)と冷媒排出口(qout)を、分岐流路の反対側に設ける。即ち、冷媒供給流路finと冷媒排出流路foutは、平行であって流れの方向が同じである。
図7の下側のグラフは、各分岐流路における流量を示している。図8(A)及び図8(B)は、図7(A)及び図7(B)の夫々のケースのときの各分岐流路における圧力損失を示している。図7(A)の場合は、冷媒供給口qinに最も近い分岐流路f1の流量が最も多い。但し、冷媒供給口qinに最も近い分岐流路f1と最も遠い分岐流路f5の間の流量差は0.21[L/min]であった。なお、冷媒供給口qinと冷媒排出口qoutの間の圧力損失は、0.72[kPa]であった。これに対して図7(B)の場合は、冷媒供給口qinに近い分岐流路f1における流量が最も小さい。そして、冷媒供給口qinに最も近い分岐流路f1と最も遠い分岐流路f5の間の流量差は0.79[L/min]であった。なお、冷媒供給口qinと冷媒排出口qoutの間の圧力損失は1.10[kPa]であった。
このシミュレーション結果から理解されるように、図7(A)のケースは、図7(B)のケースと比較して、複数の分岐流路における流量の差を小さくすることができるとともに、複数の分岐流路の上流側と下流側の間の圧力損失を小さくすることができる。圧力損失の差を小さくできることは、冷却能力の向上に寄与する。
また、図7(A)に示されているように、複数の分岐流路の流入口の面積が同じ場合、冷媒供給口の近くに配置された分岐流路f1の流量が、冷媒供給口より遠くに配置された分岐流路f5の流量よりも多い。それゆえ、図6に示したように、複数の分岐流路において冷媒流入口の面積を異ならしめる場合は、冷媒供給口の近くに配置された分岐流路の冷媒流入口の面積を、遠くに配置された分岐流路の冷媒流入口の面積よりも大きくすることが望ましい。
最後に、上記した冷却器10と積層ユニット20を適用した電力変換装置を説明する。この実施例の電力変換装置は、ハイブリッド車に搭載され、バッテリの直流電力を交流電力に変換してモータに供給するとともに、モータで発電した交流電力を直流電力に変換してバッテリに供給するデバイスである。まず、ハイブリッド車の電力系の全体を説明する。
図9に、ハイブリッド車2の電力系のブロック図を示す。ハイブリッド車2は、2個のモータ45、46とエンジン41を備える。2個のモータのうち、第1モータ45は主として走行用であり、第2モータ46は主として発電用である。但し、車両が強い制動を発揮する場合には、第1モータ45でも発電する。また、高い出力トルクが要求される場合には、第2モータ46も走行用の駆動力を発揮する。なお、第1モータ45の出力は第2モータ46の出力よりも大きい。
2個のモータ45、46とエンジン41の駆動力の調整は動力分配機構42で行われる。動力分配機構42は、プラネタリギアであり、サンギアにエンジン41の出力軸が連結しており、キャリアに第2モータ46の出力軸が連結しており、リングギアに第1モータ
45の出力軸が連結している。プラネタリギアの各ブレーキとクラッチを適宜に調整することにより、エンジン41と2個のモータ45、46の出力トルクを全て車軸43に伝達したり、あるいは、エンジン41の出力トルクを車軸43と第2モータ46に分配したりする。エンジン41の出力トルクが第2モータ46に伝達される場合は、第2モータ46が発電機として働く。なお、車軸43は、デファレンシャルギア44を介して駆動輪47と連結している。
電力変換装置30は、第1インバータ回路5、第2インバータ回路6、及び、昇降圧回路4で構成される。ハイブリッド車2では、バッテリ3の出力電圧よりも、第1モータ45、及び、第2モータ46の駆動電圧が高い。そこで、昇降圧回路4は、バッテリ3の電圧をモータ駆動に適した電圧に高める昇圧動作と、モータが発電した電力の電圧をバッテリの出力電圧まで下げる降圧動作の双方を実行できる。昇降圧回路4は、バッテリ3の電力を一時的に蓄えるフィルタコンデンサ49と、リアクトル7と、2個のパワートランジスタPT3と、2個のダイオードで構成される。各ダイオードは、各パワートランジスタPT3と逆並列に接続されている。パワートランジスタPT3は、典型的にはIGBTである。パワートランジスタPT3は、不図示のコントローラから供給される駆動信号(PWM信号)で動作する。コントローラから供給される駆動信号を調整することで、昇降圧回路4は、バッテリ側からインバータ回路側に向けて電圧を高めたり、逆にインバータ回路側からバッテリ側に向けて電圧を下げたりする。図1の昇降圧回路4の回路構成とその動作は良く知られているので詳しい説明は省略する。
第1インバータ回路5、及び、第2インバータ回路6は、基本的に同じ回路構成を有する。いずれのインバータ回路も、2個のパワートランジスタPT1、PT2の組をセット有する。3セットの直列接続回路は並列に接続されている。各パワートランジスタにはダイオードが逆並列に接続されている。各インバータ回路の入力端にはコンデンサ9(8)が接続されている。コンデンサ8、9は、インバータ回路に入力される電流を平滑化するために備えられている。符号PT1は第1インバータ回路5のパワートランジスタを示しており、符号PT2は、第2インバータ回路6のパワートランジスタを示している。
前述したように、主として走行用の第1モータ45は、主として発電用の第2モータ46より大きい。それゆえ、第1インバータ回路5のパワートランジスタPT1の発熱量は、第2インバータ回路6のパワートランジスタPT2の発熱量よりも大きい。また、昇降圧回路4は、大出力の第1インバータ回路5に電力を供給する。それゆえ、昇降圧回路4のパワートランジスタPT3の発熱量も、第2インバータ回路6のパワートランジスタPT2よりも大きい。
電力変換装置30のハードウエア構成を図10に示す。電力変換装置30のケース31に、コンデンサユニット32、33、積層ユニット20、制御基板34が収納される。コンデンサユニット32は、回路ブロック図(図9)におけるコンデンサ49に対応する。コンデンサユニット33は、回路ブロック図(図9)におけるコンデンサ8及び、コンデンサ9に対応する。なお、コンデンサユニット33、34の夫々は、複数のフィルム型のコンデンサ素子を内蔵している。積層ユニット20は、複数のパワーモジュール21と複数の冷却器10を積層したユニットである。夫々のパワーモジュール21には、複数のパワートランジスタが樹脂でモールドされている。パワーモジュール21がモールドしているパワートランジスタは、回路ブロック図(図9)におけるパワートランジスタPT1、PT2、及び、PT3に対応する。
前述したように、パワートランジスタPT1の発熱量は、パワートランジスタPT2の発熱量よりも大きい。また、パワートランジスタPT3の発熱量も、パワートランジスタPT2の発熱量よりも大きい。冷却器10は、複数の分岐流路の冷媒流入口の面積を異ならしめることで、冷却器の位置に応じて冷却能力を変えることができる。特に、冷却器の冷媒供給口11aに近い分岐流路の冷却能力を、冷媒供給口11aから遠い分岐流路の冷却能力よりも高めることが効率的である。そこで、冷却器10において、冷媒供給口11aの近くに配置された分岐流路の冷媒流入口の面積を、遠くに配置された分岐流路の冷媒流入口の面積よりも大きくするとともに、冷媒供給口11aの近くに配置された分岐流路にパワートランジスタPT1(あるいはPT3)が対向し、遠くに配置された分岐流路13−3、13−4にパワートランジスタPT2が対向するようにパワーモジュール21を配置するとよい。繰り返すが、パワートランジスタPT1は、バッテリ3の電力を主として走行用の第1モータ45の駆動電力に変換する第1インバータ回路5のパワートランジスタであり、パワートランジスタPT2は、第2モータ46が発電した電力をバッテリ3の充電用の電力に変換する第2インバータ回路6のパワートランジスタである。また、パワートランジスタPT3は、バッテリ3の電圧を昇圧する昇圧回路(昇降圧回路4)のパワートランジスタである。
上記実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。パワーモジュール21が、冷却器10と積層される半導体装置の一例に相当する。
冷媒供給口は、冷却器の長手方向の一方の面に設けられることが好ましいが、長手方向の一端側に設けられていればよい。例えば、冷媒供給口は、半導体装置と接している面において、長手方向の一端側に設けられていてもよい。あるいは、冷媒供給口は、短手方向と交差する面において、長手方向の一端側に設けられていてもよい。
冷却器と対向する半導体装置に含まれる半導体素子は、典型的には実施例で用いたようにパワートランジスタである。しかし、冷却器と対向する半導体装置に含まれる半導体素子は、パワートランジスタ以外の半導体素子であってもよい。
実施例では、冷却器10を、ハイブリッド車の電力変換装置に適用した。実施例の冷却器は、エンジンを有さない電気自動車の電力変換装置に適用することも好適である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
3:バッテリ
4:昇降圧回路
5:第1インバータ回路
6:第2インバータ回路
7:リアクトル
8、9:コンデンサ
10:冷却器
10a、10c:側板
10b:補強リブ
11a 冷媒供給口
11b:冷媒排出口
12:冷媒供給流路
13:分岐流路
14:仕切板
15:ノズル
17:フィン
18:冷媒排出流路
20:積層ユニット
21:パワーモジュール
23:冷媒供給管
24:冷媒排出管
30:電力変換装置
45:第1モータ
46:第2モータ
f5:分岐流路
fin:冷媒供給流路
fout:冷媒排出流路
PT:パワートランジスタ
qin:冷媒供給口
qout:冷媒排出口

Claims (7)

  1. 半導体素子を収めている半導体装置と積層される冷却器であり、
    前記冷却器は、半導体装置との積層方向からみたときの外形状が細長であり、
    冷却器の長手方向の一端に設けられており、冷却器内に冷媒を取り込む冷媒供給口と、
    冷却器内を通過した冷媒を排出する冷媒排出口と、
    前記冷媒供給口に接続しており、冷却器の長手方向に伸びている冷媒供給流路と、
    前記冷媒供給流路から分岐して冷却器の短手方向に平行に伸びている複数の分岐流路と、
    前記複数の分岐流路の夫々に設けられている前記短手方向に細長いノズルであって、前記半導体装置と接している冷却器側板に向けて前記分岐流路から冷媒を噴出するノズルと、
    前記ノズルから噴出した冷媒を前記冷媒排出口へ導く冷媒排出流路と、
    を備えていることを特徴とする冷却器。
  2. 一の分岐流路の冷媒流入口の面積が、別の分岐流路の冷媒流入口の面積と異なることを特徴とする請求項1に記載の冷却器。
  3. 複数の半導体装置と複数の請求項1又は2の冷却器が積層された電力変換装置であり、
    前記複数の冷却器の夫々の前記冷媒供給口と前記冷媒排出口が、前記冷却器の前記長手方向の一側面に設けられており、
    前記複数の冷却器の前記冷媒供給口に接続されている冷媒供給管と、
    前記複数の冷却器の前記冷媒排出口に接続されている冷媒排出管と、
    を備えており、
    前記冷媒供給管と前記冷媒排出管は、前記一側面に対向しているとともに、前記積層方向に沿って互いに平行に伸びている、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記冷却器は、隣接する前記分岐流路の間に、両端が前記積層方向で対向する2つの側板の夫々に当接している補強リブを備えていることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 半導体装置と請求項2の冷却器が積層された電力変換装置であり、
    前記半導体装置は、
    第1半導体素子と、
    前記長手方向で前記第1半導体素子よりも前記冷媒供給口から遠くに配置されているとともに前記第1半導体よりも発熱量が小さい第2半導体素子と、
    を備えており、前記冷却器は、
    前記第1半導体素子と対向するように配置されている第1分岐流路と、
    前記第2半導体素子と対向するように配置されており、前記第1分岐流路よりも冷媒流入口の面積が小さい第2分岐流路と、
    を備えていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 前記冷却器は、隣接する前記分岐流路の間に、両端が前記積層方向で対向する2つの側板の夫々に当接している補強リブを備えていることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. バッテリの電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記バッテリの直流電力を交流電力に変換して走行用モータに供給する第1電力変換回路と、
    発電機の交流電力を直流電力に変換して前記バッテリに供給する第2電力変換回路と、
    を備えており、
    前記第1半導体素子は、前記昇圧回路のパワートランジスタ、又は、前記第1電力変換回路のパワートランジスタであり、前記第2半導体素子は前記第2電力変換回路のパワートランジスタである、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の電力変換装置。
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