JP2015082828A - 読取装置 - Google Patents

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Kazuya Fukunaga
和哉 福永
菊地 理夫
Michio Kikuchi
理夫 菊地
清史 相川
Seishi Aikawa
清史 相川
崇 平松
Takashi Hiramatsu
崇 平松
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Abstract

【課題】簡易な構成で高精度な読み取りを実現する。
【解決手段】読取装置は、光源210からの照射光によって得られる用紙からの反射光をスプリッタ240によって分割し、イメージセンサ260R、260G、260Bによってそれぞれ受光する。光源210は、例えば、青色に発光するLEDと、LEDの発光波長で励起されて緑色又は赤色の蛍光を発する複数の蛍光体とを含んで構成される。イメージセンサ260R、260G、260Bは、それぞれにカラーフィルタ250R、250G、250Bが設けられており、光源210が発する光に応じた分光感度特性で受光するように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、読取装置に関する。
特許文献1には、白色のLED(Light Emitting Diode)とR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の各色のフィルタを用いた画像読取装置が記載されている。また、特許文献2には、青色光と、青色光により励起した黄色光とを発する白色LED光源を用いた画像読取装置が記載されている。さらに、特許文献3には、等色関数を線形変換して得られる分光感度の色フィルタについて記載されている。
特開2009−118142号公報 特開2008−263510号公報 特開2007−208908号公報
本発明の目的は、簡易な構成で高精度な読み取りを実現することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、読取装置において、発光体と、当該発光体の発光によってそれぞれ異なる波長の蛍光を発する複数の蛍光体とを含む光源と、前記光源からの照射光のうちの対象物において反射した反射光を、前記複数の蛍光体の蛍光波長に応じた波長域にそれぞれ分光する複数のフィルタを有する受光部とを備える構成を有するものである。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成において、前記受光部は、前記複数のフィルタに加え、前記発光体の発光波長に応じた波長域のフィルタをさらに備える構成を有するものである。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成において、前記複数のフィルタ及び前記発光波長に応じた波長域のフィルタは、XYZ表色系の等色関数の線形変換により得られる波長域に対応する分光感度特性を有するものである。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の構成において、前記発光体の発光波長は、青色を含み、前記蛍光体の蛍光波長は、赤色及び緑色を含む構成を有するものである。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1に記載の構成において、前記発光体の発光波長は、紫外領域を含み、前記蛍光体の蛍光波長は、赤色、緑色及び青色を含む構成を有するものである。
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の構成において、前記光源からの光を、あらかじめ決められた領域に照射されるように導く導光部材と、前記光源から照射されて前記導光部材に入射する光を拡散させる拡散部材とを備える構成を有するものである。
本発明の請求項1に係る発明によれば、発光体と1つの蛍光体のみから構成される擬似白色光源を用いる場合に比べ、高精度な読み取りを実現することが可能である。
本発明の請求項2に係る発明によれば、同構成を有しない場合に比べ、より高い精度での読み取りが可能である。
本発明の請求項3に係る発明によれば、RGBフィルタを用いる場合に比べ、測色精度を向上させることが可能である。
本発明の請求項4に係る発明によれば、発光体からの発光と蛍光体からの蛍光とによって測色に必要な色成分を得ることが可能である。
本発明の請求項5に係る発明によれば、発光体からの発光を受光せずに測色に必要な色成分を得ることが可能である。
本発明の請求項6に係る発明によれば、拡散部材を有しない場合に比べ、導光部材を介して照射される光の主走査方向の分光分布ムラを低減させることが可能である。
検査システムの全体構成を示すブロック図 画像読取部の構成を概略的に示す図 カラーフィルタの分光感度特性の一例を示す図 光源の構成(特に、主走査方向の構造)の一例を示す図 擬似白色LEDと高演色白色LEDの発光原理を示す模式図 擬似白色LEDと高演色白色LEDの発光スペクトルの一例を示す図 拡散部材による配光特性の変化を示す図 拡散部材の有無と色差の関係を示す図 拡散部材の有無と色差の関係を示す図
[実施例]
図1は、本発明の一実施例である検査システム10の全体構成を示すブロック図である。検査システム10は、用紙に画像を形成し、用紙に形成された画像を検査するためのシステムである。すなわち、本実施例において、検査の対象物(すなわち読み取りの対象物)は、画像が形成された用紙である。検査システム10は、画像形成部100と、画像読取部200と、画像処理部300と、制御部400とを備える。
なお、本実施例における検査には、色の検査が少なくとも含まれる。ここにおいて、色の検査とは、用紙に形成された画像の色と本来あるべき色との異同(色差)を調べることをいい、用紙に形成された画像を測色することによって実現される。また、検査システム10は、色の検査のほかに、印字抜けや画像データにないものが印字されていることなどの欠陥の検査を実行してもよい。
画像形成部100は、画像を形成する手段である。画像形成部100は、通信手段を介して受信し、又は記憶媒体に記憶された画像データに基づいて、用紙に画像を形成する。画像形成部100は、例えば、電子写真方式により、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナーを用いてカラー画像を用紙に形成する。ただし、画像形成部100の記録方式は、電子写真方式以外のもの(インクジェット方式、熱転写方式など)であってもよく、また、使用する色や色数も特に限定されない。
画像読取部200は、画像を読み取る手段である。画像読取部200は、用紙に形成された画像を光学的に読み取り、読み取った画像を表す画像データを生成する。本実施例において、画像読取部200は、カラー画像を読み取るための構成を有する。すなわち、画像読取部200は、用紙からの反射光を3つの成分に分解し、各成分の画像データを生成するように構成されている。画像データの色成分は、ここではR(Red:赤色)、G(Green:緑色)、B(Blue:青色)の3成分であるとする。
なお、以下においては、画像形成部100が画像形成に用いる画像データを「元画像データ」といい、画像読取部200によって生成された画像データを「読取データ」ということによって、これらの画像データを区別する。本実施例の検査は、元画像データに記述されている色と用紙に形成された画像の実際の色(すなわち読取データが示す色)とを比較することによって行われる。
画像処理部300は、画像処理を実行する手段である。画像処理部300は、画像を検査するために必要な画像処理を読取データに対して実行する。画像処理部300が実行する画像処理には、例えば、シェーディング補正が含まれる。また、画像処理部300は、実行する検査等に応じて、他の画像処理を実行してもよい。
制御部400は、検査システム10の各部の動作を制御する手段である。制御部400は、例えば、画像形成部100による画像形成を制御するとともに、画像形成部100による画像形成に合わせて画像読取部200に画像を読み取らせたりする。また、制御部400は、検査の結果に基づいて画像形成部100による画像形成を制御してもよい。ここでいう制御とは、画像形成の開始・終了といったタイミングの制御のほか、画質の制御(すなわち検査結果のフィードバック)も含まれる。また、制御部400は、読取データが表す像に基づいて検査を実行する手段でもある。制御部400は、複数の色成分の読取データを用いて検査を実行する。
なお、制御部400は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置とメモリとを備え、プログラムを実行することによって動作する。また、画像処理部300は、専用の画像処理回路によってハードウェア的に構成されてもよいが、制御部400の一機能としてソフトウェア的に実現されてもよい。
図2は、画像読取部200の構成を概略的に示す図である。画像読取部200は、光源210と、キャリブレーションローラ220と、光学系部材230と、スプリッタ240と、カラーフィルタ250R、250G、250Bと、イメージセンサ260R、260G、260Bとを備える。
光源210は、対象物である用紙を照明する手段である。光源210は、本実施例においては、LED(Light Emitting Diode)により構成され、搬送路に沿って搬送される用紙に対して各々が前方又は後方から光を照射する。また、光源210は、後述するように、主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)に対して用紙に応じた幅を有して構成されている。なお、光源210は、前方又は後方の一方のみから光を照射する構成であってもよい。
キャリブレーションローラ220は、搬送路に沿って設けられた回転するロール状の部材である。キャリブレーションローラ220は、主走査方向に沿って、シェーディング補正用の基準板が設けられた部分と、カラーキャリブレーション用のカラーチャートが設けられた部分と、何も設けられていない部分とを含んで構成されている。キャリブレーションローラ220は、用紙を読み取る場合には、何も設けられていない部分が搬送路に沿って露出する一方、カラーキャリブレーションを実行する場合には、基準板が設けられた部分やカラーチャートが設けられた部分が搬送路に沿って露出し、(用紙に代えて)これらの部分が読み取られる。キャリブレーションローラ220は、制御部400による制御に従って回転する。
光学系部材230は、光をあらかじめ決められた経路に導く手段である。光学系部材230は、光源210により照射され、用紙(又はキャリブレーションローラ220)において反射した反射光をスプリッタ240に誘導する。なお、光学系部材230は、図2では簡略的に1枚のミラーによって示されているが、複数枚のミラーによって複数回反射するように構成されてもよいし、レンズなどの他の部材を用いて構成されてもよい。
スプリッタ240は、入射する光を分割する手段である。スプリッタ240は、用紙からの反射光を3方向に分割する。スプリッタ240から出射された用紙からの反射光は、それぞれ、イメージセンサ260R、260G、260Bに入射する。
カラーフィルタ250R、250G、250Bは、それぞれ、用紙からの反射光のうちの特定の波長域の成分を通過させ、他の波長域の成分の通過を抑制する手段である。ここにおいて、特定の波長域とは、発光体の発光波長と蛍光体の蛍光波長に対応する波長域であり、光源210により発せられる光に応じてあらかじめ決められている。例えば、カラーフィルタ250Rは、赤色の波長域の成分を透過させ、それ以外の成分の通過を抑制する分光感度特性を有するフィルタである。同様に、カラーフィルタ250Gは、緑色の波長域の成分を通過させ、カラーフィルタ250Bは、青色の波長域の成分を通過させるように構成されている。カラーフィルタ250R、250G、250Bは、それぞれ、所望する波長域の成分を選択的に通過させるようになっていればよいが、例えば、XYZ表色系の等色関数に近似する分光感度を有するカラーフィルタや、XYZ表色系の等色関数の線形変換によって求められる分光感度のカラーフィルタ(例えば、特許文献3参照)や、ガウスフィルタ(ガウシアンフィルタ)が用いられる。
図3は、カラーフィルタ250R、250G、250Bの分光感度特性の一例を示す図である。図3(a)に示す分光感度特性は、XYZ表色系の等色関数の線形変換(一次変換)により求められたものである。一方、図3(b)に示す分光感度特性は、より一般的なRGBフィルタのものである。カラーフィルタ250R、250G、250Bとしては、これらのいずれを用いてもよいが、測色精度の観点からいえば、図3(a)に示すフィルタを用いた方が望ましい(図8参照)。
イメージセンサ260R、260G、260Bは、それぞれ、カラーフィルタ250R、250G、250Bを通過した光を受光して光の強度に応じた電気信号を生成する手段である。イメージセンサ260R、260G、260Bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサにより構成されたラインセンサである。
イメージセンサ260R、260G、260Bは、それぞれ、その前段に設けられたカラーフィルタ250R、250G、250Bに応じた分光感度特性で用紙からの反射光を受光する。例えば、イメージセンサ260Rは、赤色の波長域の成分を選択的に受光する。同様に、イメージセンサ260Gは、緑色の波長域の成分を選択的に受光し、イメージセンサ260Bは、青色の波長域の成分を選択的に受光する。
図4は、光源210の構成(特に、主走査方向の構造)の一例を示す図である。光源210は、LED211L、211Rと、拡散部材212L、212Rと、導光部材213とを備える。なお、符号中の「L」及び「R」は、各々が設けられている位置(左右のいずれか)を示している。以下において、LED211L、211R又は拡散部材212L、212Rの左右を区別する必要がない場合には、これらをそれぞれ「LED211」、「拡散部材212」と総称することとする。なお、LED211と拡散部材212、又は拡散部材212と導光部材213は、実際には離間して設けられる必要はなく、これらが密着していてもよい。
LED211は、半導体発光素子による発光(半導体発光)と蛍光体による発光(蛍光発光)の組み合わせによって白色光を発するLEDである。LED211L、211Rは、それぞれ、導光部材213の一端から他端に向けて光を照射する。LED211は、本実施例においては、いわゆる高演色白色LEDである。
ここにおいて、高演色白色LEDとは、発光波長が青色の波長域である青色LEDと、この青色LEDの発光によって励起されて蛍光を発する赤色蛍光体及び緑色蛍光体とを含むLEDをいい、擬似白色LED(青色LEDと黄色蛍光体とにより構成されるLED)よりも演色性が高いのが特徴の一つである。また、赤色蛍光体とは、青色LEDの発光波長の発光によって励起されて赤色の波長域の蛍光を発する蛍光体をいう。同様に、緑色蛍光体とは、青色LEDの発光波長の発光によって励起されて緑色の波長域の蛍光を発する蛍光体をいい、黄色蛍光体とは、青色LEDの発光波長の発光によって励起されて黄色の波長域の蛍光を発する蛍光体をいう。
図5は、擬似白色LEDと高演色白色LEDの発光原理を示す模式図である。擬似白色LEDは、青色LED及び黄色蛍光体をケース内に含んで構成される発光素子である。擬似白色LEDからは、半導体発光による青色(B)の光と、この青色の光を励起光として発する黄色(Y)の光とが照射される。一方、高演色白色LEDは、青色LED、赤色蛍光体及び緑色蛍光体をケース内に含んで構成される発光素子である。高演色白色LEDからは、半導体発光による青色(B)の光と、この青色の光を励起光として発する赤色(R)及び緑色(G)の光が照射される。
図6は、擬似白色LEDと高演色白色LEDの発光スペクトルの一例を示す図である。光源に高演色白色LEDを用いると、擬似白色LEDを用いた場合に比べ、赤色の演色性などが向上する。
LED211は、複数の異なる発光方式(半導体発光及び蛍光発光)によって光を発する。半導体発光による光と蛍光発光による光とを比較すると、その配光特性に違いがある。配光特性が異なれば、導光部材内部での光の進み方も異なる。具体的には、半導体発光による光は、蛍光発光による光に比べ、指向性が高い。換言すれば、蛍光発光による光は、半導体発光による光に比べ、光の照射方向が拡散する性質がある。ゆえに、LED211においては、青色の光の指向性が高く、赤色及び緑色の光の指向性が低い。そうすると、ロッド213から出射されるライン状の光は、各色の成分が主走査方向について均一にならず、分光分布にムラを生じる。
拡散部材212は、入射する光を拡散させる部材であり、上述した分光分布のムラを抑制するために設けられる部材である。拡散部材212は、例えば、いわゆる光拡散シートのようなフィルム状の部材である。LED211L、211Rにより照射された光は、拡散部材212L、212Rを通過してからロッド213に入射する。
拡散部材212を通過した光は、指向性が低下する。したがって、拡散部材212は、半導体発光による青色の光と蛍光発光による赤色及び緑色の光の配光特性の差を緩和させる作用を有する。なお、拡散部材212には、赤色、青色、緑色の全色の光が入射する。したがって、赤色及び緑色の光についても指向性は低下するが、これらの光はもともと指向性が低いため、(指向性が高い)青色の光に比べると、指向性が低下する程度は少ないといえる。
図7は、拡散部材212による配光特性の変化を示す図である。同図に示すグラフは、縦軸がLED211からの照射光を0°〜45°の検出角で検出した場合の最大値と最小値の比率を示し、横軸が照射光の波長を示している。なお、縦軸の値は、その最大値が「1.0」になるように規格化(正規化)されている。このグラフは、各波長における比率が「1.0」に近いほど、配光特性の波長毎の差が小さいことを意味する。
ここでは、拡散部材212を設けなかった場合と、拡散部材212として第1の部材(拡散シートA)と第2の部材(拡散シートB)を採用した場合とをそれぞれ図示している。図7の記載から明らかなように、拡散部材212を設けると、これを設けなかった場合に比べ、配光特性の波長毎の差が低減される。配光特性にこのような変化が生じるのは、主として、青色の光は波長が短く、赤色や緑色の光に比べて拡散されやすいためであると考えられる。
図8、9は、拡散部材212の有無と色差の関係を示す図である。ここでは、928色のカラーパッチを有するANSI(American National Standards Institute) IT8.7/3カラーチャートを主走査方向に60個配置し、計55680個のカラーパッチを読み取った場合の色差をシミュレーションによって算出している。なお、ここでいう色差は、図中の左端のカラーチャートを読み取って得られた測色値(三刺激値又は色彩値)を基準とし、この基準と各カラーチャートとの差分としている。なお、カラーチャートは、実際には格子状に(すなわち主走査方向と副走査方向に)並べて配置されているが、ここでは便宜上、各カラーパッチの色差を1次元的に示している。
図8(a)は、カラーフィルタとして図3(b)に示したRGBフィルタを採用し、拡散部材212を設けなかった場合の色差を示している。一方、図8(b)は、カラーフィルタとして同じRGBフィルタを採用し、拡散部材212を設けた場合の色差を示している。主走査方向の色ムラは、拡散部材212を設けることにより全体的に低減している。例えば、図8(a)の場合の色差の最大値は「4.17」である一方、図8(b)の場合の色差の最大値は「2.50」である。
また、図9(a)は、カラーフィルタとして図3(a)に示したフィルタを採用し、拡散部材212を設けなかった場合の色差を示している。一方、図9(b)は、カラーフィルタとして同じフィルタを採用し、拡散部材212を設けた場合の色差を示している。このように、カラーフィルタを異ならせた場合においても、拡散部材212を設けることで主走査方向の色ムラが低減することが示された。なお、図9(a)の場合の色差の最大値は「0.48」である一方、図8(d)の場合の色差の最大値は「0.25」である。したがって、図3(a)に示したフィルタの方が、図3(b)に示したRGBフィルタよりも色ムラを低減させる効果が高いといえる。
導光部材213は、あらかじめ決められた領域に照射されるように光を導く部材である。導光部材213は、例えば、石英などの透明な材料により構成される円柱状(ロッド状)の部材である。また、導光部材213の上面には、光を拡散させながら反射して下方に出射させるための拡散反射部214が設けられている。
ロッド213の両端面には、LED211L、211Rにより出射され、拡散部材212L、212Rにより拡散された光がさまざまな入射角で入射する。これらの光は、ロッド213の内部で反射し、下方に出射される。ロッド213から出射された光は、ライン状の光となって用紙又はキャリブレーションローラ220を照明する。
検査システム10の構成は、以上のとおりである。この構成のもと、検査システム10においては、用紙に画像が形成されるとともに、必要に応じて、用紙に対する検査が実行される。検査システム10は、例えば、文字や画像に欠陥(誤字、脱字、色抜けなど)がないかを検査したり、用紙に形成された画像の色と本来の色(元画像データ中の当該画像が示す色)との色差を検査したりする。
また、検査システム10においては、必要に応じて、カラーキャリブレーションが実行される。カラーキャリブレーションの実行タイミングは、特に限定されないが、一例を挙げると、検査システム10に電源が投入されたタイミング、あらかじめ決められたタイミング(1日のうちの決まった時間など)、ユーザが指示したタイミングなどである。
本実施例のカラーキャリブレーションは、以下のように行われる。まず、検査システム10は、シェーディング補正用の基準板を読み取ることにより、各画素に対して適用される補正係数を算出する。すなわち、検査システム10は、基準板を読み取って得られた読取データが示す各画素の値に主走査方向のムラがある場合に、そのムラを相殺するための補正係数を算出する。検査システム10は、この補正係数を各色の読取データについて算出する。したがって、ここでいう補正係数は、赤色、緑色、青色の各色について算出される。本実施例のシェーディング補正は、読取データの値にこの補正係数を乗じる処理である。
次に、検査システム10は、カラーチャートを読み取り、読取データを測色値に変換するためのルックアップテーブルを算出する。具体的には、検査システム10は、測色計などを用いてあらかじめ求めておいたカラーチャートの各カラーパッチの真値に基づき、読取データの値が真値に近付く(望ましくは一致する)ようなルックアップテーブルを算出する。なお、カラーチャートとしては、周知の標準的なカラーチャートを用いてよいが、例えば、上述したANSI(American National Standards Institute) IT8.7/3カラーチャートなどを用いることができる。
このとき、読取データに対しては、先立って算出された補正係数を用いたシェーディング補正が実行される。つまり、検査システム10は、シェーディング補正によって主走査方向のムラが低減された状態でカラーチャートを読み取る。本実施例のシェーディング補正は、赤色、緑色、青色の各色について行われるため、光量のムラだけでなく、分光分布のムラも低減させる。
[変形例]
上述した実施例は、本発明の実施の一態様であり、一例にすぎない。本発明は、上述した実施例に限定されることなく、例えば、以下に示す変形例のように実施されてもよい。また、ここに示す変形例は、必要に応じて適宜組み合わせて実施されてもよい。
(1)本発明に係る光源は、上述した光源210の構成に限定されない。例えば、光源は、3種類以上の蛍光体を含んでもよい。具体的には、光源は、発光波長が紫外領域を含む発光体(紫外線LEDなど)と、蛍光波長がそれぞれ赤色、緑色及び青色に相当する3種類の蛍光体とを含んだ構成であってもよい。また、本発明における色分解後の色成分は、赤色、緑色及び青色の3成分に限定されず、例えば4色以上の成分に分解されてもよい。さらに、ここでいう赤色、緑色及び青色の各色の色成分も、その波長域が特定の範囲に限定されるものではない。
(2)本発明に係る受光部は、上述した実施例においては、スプリッタ240と、カラーフィルタ250R、250G、250Bと、イメージセンサ260R、260G、260Bとによって構成されている。しかし、本発明に係る受光部は、このような構成に限定されない。本発明に係る受光部は、スプリッタを用いない構成であってもよく、例えば、複数色のラインセンサを並列に配置し、それぞれのラインセンサで各色の読取データを生成するよう構成されてもよい。また、カラーフィルタは、スプリッタとイメージセンサの間ではなく、スプリッタの内部(光を反射及び透過する面)に設けられてもよい。
(3)上述した実施例における上下左右は、便宜的な表現であり、本発明の実施がこのような向きで実施されることに限定する意図ではない。例えば、光源210は、対象物を上方から照明するものに限定されない。
(4)上述した検査システム10は、読取装置と画像形成装置を組み合わせた構成である。例えば、画像形成部100は、画像形成装置に相当する一方、画像読取部200、画像処理部300及び制御部400は、読取装置に相当する。ただし、本発明は、このような構成に限らず、例えば、読取装置単体で実施されてもよい。
ゆえに、本発明における読み取りの対象物は、画像形成装置によって(その場で)画像が形成された用紙には限定されない。例えば、本発明に係る読取装置は、印刷機によって別途作成された印刷物を読み取るためのものであってもよく、また、検査を目的とするものにも限定されない。また、読み取りの対象物は、必ずしも紙でなくてもよい。
10…検査システム、100…画像形成部、200…画像読取部、210…光源、211L、211R…LED、212L、212R…拡散部材、213…ロッド、214…拡散反射部、220…キャリブレーションローラ、230…光学系部材、240…スプリッタ、250R、250G、250B…カラーフィルタ、260R、260G、260B…イメージセンサ、300…画像処理部、400…制御部

Claims (6)

  1. 発光体と、当該発光体の発光によってそれぞれ異なる波長の蛍光を発する複数の蛍光体とを含む光源と、
    前記光源からの照射光のうちの対象物において反射した反射光を、前記複数の蛍光体の蛍光波長に応じた波長域にそれぞれ分光する複数のフィルタを有する受光部と
    を備える読取装置。
  2. 前記受光部は、前記複数のフィルタに加え、前記発光体の発光波長に応じた波長域のフィルタをさらに備える
    請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記複数のフィルタ及び前記発光波長に応じた波長域のフィルタは、XYZ表色系の等色関数の線形変換により得られる波長域に対応する分光感度特性を有する
    請求項2に記載の読取装置。
  4. 前記発光体の発光波長は、青色を含み、
    前記蛍光体の蛍光波長は、赤色及び緑色を含む
    請求項2又は3に記載の読取装置。
  5. 前記発光体の発光波長は、紫外領域を含み、
    前記蛍光体の蛍光波長は、赤色、緑色及び青色を含む
    請求項1に記載の読取装置。
  6. 前記光源からの光を、あらかじめ決められた領域に照射されるように導く導光部材と、
    前記光源から照射されて前記導光部材に入射する光を拡散させる拡散部材と
    を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の読取装置。
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