JP2015082786A - モニター装置の放熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示面からの放熱効果が十分ではない小型のモニター装置における放熱効果を高めることが可能な放熱構造を提供するものである。
【解決手段】モニター装置2をカメラの背面カバー1Rに支持させるための支持板6を備えている。支持板6は熱伝導部材で構成されてカメラボディ1に配設されている撮像素子ユニット5の高発熱部品53とモニター装置2との間に配設され、モニター装置2に対して所定の空隙dをもって対向配置され、一部において背面カバー1に固定された状態でモニター装置2を背面カバー1Rに支持している。高発熱部品53の熱は支持板6に伝導されて当該支持板6において拡散され、支持板6の固定部位から背面カバー1Rに伝導かつ放熱される。支持板6とモニター装置2との間の空隙dの断熱効果により支持板6の熱がモニター装置2に伝導することが抑制される。
【選択図】 図6

Description

本発明はLCD(液晶表示装置)等のディスプレイパネルで構成されるモニター装置の放熱構造に関し、特にデジタルカメラに適用して好適な放熱構造に関するものである。
デジタルカメラではLCDパネル等からなるモニター装置が備えられることが多い。この種のモニター装置はカメラボディの背面側に配置されるが、このカメラボディ内の背面に近い領域には通常CCD撮像素子やCMOS撮像素子等を含む撮像素子ユニットが配設される。この撮像素子ユニットは撮像素子を駆動するための電子回路構体が含まれているが、当該撮像素子ユニットの前側領域は撮像面として構成されるため、この電子回路構体は撮像ユニットの背面側に配置される。そのため、カメラボディ内においては、撮像素子ユニットの電子回路構体はモニター装置に対向した状態で近接配置されることになり、電子回路構体を構成する各種電子部品で発生した熱がモニター装置に伝熱され、モニター装置は熱的影響を受ける。例えば、LCDパネルの場合には温度変化によって色相が変化するなどの現象が発生し易く、特に60℃以上になると画面が黒くなるなどの表示不良が発生する。そのため、モニター装置が60℃以上にならないように構成することが要求される。
特許文献1では、LCDパネルを含むディスプレイパネルでの熱的影響を緩和するために、ディスプレイパネルの裏面、すなわちディスプレイ表示面と反対側の内面に、熱伝導性の高い材料からなる板状のLCD固定フレームを密着状態に配設し、電子部品で発生した熱をこのLCD固定フレームで拡散して均等化した状態でディスプレイパネルに伝熱し、このディスプレイパネルの表示面側から放熱する技術が提案されている。
特開2006−32615号公報
特許文献1の技術は、ディプレイパネルの表面側(表示面側)から放熱を行っているため、LCD固定フレームをディスプレイパネルの裏面に密着状態に配設し、LCD固定フレームに伝えられてきた熱を直ちにディスプレイパネルに伝熱する構成がとられている。そのため、特許文献1の技術は表示面の面積が大きくて表面からの放熱効果の高いディスプレイパネルの場合には有効であるが、デジタルカメラのモニター装置に用いられているような表示面の面積が小さいディスプレイパネルでは、表示面からの放熱効果も小さく、十分な放熱効果が得られない。その結果、LCD固定フレームから伝えられた熱によりLCDパネル、特にLCDが熱ダメージを受け易く、モニター装置の信頼性の点で問題が生じる。
本発明の目的は、表示面からの放熱効果が十分ではない小型のモニター装置においても放熱効果を高めることが可能な放熱構造を提供するものである。
本発明は、モニター装置を筐体に支持させるための支持板を備え、支持板は熱伝導性の部材で構成され、モニター装置に対して所定の空隙をもって対向配置された状態で筐体に固定されていることを特徴とする。ここで、支持板は筐体内に配設されている発熱部品とモニター装置との間に配設される。また、支持板は筐体に固定するための固定片と、板厚方向に曲げ加工された当接片を備え、この当接片をモニター装置に当接した状態で筐体に固定されている。
本発明において、好ましくは、支持板はモニター装置とほぼ同じ形状をした矩形に形成され、その周縁の複数部位に筐体に固定するための固定片が形成され、この固定片を除く周縁部位に当接片が形成される。特に、モニター装置は表示パネルと保護パネルが一体に形成されている場合、支持板は少なくとも表示パネルよりも大きく形成され、当接片は保護パネルに当接されることが好ましい。さらに、本発明においては、支持板と発熱部品は熱伝導性部材を介して熱的に結合されることが好ましい。ここで支持板にはモニター装置との干渉を回避するための開口部が形成される。また、熱伝導性を備える第2の板材が前記支持板に近接して配設されており、支持板は当該第2の板材と熱的に結合される。この第2の板材は、例えばカメラの背面カバーに配設されるスイッチの受け板として構成される。
本発明は、例えば、モニター装置はカメラの背面カバーに配設され、支持板は当該カメラの背面カバーに固定される構成とされる。また、カメラは背面カバーに結合されてカメラボディの外観カバーを構成する上面カバーと下面カバーを備える場合、支持板はこれら上面カバーと下面カバーの少なくとも一方と熱的に結合されることが好ましい。例えば、支持板は上面カバーと下面カバーの間に熱伝導性部材を介在させる。あるいは、支持板の一部を上面カバーと下面カバーに接触させる構成とする。
本発明によれば、筐体内の発熱部品で発生した熱は支持板にまで伝熱され、この支持板において速やかにほぼ全面に拡散され、周縁部にまで伝導される。また、支持板で拡散伝導された熱は支持板を固定している部位において筐体に伝導され、筐体から放熱される。これにより、支持板の一部領域に熱が集中して当該領域が高温状態になり、この熱によりモニター装置が熱ダメージを受けることが回避される。さらに、支持板とモニター装置との間に存在する空隙によって断熱効果が得られるので、支持板からモニター装置への輻射による熱の伝導も抑制される。これにより、モニター装置が小型でモニター装置の表面側からの放熱が期待できない場合でもモニター装置の温度上昇が回避でき、モニター装置に対する熱ダメージが防止される。
本発明を適用したデジタル一眼レフカメラのカメラボディを背面方向から見た斜視図。 図1のカメラボディの概略構成を説明するための概略断面構成図。 背面カバーを内面方向から見た斜視図。 背面カバーを内面方向から見た正面図。 背面カバーの要部(モニター装置を配設した領域)の概略部分分解斜視図。 背面カバーの要部の水平拡大断面図。 背面カバーの要部の鉛直拡大断面図。 本発明の変形例の背面カバーの要部の鉛直拡大断面図。 本発明の他の変形例の背面カバーの要部の鉛直拡大断面図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の放熱構造を適用したデジタル一眼レフカメラのカメラボディ1を背面側からみた斜視図である。このカメラボディ1は、図1に表れない内部機構を覆う外観カバーとして、前面カバー(正面カバー)1F、背面カバー1R、上面カバー1U、下面カバー1Dを備えている。カメラボディ1の背面には、ファインダー窓11、方向キー12を含む各種スイッチとともにLCD(液晶)のディスプレイパネルからなるモニター装置2が配設されている。また、カメラボディ1の背面から見て右側面にはメモリ蓋13が配設されており、このメモリ蓋13を開いて汎用の外部記録用媒体(SDカードやCFカード等:以下、メモリーカードと称する)をカメラボディ1内に装填することが可能とされている。他方、前記カメラボディ1の背面から見て左側面にはコネクタ蓋14が配設されており、このコネクタ蓋14を開いて外部バッテリーやUSB等への接続が可能とされている。なお、前記カメラボディ1の上面には、レリーズボタン15、表示装置16、モードダイヤル17等が配設されているが、本発明との関連が少ないのでこれらの説明は省略する。
図2は前記カメラボディ1の前記モニター装置2を含む部位をレンズ鏡筒Lのレンズ光軸に沿って切断した概略断面図である。カメラボディ1の前面(図2の右側)には、同図に鎖線で示すレンズ鏡筒Lを装着するためのマウント18が配設されている。カメラボディ1内にはこのマウント18に臨む位置にミラーボックス3が配設されている。このミラーボックス3内にはクイックリターンミラーとも称されるメインミラー31が配設され、またミラーボックス3の上部領域には前記ファインダー窓11に至るファインダー光学系4が配設されている。このファインダー光学系4は、ピント板41、ペンタプリズム42、視度調整用レンズ43等で構成される。なお、前記ミラーボックス3内には不図示の第2ミラー(サブミラー)およびAFセンサー等が配設されるが、本発明とは直接関係しないため、ここでは説明は省略する。
前記ミラーボックス3の背面側には撮像素子ユニット5が配設されている。この撮像素子ユニット5は、撮像面が正面方向に向けられたCCD撮像素子あるいはCMOS撮像素子からなる撮像素子51と、この撮像素子の背面側に配設されて前記撮像素子51を駆動し、かつ当該撮像素子51で撮像した画像を信号処理するための電子回路構体52とを備えている。この電子回路構体52は、ここでは詳細な説明は省略するが、LSI(半導体集積回路装置)等の高発熱部品53を搭載したメイン回路基板54と、このメイン回路基板54を前記撮像素子51に電気接続するためのフレキシブル配線基板55で構成されている。そして前記電子回路構体52が駆動されたときには、前記高発熱部品53はカメラボディ1内における発熱部品として構成されることになる。そして、この撮像素子ユニット5の背面側に前記モニター装置2が配設されている。
前記モニター装置2は、図3の斜視図と、図4の内面側から見た正面図をそれぞれ示すように前記背面カバー1Rの内面に固定支持されている。図5はモニター装置2の概略分解斜視図であり、当該モニター装置2は背面カバー1Rに開口された矩形のモニター窓101に臨んで配設されており、画像表示を行うための表示パネルとしてのLCDパネル21と、このLCDパネル21で画像表示する表示面としての表面側、すなわちカメラボディ1の背面に向けられた側に密着された保護パネルとしてのガラスパネル22とが一体化されたディスプレイパネルとして構成されている。そして、このモニター装置2は、カメラボディ1の背面に向けられている前記ガラスパネル22の表面を前記モニター用開口101に向けた状態で、前記LCDパネル21の裏面側に配設した支持板6によって前記背面カバー1Rの内面に固定支持されている。なお、前記LCDパネル21の裏面、すなわちカメラボディ1の正面に向けられた面の一部には所要の電子部品を搭載したフレキシブル基板23(図3,4参照)が配設されているが、図5では図示は省略している。なお、以下の説明において、モニター装置2、LCDパネル21、ガラスパネル22の各表面および裏面は、前記したようにカメラボディ1の後方(背面側)に向けられた面を表面、同じくカメラボディ1の前方(正面側)に向けられた面を裏面と称する。
前記モニター装置2は、前記ガラスパネル22の表面が前記モニター窓101の周縁部に当接されるとともに、モニター装置2の裏面側に配設された支持板6が背面カバー1Rの内面に固定されることによって当該背面カバー1Rに支持されている。この支持板6は、熱伝導性の高い材料、例えばアルミニウム、マグネシウム合金、ステンレス、銅等の板材が用いられるが、ここでは軽量なアルミニウムの板材を用いている。この支持板6は、図3〜5に示したように、前記モニター装置2の外形にほぼ等しい大きさに形成され、前記LCDパネル21の裏面に搭載したフレキシブル基板23に搭載した各種電子部品との干渉を回避する領域に開口部63が形成されている。また、前記支持板6の四隅に近い位置には舌片状の固定片61が左右外側に向けて突出される。さらに、これら固定片61が形成されていない上下、左右の各縁部には表面方向、すなわちカメラボディ1の背面方向に向けて板厚方向にほぼ直角に曲げ加工された当接片62が形成されている。この当接片62は支持板6の縁部の一部、あるいは縁部の所要長さ領域の部位が曲げ加工された上でその先端を表面方向に向けて突出された構成のものとして形成されている。これらの当接片62の曲げ長さ、すなわちカメラボディ1の背面側に向けられた支持板6の表面から当接片62の先端までの高さ寸法は前記LCDパネル21の板厚寸法よりも幾分大きく形成されており、これら当接片62の先端はモニター装置2の周縁部、すなわち前記ガラスパネル22の裏面の周縁部に当接されるようになっている。
図6はモニター装置2を含む領域の前記背面カバー1Rの水平拡大断面図、図7は同じく鉛直方向の断面図である。前記モニター装置2は、前記ガラスパネル22の表面の周縁部に形成した段部221が前記モニター窓101の周縁部に係合されている。そして、前記支持板6は前記モニター装置2の裏面側を覆うように配置された上で、前記四隅近傍の固定片61において熱伝導性の良い鉄系材料、例えばキルド鋼等からなるビス(小ネジ)64により前記背面カバー1Rの内面に設けたボス102にネジ止め固定されている。これと同時に、当該支持板6の周縁の当接片62は前記ガラスパネル22の裏面の周縁部に当接され、この当接力によってガラスパネル22を前記モニター窓101の周縁部に押圧する。このようにして背面カバー1Rに固定された支持板6は、前記したように当接片62の高さ寸法が所定の寸法に設定されていることによって、当該支持板6のモニター装置2に対向される表面は当該モニター装置2の裏面、すなわち前記LCDパネル21の裏面に対して所要の空隙dをもって対向配置される。したがって、モニター装置2は支持板6によって背面カバー1Rに密着されるが、支持板6に対しては空隙dを保った状態で背面カバー1Rに支持されることになる。
そして、この背面カバー1Rを前記前面カバー1Fと上面カバー1Uと下面カバー1Dに結合して前記カメラボディ1の外観カバーを構成したときには、図2に示したカメラボディ1の内部構造からも分かるように、前記支持板6の裏面は前記撮像素子ユニット5の背面に対向配置される。この撮像素子ユニット5の背面側には前記電子回路構体52が配設されているので、支持板6は裏面が当該電子回路構体52に対向配置される。そして、このように配置された支持板6は、電子回路構体52に搭載されている高発熱部品53に対向する領域において、支持板6の裏面と高発熱部品53の背面との間に熱伝導部材65が介在される。このとき高発熱部品53の表面に熱伝導部材65の一方の面を接触ないし接着し、この熱伝導部材65の他方の面を前記支持板6の裏面に接触ないし接着することで、高発熱部品53と支持板6を熱的に結合した構成が得られる。ここでは、熱伝導部材65として熱伝導性に優れたシリコーンゴムを用いているので、熱伝導部材65は自身のクッション性によって高発熱部品53に対して当接ストレスを与えることはなく、その一方で熱伝導部材65は高発熱部品53に対して密着されて高発熱部品53からの熱伝導効率を高めることが可能になる。
また、この実施形態では、図3,4に示したように、前記背面カバー1の内面の前記モニター装置2および支持板6に隣りあった領域、すなわち図1に示した4方向キー12が配設された領域に、当該4方向キー12の接点部を構成するためにも用いられるキー受け板7が配設されている。このキー受け板7は機械的な強度が高く、かつ熱伝導性に優れたステンレスの板材で形成されており、図4の左側の複数箇所においてビス71によって前記背面カバー1Rに固定されている。また、キー受け板7の図4の右側の一部が前記支持板6の固定片61と板厚方向に重ねられており、その上で固定片61においてビス64により支持板6とともに背面カバー1Rに共締めされている。この支持板6とキー受け板7の一体的な固定構造により、支持板6はキー受け板7に対して熱的にも結合されることになる。なお、このキー受け板7の裏面側(カメラボディ1の正面側)には前記したメモリーカードが内装されることになる。
この構造によれば、撮像素子ユニット5を駆動しているときにその電子回路構体52で発生した熱、特に高発熱部品53で発生した熱は、その殆どが熱伝導部材65に吸熱され、この熱伝導部材65を介して支持板6にまで伝導される。支持板6に伝導された熱は、支持板6の高い熱伝導性によって速やかに支持板6のほぼ全面に拡散され、周縁部にまで伝導される。これにより、支持板6の一部領域、ないしこれに対応したカメラボディ内の一部領域に熱が集中して当該領域が高温状態になることが回避される。そして、この周縁部に設けた固定片61と、これを固定しているビス64を介して背面カバー1Rに伝導される。背面カバー1Rは通常では材料としてマグネシウム合金を用いているので、支持板6からの熱を速やかに背面カバー1Rの全体に伝熱し、ここから放熱させる。また、支持板6の当接片62にまで伝導された熱は当接されているガラスパネル22の周縁部に伝導される。この周縁部は背面カバー1Rのモニター窓101の周縁部に係合されているので、周縁部に伝導された熱もここから背面カバー1Rに伝導される。このとき、一部の熱はガラスパネル22の表面からも放熱される。ここで、当接片62はLCDパネル21には直接接触していないので、熱がLCDパネル21に伝導されることは少ない。なお、当接片62とガラスパネル22との当接面に熱伝導性の高い接着剤を塗布することで、モニター装置2の支持強度を高めるとともに、支持板6からガラスパネル22への熱伝導性を高めることもできる。
一方、支持板6においてキー受け板7が存在する側に伝導された熱は、一部は固定片61とビス64を介してキー受け板7に伝導され、他の一部は背面カバー1Rに伝導される。キー受け板7に伝導された熱は、キー受け板7の全面にまで拡散されるのでキー受け板7の一部領域に熱が集中して高温状態になることが回避できる。また、キー受け板7に拡散された熱はキー受け板7を背面カバー1Rに固定しているビス71や背面カバーに直接接触している部分から背面カバー1Rに伝導される。これにより、撮像素子ユニット5の高発熱部品53で発生した熱を支持板6からキー受け板7にまで伝導させ、ここから背面カバー1Rに伝導させることによっても放熱することが可能になる。このキー受け板7が配設されるのは、図1に示したようにカメラボディ1を背面側から見たときの右側、すなわち撮影者が撮影時にカメラボディ1をグリップする部位であるので、当該カメラボディ1のグリップする部位が熱くなることが防止され、撮影者に違和感を生じさせることもない。
他方、この構成では、高発熱部品53の熱が支持板6に伝導されても、支持板6の表面とモニター装置2の裏面との間には前記したように空隙dが形成されているので、この空隙dにおける空気の断熱効果によって支持板6の熱がモニター装置2に伝導されることが抑制される。特に、モニター装置2の裏面側にあって支持板6に対向配置されているLCDパネル21への熱の伝導が抑制される。そのため、モニター装置2が小型でモニター装置2の表面側からの放熱が期待できなくても、モニター装置2の温度上昇が回避でき、特にLCDパネル21に対する熱ダメージが防止される。また、支持板6に伝導された熱は空隙dの空気を介して輻射によってLCDパネル21に伝導されることがあるが、支持板6にはフレキシブル基板23等との干渉を回避するための開口部63が設けられており、空隙d内の空気はこの開口部63を通してカメラボディ1内を循環されるため、空隙d内の空気温度の上昇が抑制でき、輻射によるLCDパネル21の温度上昇も抑制できる。
この実施形態では、支持板6をアルミニウムで構成しているので、モニター装置2のほぼ全面を覆う形状に構成した場合でも支持板6によるカメラボディ1の重量の増加を抑えることができる。アルミニウムで構成したときには、放熱効果を高めるために表面をアルマイト処理してもよい。また、支持板6をアルミニウムで構成することによって機械的な強度は得られ難くなるが、支持板6の周縁部を曲げ加工して当接片62を形成しているので、この当接片62がリブとして機能して支持板6の全体の機械的な強度を高めることもできる。さらに、これと併せて背面カバー1Rにマグネシウム合金を用いることで背面カバー1Rの機械的な強度が確保されるので、支持板6の強度が低いことによるモニター装置2の固定支持の信頼性が低下することはない。
さらに、この実施形態では、支持板6に隣り合ったメモリーカードが内装される領域に対応してキー受け板7を配設しているので、メモリーカードを駆動したときに当該メモリーカードで発生した熱をキー受け板7に伝導させ、このキー受け板7から背面カバー1Rに放熱することができる。また、この実施形態ではキー受け板7を支持板6に連結しているので、撮像素子ユニット5が駆動しない状態のときにメモリーカードを駆動して熱が発生した場合に、当該メモリーカードで発生した熱をキー受け板7から支持板6にまで伝導させ、さらにここからも背面カバー1Rに伝導させることで放熱効果をさらに高めることができる。
実施形態では支持板6と高発熱部品53とを熱結合する構成として、両者の間に熱伝導性部材65を介在させているが、支持板6と高発熱部品53を直接接続させる構成としてもよい。このようにして支持板6と高発熱部品53とを熱的に結合することで、高発熱部品53で発生した熱を高い効率で支持板6に伝導することができ、放熱効果を高める上で有利になる。
ここで、図8にモニター装置2の変形例の縦断面図を示すように、背面カバー1Rに固定した支持板6の上縁部と下縁部にそれぞれストリップ状あるいはシート状の熱伝導性部材66を取着しておき、背面カバー1Rに上面カバー1Uと下面カバー1Dを結合してカメラボディ1の外観カバーを構成したときに、これらの熱伝導部材66の一部を上面カバー1Uと下面カバー1Dの内面に当接した構造となるように構成してもよい。これらの熱伝導部材66を配設することにより、支持板6は上面カバー1Uと下面カバー1Dに熱結合されることになり、高発熱部品53から支持板6に伝導され、かつ支持板6の周縁部にまで伝導された熱は背面カバー1Rのみではなく熱伝導部材66によって上面カバー1Uと下面カバー1Dにも伝導されることになり、これら上面カバー1Uと下面カバー1Dからの放熱を行うことで全体の放熱効果を高めることができる。
あるいは、図9にモニター装置2の異なる変形例の縦断面図を示すように、支持板6は上下方向の寸法をモニター装置2よりも幾分長く形成しておき、支持板6を背面カバー1Rに固定したときに支持板6の上縁部67と下縁部68がモニター装置2の上側縁と下側縁よりもそれぞれ上方および下方に突出した状態となるようにしてもよい。このようにすることで、背面カバー1Rに上面カバー1Uと下面カバー1Dを結合して外観カバーを構成したときに、支持板6の上縁部67と下縁部68がそれぞれ上面カバー1Uと下面カバー1Dの内縁部に当接した状態となり、これらの当接によって支持板6は上面カバー1Uと下面カバー1Dに熱結合されることになる。そのため、高発熱部品53から支持板6に伝導され、かつ支持板6の周縁部にまで伝導された熱は背面カバー1Rのみではなく上面カバー1Uと下面カバー1Dにも伝導されることになり、これら上面カバー1Uと下面カバー1Dからの放熱を行うことで全体の放熱効果を高めることができる。
図8に示した構成については、支持板6の上縁部または下縁部のいずれか一方にのみ熱伝導性部材66を配設し、上面カバー1Uと下面カバー1Dのいずれか一方に熱を伝導して放熱を行うようにしてもよい。同様に、図9に示した構成については、支持板6の上縁部67または下縁部68のいずれか一方のみを突出した状態に形成して上面カバー1Uと下面カバー1Dのいずれか一方のみに当接させて放熱を行うようにしてもよい。さらには、図8と図9の構成を組み合わせるようにしてよい。いずれの場合でも背面カバーのみから放熱を行う場合よりも放熱効果を高めることが可能である。
本発明の放熱構造は、実施形態のような表示パネルとガラスパネルを一体化したディスプレイパネルで構成されるモニター装置に限られるものではなく、他の構成のモニター装置にも適用することができる。特に、熱ダメージを受けることが好ましくない構成要素を備えるモニター装置であれば、本発明の放熱構造を適用することによって信頼性の高いモニター装置を構成することができる。例えば、タッチパネル式のモニター装置では、熱によるタッチ操作検出精度の低下が生じるおそれがあるので放熱効果を高めることが必要とされる。また、本発明は実施形態に記載のカメラのモニター装置に限られるものではなく、携帯端末機等のディスプレイと称される装置の放熱構造として適用しても有効である。
本発明はデジタルカメラ等の発熱部品を備える機器に配設されるモニター装置の放熱構造に採用して有効である。
1 カメラボディ(筐体)
1F 前面カバー
1R 背面カバー(筐体)
1U 上面カバー
1D 下面カバー
2 モニター装置(ディスプレイパネル)
5 撮像素子ユニット
6 支持板
7 キー受け板(第2の板材)
21 LCDパネル
22 ガラスパネル
51 撮像素子
52 電子回路構体
53 高発熱部品
54 メイン回路基板
55 フレキシブル配線基板
61 固定片
62 当接片
63 開口部
64 ビス
65 熱伝導部材
66 熱伝導部材
67 上縁部
68 下縁部
101 モニター窓
102 ボス
221 段部
d 空隙

Claims (14)

  1. ディスプレイパネルで構成されるモニター装置であって、前記モニター装置を筐体に支持させるための支持板を備え、前記支持板は熱伝導性を備える部材で構成され、前記モニター装置に対して所定の空隙をもって対向配置された状態で前記筐体に固定されていることを特徴とするモニター装置の放熱構造。
  2. 前記支持板は前記筐体内に配設されている発熱部品と前記モニター装置との間に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のモニター装置の放熱構造。
  3. 前記支持板は前記筐体に固定するための固定片と、板厚方向に曲げ加工された当接片を備え、この当接片を前記モニター装置に当接した状態で前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモニター装置の放熱構造。
  4. 前記支持板は前記モニター装置とほぼ同じ形状に形成され、その周縁の複数部位に前記筐体に固定するための固定片が形成され、この固定片を除く周縁部位に前記当接片が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のモニター装置の放熱構造。
  5. 前記モニター装置は表示パネルと保護パネルが一体に形成されており、前記支持板は少なくとも前記表示パネルよりも大きく形成され、前記当接片は前記保護パネルに当接していることを特徴とする請求項4に記載のモニター装置の放熱構造。
  6. 前記支持板と前記発熱部品は熱伝導部材を介して熱的に結合されていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のモニター装置の放熱構造。
  7. 前記支持板には前記モニター装置との干渉を回避するための開口部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のモニター装置の放熱構造。
  8. 熱伝導性を備える第2の板材が前記支持板に近接して配設されており、前記支持板は当該第2の板材と熱的に結合されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のモニター装置の放熱構造。
  9. 前記モニター装置はカメラの背面カバーに配設され、前記支持板は当該カメラの背面カバーに固定されて前記モニター装置を支持していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のモニター装置の放熱構造。
  10. 前記第2の板材は前記背面カバーに配設されたスイッチの一部を構成するための当該背面カバーの内面に配設されたキー受け板であることを特徴とする請求項8に記載のモニター装置の放熱構造。
  11. 前記カメラは前記背面カバーに結合されてカメラボディの外観カバーを構成する上面カバーと下面カバーを備え、前記支持板はこれら上面カバーと下面カバーの少なくとも一方と熱的に結合されていることを特徴とする請求項9または10に記載のモニター装置の放熱構造。
  12. 前記支持板は前記上面カバーと下面カバーの間に熱伝導性部材を介在させていることを特徴とする請求項11に記載のモニター装置の放熱構造。
  13. 前記支持板の一部を前記上面カバーと下面カバーの少なくとも一方に接触させていることを特徴とする請求項11に記載のモニター装置の放熱構造。
  14. 前記支持板はアルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のモニター装置の放熱構造。

JP2013220711A 2013-10-24 2013-10-24 モニター装置の放熱構造 Active JP6201627B2 (ja)

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