JP2015082497A - エコマグネシウム空気電池 - Google Patents
エコマグネシウム空気電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015082497A JP2015082497A JP2013232522A JP2013232522A JP2015082497A JP 2015082497 A JP2015082497 A JP 2015082497A JP 2013232522 A JP2013232522 A JP 2013232522A JP 2013232522 A JP2013232522 A JP 2013232522A JP 2015082497 A JP2015082497 A JP 2015082497A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnesium
- air battery
- negative electrode
- alloy
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Cell Separators (AREA)
- Hybrid Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
【課題】 マグネシウム空気電池では、銅やマンガンなどの有害重金属や軽金属を環境中に放出し、環境に影響を与える可能性がある。また、高効率化すなわち材料の使用量を減らし、従来のマグネシウム空気電池よりも少ないマグネシウム使用量にて高い効果を達成する。すなわち環境に対して優しいものを提供することを目的とする。【解決手段】 本発明では正極に炭素繊維を配し酸素吸収を効率化し、材料を減らし、小型化し、導電配線にも有害金属を使用せず、マグネシウム合金以外の金属には鉄、チタン、シリカ以外を使用せず、環境や生物に対し、使用中もしくは廃棄時にも安全な電池であることと、電解液にも非金属元素とアルカリ金属と鉄を使用し有害金属やハロゲン属を含まないことで環境や生物に対して安全な電池を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は燃料電池に関する。
従来のマグネシウム空気電池は、正極に活性炭を配し、導電体には銅などの重金属を配している。
また、電解液にはクエン酸等の天然に産するカルボン酸塩やカルシウム塩や塩化ナトリウム等のハロゲン属化合物と正極集合体には活性炭とマンガン化合物や銅などを配している。
従来のマグネシウム空気電池では、マグネシウムを比較的多く使用しているため、初期電流は大きい物の持続性にかける。また、初期無負荷電圧も最も大きい物で1セル1.5V程度であった。
通常の電池では重金属などが環境破壊の原因となる、また従来のマグネシウム空気電池でも銅などが溶解し環境中に放出される。
高効率化、すなわち材料の使用量を減少させ、従来のマグネシウム空気電池よりも少ないマグネシウム使用量にて高い効果を達成する。すなわち環境に対して優しいものを提供することを目的とする。
従来の技術では無負荷電圧が最高でも1.5V程度で効率化悪い。
本発明では正極に炭素繊維を配し酸素吸収を効率化し、すなわち材料を減らし、小型化し、導電配線にも有害金属を使用せず、マグネシウム合金以外の金属やその化合物には鉄、チタン以外は使用せず、環境や生物に対し使用中もしくは廃棄時にも有害物を含まない安全な電池を提供する。
また、電解液にも非金属元素とアルカリ金属と鉄を使用し有害金属イオンやハロゲン属と危険物や劇物、毒物を含まないことで環境や生物に対して安全な電池を提供する。
上記のように構成することにより小型、低コスト、環境汚染や破壊を最小限度におさえ、人体や動植物にも安全であるエコマグネシウム空気電池を提供する。
本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は本発明に係る一実施例を示す1セルの断面図である。
図1は本発明に係る一実施例を示す1セルの断面図である。
図1に記載の1は負極、金属マグネシウムまたはその合金で、吸水化学繊維4とその外側には隔離膜5を配し、隔離膜を隔て炭素繊維3が配され、炭素繊維に電解液が少量浸透するように、吸水化学繊維6を配する。
吸水化学繊維6にはあらかじめ鉄及び鉄化合物と酸化チタンやリン酸チタニウム、二酸化硅素粉末を含浸させた物を使用し、これらの粉末粒径は隔離膜5の孔径に応じ任意に選ぶ事ができるが、より小さな物が望ましい。また、配合比も任意に選ぶ事ができる。
また、発明者が上記記載している物以外にも触媒としての二酸化マンガンが使用でき酸素供給効果は持続的に認められる。
触媒としての酵素カタラーゼや酸素供給源としての過酸化水素も効果は認められたが前者は電解液中での変性により短期間にてその性能は低下し、後者は常時点滴のように少量ずつ追加せねば持続性はない。
吸水化学繊維4と6にはいわゆる不織布と呼ばれる繊維を配し、吸水化学繊維4には保水力の高い物を使用し、6には比較的低い通気性の良い物を使用する。隔離膜5にはメンブランフィルター様の平均孔径200ナノメータのポリエチレン製膜を配する。
炭素繊維3は原料である糸状炭素繊維を巻線し、その巻線との間に吸水化学繊維6を配した形状となり、炭素繊維の外側には吸気孔を有する保護管9を配する。
吸水化学繊維4は負極マグネシウムもしくはその合金1から溶解されるマグネシウムを溶解しやすくするための層で電解液を多く含み、溶解されたマグネシウムが即座にキレート化され沈殿せず負極表面に蓄積せず、発電容量を保つ目的で配置される。
もし、この吸水化学繊維4を配置さない、直接負極マグネシウムもしくはその合金に隔離膜5を配した場合はマグネシウムが溶解したときに隔離膜上でキレート化される前に水酸基と反応し、沈殿を起こし、負極の反応面積を減少させ不活性化させ、電圧低下とともに、電流が急激に低下することを確認した。
そのため、負極マグネシウムもしくはその合金1と正極炭素繊維3を含む集合体の間には、吸水化学繊維4と隔離膜5様の2層以上の物質を配さなければならない。
脱気口h1はマグネシウムと溶解液が反応する際気体が発生する場合がある。その気体を外部に放出できる空間で、負極マグネシウム及びその合金量が多いもしくは表面積が大きい場合はこの脱気口が必要となるが、小さな物で隔離膜を経て脱気でき、反応に阻害のない場合は設ける必要はない。
蓋8は炭素繊維3が負極1と接し短絡するのを防ぐためのもので、隔離膜内部にも短絡防止密閉ができる短絡防止絶縁7を樹脂にて施した。
気層空間12は効率よく外部空気が取り入れることのできる空間であることと、保護管9には空気を取り入れるのに十分な孔が施されている。
この気層空間12に図5に示すよう炭素繊維3を綿状にしたものを綿状炭素繊維3cとし、空間を持たせ配置することもでき、その綿状炭素繊維3cに鉄及びその化合物やチタンやその化合物、二酸化硅素を付着させ配置することや、その配置により図5では図1様には吸水化学繊維6を保水層まで配しているが、排除することもできる。また、図1と図5には隔離膜5bにて負極を封じているがこれを図3隔離膜5a様に排除することもできる。
マグネシウムの使用量に応じ、電解液量と溶媒量が変わる、すなわちマグネシウムの溶出に伴う沈殿を防止する反応溶媒量と溶液量を保つために保水層11を設け保水用化学繊維10を配し、電解液を反応層に供給する構造である。
保水層11は図1では下面に配置された図であるが、左右、上下に1つ以上設けることができる。
正極配線2は同じく炭素繊維3同様のものを糸状に配し使用したもので、図1の3様に樹脂などで被覆することもできる。また負極配線にマグネシウムまたはその合金をそのまま用いるか、炭素繊維にて配線することができる。
また、炭素繊維3は糸状、布状、綿状、圧縮させた立体構造や絨毯や、動物の毛のように針状に配して使用することができ、その導電性と酸素吸収すなわち、正極反応速度を任意の速度にできる構造であればいかなる形態にでもできる。
図5の炭素繊維の布状もしくは糸状のものを隔離膜5の上に配し、化学繊維の糸16Zで負極に圧力をかけ巻き付けることもできる。
図2は本発明の一実施例を示す直列配線図である。
本図では図1に示す全体をセル90とし三セルを直列に配線したときの図である。
すべての配線に炭素繊維配線2を用い、負荷13への配線は負荷端子に炭素繊維と負荷端子2aと負荷端子13aを固定樹脂キャップ15にて固定している。また、セル同士の配線も負極1と正極炭素繊維3から配線された炭素繊維配線2にて樹脂キャップ14にて固定される。
図2に示す炭素繊維配線2aを排除し、負荷端子13aを直接負極マグネシウムもしくはマグネシウム合金1aに接続することもできる。
それぞれの配線固定キャップ13及び14はキャップでなくとも接着やカシメ、熱収縮チューブ、糸での巻き付け固定、樹脂でなくとも鉄箔、針金様のものやアルミなど固定できその目的を達する物であればいかような物でも使用可能である。
この配線時、炭素繊維配線2が電解液を吸収し、被配線側の負極や負荷端子を腐食することがあるため、この配線の中間位置のどこかに接着剤様の樹脂塗布にて電解液浸透が炭素繊維配線の一定位置にて遮断できる構造が望ましい。電解液に触れない配線ではその限りではない。
図2は直列配置を示すものであるが、図1の一セルを図13様に並列2個以上配置することもできる。並列に配置された配線は図13ではマグネシウム及びその合金1aにて配置されているが、炭素繊維やチタンなどの導線や板を使用することもできる。
この方法は空間的余裕が無い場合に1セル内に複数の負極1を配し空間を小さくし電池容量を上昇させることができる。
図1に記載の吸水化学繊維4及び6には化学繊維のほか、ウレタンに代表する多孔樹脂、多孔質セラミック、天然繊維を用いることも可能である。しかし、pHが低いまたは高い設定や電解液電気伝導度が大きい、酸化還元電位が高い設定には加水分解等の腐食や変性が起こるため、天然繊維は避けるべきである。
隔離膜5には化学繊維、セラミック、天然繊維、多孔質樹脂などのものが使用できる。しかし、細孔径は50ミクロメータ以下でなければならない。なぜなら正極に配される鉄やその化合物、チタン化合物、二酸化硅素など、微粉体が隔離膜5を通過し、負極に達し、内部抵抗を変化させるからである。また、上記粉末粒径を大きくすれば比表面積が低下し、配合量が多くなるほか、内部電気損失がおこるため効率的ではない。隔離膜5の孔径は1ミクロメータ以下のものが最適である。
上記粉体を樹脂等で固定する方法もあるが効率低下が見られるため固定は最善とは言えない。中空糸にこれらの粉体を挿入する方法やカーボンナノチューブと混合する方法などでは効果は認められる。
発明者が用いた隔離膜5は平均孔径200ナノロメータのもので分布孔径100〜500ナノメータのものだ。この膜を必要があれば親水処理をして使用することで正極に配された粒子はおろか、溶解鉄の負極への移行も減少させる事ができた。
発明者が用いた電解液はアルカリ金属正イオンと還元性硫化物塩とリン酸塩を負イオンとし配した物である。これらは、還元作用とpHの変動減少、リン酸塩によるMg溶解イオンのキレート作用である。これらの溶媒は食品添加物にも指定される安全な物である。
また、EDTAやNTAに代表する人工キレート剤も溶出マグネシウムキレート作用に大きな効果がある。
クエン酸やリンゴ酸、フマール酸に代表する天然にも存在するカルボン酸では一定のキレート能力と酸度を要するが使用時に、一定濃度を超えると電解液に粘性が発生し、隔離膜の作用を阻害するほか、電解液pHや電気伝導度により不安定になることや、酸化環境下では分解が早くなる。また、電解液を製品にて乾燥保管時に吸湿し、自己放電も認められるため使用には問題があった。
本発明では電解液の接触箇所に溶解する金属が任意の鉄以外配されていないため、電解液pHや電気伝導度、還元度、酸化度は自由に設定することができる。電解液に溶解する重金属や軽金属、アルカリ同類金属を配すると、その溶解によりマグネシウムイオンのキレート作用を阻害するほか、電解液pHや電気伝導度の設定により電解腐食をおこし、短絡、断線による通電停止や効率低下、悪くは重金属や軽金属溶解にて使用時もしくは廃棄時に生物や環境への影響が懸念される。
使用される正極集合体の炭素繊維や鉄及びその化合物やチタンやその化合物や二酸化硅素と電解液に使用される溶媒の原材料純度が低い場合、キレート作用を阻害し、酸度の保持を阻害し、還元度の低下を発生させ、強いては重金属などの有害物質が電解液へ溶解するため、電解液への指定された元素以外の溶解濃度は1000ppm以下でなければならない。但し、外部から溶液である水を供給する場合はその水に含まれる不純物量はその限りではない。
上記記載の構造にて、マグネシウム合金1を電解液に接する面を125ミリ平米片面で0.1グラムの重量を用い図1様に配し、吸水化学繊維6に鉄と酸化鉄混合物とチタン化合物と二酸化硅素を任意に混合し配したものを例1とした。これらの粒子径は0.5〜10ミクロメータである。
本発明の実施例では、保水化学繊維10とあるが、保水性の電解液に影響を与えない保水物、例えばゲルやウレタンなどのものも使用可能であり、保水させない液体として保水層11に蓄えることもできる。保水層11の保水物はその電解液pHや電気伝導度に影響を与えない耐腐蝕物であればどのような物でも使用できる。
また、電解液をあらかじめ、袋や蓋のようなもので密閉し、吸水化学繊維4と6と分離し使用時にその袋や蓋を開け吸水化学繊維4と6に電解液を保水層11から供給することもできる。
電解液を粉末や顆粒、結晶状にて保水層11に配置することが出来きるほか、保水化学繊維10に含浸させ、乾燥させ、使用時に水を注入することもできる。
電解液溶媒を上記のように乾燥状態にて保存し、使用時に水を注入する場合、使用される水は淡水様の低電気伝導度水でなければならない。
保存方法として、エコマグネシウム空気電池完成品をアルミパックなどの密閉袋もしくは容器に脱気、除湿もしくは不活性ガスを注入し、密閉すればその保存時間は延長される。
アルミパックなどの密閉袋もしくは容器は、空気中の気体と交換されにくい、空気中湿度を遮断しやすい構造の物で目的を達す物であれば、いかような材質形態のものを使用することができる。
電解液には無機還元性硫化物と無機リン酸化合物とEDTAを任意の割合で水に溶解させたものを5ミリリットル保水層11に投液した。
このときの電解液はpH4〜4.5であり、電気伝導度も海水のそれよりかなり高い値を示すため、有害重金属や軽金属が配置されていればたちまち電解腐食を起こし、金属が溶液に溶解してしまうほか、配線や正極集合体が破壊される。
図1の一セルの無負荷電圧は1.67V、図1セルを図2様に三個直列に配置し、LED 規格0.06W 実測3.0V、6.3mAを負荷とした。
初期電圧2.90V、連続点灯1時間後2.87V。100時間2.85V、200時間2.81V、そのときの電流は1.5mAという結果である。
上記ものは連続点灯にて、保水層11の電解液が蒸発してほぼ無くなれば随時水道水を追加し、連続点灯680時間経過し、そのときの電圧は2.69V 0.13mAである。
このことから、マグネシウム使用量が少なくとも、持続性をもたせその容量を引き出すことが可能となった。
また、従来の技術では溶解する重金属や軽金属が任意に正極や配線に配されているが本発明のエコマグネシウム電池ではそれを配さない構造が可能となる。
特許第5192613のものは、直列配置時に電解液を分離していないため、自己放電や短絡が起こりやすい。このことも電解液をそれぞれのセルにて独立させることで解決された。
また、図1に記載された例1では負極1はマグネシウム合金板を使用しているが、円柱形、円筒形、板を波板のようにして表面積を増やした形状や顆粒や粉末も使用できる。
図3は本発明における一実施例の1セル断面図である。反応部の構造は図1に示す構造と図1に示す隔離膜5bと脱気口配管ho2と正極配線2を除いては同じである。
図3によれば負極吸水化学繊維4aと正極吸水化学繊維6aをそれぞれの電解液保水層11aと11bの保水化学繊維10aと10bから供給される構造となっている。
また、このときの隔離膜5aは先に記載した図1のものより更に小さい孔径を持つ浸透膜を使用している。この浸透膜の孔径は10ナノメータ程度のもので、大きな分子イオンや粒子、正の水和をしたクラスタの大きなものなどを正負極で分離することができる。
さらに小さな孔径浸透膜を使用することも可能であるが、常圧では発電効率が低下する。
また、孔径の小さな隔離膜5を使用する際、電解液に活性剤を投与するとその効果は上昇する。
活性剤には非イオン性活性剤が最適で次いで陽イオン活性剤、両性イオン活性剤、負イオン活性剤の順で優位性が認められる。ただし、その電解液のpHと電気伝導度や溶液酸化還元電位に耐性を持つ物でなければ逆に効果が低減するので注意が必要である。
図1では蓋8に脱気できる空間を設けているが、図3のho2の様に脱気配管することもできる。
この配管は図1に記載の脱気口1では、その空間から電解液が外部に浸透し、負極を隔離膜外部で腐食することを回避するためのものである。
そのため、樹脂など腐食されない管状の物を用い脱気配管ho2とすることができる。
また、脱気配管ho2の内径が小さな場合、電解液も同時に外部へ移動することがある。そのため、図3には記載されていないが、脱気配管を保水層11aに配管し、電解液を滴下する構造にすることが望ましい。図1の様に正極及び負極にて電解液を分離していない場合はその滴下は正極へ行えばよい。
この配管により、負極吸水化学繊維4の電解液がゆっくりと循環しマグネシウムの沈殿を更におさえるすなわち容量や反応速度を保てることができた。
先に述べた隔離膜5の孔径を10ナノメータ以下の物を使用する場合、基礎試験では隔離膜内側負極部分を陰圧にするもしくは電解液を循環させることでその効果は認められた。これは例1の物でも同じ結果であった。
強制的にセパレータ内側負極部分を陰圧にするもしくは電解液を循環させることは脱気管ho2を吸引もしくは電解液を注入することで解決された。
吸引の場合望ましくは図1に記載の粒子隔離膜5bの配されない図3様構造で、注液は、図1様に隔離膜にて負極がすべて覆われている構造である。
図3に記載された構造では負極電解液にはキレート性溶解物を配し、正極には水溶性鉄化合物を分けて溶解することができる。
このときに配置するイオンは正極電解液ではイオン半径の大きなカリウムではなく小さなナトリウムを配置するほうが良い。なぜなら前者は負の水和で後者は正の水和にて、水分子クラスタを細分化しにくく、正極負極にて物質の移動を遅らせることができるからである。
無論図3の構造でチタン化合物粒子や二酸化硅素粒子、鉄やその化合物粒子も先に述べた例1より小さな物を利用することが可能である。
図3によれば正極配線2の変わりに炭素棒29が配されている。これは、図1では炭素繊維3そのものが正電極となっているが、この図では炭素棒が正電極となる構造である。
この構造では正極端子は炭素棒の電解液に接しない部分を端子や配線として用い、図1の正極配線2では電解液が炭素繊維を伝わり、相手方端子を腐蝕することが認められることがあるがそれを回避することができる。
この炭素棒29には棒でなくとも板状の物や円筒形、円柱形、角形のものが使用可能である。
図2と同じよう3セルを配線しLEDを負荷として実施した試験では例1より図3様のほうが初期電圧約4%高い電圧の確保し、その電圧降下率は500時間で3%の改善に成功した。
無負荷電圧は使用負極マグネシウムもしくはその合金の使用量に一定の表面積以上は左右されず一定であるが、表面積を増やすことにより、負荷をかけたときの電圧降下が少なくなる。
図1や図3に記載の吸水層11の電解液が鉄の溶解や酸化により茶色く色が付くことがある。
これらの解消手段として、正極に配される吸水化学繊維6を保水層11の電解液に触れないようにすることにより解消できる。
図1では化学繊維6が保水層電解液に達しない構造で、図3で有れば保水層11bを排除する。
このとき、負極より隔離膜を浸透した電解液が正極に徐々に達し発電が開始されるため、発電にタイムラグが発生し、徐々に電流値が上がることになる。
電解液が外部に漏れた時に生物等に害は認められないが、外観という観点からこのような構造も視野に入れることができる。
上記説明は図1の吸水化学繊維6が保水層11に達していないのと同じ意味である。
この構造での特性は実施例3とほぼ同じであることを確認した。
ここで、例1のものと同じマグネシウム合金を使用し、1セル重量を0.15g、表面積を1.5倍とした物を1セルとし、それを図2記載は3セルであるが、2セル直列に配置し、例1同様の試験をした。
負荷動向は例1とほぼ同じ結果を示し、本発明の構造では表面積を増やせば負荷電流が上昇し、1セル電圧降下が少なくなることが確認された。
図1の構造と同じもので、図2様にセル90を4セル連結し、負荷にLED0.06W、実測3V、7.9mAのものとし、電解液に電解液は酸化性無機硫化物と無機リン酸化合物とEDTAを配合した物を保水層11に各5ml投与した。
酸化性物として電解液のpHの調整も必要な物もあるが、過ホウ酸塩、過マンガン酸塩や過酸化ナトリウムなどの過酸化物並びに亜硝酸塩と硝酸塩の化合物も溶解可能でその効果も高い結果を得た。
このときの4セルマグネシウム合金の合計量は、0.36gで無負荷電圧は8.8Vを上回り、負荷をかけて15分後、負荷電圧2.73Vであった。
その後、保水層の電解液が約1/5になった時点で水道水を2ml追加し、85時間目にて2回目の水道水追加を行い、以降は電解液が乾燥しても水道水の追加は控え、232時間後保水層11の電解液が完全乾燥した。
そのときの無負荷電圧は4セル合計で5.70V、負荷電圧は2.54Vであった。その後59時間乾燥状態を保った後の無負荷電圧は5.43Vで負荷電圧は2.473Vであった。
乾燥状態から60時間後、水槽水を各保水層11に5ml注入し、14時間後に測定した無負荷電圧は5.52Vで負荷電圧は2.47Vであった。
例1の表面積を33倍にした物で図1同様の形態にて、2セルを直列配置し、規格1W、LED実測3V、72mAを負荷としたものを実施例とした。
ここで使用した電解液は酸化性無機硫化物と無機リン酸化合物とEDTAである。
EDTA(アミノカルボン酸塩)の変わりにNTAやHEDP(ホスホン酸塩)やグルコン酸塩を用いた実施でも同じように効果が認められた。
EDTA(アミノカルボン酸塩)の変わりにNTAやHEDP(ホスホン酸塩)やグルコン酸塩を用いた実施でも同じように効果が認められた。
初期1セルの無負荷電圧は2.2V程度で負荷をかけると、2セル直列にて2.95Vまで降下し、電流値は61mAで1時間後、電圧は2.92Vに低下し、電流値は56mA、19時間後、電圧は2.84V、電流値42mAであったがそれ以降急激に電圧低下が認められた。
この構造は図4に示す、保護管9の変わりに、孔のあいたポリエチレン製布9rを電解液水分蒸発防止のために密閉せず覆った。但し、図4に示す気層空間12は十分な体積を必要とする。
また、吸水化学繊維6rを図4様に、炭素繊維3の外側に配し、吸水化学繊維6rにはあらかじめ鉄及び鉄化合物とチタン化合物や二酸化硅素粉末を含浸させた物を使用した。
本発明では、上記の様に表面積により電流値を設定し、直列配置により電圧を設定することで、その用途に合致した仕様を決めることができる。
今までに記載したエコマグネシウム空気電池ではマグネシウムが溶解し、正極集合体との距離が徐々に離れてしまう欠点がある。
これは数グラムのマグネシウムまたはその合金を用い、負荷の小さな物や、その厚度が0.5mm以下で表面積が小さいものを配する場合は電流値も小さく、正極負極間距離は大きな問題とはならなかった。
しかし、数ワット以上の例えば上記実施例のLED1Wなど初期電流は大きい物は計時変化とともに比較的電流値の低下が早い。
その解決手段として負極と正極集合体の距離を一定に保つ実施例を図6に示す。
図6は図5に示す構造に負極マグネシウムまたはその合金と正極炭素繊維3を化学吸水繊維4と隔離膜5を挟んで、挟み具16にて洗濯挟みの様に挟み、その距離を一定に保つようにした。ここで、全体に圧力ができるだけ均一にかかるよう、通気性や電解液の浸透を阻害しない圧力板15を配した。
図7は図6を上面から見た図でバネ16により圧力を調整している。
このことによりマグネシウムが溶解し、徐々に負極と正極集合体の距離が遠ざかることを防止し、一定に保つ事ができる。すなわち電圧や電流を一定に保つことが出来きる事になる。
この構造で前述のLED1Wを負荷とした場合、降下電圧と降下電流は挟み具16の効果により、初期無負荷電圧は1セル2.4Vに達し、19時間内の電圧降下率も従来と比較し5%程度改善され、19時間以降も電圧が急激に下がることが無く早く電池容量を取り出せることになった。
図8はバネを使用しない構造の挟み具16Aで、すべて樹脂にて構成され樹脂の弾力によりその距離を一定に保つ。
図9は挟み具16Aを使用した実施例で負極が溶解し、その厚みが薄くなればその挟み具16Aの弾力にてその距離を一定に保つことができる。また、図9では挟み具16Aを1個使用した図であるが、複数使用することが出来、その圧力をかける位置により弾力の違う挟み具16A様のその目的を果すものであればいかようなものも使用できる。
次に、負極と正極に図7及び図9様に圧力をかけた場合、吸水化学繊維4の体積が圧力により縮小するということがある。
その解決手段として図10に示す圧力板15A様に波板のように波をもたせ、矢印yから圧力をかければ波板状の谷間は空間が確保され、電解液が保たれる構造となる。この構造では、初期電圧は低くなるものの持続性が改善される。
図には記載していないが圧力板15を吸盤状のような形状にして、中心を押さえれば全体に均一に圧力をかけることもできる。
また、図11のように負極マグネシウムもしくはその合金をプレスし、波板状に配致し、圧力板15にて矢印y方向に圧力をかけると図10と同じ効果が認められた。
図12に示す圧力板15Bは圧力板15を立体構造にした物でその圧力がかからない空間部に綿状炭素繊維3cを配し、必要に伴い、鉄やその化合物やチタン化合物や二酸化硅素をあらかじめ吸着させた吸収化学繊維6を配した図である。図では圧力板Bに空気の通る孔は設けられていないが必要に応じその孔を設けることもできる。
この構造でも図9や図10に記載する物と同じような効果が認められた。
これらの吸水化学繊維4の体積を確保する方法での上記波板状圧力板15Aや15Bは波板状などの形状で記載されているが、点状に配置することもできる。波板状に配置する場合は、保水層に対して、谷間(溝)が貫通していることが望ましい。
図11の負極マグネシウムもしくはその合金1は波板状であるが、粉体や顆粒なと
圧力をかけたとき吸水化学繊維4の体積が小さすぎず一定体積を確保できる構造であれば良い。
圧力をかけたとき吸水化学繊維4の体積が小さすぎず一定体積を確保できる構造であれば良い。
図10及び図11に示す構造にて、図7に示す構造より計時変化による電圧や電流の降下をさらに低くし、30時間で変化率が図1構造に比較し従来のそれより電流値を7%程度改善することに成功した。
短時間に高出力給電する実施例を示す。図14は図1の構造と同じであるが、負極を正極と完全に隔離膜5にて遮断し、正極を片側1面に配した正面からみた平面図である。
この平面図14は図15に示す物で横方向に長く制作し、マグネシウム合金1の厚度は0.1mmで高さ30mm幅58mmを使用し、重量は1セル実測0.3gである。
このものを図15矢印R方向にロール状に巻き取り、図16様にして直径20mmの樹脂管に収めた物が立体図17である。
図15に記載の注入口4hは円筒形の隔離膜で電解液を保水層11から直接負極に注入できる構造となっている。
この注入口4hは先に述べた図3の脱気管の役割も果たすことになる。
この構造ではロール状に巻くことにより自然に負極と正極の距離が図6に示した状態と同じになる。
この構造にて電解液を注入して、3分後、1セル無負荷電圧は2.55Vとなった。このセルを2セル直列に連結した物に1WのLEDを負荷としたときに、先に示した1WLEDよりは低い電圧2.88Vを示したが、マグネシウム合金の厚度が小さいため、2時間程度で電流が急激に降下した。この降下原因はマグネシウム合金の溶解に伴い導電体となる合金部分が損傷し通電が停止したことによる。
しかし、マグネシウムの量が少ないにも関わらず短時間に容量を取り出すことに成功した。
このときの電解液は酸化性硫化物とリン酸化合物とEDTAである。
本発明の電気的容量抽出についての実施例を示す。
図5に記載の構造にて、収縮ポリウレタン繊維16Zを隔離膜5の外側に配した炭素繊維3に任意に巻き付け圧力を掛けた構造にて、図1や図3に記載の脱気口hoは配さない構造である。
図5に記載の構造にて、収縮ポリウレタン繊維16Zを隔離膜5の外側に配した炭素繊維3に任意に巻き付け圧力を掛けた構造にて、図1や図3に記載の脱気口hoは配さない構造である。
また、下部保水層11中の保水化学繊維10は配さず、保水層蓋11Zを設け傾けても保水層の電解液がこぼれ出ない構造としている。
この図5の構造は図1とは違い、負極から電解液が正極に透過する構造であり、任意に正極へ保水層11から直接正極へは達しない構造である。
前述記載の構造の物をBとし、もう一つは同じ構造で16Zにナイロン製糸を配した物をAとし、もう一つは図には記載されていないが、吸水繊維3と隔離膜6の間に網状の厚度0.25mm、メッシュ0.2mmの硬質ポリエチレンを配し、正極と負極の間に3種のものを配したものをCとした。
Aに用いたマグネシウム合金の重量は0.11gで電解液接触表面積は2.00平方センチメートル。Bではそれが0.18g、3.11平方センチメートル。Cでは0.17g、3.54平方センチメートルである。
これらに酸化性電解溶媒と非イオン性酸性界面活性剤を任意の量配合した粉末を保水層11に配置し、すべて同じ条件にて水道水10mlを投与した。
負荷を掛けず2時間後の無負荷電圧はA、2.304V、Bは2.313V,Cは2.299Vであった。
そのまま3時間放置し、A,B,Cを直列に接続しLED0.06Wを負荷とし、2時間通電したのち、それぞれに13.5Ωの同一の抵抗を負荷とし1分間放置後、負荷を掛けた状態で電圧を測定した。
結果、Aは59mV、Bは127mV、Cは92mVという結果で、1平方センチメートル当たりのそれぞれの電力効率はA、0.129mW、Bは0.384mW、Cは0.177mWであった。測定後の無負荷電圧はA、2.067V、Bは2.245V、Cは2.262Vであった。
市販品の特許第5192613号のものと思われるマグネシウム空気電池LED照明装置を用い、この3セル直列の物を分解せずLED一端子を切断し電力測定をした。これは3セル合計で5.34gのマグネシウムを使用、合計表面積78.60平方センチメートルのものであり、この構造に最適と思われる1mlの水道水を投入して放置10分後、3セル合計の無負荷電圧は3.861Vで、上記同様13.5Ωの抵抗を負荷としたときの電圧は650mVで0.398mW/平方センチメートルと非常に高い値を示したが、附属の0.06WLEDの切断した一端子をクリップで接続し負荷とし点灯後、30分で0.285mW/平方センチメートル、1時間後0.083mW/平方センチメートル、2時間点灯後、13.5Ω抵抗を負荷とし1分後の電流測定値は203mAでその電力は0.039mW/1平方センチメートル、無負荷電圧は3セル直列合計で3.778Vであった。
上記測定はすべて26℃の室温下にて、13.5Ωの抵抗を負荷として1分間放置後負荷状態で電圧を測定し、計算にて電力を表している。
上記の最適と思われる1mlの水道水とはこの市販品マグネシウム空気電池LED照明装置では構造上水が少なければ短時間にて電力が低下し、水を多く投与すれば直列のセルが短絡し給電しない構造であるため、発明者がこの装置に最良と思われる量の水道水1mlを投与した。
Aにおいては正極負極間が合成繊維の糸にて固定されているため、その距離を任意に決めることができないため、一番低い電力となった。また、Cにおいては正極と負極の距離が網状硬質ポリエチレンの配置分が加算されたため、その効率は比較的低下した。しかしこれは小型のものには不適当かも知れないが、電解液がその他に比べ負極表面に多いため、表面積の大きいもしくは使用マグネシウム量が多い場合には計時変化による電圧変化すなわち電力降下速度を比較的少なくなることを確認している。
本発明によればそれぞれの用途や電池容量の取り出しをその製品に伴い上記記載のように様々な仕様を選択することができる。
例えばマグネシウムを一定とした場合で常夜灯のように長時間給電を持続させたいものでは初期無負荷電圧を1.5Vから2.0V程度に調整すれば、小型化させた場合は電解液もしくは水の補給は必要な物の長時間持持続できる。
また、短期間に容量を取り出したい場合は初期無負荷電圧を2.2V以上に設定し、電流を多く流すことができる。
これらは、マグネシウム反応面積とその量と負極と正極の距離の調整、正極炭素繊維の吸酸素量すなわち単に巻線状や布状に配するか、綿状や絨毯様構造を追加するか、また電解液のpHや電気伝導度、酸化還元電位により決めることができる。
セルに配置されたマグネシウムを無駄なく消費する実施例を示す。図18に記載の構造は、負極導電体に0.1mm厚みの純チタン板51を配し、純マグネシウム0.5mm厚み1で挟み込んだ状態の物である。また、正極には炭素繊維や炭素棒の変わりに同じく純チタン線52を正極導電体として配した。
この構造では、セル内部に短絡防止絶縁7を配さず、樹脂製の隔離膜留め具61にて、蓋8と隔離膜を含む負極を固定絶縁している。
図18によれば電解液漏れを防ぐためとそれぞれの導電体電極を樹脂絶縁71にて固定している。
この純チタン板51と純チタン棒52は電池内部導電体や端子だけの役割ではなく導電線の変わりとして任意に長さを決め配線することもできる。例えば図2に示す炭素繊維配線2や2a様に連続した配線も可能となる。
負極マグネシウム電極1そのものが端子として使用されている構造では、計時変化により端子が溶解することや、正極の炭素繊維配線の電解液が毛細管現象により溶出し、端子を腐蝕することなどが認められ、計時変化とともに内部や配線抵抗値を上昇させ、給電、非給電状態に関わらず計時時間に伴い通電障害が起こることがある。
図18の構造にて2セルを直列に配置した物で1000時間経過の物でも断線や通電不良は認められない。そのことから、この構造によればマグネシウムが完全に消費されるまで、装置としての機能を果たすことができる。
この負極及び正極の導電体の実施例では純チタンを掲げたが、金や白金でも同様の結果を得ることができたが、銅に表面金メッキの物では傷や切断部から腐蝕が開始され、断線が確認された。
上記のように決められた構造により、ムードライト、携帯電話やモバイル、パソコンなどの非常用充電器や、野外の簡易照明、災害時の非常用照明。強いては大容量の非常用電源なども提供することができる。
以上のように本発明に係るエコマグネシウム空気電池では、環境に優しい安価に簡易に電源を提供することに成功した。
1 負極、金属マグネシウムまたはその合金
3 炭素繊維
5 隔離膜(セパレータ)
9 保護管
15 圧力板
16 挟み具
51 チタン板
52 チタン線
3 炭素繊維
5 隔離膜(セパレータ)
9 保護管
15 圧力板
16 挟み具
51 チタン板
52 チタン線
Claims (18)
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、正極に炭素繊維を配することを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 請求項1に記載のエコマグネシウム空気電池において、その正極集合体に鉄もしくは鉄化合物とチタンもしくはその化合物と二酸化硅素のうち少なくとも1種類以上を配するもしくは電解液に混合させることを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 正極集合体や電解液中に請求項2に記載の物質以外の重金属や軽金属とアルカリ土類金属とそれぞれの化合物を任意に配置もしくは配合しないこと、もしくはその電解液への溶解濃度が1000ppm以下であることを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 請求項1と2と3に記載のエコマグネシウム空気電池において、電解液溶解物質にはリン酸化合物、硫化物、アミノカルボン酸系塩、ホスホン酸系塩、グルコン酸塩のうち少なくとも2種類以上を配合することを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池の導電配線もしくは直列配置導電面において被抵抗体端子と、電池どうしの接続部品以外には使用されるマグネシウムもしくはその合金とチタンもしくはその合金以外に重金属や軽金属を配さないことを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、正負極隔離膜(セパレータ)の孔径(メッシュ)は50ミクロメータ以下の物を使用し、負極マグネシウムもしくはその合金と隔離膜の間に天然繊維もしくは合成繊維もしくは多孔質樹脂もしくは網状樹脂もしくはセラミックのうち少なくとも1種類以上配する、すなわち負極と正極集合体の間に形状もしくは材質の違う2つ以上の物質を配することを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、その正極集合体に鉄もしくは鉄化合物を配合するもしくは電解液に混合し、それとともにチタン化合物と二酸化硅素のうち少なくとも1種類以上を配合するもしくは電解液に混合し、電解液溶解物質にはリン酸化合物、硫化合物、アミノカルボン酸系塩、ホスホン酸系塩、グルコン酸塩のうち少なくとも2種類以上を配することを特徴とするエコ空気マグネシウム電池。
- 請求項4及び請求項7に記載の電解液配合物質の任意配合構成元素もしくは発電中、電解液に正極集合体から溶解する物質は、非金属元素とアルカリ金属元素と鉄のみであることを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 請求項4に記載のエコマグネシウム電池電解液において、直列にそれぞれを接続する場合には、電解液供給層、循環層もしくは保水層をそれぞれ独立した、溶液を用いることを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 請求項6に記載の隔離膜を使用時に、電解液供給層、循環層もしくは保水層を負極、正極で独立させることを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 請求項4と7と8に記載の電解液に界面活性剤を添加することを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、その完成品の保存方法は空気中気体や湿度に影響されにくい密閉保存とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、負極マグネシウムと正極集合体の距離を外部から圧力をかけ一定に保つ構造を配したときに、負極マグネシウムまたはその合金もしくは圧力をかける圧力面に凹凸を持たせ、負極マグネシウムまたはその合金と隔離膜との間に一定の空間を持たせ、保電解液構造にすることを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、負極隔離膜内側から外部へ脱気や電解液循環を目的とする配管を施すことを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、電解液を正極に任意に配さず、負極から浸透することを特徴とするエコ空気マグネシウム電池。
- 請求項1の金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、炭素棒を正極に配することを特徴とするエコ空気マグネシウム電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、導電体にチタンもしくはチタン合金を配することを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
- 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム空気電池において、電解液の酸化還元電位を高く保つ溶媒として過硫酸塩、過ホウ酸塩、過酸化ナトリウムなどの過酸化物ならびに亜硝酸塩、硝酸塩の化合物のうち一つ以上を配することを特徴とするエコマグネシウム空気電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013232522A JP2015082497A (ja) | 2013-10-23 | 2013-10-23 | エコマグネシウム空気電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013232522A JP2015082497A (ja) | 2013-10-23 | 2013-10-23 | エコマグネシウム空気電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015082497A true JP2015082497A (ja) | 2015-04-27 |
Family
ID=53012972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013232522A Pending JP2015082497A (ja) | 2013-10-23 | 2013-10-23 | エコマグネシウム空気電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015082497A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016056549A1 (ja) * | 2014-10-06 | 2016-04-14 | ワイティーエス・サイエンス・プロパティーズ・プライベート・リミテッド | マグネシウム燃料体、マグネシウム空気電池、電子機器、及びマグネシウム空気電池の使用方法 |
WO2017073467A1 (ja) * | 2015-10-27 | 2017-05-04 | 住友化学株式会社 | マグネシウム空気電池用電極およびマグネシウム空気電池、並びに、芳香族化合物および金属錯体 |
JP2017181200A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | Jx金属株式会社 | 端子の特性評価方法 |
JP2020095962A (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 微生物燃料電池デバイス |
WO2022201673A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 | 日本碍子株式会社 | 亜鉛二次電池 |
-
2013
- 2013-10-23 JP JP2013232522A patent/JP2015082497A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016056549A1 (ja) * | 2014-10-06 | 2016-04-14 | ワイティーエス・サイエンス・プロパティーズ・プライベート・リミテッド | マグネシウム燃料体、マグネシウム空気電池、電子機器、及びマグネシウム空気電池の使用方法 |
WO2017073467A1 (ja) * | 2015-10-27 | 2017-05-04 | 住友化学株式会社 | マグネシウム空気電池用電極およびマグネシウム空気電池、並びに、芳香族化合物および金属錯体 |
JP2017181200A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | Jx金属株式会社 | 端子の特性評価方法 |
JP2020095962A (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 微生物燃料電池デバイス |
JP7371474B2 (ja) | 2018-12-12 | 2023-10-31 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 微生物燃料電池デバイス |
WO2022201673A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 | 日本碍子株式会社 | 亜鉛二次電池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6991425B2 (ja) | 撥水性多孔質フッ素樹脂膜を備えた水溶液供給装置 | |
JP2015082497A (ja) | エコマグネシウム空気電池 | |
US20230231213A1 (en) | Long life sealed alkaline secondary batteries | |
JP5721329B2 (ja) | 空気電池、空気電池スタック | |
CN105390755B (zh) | 一种镍氢电池及其制作方法 | |
JP7008630B2 (ja) | 空気電池およびパッチ | |
JP2006149891A (ja) | イオントフォレーシス装置 | |
EP2301894A1 (en) | Sterilization method and sterilization device | |
JP2016507871A (ja) | 充電式アルカリ電池のためのペースト式水酸化ニッケル電極及び添加物 | |
WO1997017737A1 (en) | Rechargeable alkaline cells containing zinc anodes without added mercury | |
CN105659416B (zh) | 碱性蓄电池用正极及碱性蓄电池 | |
JP7251956B2 (ja) | シート状空気電池、その製造方法およびパッチ | |
JP2020511599A (ja) | 電気化学セルおよび電池 | |
JP6454824B1 (ja) | シート状空気電池およびパッチ | |
JP2018137050A (ja) | 金属空気電池及び金属空気燃料電池 | |
WO2014037763A1 (zh) | 便携式水电池元件及以其组成的水电池装置 | |
CN203631668U (zh) | 一种便携式水电池元件及其组成的水电池装置 | |
US10418624B2 (en) | Cathode arrangement, energy cell comprising the same, method for manufacturing the cathode arrangement, and arrangement for processing hydrogen gas | |
KR101436758B1 (ko) | 바나듐 레독스 흐름 전지 | |
CN103928705A (zh) | 锌氯电能储存装置 | |
JPWO2012039001A1 (ja) | 蓄電装置 | |
JP2017021923A (ja) | 金属空気電池用正極、及び金属空気電池 | |
WO2002011219A1 (en) | Electrical cell including elemental iron and magnesium |