JP2015081108A - 食物収納袋形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
形成された袋はサイドシールがなく、枕(Pillow)のような形をしているのでピロー包装袋という。また、背中シールを立てると両手を合わせた形になるので合掌袋ともいう。
ピロー包装は、被包装物の形状や長さに左右されにくく、高速で密封包装できるので、最も普及している袋形成方法であり、食物塊等の被包装物の包装方法にも多く使用されている。
また、残留空気によって収納袋サイズが大きくなり出荷箱に収納しにくい問題を有していた。
例えば、特許文献1には、スポンジ部材を上から押圧することにより収納袋内の袋内部空気を排出しながら収納袋を形成する収納袋形成方法が開示されている。
すなわち、空気排出装置を熱シール部の下流側に配置し、熱シール部でシールカットされる前の筒状フィルムを空気排出装置により上方から押圧することにより、筒状フィルム内の被包装物と先端シール部との間の空気を熱シール部より上流側方向に排出する収納袋形成方法が開示されている。
しかも、店頭において残留空気による凹凸底面のため収納袋を整列して陳列することができず、顧客からの見栄えが悪くなって商品価値を低下させる問題が生じていた。
以下、食物収納袋形成方法を行う食物収納袋形成部について具体的に図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における食物収納袋形成装置10の全体構成を示す側面図である。
図2は、本発明の食物収納袋形成装置10の全体構成を模式的に説明する説明図である。
本実施形態における食物収納袋形成装置10は、製品供給部Aと、収納袋形成部Bと、収納袋折畳み部Cとを備えている。図1に示すように、右側の上流側に製品供給部Aを配置し、中央に収納袋形成部Bを配置し、左側の下流側に収納袋折畳み部Cを配置している。
なお、本願発明では、収納袋折畳み部Cは自動的に袋の一部を折り畳み処理する装置であるが、収納袋折畳み部Cの代わりにこの処理を手作業で折り畳みすることもできる。
製品供給部Aは、図2に示すように、包装するハンバーガーHを供給する食物搬入コンベア21と、そのハンバーガーHを包装する筒状フィルム12を供給する樹脂製フィルム供給手段25を備えたものである。
食物高さ調整機構31は、食物搬入コンベア21のコンベア面上方に2つの従動ドラム33,33間に無端式のベルト34を巻回した短長のベルトコンベアの形式で配設されている。
また、食物高さ調整機構31は、そのベルト34下面が食物搬入コンベア21のコンベア面21aからの高さがコンベア面下流側に向かって漸次低くなるように設定されており、そのベルト34下流側端部の高さは製袋器29で形成される筒状フィルム12内にハンバーガーHが収納されるように設定されている。
このように構成することにより、ハンバーガーH等の食物が製袋器29の一部に接触して崩れるのを防止している。
収納袋形成部Bは、上記製品供給部Aの下流側に配置されるもので、上記製品供給部Aで供給された長筒状の筒状フィルム12と共にハンバーガーHが投入されて、ハンバーガーHが包装された単体の食物収納袋11を形成するものである。
図4は、収納袋形成部Bを平面視した平面図である。
図5は、収納袋形成部Bを下流側からみた断面図である。
熱シール部13は、図3(b)に示すように、トップシーラ35,36を上下一対で構成したものである。
上側トップシーラ35の下端部は、上流側熱シール部37を備え、それより所定距離を有して下流側熱シール部38を備える。
また、下側トップシーラ36の上端部は、上流側熱シール部37を備え、それより所定距離を有して下流側熱シール部38を備える。
各トップシーラ35,36の上流側熱シール部37は、食物収納袋11の後端シール部141を形成するものであり、下流側熱シール部38は、食物収納袋11の先端シール部140を形成するものである。
袋カッタ42は、その下端部に刃面を形成しており、上流側熱シール部37と下流側熱シール部38との間から下方に刃面を出し入れすることで、搬送される長筒状の筒状フィルム12を切断して単体の食物収納袋11を形成するように構成したものである。
また、第1固定フレーム47は、第1搬送コンベア45を構成する図示しない機枠に固定されるものであり、垂直方向にフレーム本体55を有し、そのフレーム本体55の中途部から下流側に凸部56を形成し、その凸部56先端に第3従動ドラム53を設けている。第1固定フレーム47には第1搬送用駆動モータ57(図4に示す)を連設し、第1搬送用駆動モータ57の駆動軸に駆動ドラム48を連設し、駆動ドラム48上方に第4従動ドラム54を設けている。
さらに、駆動ドラム48、第1従動ドラム51〜第4従動ドラム54に搬送ベルト59を巻回している。さらに、収納袋形成ボックス40側にテンションローラ60を取り付け、テンションローラ60のローラ先端を搬送ベルト59面に押圧させている。そして、第1搬送コンベア45の搬送ベルト59を回動自在とすることで、第4従動ドラム54と第2従動ドラム52との間に搬送コンベア面が形成される。
さらに、第2固定フレーム63の中途部には上流方向への凸部を形成し、その凸部先端に第5従動ドラム66を設けている。さらに、収納袋形成ボックス40側にテンションローラ73を取り付け、テンションローラ73のローラ先端を第2固定フレーム63の凸部74下方の搬送ベルト面に押圧させている。
また、第2可動フレーム62には、上流側に第6従動ドラム67を配設し、下流側に第7従動ドラム68を配設している。
さらに、駆動ドラム65、第5従動ドラム66〜第9従動ドラム70に搬送ベルト71を巻回している。
第2搬送コンベア61も、第2可動フレーム62と第2固定フレーム63とを有し、第2可動フレーム62は第1固定フレーム47に対して上流側で前後に移動可能としている。
収納袋形成部Bは、図3(b)に示すように、第1搬送コンベア45と第2搬送コンベア61との間であって熱シール部13の下方側に、これらを駆動する駆動機構を備えた収納袋形成ボックス40を設けている。
図4に示すように、収納袋形成ボックス40にはその外側部に駆動モータ41を備え、収納袋形成部Bは駆動モータ41の動力を基に駆動可能な以下の駆動機構を備える。
なお、本実施形態における収納袋形成部Bでは、シール駆動機構及びコンベア開閉機構は公知の駆動系を採用しておりここでは説明を省略する。
袋内部空気排出装置14は、収納ハンバーガーHが位置しない食物収納袋11単体の略過半部Rを上下押圧板82で筒状フィルム12の高さ略中心線S上で挟持することにより袋内の空気抜きを行う装置である。
図6は、本実施形態における袋内部空気排出装置14の構造を示す斜視図である。
空気抜き装置本体80は、直方体形状を有し、上下一対の押圧板82を接近・離反させるエアチャック式の駆動機構を備えるものである。エアチャック式の駆動機構としては、例えば、SMC製の支点開閉エアチャック等を用いることができる。
ピストンロッド83は、空気抜き装置本体80に配設された空気室76内に給気用ガスケット84及び排気用ガスケット85を通してエアーを給気又は排気することで水平方向に進退自在としている。
本実施形態では、図6に示すように、押圧板82にはそれ自体の軽量化のために複数のスリット86を設けている。
また、上記のように上下一対の押圧板82を回動させるもの以外に、図8に示すように、上下一対の押圧板82のうち、一方側の押圧板82を回動自在に構成し、他方は押圧板82を上下に昇降させることで、筒状フィルム12の高さ略中心線S上にて挟持可能に構成することもできる。
ガイド杆92は、円柱体の細長い杆であり、その一端は回動規制体90に固設されており、その他端は固定部材91中で遊嵌されている。
本実施形態における収納袋形成部Bは、筒状フィルム12の流通過程において、筒状フィルム12の両側面に向かってガゼット爪を突出させて筒状フィルム12両側面内方に折曲ガゼットを形成するガゼット形成体15を有する。
すなわち、ガゼット形成体15は、熱シール部13より上流側に配置された1組の上流側ガゼット体101と、下流側に配置された2組で構成した下流側ガゼット体102とを備える。
次に、袋内部空気排出装置14・ガゼット形成体15の駆動連結機構について説明する。
図3〜5に示すように、袋内部空気排出装置14・ガゼット形成体15は、連結機構123を介して駆動機構を有する収納袋形成ボックス40に連設されている。
まず、袋内部空気排出装置14・ガゼット形成体15の駆動機構を説明する。
収納袋形成部Bの収納袋形成ボックス40には駆動モータ41を備え、その駆動モータ41の動力を基に駆動可能な以下の駆動機構を備える。
なお、左右接近・離反機構108は、図4に示す右側の収納袋形成ボックス40上の機構について説明しており、左側の機構については図面上省略しているが基本的には左右同構造を有する。
袋内部空気排出装置14・ガゼット形成体15は、収納袋形成ボックス40内のコ字状の連動部材133を介して連結されており、連動部材133は熱シール部13と連結されているため、熱シール部13の動きに連動して前後に移動可能に構成している。
以下、ハンバーガーHの食物収納袋形成方法について詳細に説明する。
まず、図2に示すように、フィルムロール30から樹脂製フィルム26が連続に帯状になった状態で製袋器29に供給される。
図9に示すように、長筒状の筒状フィルム12はその先端部が熱シールされた状態となっている。なお、この状態は筒状フィルム12から単体の食物収納袋11が形成された直後の状態であって、連続処理の途中工程であるが、ここでは本発明の食物収納袋形成方法の最初の工程として説明する。
最初の工程では、袋内部空気排出装置14とガゼット形成体15は、筒状フィルム12の先端部より離れた位置にある。
次に、図10に示すように、前後移動機構109により、袋内部空気排出装置14と第2ガゼット爪104及び第3ガゼット爪105が筒状フィルム12の先端部まで接近する。
図11に示すように、袋内部空気排出装置14・ガゼット形成体15を左右接近・離反機構108により筒状フィルム12両側面に接近させることで、第2ガゼット爪104はハンバーガーH後方の筒状フィルム12両側面に当接させ、第3ガゼット爪105はハンバーガーH前方の筒状フィルム12両側面に当接させることができる。
そして、筒状フィルム12の先端シール部140からハンバーガーHが位置しない部分、すなわち、ハンバーガーHが位置しない食物収納袋11単体の略過半部Rを、袋内部空気排出装置14の上下一対の押圧板82が筒状フィルム12の高さ略中心線S上まで接近して挟持するようにしている。
すなわち、本実施形態における袋内部空気排出装置14は、筒状フィルム12の高さ略中心線Sを基準にして上下均等に挟持できるようにしている。
そして、筒状フィルム12の先端シール部140からハンバーガーHまでの部分を残留袋内部空気がないフラット状態にすることができる。さらに、この後に行う長手方向前部を折り畳み処理するのを簡単化できる構造とすることができる。
したがって、食物収納袋11は略過半部Rを扁平に体裁よく包装できる効果を有する。
さらに、上記袋内部空気排出装置14の挟持処理が解除され、上下のトップシーラ35,36が接近状態になる。
そして、上下のトップシーラ35,36同士で筒状フィルム12の後端部に熱シールを施す。同時に次の筒状フィルム12の前端部にも熱シールが施される。
すなわち、第2ガゼット爪104では、爪先端が当接した箇所を折り返し点とする内方へのガゼットg2が形成される。
第3ガゼット爪105では、押圧板82で挟持した箇所については、断面視では筒状フィルム12を高さ略中心線S上で内方に上下部分を完全に折り返した形状を有する折曲ガゼットg31が形成される。それ以外のハンバーガーHの存在しない箇所は第3ガゼット爪105の爪先端が当接した箇所を折り返し点とする内方へのガゼットg32が形成される。
第1ガゼット爪103では、その先端に設けた略矩形片99により、筒状フィルム12の左右側面に内方へのガゼットg1を水平線上に形成することで、筒状フィルム12の両側面を内方に折り曲げやすくすると共にこの後での略過半部Rを挟持することにより扁平形態にしやすくする。
この後、上側トップシーラ35の中間部に配設された袋カッタ42の刃面が突出することで、筒状フィルム12が所定長さで切断されることで、食物が包装された単体の食物収納袋11の形態になる。
この後、上下のトップシーラ35,36が離間し、袋内部空気排出装置14・ガゼット形成体15は元の位置に戻る。
完成した食物収納袋11は、次の折畳み処理部まで搬出コンベア(図示せず)で移送される。
以上のようにして、収納袋形成部BによりハンバーガーHが単体の食物収納袋11に包装される。
10 食物収納袋形成装置
13 熱シール部
14 袋内部空気排出装置
15 ガゼット形成体
35、36 トップシーラ
82 押圧板
Claims (2)
- 樹脂製フィルムを筒状に成形して筒状フィルムを構成し、筒状フィルム中に食物塊を収納した状態でその両端を熱シールして切断することにより食物袋単体を形成する食物収納袋成形方法において、
収納食物が位置しない食物袋単体の略過半部を上下押圧板で挟持することにより袋内の空気抜きを行うことを特徴とする食物収納袋形成方法。 - 筒状フィルムの流通過程において、筒状フィルムの両側面に向かってガゼット爪を突出させて筒状フィルム両側面内方に折曲ガゼットを形成することを特徴とする請求項1に記載の食物収納袋形成方法。
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