JP2015080426A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】運転部に着座して運転操作等をしている作業者に作業上の悪影響を与えることなく、防塵効果を確保することができるコンバインを提供すること。【解決手段】自走可能な走行機体の前端部に刈取部を取り付け、走行機体の左右側いずれか一側方に脱穀・選別部を配設する一方、左右側いずれか他側方の前部に運転部を配設したコンバインにおいて、運転部と刈取部との間に防塵ファン装置を配設するとともに、防塵ファン装置は、運転部と刈取部を遮蔽する防塵用のエアカーテンを生成するようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、コンバイン、詳しくは、防塵ファン装置を具備するコンバインに関する。
従来、コンバインの一形態として、走行機体の前方に刈取部を取り付け、走行機体の左側方に脱穀・選別部を配設する一方、走行機体の右側方に運転部とその後方に穀粒貯留部を配設し、運転部と脱穀・選別部との間にエアカーテン生成装置を配設したものがある。エアカーテン生成装置は、前後方向に延伸して下方へ向けてエアーを噴出するエアー噴出口を有するエアー噴出部と、前後方向に延伸してエアー噴出部から噴出されたエアーを吸引するエアー吸引部を上下方向に対向させて配置して、エアー噴出部とエアー吸引部との間に防塵用のエアカーテンが生成されるようにしている(例えば、特許文献1を参照)。
このように構成したエアカーテン生成装置では、脱穀・選別部と運転部との間に防塵用のエアカーテンを生成することで、運転部に着座して運転操作等を行う作業者に、脱穀・選別部で発生する塵埃が飛散するのを防塵して、作業者の運転操作等に支障とならないようにしている。
ところが、エアカーテン生成装置では、エアー噴出部のエアー噴出口を運転部に着座する作業者の頭部よりも高い位置に配置することで運転部と脱穀・選別部との遮蔽効果を確保しているため、エアー噴出口から下方へ向けて噴出されるエアーの一部が、運転部に着座して運転操作等をしている作業者の身体、特に、頭部に当たることがある。そのため、エアーの一部が頭部に当たると、作業者の中には、気分が悪くなる等の作業上の支障をきたす人がいた。
また、走行機体を前進走行させながら収穫作業を行うコンバインにおいては、脱穀・選別部で発生する塵埃の飛散よりも、運転部の前方に配設された刈取部で発生する塵埃の飛散のほうが、運転部に着座して運転操作等をしている作業者には支障となっていた。
そこで、本発明は、運転部に着座して運転操作等をしている作業者に作業上の悪影響を与えることなく、防塵効果を確保することができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、自走可能な走行機体の前端部に刈取部を取り付け、走行機体の左右側いずれか一側方に脱穀・選別部を配設する一方、左右側いずれか他側方の前部に運転部を配設したコンバインにおいて、運転部と刈取部との間に防塵ファン装置を配設するとともに、防塵ファン装置は、運転部の直前方に防塵用のエアカーテンを生成するようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、防塵ファン装置は、運転部の前壁に刈取部側に向けて膨出状に取り付けて、防塵ファン装置から圧送されるエアー流が走行機体の進行方向と略直交する方向に形成されるようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明であって、防塵ファン装置から圧送されるエアー流は、脱穀・選別部が配設された側である一側方から他側方へ向けて圧送されるようにしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明であって、走行機体から刈取部へ伝達される動力を接続・切断する刈取クラッチを設けるとともに、刈取クラッチが切断動作してから一定時間経過後に防塵ファン装置が停止されるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、運転部に着座して運転操作等をしている作業者に作業上の悪影響を与えることなく、防塵効果を確保することができる防塵ファン装置付コンバインを提供することができる。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3に示すAは普通型コンバイン(以下、単に「コンバイン」と略称する)である。コンバインAは、図1〜図3に示すように、自走可能な走行機体1の前端部に、刈取部2を昇降自在に取り付けている。
走行機体1は、左右一対の走行部10,10間に機体フレーム11を架設している。そして、機体フレーム11上の左側部には、刈り取られた穀稈の穂先側部を脱穀する脱穀部12と、脱穀された穀粒を選別する選別部13を上下段に配設し、これらの後方に藁屑等を機外である圃場へ排出する排塵口部14を後方へ向けて開口させている。また、機体フレーム11上の右側部には、前部に運転操作を行う運転部15を配設し、その後方に選別部13で選別された穀粒(清粒)を貯留する穀粒貯留部16を配設して、最後部に穀粒貯留部16に貯留された穀粒を機外に搬出する穀粒搬出部17を設けている。機体フレーム11上の右側後部には、動力源となる原動機部としてのエンジン18等を配設している。
刈取部2は、前後方向に軸線を向けた四角形筒状のフィーダハウス20と、フィーダハウス20の前端に連通連設した横長バケット状の穀物ヘッダー21と、穀物ヘッダー21の前下端縁部に配設したバリカン状の刈刃装置27と、穀物ヘッダー21の前左右側部から前方へ延出させて形成した左右一対の分草体22,22と、穀物ヘッダー21の前上方に配設した掻込みリール23とを備えている。フィーダハウス20の後端部は、脱穀部12の前部に左右方向の軸線を向けた後述する刈取入力軸65(フィーダハウスコンベヤ軸)を枢支し、フィーダハウス20の下面部と機体フレーム11の前端部との間に昇降用シリンダ24を介設して、昇降用油圧シリンダ24を伸縮作動させることにより、刈取入力軸65を昇降支点として、刈取部2を昇降可能としている。フィーダハウス20内には供給コンベヤ25を配設し、穀物ヘッダー21内には掻込みオーガ26(プラットホームオーガ)を左右方向の軸線廻りに回転可能に軸架している。掻込みリール23は、左右方向の軸線廻りに回転可能に軸架されて、立ち毛の穀稈の穂先部に回転しながら連続的に掻込みオーガ26側へ掻込作用するようにしている。上記した各部の作動部は、後述する各連動機構を介してエンジン18に連動連結して、適宜作動するように構成している。
このように構成したコンバインAでは、圃場において、刈取部2を所望の地上高(立ち毛の穀稈の刈取位置)となるまで上昇させ、その状態で走行機体1を走行させる。そうすることで、立ち毛の穀稈を分草体22,22により分草して、分草した穀稈の穂先部を掻込みリール23により掻き込みながら刈刃装置27により穀稈の中途部から穂先側部を刈り取る。所望の刈取位置で刈り取られた穀稈の穂先側部は、掻込みオーガ26により穀物ヘッダー21内に掻込まれるとともに、供給コンベヤ25によりフィーダハウス20内を通して脱穀部12に供給される。脱穀部12に供給された穀稈の穂先側部は脱穀部12により脱穀処理されるとともに、脱穀部12で脱穀処理された穀粒は選別部13により選別処理される。選別部13で選別処理された穀粒(清粒)は穀粒貯留部16に貯留される。穀粒貯留部16に貯留されている穀粒は、適宜、穀粒搬出部17により機外に搬出される。そして、脱穀部12で穀粒と分離処理された藁屑等は、排塵口部14から機外である圃場へ排出される。
上記のような構成において、運転部15は、図1〜図5に示すように、運転台30上の前部に操縦コラム31を立設し、操縦コラム31には、走行機体1の進路を変更する単一の操縦レバー32を前後左右方向に傾倒自在に起立させて取り付けている。運転台30上の左側部にはサイドコラム33を配設し、サイドコラム33に変速レバー等(図示せず)を起立状に取り付けている。運転台30上の後部にはオペレータが着座する運転席34を配置しており、オペレータは運転席34に着座して、操縦レバー32を右手で把持するとともに、変速レバー等を左手で把持して操作するようにしている。運転台30上において、操縦コラム31と運転席34との間には右側方に向けて開口する乗降空間Sを形成している。運転台30上の前端部には操縦コラム31を跨ぐようにして門型のガードフレーム35を立設している。36は運転部15の上方を覆うように配設した日除け用の屋根体である。
ガードフレーム35は、図5に示すように、サイドコラム33の右側面に沿わせて起立させたパイプ状の左側起立片35aと、運転台30の右側前端部に起立させたパイプ状の右側起立片35bと、これらの起立片35a,35bの上端間に横架したパイプ状の横架片35cと、これらの起立片35a,35bの下部間に横架したパイプ状の横架補強片35dとから形成している。35eは左側起立片35aに設けた連結ブラケット、35fは右側起立片35bに設けた連結片であり、連結ブラケット35eと連結片35fに横架片35cの左右側端部を連結ボルト37,38により連結している。
横架補強片35dは、操縦コラム31の前面下部と当接する中途部分35gを前後方向が扁平な板状に押圧変形させており、中途部分35gは操縦コラム31の前面下部に固定ボルト39により固定している。そして、横架補強片35dは、操縦コラム31に固定してガードフレーム35を補強するとともに、後述する防塵ファン装置40を支持している。
上記のように構成したコンバインAにおいて、本実施形態は、運転部15と刈取部2との間に防塵ファン装置40を配設するとともに、防塵ファン装置40は、運転部15の直前方に防塵用のエアカーテンCを生成するようにした構成に特徴を有するものである。以下に、防塵ファン装置40の構成及びその取付構成について図1〜図6を参照しながら説明する。
すなわち、防塵ファン装置40は、運転部15の前壁としての操縦コラム31の前面下部に、横架補強片35dを介して刈取部2側に向けて膨出状に取り付けて、防塵ファン装置40から圧送されるエアー流Eが走行機体1の進行方向と略直交する方向(左右方向)に形成されるようにしている。そして、図6に示すように、防塵ファン装置40から圧送されるエアー流Eは、脱穀部12及び選別部13が配設された側である一側方(本実施形態では左側方)から他側方(本実施形態では右側方)へ向けて圧送されるようにしている。Opはオペレータである。
より具体的に説明すると、防塵ファン装置40は、左右方向に開口する四角形枠状のファン取付枠体41と、ファン取付枠体41の枠内に連結したモータ支持片42と、モータ支持片42によりファン取付枠体41の中央部に配置されたファン駆動モータ43と、ファン駆動モータ43から軸線を右側方へ向けて突出したファン駆動軸(図示せず)と、ファン駆動軸に取り付けた防塵ファン45と、防塵ファン45の直右側方に対面させてファン取付枠体41に取り付けた安全用の網体46とを具備して構成している。網体46は、回転している防塵ファン45にオペレータ等が誤って直接触れるのを防止している。
このように構成した防塵ファン装置40では、図6に示すように、ファン駆動モータ43によりファン駆動軸を駆動させると、防塵ファン45が回転されて、圃場における未刈側である左側方から外気が吸引されるとともに、圃場における既刈側である右側方へエアー流Eが圧送される。そのため、刈取部2が穀稈に掻込作用及び刈取作用した際には塵埃Gが生起されるが、防塵ファン装置40の左側方に生起された塵埃Gは、防塵ファン装置40にその吸引流に誘導されて吸引される一方、防塵ファン装置40の右側方に生起された塵埃Gは、防塵ファン装置40から圧送されるエアー流Eの流れに乗って右側方へ強制的に移送される。その結果、防塵ファン装置40の左側に生起される吸引流と、防塵ファン装置40の右側に生起される吹き出し流としてのエアー流Eとが協働して、運転部15の直前方にエアカーテンCが形成される。したがって、刈取部2において生起される塵埃Gは、エアカーテンCにより遮られて、運転部15側には飛散されない。よって、運転部15におけるオペレータOpの作業環境は快適に保つことができる。また、防塵ファン装置40から圧送されるエアー流Eは、左側方から右側方へ向けて流動する流れであるため、圃場における未刈側、つまり、機体の左側方に位置する未刈作物には塵埃Gが吹散されない。
防塵ファン装置40は、横架補強片35dの右側部上にファン取付枠体41の後端下部を載置するとともに、操縦コラム31の右側壁31bに当接させて配置・連結している。そして、防塵ファン装置40は、横架補強片35dから前方へ張り出し状(膨出状)に配置されており、ファン取付枠体41の前端上部と、操縦コラム31の左側壁31aの上部との間に横架連結片47を斜状に架設して取付構成している。
このように取付構成することで、運転部15の操縦コラム31に防塵ファン装置40を前方へ張り出し状に簡単にかつ堅実に取り付けることができる。そのため、防塵ファン装置40の取付構造の複雑化とそれに伴うコスト増大化を抑制することができる。また、防塵ファン装置40は、必要に応じてアタッチメントとして堅実な固定状態に装備することができる。そのため、アタッチメントとして装備された防塵ファン装置40であっても、運転部15の直前方に常に一定のエアカーテンCを生起することができて、常に良好な防塵効果を確保することができる。
刈取部2には、図10に示すように、走行機体1から刈取部2へ伝達される動力をクラッチ切替レバー66aにより接続・切断する刈取クラッチ66を設けている。刈取クラッチ66を接続・切断させるクラッチ切替レバー66aは、その接続・切断操作がリミットスイッチ等の検出部48により検出されるようにしており、図11に示すように、検出部48は、パーソナルコンピュータ機能を有する制御部49の入力側に電気的に接続される一方、制御部49の出力側にはファン駆動モータ43が電気的に接続されている。そして、クラッチ切替レバー66aの接続・切断操作を検出部48により検出して、その検出情報を制御部49が取得すると、ファン駆動モータ43を駆動・停止させる制御情報をファン駆動モータ43に出力するように構成している。制御部49は、CPUやRAMやROM等を具備して、記憶・演算・制御等の処理機能を有している。ROMには、刈取部2が停止された後に、駆動しているファン駆動モータ43を停止制御させるまでの一定時間(例えば、10秒間)を設定したプログラムが格納されている。
そして、刈取クラッチ66がクラッチ切替レバー66aを介して接続動作されると、つまり、刈取部2が作動されると、防塵ファン装置40も作動されて、防塵ファン装置40からエアー流Eが右側方へ向けて圧送されるとともに、エアカーテンCが生起される。また、刈取クラッチ66を介して刈取部2の作動が停止されると、クラッチ切替レバー66aの切断操作を検出部48が検出して、その検出結果を制御部49が取得する。そうすると、タイマー機能も有している制御部49は、一定時間のカウント(測定)を開始して、その一定時間が経過したところで、一定時間のカウント(測定)を終了するとともに、ファン駆動モータ43を停止させる制御を行う。ここで、一定時間は、刈取部2において刈り取られた穀稈から飛散される塵埃G等が防塵ファン装置40により右側方へ堅実に吹散されると思われる時間の長さに設定している。なお、制御部49は運転部15の適宜箇所に配設している。
このように構成して、刈取部2を駆動させる刈取クラッチ66の接続動作が、クラッチ切替レバー66aを介して検出部48により検出されると、その検出結果に基づいて制御部49が防塵ファン装置40を始動制御する。つまり、防塵ファン装置40が自動的に始動される。また、刈取部2を停止させる刈取クラッチ66の切断動作が、クラッチ切替レバー66aを介して検出部48により検出されると、その検出結果を取得した制御部49が検出結果に基づいて防塵ファン装置40を停止制御する。この際、防塵ファン装置40は、刈取部2の作動が停止されてから一定時間が経過した後、つまり、刈取部2において刈り取られた穀稈から飛散される塵埃G等が防塵ファン装置40により右側方へ堅実に吹散された後に停止されるようにしている。そのため、オペレータOpは塵埃G等の飛散が沈静した後に快適に降車することができる。
また、他実施形態の防塵ファン装置40としては、図12に示すように、右側方から外気を吸引するとともに、フィーダハウス20側である左側方へエアー流Eを圧送することで、運転部15の直前方にエアカーテンCを形成するように構成することもできる。例えば、防塵ファン装置40の基本的構成とその取付構造は、前記したものと同様とし、ファン駆動モータ43を逆回転させることで、防塵ファン装置40の右側に吸引流が生起されるとともに、防塵ファン装置40の左側に吹き出し流としてのエアー流Eが生起されて、これらの流れが協働してエアカーテンCが形成されるようにすることもできる。この際、防塵ファン45の直左側方に対面させてファン取付枠体41に安全用の網体46を取り付けることもできる。また、安全用の網体46は、防塵ファン45の外気吸入側にも張設することで、塵埃Gの吸引を防止する防塵用網体としても機能させることができる。
このように構成して、運転部15の直前方に右側方から左側方へエアが流動するエアカーテンCを形成することで、刈取部2において生起される塵埃GがエアカーテンCにより遮られて、運転部15側に飛散されないようにすることができる。その結果、運転部15におけるオペレータOpの作業環境を快適に保つことができるとともに、運転部15で操作していたオペレータOpは、塵埃G等が吹散されるフィーダハウス20側である左側方とは反対側の右側方へ向かって運転部15から粉塵G等の飛散に影響されることなく快適に降車することができる。
次に、本実施形態の他の構成について説明する。すなわち、刈取クラッチ66は、図10に示すように、刈取部2用の正逆転切換機能も有している。刈取クラッチ66には刈取入力軸65と正逆転伝達軸51を同一軸線上に横架しており、正逆転伝達軸51には刈取部入力スプロケット69を取り付けている。機体フレーム11の前部に立設した左右の刈取り支柱(図示せず)に刈取入力軸65を介してフィーダハウス20の後端部を回動可能に支持している。刈取入力軸65にフィーダハウス20を介して刈取部2全体を昇降動可能に支持している。なお、左右の刈取り支柱の間には、ビータ軸70を介して刈取り穀稈投入用ビータ71を軸支している。
ビータ71は、図1及び図10に示すように、供給コンベア25の送り終端側に設けて、ビータ71によって脱穀部12の扱口に投入される。脱穀装置9の扱室内には扱胴軸75を介して扱胴72を回転可能に軸支している。扱胴72の下方側には、穀粒を漏下させる受網73を張設している。なお、扱胴72の前部の外周面には、螺旋状のスクリュー羽根状の取込み羽根74が半径方向外向きに突設されている。
選別部13には、図1及び図10に示すように、受網73の下方に配置された穀粒選別機構77を配設しており、穀粒選別機構77は、グレンパン及びチャフシーブ及びグレンシーブ及びストローラック等を有する比重選別用の揺動選別盤78と、揺動選別盤78に選別風を供給する唐箕ファン76等を備えている。扱胴72により脱穀されて受網73から漏下した脱穀物は、揺動選別盤78の比重選別作用と唐箕ファン76の風選別作用とにより、穀粒(精粒等の一番物)と、穀粒と藁の混合物(枝梗付き穀粒等の二番物)と、藁屑等に選別されて取出されるように構成している。
揺動選別盤78の下方には、穀粒選別機構77としての一番コンベヤ機構79及び二番コンベヤ機構80を備えている。揺動選別盤78及び唐箕ファン76の選別によって、揺動選別盤78から落下した穀粒(一番物)は、一番コンベヤ機構79及び揚穀コンベヤ81によって穀粒貯留部16に貯留される。穀粒と藁の混合物(二番物)は、二番コンベヤ機構80及び二番還元コンベヤ82等を介して揺動選別盤78の選別始端側に戻され、揺動選別盤78によって再選別される。藁屑等は、走行機体1後部の排塵口部14から圃場に排出されるようにしている。
唐箕ファン76は、図6〜図8に示すように、選別部13の支持機枠85に回転自在に横架されている。支持機枠85は、左側に上下方向に延伸する前後一対の上下方向延伸片86,86を機体フレーム11から立設し、両上下方向延伸片86,86の内面間に左側壁形成片87を張設する一方、右側に上下方向に延伸する前後一対の上下方向延伸片88,88を機体フレーム11から立設し、両上下方向延伸片88,88の内面間に右側壁形成片89を張設している。左・右側壁形成片87,89にはそれぞれ略円形の開口部90,91を唐箕ファン76への吸気口として開口している。前後一対の上下方向延伸片86,86の中途部間と、前後一対の上下方向延伸片88,88の中途部間には、それぞれ前後方向に延伸するファン支持片92,93を左右に対向させて横架している。両ファン支持片92,93間にはファン支軸94を介して唐箕ファン76を横架している。95はファン支軸94の左側端部に取り付けた出力プーリである。
左側の前後一対の上下方向延伸片86,86間には、上下方向延伸片86,86の前後間隔と略同一幅に形成した板状の左側唐箕シャッタ96を、両上下方向延伸片86,86の前後対向縁部に沿わせとともに、左側壁形成片87の外側面に面接触させて、上下摺動自在に介在させている。左側唐箕シャッタ96の中央上部には上下方向に延伸する調節用長孔97を形成し、調節用長孔97中に調節ボルト98を挿通して、左・右側壁形成片87,89間に横架したボルト受け片99にナット100を介して締め付けることで、左側唐箕シャッタ96を固定可能としている。そして、調節ボルト98を緩めるとともに、左側唐箕シャッタ96を調節用長孔97の上下幅内で適宜上下方向に摺動調節し、その後に調節ボルト98を締め付けることで、左側唐箕シャッタ96を調節位置にて固定することができる。
このようにして、上下方向延伸片86,86の前後間隔と略同一幅に形成した板状の左側唐箕シャッタ96を、両上下方向延伸片86,86の前後対向縁部に沿わせ上下方向に円滑に摺動調節することができる。そして、左側唐箕シャッタ96を上下方向に摺動調節することで、唐箕ファン76への吸気口としての開口部90を通して唐箕ファン76に供給される吸気量について、唐箕ファン76の回転位置にかかわりなく、開口部90の開口面積をムラ無く調節することができる。つまり、左側唐箕シャッタ96の前部と後部とで開口部90の開口面積にムラが生じない。
また、右側の前後一対の上下方向延伸片88,88間には、上下方向延伸片88,88の前後間隔と略同一幅に形成した板状の右側唐箕シャッタ101を、両上下方向延伸片88,88の前後対向縁部に沿わせとともに、右側壁形成片89の外側面に面接触させて、上下摺動自在に介在させている。右側唐箕シャッタ101の中央上部には上下方向に延伸する調節用長孔102を形成し、調節用長孔102中に調節ボルト103を挿通して、左・右側壁形成片87,89間に横架したボルト受け片99にナット104を介して締め付けることで、右側唐箕シャッタ101を固定可能としている。そして、調節ボルト103を緩めるとともに、右側唐箕シャッタ101を調節用長孔102の上下幅内で適宜上下方向に摺動調節し、その後に調節ボルト103を締め付けることで、右側唐箕シャッタ101を調節位置にて固定することができる。
このようにして、上下方向延伸片88,88の前後間隔と略同一幅に形成した板状の右側唐箕シャッタ101を、両上下方向延伸片88,88の前後対向縁部に沿わせ上下方向に円滑に摺動調節することができる。そして、右側唐箕シャッタ101を上下方向に摺動調節することで、唐箕ファン76の回転位置にかかわりなく、開口部90の開口面積を均一となして、唐箕ファン76への吸気口としての開口部90を通して唐箕ファン76に供給される吸気量を、ムラ無く調節することができる。つまり、右側唐箕シャッタ101の前部と後部とで開口部90の開口面積が一定であり、吸気量にムラが生じない。
従来の唐箕シャッタは、特開2010−22290に開示されているように、一側端部が枢支されて、他側端部側を上下方向に揺動させることで、開口部の開口面積を調節可能としている。しかしながら、唐箕シャッタの一側端部側と他側端部側とでは開口部の開口広さが異なるため、唐箕ファンの回転位置によって、吸気口としての開口部を通して唐箕ファンに供給される吸気量にムラが生じていた。
これに対して、本実施形態の左・右側唐箕シャッタ96,101では、前記したように開口部90,90を通して唐箕ファン76に供給される吸気量にムラが生じない。
走行部10は、図1,図2及び図10に示すように、走行フレーム196の前後部に駆動輪197と従動輪198を取り付け、それらの動輪の回りに履帯199を巻回している。左右一対の走行部10,10の駆動輪197,197間には、走行駆動軸108,108を介してミッションケース107を介設し、ミッションケース107には、走行油圧ポンプ及び油圧モータを有する走行変速用の油圧無段変速機109を設けている。
次に、図10を参照しながらコンバインAの伝動構造を説明する。すなわち、エンジン18に設けた駆動軸110に第1伝動ベルト機構111を介して唐箕ファン76を軸支する唐箕ファン支軸112を連動連結している。唐箕ファン支軸112には第2伝動ベルト機構113を介して一番コンベア軸114を連動連結し、一番コンベア軸114には第3伝動ベルト機構115を介して二番コンベア軸116を連動連結し、二番コンベア軸116には第4伝動ベルト機構117を介して揺動選別盤作動軸118を連動連結している。
唐箕ファン支軸112には第5伝動ベルト機構119を介して脱穀カウンタ軸120を連動連結している。脱穀カウンタ軸120にはギヤケース121を介して扱胴軸75を連動連結している。また、脱穀カウンタ軸120には第6伝動ベルト機構122を介してビータ軸70を連動連結している。ビータ軸70には第7伝動ベルト機構123を介して正逆転伝達軸51を連動連結している。83は第7伝動ベルト機構123に設けた第7出力スプロケットである。正逆転伝達軸51に刈取クラッチ66を介して連動連結した刈取入力軸65には、供給コンベア25を連動連結するとともに、第8伝動ベルト機構124を介して刈取カウンタ軸125を連動連結している。刈取カウンタ軸125には第9伝動ベルト機構126を介して掻込みオーガ26を連動連結し、かつ、第10伝動ベルト機構127を介して掻込みリール23を連動連結し、かつ、刈刃伝動機構128を介して刈刃装置27の刈刃体27aを連動連結している。
エンジン18に設けた駆動軸110には、第11伝動ベルト機構129を介して油圧無段変速機109の入力軸130を連動連結している。エンジン18にはファン駆動軸131を介して冷却ファン132を連動連結しており、ファン駆動軸131にはコンベア伝動機構133を介して穀粒貯留部16と穀粒搬出部17にそれぞれ設けた搬出コンベア134,135を連動連結している。
A コンバイン
C エアカーテン
E エアー流
G 塵埃
31 操縦コラム
40 防塵ファン装置
C エアカーテン
E エアー流
G 塵埃
31 操縦コラム
40 防塵ファン装置
Claims (4)
- 自走可能な走行機体の前端部に刈取部を取り付け、走行機体の左右側いずれか一側方に脱穀・選別部を配設する一方、左右側いずれか他側方の前部に運転部を配設したコンバインにおいて、
運転部と刈取部との間に防塵ファン装置を配設するとともに、防塵ファン装置は、運転部の直前方に防塵用のエアカーテンを生成するようにしたことを特徴とするコンバイン。 - 防塵ファン装置は、運転部の前壁に刈取部側に向けて膨出状に取り付けて、防塵ファン装置から圧送されるエアー流が走行機体の進行方向と略直交する方向に形成されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
- 防塵ファン装置から圧送されるエアー流は、脱穀・選別部が配設された側である一側方から他側方へ向けて圧送されるようにしたことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。
- 走行機体から刈取部へ伝達される動力を接続・切断する刈取クラッチを設けるとともに、刈取クラッチが切断動作してから一定時間経過後に防塵ファン装置が停止されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013218711A JP2015080426A (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013218711A JP2015080426A (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | コンバイン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015080426A true JP2015080426A (ja) | 2015-04-27 |
Family
ID=53011380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013218711A Pending JP2015080426A (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | コンバイン |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015080426A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020162517A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
-
2013
- 2013-10-21 JP JP2013218711A patent/JP2015080426A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020162517A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP7003961B2 (ja) | 2019-03-29 | 2022-01-21 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
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