JP2015079637A - 透明導電膜付き部材の製造方法及び有機el素子の製造方法 - Google Patents

透明導電膜付き部材の製造方法及び有機el素子の製造方法 Download PDF

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西川 尚男
Hisao Nishikawa
尚男 西川
梅木 和博
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和博 梅木
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Abstract

【課題】平坦な表面をもつ透明導電膜を備えた透明導電膜付き部材を安価に製造する。【解決手段】所望の表面粗さの平坦面1aをもつ透明導電膜成膜用部材1の平坦面1aの上に透明導電膜3を成膜する。透明導電膜配置用部材5の透明導電膜配置面5aに接着剤7を介して透明導電膜3を貼り付ける。透明導電膜3から透明電極成膜用部材1を剥離して、透明導電膜配置用部材5、接着剤7及び透明導電膜3を少なくとも含む透明導電膜付き部材9を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、透明電極付き部材の製造方法及び有機EL素子の製造方法に関するものである。
従来、プロジェクターの光源には、その高輝度特性を利用して高圧水銀ランプが用いられてきた。近年の携帯性に優れたピコプロジェクターの製品は、その大きさの大半が光学部品に占められており、小型化を可能とするには光源を小型化していく必要がある。
光源サイズの小型化に伴い、その光源は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を発光素子とする光源へと移行した。有機EL光源は、例えばプロジェクターやピコプロジェクターなどの表示素子用光源や、ディスプレイ用光源、家電製品用光源として用いられる。
例えば、有機EL素子は、基板上に、陽極(透明導電膜)、正孔輸送層、発光層、電子注入層、陰極がその順に積層された構造をもつ。陽極の材料の一例は酸化インジウムスズ(ITO)である。正孔輸送層の材料の一例は4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)である。発光層の材料の一例はトリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)である。電子注入層の材料の一例はフッ化リチウム(LiF)である。陰極の材料の一例はアルミニウム(Al)である。
例えば、有機EL素子の各構成膜は、真空蒸着法で成膜される。各構成膜の膜厚の一例を述べると、陽極(透明導電膜)は150nm(ナノメートル)、正孔輸送層は50nm、発光層は50nm、電子注入層は0.7nm、陰極は100nmである。
このように、有機EL素子は、トータル膜厚が例えば350.7nm(0.3507μm(マイクロメートル))であり、非常に薄い膜で構成されている。このため、基板上に、例えば0.05μm以上の凹凸や異物、基板表面欠陥、キズがあったり、例えば1μm以上の基板表面の大きなうねりがあったり、例えば0.1μm程度の基板表面の小さなうねり等がある場合は、有機EL素子の発光光量のムラの原因となる。また、ひどい場合は陽極と陰極の間での短絡の原因となる。短絡の場合は、有機EL素子は発光しないことになり、表示ディスプレイでは表示欠陥となる。
また、透明導電膜の表面に形成される正孔輸送層の厚みは、例えば50nm程度であり、非常に薄い。したがって、透明導電膜の表面粗さは無視できない。
そこで、有機EL素子が形成される基板面を研磨法によって平滑化したり、基板上に形成された透明導電膜の表面を研磨して平滑化したりすることが開示されている(例えば特許文献1,2を参照。)。
特開平11−191487号公報 特開平9−245965号公報
従来の有機EL素子の製造方法では、基板上に形成された透明導電膜の表面粗さを小さくして平坦にするために、研磨処理によって、透明導電膜の形成前に透明導電膜が形成される基板面を平滑化したり、透明導電膜の表面を平滑化したりしていた。
しかし、このような平滑化処理は製造コストの増加を招く。
本発明は、平坦な表面をもつ透明導電膜を備えた透明導電膜付き部材を安価に製造できる透明導電膜付き部材の製造方法及び有機EL素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる透明導電膜付き部材の製造方法は、透明導電膜成膜用部材の平坦面の上に透明導電膜を成膜する透明導電膜成膜工程と、透明導電膜配置用部材の透明導電膜配置面に接着剤を介して上記透明導電膜を貼り付ける接着工程と、上記透明導電膜から上記透明電極成膜用部材を剥離して、上記透明導電膜配置用部材、上記接着剤及び上記透明導電膜を少なくとも含む透明導電膜付き部材を形成する剥離工程と、を含む。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、例えば、上記透明導電膜成膜用部材は、上記透明導電膜配置用部材の耐熱性よりも高い耐熱性をもっている。ただし、透明導電膜成膜用部材の耐熱性と透明導電膜配置用部材の耐熱性は同じであってもよい。また、透明導電膜成膜用部材は、透明導電膜配置用部材の耐熱性よりも低い耐熱性をもっていてもよい。
さらに、上記透明導電膜配置用部材は、樹脂材料で形成されている、又は樹脂材料を含んでいる例を挙げることができる。ただし、透明導電膜配置用部材は、樹脂材料以外の材料で形成されていてもよいし、樹脂材料を含んでいなくてもよい。
また、本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、上記接着剤は、例えば紫外線硬化型接着剤である。ただし、本発明において、接着剤はこれに限定されない。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、例えば、上記透明電極成膜用部材の上記平坦面に、上記剥離工程において上記透明導電膜から上記透明電極成膜用部材を剥離しやすくするための表面処理が施されているようにしてもよい。上記表面処理で形成される表面処理層の厚みは例えば2nm以下である。ただし、本発明において、上記平坦面に対して上記表面処理が施されていなくてもよい。
本発明にかかる有機EL素子の製造方法は、本発明の透明導電膜付き部材の製造方法によって形成された上記透明導電膜付き部材を用い、上記透明導電膜を第1電極とし、上記透明導電膜の上に少なくとも発光層と第2電極とを積層して、上記透明導電膜と上記第2電極の間に上記発光層が配置された有機EL素子を形成する。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法は、透明導電膜配置用部材及び透明導電膜に対して高精度な平滑化処理を施さなくても、透明導電膜成膜用部材の平坦面の表面粗さが反映された平坦な表面をもつ透明導電膜を備えた透明導電膜付き部材を形成できる。したがって、本発明の透明導電膜付き部材の製造方法は、平坦な表面をもつ透明導電膜を備えた透明導電膜付き部材を安価に製造できる。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、透明導電膜成膜用部材は、透明導電膜配置用部材の耐熱性よりも高い耐熱性をもっているようにしてもよい。これにより、透明導電膜成膜用部材は耐えることができるが透明導電膜配置用部材は耐えられないような高温での条件で透明導電膜を成膜できる。
この局面は、透明導電膜配置用部材が、耐熱性の低い樹脂材料で形成されている、又は樹脂材料を含んでいる場合に特に有効である。さらに、透明導電膜配置用部材が樹脂材料で形成されている場合には、例えば透明導電膜配置用部材としてガラス材料が用いられる場合に比べて、透明導電膜付き部材の製造コストの低減や、軽量化、機械的柔軟性の付与に効果的である。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、接着剤は紫外線硬化型接着剤であるようにすれば、接着工程での透明導電膜配置用部材への熱的ダメージの低減や、工程時間の短絡に有効である。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、透明電極成膜用部材の平坦面に、剥離工程において透明導電膜から透明電極成膜用部材を剥離しやすくするための表面処理が施されているようにしてもよい。これにより、剥離工程において透明導電膜と透明電極成膜用部材は剥離されやすくなる。
さらに、上記表面処理で形成される表面処理層の厚みは2nm以下であるようにすれば、上記表面処理層による、透明電極成膜用部材の平坦面の上に成膜される透明導電膜の表面の表面粗さへの影響を小さくすることができる。
本発明にかかる有機EL素子の製造方法は、本発明の透明導電膜付き部材の製造方法によって形成された上記透明導電膜付き部材を用いる。本発明の透明導電膜付き部材の製造方法は、平坦な表面をもつ透明導電膜を備えた透明導電膜付き部材を安価に製造できるので、平坦な表面をもつ透明導電膜を備えた有機EL素子の製造コストを低減できる。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法及び有機EL素子の製造方法の実施例を説明するための概略的な断面図である。
図1は、本発明の透明導電膜付き部材の製造方法及び有機EL素子の製造方法の一実施例を説明するための概略的な断面図である。以下に説明する工程(1)から(7)は図1中の(1)から(7)に対応している。
(1)平滑化された平坦面1aをもつテンプレート基板1(透明導電膜成膜用部材)を用意する。平坦面1aには、後工程(剥離工程)において透明導電膜からテンプレート基板1を剥離しやすくするための表面処理が施されている。図1において、この表面処理によって形成された表面処理層の図示は省略されている。
平坦面1aは、上記表面処理の前又は後に、例えば研磨処理が施されて凹凸などの欠陥がなく、所望の表面粗さに平滑化されている。平坦面1aの表面粗さ(算術平均粗さRa)は、例えば1〜2nm、好ましくは0.5nm〜1nmである。
テンプレート基板1は、例えば、石英材料や耐熱性のテンパックス(登録商標)などのガラス材料、単結晶シリコン、又は金属材料で形成されている。
平坦面1aの表面処理に使用される材料は、例えば、ダイキン工業株式会社製のオプツールDSX(商品名)や、フッ素系の真空成膜物質(トリアジンチオール系の化合物で、末端にフッ素化合物が結合されている物質)などである。ただし、この表面処理に使用される材料はこれらに限定されない。
また、表面処理によりテンプレート基板1の平坦面1aの平坦性が損なわれないようにすることが好ましく、表面処理層の厚みは例えば2nm以下であることが好ましい。
(2)テンプレート基板1の平坦面1aの上に、透明導電膜として例えばITO膜3を成膜する。ITO膜3の厚みは例えば150nmである。ITO膜3は、例えば有機EL素子の陽極を構成する膜である。通常、有機EL素子の陽極は、有機EL素子を構成する各層の膜のうち最初に成膜される材料である。
なお、ITO膜3の厚みは150nmに限定されるものではない。例えば、ITO膜3の厚みは有機EL素子の使用製品で異なる。また、ITO膜3の用途は有機EL素子に限定されるものではない。
ITO膜3は、例えば真空蒸着法又はスパッタリング法により、150〜400℃の温度条件で成膜される。テンプレート基板1の材料はこの温度条件に耐え得る耐熱性を備えたものである。例えば耐熱性の低いプラスチック材料は、テンプレート基板1の材料として使用できない。
また、ITO膜3は、電気伝導率を向上させる(シート抵抗を低下させる)ために、例えば200〜250℃の高温で成膜することが好ましい。ITO膜3は高温で成膜されると結晶性が高くなり、ITO膜表面3aの表面粗さが大きくなる。つまり、ITO膜3について、抵抗値を下げるために結晶性を高めると、表面粗さが荒くなるという矛盾(トレードオフ)を抱えることになる。これに対して、ITO膜3の下面(テンプレート基板1の平坦面1aと接する面)の表面粗さは、テンプレート基板1の平坦面1aの表面粗さが反映され、ITO膜3の結晶性を高めても大きくならない。
(3)別途用意した製品基板5(透明導電膜配置用部材)の透明導電膜配置面5aに接着剤7を塗布する。接着剤7の厚みは例えば0.05〜0.1μmである。ITO膜3と接着剤7が対向するように、テンプレート基板1と製品基板5を配置する。
製品基板5の透明導電膜配置面5aの表面粗さは、テンプレート基板1の平坦面1aほどの高精度な平坦性(表面粗さの小ささ)は要求されない。製品基板5の材料は例えば透明樹脂である。
接着剤7は例えば紫外線硬化型接着剤である。接着剤7の一例は、紫外線硬化性を有する耐熱性の高いシリコン系の接着剤で、薄く塗布可能な粘度の低いものが好ましい。
(4)テンプレート基板1と製品基板5を相対的に接近させ、ITO膜3の表面3aと接着剤7とを接触させる。この際、必要に応じてテンプレート基板1と製品基板5とを所定の位置合わせ(アライメント)をしてもよい。例えば、テンプレート基板1を製品基板5に押し付けることによってITO膜3の表面3aと接着剤7とを接触させる。例えば透明樹脂からなる製品基板5を介して接着剤7に紫外線を照射して、接着剤7を硬化させる。必要に応じて、ポストキュアして接着剤7を加熱硬化させる。なお、接着剤7への紫外線照射は、テンプレート基板1が紫外線透過材料で形成されていれば、テンプレート基板1を介して行なわれてもよい。
(5)ITO膜3からテンプレート基板1を剥離する。ITO膜3からテンプレート基板1を剥離しやすくするための表面処理が平坦面1aに施されているので、ITO膜3からテンプレート基板1を容易に剥離できる。
(6)製品基板5、接着剤7及びITO膜3を含む透明導電膜付き部材9が形成される。ITO膜3の表面は、テンプレート基板1の平坦面1aと接触していた面を転写した面であって、小さい表面粗さをもつ平坦面1aの表面形状が反映された表面粗さ平坦な表面3bをもっている。
(7)公知の有機EL素子の形成工程によって、ITO膜3の平坦な表面3bの上に、例えば、正孔輸送層11、発光層13、電子注入層15、陰極17を形成する。これにより、陽極としてのITO膜3、正孔輸送層11、発光層13、電子注入層15、陰極17を備えた有機EL素子19が形成される。有機EL素子19は、発光層13で発光した光を製品基板5側へ照射するボトムエミッション方式である。
この実施例は、製品基板5及びITO膜3に対して高精度な平滑化処理を施さなくても、テンプレート基板1の平坦面1aの表面粗さが反映された平坦な表面3bをもつITO膜3を備えた透明導電膜付き部材9を形成することができる。テンプレート基板1は再利用することができるので、この実施例は、平坦な表面3bをもつITO膜3を備えた透明導電膜付き部材9を安価に製造できる。
透明導電膜付き部材9において、透明導電膜付き部材9の透明導電膜配置面5aの表面粗さはITO膜3の平坦な表面3bの表面粗さに反映されない。したがって、透明導電膜付き部材9の透明導電膜配置面5aの材質を目的に応じて自由に選択できる。
例えば、透明導電膜付き部材9として、耐熱性の低い、安価な汎用性プラスチック材料を使用すれば、透明導電膜付き部材9の製造コストを低減できる。また、透明導電膜付き部材9の軽量化を実現できる。
有機EL素子19において、正孔輸送層11、発光層13、電子注入層15、陰極17は、ITO膜3の平坦な表面3bの上にその順に積層される。正孔輸送層11の表面にはITO膜3の平坦な表面3bの表面粗さが反映される。発光層13の表面には、正孔輸送層11を介してITO膜3の平坦な表面3bの表面粗さが反映される。同様に、電子注入層15の表面及び陰極17の表面にも、ITO膜3の平坦な表面3bの表面粗さが反映される。
ITO膜3の平坦な表面3bは、テンプレート基板1の平坦面1aの表面粗さが反映された小さな表面粗さをもっているので、正孔輸送層11、発光層13、電子注入層15、陰極17の表面粗さも小さくなる。したがって、有機EL素子19を構成する各層の膜の表面粗さに起因する有機EL素子19の発光不良を大幅に軽減できる。
このように、本発明は、透明導電膜付き部材の透明導電膜配置用部材として、安価に入手可能な樹脂基板でも使用可能であるし、表面粗さの大きい基板でも使用可能である。
本発明は、従来使用できなかった、表面粗さの大きな基板(通常は、研磨工程などの付加価値を予め付加した段階で有機EL製作プロセスに投入していた)でも使用することが可能となる。
さらに、本発明は、透明導電膜配置用部材の透明導電膜配置面の表面精度を制御することが不要となる。ただし、透明導電膜配置用部材の透明導電膜配置面は、透明導電膜成膜用部材の平坦面ほどの高精度な平坦性(表面粗さの小ささ)は要求されないものの、研磨処理などの平滑化処理が施されていてもよい。
また、本発明は、透明導電膜配置用部材の材質を自由に選ぶことができる。これは大きな利点である。使用目的に応じて基板を選択できること、有機EL成膜工程の前に研磨処理等の基板の表面処理を実施する必要がなく、安価な基板を使用することが可能となることは、実用化に向けて非常に重要である。
ところで、有機EL素子は、通常は、光学ガラス基板上に製作されている。その理由は、例えば次の(a)〜(h)の通りである。(a)透明基板である。(b)熱膨張係数が小さい。(c)比較的安価に購入できる。(d)剛性が高く扱いやすい。(e)トップエミッション方式及びボトムエミッション方式のいずれにも共通して使用することができるので、生産プロセスを変更する必要がない。(f)基板の厚さを自由に選択できる。(g)基板の厚さを薄くすれば計量化できる。(h)基板を薄くすれば、僅かだが、可撓性がえられる。
ガラス基板の製作方法は、大きく下記の2方式である。
(1)「棒状のガラスのインゴット(塊)」を溶融路で製作し、長時間掛けて冷却する。その後、製品の目的寸法に合わせて、ゴブ(GOB)状に切断及び研磨する。
(2)「薄板の状態で、滝のように溶融路から引き出し」、長時間掛けて冷却する。その後、製品の目的寸法に合わせて、切断及び研磨する。
上記のガラス基板製作方法は、下記の長所と欠点を有している。
上記(1)の方式は、脈理が少なく、屈折率分布が取りやすい。したがって、上記(1)方式は、大量生産に向く。しかし、上記(1)方式は、基板状の板ガラスを製作するには、コスト高となる。
上記(2)の方式は、板ガラスの生産には好都合で、安価に、目的の板厚を生産時点で実現できる。しかし、上記(2)の方式は、銀溶融バス(液)上で冷却したり、空中で冷却したりするので、表面に「ウネリ」(大きなウネリはソリに該当し、小さなウネリは基板表面粗さに該当する。)が発生する。したがって、上記(2)の方式で製作したガラス基板を有機EL用基板としてそのまま使用することは難しい。例えば、上記(2)の方式で製作したガラス基板の小さなウネリ(基板表面粗さ)を解消するために、研磨加工が施される。
また、ガラス基板には次のような課題がある。(1)ガラス基板は、割れやすいことが最大の欠点である。(2)軽薄短小化するにはガラス基板を薄くする必要があるが、ガラスを薄くするには研磨技術が非常に難しい。(3)ガラス基板を研磨処理によって薄くする場合、研磨工程で割れやすいので、歩留まりの低下やコストの上昇を招く。(4)フロートガラスを用いようとすると、表面粗さが大きい(うねっている)、気泡や脈理が発生する。
これに対して、プラスチック(樹脂)基板上に有機EL素子を形成することの利点は、例えば次の(a)〜(g)の通りである。(a)安価である。(b)薄く加工することが容易である。(c)割れにくい。(d)大面積化が容易である。(e)軽量である。(f)種類がいろいろあり選択の自由度が高い。(g)薄くした場合は、可撓性が高い。
ただし、有機EL素子の形成プロセス中に例えば200〜400℃の熱が加わるので、耐熱性の低いプラスチック材料(樹脂材料)は使用できない。プラスチック材料でも、ポリイミド材料などは耐熱性が高い材料として知られている。しかし、耐熱性が高いプラスチック材料からなる基板やシートは、製作が難しく、高価格で、光透過率が低く、なおかつ、表面が滑らかにできないなどの欠点がある。
本発明は、透明導電膜配置用部材として樹脂材料を含むものを用いることができるので、樹脂材料からなる基板やシートの上に有機EL素子を形成することの上記の利点を享受できる。ただし、本発明は、透明導電膜配置用部材としてガラス材料を含むものを用いることもできる。
樹脂材料からなる透明導電膜配置用部材を用いた実施例について図1を参照して説明する。
この実施例では、上記工程(3)において、製品基板5及び接着剤7としてシート状のPETフィルムを使用する。具体的なシート状のPETフィルムとして、日本曹達株式会社製の「ナノインプリント成形用フィルム」を用いた。該PETフィルムには接着剤7として機能するパターン形成層が予め形成されている。該PETフィルムは、いわゆるナノインプリント法に用いられるPETフィルムシートである。
ITO膜3を成膜したテンプレート基板1のITO膜表面3aに、このシート状のPETフィルムのパターン形成層を押し当てる。次に、紫外線(例えば260〜270nm)を照射してパターン形成層を硬化させる。次に、テンプレート基板1からITO膜3を剥離する。この状態で、パターン形成層(接着剤7)上にITO膜3が形成されたシート状のPETフィルムを含む透明導電膜付き部材9が完成する(図1(6)を参照。)。
パターン形成層付きのPETフィルムを使用することにより、下記の利点が得られる。(1)熱ナノインプリント法を行うことができ、パターン形成層はITO膜の表面凹凸(表面粗さ)にならって(流動変形でき)ITO形状を(接着)固定することができるので、テンプレート基板1を剥離した後は、パターン形成層表面にはテンプレート基板1の表面粗さを再現(転写)できる。(2)PETフィルムとパターン形成層の密着力が高い。(3)接着剤塗布の工程を省略することができる。(4)ロール状のPETフィルムを製品基板として採用できるので量産時の低価格化を実現できる。(5)PETフィルムのような有機フィルム基板上に形成された有機EL発光素子や有機EL照明光源を実現できる。
なお、パターン形成層付きのPETフィルムなどの有機フィルム基板上に本発明によって配置される透明導電膜はITO膜に限定されない。
有機EL素子において、電極としての透明導電膜(例えばITO膜)の抵抗値を下げる、すなわち結晶性を高めることが好ましいが、一方では表面粗さが荒くなるという矛盾(トレードオフ)を抱えている。本発明はこれを解決することができる。
また、本発明は、透明導電膜配置用部材を再生利用することが可能である。したがって、本発明は、透明導電膜付き部材の製造コストを低減でき、ひいては有機EL素子の製造コストを低減できる。
透明電極(ITO)表面はテンプレートの表面性状を反映しているので、非常に平坦な状態に製作できる。これによって、有機EL発光不良を大幅に軽減できる。
以上、本発明の実施例が説明されたが、材料、形状、配置、寸法等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例では、透明導電膜付き部材9は有機EL素子19の形成に使用されているが、本発明の透明電極付き部材の製造方法によって形成された透明導電膜付き部材を使用して形成される素子及びデバイスは有機EL素子に限定されない。本発明によって形成された透明導電膜付き部材は、透明導電膜を使用する素子及びデバイスであればどのような素子及びデバイスの形成にも使用することができる。例えば、本発明によって形成された透明導電膜付き部材は、有機EL素子の他に、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)などの形成に使用できる。
本発明において透明導電膜の成膜方法は真空蒸着法に限定されない。本発明において、透明導電膜の成膜方法は、例えば、PVD(物理気相成長)法やCVD(化学気相成長)法などの気相成膜法や、塗布法やゾル−ゲル法、スピンコート法などの液相成膜法など、どのような成膜方法であってもよい。PVD法として、例えば、蒸着法やスパッタ法などを挙げることができる。また、CVD法として、熱CVD法やMOCVD(有機金属CVD)法、プラズマCVD法などを挙げることができる。
本発明において透明導電膜の材料は特に限定されない。本発明において、透明導電膜の材料は、例えば、酸化インジウム系、酸化亜鉛系、酸化スズ系のいずれであってもよい。
本発明において、透明導電膜は、透明導電膜形成用基板の平坦面の全面に形成されてもよいし、該平坦面の一部分に形成されてもよい。例えば、透明導電膜は、透明導電膜形成用基板の周縁部に位置する該平坦面の部分には形成されないようにしてもよい。
本発明において、透明導電膜形成用基板の平坦面は、透明導電膜形成用基板の一表面の全面に形成されてもよいし、該一表面の一部分に形成されてもよい。例えば、透明導電膜形成用基板の平坦面は、透明導電膜形成用基板の一表面のうち周縁部に位置する部分には形成されないようにしてもよい。
上記実施例では、有機EL素子19はボトムエミッション方式のものであるが、本発明の有機EL素子の製造方法によって形成される有機LE素子はトップエミッション方式のものであってもよい。
例えば、陰極17として光透過性のものを用い、かつ、製品基板5の透明導電膜配置面5aとして光反射機能を有する材料、例えば金属材料で形成されたものを用いれば、有機EL素子19をトップエミッション方式として機能させることができる。ここで、光反射機能を有する透明導電膜配置面5aは、製品基板5自体が光反射機能を有していることによって形成されていてもよいし、製品基板5に別途形成された光反射機能を有する膜(例えば金属膜)によって形成されていてもよい。
また、陰極17として光透過性のものを用い、かつ、ITO膜3と接着剤7との間に光反射機能を有する膜を配置することにより、有機EL素子19をトップエミッション方式として機能させることができる。例えば、図1を参照して説明した上記工程(2)において、ITO膜3を成膜した後、ITO膜表面3aの上に光反射機能を有する膜、例えば金属膜を形成する工程を追加すれば、ITO膜3と接着剤7との間に光反射機能を有する膜を配置することができる。
本発明において、透明導電膜配置用部材の材料は特に限定されない。また、透明導電膜配置用部材は、1つの材料で形成されていてもよいし、複数の材料及び部材を含んでいてもよい。例えば、透明導電膜配置用部材は、透明導電膜配置面を形成するための部材と、その部材を支持するための部材を備えていてもよい。また、透明導電膜配置用部材は、例えばトランジスタなどの素子が形成された半導体ウェハであってもよい。
本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、上記透明導電膜配置用部材は、例えば、樹脂材料、ガラス材料、セラミック材料、半導体材料もしくは金属材料又はこれらの組合せで形成されている。ただし、本発明において、透明導電膜配置用部材を構成する材料はこれらに限定されない。
また、本発明の透明導電膜付き部材の製造方法において、上記透明電極成膜用部材の上記平坦面は、例えば、ガラス材料又は金属材料で形成されている。ただし、本発明において、透明電極成膜用部材の平坦面を構成する材料はこれらに限定されない。
本発明において、透明導電膜成膜用部材は、1つの材料で形成されていてもよいし、複数の材料及び部材を含んでいてもよい。透明導電膜成膜用部材の平坦面を形成するための材料は、例えば研磨処理や加熱処理などの平滑化処理によって所望の表面粗さを得ることができる材料であれば、特に限定されない。例えば、透明電極成膜用部材の上記平坦面は、ガラス材料、金属材料又は酸化物単結晶で形成されている。
本発明において、接着剤の材料及び特性は、透明導電膜成膜用部材の平坦面に形成された透明導電膜と、透明導電膜配置用部材の透明導電膜配置面とを接着できるものであれば、特に限定されない。
本発明の有機EL素子の形成方法によって形成される有機EL素子は、第1電極としての透明導電膜の上に少なくとも発光層と第2電極とが積層されて、透明導電膜と第2電極の間に発光層が配置された有機EL素子であれば、特に限定されない。また、透明導電膜は、陽極であってもよいし、陰極であってもよい。
1 テンプレート基板(透明導電膜成膜用部材)
1a 透明導電膜成膜用部材の平坦面
3 ITO膜(透明導電膜)
3b 透明導電膜の平坦な表面
5 製品基板(透明導電膜配置用部材)
5a 透明導電膜配置面
7 接着剤
9 透明導電膜付き部材
13 発光層
17 陰極(第2電極)
19 有機EL素子

Claims (7)

  1. 透明導電膜成膜用部材の平坦面の上に透明導電膜を成膜する透明導電膜成膜工程と、
    透明導電膜配置用部材の透明導電膜配置面に接着剤を介して前記透明導電膜を貼り付ける接着工程と、
    前記透明導電膜から前記透明電極成膜用部材を剥離して、前記透明導電膜配置用部材、前記接着剤及び前記透明導電膜を少なくとも含む透明導電膜付き部材を形成する剥離工程と、を含む透明導電膜付き部材の製造方法。
  2. 前記透明導電膜成膜用部材は、前記透明導電膜配置用部材の耐熱性よりも高い耐熱性をもっている請求項1に記載の透明導電膜付き部材の製造方法。
  3. 前記透明導電膜配置用部材は、樹脂材料で形成されている、又は樹脂材料を含んでいる請求項2に記載の透明導電膜付き部材の製造方法。
  4. 前記接着剤は、紫外線硬化型接着剤である請求項1から3のいずれか一項に記載の透明導電膜付き部材の製造方法。
  5. 前記透明電極成膜用部材の前記平坦面に、前記剥離工程において前記透明導電膜から前記透明電極成膜用部材を剥離しやすくするための表面処理が施されている請求項1から4のいずれか一項に記載の透明導電膜付き部材の製造方法。
  6. 前記表面処理で形成される表面処理層の厚みは2nm以下である請求項5に記載の透明導電膜付き部材の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の透明導電膜付き部材の製造方法によって形成された前記透明導電膜付き部材を用い、
    前記透明導電膜を第1電極とし、前記透明導電膜の上に少なくとも発光層と第2電極とを積層して、前記透明導電膜と前記第2電極の間に前記発光層が配置された有機EL素子を形成する、有機EL素子の製造方法。
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