JP2015078852A - アライメント方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より短時間で実施可能なアライメント方法を提供する。
【解決手段】第一倍率の第一撮像手段で被加工物(11)を撮像し第一ターゲットパターン画像(32a)を登録するとともに、第一倍率よりも高倍率である第二倍率の第二撮像手段で被加工物を撮像して第二ターゲットパターン画像(32b)を登録するターゲットパターン登録ステップと、第一ターゲットパターン画像に基づいて被加工物の位置あわせを実施する粗位置あわせステップと、第二ターゲットパターン画像に基づいて被加工物の精密位置あわせを実施する精密位置あわせステップと、を備え、粗位置あわせステップでは、精密位置あわせステップで用いる第二の相関式より演算処理時間が短くなる第一の相関式でパターンマッチングを実施する構成とした。
【選択図】図2
【解決手段】第一倍率の第一撮像手段で被加工物(11)を撮像し第一ターゲットパターン画像(32a)を登録するとともに、第一倍率よりも高倍率である第二倍率の第二撮像手段で被加工物を撮像して第二ターゲットパターン画像(32b)を登録するターゲットパターン登録ステップと、第一ターゲットパターン画像に基づいて被加工物の位置あわせを実施する粗位置あわせステップと、第二ターゲットパターン画像に基づいて被加工物の精密位置あわせを実施する精密位置あわせステップと、を備え、粗位置あわせステップでは、精密位置あわせステップで用いる第二の相関式より演算処理時間が短くなる第一の相関式でパターンマッチングを実施する構成とした。
【選択図】図2
Description
本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物を加工する加工ユニットを備えた加工装置において、加工ユニットと被加工物との位置関係を調整するアライメント方法に関する。
表面にデバイスが形成された半導体ウェーハ等の被加工物は、円環状の切削ブレードやレーザー照射用の加工ヘッド等を備える加工装置で加工される。被加工物の加工前には、切削ブレードや加工ヘッド等の加工ユニットと被加工物との位置関係を特定し、調整するためのアライメントが実施されている(例えば、特許文献1参照)。
このアライメントの準備ステップでは、登録用の被加工物を撮像ユニットで撮像し、被加工物の特徴的なパターンをターゲットパターンとして加工装置に登録する。また、ターゲットパターンとストリート(加工予定ライン)との距離を加工装置に記憶させておく。
実際のアライメントステップにおいては、まず、処理用の被加工物を撮像し、離れた2点でターゲットパターンに合致する2つのパターンをパターンマッチングで検出する。次に、検出された2つのターゲットパターンを結ぶ直線と、ヘアラインと呼ばれる加工装置側の基準線とが平行になるように被加工物を回転させ、加工装置に記憶されているターゲットパターンとストリートとの距離に基づいて実際のストリートの位置を特定する。
ところで、上述したアライメントでは、通常、低倍率の撮像ユニットでターゲットパターンを検出するマクロアライメント(粗位置あわせ)を実施した後に、高倍率の撮像ユニットでターゲットパターンを検出するミクロアライメント(精密位置あわせ)が実施される。
マクロアライメントでは、低倍率で撮像された撮像画像に基づき、2つのターゲットパターンを結ぶ直線とヘアラインとが概ね平行になるように被加工物の位置を合わせる。ミクロアライメントでは、マクロアライメントの後に高倍率で撮像された撮像画像に基づき、2つのターゲットパターンを結ぶ直線とヘアラインとがより平行に近づくように被加工物の位置を合せ、ストリートの位置を特定する。
しかしながら、上述した従来のアライメント方法には、ストリートの位置を特定するまでに比較的長い時間を要するという問題があり、生産性を高めるためにより短時間で実施可能なアライメント方法が求められていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より短時間で実施可能なアライメント方法を提供することである。
本発明によれば、アライメント方法であって、第一倍率の第一撮像手段で被加工物を撮像し第一ターゲットパターン画像を登録するとともに、該第一倍率よりも高倍率である第二倍率の第二撮像手段で被加工物を撮像して第二ターゲットパターン画像を登録するターゲットパターン登録ステップと、被加工物を該第一撮像手段で撮像して形成した撮像画像上から該第一ターゲットパターン画像を用いたパターンマッチングで第一ターゲットパターンを検出し、検出した該第一ターゲットパターンをもとに被加工物の位置あわせを実施する粗位置あわせステップと、該粗位置あわせステップを実施した後、被加工物を該第二撮像手段で撮像して形成した撮像画像上から該第二ターゲットパターン画像を用いたパターンマッチングで第二ターゲットパターンを検出し、検出した該第二ターゲットパターンをもとに被加工物の精密位置あわせを実施する精密位置あわせステップと、を備え、該粗位置あわせステップでは、第一の相関式でパターンマッチングを実施し、該精密位置あわせステップでは、該第一の相関式とは異なる第二の相関式でパターンマッチングを実施し、該第一の相関式による演算処理時間は該第二の相関式による演算処理時間よりも短いことを特徴とするアライメント方法が提供される。
本発明のアライメント方法は、粗位置あわせステップにおいて、精密位置あわせステップで用いられる第二の相関式より演算処理時間が短くなる第一の相関式を用いてパターンマッチングを実施する。
そのため、粗位置あわせ及び精密位置あわせに同じ第二の相関式を用いる従来のアライメント方法と比較して処理時間を短縮できる。このように、本発明によれば、より短時間で実施可能なアライメント方法を提供できる。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るアライメント方法は、ターゲットパターン登録ステップ(図2参照)、粗位置あわせステップ(図3及び図4参照)、精密位置あわせステップ(図5及び図6参照)を含む。
ターゲットパターン登録ステップでは、2種類の異なる倍率でウェーハ(被加工物)を撮像し、倍率の異なる2つのターゲットパターン画像を登録する。粗位置あわせステップでは、低倍率で撮像された第一ターゲットパターン画像と相関の強いパターンを、演算処理時間が短い第一の相関式を用いたパターンマッチングで検出し、ウェーハの位置合わせ(粗位置あわせ)を行う。
精密位置あわせステップでは、高倍率で撮像された第二ターゲットパターン画像と相関の高いパターンを、第二の相関式を用いたパターンマッチングで検出し、ウェーハの位置合わせ(精密位置あわせ)を行う。以下、本実施の形態に係るアライメント方法を詳述する。
図1は、本実施の形態に係るアライメント方法を用いるレーザー加工装置の構成例を模式的に示す斜視図である。なお、本発明のアライメント方法は、レーザー加工装置において用いられることに限定されず、切削装置をはじめとする他の加工装置や、洗浄装置、測定装置等において用いられても良い。
図1に示すように、レーザー加工装置2は、各構成を支持する基台4を備えている。基台4の上方には、基台4を覆う筐体6が設けられている。筐体6の内側には、空間が形成されており、レーザービームを照射する加工ヘッド8とウェーハ(被加工物)11を撮像する撮像ユニット10とを含むレーザー照射ユニット12が収容されている。
撮像ユニット10は、低倍率(第一倍率)の第一対物レンズ(第一撮像手段)(不図示)と、第一対物レンズより高倍率(第二倍率)の第二対物レンズ(第一撮像手段)(不図示)とを切り替えてウェーハ11を撮像する。この第一対物レンズは、主に粗位置あわせに使用され、第二対物レンズは、主に精密位置あわせに使用される。
レーザー照射ユニット12の下方には、ウェーハ11を吸引保持するチャックテーブル14が設けられている。このチャックテーブル14は、基台4の上面と平行なX軸方向(加工送り方向)及びY軸方向(割り出し送り方向)に移動すると共に、基台4の上面に垂直なZ軸の周りに回転する。
基台4の角部には、カセットエレベータ16が設けられている。このカセットエレベータ16には、ウェーハ11を収容するカセット18が載置される。カセットエレベータ16は、昇降可能に構成されており、ウェーハ11を搬出、搬入できるように、カセット18の位置をZ軸方向(高さ方向)に調整する。
筐体6の前面6aには、各種の条件を設定するためのタッチパネル式のモニタ20が設けられている。このモニタ20は、レーザー加工装置2の各構成を制御する制御装置22(図2参照)と接続されている。制御装置22は、モニタ20を通じて設定される各種条件に基づいて、加工ヘッド8、撮像ユニット10、チャックテーブル14等の動作を制御する。
次に、上記レーザー加工装置2で実施される本実施の形態のアライメント方法について説明する。本実施の形態のアライメント方法では、まず、登録用のウェーハ11を撮像して得られるターゲットパターン画像をレーザー加工装置2に登録するターゲットパターン登録ステップを実施する。図2は、ターゲットパターン登録ステップを模式的に示す図である。
図2(A)及び図2(B)に示すように、ウェーハ11は、例えば、円盤状の半導体ウェーハであり、その表面は、中央のデバイス領域13と、デバイス領域13を囲む外周余剰領域15とに分けられている。デバイス領域13は、格子状に配列された複数のストリート(加工予定ライン)17でさらに複数の領域に区画されており、各領域にはIC等のデバイス19が形成されている。
ターゲットパターン登録ステップでは、まず、登録用のウェーハ11をチャックテーブル14に吸引保持させて、ウェーハ11の表面側を撮像ユニット10で撮像する。ウェーハ11の撮像は、低倍率の第一対物レンズと、高倍率の第二対物レンズとを用いて少なくとも2回行う。
低倍率の第一対物レンズを用いてウェーハ11を撮像すると、図2(A)に示すような比較的広い視野の撮像画像30aが得られる。また、高倍率の第二対物レンズを用いてウェーハ11を撮像すると、図2(B)に示すような比較的狭い視野の撮像画像30bが得られる。撮像画像30a,30bには、それぞれ、デバイス19に含まれる素子や配線によって形成される特徴的なパターンP1,P2が含まれている。
このウェーハ11の撮像は、ウェーハ11の表面側から行われても良いし、裏面側から行われても良い。ただし、パターンP1,P2はウェーハ11の表面側に形成されているので、ウェーハ11を裏面側から撮像する場合には、ウェーハ11を透過する波長の光(例えば、赤外線)に感度のある撮像ユニット10を用いる必要がある。
撮像画像30a,30bが得られた後には、ウェーハ11において特徴的なパターンP1,P2を、それぞれ第一ターゲットパターン及び第二ターゲットパターンとしてレーザー加工装置2に登録する。
具体的には、パターンP1を含む撮像画像30aの一部(又は全部)を、第一ターゲットパターン画像32aとして制御装置22内のメモリ22aに記憶させる。また、パターンP2を含む撮像画像30bの一部(又は全部)を、第二ターゲットパターン画像32bとして制御装置22内のメモリ22aに記憶させる。
さらに、第二ターゲットパターンとなるパターンP2とストリート17との距離を、制御装置22内のメモリ22aに記憶させる。具体的には、第二ターゲットパターン画像32bの基準座標からストリート17までの距離を、メモリ22aに記憶させる。
なお、このターゲットパターン登録ステップは、オペレータのマニュアル操作によって行われても良いし、制御装置22による自動処理で行われても良い。また、ターゲットパターン登録ステップで得られた第一ターゲットパターン画像32a及び第二ターゲットパターン画像32bには、フィルタ処理等の画像処理が適用されても良い。
ターゲットパターン登録ステップを実施した後には、実際に加工される処理用のウェーハ11の大まかな位置を合せる粗位置あわせステップを実施する。図3は、粗位置あわせステップにおいてウェーハ11が撮像される様子を模式的に示す図であり、図4は、粗位置あわせステップにおいて実施されるパターンマッチングを模式的に示す図である。
粗位置あわせステップでは、まず、処理用のウェーハ11をレーザー加工装置2のチャックテーブル14に吸引保持させる。そして、図3に示すように、任意のストリート17と平行な方向において離れた2つの領域を低倍率の第一対物レンズで撮像し、比較的広い視野の撮像画像40a,40bを得る。
ここで、ウェーハ11の撮像は、ウェーハ11の表面側から行われても良いし、裏面側から行われても良いが、上述したターゲットパターン登録ステップに合わせて実施される必要がある。得られた撮像画像40a,40bは、制御装置22のメモリ22aに記憶される。なお、撮像画像40a,40bには、2値化処理等の画像処理が適用されても良い。
撮像画像40a,40bを得た後には、パターンマッチングを実施して、撮像画像40a,40bの中から第一ターゲットパターンとの相関が最も強いパターンを検出する。具体的には、まず、制御装置22が、撮像画像40a(撮像画像40b)をメモリ22aから読み出し、処理プログラム22bに基づいて、図4に示すような複数の被マッチング画像42を形成する。
複数の被マッチング画像42は、第一ターゲットパターン画像32aと同じサイズ(画素数)のマッチング用枠44を、縦横方向に1画素単位で順にずらしながら撮像画像40a(撮像画像40b)内の領域を切り出すことで形成される。形成された複数の被マッチング画像42は、メモリ22aに記憶される。
その後、制御装置22は、第一ターゲットパターン画像32aと複数の被マッチング画像42とをメモリ22aから読み出し、処理プログラム22bに基づいて第一ターゲットパターン画像32aと各被マッチング画像42との相関を算出する。
第一ターゲットパターン画像32aと各被マッチング画像42との相関は、演算量が比較的小さい第一の相関式を用いるSSD(Sum of Squared Difference)やSAD(Sum of Absolute Difference)等の方法で算出される。
具体的には、SSDでは、下記式(1)に基づいて相関の強さを表す係数RSSDが算出される。また、SADでは、下記式(2)に基づいて相関の強さを表す係数RSADが算出される。
なお、上記式(1)、式(2)において、T(i,j)は、座標(i,j)における第一ターゲットパターン画像32aの輝度の値を表し、I(i,j)は、座標(i,j)における被マッチング画像42の輝度の値を表す。ただし、ここでは、第一ターゲットパターン画像32a及び被マッチング画像42において、最も左上(又は左下)の点の座標を座標(0,0)とし、最も右下(又は右上)の点の座標を座標(M−1,N−1)としている。
第一ターゲットパターン画像32aと各被マッチング画像42との相関が算出されると、制御装置22は、相関が最も強い被マッチング画像42を第一ターゲットパターンとして選定する。
撮像画像40a,40bにおいて、それぞれ、第一ターゲットパターンに相当する被マッチング画像42が選定された後には、選定された2つの被マッチング画像42の基準座標を結ぶ直線と、ヘアラインと呼ばれるレーザー加工装置2側の基準線とが平行になるようにチャックテーブル14を回転させる。以上により、レーザー加工装置2に対するウェーハ11の位置を大まかに合わせることができる。
本実施の形態の粗位置あわせステップでは、上述のように、演算量が比較的小さい第一の相関式に基づいてパターンマッチングを実施するので、後述する精密位置あわせステップと同じ第二の相関式を粗位置あわせステップに用いる従来のアライメント方法と比較して、演算処理に要する時間を短縮できる。
粗位置あわせステップを実施した後には、より精密な位置あわせを行う精密位置あわせステップを実施する。なお、精密位置あわせステップにおける処理の流れは、粗位置あわせステップと同様であるから、ここでは、主に相違する部分を説明する。
図5は、精密位置あわせステップにおいてウェーハ11が撮像される様子を模式的に示す図であり、図6は、精密位置あわせステップにおいて実施されるパターンマッチングを模式的に示す図である。
精密位置あわせステップでは、図5に示すように、任意のストリート17と平行な方向において離れた2つの領域を高倍率の第二対物レンズで撮像し、比較的狭い視野の撮像画像50a,50bを得る。得られた撮像画像50a,50bは、制御装置22のメモリ22aに記憶される。
撮像画像50a,50bを得た後には、パターンマッチングを実施して、撮像画像50a,50bの中から第二ターゲットパターンとの相関が最も強いパターンを検出する。具体的には、まず、制御装置22が、撮像画像50a(撮像画像50b)をメモリ22aから読み出し、処理プログラム22bに基づいて、図6に示すような複数の被マッチング画像52を形成する。
複数の被マッチング画像52は、第二ターゲットパターン画像32bと同じサイズ(画素数)のマッチング用枠54を、縦横方向に1画素単位で順にずらしながら撮像画像50a(撮像画像50b)内の領域を切り出すことで形成される。形成された複数の被マッチング画像52は、メモリ22aに記憶される。
その後、制御装置22は、第二ターゲットパターン画像32bと複数の被マッチング画像52とをメモリ22aから読み出し、処理プログラム22bに基づいて第二ターゲットパターン画像32bと各被マッチング画像52との相関を算出する。
第二ターゲットパターン画像32bと各被マッチング画像52との相関は、演算量は大きいが高い精度を実現可能な第二の相関式を用いるNCC(Normalized Cross−Correlation)やZNCC(Zero−mean Normalized Cross−Correlation)等の方法で算出される。
具体的には、NCCでは、下記式(3)に基づいて相関の強さを表す係数RNCCが算出される。また、ZNCCでは、下記式(4)に基づいて相関の強さを表す係数RZNCCが算出される。NCCやZNCCの演算量は、SSDやSADの演算量の概ね5倍〜10倍程度である。
なお、上記式(3)、式(4)において、T(i,j)は、座標(i,j)における第二ターゲットパターン画像32bの輝度の値を表し、I(i,j)は、座標(i,j)における被マッチング画像52の輝度の値を表す。ただし、ここでは、第二ターゲットパターン画像32b及び被マッチング画像52において、最も左上(又は左下)の点の座標を座標(0,0)とし、最も右下(又は右上)の点の座標を座標(M−1,N−1)としている。
第二ターゲットパターン画像32bと各被マッチング画像52との相関が算出されると、制御装置22は、相関が最も強い被マッチング画像52を第二ターゲットパターンとして選定する。
撮像画像50a,50bにおいて、それぞれ、第二ターゲットパターンに相当する被マッチング画像52が選定された後には、選定された2つの被マッチング画像52の基準座標を結ぶ直線と、ヘアラインと呼ばれるレーザー加工装置2側の基準線とが平行になるようにチャックテーブル14を回転させる。以上により、レーザー加工装置2に対するウェーハ11の位置を高精度に合わせることができる。
その後、ターゲットパターン登録ステップで登録した第二ターゲットパターン画像32bの基準座標からストリート17までの距離に基づいて、ストリート17の位置を特定する。これにより、ウェーハ11をストリート17に沿って適切に加工できるようになる。
本実施の形態の精密位置あわせステップでは、上述のように、演算量は大きいが高い精度を実現可能な第二の相関式に基づいてパターンマッチングを実施するので、従来のアライメント方法と同等の精度を維持できる。
以上のように、本実施の形態に係るアライメント方法は、精密位置あわせステップで用いられる第二の相関式より演算処理時間が短くなる第一の相関式を用いて粗位置あわせステップを実施するので、第二の相関式を用いて粗位置あわせ及び精密位置あわせを行う従来のアライメント方法と比較して処理時間を短縮できる。
また、本実施の形態に係るアライメント方法は、高い精度を実現可能な第二の相関式を用いて精密位置あわせステップを実施するので、従来のアライメント方法と同等の精度を維持できる。このように、実施の形態に係るアライメント方法によれば、精度を維持しながらより短時間で実施可能なアライメント方法を提供できる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態では、粗位置あわせステップと精密位置あわせステップとで、ウェーハ11の同じ領域を撮像してパターンマッチングを実施しているが、粗位置あわせステップと精密位置あわせステップとで異なる領域を撮像してパターンマッチングを実施しても良い。
また、上記実施の形態では、登録用のウェーハ11と処理用のウェーハ11とを区別しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、処理用のウェーハ11の一部を登録用のウェーハ11として用いても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 レーザー加工装置
4 基台
6 筐体
6a 前面
8 加工ヘッド
10 撮像ユニット
12 レーザー照射ユニット
14 チャックテーブル
16 カセットエレベータ
18 カセット
20 モニタ
22 制御装置
22a メモリ
22b 処理プログラム
30a 撮像画像
30b 撮像画像
32a 第一ターゲットパターン画像
32b 第二ターゲットパターン画像
40a 撮像画像
40b 撮像画像
42 被マッチング画像
44 マッチング用枠
50a 撮像画像
50b 撮像画像
52 被マッチング画像
54 マッチング用枠
11 ウェーハ(被加工物)
13 デバイス領域
15 外周余剰領域
17 ストリート(加工予定ライン)
19 デバイス
P1,P2 パターン
4 基台
6 筐体
6a 前面
8 加工ヘッド
10 撮像ユニット
12 レーザー照射ユニット
14 チャックテーブル
16 カセットエレベータ
18 カセット
20 モニタ
22 制御装置
22a メモリ
22b 処理プログラム
30a 撮像画像
30b 撮像画像
32a 第一ターゲットパターン画像
32b 第二ターゲットパターン画像
40a 撮像画像
40b 撮像画像
42 被マッチング画像
44 マッチング用枠
50a 撮像画像
50b 撮像画像
52 被マッチング画像
54 マッチング用枠
11 ウェーハ(被加工物)
13 デバイス領域
15 外周余剰領域
17 ストリート(加工予定ライン)
19 デバイス
P1,P2 パターン
Claims (1)
- アライメント方法であって、
第一倍率の第一撮像手段で被加工物を撮像し第一ターゲットパターン画像を登録するとともに、該第一倍率よりも高倍率である第二倍率の第二撮像手段で被加工物を撮像して第二ターゲットパターン画像を登録するターゲットパターン登録ステップと、
被加工物を該第一撮像手段で撮像して形成した撮像画像上から該第一ターゲットパターン画像を用いたパターンマッチングで第一ターゲットパターンを検出し、検出した該第一ターゲットパターンをもとに被加工物の位置あわせを実施する粗位置あわせステップと、
該粗位置あわせステップを実施した後、被加工物を該第二撮像手段で撮像して形成した撮像画像上から該第二ターゲットパターン画像を用いたパターンマッチングで第二ターゲットパターンを検出し、検出した該第二ターゲットパターンをもとに被加工物の精密位置あわせを実施する精密位置あわせステップと、を備え、
該粗位置あわせステップでは、第一の相関式でパターンマッチングを実施し、
該精密位置あわせステップでは、該第一の相関式とは異なる第二の相関式でパターンマッチングを実施し、
該第一の相関式による演算処理時間は該第二の相関式による演算処理時間よりも短いことを特徴とするアライメント方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013214766A JP2015078852A (ja) | 2013-10-15 | 2013-10-15 | アライメント方法 |
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JP2015078852A true JP2015078852A (ja) | 2015-04-23 |
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