JP2015078331A - 酸変性ポリオレフィン水性エマルジョン組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高い乳化安定性と乾燥皮膜強度を兼ね備える高濃度の酸変性ポリオレフィン水性エマルジョン組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】カルボキシル基および/またはカルボキシラート基と、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリマー(B)を乳化剤として、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)を水中で乳化してなる水性エマルジョン組成物。上記ポリマー(B)が、ポリオキシアルキレン鎖を有しかつ共重合可能な不飽和結合を有する単量体(a)と、不飽和カルボン酸単量体(b)および/またはその塩(b0)とを構成単位とすることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は酸変性ポリオレフィンの水性エマルジョンに関する。
酸変性ポリオレフィン水性エマルジョンは、無機物、金属などへの密着性に優れているという特徴を持つことから、ガラス又は炭素繊維用集束剤、床又は車等のワックス、PPバンパー用プライマーなどの塗料、潤滑剤、金属離型剤、接着剤、トナーバインダーなどに用いられている。
従来、これらポリオレフィン系水性エマルジョンには、乳化の容易な低分子量の酸変性ポリオレフィンが用いられてきたが、低分子の酸変性ポリオレフィンでは乾燥溶融後の皮膜強度が弱く、コーティング材料や接着剤として用いるためには限界があった。特に繊維強化プラスチックに用いられるガラス又は炭素繊維用集束剤については、単に連続繊維を束ねるだけでなく、連続繊維を細かく切断する時の衝撃にも耐え、さらに製造後も運送時の衝撃などで簡単に集束繊維が開繊してしまわないように、皮膜強度の向上が望まれていた。
そのような状況に対し、皮膜強度を向上できる手段として高分子量の酸変性ポリオレフィンからなる水性エマルションが提案されている。高分子量の酸変性ポリオレフィンからなる水性エマルションを得る方法としては、例えば、酸変性ポリオレフィンを有機溶剤に溶解した後、乳化剤及び水を加え、エマルジョン化した後で有機溶剤を揮発させる方法が用いられているが、作業工程の煩雑さと溶剤を使用する作業環境との両面から望ましい方法ではない。また、有機溶剤を用いない方法としては、スチレン−マレイン酸共重合体のエステルを乳化剤として含有する水性エマルジョン組成物(特許文献1)が提案されている。
特許第4594231号公報
一般に水性エマルションは、乾燥を容易にしたり、運搬コストを下げるために、高濃度とすることが好ましい。しかしながら、スチレン−マレイン酸共重合体を乳化剤として用いても、安定な高濃度エマルションを得ることは難しい。また、濃度を下げることで、エマルションが作成できたとしても、経時的な安定性が悪いため、保管中に凝集物や沈殿が生じてしまうという問題があった。エマルションの安定性は、乳化剤の添加量を増やすことにより改善可能ではあるものの、乳化剤の添加量が増えるとその分当該水性エマルションの乾燥皮膜の強度物性が低下するという問題があった。
本発明は、高い乳化安定性と乾燥皮膜強度を兼ね備える高濃度の酸変性ポリオレフィン水性エマルジョン組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、カルボキシル基および/またはカルボキシラート基と、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリマー(B)を乳化剤として、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)を水中で乳化してなる水性エマルジョン組成物;該水性エマルジョン組成物の製造方法である。
本発明の水性エマルジョン組成物は高い乳化安定性を有し、当該水性エマルジョン組成物から得られる乾燥皮膜は高い強度を示す。
<酸変性ポリオレフィン樹脂(A)>
酸変性ポリオレフィン樹脂(A)は、ポリオレフィン樹脂(f)と不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸無水物(g)、必要によりその他の単量体(h)とのグラフト重合体である。
オレフィン樹脂(f)としては、不飽和結合を有するモノマーを共重合させたオレフィン樹脂(f1)と熱減成して得られるオレフィン樹脂(f2)の2種類がある。
オレフィン樹脂(f1)としてはプロピレン、エチレン、C4〜12のα−オレフィン等に、ブタジエン、イソプレン等のジエンモノマーを共重合させたオレフィン樹脂が挙げられる。
オレフィン樹脂(f2)は以下の2通りの方法で熱減成して得られる。
オレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンまたはプロピレンを主成分として1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセンおよび1−ドデセンなどのC4〜12のα−オレフィンを共重合した樹脂等)を窒素通気下で、(1)有機過酸化物不存在下で、通常300〜450℃で0.5〜10時間、連続的に熱減成する方法、および(2)有機過酸化物存在下で、通常180〜300℃で0.5〜10時間、連続的に熱減成する方法が含まれる。これらのうち好ましいのは(1)の方法である。
熱減成法は、例えば特公昭43−9368号公報、特公昭44−29742号公報、特公平6−70094号公報等に記載されている。
(f1),(f2)ともポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリエチレンとポリプロピレン系樹脂が好ましい。
オレフィン樹脂(f2)の分子末端には二重結合が導入されているため、不飽和カルボン酸もしくは不飽和カルボン酸の酸無水物(b2)との重合率が高くなる。このためオレフィン樹脂(a2)が好ましい。
オレフィン樹脂(f)の重量平均分子量(Mw)は、通常、5,000〜400,000、好ましくは10,000〜300,000、さらに好ましくは30,000〜200,000、最も好ましくは50,000〜100,000の範囲である。
重量平均分子量(Mw)は高温ゲルパーミィエーションクロマトグラフィー(以下高温GPCと記載。)で測定することができる。
本発明で用いられるポリオレフィン(f)は、プロピレン、エチレン、C4〜12のα−オレフィン等に、ブタジエン、イソプレン等のジエンモノマーを共重合させたオレフィン重合体であればよく、好ましくはポリブテン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン共重合体、ポリプロピレン/ポリブテン共重合体またはポリプロピレン/ポリエチレン/ポリブテン共重合体、さらに好ましくはポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン共重合体またはポリプロピレン/ポリブテン共重合体、特に好ましくはポリプロピレンである。
不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物(g)としては、ジカルボン酸[例えば脂肪族(C4〜24、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸およびメサコン酸)、および脂環式(C8〜24、例えばシクロヘキセンジカルボン酸およびシクロヘプテンジカルボン酸)];3価〜4価またはそれ以上のポリカルボン酸[例えば脂肪族ポリカルボン酸(C5〜24、例えばアコニット酸)]、1価のカルボン酸[例えば脂肪族(C3〜30、例えばアクリル酸、メタクリル酸、αーエチルアクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸)および脂環式(C6〜24、例えばシクロヘキサンカルボン酸)];不飽和カルボン酸の酸無水物[先に挙げた不飽和ポリカルボン酸の無水物、(例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、シクロヘキセンジカルボン酸無水物、無水アコニット酸)]が挙げられる。不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物は1種単独でも、2種併用してもいずれでもよい。これらの中で好ましいのは無水マレイン酸である。
酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の酸価は、サンプル1gを中和するのに必要なKOHのmg数として定義される。以下、酸価はAVと記載することがある。
<酸価 測定方法>
試料1〜2gを130℃に加熱した熱キシレン20mlに溶解後、フェノールフタレインを加え、0.1mol/L水酸化カリウム・メチルアルコール滴定用溶液で滴定を行って、酸価を求めた。
オレフィン樹脂(f)と不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物(g)との反応比率は、反応後の酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の酸価が0.1〜250になるように決めることが好ましく、密着性の観点から、1〜150であることがより好ましく、2〜100であることが更に好ましい。
必要により加えるその他の単量体(h)としては、C6〜36の直鎖および分岐鎖を有するα−オレフィンが挙げられる。これらの中で好ましいのは、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、プロピレン三量体、プロピレン四量体およびこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。これら共重合成分の含有量は、好ましくは0〜50モル%である。
ポリオレフィン樹脂(f)と、不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物(g)、必要に応じて脂肪族不飽和炭化水素(h)とは、ラジカル開始剤の存在下または非存在下のいずれにおいてもグラフト反応させることができるが、反応性の観点からラジカル開始剤の存在下で反応させるのが好ましい。
ラジカル開始剤としては、例えばアゾ化合物(例えばアゾビスイソブチロニトリルおよびアゾビスイソバレロニトリル)および過酸化物〔単官能(分子内にパーオキシド基を1個有するもの)[例えばベンゾイルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシドおよびジクミルパーオキシド]および多官能(分子内にパーオキシド基を2個以上有するもの)[例えば2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート、ジアリルパーオキシジカーボネートおよびt−ブチルパーオキシアリルカーボネート]〕が挙げられる。
これらのうち、反応性の観点から好ましいのは過酸化物、さらに好ましいのは単官能過酸化物、とくに好ましいのはジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ブチルクミルパーオキシドおよびジクミルパーオキシドである。
ラジカル重合開始剤の使用量は、不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物(g)の合計重量に基づいて、0.001〜100重量%、さらに好ましくは0.01〜50重量%、特に好ましくは0.1〜30重量%である。
ポリオレフィン樹脂(f)に不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物(g)、必要に応じて(h)をグラフトさせる具体的な製造方法には、以下の2つの方法等がある。
[1]ポリオレフィン樹脂(f)に不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物(g)、必要に応じて(h)を加熱溶融、あるいは適当な有機溶媒[C3〜18、例えば炭化水素(例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン)、ハロゲン化炭化水素(例えばジ−、トリ−およびテトラクロロエタンおよびジクロロブタン)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンおよびジ−t−ブチルケトン)およびエーテル(例えばエチル−n−プロピルエーテル、ジ−i−プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジ−t−ブチルエーテルおよびジオキサン)]に懸濁あるいは溶解させ、必要により連鎖移動剤または重合禁止剤を加え、これに必要によりラジカル開始剤[もしくはラジカル開始剤を適当な有機溶媒(上記に同じ)に溶解させた溶液]を加えて加熱撹拌する方法(溶融法、懸濁法および溶液法)。
[2]ポリオレフィン樹脂(f)に不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸の酸無水物(g)、必要に応じて(h)、必要により連鎖移動剤、重合禁止剤、ラジカル開始剤を予め混合し、押出機、バンバリーミキサーまたはニーダなどを用いて溶融混練する方法(溶融混練法)。これらのうち好ましいのは[1]の方法、さらに好ましいのは溶融法および溶液法である。 溶融法での反応温度は、オレフィン樹脂(f)が溶融する温度であればよく、好ましくは120〜260℃、さらに好ましくは130〜240℃である。
溶液法での反応温度は、ポリオレフィン樹脂(f)が溶媒に溶解する温度であればよく、好ましくは50〜220℃、さらに好ましくは110〜210℃、特に好ましくは120〜180℃である。
酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の内、ポリオレフィン樹脂(f)と不飽和カルボン酸若しくは不飽和カルボン酸酸無水物(g)の好ましい組み合わせは、ポリプロピレン、プロピレンとエチレンとの共重合物、プロピレンとブテンとの共重合物、およびポリエチレンとマレイン酸または無水マレイン酸との変性樹脂が挙げられる。
酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)は5,000〜400,000であることが好ましく、より好ましくは10、000〜300,000、さらに好ましくは30,000〜20,000、最も好ましくは50,000〜100,000である。(B1)の重量平均分子量が5,000以上であると(B1)自身の強度が十分であるため、また、100,000以下であると酸変性ポリオレフィン樹脂を十分水に分散できることからエマルションの乳化状態が良好となる
酸変性ポリオレフィン樹脂(A)は、カルボン酸の一部または全部を中和し、その塩(B2)とすることが出来る。中和塩を構成する陽イオンとしては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミンなどのアルカノールアミン、モルホリン、ピペラジン、トリエチルアミン、ジエチルオレイルアミン、エチルオレイルアミン、オレイルアミン、エチレンジアミン、トリエチレンアミンなどのアルキルアミン、アンモニア等が挙げられる。これらの内、好ましいものは、アルカノールアミン、アルキルアミン、カリウム、ナトリウムであり、特に好ましいのは、モルホリン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、モルホリンである。
酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の中和は予め樹脂の状態の時に中和していてもよいし、乳化を行うときに塩基性物質を中和剤として加えてもよい。
<ポリマー(B)>
カルボキシル基および/またはカルボキシラート基と、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリマー(B)は、構造中にカルボキシル基および/またはカルボキシラート基とポリオキシアルキレン鎖をもつ高分子であれば、何でもよい。
また、ポリマー(B)は、ポリオキシアルキレン鎖を有しかつ共重合可能な不飽和結合を有する単量体(a)と、不飽和カルボン酸単量体および/またはその塩(b)とを共重合して得ることができる。また、不飽和カルボン酸単量体および/またはその塩(b)を含む共重合ポリマーに後からポリオキシアルキレン鎖をグラフトさせることにより得ることもできる。
ポリオキシアルキレン鎖を有しかつ共重合可能な不飽和結合を有する単量体(a)としては、(a1)(アルコキシ)ポリアルキレングリコール不飽和カルボン酸エステル、(a2)(アルコキシ)ポリアルキレングリコールアルケニルエーテル等が挙げられ、これらのうち(a1)が好ましい。
(a1)、(a2)は、各下記一般式(1)、一般式(2)で表される。
Figure 2015078331
Figure 2015078331
(a1)を表す一般式(1)においてAOはオキシエチレン基、1,2−または1,3−オキシプロピレン基が挙げられる。これらの内、得られたエマルションの乳化安定性の観点から好ましいのはオキシエチレン基と1,2−オキシプロピレン基であり、特に好ましいのはオキシエチレン基である。
は水素又はメチル基を表し、Rは水素又は炭素数1〜30の炭化水素基である。
nはAOの平均付加モル数を表し、通常1〜200の数であり、得られるエマルションの乳化安定性の観点から、好ましくは2〜180、さらに好ましくは4〜150、特に好ましくは6〜120、とりわけ好ましくは10〜100である。また、nが2以上の場合、n個のAOは同一でも異なっていてもよく、異なる場合は−(AO)n−はランダム付加、ブロック付加または交互付加のいずれの付加形式でもよい。
(アルコキシ)ポリアルキレングリコール不飽和カルボン酸エステル(a1)の具体例としては、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレンプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレンプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ラウリルオキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ラウリルオキシポリエチレンプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ラウリルオキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、オレイルオキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、オレイルオキシポリエチレンプロピレングリコール(メタ)アクリレート、オレイルオキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートが挙げられる。
単量体(a1)は、アルコールにアルキレンオキサイドを通常の方法で付加させたポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とをエステル化反応するか、ポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸エステルとをエステル交換反応するとにより製造することができる。
(a2)を表す一般式(2)においてBOはオキシエチレン基、1,2−または1,3−オキシプロピレン基である。これらの内、セメント分散性の観点から好ましいのはオキシエチレン基と1,2−オキシプロピレン基であり、特に好ましいのはオキシエチレン基である。
mはBOの平均付加モル数を表し、通常1〜200の数であり、の観点から、好ましくは1〜150、さらに好ましくは2〜100、特に好ましくは3〜80、とりわけ好ましくは5〜60である。また、nが2以上の場合、n個のBOは同一でも異なっていてもよく、異なる場合は−(BO)n−はランダム付加、ブロック付加または交互付加のいずれの付加形式でもよい。
は炭素数1〜30のアルケニル基である。Rは水素又は炭素数1〜30の炭化水素基である。
Oの具体例としてはビニルアルコール、1−プロペニルアルコール、アリルアルコール、ヒドロキシブチルビニルエーテル、メタリルアルコール、3−メチル−3−ブテン−1−オールの残基が挙げられる。
ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(a2)の具体例としては、ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノ1−プロペニルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノ1−プロペニルエーテル、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノアリルエーテル、ポリプロピレングリコール(n=1〜5)モノアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノヒドロキシブチルビニルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノヒドロキシブチルビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノメタリルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノメタリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ3−メチル−3−ブテニルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノ3−メチル−3−ブテニルエーテル等が挙げられる。
乳化安定性の観点から好ましいのは、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールモノアリルエーテル、特に好ましいのはポリエチレングリコールモノアリルエーテルである。
単量体(a2)は、炭素数2〜5の不飽和アルコールにアルキレンオキサイドを通常の方法で付加させることにより製造できる。具体的には、不飽和アルコールを加圧反応容器に仕込み、無触媒で又は触媒の存在下(特に付加反応の後半の段階で)にアルキレンオキサイドを吹き込み、常圧又は加圧下に1段階又は多段階で反応を行なう。触媒としては、アルカリ触媒[アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム及びセシウム等)そのもの、アルカリ金属とメチル、エチル、プロピル、ブチル等、炭素数1〜20のアルコールとで形成されるアルコラート、アルカリ金属の水酸化物等]、酸[過ハロゲン酸(過塩素酸、過臭素酸及び過ヨウ素酸)、硫酸、燐酸及び硝酸等(好ましくは過塩素酸)等]並びにこれらの塩[好ましくは2価又は3価の金属(Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Co、Ni、Cu及びAl等)の塩]等が挙げられる。反応温度は通常50〜180℃、反応時間は通常2〜20時間である。AO付加反応終了後は、必要により触媒を中和し吸着剤で処理して触媒を除去・精製することができる。
不飽和カルボン酸単量体(b)および/またはその塩(b0)の内、不飽和カルボン酸単量体としては、ジカルボン酸[例えば脂肪族(C4〜24、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸およびメサコン酸)、および脂環式(C8〜24、例えばシクロヘキセンジカルボン酸およびシクロヘプテンジカルボン酸)];3価〜4価またはそれ以上のポリカルボン酸[例えば脂肪族ポリカルボン酸(C5〜24、例えばアコニット酸)]が、1価のカルボン酸としては例えば脂肪族(C3〜30、例えばアクリル酸、メタクリル酸、αーエチルアクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸)および脂環式(C6〜24、例えばシクロヘキサンカルボン酸)が挙げられる。
不飽和カルボン酸塩としては、上記不飽和カルボン酸のアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウムなど)塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)塩、アンモニウム塩、有機アミン(ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、モルホリン、ピペラジン、トリエチルアミン、ジエチルオレイルアミン、エチルオレイルアミン、オレイルアミンなどのアルキルアミン、)塩、これらの2種以上の併用などが挙げられる。不飽和カルボン酸塩としては、完全中和塩であっても、部分中和塩であってもよい。これらのうち好ましいものは、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、これらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルノールアミン塩、アルキルアミン塩並びにこれらの2種以上の併用であり、さらに好ましいものは、(メタ)アクリル酸とそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、アルキルアミン塩であり、とくに好ましいものは、カルボキシル基の中和度が60モル%以上の(メタ)アクリル酸ナトリウム塩、カリウム塩、モルホリン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エチレンジアミン塩、アンモニウム塩である。
ポリマー(B)の重量平均分子量(Mw)は5,000〜300,000であることが好ましく、より好ましくは8、000〜200,000、さらに好ましくは10,000〜100,000、最も好ましくは12,000〜60,000である。この範囲であればエマルションの乳化状態が良好となる。
ポリマー(B)を構成する前記単量体(a)と前記単量体(b)の構成モル比(a)/(b)は99/1〜1/99であることが好ましく、より好ましくは5/95〜90/10、さらに好ましくは8/92〜80/20、最も好ましくは10/90〜70/30である。この範囲であればエマルションの乳化状態が良好となる。
本発明の水性エマルジョン組成物を構成するポリマー(B)の重量は、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)に対し、通常0.1〜50重量%好ましくは1〜20重量%、更に好ましくは3〜10重量%である。
ポリマー(B)の含有量が増加すると、乾燥被膜の強度物性が低下する。
本発明の水性エマルションは、必要により界面活性剤(J)を含有させることができる。(J)としては、非イオン性、カチオン性、アニオン性および両性の界面活性剤が挙げられる。
(1)非イオン性界面活性剤
アルキレンオキシド(以下AOと略記)付加型ノニオニックス、例えば疎水性基(C8〜24またはそれ以上)を有する活性水素原子含有化合物[飽和および不飽和の、高級アルコール(C8〜18)、高級脂肪族アミン(C8〜24)および高級脂肪酸(C8〜24)等]の(ポリ)オキシアルキレン誘導体(AO付加物およびポリアルキレングリコールの高級脂肪酸モノ−およびジ−エステル);多価アルコール(C3〜60)の高級脂肪酸(C8〜24)エステルの(ポリ)オキシアルキレン誘導体(ツイーン型ノニオニックス等);高級脂肪酸(上記)の(アルカノール)アミドの(ポリ)オキシアルキレン誘導体;多価アルコール(上記)アルキル(C3〜60)エーテルの(ポリ)オキシアルキレン誘導体;およびポリオキシプロピレンポリオール[多価アルコールおよびポリアミン(C2〜10)のポリオキシプロピレン誘導体(プルロニック型およびテトロニック型ノニオニックス)];多価アルコール(上記)型ノニオニックス(例えば多価アルコールの脂肪酸エステル、多価アルコールアルキル(C3〜60)エーテル、および脂肪酸アルカノールアミド);並びに、アミンオキシド型ノニオニックス[例えば(ヒドロキシ)アルキル(C10〜18)ジ(ヒドロキシ)アルキル(C1〜3)アミンオキシド]。
(2)カチオン性界面活性剤
第4級アンモニウム塩型カチオニックス[テトラアルキルアンモニウム塩(C11〜100)アルキル(C8〜18)トリメチルアンモニウム塩およびジアルキル(C8〜18)ジメチルアンモニウム塩等];トリアルキルベンジルアンモニウム塩(C17〜80)(ラウリルジメチルベンジルアンモニウム塩等);アルキル(C8〜60)ピリジニウム塩(セチルピリジニウム塩等);(ポリ)オキシアルキレン(C2〜4)トリアルキルアンモニウム塩(C12〜100)(ポリオキシエチレンラウリルジメチルアンモニウム塩等);およびアシル(C8〜18)アミノアルキル(C2〜4)もしくはアシル(C8〜18)オキシアルキル(C2〜4)トリ[(ヒドロキシ)アルキル(C1〜4)]アンモニウム塩(サパミン型4級アンモニウム塩)[これらの塩には、例えばハライド(クロライド、ブロマイド等)、アルキルサルフェート(メトサルフェート等)および有機酸(下記)の塩が含まれる];並びにアミン塩型カチオニックス:1〜3級アミン〔例えば高級脂肪族アミン(C12〜60)、脂肪族アミン(メチルアミン、ジエチルアミン等)のポリオキシアルキレン誘導体[エチレンオキシド(以下EOと略記)付加物等]、およびアシルアミノアルキルもしくはアシルオキシアルキル(上記)ジ(ヒドロキシ)アルキル(上記)アミン(ステアロイロキシエチルジヒドロキシエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン等)〕の、無機酸(塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸等)塩および有機酸(C2〜22)塩。
(3)アニオン性界面活性剤
高級脂肪酸(上記)塩(ラウリル酸ナトリウム等)、エーテルカルボン酸[EO(1〜10モル)付加物のカルボキシメチル化物等]、およびそれらの塩;硫酸エステル塩(アルキルおよびアルキルエーテルサルフェート等)、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステルおよび硫酸化オレフィン;スルホン酸塩[アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホコハク酸ジアルキルエステル型、α−オレフィン(C12〜18)スルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン(イゲポンT型等)等];並びにリン酸エステル塩等(アルキル、アルキルエーテルおよびアルキルフェニルエーテルホスフェート等)。
(4)両性界面活性剤:
カルボン酸(塩)型アンフォテリックス[アミノ酸型アンフォテリックス(ラウリルアミノプロピオン酸(塩)等)、およびベタイン型アンフォテリックス(アルキルジメチルベタイン、アルキルジヒドロキシエチルベタイン等)等];硫酸エステル(塩)型アンフォテリックス[ラウリルアミンの硫酸エステル(塩)、ヒドロキシエチルイミダゾリン硫酸エステル(塩)等];スルホン酸(塩)型アンフォテリックス[ペンタデシルスルホタウリン、イミダゾリンスルホン酸(塩)等];並びにリン酸エステル(塩)型アンフォテリックス等[グリセリンラウリル酸エステルのリン酸エステル(塩)等]。
上記のアニオン性および両性界面活性剤における塩には、金属塩、例えばアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)およびIIB族金属(亜鉛等)の塩;アンモニウム塩;並びにアミンまたはアルカノールアミン塩(ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、トリエチルアミン、ジエチルオレイルアミン、エチルオレイルアミン、オレイルアミン)、および4級アンモニウム塩が含まれる。
界面活性剤(J)の内、好ましいものは、(1)非イオン性界面活性剤と(3)アニオン性界面活性剤であることが好ましい。(1)および(2)で乳化したエマルションは安定性が良くなる。
(1)と(3)の界面活性剤の内、好ましいものは炭素数10〜30のアルキルもしくはアルケニル基を疎水基とする界面活性剤であり、さらに好ましくはオクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オクテニルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール等の高級アルコールのEO付加物、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸とポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ステアリルアミン、オクチルアミン、オレイルアミン、ラウリルアミン等の高級アルキルアミンEO付加物、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸とモノエタノールアミン、イソプロパノールアミノ等のアルキルアミンとからなる脂肪酸アミドのEO付加物、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸塩、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オクテニルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール等の高級アルコールのアルキル硫酸エステル塩およびポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、特に好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸のナトリウム、カリウムおよびアミン塩、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコールのアルキル硫酸エステルナトリウム、カリウムおよびアミン塩およびポリオキシエチレンアルキル硫酸エステルナトリウム、カリウムおよびアミン塩が挙げられる
必要により界面活性剤(J)を含有する場合、その含有量は酸変性ポリオレフィン樹脂(A)に対し、通常50重量%以下、好ましくは30重量%以下、更に好ましくは20重量%以下、最も好ましくは0重量%である。界面活性剤(J)の含有量が増加すると、乾燥被膜の強度物性が低下する。
本発明の水性エマルジョンの濃度には特に限定がないが、固形分濃度として通常5〜70重量%、好ましくは、25〜60重量%、更に好ましくは35〜55重量%である。
本発明の水性エマルジョンの製法を例示すると、全ての原料を錨型攪拌羽根を有する乳化槽に仕込み、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の軟化点以上の温度で混合、乳化することにより得ることができる。
本発明の水性エマルジョンには、必要により、消泡剤、抗菌剤および防腐剤などの添加剤を含有することができる。これらの添加剤を用いる場合の含有量は、通常0.5重量%以下である。
本発明の水性エマルジョンの体積平均粒子径は、好ましくは0.1〜1,000nmである。より好ましくは、5〜500nmであり、さらに好ましくは10〜100nmである。体積平均粒子径が0.1〜1,000nmであると、乳化安定性が高く、密着性が良好となる。
体積平均粒子径は、レーザー回折散乱測定装置(例えば堀場製作所製、「LA−750」)により測定することができる。
本発明の水性エマルジョン組成物をガラス繊維や炭素繊維用集束剤として使用する場合、繊維の処理方法としては、スプレー法又は浸漬法等が挙げられる。繊維上への固形分((A)〜(C))の付着量は、繊維の重量に基づいて、0.05〜5重量%が好ましく、更に好ましくは0.2〜2.5重量%である。この範囲であると、成形体強度が向上するため好ましい。
本発明では、ポリマー(B)、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)および水を仕込み、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の融点以上に加熱し、混合することにより、水性エマルジョン組成物を製造することができる。かかる製造方法としては、例えば、ポリマー(B)、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)、水、およびその他任意成分を容器内に一括で仕込み、酸変性ポリオレフィン樹脂の融点以上の温度、望ましくは融点より約5〜30℃高い温度で強攪拌する方法などが挙げられる。加熱と混合を同時に行ってもよい。
加熱手段としては、水性エマルジョン組成物が製造できさえすればどのような手段であってもよく、例えば、スチーム、ヒーター等が挙げられる。混合手段としては、水性エマルジョン組成物が製造できさえすればどのような手段であってもよく、例えば、攪拌、容器回転又は混流等の混合手段であってよい。攪拌手段としては、機械攪拌が好ましく、特にマックスブレンド攪拌翼やダブルヘリカルリボン攪拌翼など攪拌効率のよい混合翼を備え付けた機械攪拌槽が好ましい。
水性エマルジョン組成物は水の沸点以上の温度で混合する必要があるため、製造は耐圧容器で行うことが好ましい。また、製造時の圧力を下げるために、ポリマー(B)、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)、水、およびその他任意成分を容器内に仕込んだ後に、容器内を減圧した上で、加熱を行う方法が好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されない。以下において部は重量部、%は重量%を示す。
<製造例1>
ガラス製反応容器にポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製 ウィンテックWSX02)を仕込み、窒素通気下、常圧、330℃×30分間にて熱減成反応を行い、重量平均分子量15万のポリオレフィン(A0−1)を得た。(A0−1)94部と無水マレイン酸3部をガラス製反応容器に仕込み、撹拌下、175℃でジブチルパーオキサイド0.1部を7分間で滴下し、1時間反応させ、重量平均分子量15万、AV15の酸変性ポリオレフィン樹脂(A−1)を得た。
<製造例2>
製造例1のポリプロピレンをプロピレン/エチレン共重合体(The Dow Chemical Company社製 バーシファイ3000)に、熱減成反応を330℃×20分に、無水マレイン酸を0.4部に変更した以外同様の製造法にて、重量平均分子量12万、AV2の酸変性ポリプロピレン/エチレン共重合体である酸変性ポリオレフィン樹脂(A−2)を得た。
<製造例3>
製造例1のポリプロピレンをポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン株式会社製 ユメリット631J)に、熱減成反応を330℃×20分に、無水マレイン酸を0.2部に変更した以外同様の製造法にて、重量平均分子量18万、AV1の酸変性ポリエチレンである酸変性ポリオレフィン樹脂(A−3)を得た。
<製造例4>
製造例1の熱減成反応を330℃×1時間に、無水マレイン酸を18部、1−デセン6部 に変更した以外同様の製造法にて、重量平均分子量4万、AV90の酸変性ポリプロピレンである酸変性ポリオレフィン樹脂(A−4)を得た。
<製造例5>
製造例1の熱減成反応を330℃×1.5時間に、無水マレイン酸を35部、1−デセン10部 に変更した以外同様の製造法にて、重量平均分子量2万、AV140の酸変性ポリプロピレンである酸変性ポリオレフィン樹脂(A−5)を得た。
<製造例6>
水400部を、攪拌機、窒素導入管、温度計、還流管、滴下ロートを備えたガラス製反応容器に仕込み、窒素雰囲気下、100℃まで加熱した。ここへ20重量%過硫酸ナトリウム水溶液90部とメトキシポリエチレングリコール(重合度=23)モノメタクリレート(a1−1)(日油株式会社製 ブレンマーPME−1000)325部とメタクリル酸(b−1)62部、メルカプトエタノール1部を予め混合した単量体溶液とをそれぞれ別の滴下ロートから2時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに20重量%過硫酸ナトリウム水溶液20部を30分かけて滴下し、その後80℃で1時間保持して熟成を行った。40℃まで冷却後、50%水酸化ナトリウム水溶液58gと水44gを投入し、ポリマー(B−1)の水溶液を得た。
<製造例7>
(a1−1)を、メトキシポリエチレングリコール(重合度=90)モノメタクリレート(a1−2)(日油株式会社製 ブレンマーAME−4000)に、50%水酸化ナトリウム水溶液58gと水44gをトリエタノールアミン102gに変更した以外同様の製造法にて、ポリマー(B−2)の水溶液を得た。
<製造例8>
(a1−1)を、ポリエチレングリコール(重合度=10)モノアクリレート(a1−3)(日油株式会社製 ブレンマーAE−400)に、変更した以外同様の製造法にて、ポリマー(B−3)の水溶液を得た。
<製造例9>
(a1−1)を、ラウロキシポリエチレングリコール(重合度=4)モノメタクリレート(a1−4)(日油株式会社製 ブレンマーPLE−200)に、メルカプトエタノール1部を5部に50%水酸化ナトリウム水溶液58gと水44gをモルホリン63gと水39gに変更した以外同様の製造法にて、ポリマー(B−4)の水溶液を得た。
<製造例10>
(a1−1)を、ポリプロピレングリコール(重合度=3)モノアクリレート(a1−5)(日油株式会社製 ブレンマーAP−150)に、メルカプトエタノール1部を0.1部に50%水酸化ナトリウム水溶液58gと水44gを50%水酸化カリウム81gと水21gに変更した以外同様の製造法にて、ポリマー(B−5)の水溶液を得た。
表1にポリマー(B−1)〜(B−5)の組成情報をまとめる。
Figure 2015078331
<製造例11>
温度計、マックスブレンド翼を装備した攪拌機を備えたSUS製オートクレーブに、アリルアルコール(純度は99.9%)102部及びカリウムt−ブトキシド5部を仕込み、容器内を十分に窒素置換した後、密閉し、80℃に昇温した。 80℃でエチレンオキシド385部(アリルアルコール1モルに対して5モル)、引き続きプロピレンオキシド508部(アリルアルコール1モルに対して5モル)を反応した。さらに80℃で4時間熟成した後、25℃に冷却して、反応物にキョウワード600(協和化学工業株式会社製)を20部、水20部を投入し、80℃にて触媒を吸着処理後、ろ過によりポリエチレン(重合度=5)ポリプロピレン(重合度=5)モノアリルエーテル単量体(a2−1)を得た。(a2−1)の不飽和度は1.76meq./g、水酸基価は99.4、(TU)/(OH)比は1.01であった。引き続き、(a2−1)395部を、攪拌機、窒素導入管、温度計、還流管、滴下ロートを備えたガラス製反応容器に仕込み、さらに水74部を加えて均一に溶解し、窒素雰囲気下、80℃まで加熱した。ここへ20重量%過硫酸ナトリウム水溶液93部とメタクリル酸68部、水59部、メルカプトエタノール1部を予め混合した単量体溶液とをそれぞれ別の滴下ロートから2時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに20重量%過硫酸ナトリウム水溶液23部を30分かけて滴下し、その後80℃で1時間保持して熟成を行った。40℃まで冷却後、50%水酸化ナトリウム水溶液51g、および濃度を50重量%に調整するための水237gを投入し、ポリマー(B−6)の水溶液を得た。ポリマー(B−6)の重量平均分子量は25000、構成モル比(a)/(b)は64/36であった。
酸変性ポリオレフィンエマルションの作成には、中和剤(K)と必要により以下の界面活性剤(J)を使用した。
(K−1)ジエタノールアミン
(K−2)モルホリン
(K−3)水酸化ナトリウム
(J−1)オレイン酸ナトリウム
(J−2)ベヘニン酸ナトリウム
(J−3)オレイルアルコールEO4モル付加物
(J−4)オレイルアルコールEO20モル付加物
<実施例1>
容積2リットルの攪拌機付き圧力容器に、表2に記載した全ての原料を一括して加えた。圧力容器を密閉した後、160℃まで加熱し、90分間攪拌することにより乳化を行った。その後75℃以下に冷却し、300メッシュの金網でろ過した内容物を水性エマルジョン組成物(G−1)とした。
<エマルションの安定性>
エマルションの安定性は、密閉容器に入れたエマルションを常温で保管し、外観観察により、以下の指標で経日安定性を評価した。
◎:3ヶ月経過後も安定。
○:1〜3ヶ月の間に分離や沈殿を生じた
△:1カ月以内に分離や沈殿を生じた
×:乳化できず
<乾燥被膜の樹脂物性>
本発明の水性エマルジョン組成物を130℃で乾固させ、得られた乾固物をヒートプレスを用いて膜厚0.5mmのフィルムに成形した後、このフィルムをJIS K 6251に準拠した方法で引っ張り試験を行うため、打ち抜きカッターで所定のサイズに成形した後、オートグラフにて引っ張り試験を行った。
<実施例2〜6および比較例1〜4>
表2記載の部数を実施例1と同様の方法で乳化することにより、水性エマルジョン組成物(G−2〜G−6)および(G’−1〜G’−4)を得た。比較例1、比較例4は同様に乳化をおこなったものの、樹脂が分散せず、エマルションとすることができなかった。エマルションの配合を表2に、実施例1と同様の方法で評価を行った結果を表3に示す。
なお、比較例1〜3には高分子系の乳化剤として以下のスチレン−マレイン酸共重合物を用いた。
(B’−1)スチレン−マレイン酸共重合物(Atofina社製、SMA#1000A)
Figure 2015078331
Figure 2015078331
(炭素繊維用集束剤としての評価結果)
水性エマルジョン組成物(G−1)の固形分濃度を40%から5%に希釈することで繊維用集束剤希釈液(S−1)を調製した。次いで、希釈液に炭素繊維(フィラメント数=12000本)を浸漬して含浸させた後、190℃で5秒間乾燥させて炭素繊維束(T−1)を得た。
水性エマルジョン組成物(G−1)を比較水性エマルジョン組成物(G’−3)に変更した以外は同様にして、比較炭素繊維束(T’−1)を得た。
(ガラス繊維用集束剤としての評価結果)
炭素繊維をガラス繊維に変更した以外は同様にして、ガラス繊維束(T−2)を得た。
水性エマルジョン組成物(G−1)を比較水性エマルジョン組成物(G’−3)に変更した以外は同様にして、比較ガラス繊維束(T’−2)を得た。
炭素繊維束(T−1)、(T’−1)、ガラス繊維束(T−2)、(T’−2)の結束性を下記の方法で評価し、結果を表4に示した。
<繊維束の結束性評価>
(T−1)を6mmにカットした後、カットした(T−1)5部を50mlメスシリンダーに入れ、2mm厚のゴムシート上で60回タップした後の体積(V)から、攪拌前の嵩密度(D=5/V)(g/l)を算出する。チョップドストランドを150mlのポリカップに移し、プロペラ形の羽根のついた撹拌棒で100rpm、5分間撹拌する。攪拌後のチョップドストランドを50mlメスシリンダーに移し、2mm厚のゴムシート上で60回タップした後の体積(V)から、攪拌後の嵩密度(D=5/V)(g/l)を算出する。結束性は次の式より求められ、100%に近いほど結束性に優れていることを示す。
結束性(%)=攪拌後の嵩密度(D)/攪拌前の嵩密度(D)×100
Figure 2015078331
本発明の酸変性オレフィンの水性エマルジョン組成物は、高濃度かつ高い乳化安定性と乾燥皮膜強度を兼ね備えることからガラス又は炭素繊維用集束剤、床又は車等のワックス、PPバンパー用プライマーなどの塗料、潤滑剤、金属離型剤、接着剤、トナーバインダーなどに用いられる材料として好適である。

Claims (10)

  1. カルボキシル基および/またはカルボキシラート基と、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリマー(B)を乳化剤として、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)を乳化してなる水性エマルジョン組成物。
  2. 前記ポリマー(B)が、ポリオキシアルキレン鎖を有しかつ共重合可能な不飽和結合を有する単量体(a)と、不飽和カルボン酸単量体(b)および/またはその塩(b0)とを構成単位とする請求項1に記載の水性エマルジョン組成物。
  3. 前記単量体(a)が、下記一般式(1)で表される単量体(a1)である請求項2に記載の水性エマルジョン組成物。
    Figure 2015078331
    [式中、Rは水素又はメチル基を表し、AOは1種または2種以上の炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表し、2種以上の場合の付加形式はブロック状でもランダム状でもよい。nは1〜200の数、R2は水素又は炭素数1〜30の炭化水素基である。]
  4. 前記不飽和カルボン酸単量体(b)が、アクリル酸および/またはメタアクリル酸である請求項2または3に記載の水性エマルジョン組成物。
  5. 前記ポリマー(B)の重量平均分子量が5,000〜300,000である請求項1〜4のいずれか1項に記載の水性エマルジョン組成物。
  6. 前記酸変性ポリオレフィン樹脂(A)が酸変性ポリプロピレンである請求項1〜5のいずれか1項に記載の水性エマルジョン組成物。
  7. 前記酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の重量平均分子量が、5,000〜400,000である請求項1〜6のいずれか1項に記載の水性エマルジョン組成物。
  8. さらに、ポリマー(B)以外の界面活性剤(J)および酸変性ポリオレフィンの中和剤(D)を含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の水性エマルジョン組成物。
  9. ガラス繊維用集束剤または炭素繊維用集束剤である請求項1〜8のいずれか1項に記載の水性エマルジョン組成物。
  10. ポリマー(B)、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)および水を、酸変性ポリオレフィン樹脂(A)の融点以上に加熱し、混合する請求項1〜9のいずれか1項に記載の水性エマルジョン組成物の製造方法。
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