JP2015077985A - 蓋材およびそれを用いた密封容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゼリー状食品を収納する密封容器の蓋材において、蓋材を開封する際、ゼリー状食品の表面の液体が零れるのを防ぐ蓋材を提供することにある。【解決手段】容器本体のフランジ部にシールされるシール部を有し、外周縁に摘み部を有する蓋材において、少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と接着層から構成される蓋材であって、前記蓋材の外縁に沿って、前記シール部2内縁より内側に開口切れ目線3を形成し、該開口切れ目線により、開口部7が形成され、かつ前記シール部2と前記開口切れ目線3の間に庇部4が形成されていることを特徴とする蓋材1である。【選択図】図1

Description

本発明は、ゼリー状食品を収納した密封容器の蓋材に関するものである。
従来、コーヒーゼリー、果汁入りゼリーなどのゼリー状食品を収納する包装容器としては、カップ容器が多く使用されている。食する際の手軽さ、利便性から使用されている。
これらの蓋材としては、カップ容器のフランジ部とシールされ密封性、また開封する際には、相反するイージーピール性が求められている。また食する際は、蓋材を開封する際のハンドリングにより、ゼリー状食品の表面にある液体が零れて手や衣服を汚す場合がある。
ゼリー状食品は、一般的に、ゲル化剤を含むゲル化組成物を一度加温溶融してカップ容器内にホット充填し、次いで冷却凝固してゲル化させ製造される。しかし、多少凝固しきれないのが液体として残ってしまう。この液体は、ゼリー状食品の表面に残ってしまうのである。また、ゼリー状食品の腐敗を防ぐために、容器内に空間を生じさせないように充填するために、蓋材を開封する際には、ハンドリングにより、液体がカップ容器から零れてしまう場合が多いのである。
例えば、図8−1は、ゼリー状食品を収納した従来の密封容器50、即ちカップ容器を示している。蓋材52は、容器本体20のフランジ部にシールされシール部2を形成し、密封されている。蓋材52には外周縁に摘み部5が形成されている。この摘み部5を摘み、蓋材52を開封していくと、図8−2に示すように、蓋材52は、シール部2から剥離される際、ハンドリングにより、例えば、シール強度の強さ、バラツキなどから、ゼリー状食品21の表面にある液体22が容器本体20から零れてしまう問題がある。符号23は零れた液体を示している。
この問題を改善するために、蓋材の開封性を向上させる、即ち、容器本体とのシール強度を弱くし、剥離をスムーズにすることが検討されている。しかし、ゼリー状食品はホット充填されるために、シール強度の低下が生じる場合がある。このような低下を防ぐ提案(特許文献1)がある。ポリエステルなどのプラスチック容器やガラス容器などへの蓋材で、イージーピールフィルムとして、ガラス転移点(Tg)が15〜30℃の非晶性ポリエステル樹脂を60〜80質量部と、エチレン−グリジルメタクリレート40〜20質量部とを含有したものである。しかし、開封する際には、ハンドリングに注意を払う必要があり、特に、子供や老人などには負担になり、零れるのを根本的に防ぐことができない。
よって、ゼリー状食品を収納した密封容器の蓋材を開封する際、液体が零れることを防ぐような蓋材が要望されている。
特開2011−26408号公報
上記の問題を鑑みて、ゼリー状食品を収納する密封容器の蓋材において、蓋材を開封する際、ゼリー状食品の表面の液体が零れるのを防ぐ蓋材を提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者は鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、容器本体のフランジ部にシールされるシール部を有し、外周縁に摘み部を有する蓋材において、
少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と接着層から構成される蓋材であって、
前記蓋材の外縁に沿って、前記シール部内縁より内側に開口切れ目線を形成し、該開口切れ目線により、開口部が形成され、かつ前記シール部と前記開口切れ目線の間に庇部が形成されていることを特徴とする蓋材である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記庇部の幅が、2〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の蓋材である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記開口切れ目線の一部が、前記摘み部の基部両端に連結されていることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記開口切れ目線が、レーザー加工によって、前記基材フィルム層を貫通して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓋材である。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の蓋材を用いたことを特徴とする密封容器である。
本発明の蓋材は、開封する際、ゼリー状食品の表面の液体が零れるのを防ぐ庇部が形成されていることで、手や衣服を汚さないでゼリー状食品を食することができる。
本発明の蓋材は、蓋材の外縁に沿って、シール部内縁より内側に開口切れ目線を形成し該開口切れ目線により、開口部が形成され、かつシール部と開口切れ目線の間に庇部が形成されたものである。蓋材を開封する際には、開口口と、シール部内縁から内側から延びた庇部と形成されるために、開口口は、ゼリー状食品を食する開口口として、また庇部は、ゼリー状食品の表面の液体が零れるのを防ぐものとして形成される。手や衣服を汚さないで食することができる。
また、庇部の幅が、2〜5mmの範囲であることにより、液体の零れを効率よく防ぐことができる。
また、開口切れ目線の一部が、摘み部の基部両端に連結されていることで、摘み部を摘んで、開口切れ目線に沿って引き裂き、シール部をスムーズに剥離することができ、ハンドリング性が向上し、子供や老人でも負担にならず開封することができる。
また、開口切れ目線は、レーザー加工によって、基材層を貫通し、連続または不連続で形成されることにより、開口切れ目線を容易に引き裂くことができる。また開口切れ目線の切口がきれいになる。
本発明の蓋材を用いた密封容器の一例を示す説明図である。 本発明の他の蓋材を用いた密封容器の一例を示す説明図である。 図1−2のL−L´線の断面を示す説明図である。 図3−2の開封された容器41の平面図である。 図2−2の密封容器の蓋材を開封したときの平面図である。 図1−2の密封容器40のM−M´線断面を示す説明図である。 本発明の蓋材の層構成の一例を示す説明図である。 従来の蓋材をシールした密封容器の一例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の蓋材を用いた密封容器の一例を示す説明図である。図1−1は、密封容器の一例を示す斜視図である。蓋材1は、容器本体20の開口の形状と略同等の形状に形成され、外周縁に外方に突出する摘み部5が形成され、容器本体のフランジ部にシールされシール部2を形成し、密封容器40を形成している。蓋材1には、蓋材の外周縁に沿って、シール部2内縁より内側に開口切れ目線3が形成されている。開口切れ目線3により、開口部7と、シール部2と開口切れ目線3の間に庇部4が形成されている。
図1−2は、図1−1の密封容器40の平面図である。蓋材1には、蓋材に外周縁に沿って、シール部2内縁より内側に開口切れ目線3が形成されている。開口切れ目線3により、開口部7と、シール部2と開口切れ目線3の間に庇部4が形成されている。また外周縁には摘み部5が形成されている。
図2は、本発明の他の蓋材を用いた密封容器の一例を示す説明図である。図2−1は、密封容器の斜視図である。開口切れ目線3の一部が、摘み部5の基部6、6両端に連結されているものである。開口切れ目線3により、開口部7、シール部2と開口切れ目線3の間に庇部4が形成されている。図2−2は、図2−1の平面図の一例を示している。開口切れ目線3は、摘み部の基部6、6両端と連結されている。
図3は、図1−2の密封容器のL−L´線断面を示している。図3−1は、ゼリー状食品21が収納された密封容器40を示している。蓋材1は、容器本体20のフランジ部8にシールされている。蓋材1には、蓋材の外周縁に沿って、シール部8より内側に基材フィルム層を貫通する開口切れ目線3が形成されている。ゼリー状食品22の表面には液体22が溜まり密封されている状態を示している。図3−2は、摘み部5を引っ張り、開口切れ目線3を引き裂いて開口部を取り除いた後の容器の断面を示している。摘み部5を摘み、蓋材1を開封する方向Aに引っ張ると、蓋材1は、シール部2より剥がれ、開口切れ目線3を引き裂き、開口口9が形成される。シール部2の内縁には、内側に張り出した庇部4が形成されている。
図4は、図3−2の開封された容器41の平面図を示している。中央部には開口口9が形成され、シール部の内縁には、内側に張り出した庇部4が形成されている。ゼリー状食品21の表面には液体22が溜まっている状態を示している。この庇部4が、ゼリー状食品の表面に溜まった液体22が零れるのを防ぐのである。
図5は、図2−2の密封容器の蓋材を開封したときの平面図を示している。摘み部を開封方向に引っ張り、摘み部の基部両端から開口切れ目線を引き裂き、シール部を剥離し、さらに開口切れ目線を引き裂き、開口口9が形成され、シール部2の内縁には、内側に張り出した庇部4が形成されている。開口切れ目線の一部が摘み部基部の両端に連結されているために、スムーズにシール部を剥離することができ、ハンドリング性を向上させ、ゼリー状食品21の表面の液体22をさらに零れ難くしたものである。
図6は、図1−2の密封容器40のM−M´線断面を示している。図6−1は、ゼリー
状食品21が収納された密封容器40を示している。蓋材1は、容器本体20のフランジ部8にシールされている。外周縁には摘み部5が形成されている。蓋材1には、外周縁に沿って、シール部2内縁より内側に、基材フィルム層を貫通する開口切れ目線3が形成されている。ゼリー状食品21の表面には液体22が溜まり密封されている。図6−2は、開口切れ目線を引き裂いて、開口部7を取り除き、開口口9を形成され、シール部2の内縁には、内側に張り出した庇部4が形成されている。ゼリー状食品21の表面には液体22が溜まっているが、シール部2内縁より内側に張り出した庇部4が、液体が零れるのを防いでいる。
図7は、本発明の蓋材の層構成の一例を示す説明図である。図7−1は、少なくとも、基材フィルム層31と熱融着性を有するシーラント層32が、接着層33を介して積層された積層シート30からなる。積層シート30は、基材フィルム層31/接着層33/シーラント層32の層構成になる。
基材フィルム層31を形成する基材フィルム34としては、耐熱性を有するプラスチックフィルムが使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンフィルム、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミドフィルム(PA)、ポリスチレンフィルム(PS)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリアクリロニトリルフィルム(PAN)、ポリイミドフィルム(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などが挙げられる。機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されない。特に二軸延伸されたフィルムが好ましい。基材フィルム層の厚みとしては、加工性を考慮すると、10〜50μmの範囲であることが好ましく、10〜30μmの範囲であればより好ましい。
また、積層シート30の諸物性を向上する必要があれば、基材フィルム層として、基材フィルム34と中間フィルム35を貼り合せたものを使用できる。例えば、積層シートの剛性、落下強度や突き刺し強度などの向上、また、内容物が食品の場合は、酸素ガスバリアや水蒸気バリアの向上、などの場合に設けることができる。層構成としては、図7−2に示す、積層シート30は、基材フィルム層31(基材フィルム34/接着層33/中間フィルム35)/接着層33/シーラント層32の層構成になる。
中間フィルム35としては、落下強度や突き刺し強度などの向上には、ポリアミドフィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用することができ、また、酸素ガスバリアや水蒸気バリアなどの向上には、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、無機酸化物蒸着ポリアミドフィルムなどが使用できる。また、基材フィルムと中間フィルム35を、中間フィルムとシーラント層を積層するには、接着層33を介してドライラミネート法にて貼り合わせることができる。
無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシュウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどが好ましい。
シーラント層32としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EAA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂からなるフィルムが使用できる。これらの樹脂を押出し機により製膜して使用することができる。上記の樹脂を用いて単層または複層にて使用できる。フィルム厚みとしては10〜120μmの範囲であることが好ましく、15〜100μmの範囲であればより好ましい。
また、イージーピール性を有する樹脂を押出し、フィルム化したものを用いることができる。易開封性を向上させることができる。イージーピールの特性については特に限定されず、凝集剥離タイプ、層間剥離タイプ、界面剥離タイプのいずれのタイプを用いてもよい。
凝集破壊タイプは、シーラント層自体が凝集破壊するタイプで、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどの樹脂を混合した樹脂を用いて、フィルム化したものを使用することができる。
層間剥離タイプは、共押出し法にて三層フィルムを作成し、中間から剥離するものである。この共押出しフィルムを使用することができる。
界面剥離タイプは、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニルの混合比率を上げた樹脂を用いて、フィルム化したものを使用することができる。
シーラント層としては、容器本体がポリエチレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリエチレン樹脂/エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂などが好ましい。
容器本体がポリスチレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂/ポリブテン樹脂、ポリエチレン樹脂+エラストマー+石油樹脂/ポリブテン樹脂の組合せが好ましい。
容器本体がポリプロピレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂/ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂/ポリエチレン樹脂の組合せが好ましい。
シーラント層32の厚さは、シール強度、加工性を考慮すると、15〜80μmの範囲であることが好ましく、20〜70μmの範囲がより好ましい。 押出し機を用いてフィルム化して使用することができる。
接着層33としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。例えば、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などが使用することができる。貼り合わせ方法としては、ドライラミネート法にて可能である。また、シーラント層を押出し機により押出しながら、アンカー剤(接着剤)を介して貼り合わせることもできる。
また、基材フィルム層には、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層としては、溶剤と、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバインダー樹脂と、各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加してなるインキにより形成される層である。この印刷層により、文字、絵柄などを形成することができる。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材フィルム層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。通常は、基材フィルム層の内面に印刷層を設ける。
開口切れ目線を形成するには、レーザー加工により所定の位置に設けることができる。レーザーとしては、例えば、連続またはパルス発振型の炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーが挙げられるが、中でも炭酸ガスレーザーが好適に使用できる。また金属刃によるトムソン抜き機、ロールカッターなども使用できる。
また、開口切れ目線は、基材フィルム層を貫通して形成される。基材フィルム層に加工してシーラント層と積層したり、あるいは積層した積層シートに加工したり、また、蓋材として外形抜き加工時に、所定の位置に加工することもできる。
容器本体20としては、プラスチックカップおよびトレー、また紙系材料を用いた紙カップやトレーなどが挙げられる。また、これらの他に、ガラス容器、金属容器などが挙げられる。
本発明の蓋材は、蓋材を開封する際、シール部内縁より内側に延びた庇部が形成されるために、ゼリー状食品の表面の液体が容器本体から零れるのを防ぐことができる。手や衣服を汚すことはなく、食することができる。また、本発明に蓋材を用いた密封容器は、利便性に富んだ容器である。
この蓋材を用いた密封容器は、ゼリー状食品などのように、溶液状態でホット充填し、次いで冷却凝固するような内容物に好適である。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)12μmと、延伸ポリアミドフィルム(ONy)15μmをウレタン系二液硬化型接着剤を用いドライラミネート法により貼り合わせた。基材フィルム層を形成した。
次に、ポリプロピレン樹脂/ポリエチレン樹脂からなる樹脂を押出し機により押出し、シーラント層を形成した。シーラント層を20μmとした。このシーラント層を上記延伸ポリアミドフィルム面にウレタン系二液硬化型接着剤を用いてドライラミネート法により貼り合わせた。積層シートを形成した。
次に、ポリプロピレン樹脂を用いて口径φ90mm、ボトム径55mm、深さ40mmのカップを射出成形してフランジ部を設けた容器本体を形成した。
次に、積層シートの所定の位置に、基材フィルム層の上側から炭酸ガスレーザーを照射し、該基材フィルム層を貫通する開口切れ目線を形成した。この際に、予め、シール部内縁より内側に4mm延びる庇部を形成するように行った。次いで容器本体の口径の形状に合わせ、かつ外周縁に外方に突出する摘み部を有する形状で外形抜きを行い、蓋材を作成した。外形抜きはトムソン抜き機で行った。蓋材はφ95mmで行った。
次に、別途、水の中にゲル化剤(ローカストビーンガム)、液糖、クエン酸、香料を各適量加え、攪拌した後、80℃に加温し溶解した後、容器本体にホット充填し、次いで、蓋材を容器本体のフランジ部に重ね、熱圧でシールを行い密封した。密封容器を作成した
。この際、開口切れ目線は、シール部内縁より内側に4mmで形成されている。
次に、この密封容器をゲル化温度、約5℃まで冷却し、凝固させ、ゼリー状食品が収納された密封容器を作成した。n=15個作成した。
開口切れ目線の一部を、図2−2のように、摘み部の基部両端に連結するように形成した以外は、実施例1と同様に行い、ゼリー状食品が収納された密封容器を作成した。n=15個作成した。
以下、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
開口切れ目線を形成しない以外は、実施例1と同様に行い、ゼリー状食品が収納された密封容器を作成した。n=15個作成した。
<評価方法>
密封容器の摘み部を摘み、蓋材を開封する際に、ゼリー状食品の表面の液体が零れるのをを評価した。それぞれ密封容器15個評価した。
<評価結果>
実施例1および実施例2の密封容器を開封する際には、液体が容器本体から零れることは無かった。また、実施例2は、実施例1に比べてシール部の剥離がスムーズにでき、開封し易かった。また、比較例1は、開封する際には、液体が容器本体から零れた。庇部の効果が確認された。
1 蓋材
2 シール部
3 開口切れ目線
4 庇部
5 摘み部
6 摘み部基部
7 開口部
8 フランジ部
9 開口口
20 容器本体(カップ)
21 ゼリー状食品
22 液体
23 零れた液体
30 積層シート
31 基材フィルム層
32 シーラント層
33 接着層
34 基材フィルム
35 中間フィルム
40 密封容器
41 開封された容器
50 従来の密封容器
51 開封された従来の容器
52 従来の蓋材
A 開封方向

Claims (5)

  1. 容器本体のフランジ部にシールされるシール部を有し、外周縁に摘み部を有する蓋材において、
    少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と接着層から構成される蓋材であって、
    前記蓋材の外縁に沿って、前記シール部内縁より内側に開口切れ目線を形成し、該開口切れ目線により、開口部が形成され、かつ前記シール部と前記開口切れ目線の間に庇部が形成されていることを特徴とする蓋材。
  2. 前記庇部の幅が、2〜5mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の蓋材。
  3. 前記開口切れ目線の一部が、前記摘み部の基部両端に連結されていることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材。
  4. 前記開口切れ目線が、レーザー加工によって、前記基材フィルム層を貫通して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓋材。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の蓋材を用いたことを特徴とする密封容器。
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