JP2015077840A - ハイブリッド車両及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動発電機のみで走行するモータ単独走行中において、車両が加速状態になり、モータ単独走行から、内燃機関のみで走行するエンジン単独走行に移行する際に、このモータ単独走行からエンジン単独走行への切り替えに伴う燃料消費量を低減することができて、燃費改善を図ることができるハイブリッド車両及びその制御方法を提供する。【解決手段】車両1が加速状態にあって、電動発電機20のみで走行するモータ単独走行から、内燃機関10のみで走行するエンジン単独走行に移行する際には、モータ単独走行において有段変速機30で入力側の前記電動発電機の回転数に対する出力側の回転数の比率を大きくするギヤ段変更が行われるのを待って、このギヤ段変更後に、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両の走行形態を、電動発電機のみを駆動源として走行するモータ単独走行から内燃機関のみを駆動源として走行するエンジン単独走行に移行するときの燃費を改善することができるハイブリッド車両及びその制御方法に関する。
内燃機関と電動発電機の両方を搭載するハイブリッド車両(HEV)では、従来技術においては、モータ単独走行からエンジン単独走行への移行に際しては、図5に示すように、アイドル回転数Neaで待機回転していた内燃機関の回転数Nを、電動発電機の回転数Ncまで上昇させるが、図5のC点で示すように、同じ出力トルク(Qt)であってもエンジン回転数Neが高くなる(Nea→Nec)と燃料消費量Fが多くなる(Fa→Fc)。
図6に、内燃機関の燃料消費量とエンジン回転数Ne(横軸)とエンジン出力Qe(縦軸)の関係を示すが、エンジン出力Qeをゼロにした状態(A点を含む横軸)であっても、エンジン回転数Neを増加させると燃料消費量Fが増加することが分かる。つまり、エンジン回転数Neがアイドル回転数Neaからエンジン回転数Nenになると、エンジン出力Qeがゼロであっても、エンジン回転数Neの上昇に伴ってエンジンフリクションが増加するので、燃料消費量Fは、FaからFnとなり増加する。なお、内燃機関で出力トルクQtを発生する場合は、燃料消費量FはFntとなり、このうちのFn分はエンジンフリクションで消費されることになる。
そのため、内燃機関側では、この移行時にエンジン回転数Neをアイドル回転数Neaから移行用のエンジン回転数Necに上昇させる必要があるが、この移行用のエンジン回転数Necが高いと、このエンジン回転数Necに到達するまでの燃料消費量Fcが多くなる。従って、この移行用のエンジン回転数Necを低くすることが、このエンジン回転数Necに到達するまでの燃料消費量Fcを少なくすることになり、車両全体としての燃費を減少できることになる。
この問題に関連して、エンジンを停止させモータ/ジェネレータからの動力のみによる電気走行モードと、エンジンからの動力のみまたはエンジンおよびモータ/ジェネレータの双方からの動力によるハイブリッド走行モードとを選択可能で、運転者による要求負荷に応じた情報が電気走行モードかまたはハイブリッド走行モードかを判断してこれら2つの走行モード間を切り替えるようにしたハイブリッド車両が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このハイブリッド車両では、それぞれの走行モード中における変速機の変速パターン移行制御の禁止の記載はあるが、このモード間の移行時に際しての変速機の役割や移行時における燃費改善については記載されていない。
特開2008-168700号公報
一方、モータ単独走行で車両の加速を要求されて、電動発電機の出力トルクを上昇させると、車両の加速により車速が増加するので車両の車輪の回転数が高くなってくるが、モータの出力効率を高く保つために、変速機でギヤ段変更(シフトチェンジ)をして、入力側電動発電機の回転数に対する出力側である車輪側の回転数の比率を大きくするシフトアップが行われる。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、モータ単独走行中に車両が加速状態になって、電動発電機のみで走行するモータ単独走行から、内燃機関のみで走行するエンジン単独走行に移行する際に、このモータ単独走行からエンジン単独走行への切り替えに伴う燃料消費量を低減することができて、燃費改善を図ることができるハイブリッド車両及びその制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明のハイブリッド車両は、内燃機関と電動発電機をそれぞれ車両の走行用の駆動源とする機能を有するハイブリッドシステムと、前記内燃機関の回転と前記電動発電機の回転をそれぞれ変速して車軸に伝達する有段変速機を備えたハイブリッド車両において、前記ハイブリッドシステムを制御する制御装置が、電動発電機のみで走行するモータ単独走行で、車両が加速状態になり、モータ単独走行から前記内燃機関のみで走行するエンジン単独走行に移行する際には、モータ単独走行において前記有段変速機で入力側の前記電動発電機の回転数に対する出力側の回転数の比率を大きくするギヤ段変更が行われるのを待って、このギヤ段変更後に、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える制御を行うように構成される。なお、この有段変速機におけるギヤ段変更の段数は、通常1段を想定しているが、車両の走行状態に応じて、2段等の複数段としてもよい。
この構成によれば、有段変速機で、入力側の電動発電機の回転数に対する出力側の回転数の比率を大きくするギヤ段変更、言い換えれば、出力側の回転数に対する入力側の電動発電機の回転数の比率を小さくするギヤ段変更が行われた後に、即ち、シフトアップのシフトチェンジ後に、電動発電機と有段変速機との接続状態を、内燃機関と有段変速機の接続状態に切り替えるため、有段変速機の入力側となる内燃機関のエンジン回転数が低い状態で、出力側であるプロペラシャフト側の高い回転数に対応させることができる。そのため、走行モードの切り替え時の内燃機関のエンジン回転数を低く抑えることができる。
その結果、車両の運転に必要な目標トルクと同じ出力トルクを内燃機関で発生させても、エンジン回転数が高くエンジンフリクションが大きいために消費燃料量が多い状態で切り替える場合に比べて、エンジン回転数が低くエンジンフリクションが小さいために燃料消費量が少ない状態で切り替えることができるので、内燃機関で消費する燃料を少なくすることができ、このモータ単独走行からエンジン単独走行に切り替えに伴う燃料消費量を低減することができる。
また、内燃機関のエンジン回転数の上昇幅が少なく、短時間で切り替え用のエンジン回転数に到達できるので、切り替えまでの時間を短縮でき、電力消費量が多いモータ単独走行における電力消費量を少なくでき、効率的にバッテリエネルギーを使用することができる。
また、上記のハイブリッド車両において、前記制御装置が、前記車両が加速状態になっても、モータ単独走行時に前記有段変速機でのギヤ段変更が行われない場合、又は、前記車両が加速状態にならずに、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する場合には、前記有段変速機の状態に関係なくモータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える制御を行うように構成される。
この構成によれば、有段変速機でのギヤ段変更が行われる可能性がない場合には、有段変速機でのギヤ段変更を待たずに、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行することができる。そのため、加速状態のモータ単独走行、及び、加速状態にならないモータ単独走行において、走行用バッテリの充電量(SOC)が不十分で有段変速機のギヤ段変更に到る前に、バッテリ切れでモータ単独走行ができなくなるような場合でも、走行用バッテリの充電量に見合った切り替え時期でエンジン単独走行に切り替えて、効率的に走行用バッテリのエネルギーを使用しながら、モータ単独走行からエンジン単独走行に円滑に移行することができる。
そして、上記の目的を達成するためのハイブリッド車両の制御方法は、内燃機関と電動発電機をそれぞれ車両の走行用の駆動源とする機能を有するハイブリッドシステムと、前記内燃機関の回転と前記電動発電機の回転をそれぞれ変速して車軸に伝達する有段変速機を備えたハイブリッド車両の制御方法において、電動発電機のみで走行するモータ単独走行で、車両が加速状態になり、モータ単独走行から前記内燃機関のみで走行するエンジン単独走行に移行する際には、モータ単独走行において前記有段変速機で入力側の前記電動発電機の回転数に対する出力側の回転数の比率を大きくするギヤ段変更が行われるのを待って、このギヤ段変更後に、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替えることを特徴とする方法である。
また、上記のハイブリッド車両の制御方法において、前記車両が加速状態になっても、モータ単独走行時に前記有段変速機でのギヤ段変更が行われない場合、又は、前記車両が加速状態にならずに、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する場合には、前記有段変速機の状態に関係なくモータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える。
これらの方法によれば、上記のハイブリッド車両と同様の効果を奏することができる。
本発明のハイブリッド車両及びその制御方法によれば、電動発電機のみで走行するモータ単独走行で、車両が加速状態になり、モータ単独走行から前記内燃機関のみで走行するエンジン単独走行に移行する際には、有段変速機で入力側の前記電動発電機の回転数に対する出力側の回転数の比率を大きくするギヤ段変更(シフトアップのシフトチェンジ)が行われた後に、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替えるため、有段変速機のインプットシャフトの回転となる内燃機関のエンジン回転数が低い状態で、車軸側の高い回転数に対応させることができる。
そのため、モータ単独走行からエンジン単独走行への切り替え時における内燃機関のエンジン回転数を低く抑えることができ、内燃機関のアイドル回転数から切り替え時のエンジン回転数までのエンジン回転数の上昇幅を小さくすることができる。
その結果、車両の走行に必要なトルクと同じ出力トルクを内燃機関で発生させても、エンジン回転数が低い程、燃料消費量が少なくて済むので、ギヤ段の変更後に切り替えることで、切り替え時の内燃機関のエンジン回転数を低くして、ギヤ段の変更を行う前に切り替える場合に比べて、燃料消費量を少なくすることができる。
また、内燃機関のエンジン回転数の上昇幅が少なく、短時間で切り替え用のエンジン回転数に到達できるので、切り替えまでの時間を短縮でき、電力消費量が多いモータ単独走行における電力消費量を少なくでき、効率的にバッテリエネルギーを使用することができる。
従って、モータ単独走行中に車両が加速状態になって、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する際に、この移行に伴う燃料消費量を低減することができて、燃費改善を図ることができる。
本発明の実施の形態のハイブリッド車両の構成を示す図で、エンジン単独走行の状態を示す図である。 図1のハイブリッド車両のモータ単独走行時の状態を示す図である。 図1のハイブリッド車両の内燃機関による走行用バッテリの充電の状態を示す図である。 図1のハイブリッド車両の回生制御による走行用バッテリの充電の状態を示す図である。 内燃機関の燃料消費量とエンジン回転数とエンジン出力との関係を示す図であり、モータ単独走行からエンジン単独走行への移行に伴う燃料消費量の関係を説明するための図である。 内燃機関の燃料消費量とエンジン回転数とエンジン出力との関係を示す図であり、エンジン出力がゼロであっても、燃料消費量が発生することと、この燃料消費量がエンジン回転数により変化することを説明するための図である。
以下、本発明に係る実施の形態のハイブリッド車両及びその制御方法について説明する。図1〜図4に示すように、この実施の形態のハイブリッド車両(HEV:以下車両とする)1は、内燃機関(エンジン)10と電動発電機(走行用電動機兼発電機)20の両方を走行用の動力源とするパラレル型ハイブリッド車両である。
なお、ここでは、図1のパラレル型ハイブリッド車両を例にして説明するが、必ずしもパラレル型ハイブリッド車両でなくてもよく、内燃機関10と電動発電機20の両方をそれぞれ走行用の動力源とすることができる機能を有するハイブリッド車両であればよい。
図1に示すように、比較的高速安定走行に向いている内燃機関10のみの出力トルクQeで車両1を走行するエンジン単独走行の場合には、この内燃機関10の出力トルクQeは、内燃機関10に接続するトルクコンバータ14、接続状態の内燃機関用クラッチ15を介して有段変速機30に伝達され、さらに、有段変速機30よりプロペラシャフト31を介してデファレンシャルギア(差動装置)32に伝達され、デファレンシャルギア32より車軸33を介して車輪34に伝達される。これにより、内燃機関10の出力トルクQeが車輪34に伝達され、車両1が走行する。
一方、図2に示すように、低回転で大きなトルクを発生でき、しかも、比較的加減速性能の高い電動発電機20のみの出力トルクQmで車両1を走行するモータ単独走行の場合には、電動発電機20の出力トルクQmは、走行用バッテリ22に充電(蓄電)された電力がインバータ21を介して電動発電機20に供給され、この電力により電動発電機20が駆動されて出力トルクQmを発生する。この電動発電機20の出力トルクQmは、接続状態の電動発電機用クラッチ23を介して有段変速機30に伝達され、更に、有段変速機30よりプロペラシャフト31を介してデファレンシャルギア32に伝達され、デファレンシャルギア32より車軸33を介して車輪34に伝達される。これにより、電動発電機20の出力トルクQmが車輪34に伝達され、車両1が走行する。
また、図3に示すように、内燃機関10の出力トルクQeの一部により電動発電機20で発電する場合は、内燃機関10の出力トルクQeは、接続状態の内燃機関用クラッチ15を介して有段変速機30に伝達され、更に、出力トルクQeの一部は接続状態の電動発電機用クラッチ23を介して電動発電機20に伝達され、電動発電機20を駆動して発電する。この発電された電力は、インバータ21を介して走行用バッテリ22に供給され充電(蓄電)される。
更に、図4に示すように、車輪34の制動トルクQsにより、電動発電機20で発電する場合、即ち、回生制御の場合は、この車輪34の制動トルクQsは、車輪34から車軸33、デファレンシャルギア32、プロペラシャフト31を介して有段変速機30に伝達され、更に、接続状態の電動発電機用クラッチ23を介して電動発電機20に伝達され、電動発電機20を駆動して発電する。この発電された電力は、インバータ21を介して走行用バッテリ22に供給され充電される。
この有段変速機30には、トラック等の大型の車両では、オートメイティド・マニュアル・トランスミッション(AMT)と呼ばれる、通常のマニュアル・トランスミッション(MT)にクラッチを断接するアクチュエータと変速を司るアクチュエータを追加して変速を自動化したマニュアル・トランスミッション(MT)を用いることができる。
なお、図1〜図4の構成では、内燃機関10の出力トルクQeの車輪34への伝達と遮断を内燃機関用クラッチ15の接続及び断絶の切り替えにより行い、また、電動発電機20の動力の車輪34への伝達と遮断を電動発電機用クラッチ23の接続及び断絶の切り替えにより行っているが、内燃機関10又は電動発電機20の動力の伝達と遮断を適宜切り替えることができれば、内燃機関用クラッチ15又は電動発電機用クラッチ23を設けなくてもよい。
なお、この内燃機関10では、内燃機関10内で燃料を燃焼させてピストンを動かすことで動力を発生させるが、この燃焼により生じた排気ガスGにはNOx(窒素酸化物)、PM(Particulate Matter:微粒子状物質)等が含有されるため、そのまま、何の処理も施さず大気中に放出すると環境汚染の面から好ましくない。そのため、NOx低減触媒装置12aやPM捕集フィルタ装置12bや差圧センサ41等を備えた排気ガス浄化装置12や排気ガス温度センサ42を排気通路11に配設して、この排気ガス浄化装置12により、排気ガスG中のNOx、PM等を浄化処理している。この浄化処理された排気ガスGcは、マフラー(図示しない)等を経由して大気中に放出される。
ここで、車両1がモータ単独走行中である場合で、すなわち、内燃機関用クラッチ15が断絶状態で、電動発電機用クラッチ23が接続状態である場合で、ドライバーがアクセルペダル(図示しない)を踏込んで、車両1を加速して、エンジン単独走行に移行するときには、内燃機関用クラッチ15を接続状態とし、電動発電機用クラッチ23を断絶状態に切り替える。
その際に、車両1のハイブリッドシステムを制御する制御装置40が、アクセルペダルの踏込量αと車速Vから車両1を加速するのに必要な要求トルクQtを算出し、この要求トルクQtを発生するように、インバータ21から電動発電機20への電流を制御する。また、同時に車速V及び有段変速機30のギヤ段に応じて電動発電機20の回転数Nmを制御する。
そして、電動発電機20の出力トルクQmを目標トルクQtに上昇させると、車両1の加速により車速Vが増加するので、有段変速機30の出力側のプロペラシャフト31の回転数Npが高くなる。そのため、電動発電機20の出力効率を高く保つために、有段変速機30のギヤ段を変更して、電動発電機20の回転数Nmに対するプロペラシャフト31の回転数Npの比率(Np/Nm)を大きくする。言い換えれば、プロペラシャフト31の回転数Npに対する電動発電機20の回転数Nmの比率(Nm/Np)を小さくする。つまり、有段変速機30をシフトアップするギヤ段変更(シフトチェンジ)を行う。この有段変速機30のギヤ段の変更は通常は車速Vの変化に従って自動的に行われるが、手動変速機(MT)の場合には、ドライバーによる変速機レバーの操作によって行われてもよく、制御装置40は、この変速機レバーの位置の変化、又は、手動変速機のギヤ段の変更又は変化を検知して、エンジン単独走行に移行する。
この有段変速機30のギヤ段の変更が行われるのを待って、このギヤ段変更後に、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える。つまり、電動発電機用クラッチ23が断絶状態とすると共に、内燃機関用クラッチ15を接続状態にして、車両1を内燃機関10のみで走行するエンジン単独走行に移行する。
このエンジン単独走行への移行に際して、移行時のトルク変動と回転数変動を回避するために、内燃機関10のエンジン出力Qeを目標トルクQtにすると共に、エンジン回転数Neaでアイドル回転している内燃機関10のエンジン回転数Neを有段変速機30のギヤ段変更後の状態で、移行時のプロペラシャフト31の回転数Npとなるようなエンジン回転数Nebに上昇させる。これは、車速センサなどで検出された車速Vからプロペラシャフト31の回転数Npを算出でき、移行前のギヤ段から移行時点のギヤ段も予測できるので、移行時のエンジン回転数Nebも容易に算出でき、移行時に内燃機関10がエンジン回転数Nebで運転されているように運転制御することも容易にできる。
上記の制御によれば、モータ単独走行で、車両が加速状態になり、モータ単独走行からエンジン単独走行への移行に際しては、図5に示すように、アイドル回転数Neaで待機回転していた内燃機関10のエンジン回転数Neを、電動発電機20のエンジン回転数Nmcに相当する回転数Necまで上昇させずに、有段変速機30でシフトアップする、即ち、プロペラシャフト31の回転数Noutに対して、電動発電機20の回転数Nmbが小さくて済むようなギヤ段、即ち、有段変速機30で入力側の電動発電機20の回転数Nmに対する出力側の回転数Npの比率を大きくするギヤ段に変更して、電動発電機20の回転数Nmcをこれよりも低い回転数Nmbにしてから、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える。
従って、内燃機関10では、図5に示すC点のエンジン回転数(電動発電機20の回転数Nmcに対応する回転数)Necではなく、B点のエンジン回転数(電動発電機20の回転数Nmbに対応する回転数)Nebまで、アイドル回転数Neaから上昇させた時点で、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える。
そのため、モータ単独走行からエンジン単独走行への切り替え時における内燃機関10のエンジン回転数Nebを低く抑えることができ、内燃機関10のエンジン回転数Neが低い状態で、プロペラシャフト31側の高い回転数Npに対応させることができる。つまり、内燃機関10のアイドル回転数Neaから切り替え時のエンジン回転数Nebまでのエンジン回転数Neの上昇幅を小さくすることができる。
その結果、車両1の走行に必要なトルクQtと同じ出力トルクQeを内燃機関10で発生させても、エンジン回転数Neが低い方が燃料消費量が少なくて済むので、ギヤ段の変更後に切り替えることで、内燃機関10のエンジン回転数Neを低くして、ギヤ段の変更を行う前に切り替える場合に比べて、燃料消費量Fを少なくすることができる。
一方、従来技術ではモータ単独走行からエンジン単独走行への移行時に内燃機関10のエンジン回転数Neをアイドル回転数Neaからエンジン回転数Necに上昇させてから移行しているため、このエンジン回転数Necに到達するまでの燃料消費量Fcが、エンジン回転数Nebで移行する時の燃料消費量Fbよりも燃料消費量がΔF分多くなる。
つまり、上記の制御により、移行時のエンジン回転数Neを従来技術のエンジン回転数Necよりも低いエンジン回転数Nebにすることができ、このエンジン回転数Nebに到達するまでの燃料消費量Fbを少なくすることができるので、車両全体としての燃費を減少できることになる。
また、内燃機関10のエンジン回転数Neの上昇幅が少なく、短時間で切り替え用のエンジン回転数Nebに到達できるので、切り替えまでの時間を短縮でき、電力消費量が多いモータ単独走行における電力消費量を少なくでき、効率的にバッテリエネルギーを使用することができる。
従って、上述した本発明のハイブリッド車両及びその制御方法によれば、モータ単独走行中に車両1が加速状態になって、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する際に、この移行に伴う燃料消費量Fを低減することができて、燃費改善を図ることができる。
更に、車両1が加速状態になっても、モータ単独走行時に有段変速機30でのギヤ段変更が行われない場合、又は、車両1が加速状態にならずに、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する場合には、有段変速機30の状態に関係なくモータ単独走行からエンジン単独走行に切り替えるように構成される。
このモータ単独走行からエンジン単独走行に切り替わる前に有段変速機30でギヤ段変更が行われない場合としては、走行用バッテリ22の充電量が少なくてモータ単独走行のみでは、車速Vの増加が不十分でギヤ段変更に到る前にバッテリ切れする場合や、車両1が登り勾配を走行するようになり車速Vは増加しないが、必要トルクQtが大きくなり、電動発電機20で発生する出力トルクQmでは不足して、内燃機関10で発生する出力トルクQeにする必要が生じた場合などがある。
先の場合に関しては、走行用バッテリ22の充電量をモニターして、残りの使用可能な電力量で可能なモータ単独走行の時間と、車速Vの増加状態から算出される有段変速機30でギヤ段変更が行われるまでの時間とを比較して、ギヤ段変更までモータ単独走行が可能であるか否かを判断して、可能であれば、ギヤ段変更後にエンジン単独走行に移行し、可能でなければ、ギヤ段変更に関係なく、走行用バッテリ22の充電量のモニター結果に応じてエンジン単独走行に移行する。
後の場合に関しては、アクセルペダルの踏み込み量αと車速Vから算出される、車両1の走行に必要な目標トルクQtと、走行用バッテリ22の充電量で発生可能な電動発電機20の出力トルクQmとを比較して、出力トルクQmが目標トルクQtを上回れば、そのままモータ単独走行を継続し、走行用バッテリ22の充電量のモニター結果に応じてエンジン単独走行に移行する。また、出力トルクQmが目標トルクQt以下であれば、エンジン単独走行に移行する。
これにより、有段変速機30でのギヤ段変更が行われる可能性がない場合には、有段変速機30でのギヤ段変更を待たずに、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する。そのため、走行用バッテリ22の充電量(SOC)が不十分で有段変速機30のギヤ段変更に到る前に、バッテリ切れでモータ単独走行ができなくなるような場合、及び、電動発電機20の出力トルクQmが増加しても車両1の車速Vが増加しないような場合であっても、走行用バッテリ22の充電量に見合った切り替え時期でエンジン単独走行に切り替えて、効率的に走行用バッテリ22のエネルギーを使用しながら、モータ単独走行からエンジン単独走行に円滑に移行することができる。
1 車両(ハイブリッド車両:HEV)
10 内燃機関(エンジン)
15 内燃機関用クラッチ
20 電動発電機
21 インバータ
22 走行用バッテリ
23 電動発電機用クラッチ
30 有段変速機
31 プロペラシャフト
32 デファレンシャルギア
33 車軸
34 車輪
40 制御装置(ECU)

Claims (4)

  1. 内燃機関と電動発電機をそれぞれ車両の走行用の駆動源とする機能を有するハイブリッドシステムと、前記内燃機関の回転と前記電動発電機の回転をそれぞれ変速して車軸に伝達する有段変速機を備えたハイブリッド車両において、
    前記ハイブリッドシステムを制御する制御装置が、
    電動発電機のみで走行するモータ単独走行で、車両が加速状態になり、モータ単独走行から前記内燃機関のみで走行するエンジン単独走行に移行する際には、
    モータ単独走行において前記有段変速機で入力側の前記電動発電機の回転数に対する出力側の回転数の比率を大きくするギヤ段変更が行われるのを待って、このギヤ段変更後に、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える制御を行うように構成されていることを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置が、
    前記車両が加速状態になっても、モータ単独走行時に前記有段変速機でのギヤ段変更が行われない場合、又は、前記車両が加速状態にならずに、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する場合には、前記有段変速機の状態に関係なくモータ単独走行からエンジン単独走行に切り替える制御を行うように構成されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 内燃機関と電動発電機をそれぞれ車両の走行用の駆動源とする機能を有するハイブリッドシステムと、前記内燃機関の回転と前記電動発電機の回転をそれぞれ変速して車軸に伝達する有段変速機を備えたハイブリッド車両の制御方法において、
    電動発電機のみで走行するモータ単独走行で、車両が加速状態になり、モータ単独走行から前記内燃機関のみで走行するエンジン単独走行に移行する際には、
    モータ単独走行において前記有段変速機で入力側の前記電動発電機の回転数に対する出力側の回転数の比率を大きくするギヤ段変更が行われるのを待って、このギヤ段変更後に、モータ単独走行からエンジン単独走行に切り替えることを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
  4. 前記車両が加速状態になっても、モータ単独走行時に前記有段変速機でのギヤ段変更が行われない場合、又は、前記車両が加速状態にならずに、モータ単独走行からエンジン単独走行に移行する場合には、前記有段変速機の状態に関係なくモータ単独走行からエンジン単独走行に切り替えることを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の制御方法。
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