JP2015077826A - 車両衝突判定装置 - Google Patents

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憲有 岡村
Kenyu Okamura
憲有 岡村
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Abstract

【課題】乗員をより適切に保護可能な車両衝突判定装置。
【解決手段】車両衝突判定装置は、車両のフロントバンパーフェース124の裏面124bに設けられた第1のセンサ10と、第1のセンサ10の出力に基づき車両の前面衝突が発生したか否かを判定する判定部と、を備える。第1のセンサ10の出力は、フロントバンパーフェース124の裏面124bから、車両の後方向に進行する風の跳ね返りを表す車両の前方向の圧力を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のフロントバンパーフェースの裏面に設けられた圧力センサを用いて、車両の衝突を判定する装置(車両衝突判定装置)等に関する。
例えば特許文献1の図2は、バンパリンフォースメント1(バンパービーム)に設けられた圧力センサ2を開示し、圧力センサ2の出力は、図示されない演算手段に送られ、演算手段は、圧力センサ2の出力に応じて、車両が歩行者と衝突する歩行者衝突が発生したか否かを判定することができる。
また、特許文献1の図5の内容及び特許文献1の段落[0042]の記載によれば、圧力センサ2は、複数のセンサセル20で構成されるとともに、歩行者によって押圧されるバンパーカバー5(フロントバンパーフェース)は、バンパーアブソーバ4を介して荷重板3を押圧する。これにより、荷重板3に加えられた荷重によって荷重板3の本部30がたわみ、少なくとも1つのセンサセル20は、車両の後方向の圧力を検出することができる。
しかしながら、特許文献1の圧力センサ2では、歩行者衝突が発生したか否かを判定することができるに過ぎない。また、特許文献1の段落[0045]の記載によれば、荷重板3の脚部31の剛性が高いので、荷重板3の本部30は、たわみ難い。言い換えれば、特許文献1の圧力センサ2では、車両の衝突を早く検出することができない。特に、車両の前面が歩行者以外の例えば他の車両、障壁等と衝突する前面衝突が発生する時に、その前面衝突に応じて、運転席側のエアバッグ及び助手席側のエアバッグが早く展開されることが好ましい。加えて、高い衝突速度を有する前面衝突(例えば、車両の前面の全部がコンクリート壁と衝突するフルラップ前面衝突等)が発生する時に、圧力センサ2は、荷重板3からの強い荷重によって、破損する可能性がある。
また、特許文献1の段落[0043]の記載によれば、演算手段は、複数のセンサセル20の各々の出力(圧力)と車両の速度とから、複数の衝突荷重の各々の積分値を演算し、すべての積分値の加算値(合計荷重)を演算する必要がある。言い換えれば、このような演算量は、多くなってしまう。
特開2008−107232号公報
本発明の1つの目的は、乗員をより適切に保護可能な車両衝突判定装置を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
第1の態様において、車両衝突判定装置は、
車両のフロントバンパーフェースの裏面に設けられた第1のセンサと、
前記第1のセンサの出力に基づき前記車両の前面衝突が発生したか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記第1のセンサの前記出力は、前記裏面から前記車両の後方向に進行する風の跳ね返りを表す前記車両の前方向の圧力を有する。
第1の態様において、第1のセンサの出力は、車両の前方向の圧力を有している。ここで、その圧力は、フロントバンパーフェースの裏面によって生成される風の跳ね返りを表している。前面衝突が発生した時にフロントバンパーフェースが最初に押圧されるので、車両衝突判定装置は、前面衝突が発生したことを早く判定することができる。言い換えれば、特許文献1の荷重板3のたわみ等の他の部材の変形が発生する前に、フロントバンパーフェースの裏面によって風(圧力波)が生成される。このように、フロントバンパーフェースの裏面に設けられた第1のセンサを利用する車両衝突判定装置は、乗員をより適切に保護することができる。
第1の態様に従属する第2の態様において、前記風は、前記車両のバンパービームで跳ね返ってもよい。
第2の態様において、フロントバンパーフェースの裏面によって生成される風は、バンパービームで跳ね返る。一般に、バンパービームは、左側のフロントサイドフレーム及び右側のフロントサイドフレームを連結し、バンパービームの長さ又は幅又は面積は、大きい。従って、バンパービームは、フロントバンパーフェースの裏面によって生成される風をより多く跳ね返し可能であり、第1のセンサは、車両の前方向の圧力(跳ね返りの圧力波)を検出し易い。
第2の態様に従属する第3の態様において、
前記車両の側面視において、前記第1のセンサは、前記バンパービームの周辺部又は縁部に対応してもよい。
第3の態様において、第1のセンサがバンパービームの周辺部又は縁部に対応するように、第1のセンサは、フロントバンパーフェースの裏面に配置される。これにより、車両の前面が歩行者以外の例えば他の車両、障壁等と衝突する前面衝突が発生する時に、第1のセンサは、フロントバンパーフェースとバンパービームとの間で挟まれない又は挟まれ難くなる。言い換えれば、第1のセンサは、破損しない又は破損し難い。
第1〜第3の態様の何れか1つに従属する第4の態様において、車両衝突判定装置は、
前記車両に設けられた少なくとも1つの第2のセンサを
さらに備えてもよく、
前記判定部は、前記少なくとも1つの第2のセンサの出力を用いて、前記前面衝突が発生したか否かをさらに判定してもよく、
前記少なくとも1つの第2のセンサの前記出力を用いて前記前面衝突が発生したことが判定され、且つ前記第1のセンサの前記出力を用いて前記前面衝突が発生したことが判定された時に、前記判定部は、前記前面衝突が発生したことを確定させてもよい。
第4の態様において、判定部は、第1及び第2のセンサの両者を利用するので、車両衝突判定装置は、前面衝突が発生したことをより確実に判定することができる。
第4の態様に従属する第5の態様において、
前記第1のセンサの出力が第1の閾値を超える時刻は、前記第2のセンサの出力が第2の閾値を超える時刻よりも、早くてもよい。
第5の態様において、車両のフロントバンパーフェースの裏面に設けられた第1のセンサは、前面衝突が発生したことを早く検出することができる。
第1〜第5の態様の何れか1つに従属する第6の態様において、
前記判定部は、前記第1のセンサの出力に基づき、15[km/h]よりも大きい衝突速度を有する前記前面衝突が発生したか否かを判定してもよい。
第6の態様において、15[km/h]よりも大きい衝突速度を有する前面衝突が発生した時に、車両衝突判定装置は、エアバッグ、ウエビング等で乗員をより一層適切に保護可能である。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
車両に設けられた複数のセンサの配置例を表す平面図を示す。 本発明に従う車両衝突判定装置の構成例を示す。 図1の車両の前部の構造例及び圧力センサの配置例を表す斜視図を示す。 図3の構造例及び配置例、並びにフロントセンサの配置例を表す側面図を示す。 図5(A)は、図1の車両の車体骨格の構造例並びにフロアセンサ、リアサテライトインパクトセンサ及びサテライトセーフィングセンサの配置例を表す斜視図を示し、図5(B)は、図1の車両の車体主要部の構造例及びフロントサテライトインパクトセンサの配置例を表す斜視図を示す。 図6(A)及び図6(B)の各々は、図1の車両の前面衝突のモード例を示す。 衝突発生の決定用の1次元閾値例を示す。 衝突発生の決定用の他の1次元閾値例を示す。 図1の車両の前部の他の構造例、並びにポップアップフードセンサセンサ及び圧力センサの配置例を表す斜視図を示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1は、車両に設けられた複数のセンサの配置例を表す平面図を示す。図1に示されるように、圧力センサ(第1のセンサ)10及びフロントセンサ30は、車両100の前部に設けられている。車両100は、車両100の衝突を判定するユニット(車両衝突判定ユニット)20を備えることができ、ユニット20は、車両100の中央部に設けられている。なお、ユニット20は、車両100の室のフロアに設けることができ、ユニット20は、図2に示されるフロアセンサ22を内蔵することができる。図1のユニット20は、圧力センサ(第1のセンサ)10の出力だけに基づき車両100の前部衝突が発生したか否かを判定してもよいが、好ましくは、ユニット20は、圧力センサ(第1のセンサ)10の出力及び他のセンサ(第2のセンサ)出力に基づき、車両100の前面衝突が発生したか否かを判定する。ここで、第2のセンサは、例えばフロントセンサ30及び/又はフロアセンサ22で構成される。
なお、図2のフロアセンサ22は、ユニット20の外部である室(例えば図示せぬインストルメントパネル、ステアリングハンドル等)に設けられてもよい。代替的に、フロアセンサ22を内蔵するユニット20は、フロア以外の室(例えばインストルメントパネル、ステアリングハンドル等)に設けられてもよい。フロアセンサ22は、中央センサ又はユニットセンサと呼ぶことができる。
ところで、車両100の前部が障害物と衝突する前部衝突は、車両100の前部の前面が障害物と衝突する「前面衝突(前面側前部衝突)」だけでなく、車両100の前部の側面(例えばフロントフェンダ)が障害物と衝突する「側面側前部衝突」を含むことができる。また、車両100の衝突は、前部衝突だけでなく、車両100の側部(例えば、フロントドア、リアドア)が障害物と衝突する側部衝突を含むことができる。図1のユニット20は、圧力センサ10の出力(並びにフロントセンサ30の出力及びフロアセンサ22の出力)に基づき運転席側のエアバッグ及び助手席側のエアバッグを制御することができるとともに、好ましくは、ユニット20は、サテライトインパクトセンサ14,15,16,17の出力に基づき側部側のエアバッグ(例えば、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ等)を制御する。
なお、ユニット20は、サテライトインパクトセンサ14,15,16,17の出力とは無関係に、圧力センサ(第1のセンサ)10(及び少なくとも1つの第2のセンサの出力)に基づき運転席側のエアバッグ及び助手席側のエアバッグを展開させることができる。ここで、第1のセンサは、メインセンサと呼ぶことができ、第2のセンサは、メインセンサに関するセーフィングセンサと呼ぶことができる。また、ユニット20は、圧力センサ(第1のセンサ)10(及び少なくとも1つの第2のセンサの出力)とは無関係に、サテライトインパクトセンサ14,15,16,17の出力に基づき側部側のエアバッグを展開させることができる。
図1の車両100は、サテライトインパクトセンサ14,15,16,17に関するサテライトセーフィングセンサ18を更に備えることができ、図1のサテライトセーフィングセンサ18は、車両100の中心線0B上に配置されている。ユニット20は、サテライトセーフィングセンサ18の出力を用いることができ、これにより、ユニット20は、例えば、側部側のエアバッグを展開させるべきか否かをより一層適切に判定することができる。
図1の車両100は、例えばサテライトセーフィングセンサ18を備えなくてもよい。言い換えれば、図1は、例示的な実施形態を示しているに過ぎず、本発明の少なくとも1つの目的に応じて、車両100は、例えば第1のセンサを備えることができ、ユニット20は、少なくとも第1のセンサの出力を利用することができる。もちろん、ユニット20は、図1に示されない他のセンサ(例えば図9のポップアップフードセンサ11)の出力を利用してもよい。
図2は、本発明に従う車両衝突判定装置の構成例を示す。車両衝突判定装置は、例えば、圧力センサ10、フロントセンサ30及びユニット20を備えている。図2のユニット20は、フロアセンサ22を有しているが、ユニット20は、例えばフロアセンサ22を有しなくてもよい。言い換えれば、車両衝突判定装置は、例えば圧力センサ10、フロントセンサ30及びユニット20の判定部24で構成することができる。判定部24は、圧力センサ10の出力(好ましくは、及び例えばフロントセンサ30の出力)に基づき車両100の前面衝突が発生したか否かを判定することができる。
図2に示されるように、圧力センサ10は、車両100の前面を形成する表面124aを有するフロントバンパーフェース124の裏面124bに設けられている。圧力センサ10は、例えば圧電素子で構成され、圧力センサ10の出力は、裏面124bから車両100の後方向DBに進行する風の跳ね返りを表す車両100の前方向DFの圧力を有する。図2において、風の跳ね返りは、例えば2つの点線で示されているが、実際の経路を正確に表すものではなく、概念化されている。また、圧力センサ10は、前方向DFの圧力を検出すればよく、風の向き(圧力波の進行方向)は、前方向DFだけに沿っていなくてもよい。
車両100の前面衝突が発生した時にフロントバンパーフェース124が最初に押圧されるので、判定部24は、圧力センサ10の出力を用いて、前面衝突が発生したことを早く判定することができる。言い換えれば、バンパービーム117等の他の部材の変形が発生する前に、フロントバンパーフェース124の裏面124bによって風(圧力波)が生成される。このように、フロントバンパーフェース124の裏面124bに設けられた圧力センサ10を利用する判定部24又は車両衝突判定装置は、乗員をより適切に保護することができる。
図2の圧力センサ10は、フロントバンパーフェース124と例えばバンパービーム117との間に配置され、フロントバンパーフェース124の裏面124bによって生成される風(圧力波)は、バンパービーム117の表面117aで跳ね返る。例えば図3に示されるように、バンパービーム117は、左側のフロントサイドフレーム111及び右側のフロントサイドフレーム112を連結し、バンパービーム117の長さ又は幅又は面積は、大きい。従って、バンパービーム117は、フロントバンパーフェース124の裏面124bによって生成される風(圧力波)をより多く跳ね返し可能であり、図2の圧力センサ10は、車両100の前方向DFの圧力(跳ね返りの圧力波)を検出し易い。
図2に示されるように、フロントセンサ30の出力は、車両100の前方向DF及び後方向DBの加速度を有している。但し、車両100の前方向DF及び後方向DBの加速度は、車両100の後方向DBだけの加速度(減速度a30)であってもよい。また、フロアセンサ22の出力は、車両100の前方向DF及び後方向DBの加速度と車両100の右方向DF及び左方向DLの加速度との両者を有している。但し、フロアセンサ22に関する車両100の前方向DF及び後方向DBの加速度は、車両100の後方向DBだけの加速度(減速度a22)であってもよい。また、車両100の右方向DF及び左方向DLの加速度は、車両100の右方向DRだけの加速度であってもよく、或いは、車両100の左方向DLだけの加速度であってもよい。もちろん、フロアセンサ22の出力は、車両100の右方向DF及び左方向DLの加速度の何れも有しなくてもよい。
加えて、図2の判定部24は、例えばフロアセンサ22の出力(例えば、減速度a22の1階積分値及び2階積分値)を用いて、前面衝突の厳しさを判定してもよい。もちろん、判定部24は、前面衝突の発生だけを判定し、前面衝突が発生する時に、車両衝突判定装置は、例えば運転席側のエアバッグモジュール21及び助手席側のエアバッグモジュール23、シートベルト装置等に利用して、乗員をより適切に保護することができる。判定部24が前面衝突の発生だけでなく、前面衝突の厳しさも判定する時に、車両衝突判定装置は、その厳しさを例えば運転席側のエアバッグモジュール21及び助手席側のエアバッグモジュール23に利用して、乗員をより一層適切に保護することができる。また、判定部24は、前部衝突の厳しさをシートベルト装置の制御ユニット40に出力することができるので、車両衝突判定装置は、シートベルト装置のウエビング46で乗員をより一層適切に保護することができる。なお、車両100がシートベルト装置又は制御ユニット40を備え、且つユニット20が例えばエアバッグモジュール21,23を制御する時に、車両衝突判定装置又はユニット20は、SRS(Supplemental Restraint System)又はSRSユニットと呼ぶことができる。もちろん、制御ユニット40及びSRSユニット20は、例えば1つのECUで構成されてもよく、言い換えれば、1つのECUで、例えば巻取り装置44、エアバッグモジュール21,23等を制御することができる。
図2の判定部24は、好ましくは、サテライトインパクトセンサ14,15,16,17の出力(及びサテライトセーフィングセンサ18の出力)を利用する。これらのセンサ22,14,15,16,17,18の出力を利用することによって、判定部24又は車両衝突判定装置は、例えば左の側部側のエアバッグモジュール25及び右の側部側のエアバッグモジュール27を制御してもよい。
図3は、図1の車両100の前部の構造例及び圧力センサの配置例を表す斜視図を示す。図1の車両100の圧力センサ10は、フロントバンパーフェース124(図2の裏面124b)に設けられている。図3の圧力センサ10がバンパービーム117からの跳ね返りの風(圧力波)を検出可能なように、圧力センサ10は、例えば、車両100の幅方向に関して、バンパービーム117の幅に相当するフロントバンパーフェース124での幅B内に配置されている。図3の圧力センサ10は、図1の車両100の中心線0B上に配置されているが、圧力センサ10は、例えば中心線0B上に配置されない少なくとも1つの圧力センサであってもよく、例えば複数の圧力センサ10がフロントバンパーフェース124での幅Bに沿って配置されてもよい。図1の車両100のフロントセンサ30は、図3の車両100の前部110の任意の場所に設けられる。従って、車両100の前部110が障害物と衝突する前部衝突が起こる時に、圧力センサ10及びフロントセンサ30は、他のセンサ22,14,15,16,17,18よりも、その前部衝突を早く検出することができる。なお、車両100の前部110は、前部衝突のエネルギを吸収することができる。
図3の車両100の前部110は、本明細書において、フロントボディとフロントボディに設けられるパネルとを有している。図3を参照すると、フロントボディに設けられるパネルは、前部110の側面を形成する例えば右側のフロントフェンダ145と前部110の前面を形成するフロントバンパーフェース124とを含んでいる。また、車両100の前部110又は例えば左側のアッパーメンバ113の隣には、例えば左側のサイドパネル又はフロントピラー(Aピラー)227が配置されている。
図3の車両100の前部110又はフロントボディは、左側のフロントサイドフレーム111及び右側のフロントサイドフレーム112を有している。左側のフロントサイドフレーム111及び右側のフロントサイドフレーム112は、左側のフロントサイドフレーム111の前端部111aと右側のフロントサイドフレーム112の前端部112aとの間に配置されたバンパービーム117で連結されている。図3において、例えば左側のフロントサイドフレーム111又は前端部111aは、左側のエクステンション部材121を有することができ、バンパービーム117は、バンパービーム117の中央に設けられたセンターエクステンション部材119を有することができる。なお、バンパービーム117又はセンターエクステンション部材119の前方に、フロントバンパーフェース124が配置されている。
図3において、例えば左側のアッパーメンバ113は、左側のフロントサイドフレーム111の外側に配置され、左側のアッパーメンバ113は、連結部材128を介して、左側のフロントサイドフレーム111に連結されている。また、左側のアッパーメンバ113は、連結部材128から左側のフロントサイドフレーム111の上側後方に、左側のフロントピラー227の下端部227aまで延びている。なお、例えば左側のアッパーメンバ113の前端部113aにかかった荷重は、左側のフロントピラー227まで伝えられる。
図3の左側及び右側のフロントサイドフレーム111,112並びに左側及び右側のアッパーメンバ113,114は、エンジンルーム115等の駆動部室の骨格を形成し、エンジンルーム115の境界を定めるバルクヘッドは、バルクヘッドアッパーフレーム129及びフロントバルクヘッドロアークロスメンバ118を有している。なお、バルクヘッドには、図示せぬラジエータ等が取り付けられ、バルクヘッドは、ラジエータサポート部と呼ぶことができる。また、左側及び右側のフロントサイドフレーム111,112は、図示せぬエンジン等を支えることができる。
図4は、図3の車両100の前部110の構造例及び圧力センサ10の配置例、並びにフロントセンサ30の配置例を表す側面図を示す。図4に示されるように、圧力センサ10は、例えば台座10a又は基部10aを介して、フロントバンパーフェース124の裏面124bに設けられている。これにより、圧力センサ10は、車両100の前方向DFの圧力を検出し易い。もちろん、台座10a又は基部10aは省略されてもよく、例えば接着剤、ボルト等の接続部材によって圧力センサ10は、裏面124bに固定されてもよい。ここで、台座10a又は基部10aは、例えば射出成形等の製造手法によって、フロントバンパーフェース124と一体に形成されてもよく、と圧力センサ10とは、例えば接着剤、ボルト等の接続部材によって圧力センサ10は、台座10a又は基部10aに固定されてもよい。
車両100の前面衝突が発生する時に圧力センサ10が破損しない又は破損し難いように、図4の圧力センサ10は、例えば、車両100の高さ方向に関して、バンパービーム117の高さに相当するフロントバンパーフェース124での高さH外に配置されている。即ち、側面視において、圧力センサ10がバンパービーム117の周辺部117bに対応するように、圧力センサ10は、フロントバンパーフェース124の裏面124bに配置されていることが好ましい。代替的に、側面視において、圧力センサ10がバンパービーム117の縁部117c(高さHの端部)に対応するように、圧力センサ10は、フロントバンパーフェース124の裏面124bに配置されてもよく、これにより、圧力センサ10は、破損し難い。
図4に示されるように、フロントセンサ30は、例えばバルクヘッドアッパーフレーム129の先端部129a又は前部に設けられている。フロントバンパーフェース124に荷重がかる時に、まず、フロントバンパーフェース124、センターエクステンション部材119、左側のエクステンション部材121等が変形する。次に、例えば左側のフロントサイドフレーム111、バンパービーム117等が変形し、その後、バルクヘッドアッパーフレーム129等が、変形する。なお、左側のフロントサイドフレーム111の前端部11aに、左側のエクステンション部材121は、例えばボルト37で取り付けられている。
バルクヘッドアッパーフレーム129が変形を開始する前に、例えば左側のフロントサイドフレーム111の前端部111aが変形するので、例えばバルクヘッドアッパーフレーム129に設けられるフロントセンサ30は、バルクヘッドアッパーフレームの変形(車両100の前面衝突)を検出できるとともに、フロントセンサ30は、壊れ難い。図4のフロントセンサ30は、図1の車両100の中心線0B上に配置されているが、フロントセンサ30は、例えば中心線0B上に配置されない2つの又は左右のフロントセンサであってもよく、2つの又は左右のフロントセンサが例えばバルクヘッドアッパーフレーム129に設けられ、これにより、2つの又は左右のフロントセンサは、前面衝突のモードを検出してもよい。なお、例えば左側のフロントサイドフレーム111は、車両100の前部衝突のエネルギを吸収することができるとともに、例えば左側のフロントサイドフレーム111の前端部111aにかかった荷重は、例えばダッシュパネル142又はダッシュロア142aに伝えられる。ダッシュパネル142は、エンジンルーム115と車両100の室(乗員室)とを区別する。
図5(A)は、図1の車両100の車体骨格の構造例並びにフロアセンサ22、リアサテライトインパクトセンサ16,17及びサテライトセーフィングセンサ18の配置例を表す斜視図を示し、図5(B)は、図1の車両100の車体主要部の構造例及びフロントサテライトインパクトセンサ14,15の配置例を表す斜視図を示す。図5(A)に示されるように、車両100のボディは、フロントボディ200及びフロアボディ(リアボディ)210を含む。また、車両100の車体骨格は、左側のフロントサイドフレーム111、右側のフロントサイドフレーム112、バルクヘッドアッパーフレーム129、フロントバルクヘッドロアークロスメンバー118、ダッシュパネル142等だけでなく、例えば、左側のサイドシル213、右側のサイドシル212、ミドルクロスメンバ214、センタークロスメンバ215、センタートンネル216等も有している。
図5(A)のフロアボディ210は、フロントフロア219及びリアフロア221を有し、左側のフロントサイドフレーム111及び右側のフロントサイドフレーム112の各々は、ダッシュパネル142を介して、フロアボディ210(例えばフロントフロア219、対応する1つのサイドシル212,213等)に連結され、これにより、左側及び右側のフロントサイドフレーム111,112にかかった荷重は、分散される。
図5(A)に示されるように、ユニット20に内蔵されるフロアセンサ22は、フロアボディ210又はフロントフロア219(例えばセンタートンネル216の前部)に固定され、図5(A)のフロアセンサ22は、好ましくは、図1の車両100の中心線0B上に配置されている。フロアセンサ22は、例えば、図4に示されるダッシュロア142aに固定又は配置されてもよい。もちろん、フロアセンサ22は、中央センサ又はユニットセンサとして、例えば図示せぬインストルメントパネルに固定又は配置されてもよい。
図5(A)の左側及び右側のリアサテライトインパクトセンサ16,17は、フロアボディ210又はリアフロア221(例えばリアホイールハウス)に固定され、サテライトセーフィングセンサ18は、フロアボディ210又はフロントフロア219とリアフロア221との境界(例えばセンタートンネル216の後部に連結されるセンタークロスメンバ215の上部220)に固定されている。図5(A)の左側及び右側のリアサテライトインパクトセンサ16,17は、好ましくは、図1の車両100の中心線0Bに関して対称に配置され、サテライトセーフィングセンサ18は、図1の車両100の中心線0B上に配置されている。なお、サテライトセーフィングセンサ18は、例えばミドルクロスメンバ214等のクロスメンバ、センタートンネル216、或いは、リアフロア221に固定されてもよい。また、例えば左側のリアサテライトインパクトセンサ16は、例えば左側のサイドシル213の後部に固定されてもよい。
図5(B)の左側及び右側のフロントサテライトインパクトセンサ14,15は、例えば、フロアボディ210に連結される左側のサイドパネル209又はセンターピラー(Bピラー)228の根の部分に固定されている。図5(B)の左側及び右側のフロントサテライトインパクトセンサ14,15は、好ましくは、図1の車両100の中心線0Bに関して対称に配置されている。例えば左側のフロントサテライトインパクトセンサ14は、例えば左側のサイドシル213の前部に固定されてもよい。
図5(B)において、車両100の車体主要部は、図5(A)のボディ(フロントボディ200及びフロアボディ210)と、ボディに設けられるパネル(ルーフパネル203、左側及び右側のサイドパネル208,209、リアエンドパネル211等)と、を有している。なお、図5(B)の車体主要部は、ボディシェルと呼ぶことができる。或いは、図5(B)の車体主要部は、ボディシェルだけでなく、例えば、図示せぬ開閉可能なフード(ボンネット)、左側及び右側のフロントドア、左側及び右側のリアドア、リッド(トランクカバー)等の取り付け部品を含んでもよい。
図6(A)及び図6(B)の各々は、図1の車両100の前面衝突のモード例を示す。具体的には、図6(A)は、車両100の前面の全部が例えばコンクリート壁401と衝突するフルラップ前面衝突(前面側前面衝突)を示している。ここで、フルラップ前面衝突の試験方法又は条件は、例えば米国運輸省道路交通安全局(NHTSA: National Highway Traffic Safety Administration)によって定められ、車両100の速度は、例えば35[mph]≒56[km/h]である。従って、例えば米国用の車両100であって、例えば56[km/h]である速度(高速:第1の速度領域)を有する車両100がコンクリート壁401に衝突する時に、前面衝突の厳しさは、高く設定される必要がある。
なお、フルラップ前面衝突の試験方法又は条件は、例えば中国自動車技術研究所(CATARC: China Automotive Technology & Research Center)又はN−CAP(China New Car Assessment Programme)によって定められ、車両100の速度は、例えば50[km/h]である。従って、例えば中国用の車両100であって、例えば50[km/h]である速度(高速:第1の速度領域)を有する車両100がコンクリート壁401に衝突する時に、前面衝突の厳しさは、高く設定される必要がある。
このように、フルラップ前面衝突の試験方法又は条件は、基準、法律等によって定めることができ、前面衝突の厳しさは、車両100に求められる仕様に応じて、高く設定される。また、例えば26[km/h]である速度(中速:第1の速度領域よりも低い第2の速度領域)を有する車両100がコンクリート壁401に衝突する時に、前面衝突の厳しさは、低く設定されてもよい。加えて、例えば13[km/h]である速度(低速:第2の速度領域よりも低い第3の速度領域)を有する車両100がコンクリート壁401に衝突する時に、前面衝突の厳しさは、設定されなくてもよい。言い換えれば、例えば13[km/h]である速度を有する車両100がコンクリート壁401に衝突する時に、前面衝突は、厳しくないと設定されなくてもよい。
ここで、前面衝突の厳しさを判定するための56[km/h]、50[km/h]、26[km/h]、13[km/h]等の速度(高速、中速、低速)は、実施形態を容易に理解するために用いられているに過ぎず、他の速度に変更することができる。1例として、高速(第1の速度領域)は、例えば37[km/h](第1の基準値)又は例えば48[km/h](第1の基準値)以上であり、低速(第3の速度領域)は、例えば19[km/h](第2の基準値)以下であり、中速(第2の速度領域)は、第2の基準値よりも大きく、且つ第1の基準値よりも小さい。
図6(B)は、車両100の前面の一部が例えばコンクリート壁401に設けられた構造物421と衝突するオフセット前面衝突(前面側前面衝突)を示している。ここで、構造物421は、例えばRCAR(Research Council for Automobile Repairs)−STRUCTUREであり、構造物421と衝突する車両100の前面の一部の長さ420又は範囲420は、例えば40[%]であり、構造物421の対向面の傾きを表す角度421は、例えば10[degree]である。例えば15[km/h]である速度(衝突速度)を有する車両100が図6(B)の構造物421と衝突する時に、前面衝突の厳しさは、例えば英国保険協会の基準、いわゆるサッチャム(Thatcham)によれば、厳しくないと設定される必要がある。
図7は、衝突発生の決定用の1次元閾値例を示す。前述の通り、図2の判定部24は、車両100の圧力センサ(第1のセンサ)10での圧力を用いて、前面衝突が発生したか否かを判定することができる。判定部24は、圧力センサ10によって検出される圧力P10が例えば図7の1次元閾値THを超えた時に、車両100の前面衝突が発生したことを判定することができる。なお、1次元閾値THは、例えば図2の記憶部26に記憶されている。また、例えば記憶部26は、判定部24の判定結果、演算結果等のデータを記憶することができる。
なお、車両100の前部衝突が厳しくない時に、例えば、圧力P10が図7の1次元閾値THを超えない時に、車両衝突判定装置又は判定部24は、運転席側のエアバッグ及び助手席側のエアバッグを展開させなくことが好ましい。言い換えれば、車両100の前部衝突が厳しい時に、例えば、圧力P10が図7の1次元閾値THを超える時に、判定部24は、運転席側のエアバッグ及び助手席側のエアバッグを展開させることができる。この時に、判定部24は、前部衝突の厳しさに応じて、運転席側のエアバッグ及び助手席側のエアバッグの硬さ又は内圧(保護力)をより適切に設定することができる。もちろん、車両100の前部衝突が厳しい時に、判定部24は、運転席側のエアバッグ及び助手席側のエアバッグだけでなく、プリテンショナ41、荷重決定機構45等を制御することができ、判定部24は、前部衝突の厳しさに応じて、ウエビング46が乗員を拘束する拘束力(保護力)をより適切に設定することができる。ここで、前部衝突の厳しさは、複数のレベルに対応し、例えば、前部衝突の厳しさが例えば2つのレベルを含む時に、判定部24は、前部衝突の厳しさが高いか否か、及び/又は、前部衝突の厳しさが低いか否かを判定することができる。
図7の実線は、例えば図6(A)のフルラップ前面衝突に対応し、車両100の速度は、例えば56[km/h]である。一方、図7の一点鎖線は、例えば図6(C)のオフセット前面衝突(RCAR−STRUCTURE)に対応し、車両100の速度は、例えば15[km/h]である。従って、フルラップ前面衝突(図7の実線)が発生する時に、具体的には、例えば時刻t1で、判定部24は、図2の運転席側のエアバッグモジュール21の第1のインフレータ21−1を作動させるとともに、助手席側のエアバッグモジュール23の第1のインフレータ23−1を作動させることができる。判定部24が前面衝突の激しさが高いことを判定する時に、第1のインフレータ21−1,23−1及び第2のインフレータ21−2,23−2をほぼ同時に作動させることができる。なお、判定部24が前面衝突の激しさを判定しない時に、運転席側及び助手席側のエアバッグモジュール21,23の各々は、1つのインフレータだけを有してもよい。
一方、オフセット前面衝突(図7の一点鎖線)が発生する時に、圧力P10は、閾値THを超えない。従って、判定部24は、運転席側及び助手席側のエアバッグモジュール21,23を作動させない。図7の一点鎖線が閾値THを超えないように、閾値THは、設定される。言い換えれば、判定部24は、このような閾値THを利用しながら、圧力センサ10の出力に基づき、15[km/h]よりも大きい衝突速度を有する前面衝突が発生したか否かを判定することができる。
ところで、図7の実線は、時刻t1で閾値THを超えた後に、時刻t2で閾値THを下回る。また、図7の実線は、時刻t3で閾値THを再び超える。このことは、フロントバンパーフェース124の裏面124bによって風(圧力波)がフロントバンパーフェース124とバンパービーム117との間を往復していることを表している。従って、判定部24は、圧力P10が複数回、例えば2回だけ閾値THを超えた時に、即ち例えば時刻t3で、前面衝突が発生したことを判定又は確定してもよい。ここで、閾値THは、1例として、例えば数[hPa]〜10[hPa]の範囲に設定することができる。また、図7の圧力P10の最大値は、1例として、100[hPa]〜数百[hPa]の範囲に到達する。
また、図7の実線を参照するに、風(圧力波)がフロントバンパーフェース124とバンパービーム117との間を往復していることを示されるように、風(圧力波)の進行速度又は伝達速度は、早い。言い換えれば、時刻t1は、例えば、前面衝突が発生した時点から例えば数[ms]だけ経過したことを示し、判定部24又は車両衝突判定装置は、前面衝突の発生を早く判定することができる。また、圧力センサ10は、風(圧力波)を検出しているので、圧力センサ10の出力は、安定している。言い換えれば、特許文献1の荷重板3の硬さは、温度、湿度等の環境に依存し易いので、特許文献1の圧力センサ2の出力は、安定していない。
図8は、衝突発生の決定用の他の1次元閾値例を示す。図8の縦軸a30(DB)は、車両100の後方向DBのフロントセンサ30での加速度(減速度a30)に相当する。図8の横軸tは、時間又は現在の時刻に相当する。例えば前面衝突が発生する時に、フロントセンサ30の出力は、1次元閾値THFを超える後方向DBの加速度(減速度a30)を有する。例えばバルクヘッドアッパーフレーム129に配置されるフロントセンサ30は、バンパービーム117が変形した後に発生するバルクヘッドアッパーフレーム129又は車体骨格の変形を検出するので、図7の時刻t1は、図8の時刻t0よりも早い。判定部24は、圧力センサ(第1のセンサ)10の出力を用いて前面衝突が発生したことを判定し、且つ例えばフロントセンサ(第2のセンサ)30の出力を用いて前面衝突が発生したことを判定した時に、判定部24は、前面衝突が発生したことを確定させることができる。判定部24が第1及び第2のセンサの両者を利用する時に、車両衝突判定装置は、前面衝突が発生したことをより確実に判定することができる。
なお、フロントセンサ(第2のセンサ)30の出力に代えて、或いは、フロントセンサ(第2のセンサ)30の出力に加えて、判定部24は、例えばフロアセンサ(第2のセンサ)22等の他のセンサを利用してもよい。例えば、第1のセンサとして圧力センサ10が設定され、且つ第2のセンサとして、フロントセンサ30及びフロアセンサ22が設定される時に、判定部24は、圧力センサ(第1のセンサ)10の出力を用いて前面衝突が発生したことを判定し、且つ例えばフロントセンサ(第2のセンサ)30の出力又はフロアセンサ(第2のセンサ)22の出力を用いて前面衝突が発生したことを判定した時に、判定部24は、前面衝突が発生したことを確定させることができる。
図9は、図1の車両100の前部110の他の構造例、並びにポップアップフードセンサ及び圧力センサ10の配置例を表す斜視図を示す。図9に示すように、車体100又は車両衝突判定装置は、ポップアップフードセンサセンサ11を備えることができる。ポップアップフードセンサセンサ11は、例えばステー116又は固定部116を介してバンパービーム117に固定されている。ポップアップフードセンサセンサ11は、歩行者衝突を検出し、例えば圧力センサで構成される。判定部24は、ポップアップフードセンサセンサ11の出力に応じて、フード(ボンネット)をポップアップさせることができる。
なお、ポップアップフードセンサセンサ11は、第2のセンサとして設定されてもよい。即ち、判定部24は、圧力センサ(第1のセンサ)10の出力を用いて前面衝突が発生したことを判定し、且つ例えばポップアップフードセンサセンサ(第2のセンサ)11の出力を用いて前面衝突が発生したことを判定した時に、判定部24は、前面衝突が発生したことを確定させることができる。ここで、ポップアップフードセンサセンサ11の閾値は、前面衝突用の閾値と歩行者衝突用の閾値との両者を含んでもよく、歩行者衝突用の閾値だけを含んでもよい。ポップアップフードセンサセンサ11の閾値が歩行者衝突用の閾値だけを含む時に、ポップアップフードセンサセンサ11の出力が歩行者衝突用の閾値を超える時に、判定部24は、ポップアップフードセンサセンサ(第2のセンサ)11の出力を用いて前面衝突が発生したことを判定又は推定してもよい。
図9のポップアップフードセンサセンサ11は、フロントバンパーフェース124又はバルクヘッドアッパーフレーム129の前方に配置されるので、ポップアップフードセンサセンサ11が前面衝突を検出する時刻は、フロントセンサ30が前面衝突を検出する時刻よりも早い。従って、判定部24は、ポップアップフードセンサセンサ11及び圧力センサ10を利用して、前部衝突の発生を早く判定又は確定することができる。但し、ポップアップフードセンサセンサ11は、本来、歩行者検出を目的とするので、ポップアップフードセンサセンサ11は、破損する可能性がある。なお、ポップアップフードセンサセンサ11は、圧力センサ10のように風(圧力波)を検出するものではないので、ポップアップフードセンサセンサ11が前面衝突を検出する時刻は、圧力センサ10が前面衝突を検出する時刻よりも遅い。
図9のポップアップフードセンサセンサ11とフロントバンパーフェース124との間に、特許文献1の荷重板3のような伝達部材が配置されてもよく、特開2012−111264号公報によって開示されるチャンバ部材2のような伝達部材が配置されてもよい。
ところで、図2のシートベルト装置は、例えば制御ユニット40及びウエビング46だけでなく、例えば巻取り装置(リトラクタ)44及びバックルスイッチ48を有している。図2の巻取り装置44は、例えばプリテンショナ41、ロック機構42、電動モータ43及び荷重決定機構45を含んでいる。判定部24が衝突の厳しさを判定する時に、シートベルト装置は、前部衝突の厳しさに応じて、ウエビング46が乗員を拘束する拘束力(保護力)をより適切に設定することができる。
判定部24は、前部衝突が発生したことを判定し、その判定結果を制御ユニット40に出力する。制御ユニット40は、その判定結果に応じて、例えば電動モータ43を最大電流で駆動し、ウエビング46を巻取り装置44に引き込むとともに、制御ユニット40は、プリテンショナ41のインフレータ(図示せず)を作動させ、ウエビング46を巻取り装置44に引き込む。その後、乗員が前方向DFに移動し始めるので、制御ユニット40は、ロック機構42を作動させて、荷重決定機構45の例えばトーションバー(図示せず)の一端がロックされ、ウエビング46の引き出しを制限する。荷重決定機構45は、例えばトーションバーだけでなく、エネルギを吸収可能な例えばプレート(図示せず)も含み、トーションバーにねじれ変形が発生するとともに、プレート(EAプレート)に弾性変形が発生する。
トーションバー及びプレート(EAプレート)の双方が選択されることにより、ウエビング46での拘束力(引き出し荷重)は、徐々に増加し、その後、ウエビング46での拘束力は、例えばほぼ一定になる。なお、乗員の体重が重い時に、即ち乗員が大人である時に、トーションバー及びプレート(EAプレート)の双方が選択される技術は、例えば特開2011−079387号公報によって開示されている。
但し、前部衝突が発生する前に、例えば大人である乗員に対してトーションバー及びプレート(EAプレート)の双方が選択されている場合であっても、図2の制御ユニット40は、前部衝突が発生した後であって前部衝突の厳しさが低い時に、トーションバーのみが選択されるように、荷重決定機構45を制御することができる。具体的には、判定部24は、前部衝突の厳しさが低いことを判定又は確定させ、これに応じて、制御ユニット40は、荷重決定機構45にプレート(EAプレート)の係止を解除させる。これにより、トーションバーだけが選択され、ウエビング46での拘束力(引き出し荷重)は、減少する。このように、前部衝突の厳しさに応じて、複数の拘束力のうちの1つの対応する拘束力が決定又は選択される。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
0B・・・中心線、10・・・圧力センサ(第1のセンサ)、11・・・ポップアップフードセンサ、14,15,16,17・・・サテライトインパクトセンサ、18・・・サテライトセーフィングセンサ、20・・・ユニット(車両衝突判定ユニット)、21・・・運転席側のエアバッグモジュール、21−1,21−2・・・インフレータ、22・・・フロアセンサ、23・・・助手席側のエアバッグモジュール、23−1,23−2・・・インフレータ、24・・・判定部、25・・・左の側部側のエアバッグモジュール、26・・・記憶部、27・・・右の側部側のエアバッグモジュール、30・・・フロントセンサ、40・・・制御ユニット、41・・・プリテンショナ、42・・・ロック機構、43・・・電動モータ、44・・・巻取り装置、45・・・荷重決定機構、46・・・ウエビング、48・・・バックルスイッチ、100・・・車両、110・・・前部、111,112・・・フロントサイドフレーム、113・・・アッパーメンバ、117・・・バンパービーム、124・・・フロントバンパーフェース、129・・・バルクヘッドアッパーフレーム、142・・・ダッシュパネル、142a・・・ダッシュロア、145・・・フロントフェンダ、200・・・フロントボディ、210・・・フロアボディ(リアボディ)、212,213・・・サイドシル、215・・・センタークロスメンバ、216・・・センタートンネル、220・・・上部、227・・・フロントピラー(Aピラー)、228・・・センターピラー(Bピラー)、a・・・減速度、DB・・・後方向、DF・・・前方向、DL・・・左方向、DR・・・右方向、P・・・圧力。

Claims (6)

  1. 車両のフロントバンパーフェースの裏面に設けられた第1のセンサと、
    前記第1のセンサの出力に基づき前記車両の前面衝突が発生したか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記第1のセンサの前記出力は、前記裏面から前記車両の後方向に進行する風の跳ね返りを表す前記車両の前方向の圧力を有することを特徴とする車両衝突判定装置。
  2. 前記風は、前記車両のバンパービームで跳ね返ることを特徴とする請求項1に記載の車両衝突判定装置。
  3. 前記車両の側面視において、前記第1のセンサは、前記バンパービームの周辺部又は縁部に対応することを特徴とする請求項2に記載の車両衝突判定装置。
  4. 前記車両に設けられた少なくとも1つの第2のセンサを
    さらに備え、
    前記判定部は、前記少なくとも1つの第2のセンサの出力を用いて、前記前面衝突が発生したか否かをさらに判定し、
    前記少なくとも1つの第2のセンサの前記出力を用いて前記前面衝突が発生したことが判定され、且つ前記第1のセンサの前記出力を用いて前記前面衝突が発生したことが判定された時に、前記判定部は、前記前面衝突が発生したことを確定させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両衝突判定装置。
  5. 前記第1のセンサの出力が第1の閾値を超える時刻は、前記第2のセンサの出力が第2の閾値を超える時刻よりも、早いことを特徴とする請求項4に記載の車両衝突判定装置。
  6. 前記判定部は、前記第1のセンサの出力に基づき、15[km/h]よりも大きい衝突速度を有する前記前面衝突が発生したか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両衝突判定装置。
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