JP2015077617A - 発泡砂を用いた砂型の成形方法、成形用金型及び砂型 - Google Patents

発泡砂を用いた砂型の成形方法、成形用金型及び砂型 Download PDF

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Abstract

【課題】発泡砂を用いた砂型の、製品部の表面に露出する吹き込み口の脆弱部ないし中空部から、溶湯が砂型の内部に流入してしまうことを防止する。【解決手段】金型のキャビティ及び充填口の境界部における断面を通る直線と、この断面の外形線との二箇所の交点間の寸法aが最大となるときの、二箇所の交点間の寸法aと、金型のキャビティで形成される製品部22の、吹き込み口24が突出する部分の肉厚寸法dとが、2/3a<1/3d、すなわち、a<d/2となるように、金型のキャビティ及び充填口を構成する。砂型20の製品部22から吹き込み口24を除去した状態において、製品部22の、吹き込み口24を除去した箇所に必要十分な厚みの硬化層22Hが確保される。従って、鋳造時に、溶湯が製品部22の脆弱部ないし中空部22Sに流入してしまうことを、回避することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、発泡砂を用いた砂型、砂型の成形方法及び砂型の成形用金型に関するものである。
従来から、中空部を有する製品を成形するにあたり、崩壊性の砂中子が用いられている。砂中子の成形方法としては、水ガラスを含むバインダーを骨材と共に攪拌して発泡させた発泡砂を用いる手法が開発されている(例えば、特許文献1、2)。
本手法には、図3に示される砂型造型装置1が用いられる。砂型造型装置1は、発泡砂Sを固めて、例えばアルミニウム鋳造用の砂中子(砂型)を造型するものであって、砂中子を造型するためのキャビティCを有する金型2と、金型2のキャビティCに発泡砂Sを充填するための充填装置3とを備えている。
金型2は、上型と下型とを型締めしてキャビティCを形成するものである。金型2には、キャビティCと充填装置3の砂槽12とを連通する充填口5が設けられている。充填装置3は、発泡砂Sを混錬し、貯留する砂槽12と、砂槽12内の発泡砂Sを加圧する加圧機構13(加圧手段)を備えている。そして、砂槽12に金型2をセットし、加圧機構13によって砂槽12内の発泡砂Sを加圧することにより、充填口5を介して金型2のキャビティC内に発泡砂Sを充填する。金型2は、150℃〜300℃程度に加熱されて、キャビティCに充填された発泡砂Sの水分を蒸発させて発泡砂Sを固化させる。その後、金型2を開いて造型された砂中子を取出す。
上述の如く、発泡砂Sを金型2のキャビティCに充填して成形を行う際に、発泡砂Sの加熱、硬化の過程で水分の蒸発及び気泡の熱膨張により、金型2のキャビティCの内圧が高まる。これにより、成形品の表層部に水ガラス及び骨材が集積し、成形品の表層部から所定の厚み範囲には、必要な強度を有する緻密な硬化層が形成される。その結果、成形品の内部には密度が低く脆い脆弱部が形成され、更に、密度の偏りが顕著となって、脆弱部が中空となる場合もある。そして、砂中子が鋳造に用いられる際に、硬化層によって砂中子に要求される強度が確保され、かつ、脆弱部ないし中空部は、鋳造後の崩壊性に寄与して、鋳造品から中子を取出すことが可能となる。
特開2013−169582号公報 特開2013−111602号公報
ところで、発泡砂Sを金型2のキャビティCに充填して成形を行う際に、キャビティC内へと発泡砂Sを送り込むための充填口5にも、発泡砂Sが満たされた状態となり、この充填口5内部の発泡砂Sも加熱、硬化される。そして、充填口5内で硬化した発泡砂S(吹き込み口)の表層部から所定の厚み範囲には硬化層が、その内部には脆弱部ないし中空部が形成されることとなる。この吹き込み口は、製品部と一体になっており、鋳造時には除去されるものである。しかしながら、吹き込み口の脆弱部ないし中空部が、製品部の中空部と連続していると、吹き込み口を除去することで製品部の表面に露出する、吹き込み口の脆弱部ないし中空部から、溶湯が砂型の中空部に流入してしまう虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発泡砂を用いた砂型の、製品部の表面に露出する吹き込み口の脆弱部ないし中空部から、溶湯が砂型の内部に流入してしまうことを、確実に防止することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して、表層部から所定の厚み範囲に硬化層を備える砂型を成形する製造方法であって、前記キャビティ及び前記充填口の境界部における断面を通る直線と、前記断面の外形線との、二箇所の交点間の寸法が最大となるときの該二箇所の交点間の寸法aが、前記金型のキャビティで形成される砂型の製品部の、前記充填口に成形される吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法dに対し、所定の割合を下回るように、前記金型の前記キャビティ及び前記充填口を構成して、成形を行う砂型の成形方法(請求項1)。
本項に係る砂型の成形方法によれば、金型の充填口を介してキャビティに充填された発泡砂は、キャビティ内のみならず充填口内においても、表層部から所定の厚み範囲に硬化層を備える構造となる。即ち、砂型の製品部及び吹き込み口は、いずれも、硬化層と、脆弱部ないし中空部とで構成されるものである。そして、製品部及び吹き込み口の何れも、全体の厚みのうち、脆弱部ないし中空部の厚みが概ね1/3となり、それを覆う硬化層の各々の厚みが、概ね1/3となる。なお、脆弱部と硬化層との境界は必ずしも明確に現れるものではないが、必要な強度を有するだけの緻密な範囲を硬化層としたときの厚みが、上述の値となる。
そこで、本項の方法では、発泡砂による砂型の成形に際し、砂型の製品部の寸法と、吹き込み口の寸法との関係に着目したものである。
具体的には、金型のキャビティ及び充填口の境界部における断面を通る直線と断面の外形線との、二箇所の交点間の寸法が最大となるときの、二箇所の交点間の寸法aと、金型のキャビティで形成される砂型の製品部の、充填口に成形される吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法dとの割合に着目し、寸法aが寸法dに対して所定の割合を下回るように、金型のキャビティ及び充填口を構成するものである。
このように構成された金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して、成形を行うことで、製品部の、吹き込み口を除去した箇所における硬化層に、十分な厚みを確保するものである。そして、砂型の製品部の表面に露出する、吹き込み口の脆弱部ないし中空部から、溶湯が砂型の内部に流入することを回避するものとなる。
(2)上記(1)項において、前記a及びdの値を、a<d/2に設定する砂型の成形方法。(請求項2)。
本項に係る砂型の成形方法は、上記(1)項の、寸法a及び寸法dの値の関係を、a<d/2に設定し、金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して、成形を行うものである。本寸法関係において、金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して成形を行うことにより、製品部から吹き込み口を除去した状態において、吹き込み口の除去部の硬化層に十分な厚みを確保する。そして、製品部の表面に露出する吹き込み口の脆弱部ないし中空部から、溶湯が砂型の内部に流入することを回避するものである。
(3)金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して、表層部から所定の厚み範囲に硬化層を備える砂型を成形する成形用金型であって、前記キャビティ及び前記充填口の境界部における断面を通る直線と、前記断面の外形線との、二箇所の交点間の寸法が最大となるときの該二箇所の交点間の寸法aが、前記金型のキャビティで形成される砂型の製品部の、前記充填口に成形される吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法dに対し、所定の割合を下回るように、前記キャビティ及び前記充填口が構成されている成形用金型(請求項3)。
(4)上記(3)項において、前記a及びdの値が、a<d/2に設定されている成形用金型(請求項4)。
(5)金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して成形される、表層部から所定の厚み範囲に硬化層を備える砂型であって、前記金型のキャビティに成形される製品部、及び、前記充填口に成形される吹き込み口の境界部における断面を通る直線と、前記断面の外形線との、二箇所の交点間の距離が最大となるときの該二箇所の交点間の寸法aが、前記製品部の、前記吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法dに対し、所定の割合を下回るように成形されている砂型(請求項5)。
(6)上記(5)項において、前記a及びdの値が、a<d/2に設定されている砂型(請求項6)。
そして、上記(3)(4)項記載の成形用金型は、上記(1)(2)項記載の砂型の成形方法に用いることで、上記(1)(2)項記載の砂型の成形方法と同様の作用が得られるものである。
又、上記(5)(6)項記載の砂型は、上記(1)(2)項記載の砂型の成形方法を実施する事によって、又は、上記(3)(4)項記載の成形用金型を用いて成型することによって得られるものである。なお、上記(5)(6)項記載の砂型は、鋳造に用いる際には、吹き込み口が除去されるものである。
本発明はこのように構成したので、発泡砂を用いた砂型の、製品部の表面に露出する吹き込み口の脆弱部ないし中空部から、溶湯が砂型の内部に流入してしまうことを、確実に防止することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る発泡砂を用いた砂型の成形方法により成形される砂型の模式断面図であり、(a)は、本発明の実施の形態に係る、砂型の吹き込み口と製品部との寸法関係を示しており、(b)は、比較例に係る、砂型の吹き込み口と製品部との寸法関係を示すものである。 本発明の実施の形態を適用可能な金型及び砂型造型装置の模式断面図であり、(a)は水平割型に適用した例を、(b)は垂直割型に適用した例を示すものである。 本発明の実施の形態にも適用可能な、従来の砂型造型装置の全体構成を概略的に示した断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて説明する。なお、本説明において、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係る発泡砂を用いた砂型の成形方法は、図3にも示されるように、砂槽12に金型2をセットし、加圧機構13によって砂槽12内の発泡砂Sを加圧することにより、充填口5を介して金型2のキャビティC内に発泡砂Sを充填する。金型2は、150℃〜300℃程度に加熱されて、キャビティCに充填された発泡砂Sの水分を蒸発させて発泡砂Sを固化させる。その後、金型2を開いて造型された砂中子を取出すことで、図1(a)に示される砂型20を成形するものである。
砂型20は、金型2のキャビティC内に成形される製品部22と、充填口5内に形成される吹き込み口24とを含むものである。ここで、図1(a)に示される砂型20は、全体としてより複雑な形状を有する製品部22のうち、吹き込み口24が突出する部分の近傍のみ抜粋して、断面図示したものである。
製品部22及び吹き込み口24の双方の、表層部から所定の厚み範囲には、硬化層22H、24Hが形成されている。又、硬化層22H、24Hの内部には、脆弱部ないし中空部22S、24Sが形成される。そして、発泡砂Sの加熱、硬化の過程で、成形品の表層部に水ガラス及び骨材が集積し、成形品の表層部から所定の厚み範囲に、必要な強度を有する緻密な硬化層が形成される、といったメカニズムに起因して、製品部22及び吹き込み口24の何れも、全体の厚みのうち、脆弱部ないし中空部22S、24Sの厚みが概ね1/3となる。又、それらを覆う硬化層22H、24Hの各々の厚みが、概ね1/3となる。
本発明の実施の形態では、図1に示されるように、製品部22及び吹き込み口24の境界部における断面を通る直線と、この断面の外形線との二箇所の交点間の距離が最大となるときの寸法をaとする。そして、寸法aが、製品部22の、吹き込み口24が突出する部分の肉厚寸法dに対し、所定の割合を下回るように成形されているものである。より具体的には、a及びdの値がa<d/2となるように、設定されている。
上記a及びdの値の範囲の、具体的設定方法は、次の通りである。上述のように、本方法により成形される砂型20の、吹き込み口24全体の厚みaのうち、脆弱部ないし中空部24Sの厚みは概ね1/3aとなり、それを覆う硬化層24Hの厚みは、概ね1/3aとなる。又、製品部22の、吹き込み口24が突出する部分の肉厚寸法dのうち、脆弱部ないし中空部の厚み22Sは概ね1/3dとなり、それを覆う硬化層22Hの厚みは、概ね1/3dとなる。
そして、製品部22の、吹き込み口24を除去した箇所における硬化層22Hに、製品部22の脆弱部ないし中空部22Sが露出しないだけの、十分な厚みが確保されるためには、図1(a)に示されるように、吹き込み口24の脆弱部ないし中空部24Sの厚み1/3aと、硬化層24Hの厚み1/3aとの和2/3aが、製品部22の、吹き込み口24が形成された部分の硬化層22Hの厚み1/3dを、下回っていればよい。上記寸法関係を整理すると、2/3a<1/3d、すなわち、a<d/2と表される。
又、砂型20を得るために、本実施の形態において用いられる金型2についても、図1(a)に示される砂型20の寸法関係と同様の関係を有するものである。すなわち、キャビティC及び充填口5(図3参照)の境界部における断面を通る直線と、この断面の外形線との二箇所の交点間の寸法が最大となるときの、二箇所の交点間の寸法aが、金型2のキャビティCで形成される砂型20の、吹き込み口24が突出する部分の厚みdの寸法に対し所定の割合以下、即ち、a及びdの値がa<d/2となるように、金型2のキャビティC及び充填口5が構成されているものである。そして、このように構成された金型2を使用して砂型を成形することで、図1(a)に示される砂型20が得られることとなる。
なお、本発明の実施の形態は、砂型20の成形に使用する金型2のパーティングラインの配置の如何に関わらず、適用することが可能となる、例えば、図2(a)に示されるように、パーティングラインPLが水平方向に延びる水平割型2Vや、図2(b)に示されるように、パーティングラインPLが垂直方向に延びる垂直割型2Hにも適用可能である。図2中、符号15は圧入プレートであり、符号15aは圧入口である。
ここで、水平割型2Vへと適用する場合には、充填口5は円錐状をなすことが一般的であり、充填口5の、キャビティCとの境界部における断面形状は円形となる。このため、充填口5の、キャビティCとの境界部における断面を通る直線と、この断面の外形線との二箇所の交点間の寸法aは、通常、どの方向を採っても一定かつ最大となる。
これに対し、垂直割型2Vへと適用する場合には、充填口5は一対の金型の一方にのみ設けられる場合があり、充填口5の、キャビティCとの境界部における断面形状も、非対称形(例えば半円状)をなす場合がある。
このような場合には、充填口5の、キャビティCとの境界部における断面形状も非対称形となる。従って、充填口5の、キャビティCとの境界部における断面を通る直線と、この断面の外形線との二箇所の交点間の寸法aは、断面を通る直線の延びる方向によって異なるものとなる。この場合には、断面を通る直線と断面の外形線との二箇所の交点間の寸法が最大となるときの、二箇所の交点間の寸法をaとするものである。
上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、金型2のキャビティC及び充填口5の境界部における断面を通る直線と、この断面の外形線との二箇所の交点間の寸法aが最大となるときの、二箇所の交点間の寸法aと、金型2のキャビティCで形成される製品部22の、吹き込み口24が突出する部分の肉厚寸法dとが、a<d/2となるように、金型2のキャビティC及び充填口5を構成するものである。
そして、図1(a)のごとく構成された金型2の充填口5からキャビティC内に発泡砂Sを充填して、砂型20の成形を行うことで、製品部22の吹き込み口24を除去した箇所における、必要十分な厚みの硬化層22Hが確保される。従って、鋳造時に、溶湯が製品部22の脆弱部ないし中空部22Sに流入してしまうことを、回避することが可能となる。
なお、図1(b)には、本発明の実施の形態に対する比較例に係る、砂型20’の吹き込み口24と製品部22との寸法関係を示している。この比較例では、吹き込み口24の脆弱部ないし中空部24Sの厚み1/3aと、硬化層24Hの厚み1/3aとの和2/3aが、製品部22の硬化層22Hの厚み1/3d以上に設定されている。本比較例の寸法関係を整理すると、2/3a≧/3d、すなわち、a≧d/2となる。
そして、図1(b)の比較例の場合、製品部22の、吹き込み口24を除去した箇所に硬化層22Hが確保されず、脆弱部ないし中空部22Sが露出してしまうことになる。その結果として、鋳造時に、溶湯が製品部22の脆弱部ないし中空部22Sに流入することを回避することが、困難であることが理解されるであろう。
20:砂型、22:製品部、22H:硬化層、22S:脆弱部ないし中空部、24:吹き込み口、24H:硬化層、24S:脆弱部ないし中空部、a:吹き込み口の、製品部との境界部における断面を通る直線と、この断面の外形線との二箇所の交点間の距離が最大となるときの寸法、d:製品部の、吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法

Claims (6)

  1. 金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して、表層部から所定の厚み範囲に硬化層を備える砂型を成形する製造方法であって、
    前記キャビティ及び前記充填口の境界部における断面を通る直線と、前記断面の外形線との、二箇所の交点間の寸法が最大となるときの該二箇所の交点間の寸法aが、前記金型のキャビティで形成される砂型の製品部の、前記充填口に成形される吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法dに対し、所定の割合を下回るように、前記金型の前記キャビティ及び前記充填口を構成して、成形を行うことを特徴とする砂型の成形方法。
  2. 前記a及びdの値を、a<d/2に設定することを特徴とする請求項1記載の砂型の成形方法。
  3. 金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して、表層部から所定の厚み範囲に硬化層を備える砂型を成形する成形用金型であって、
    前記キャビティ及び前記充填口の境界部における断面を通る直線と、前記断面の外形線との、二箇所の交点間の寸法が最大となるときの該二箇所の交点間の寸法aが、前記金型のキャビティで形成される砂型の製品部の、前記充填口に成形される吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法dに対し、所定の割合を下回るように、前記キャビティ及び前記充填口が構成されていることを特徴とする成形用金型。
  4. 前記a及びdの値が、a<d/2に設定されていることを特徴とする請求項3記載の成形用金型。
  5. 金型の充填口からキャビティ内に発泡砂を充填して成形される、表層部から所定の厚み範囲に硬化層を備える砂型であって、
    前記金型のキャビティに成形される製品部、及び、前記充填口に成形される吹き込み口の境界部における断面を通る直線と、前記断面の外形線との、二箇所の交点間の距離が最大となるときの該二箇所の交点間の寸法aが、前記製品部の、前記吹き込み口が突出する部分の肉厚寸法dに対し、所定の割合を下回るように成形されていることを特徴とする砂型。
  6. 前記a及びdの値が、a<d/2に設定されていることを特徴とする請求項5記載の砂型。
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