JP2015077206A - 靴および靴底 - Google Patents

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孝輝 永川
Takateru Nagakawa
孝輝 永川
昭太 西嶋
Akita Nishijima
昭太 西嶋
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Abstract

【課題】 グリップ力の向上を図ることができるとともに、長時間の歩行や、乾燥面および湿潤面での歩行の安定性の向上を図る。
【解決手段】グリップポイント部22は、JIS K6253:1997で規定されるタイプAデュロメータによって測定した硬度が85度未満であり、前端島部15および後端島部16の硬度は、グリップポイント部22の硬度よりも低く、中盤島部20の硬度は、前端島部15および後端島部16の硬度より低く、ベース部24の硬度は、グリップポイント部22の硬度よりも高い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ゴルフシューズに好適に使用される靴底およびこの靴底を用いた靴に関する。
従来、ゴルフシューズとしてスパイクシューズとスパイクレスシューズが知られている。スパイクシューズは、グリップ力が高いという利点を有する一方、スパイクレスシューズと比べて歩行時等に足裏への突き上げがあるため歩行時の安定性が悪いという問題を有していた。また、スパイクレスシューズは、靴底の接地面が平面に近く、突き上げが少ないため、歩行の安定性が高く、さらに、スイング時の安定性も高い一方、グリップ力がスパイクシューズと比較して低いという問題を有していた。
そこで、グリップ力および歩行の安定性を向上させることを目的としたゴルフシューズとして、所定の硬度の複数の硬質突起と複数の軟質突起とを混在させて形成し、硬質突起を、円板部材の周囲に複数の小突起を等間隔に配置したねじ込み構造とする靴底を有するゴルフシューズが提案されている(特許文献1)。また、所定の高硬度部と低硬度部を有する靴底を有するスポーツシューズが、グリップ力および屈曲性を高めることを目的として提案されている(特許文献2)。
特開2002−177002号公報 特開2001−314203号公報
しかしながら、特許文献1に記載の靴底は、各突起の硬度のみを設定するものであり、アウトソールの底面全体での硬度を調整することができないため、ゴルフのような長時間歩行する場合や、乾燥面および湿潤面での歩行の安定性の向上、さらにカートの乗降時や硬い路面等でのグリップ力の向上を図ることができなかった。また、特許文献1に記載の靴底には、軟質突起のみならず硬質突起(スパイク)が硬度ショアD35〜80となるように形成されているが、硬質突起の硬度を調整したとしても硬質突起があること自体で依然歩行時の安定性が悪いという問題を有していた。
また、特許文献2に記載の靴底は、高硬度部と低硬度部とがアウトソールの底面において交互に配置されてグリップ力と屈曲性の向上の両立を図っているが、このような配置では長時間の歩行や乾燥面および湿潤面での歩行の安定性の向上を図ることは困難であり、カートの乗降時や硬い路面の歩行時等におけるグリップ力の向上を図ることはできなかった。さらに、前述のような特許文献2に記載の靴底の構成では、スイングの安定性を全く考慮していないため、ゴルフのプレイの際におけるスイングの安定性を図ることはできなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、グリップ力のさらなる向上を図ることができるとともに、長時間の歩行や、乾燥面および湿潤面での歩行の安定性の向上を図ることができ、さらにゴルフの際におけるスイングの安定性を図ることができる靴底およびこの靴底を用いた靴を提供することを目的とする。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、下記(1)〜(9)に示す靴底およびこの靴底を用いた靴を提供する。
(1) アウトソールを有する靴底であって、前記アウトソールの底面における前端部分に設けられ、複数の突起を有する前端島部と、前記底面における後端部分に設けられ、複数の突起を有する後端島部と、前記底面の爪先部、踏み付け部における前記前端島部の配置位置を除く部分、前記底面の踵部における前記後端島部の配置位置を除く部分に設けられ、複数の突起を有する中盤島部と、少なくとも前記前端島部、前記後端島部、前記中盤島部のいずれかに部分的に設けられ、JIS K6253:1997で規定されるタイプAデュロメータによって測定した硬度が85度以下である複数の突起を有するグリップポイント部と、前記底面における前記前端島部、前記後端島部、前記中盤島部を除くベース部とを有し、前記前端島部および前記後端島部の硬度は、前記グリップポイント部の硬度よりも低く、前記中盤島部の硬度は、前記前端島部および前記後端島部の硬度より低く、前記ベース部の硬度は、前記グリップポイント部の硬度よりも高いことを特徴とする靴底。
(2) JIS K6253:1997で規定されるタイプAデュロメータによって測定した硬度が、前記前端島部および前記後端島部は、60〜80度、前記中盤島部は、55〜75度、前記グリップポイント部は、65〜85度、前記ベース部は、75〜95度であることを特徴とする(1)に記載の靴底。
(3) JIS K6253:1997で規定されるタイプAデュロメータによって測定した硬度が、前記前端島部および前記後端島部は、65〜75度、
前記中盤島部は、60〜70度、前記グリップポイント部は、70〜80度、
前記ベース部は、80〜90度であることを特徴とする(1)に記載の靴底。
(4) 前記グリップポイント部が、前記前端島部、前記後端島部、前記中盤島部と、一体成形されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の靴底。
(5) 前記底面の周縁に配置された前記ベース部に、前記底面から下方向かつ周方向に広がって傾斜する周縁突起が設けられていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の靴底。
(6) ベース部における土踏まず部に、前側から後側に尖るV字状の凹部が設けられていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の靴底。
(7) 前記底面の外縁部分に至るように配置された前記中盤島部の前記外縁部分に、前記外縁に沿って長い形状の外縁突起が設けられていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の靴底。
(8) ミッドソールを有しており、アウトソールとミッドソールとの間に、ハニカム形状の芯材が配置されていることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の靴底。
(9) (1)〜(8)のいずれかに記載の靴底を装着したことを特徴とする靴。
本発明においては、靴底およびこの靴底を用いた靴の前端島部、後端島部、中盤島部、グリップポイント部およびベース部の配置位置および硬度関係を前記(1)のように設定することにより、前端島部、後端島部、中盤島部およびグリップポイント部に設けられた突起を、例えば芝や土等の乾燥面および湿潤面に適当に突き刺させ、芝にからみつかせることができるとともに、硬質な突起があることによる突き上げを減少させることができる。また、本発明によれば、グリップポイント部よりも硬度の高いベース部を有することにより、靴底全体が適度に屈曲しに容易にねじれてしまうことを防止することができる。
また、靴底およびこの靴底を用いた靴の前端島部、後端島部、中盤島部、グリップポイント部およびベース部の硬度を前記(2)さらに好ましくは(3)のように設定することにより、乾燥面および湿潤面での歩行の安定性の向上、さらにカート乗降時や硬い路面等での靴底のグリップ力を向上を図ることができる。
また、前記グリップポイント部を、前記前端島部、前記後端島部、前記中盤島部と一体成形することにより、本発明に係る靴底を用いた靴をスパイクレスとし、歩行時等における足裏への突き上げがなく、歩行の安定性を向上させることができる。ここで、本発明において「一体成形」とは、例えば各島部と別工程によって形成されたスパイク等の部材を、島部に取り外し自在に取り付けることを除くだけでなく、接着材等によって島部に取り付けて一体化させる等の別工程において形成された部材を一体化させることも除く趣旨である。
また、本発明の周縁突起により、靴底のグリップ力をさらに向上させることができる。
さらに、本発明の凹部により、靴底全体が容易にねじれてしまうことを防止することができる。
さらにまた、本発明の外縁突起により、靴底のグリップ力をさらに向上させることができ、ゴルフにおけるスイング時の安定性を高めることができる。
また、本発明の芯材を配置することにより、靴底全体をしなやかに曲げることができ、これにより、歩行やゴルフにおけるスイング時の安定性を高めることができるとともに、靴底の剛性を高めることができる。
本発明に係る靴底およびこの靴底を用いた靴によれば、前述の作用により、グリップ力の向上を図ることができるとともに、長時間の歩行や、乾燥面および湿潤面での歩行の安定性の向上を図ることができ、さらにゴルフの際におけるスイングの安定性を図ることができる。
本発明の靴底の一実施形態を示す底面図である。
以下、本発明に係る靴底の一実施形態を図1を参照して説明する。
本発明において、爪先側を前側、踵側を後側、親指側を内側、小指側を外側として説明する。また、本発明においては、靴底を前端から後端にかけて、爪先部、踏み付け部、土踏まず部および踵部と区分し、足裏の指に相当する部分を爪先部、アーチ形状の部分およびその外側部分を土踏まず部、爪先部と土踏まず部の間を踏み付け部、土踏まず部の後方を踵部として説明する。
図1は、本発明に係る靴底の一実施形態を示す底面図であり、図1に示すように、本実施形態に係る靴底1は、アウトソール11とミッドソール12とからなる。
アウトソール11の底面における前端部分には、複数の突起15aを有する前端島部15が設けられている。前端島部15は、JIS K6253:1997で規定されているタイプAデュロメータによって測定した硬度(以下、本実施形態においてJIS−A硬度という。)が60〜80度、好ましくは65〜75度、さらに好ましくは67〜73度となるように形成されるとよい。前端島部15の構成材料の具体例としては、クマロン樹脂が配合されて面グリップ性が向上したゴム組成物等が挙げられる。
また、本実施形態においては、前端島部15に形成された各突起15aは、円錐や三角形の一角が曲線からなる形状の錐の尖鋭部分が切り取られた形状とされている。
底面における後端部分には、複数の突起16aを有する後端島部16が設けられている。後端島部16は、前端島部15と同様に、JIS−A硬度が60〜80度、好ましくは65〜75度、さらに好ましくは67〜73度となるように形成されるとよい。ここで、前端島部15および後端島部16は、同一の硬度によって形成されてもよく、また違う硬度によって形成されてもよい。後端島部16の構成材料の具体例としては、クマロン樹脂が配合されて面グリップ性が向上したゴム組成物が挙げられる。
前端島部15および後端島部16をこのような構成によって形成することにより、乾燥面および湿潤面での歩行の安定性の向上、さらにカート乗降時や硬い路面等での靴底1のグリップ力の向上を図ることができる。
本実施形態においては、後端島部16に形成された各突起16aは、円錐や三角形の一角が曲線からなる形状の錐の尖鋭部分が切り取られた形状とされている。
底面の爪先部17および踏み付け部18における前端島部15の配置位置を除く部分、および底面の踵部19における後端島部16の配置位置を除く部分には、中盤島部20が設けられている。本実施形態においては、底面の爪先部17および踏み付け部18における前端島部15の配置位置を除く部分のうち、内外方向における中央部分よりも内側部分に第1中盤島部20Aと、前記中央部分よりも外側に第2中盤島部20Bとが設けられており、第1中盤島部20Aおよび第2中盤島部20Bは、土踏まず部の一部に至るように配置されている。また、底面の踵部19における後端島部16の配置位置を除く部分に第3中盤島部20Cが設けられている。第1中盤島部20Aおよび第2中盤島部20Bは、前端島部15から離間して配置されており、第3中盤島部20Cは、後端島部16と隣接して配置されている。
各中盤島部20の硬度は、前端島部15および後端島部16の硬度よりも低く形成されており、この条件下において、JIS−A硬度が55〜75度、好ましくは60〜70度、さらに好ましくは62〜68度となるように形成されるとよい。なお、本実施形態のように靴底10に複数の中盤島部20を設ける場合、各中盤島部20は同一の硬度により形成されていてもよいし、また前述の条件の範囲内において異なる硬度によって形成されていてもよい。中盤島部20の構成材料の具体例としては、シリカの配合量が比較的少ないゴム組成物等が挙げられる。
中盤島部20をこのような構成によって形成することにより、変形に対する耐久性を向上させることができる。
中盤島部20に形成された各突起20aは、三角錐や円錐の尖鋭部分が切り取られた形状とし、各突起20aを細く形成するとよい。これにより、ゴルフの際に各突起20aを芝にからみつきやすくすることができ、これにより湿潤面でのグリップ力の向上を図ることができる。
前端島部15、後端島部16、中盤島部20の少なくともいずれかには、複数の突起22aを有するグリップポイント部22が部分的に設けられている。本実施形態においては、前端島部15、第1〜第3中盤島部20にそれぞれグリップポイント部22が設けられている。前端島部15および後端島部16の硬度は、このグリップポイント部22の硬度よりも低く設定されているとともに、グリップポイント部22は、JIS−A硬度が85度以下となるように形成されている。この条件下において、グリップポイント部22は、JIS−A硬度が65〜85度、好ましくは70〜80度、さらに好ましくは72〜78度となるように形成されている。なお、本実施形態のように靴底10に複数のグリップポイント部22を設ける場合、各グリップポイント部22は同一の硬度により形成されていてもよいし、また前述の条件の範囲内において異なる硬度によって形成されていてもよい。グリップポイント部22の具体例としては、シリカの配合量が例えば中盤島部20より多いゴム組成物等が挙げられる。
グリップポイント部22をこのような構成によって形成することにより、グリップ力を向上させることができるとともに、硬質な突起があることによる突き上げを減少させて、歩行の安定性を向上させることができる。
また、グリップポイント部22は、前端島部15、後端島部16、中盤島部20と一体成形されている。ここで「一体成形」とは、前端島部15等と別の工程によって形成されたスパイク等の部材を、前端島部15等に取り外し自在に取り付けることを除くだけでなく、接着材等によって前端島部15等に取り付けて一体化させる等の別工程において形成された部材を一体化させることも除く趣旨である。これにより、本実施形態に係る靴底を用いた靴をスパイクレスとし、歩行時等における足裏への突き上げをなくして、歩行の安定性を向上させることができる。
本実施形態において、グリップポイント部22は平面形状が円形状である。また、グリップポイント部22の各突起22aは、変形三角錐の形状、および変形三角錐の尖鋭部分が切り取られ、接地面が小さく形成されている。また、各突起22aは、平面形状における三角形の一辺が円周に沿い、三角形の一点が円形状のグリップポイント部22の中心部近傍に位置する形状に形成されている。これにより、グリップポイント部22は、ゴルフの際に各突起22aが芝や土にほぼ点接触によって突き刺さり、さらにグリップ力の向上を図ることができる。
また、前端島部15、後端島部16、中盤島部20およびグリップポイント部22の各突起15a、16a、20a、22aの高さ寸法を、ほぼ同様の高さ寸法に形成するとよい。これにより、靴底1の接地面をほぼ平面とすることができ、歩行の安定性をさらに高めることができるとともに、ゴルフの際のスイング時の安定性を高めることができる。
第2中盤島部20Bおよび第3中盤島部20Cは、底面の外縁部分に至るように配置されており、第2中盤島部20Bおよび第3中盤島部の外縁部分には、平面形状が外縁に沿って長い形状の外縁突起26が設けられている。本実施形態においては、第2中盤島部20Bおよび第3中盤島部20Cに、複数の外縁突起26が前後方向に並列しながら外縁に沿って配置されている。外縁突起26の具体例としては、シリカ配合のゴム組成物等が挙げられる。これにより、靴底10のグリップ力、特に外側方向へのグリップ力の向上を図ることができ、ゴルフの際のスイング時の安定性をさらに高めることができる。
さらに、本実施形態においては、第3中盤島部に、内外方向に2列の外縁突起26が設けられており、これにより、さらに靴底10のグリップ力の向上を図ることができ、スイング時の安定性を高めることができる。
第3中盤島部20Cの中央部分よりも少し内側には、前後方向に長い形状の中央突起27が設けられている。本実施形態においては、第3中盤島部20Cに、複数の外縁突起26が前後方向に並列して配置されている。これにより、靴底10のグリップ力のさらなる向上を図ることができ、ゴルフの際のスイング時の安定性を高めることができる。
アウトソール11の底面における前端島部15、後端島部16、中盤島部20を除く部分は、ベース部24とされており、本実施形態においてベース部24は、底面の周縁、前端島部15と第1中盤島部20Aおよび第2中盤島部20Bとの間、第1中盤島部20Aと第2中盤島部20Bとの間および土踏まず部23に配置されている。ベース部24の硬度は、グリップポイント部22の硬度よりも高く形成されており、この条件下において、JIS−A硬度が75〜95度、好ましくは80〜90度、さらに好ましくは82〜88度となるように形成されるとよい。ベース部24の具体例としては、熱可塑性ポリウレタン等が挙げられる。
ベース部24をこのような構成によって形成することにより、靴底1の全体が容易にねじれてしまうことを防止することができる。
アウトソール11の底面における周縁に設けられたベース部24には、底面から下方向かつ周方向に広がって傾斜する周縁突起24aが設けられている。これにより、靴底1のグリップ力をさらに向上させることができ、例えば、ゴルフの際のスイング時における安定性を高めることができる。
また、ベース部24における土踏まず部23および土踏まず部23には、平面形状において前側から後側に尖るV字状の凹部24bが設けられている。この構成により、靴底1の全体が容易にねじれてしまうことを防止することができる。
さらに、ベース部24における前端島部15と、第1中盤島部20A、第2中盤島部20Bとの間、および第1中盤島部20Aと第2中盤島部20Bとの間には、複数の突起24cが設けられている。各突起24cは、四角錐の尖鋭部分が切り取られた形状とされている。これにより、靴底1のグリップ力をさらに向上させることができる。
本実施形態において、ベース部24は透明材料により形成されており、ベース部24を介してミッドソール12を視認することができる。ミッドソール12は、樹脂発泡体により形成されている。
アウトソール11とミッドソール12との間には、ハニカム形状の芯材25が配置されており、芯材25の構成材料の具体例としては、炭素強化プラスチック、繊維強化プラスチック、熱可塑性ポリウレタン等が挙げられる。本実施形態において、芯材25は、内外方向における中央部分に配置されている。この芯材25により、靴底1の全体を前後方向および内外方向にしなやかに曲げることができ、歩行やゴルフにおけるスイング時の安定性を高めることができるとともに、靴底1の剛性を高めることができる。
そして、前述の靴底1を靴本体(図示せず)に装着することにより、本実施形態に係る靴底を用いた靴が製造される。
このように、本実施形態によれば、前端島部15、後端島部16、中盤島部20、グリップポイント部22、およびベース部24の配置位置および硬度を設定することにより、前端島部15、後端島部16、中盤島部20およびグリップポイント部22に設けられた突起aが、例えば芝や土等の乾燥面および湿潤面に適当に突き刺さり、芝にからみつくこととなるとともに、適度に屈曲し容易にねじれてしまうことを防止することができる。
したがって、本実施形態の靴底1によれば、アウトソール11のグリップ力を向上させることができるとともに、長時間の歩行や、乾燥面および湿潤面における歩行の安定性の向上を図ることができる。また、本実施形態の靴底1によれば、適度の屈曲およびねじれの防止、さらにグリップ力の向上によって、ゴルフの際におけるスイングの安定性を図ることができる。また、本実施形態の靴底1によれば、スパイクシューズと比較してアウトソール11の接地面が平面に近く、さらに靴底1の全体で曲がってその曲げ応力で反発するので、ゴルフの際には、スイング時における下半身のぶれをなくし、安定したショットを放つことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
例えば、本実施形態においては、グリップポイント部22が、前端島部15および中盤島部20に設けられているが、本発明は、これに限定されるものではなく、グリップポイント部22の配置場所は、諸条件を勘案して適宜決定される。すなわち、本発明において、グリップポイント部22は、前端島部15、後端島部16、中盤島部20のうちのいずれか1つに設けられていても、前端島部15、後端島部16、中盤島部20の全てに設けられていても、前端島部15および後端島部16のみに設けられていても、さらには、中盤島部20および後端島部16のみに設けられていてもよい。また、本実施形態においては、第1中盤島部20A、第2中盤島部20B、第3中盤島部20Cの全てにグリップポイント部22が設けられているが、これに限定されるものではなく、中盤島部20にグリップポイント部22を設ける場合であっても、必ずしも全ての中盤島部20A、20B、20Cに設ける必要はなく、少なくとも1つの中盤島部20A、20B、20Cに設ければよい。いずれの場合であっても、グリップポイント部22は、ゴルフの際に各突起22aが芝や土にほぼ点接触によって突き刺さり、グリップ力の向上を図ることができる。
また、中盤島部20の形状および数等も、本実施形態のものに限定されず、例えば、本実施形態における第1中盤島部20Aと第2中盤島部20Bとを一体に形成してもよい。さらに、本実施形態において第1中盤島部20Aと第2中盤島部20Bは、土踏まず部の一部に至るように配置されているが、必ずしも土踏まず部の一部に至るように配置されていなくてもよい。
10 靴底
11 アウトソール
12 ミッドソール
15 前端島部
15a 突起
16 後端島部
16a 突起
17 爪先部
18 踏みつけ部
19 踵部
20 中盤島部
20a 突起
20A 第1中盤突起
20B 第2中盤突起
20C 第3中盤突起
22 グリップポイント部
22a 突起
23 土踏まず部
24 ベース部
24a 周縁突起
24b 凹部
24c 突起
25 芯材
26 外縁突起
27 中央突起

Claims (9)

  1. アウトソールを有する靴底であって、
    前記アウトソールの底面における前端部分に設けられ、複数の突起を有する前端島部と、
    前記底面における後端部分に設けられ、複数の突起を有する後端島部と、
    前記底面の爪先部、踏み付け部における前記前端島部の配置位置を除く部分、および前記底面の踵部における前記後端島部の配置位置を除く部分に設けられ、複数の突起を有する中盤島部と、
    少なくとも前記前端島部、前記後端島部、前記中盤島部のいずれかに部分的に設けられ、JIS K6253:1997で規定されるタイプAデュロメータによって測定した硬度が85度以下である複数の突起を有するグリップポイント部と、
    前記底面における前記前端島部、前記後端島部、前記中盤島部を除くベース部とを有し、
    前記前端島部および前記後端島部の硬度は、前記グリップポイント部の硬度よりも低く、
    前記中盤島部の硬度は、前記前端島部および前記後端島部の硬度より低く、
    前記ベース部の硬度は、前記グリップポイント部の硬度よりも高いことを特徴とする靴底。
  2. JIS K6253:1997で規定されるタイプAデュロメータによって測定した硬度が、
    前記前端島部および前記後端島部は、60〜80度、
    前記中盤島部は、55〜75度、
    前記グリップポイント部は、65〜85度、
    前記ベース部は、75〜95度
    であることを特徴とする請求項1に記載の靴底。
  3. JIS K6253:1997で規定されるタイプAデュロメータによって測定した硬度が、
    前記前端島部および前記後端島部は、65〜75度、
    前記中盤島部は、60〜70度、
    前記グリップポイント部は、70〜80度、
    前記ベース部は、80〜90度
    であることを特徴とする請求項1に記載の靴底。
  4. 前記グリップポイント部が、前記前端島部、前記後端島部、前記中盤島部と、一体成形されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の靴底。
  5. 前記底面の周縁に配置された前記ベース部に、前記底面から下方向かつ周方向に広がって傾斜する周縁突起が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の靴底。
  6. 前記ベース部における土踏まず部および前記土踏まず部に、前側から後側に尖るV字状の凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の靴底。
  7. 前記底面の外縁部分に至るように配置された前記中盤島部の前記外縁部分に、前記外縁に沿って長い形状の外縁突起が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の靴底。
  8. ミッドソールを有しており、前記アウトソールとミッドソールとの間に、ハニカム形状の芯材が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の靴底。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の靴底を装着したことを特徴とする靴。
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