JP2015077075A - 草食動物侵入抑止柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】草食動物の侵入を抑止する機能を備えつつ、仮に草食動物が侵入した場合、緊急脱出が容易であり、かつ脱出時に柵が損傷しても保護地側に破損物が侵入しない草食動物侵入抑止柵を提供する。【解決手段】保護地とその外側とを隔て草食動物2の保護地への侵入を抑止する草食動物侵入抑止柵1。保護地と保護地の外側とを隔てるように間隔をあけて立設された複数の支柱11と、支柱11に対して取付手段を用いて取り付けられ支柱11間に架設されるワイヤ12a、12b、12c及びネット13とを備え、ワイヤ12aは、地面からの高さが対象とする草食動物2の肩高の2倍以下であり、かつ、保護地の延長方向における長さが3つ以上の支柱11に架け渡される長さであり、ワイヤ12a、12b、12c及びネット13とが支柱11に対して保護地の外側から取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、下草を食べる中型、大型の草食動物が鉄道や道路に侵入することを抑止する草食動物侵入抑止柵の技術に関する。
近年、野生動物の中でも日本では、シカ科に属するニホンジカが急激に個体数を増やしており、この生息域を横断するように設けられた鉄道や道路等を有する敷地(以下「保護地」という。)にシカが侵入し、車両と衝突する事故が頻繁に発生し問題となっている。
シカは一般的に2m程度跳躍できる能力があるとされ、これに対応するために、従来の動物侵入防止柵は、柵高2m程度以上のものが用いられていて、シカが跳躍して保護地側に侵入することのできない高さに設定することで、シカ等の草食動物が保護地側に侵入することを防止している。
また、特許文献1には、跳躍力の優れている動物に対して設置する動物侵入防止柵であって、主柵の外側に外柵を設けて、主柵を飛び越えるための踏み切り場所を外柵の更に外側に設けることで、当該動物が跳躍で柵を飛び越えることを防止するものが開示されている。
しかし、跳躍以外の理由により保護地に侵入した場合、柵高が高くてシカ等の脱出が困難であった。
例えば、直線的環境である鉄道や道路等の保護地において、完全な閉鎖的環境を形成することは困難であり、必ず人や物を通過させるための踏み切り等の横断区間が発生する。
そして、こうした横断区間からシカ等が侵入し、横断区間から離れた位置まで移動した場合、車両が高速で移動して来る状況下では、これを回避すべく横断区間まで移動し脱出する時間的余裕の無い場合がある。また、上述したように柵高は高く設定されているため、柵を飛び越えることもできない。
その結果、シカ等は侵入防止柵で覆われた準閉鎖的環境から脱出することができず、車両との衝突事故が発生するという問題があった。
こうした問題に対応する技術として、特許文献2には、防鹿柵等の侵入防止柵に設置される動物脱出用施設が開示されている。この動物脱出用施設は、道路敷地内側から道路敷地外側へエゾ鹿等が確実に脱出できるように導くものであり、脱出用バンクと、この脱出用バンクに鹿等を導くフェンスであって、下段の金網部と上段の張線部を備えるフェンスとで構成されている。
実開昭63-138053号公報 実用新案登録第3179148号公報
しかし、特許文献2に記載されている動物脱出用施設を鉄道や道路に用いる場合、脱出用バンク以外の箇所でシカ等が脱出することができない。鉄道や道路を特許文献2に記載されているフェンスで覆った準閉鎖的環境の場合、シカ等は車両の接近に伴いパニック状態になるが、直近のフェンスを跳躍して脱出しようとしても跳躍で飛び越えることができず、車両との衝突事故が発生してしまう。
また、シカ等が準閉鎖的環境から脱出する際には、車両の接近に伴うパニック状態にあり、俊敏で勢いのある跳躍を行うことになるが、こうした跳躍の結果、侵入防止柵の一部に身体を当てるなどして侵入防止柵を破損する恐れがある。
こうした破損により金網や樹脂ネット、ワイヤ等の構成部材が破損して大きく撓んだり脱落した際に、これらが道路や線路に侵入してしまうと構成部材と車両との衝突事故が発生する恐れがあった。
したがって、鉄道や道路において、下草を食べる中型、大型の草食動物について、特にシカ科やウシ科に属する動物の行動習性を考慮し、侵入抑止機能を備えつつ、仮に侵入した場合には容易に脱出することができるとともに、脱出時に柵が損傷しても保護地側に破損物が侵入しない柵が求められている。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、草食動物の侵入を抑止する機能を備えつつ、仮に草食動物が侵入した場合、緊急脱出が容易であり、かつ脱出時に柵が損傷しても保護地側に破損物が侵入しない草食動物侵入抑止柵を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために、草食動物の侵入を抑止する機能を備えつつ、仮に草食動物が侵入した場合、緊急脱出が容易であり、かつ脱出時に柵が損傷しても保護地側に破損物が侵入しない草食動物侵入抑止柵を発明した。
第1発明に係る草食動物侵入抑止柵は、草食動物の侵入からの保護対象である保護地と前記保護地の外側とを隔て草食動物の前記保護地への侵入を抑止する草食動物侵入抑止柵であって、前記保護地と前記保護地の外側とを隔てるように間隔をあけて立設された複数の支柱と、前記支柱に対して取付手段を用いて取り付けられて前記支柱間に架設される侵入抑止部材と、を備え、前記侵入抑止部材は、地面から前記侵入抑止部材の上端までの高さが対象とする草食動物の肩高の2倍以下であり、かつ、前記保護地の延長方向における長さが3つ以上の前記支柱に架け渡される長さであり、前記草食動物侵入抑止柵の全域において、前記侵入抑止部材が前記支柱に対して前記保護地の外側から取り付けられていることを特徴とする。
第2発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明に係る草食動物侵入抑止柵において、前記侵入抑止部材の上部に200mm四方以上の開放空間を有することを特徴とする。
第3発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明又は第2発明に係る草食動物侵入抑止柵において、前記侵入抑止部材の下端が地面に固定されていることを特徴とする。
第4発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明〜第3発明の何れか1つに係る草食動物侵入抑止柵において、前記草食動物侵入抑止柵は、前記保護地の外側が下り坂となっている傾斜地に設置されていることを特徴とする。
第5発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明〜第4発明の何れか1つに係る草食動物侵入抑止柵において、前記侵入抑止部材は、複数の前記支柱間に掛け渡された複数のワイヤと、複数の前記ワイヤに固定されたネットにより構成されることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、草食動物の侵入を抑止する機能を備えつつ、仮に草食動物が侵入した場合、緊急脱出が容易であり、かつ脱出時に柵が損傷しても路側に破損物が侵入することを効果的に防止することが可能となる。
実施形態に係る草食動物侵入抑止柵が設置されている状態を示す斜視図である。 実施形態に係る草食動物侵入抑止柵を示す斜視図である。 実施形態に係る草食動物侵入抑止柵を示す側面図である。 実施形態に係る草食動物侵入抑止柵を構成する支柱を示す斜視図である。 図4の支柱の上部拡大斜視図である。 図4の支柱の下部拡大斜視図である。 図4の支柱を構成する支柱本体を示す斜視図である。 図7の支柱本体の上部拡大側面図である。 図7の支柱本体の下部拡大側面図である。 図4の支柱を構成する支柱カバーを示す上部拡大側面図である。 図10の支柱カバーの上部拡大斜視図である。 支柱本体に線材が掛け渡される状態を示す部分拡大斜視図である。 線材が掛け渡された支柱本体に支柱カバーが当接した状態を示す部分拡大斜視図である。 図13の状態から更にボルトとナットによる固定が行われた状態を示す部分拡大斜視図である。 本発明に係る草食動物侵入抑止柵の対象とする草食動物の各箇所の長さを示した図である。 図15の草食動物の頭部の各箇所の長さを示した図である。 実施形態に係る草食動物抑止柵による保護地への草食動物の侵入抑止効果と保護地からの脱出の容易さを説明する図である。
以下、本発明の実施形態に係る草食動物侵入抑止柵について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1が設置されている状態を示す斜視図である。
実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1は、図1に示すように、草食動物2の侵入から保護するための鉄道や道路である保護地(−X方向)と、保護地以外の敷地(+X方向)とを隔てるために用いられている。
草食動物2は、例えば、中型、大型の草食動物が想定されていて、例えば、シカ科では、特にシカ属のニホンジカに分類される、エゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、マゲシカ、ヤクシカ、ケラマジカ、ツシマジカ等が該当する。また、この草食動物2は、ウシ科では、特にカモシカ属に分類されるニホンカモシカ等やウシ属に分類される各種ウシ等が該当する。更に、雑食性の動物ではあるが、イノシシ科のニホンイノシシやリュウキュウイノシシ等も、ここでは草食動物として扱っている。
保護地は、例えば、列車の通過する線路や自動車が通過する道路等を有する敷地を想定している。このため、保護地は、草食動物侵入抑止柵1を境界にして線路や自動車用道路等の直線的に延長された敷地である。
敷地は、草食動物侵入抑止柵1を境界にして線路や自動車用道路を有する保護地と反対側に位置する敷地である。敷地は、例えば、草食動物2の生息地を想定している。しかし、これに限定されることなく、敷地4は、草食動物侵入抑止柵1を境界にして保護地以外の敷地を全て含むものとする。
図2は、実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1を示す斜視図である。図3は、実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1を示す側面図である。
草食動物侵入抑止柵1は、間隔をあけて配置された支柱11と、これらの支柱11に架け渡された3本の線材であるワイヤ12a、12b、12cと、最下部にあるワイヤ12cに取り付けられたネット13とを主な構成部材として構成されている。この草食動物侵入抑止柵1は、傾斜地の斜面Gに対して垂直に設けられている。
図4は、実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1を構成する支柱11を示す斜視図である。図5は、図4の支柱11の上部拡大斜視図である。図6は、図4の支柱11の下部拡大斜視図である。
支柱11は、地面に立設される支柱本体111と、支柱本体111に取り付け固定される支柱カバー113とにより主に構成されている。
図7は、図4の支柱11を構成する支柱本体111を示す斜視図である。図8は、図7の支柱本体111の上部拡大側面図である。図9は、図7の支柱本体111の下部拡大側面図である。
支柱本体111は、底部111gより垂直に立ち上がり互いに垂直となる位置関係で連続しているウェブ111eとフランジ111fにより構成される断面L型の鋼材である。
底部111gは略正方形の板状部材であり、中心部分にはボルト締結用の孔部111dが設けられている。この底部には、斜面Gに打設された基礎杭112の上部に設けられたボルト(不図示)が挿通され、底部側からワッシャW2を介してナットN2が螺合されることにより底部と基礎杭112とが固定され、支柱11の斜面Gへの立設が行われる。この底部111gから垂直に立ち上がるようにして、ウェブ111eとフランジ111fとが、互いに垂直となるように設けられている。
ウェブ111eには、所定の間隔H2を空けて、斜め下方向に伸展して設けられた切欠部111aと、切欠部111aに連続してこの奥側に設けられた丸孔部111bが設けられている。また、ウェブ111eには、支柱カバー113とのボルト締結用の孔部111cが設けられている。
切欠部111aの開口径は、ワイヤ12a、12b、12cを挿通可能な径となっている。丸孔部111bは、切欠部111aよりも大きな開口径を有する丸孔である。
フランジ111fは、底部及びウェブ111eに対して垂直に設けられた長板状の部材であり、ウェブ111eとともに支柱本体111に機械的強度を付与している。
図10は、図4の支柱11を構成する支柱カバー113を示す上部拡大側面図である。図11は、図10の支柱カバー113の上部拡大斜視図である。
支柱カバー113は、長板状のウェブ113eと、ウェブ113eに対して垂直に連続して設けられたフランジ113fにより構成される断面L型の鋼材である。
ウェブ113eには、この長手方向に垂直な方向に伸展する、丸長孔状の切欠部113aが所定の間隔をあけて複数設けられている。切欠部113aの径はウェブ111eの丸孔部111bと略同一の径となっている。この切欠部113aと隣り合う切欠部113aとの間隔は、支柱本体111のウェブ111eに設けられた複数の丸孔部111bと隣り合う切欠部111bとの間隔と同一の間隔となっている。
また、ウェブ113eには、支柱本体111とのボルト締結に用いられる複数の孔部113cが設けられている。この孔部113cと隣り合う孔部113cとの間隔は、支柱本体111のウェブ111eに設けられた孔部111cと隣り合う孔部111cとの間隔と同一の間隔となっている。
フランジ113fはウェブ113eよりも幅が狭くなっている板状の部材である。
ネット13は、ステンレス製のワイヤを内包した樹脂製の索状体が編み合わされて形成されていて、その上端部の複数の箇所において、最下部にあるワイヤ12cに所定の固定手段を用いて取り付けられている。
このネット13の幅方向(図1の±Y方向)の長さは、少なくとも3本の支柱11間に架け渡される程度の長さとなっている。また、ネット13の縦方向、すなわち図1の±Z方向から±X方向に垂れ下がっている部分にかけての長さは、ワイヤ12cに取り付けた状態において、ネット13がワイヤ12cから斜面Gに沿い広がる程度の長さとなっている。
ネット13の斜面Gに沿い広がっている部分の端部は、所定の間隔を置いてペグ3により斜面Gに固定されている。
次に、上述した草食動物侵入抑止柵1の設置方法について説明する。
まず、草食動物侵入抑止柵1の設置場所である斜面Gに、複数の基礎杭112が所定の間隔を空けて打設される。
次に、斜面Gに打設された基礎杭112の上部から突出するボルトが支柱本体111の底部に形成されている孔部111dに挿入されるようにして、支柱本体111が地面に垂直に載置される。このとき、支柱本体111の切欠部111aが斜面Gの下方、すなわち保護地側と反対側に向くようにして載置される。
次に、この状態で基礎杭112と支柱本体111とがボルト締結される。このボルト締結は、支柱本体111の底部の孔部111dから突出している基礎杭112のボルトに対して、支柱本体111側からワッシャW2とナットN2とが嵌め込まれることで行われる。
次に、図12に示すように、複数の支柱11の支柱本体111の切欠部111aから丸孔部111bに対して、ワイヤ12a、12b、12cが、斜面Gの下方側から挿通される。図12は、支柱本体111に線材が掛け渡される状態を示す部分拡大斜視図である。
本実施形態においては、支柱本体111の上から3段目、4段目及び5段目の3つの丸孔部111bに対して、ワイヤ12a、12b、12cが挿通される。こうして連続する複数の支柱本体111間にワイヤ12a、12b、12cが掛け渡される(図2参照)。このときのワイヤ12a−12b間及びワイヤ12b−12c間の距離はいずれもH2となっている。
次に、支柱本体111に支柱カバー113が取り付けられる。図13は、線材が掛け渡された支柱本体111に支柱カバー113が当接した状態を示す部分拡大斜視図である。
この支柱カバー113の取り付けは、各支柱本体111に掛け渡されたワイヤ12a、12b、12cを支柱本体111と挟み込むように、斜面Gの下方側から支柱カバー113を当接させることで行われる。
支柱カバー113の支柱本体111への当接は、支柱カバー113の切欠部113aにワイヤ12a、12b、12cが挿通されるようにして行われる。こうして、支柱本体111の丸孔部111bと支柱カバー113の切欠部113aにより、ワイヤ12a、12b、12cが把持された状態となる。
また、この状態では、支柱本体111の孔部111cと支柱カバー113の孔部113cとが対向する位置にあり、これらの孔部111c、113cが連通した状態となる。
次に、図14に示すように、この状態で支柱本体111と支柱カバー113とがボルト締結され固定される。図14は、図13の状態から更にボルトB1とナットN1による固定が行われた状態を示す部分拡大斜視図である。
連通した状態にある支柱本体111の孔部111cと支柱カバー113の孔部113cに、ワッシャW1を介してボルトB1を挿通し、挿通されたボルトB1にナットN1を螺合することで支柱本体111と支柱カバー113との固定が行われる。
こうして支柱本体111と支柱カバー113とが固定され、支柱11が完成するとともに、この支柱11にワイヤ12a、12b、12cが掛け渡された状態が形成される。なお、ワイヤ12a、12b、12cの端部は、所定の手段を用いて両端部の支柱11又は地面Gに固定され、ワイヤ12a、12b、12cのたるみや脱落が効果的に防止される。
次に、支柱11間に掛け渡されたワイヤ12a、12b、12cのうち、最下部にあるワイヤ12cに、ネット13が取り付けられる。ネット13の取り付けは、紐やクリップ、結束バンド等、任意の手段を用いて、ネット13の上端部がワイヤ12cに固定されることで行われる。支柱11の地上付近には、ワイヤ12dが設けられ、ワイヤ12a、12b、12cと同様にネット13の中間部とワイヤ12dが、紐やクリップ、結束バンド等、任意の手段を用いて固定される。
こうしてワイヤ12cにネット13が取り付けられた状態において、ネット13の下側の部分は、斜面Gに垂れた状態となる。このネット13の下側の部分の端部近傍について、ペグ3を用いて斜面Gに固定することで、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1が完成する。
ここで、丸孔部111bは、支柱本体111を傾斜させて斜面Gに設置した状態でワイヤ12a、12b、12cが脱落せずに仮置きできる構成である。
そのため、斜面Gに長い延長に渡り草食動物侵入抑止柵1を設置する際に、支柱カバー113の取り付けをそれぞれの支柱11を設置する際に都度おこなわずに、先行して多数の支柱本体111を斜面Gに設置し、ワイヤ12a、12b、12cを丸孔部111bに仮置きさせることができる。
これにより、その後で多数の支柱カバー113の取り付けを連続しておこなうことができ、斜面での施工性が良好である。
なお、丸孔部111bは、支柱本体111を斜面Gに立設して傾けた状態で、ワイヤ12a、12b、12c、12dが脱落せず仮置きできればよく、切欠部111aから角度を変えて延びる切り欠き状であってもよい。
次に、上述した構成を有する草食動物侵入抑止柵1が奏する効果について説明する。
まず、草食動物2の侵入抑止効果について説明する。図15は、本発明に係る草食動物侵入抑止柵の対象とする草食動物の各箇所の長さを示した図である。図16は、図15の草食動物の頭部の各箇所の長さを示した図である。図17は、実施形態に係る草食動物抑止柵による保護地への草食動物の侵入抑止効果と保護地からの脱出の容易さを説明する図である。
図15及び図16に示すように、草食動物2は、肩高が2a、頭部の高さが2b、頭部の長さが2c、頭部の幅が2dとなっている。
そして、図2、図3及び図17に示すように、草食動物侵入抑止柵1は、斜面Gからこの最上部にあるワイヤ12aまでの高さがH1となっているとともに、ワイヤ12aと2段目のワイヤ12bとの間の距離及び2段目のワイヤ12bと3段目のワイヤ12cとの間の距離がH2となっている。
シカ等の下草を食べる中型、大型の草食動物2は、その性質上、進行方向に柵等の障害物がある場合には、柵を迂回、もしくは跨ぐか潜ろうとする。たとえ跳躍により飛び越えることが可能な高さの柵であっても、柵の先に餌があったり、後から追い立てられたりする等の跳躍を誘発する要因が無ければ、跳躍はほとんど行われない。
そして、跳躍の誘発要因が無く、柵を跨いだり潜ったりすることができない場合には、草食動物2は引き返すか柵に沿って移動を行う。
そこで、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1では、ワイヤ12aは地面からの高さが草食動物2の肩高2aよりも高いH1となるよう設けられている。そのため、草食動物2はワイヤ12aを跨ぐことができない。
このように、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1によると、草食動物2がこれを跨ぎ保護地に侵入することを効果的に抑止することができる。
また、この侵入抑止効果は、草食動物侵入抑止柵1が斜面Gに立設されることで更に高めることができる。
図17に示すように、草食動物侵入抑止柵1から見て斜面Gの下方、すなわち保護地の外側にいる草食動物2は、草食動物侵入抑止柵1のワイヤ12aを飛び越えるにあたり、斜面の傾斜分も加味した高さH3を跳躍しなければならない。
このH3は、通常草食動物2が跳躍可能な高さよりも高く設定されているH1、すなわち、斜面Gからワイヤ12aまでの高さよりも高くなっている。そのため、草食動物2が斜面Gの下方から草食動物侵入抑止柵1を飛び越え保護地に侵入することを効果的に防止することができる。
このように、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1では、草食動物侵入抑止柵1の高さを従来の柵よりも低く保つことができ、製造及び設置のコストと作業時の労力とを削減することができる。
更に、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1では、草食動物2の潜り込みの対策として、ネット13が斜面Gに対して十分な長さ垂れ広がるとともに、その斜面G側の端部が斜面Gにペグ3を用いて固定されている。
草食動物2は、障害物等への潜り込みを行う場合、まず、首を下げて鼻先を障害物の下に潜り込ませ、その状態で首を持ち上げることにより障害物を浮き上がらせ障害物の下に潜り込みの可能なスペースを形成する。そして、草食動物2はその状態のまま体勢を低くし、このスペースに鼻先から頭部、首と順に潜り込んでいくことで障害物への潜り込みを行う。
しかし、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1では、草食動物2が地面に垂れ下がるネット13に鼻先を潜り込ませ首を持ち上げネット13の端部をめくり上げても、保護地側を視認することができない程度に十分な長さ斜面Gに垂れ広がるよう構成されている。
具体的には、ネット13は、草食動物2がその鼻先を潜り込ませたときにめくり上がる長さ、すなわち、草食動物2の頭部の高さ2bと頭部の長さ2cとの和よりも十分に長く斜面Gに垂れ広がるよう構成されている。
そのため、草食動物2は、ネット13の下に鼻先を潜り込ませた場合でも、その先を視認することができず、潜り込みの動機付けが与えられないため、更に頭部や首を潜り込ませようとはしない。
さらに、この草食動物2による鼻先の挿入自体を防止するため、上述したようにネット13の斜面G側の端部が斜面Gにペグ3を用いて固定されている。ペグ3によりネット13の端部が固定されていることにより、草食動物2はその鼻先をネット13の下に潜り込ませることができない。また、地上に近いネット13の中間部が、ワイヤ12dに固定されているので、草食動物2の潜り込みをより効果的に抑止できる。
このように、本実施形態における草食動物侵入抑止柵1では、草食動物2の潜り込みも効果的に防止し、保護地への侵入を抑止することができる。
次に、草食動物2の保護地からの脱出を促進する効果について説明する。
上述したように、シカ等の草食動物2は、跳躍により飛び越えることが可能な高さの柵であっても、柵の先に餌があったり、後から追い立てられたりする等の跳躍を誘発する要因が無ければ、跳躍はほとんど行わない。
そして、鉄道や道路等に設けられた横断区間等による草食動物侵入抑止柵1の切れ目から保護地側に侵入してしまったシカなどの草食動物が、車両等の接近により驚き、跳躍してこれを乗り越えようとする。
このとき、草食動物2の跳躍可能高さは肩高の3倍程度までであるが、容易に超えられる高さは肩高の2倍程度までである。そのため、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1では、地面から最上部のワイヤ12aまでの高さH1は、草食動物2の肩高の2倍以下となるように設定されている。
これにより、草食動物2は、車両の接近時等には草食動物侵入抑止柵1を容易に飛び越え、保護地から脱出することができる。
また、図17に示すように、草食動物侵入抑止柵1から見て斜面Gの上方、すなわち保護地に侵入した状態にある草食動物2は、草食動物侵入抑止柵1のワイヤ12aを飛び越えるにあたり、跳躍すべき高さはH4となっている。
この高さH4は、草食動物2が容易に跳躍可能な高さであるH1よりも更に低いものとなっている。そのため、草食動物2が草食動物侵入抑止柵1を飛び越え、保護地から脱出することが更に容易となっている。
また、草食動物2が草食動物侵入抑止柵1を飛び越える際には、草食動物侵入抑止柵1の向こう側を見渡せる視認性のあることが重要となる。草食動物2は、跳躍方向の視認性が良く、着地点を視認できる場合には跳躍を行い易いことが知られている。
ヒトをはじめとする、ある程度知能を有する動物であれば、向こう側が見えない状態で障害物を跳躍して越えることは、恐怖がともなうので跳躍を自制する。
そのため、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1では、上部にワイヤ12a、12b、12cを掛け渡しただけの構成とすることで、草食動物侵入抑止柵1の上部に視認性の高い空間を確保し、草食動物2が跳躍を行い易い状況を実現している。
なお、この視認性は、草食動物2の頭部のサイズに依存している。具体的には、草食動物2の頭部は図16に示す正面視で、縦の長さが2b、横幅が2dとなっていて、草食動物2はこうした頭部の縦横のサイズを基準として、この縦横のサイズよりも大きな空間がある場合に柵の向こう側を認識して、柵の向こう側への跳躍を意識するようになる。
そのため、ワイヤ12a−12b間の距離H2とワイヤ12b−12c間の距離の総和、すなわちH2の距離が、草食動物2の頭部の縦の長さ2bよりも長くなるように確保されている。また、支柱11間の距離も、草食動物2の頭部の横幅2dよりも十分に広くなっている。
こうして草食動物侵入抑止柵1の上部において、草食動物2の頭部のサイズよりも広い空間を確保することができ、草食動物2が柵の向こう側を認識し易くすることで、草食動物2が保護地から脱出する際の草食動物侵入抑止柵1の跳躍を行い易くすることができる。
具体的には、草食動物2がホンシュウジカである場合には、頭部の縦の長さ2bと横幅2dがともに20cm程度であるため、草食動物侵入抑止柵1のH2が20cm以上、支柱11間の距離が20cm以上であれば、すなわち、草食動物侵入抑止柵1の上部に20cm四方の空間を確保することができれば、草食動物2は跳躍を行い易くなる。
更に、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1には、草食動物2の脱出時に跳躍した草食動物2が草食動物侵入抑止柵1に衝突し、これが損傷した場合でも、保護地側に破損した構成部品が侵入することを効果的に防止するという効果もある。
草食動物2が保護地側から跳躍して草食動物侵入抑止柵1に衝突し草食動物侵入抑止柵1が折れ曲がる場合、この折れ曲がりの方向は保護地の外側に向かうものであるため、保護地内に草食動物侵入抑止柵1が折れ曲がり、車両等の通行に支障をきたすことはない。
また、草食動物2の衝突により草食動物侵入抑止柵1が破損し構成部品が脱落することがある。しかし、本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1では、各構成部品の脱落方向が
保護地の外側(+X方向)に限られるため、保護地側(−X方向)に脱落した部品が侵入し、車両等の通行の妨げになることがない。
具体的には、草食動物侵入抑止柵1の支柱本体111は、基礎杭112により斜面Gに固定されているため、草食動物2が保護地の外側に跳躍し衝突した場合には、この跳躍方向、すなわち保護地の外側に向けて湾曲し、保護地側に湾曲することはない。
また、支柱カバー113は、支柱本体111にボルト締結されているため、支柱本体111とともに保護地の外側に湾曲するか、あるいはボルト締結箇所の破損が生じ脱落する場合でも、草食動物2の跳躍方向に向けて脱落するのみである。
また、上述したように草食動物2の侵入抑止部材であるワイヤ12a、12b、12c及びネット13は、3本以上の支柱11にまたがって架け渡されている。
これにより、ワイヤ12a、12b、12c及びネット13は、支柱11に対して保護地の外側から取り付けられているので、たとえ草食動物2の跳躍によりこれらの部材が脱落しても、3本以上の支柱11にまたがって架け渡されており、支柱11が障害となって、保護地側へ侵入することがない。
また、支柱11間に掛け渡されているワイヤ12a、12b、12cは3本以上の支柱11にまたがって架け渡されているため、草食動物2の衝突により湾曲したり切断したりする場合にも、支柱11が障害となるため、保護地側に湾曲、屈曲することがない。
また、ネット13の一部が破れる場合にも3本以上の支柱11にまたがって架け渡されているため、支柱11が障害となり、破れた部分が保護地側に湾曲することがない。
上述した本実施形態に係る草食動物侵入抑止柵1によると、草食動物2の保護地への侵入を抑止する機能を備えつつ、仮に草食動物2が保護地に侵入した場合でも、緊急脱出が容易であり、かつ脱出時に草食動物侵入抑止柵1が損傷しても、保護地側に破損物が侵入することを効果的に防止することができる。
なお、上述した実施形態においては、支柱11間に3本のワイヤ12a、12b、12cが掛け渡されていたが、本発明においてはこれに限らず、ワイヤの数を草食動物2の種類や草食動物侵入抑止柵1の設置状況に応じて適宜調整することができる。
また、支柱11間にワイヤを掛け渡すことで侵入抑止効果を発揮していたが、本発明においてはこれに限らず、草食動物2の侵入抑止効果と跳躍時の視認性を確保できる材料であればよく、板状部材やネット等、好適に用いることができる。また、これらの材質についても、鋼材の他、樹脂や木材、天然繊維等を好適に用いることができる。
また、草食動物2の潜り込みを防止するネット13についても、潜り込み防止効果を奏することができるものであれば好適に用いることができ、シートや板材等も用いることができる。また、これらの材質についても、鋼材の他、樹脂や木材、天然繊維等を好適に用いることができる。
また、ネット13は端部が斜面Gまで届かず、斜面Gに接していなくてもよく、斜面Gに固定しない場合は、ネット13の下端部に鋼材などの曲げ剛性を有する部材を設けて支柱間に固定したり、ネット13の代わりに曲げ剛性を有する部材を支柱間に掛け渡すなどして、鼻先を潜り込ませても、首を持ち上げてめくり上げることができない構成としてもよい。
また、ネット13の斜面Gへの固定についても、ペグ3以外の固定手段や端部の斜面Gへの埋め込み等により行ってもよい。
1 草食動物侵入抑止柵
2 草食動物
3 ペグ
11 支柱
12a、12b、12c、12d ワイヤ
13 ネット
111 支柱本体
112 基礎杭
113 支柱カバー
111a 切欠部
111b 丸孔部
111c 孔部
111d 孔部
111e ウェブ
111f フランジ
111g 底部
113a 切欠部
113c 孔部
113e ウェブ
113f フランジ
G 斜面
第1発明に係る草食動物侵入抑止柵は、草食動物の侵入からの保護対象である保護地と前記保護地の外側とを隔て草食動物の前記保護地への侵入を抑止する草食動物侵入抑止柵であって、前記草食動物侵入抑止柵は、前記保護地と前記保護地の外側とを隔てるように間隔をあけて立設された複数の支柱と、記支柱に対して取付手段を用いて取り付けられて前記支柱間に架設される侵入抑止部材とを備え、前記侵入抑止部材は、地面から前記侵入抑止部材の上端までの高さが対象とする草食動物の肩高の2倍以下であり、前記草食動物侵入抑止柵の全域において、前記侵入抑止部材が前記支柱に対して前記保護地の外側から取り付けられていることを特徴とする。
第2発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明に係る草食動物侵入抑止柵において、前記侵入抑止部材は、地面から前記侵入抑止部材の上端までの高さが対象とする草食動物の肩高の2倍以下であり、かつ、前記保護地の延長方向における長さが3つ以上の前記支柱に架け渡される長さであることを特徴とする。
第3発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1又は第2発明に係る草食動物侵入抑止柵において、前記侵入抑止部材の上部に200mm四方以上の開放空間を有することを特徴とする。
第4発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明〜第3発明の何れか1つに係る草食動物侵入抑止柵において、前記侵入抑止部材の下端が地面に固定されていることを特徴とする。
第5発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明〜第4発明の何れか1つに係る草食動物侵入抑止柵において、前記草食動物侵入抑止柵は、前記保護地の外側が下り坂となっている傾斜地に設置されていることを特徴とする。
第6発明に係る草食動物侵入抑止柵は、第1発明〜第5発明の何れか1つに係る草食動物侵入抑止柵において、前記侵入抑止部材は、複数の前記支柱間に掛け渡された複数のワイヤと、複数の前記ワイヤに固定されたネットにより構成されることを特徴とする。

Claims (5)

  1. 草食動物の侵入からの保護対象である保護地と前記保護地の外側とを隔て草食動物の前記保護地への侵入を抑止する草食動物侵入抑止柵であって、
    前記保護地と前記保護地の外側とを隔てるように間隔をあけて立設された複数の支柱と、
    前記支柱に対して取付手段を用いて取り付けられて前記支柱間に架設される侵入抑止部材と、
    を備え、
    前記侵入抑止部材は、地面から前記侵入抑止部材の上端までの高さが対象とする草食動物の肩高の2倍以下であり、かつ、前記保護地の延長方向における長さが3つ以上の前記支柱に架け渡される長さであり、
    前記草食動物侵入抑止柵の全域において、前記侵入抑止部材が前記支柱に対して前記保護地の外側から取り付けられていること
    を特徴とする草食動物侵入抑止柵。
  2. 前記侵入抑止部材の上部に200mm四方以上の開放空間を有することを特徴とする請求項1記載の草食動物侵入抑止柵。
  3. 前記侵入抑止部材の下端が地面に固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の草食動物侵入抑止柵。
  4. 前記草食動物侵入抑止柵は、前記保護地の外側が下り坂となっている傾斜地に設置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の草食動物侵入抑止柵。
  5. 前記侵入抑止部材は、複数の前記支柱間に掛け渡された複数のワイヤと、複数の前記ワイヤに固定されたネットにより構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の草食動物侵入抑止柵。
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