JP2015076971A - モータ制御装置及びロータ位置検出装置 - Google Patents

モータ制御装置及びロータ位置検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの影響を受けることなく高い精度でロータの位置検出を行うことができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】2つのステータ突極に設けられた相互誘導用巻線15x,15yに特定の電圧信号を注入する注入回路23と、注入回路23の接続される相とは異なる相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線において電圧信号により誘起される誘起電圧の検出を行う検出回路24と、検出回路24により得られた誘起電圧をもとにロータの位置を推定するロータ位置推定部とを備え、検出回路24及び注入回路23に、2つの突極に巻かれた相互誘導用巻線15x、15yにおいて励磁電流により誘起される電圧変化を相互に相殺する相殺部であるディファレンシャルモードチョークコイル18を設けており、前記ロータ位置推定部により推定したロータ位置に基づいて励磁電流を与える相の切り替えを行うように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、突極性のロータと巻線を伴うステータを有し、励磁電流の切り替えを行うことで回転するモータに用いるモータ制御装置及びロータ位置検出装置に関するものである。
突極性のロータと巻線を伴うステータを備えるモータの一つとしてスイッチトリラクタンスモータ(以下「SRモータ」と称す。)がある。SRモータは構造が簡単であり、永久磁石を必要としないため、高速運転や高温環境での運転に適している。SRモータの回転原理は次のようになる。ステータの突極とロータの突極が対向しつつ整列した時(突極対称状態)磁気インピーダンスが小さくなり巻線のインダクタンスが最大になる。そのため、磁束が流れにくい突極非対称状態にある突極の巻線に励磁電流が流れると、磁束が最も流れやすい突極対称状態になるようにロータが回転する。したがって、ロータの位置情報に基づいて特定の相に励磁電流を供給することで、連続的な磁気吸引力を発生させ、ロータを回転させることができる。
ロータの位置情報を得る手段として、従来、ロータの位置検出センサが用いられてきたが、こうしたセンサは上述した高速運転や高温環境下等の過酷な使用条件での使用には適さない。
そのため、近年では、位置検出センサを用いることなくセンサレスでロータの回転位置を検出し、その検出結果に基づいて励磁電流の供給先を切り替える制御を行うモータ制御装置が提案されている。このようなモータ制御装置としては、例えば下記特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載のモータ制御装置は、3組の相を有するステータを備えたSRモータに用いることを前提とし、励磁相の突極がロータの突極と対向するいわゆる突極対称状態において、これ以外の2組の非励磁相に表れる誘起電圧が等しくなることを利用し、この電圧差が所定値未満になったタイミングで励磁相を切り替えることでSRモータを駆動するものとなっている。
特開2001−309691号公報
しかしながら、従来より見られる多くのモータ制御装置では、モータに駆動電力を供給する電圧や電流、電流リップルの大きさによって位置を推定しており、モータ供給電流のスパイクノイズ等の様々なノイズの影響を受け、正確な位置検出を行うことができないとの問題があった。すなわち、正確な位置検出を行うことができないことにより、励磁電流の切り替えタイミングを適正化することができず、これまで以上の高速化や回転効率の向上を図ることが困難であった。
なお、SRモータを高速回転させる場合にはインダクタンスによる電流の遅れが問題を生じることも知られており、こうした場合には励磁相を進相、すなわち励磁電流の切り替えタイミングを早くすることが適切といえることから、これを実現するためにも位置検出の精度を高めることはより重要となる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、モータ供給電流に含まれるノイズの影響を受けることなく高い精度でロータの位置検出を行うことができ、高速化及び回転効率の向上を図ることのできるモータ制御装置及びロータ位置検出装置を提供することにある。
本発明は、係る目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のモータ制御装置は、2以上の相を構成する複数の突極を備え各突極に励磁巻線を設けたステータと、複数の突極を備え前記ステータ内に配置されたロータとを備え、励磁電流を与える相を切り替えることでロータを回転させるモータに用いるモータ制御装置であって、いずれかの相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線に特定の電圧信号を注入する注入回路と、当該注入回路の接続される相とは異なる相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線において前記電圧信号により誘起される誘起電圧の検出を行う検出回路と、当該検出回路により得られた誘起電圧をもとにロータの位置を推定するロータ位置推定部とを備え、検出回路及び注入回路の少なくともいずれか一方に、前記2つの突極に巻かれた相互誘導用巻線において前記励磁電流により誘起される電圧変化を相互に相殺する相殺部を設けており、前記ロータ位置推定部により推定したロータ位置に基づいて励磁電流を与える相の切り替えを行うようにしていることを特徴とする。
このように構成すると、注入回路は当該注入回路が接続された相互誘導用巻線へ電圧信号を注入し、検出回路は当該検出回路が接続された相互誘導用巻線に表れた電磁誘導による誘起電圧を検出するため、検出された誘起電圧を基にしてロータの位置を推定しつつモータを制御することが可能となる。また、検出回路及び注入回路の少なくともいずれか一方に相殺部が設けられているため、ロータを回転させるために要する励磁電流に誘起される電圧変化を相殺することで、励磁電流に起因するノイズ等の影響を小さくして検出信号の波形の乱れを抑制でき、ロータ位置検出精度を向上することが可能となることから、より適切なタイミングでの励磁電流の切り替えを可能としてモータの高速化及び回転効率の向上を実現することができる。
さらに、上記の相殺部を、高い動作安定性を備えつつ、より簡単で低コストに実現するためには、前記相殺部を設けられる回路の少なくとも一部が、前記2つの突極に設けた相互誘導用巻線を直列に接続するとともに、接続後の両端部より取り出した信号線を結線することで構成される閉回路を含んでおり、前記相殺部が、前記相互誘導用巻線に直列方向に流れる電流により発生する磁束が互いに打ち消し合うよう各信号線に接続された一対のチョークコイルによって構成されていることが好ましい。
また、励磁電流を流すために必要な励磁電圧が検出信号に与える影響を低減するには、前記特定の電圧信号が前記励磁電流よりも高い周波数を有する高周波信号であり、前記2つの信号線が当該高周波信号の周波数成分と前記励磁電流の周波数成分とを分離するためのキャパシタをそれぞれ直列に備えるように構成することが効果的である。
前記相殺部を通じて、注入回路より電圧信号を損失なく相互誘導用巻線に供給するとともに、検出回路より検出する検出信号には励磁電流に起因したノイズが重畳されない構成を容易に実現するためには、前記相殺部を設けられる回路が、前記相互誘導用巻線の中性点に接続される第1チョークコイルと、この第1チョークコイルに磁気的に結合された第2チョークコイルとをそれぞれ備えており、この第2チョークコイルを介して電圧信号の注入又は誘起電圧の検出を行うように構成することが好ましい。
前記注入回路と前記検出回路を共通化して簡易的な構成とするには、前記注入回路と前記検出回路とが共通の注入検出回路として構成されており、内部に備えるスイッチを切り替えることで前記電圧信号を発生する電圧信号発生手段又は前記誘起電圧の検出を行う電圧検出手段に選択的に接続されるように構成することが有効である。
また、電源からモータに供給される基準電圧が変動してもその影響を受けないようにするには、検出した誘起電圧の絶対値を得ることなく、複数を比較するのみでロータ位置を推定することが望ましく、そのためには、前記検出回路が異なる相にそれぞれ設けられており、前記ロータ位置推定部は各検出回路より検出される誘起電圧の相違又は大小関係に基づいて、ロータの位置を推定するように構成することが好適である。
そして、巻線を容易に構成して更なるコストの低減を図るためには、前記相互誘導用巻線が、前記励磁巻線と兼用されるように構成することが好ましい。
また、本発明のロータ位置検出装置は、2以上の相を構成する複数の突極を備え励磁電流を流す励磁巻線を各突極に設けたステータと、複数の突極を備え前記ステータ内に配置されたロータとを備え、励磁電流を与える相を切り替えることでロータを回転させるモータに用いるロータ位置検出装置であって、いずれかの相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線に特定の電圧信号を注入する注入回路と、前記注入回路の接続される相とは異なる相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線において前記電圧信号により誘起される誘起電圧の検出を行う検出回路とを備え、検出回路及び注入回路の少なくともいずれか一方に、前記2つの突極に巻かれた相互誘導用巻線において前記励磁電流により誘起される電圧変化を相互に相殺する相殺部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、注入回路は当該注入回路が接続された相互誘導用巻線へ電圧信号を注入し、検出回路は当該検出回路が接続された相互誘導用巻線に表れた電磁誘導による誘起電圧を検出するため、検出された誘起電圧を基にしてロータの位置を推定することが可能となる。また、検出回路及び注入回路の少なくともいずれか一方に相殺部が設けられているため、ロータを回転させるために要する励磁電流に誘起される電圧変化を相殺することで、励磁電流に起因するノイズ等の影響を小さくして検出信号の波形の乱れを抑制でき、ロータ位置検出精度を向上することが可能となる。
以上説明した本発明によれば、簡易な構成でありながら、モータ供給電流に含まれるノイズの影響を受けることなく高い精度でロータの位置検出を行うことができ、高速化及び回転効率の向上を図ることのできるモータ制御装置及びロータ位置検出装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るSRモータの断面を示す模式図。 SRモータの回転原理を示す図。 本発明の実施形態に係るモータ制御装置を構成する注入検出回路の回路図。 本発明の実施形態に係るモータ制御装置のブロック図。 A相の自己インダクタンスおよびA相とB,C相との相互インダクタンスを示すグラフ。 本発明の実施形態に係る励磁相の切り替え状態の一つを示す模式図。 図6とは異なる励磁相の切り替え状態の一つを示す模式図。 図6及び図7とは異なる励磁相の切り替え状態の一つを示す模式図。 本発明に係る高周波信号の経路を示す回路図。 本発明に係る励磁電流に起因するノイズの経路を示す回路図。
以下、本発明の実施形態に係るモータ制御装置を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のモータ制御装置を備えたSRモータの構成を示した簡略図である。図1に示されたSRモータ10は、内壁面に突出した6個の突極11を有するステータ12と、ステータ12の内部で回転する4個の突極13を有するロータ14とからなり、ステータ12の突極11が60度毎に、ロータ14の突極13が90度毎にそれぞれ等間隔に設置されている。そして、ステータ12の互いに対向する突極11aと11a、11bと11b、11cと11cにはそれぞれ励磁巻線である巻線15aと15a、15bと15b,15cと15cが巻回されており、巻線15a,15aが巻回された突極の対11a,11aをA相、巻線15b,15bが巻回された突極の対11b,11bをB相、巻線15c,15cが巻回された突極の対11c,11cをC相とする3相のステータ12を構成している。各巻線15a〜15cには、後述する励磁電圧供給源28(図3参照)が接続され、選択的にA〜C相のいずれかに励磁電圧を印加することができるようになっている。
ここで、図2を用いてSRモータ10の回転原理を説明する。図2(a)はステータ12とロータ14の突極11a〜11c,13a〜13b同士が対向しておらず磁束が流れにくい突極非対称状態にあるロータ14の位置を示していて、この時点ではステータ12の巻線15a、すなわちA相が励磁している。このとき、磁束が最も流れやすい突極対称状態、すなわち突極11aとロータ14の突極13aが整列するようにロータ14にトルクが生じ、ロータ14が回転する。そして、ロータ14が図2(b)に示す突極対称状態になるまで回転したタイミングで励磁させる相をB相に切り替えると、ステータ12の突極11bとロータ14の突極13bが整列するようにトルクが生じる。その後、ステータ12の突極11bとロータ14の突極13bが整列したタイミングで励磁させる相をC相に切り替えると、今度はステータ12の突極11cとロータ14の突極13aが整列するようにトルクが生じる。このように、ロータ14の位置に基づいて励磁相を切り替えることで、連続的な磁気吸引力によるトルクが発生し、SRモータ10が回転する。
次に、図3は本実施形態に係るモータ制御装置を構成する注入検出回路22の回路図である。この図に示された回路は、特定の電圧信号としての高周波信号の注入および検出の両方に用いられる注入検出回路22であって、相互誘導用巻線である巻線15xおよび15y、キャパシタ16xおよび16y、コモンモードチョークコイル17およびディファレンシャルモードチョークコイル18、高周波発生手段19、電圧検出手段20、スイッチ21を有している。
単一の注入検出回路22を構成する相互誘導用巻線15x,15yは、1つの相を構成する励磁巻線15a(15b,15c),15a(15b,15c)(図1参照)と兼用されており、より簡易な構成を実現している。
相互誘導用巻線15x,15yは直列に接続されるとともに、その両端より引き出された信号線Cx,Cyには、キャパシタ16x,16y、チョークコイル18a,18bが順次接続されるとともに、点Qにおいて結線されることで、注入検出回路22内に1つの閉回路を構成している。チョークコイル18a,18bは、対をなして上述のディファレンシャルモードチョークコイル18を構成している。
また、上記の閉回路を対称に二分するように、相互誘導用巻線15x,15y間に設けられた中性点Pと点Qとの間が第1チョークコイル17aを介して接続されている。さらに、第1チョークコイル17aと磁気的に接続された第2チョークコイル17bを設け、第1チョークコイル17aと第2チョークコイル17bとによってコモンモードチョークコイル17を構成している。
ここで、上述したコモンモードチョークコイル17は同一の磁性コアに2つのチョークコイル17a,17bを巻くことで構成されており、各チョークコイル17a,17bに接続される信号線に対して同相の電流が流れるとチョークコイル17a,17bの磁束が足し合わされてインダクタンスが大きくなり、逆相の電流が流れるとチョークコイル17a,17bの磁束が打ち消し合うことでインダクタンスが小さくなる性質を有している。ディファレンシャルモードチョークコイル18も同一の磁性コアに2つのチョークコイル18a,18bを巻くことで構成されており、各チョークコイル18a,18bに接続される信号線に対して逆相の電流が流れるとチョークコイル18a,18bの磁束が足し合わされてインダクタンスが大きくなり、同相の電流が流れるとチョークコイル18a,18bの磁束が打ち消し合うことでインダクタンスが小さくなる性質を有している。
そして、3つの前記注入検出回路22がA相、B相、C相のそれぞれに接続され、3相のうち励磁している相が注入回路23、残りの励磁していない2相が検出回路24として動作して、スイッチ21が作動することで注入回路23と検出回路24の何れかが入れ替わるようになっている。
また、図4は本発明の実施形態に係るモータ制御装置のブロック図を示している。ロータ位置推定部25は、A相注入検出回路22a、B相注入検出回路22b、C相注入検出回路22cのいずれか2つの回路で検出された検出電圧をもとにロータ位置を推定し、ロータ14(図2参照)が突極対称状態に到達したタイミングで、注入検出切替部27および励磁相切替部26に切替信号を送信する。そして注入検出切替部27は切替信号を受けて注入検出回路22a〜22cのスイッチ21(図3参照)を動作させ、注入回路23と検出回路24のいずれか1つの機能を選択して切り替える。励磁相切替部26は、切替信号を受けて励磁電圧供給源28より励磁電圧を与える相を切り替える。
そして、本実施形態では、注入回路23と接続して高周波信号を注入される相と励磁される相を同一となるようにしている(図6参照)。
次に、上記の実施形態を採ったときの作用を説明する。
以下、前記注入検出回路22の動作を説明する。図3において、注入検出回路22は、スイッチ21が高周波発生手段19側に切り替えられることで注入回路23として機能し、電圧検出手段20側に切り替えられることで検出回路24として機能する。高周波発生手段19は、励磁電流よりも十分に高い周波数の高周波信号を生成するようになっている。
注入検出回路22が注入回路23として機能する場合は、高周波発生手段19によって発生した高周波信号がコモンモードチョークコイル17を構成する第2チョークコイル17bに印加されると、絶縁された状態で他方の第1チョークコイル17aにほぼ損失なく現れる。その後、ディファレンシャルモードチョークコイル18とキャパシタ16x、16yを経由して巻線15x、15yに供給され、巻線15x、15yの中性点Pを通ってコモンモードチョークコイル17の第1チョークコイル17aに戻るループを形成する。
このとき、ディファレンシャルモードチョークコイル18を構成する2つのチョークコイル18a,18bに印加された高周波信号は、図10の実線の矢印Dcで示すように同相であって、互いのチョークコイル18a,18bの磁束を弱める方向に流れ、当該高周波信号に対するチョークコイル18a,18bのインダクタンスがほぼゼロとなるため、高周波信号は損失なく巻線15x,15yに供給されることになる。一方、励磁電圧やこれに含まれるノイズは、図9の破線の矢印Ddで示すように、ディファレンシャルモードチョークコイル18に対して逆相であって、当該ディファレンシャルモードチョークコイル18を構成する2つのチョークコイル18a,18bの磁束を強める方向に流れ、インダクタンスが各々2倍となり計4倍に大きくなることから、注入回路23側にほとんど流れることはない。
以上のことから、注入回路23は、巻線15x,15yに供給されている励磁電圧やスイッチングに起因するノイズの影響を受けずに、巻線15x,15yに対して高周波信号を与えることができる。すなわち、励磁電圧の切り替えに伴って発生するスパイクノイズや、励磁電圧そのものに加わる電圧変動等による高周波信号への影響を抑制することができる。
一方、注入検出回路22が検出回路24として機能する場合は、巻線15x,15yに誘起された高周波信号は、キャパシタ16x、16yを経由してディファレンシャルモードチョークコイル18を構成する各チョークコイル18a,18bを通過して、コモンモードチョークコイル17の第1チョークコイル17aを通って巻線15x,15yの中性点Pに戻るループが形成される。
なお、キャパシタ16x、16yは、高周波信号に含まれる直流成分や、低周波の周波数成分をカットして、高周波成分のみを残すようになっている。
さらに、ディファレンシャルモードチョークコイル18の2つのチョークコイル18a,18bにそれぞれ表れる高周波信号はチョークコイル18a,18bの磁束を互いに弱める方向に流れ(図10の実線矢印Dc)、当該高周波信号に対するチョークコイル18a,18bのインダクタンスがゼロとなるため、高周波信号は損失をほとんど生じることなくコモンモードチョークコイル17を構成する第1チョークコイル17aに供給され、第2チョークコイル17bを経由し電圧検出手段20によって検出される。一方、励磁電圧やこれに含まれるノイズは、上記注入回路23を流れる場合と同様、ディファレンシャルモードチョークコイル18を構成する2つのチョークコイル18a,18bに生じる磁束を互いに強め合う方向に流れ(図9の破線矢印Dd)、インダクタンスが当該2つのチョークコイル18a,18bで各々2倍となり計4倍に大きくなるため、検出回路24側にほとんど流れることはない。この場合においても、励磁電圧の切り替えに伴うスパイクノイズや、励磁電圧そのものに加わる電圧変動等による高周波信号への影響を抑制することができる。
次に、図6〜8を用いてロータ位置推定部25の動作を説明する。
まず、図6に示すように、A相が励磁している場合を状態1として考える。このとき、A相の回路はスイッチ21によって高周波発生手段19に接続され、B相およびC相の回路はスイッチ21によって電圧検出手段20に接続されている。ずなわち、A相が励磁しているとき、A相に高周波信号が注入され、B相、C相に接続された注入検出回路22は検出回路24として動作する。このとき、検出手段24の電圧検出手段20によって検出されたB相、C相に誘起されている高周波信号は、ロータ位置推定部25を構成する比較器29によって、振幅の大きさが一致したかどうかを判定される。そして、ロータ14が回転して2つの高周波信号が一致した時、A相の突極11aとロータ14の突極13aまたは13bが整列した突極対称状態に達したと判断する。
このことについて、図1を参照しつつ図5のグラフを用いて詳述する。図5のグラフはある回転位置を基準としてロータ角を変化させた場合の、A相巻線15a,15aに生じる自己インダクタンスLa、A相とB相との間に生じる相互インダクタンスMab、及び、A相とC相との間に生じる相互インダクタンスMacの値の実測例を示している。なお、相互インダクタンスMab,Macは、検出した誘起電圧を基にして得られたものであり、相互インダクタンスと誘起電圧の変化はほとんど同一のものとなる。グラフ上でロータ角が80度付近、直線ls上にある値を見ると、A相巻線15a,15aの自己インダクタンス値Laは最大値をとり、A相とB相の間の相互インダクタンス値Mabと、A相とC相との間の相互インダクタンス値Macは等しくなっている。これはステータ12およびロータ14の対称性によるものである。そして、この性質を利用することで、B相、C相に誘起されている高周波信号が一致した時が突極対称状態であると判断しているのである。
そして、B相とC相の電圧検出手段20で検出された電圧の振幅の大きさ(xおよびy)が異なる間、状態1を保持していたロータ位置推定部25は、ロータ14の位置が突極対称状態に達したと判断される、すなわち図6においてx=y,z=1となった時、励磁する相をB相に切り替える(状態1→状態2)。B相が励磁されている時(図7の状態2)、C相が励磁されている時(図8の状態3)においても同様であり、各状態において2つの非励磁相で検出された電圧の振幅の大きさが等しくなるタイミングで次の状態に変化する構成となっている。
この後、B相が励磁している間はA相、C相が検出回路24として動作し、ロータ位置推定部25を構成する比較器29は上記A相が励磁している場合と同様にロータ位置を推定する。このようにして、励磁する相と高周波信号を注入する相を同期して順に切り替えていくことで、ロータ14の位置を推定しつつロータ14を回転させ、モータをセンサレスで駆動させることができる。このように比較器29を用いてロータ位置の推定を行うように構成することで、高度な演算を伴うことのない簡易な構成としながら高速にロータ位置の検出を行うことが可能となる。
以上のように、本実施形態のモータ制御装置は、2以上の相を構成する複数の突極11を備え各突極11に励磁巻線としての巻線15a〜15cを設けたステータ12と、複数の突極13を備え前記ステータ12内に配置されたロータ14とを備え、励磁電流を与える相を切り替えることでロータ14を回転させるモータ10に用いるモータ制御装置であって、いずれかの相を構成する2つの突極11a,11aに設けられた相互誘導用巻線15a,15aに特定の電圧信号を注入する注入回路23と、当該注入回路23の接続される相とは異なる相を構成する2つの突極11に設けられた相互誘導用巻線15b,15b,15c,15cにおいて前記電圧信号により誘起される誘起電圧の検出を行う検出回路24と、当該検出回路24により得られた誘起電圧をもとにロータ14の位置を推定するロータ位置推定部25とを備え、検出回路24及び注入回路23に、前記2つの突極11b,11cに巻かれた相互誘導用巻線15において前記励磁電流により誘起される電圧変化を相互に相殺する相殺部であるディファレンシャルモードチョークコイル18を設けており、前記ロータ位置推定部25により推定したロータ位置に基づいて励磁電流を与える相の切り替えを行うように構成したものである。
このように構成しているため、注入回路23が相互誘導用巻線15aへ電圧信号を注入し、検出回路24が相互誘導用巻線15b,15cに表れた電磁誘導による誘起電圧を検出することによって、検出された誘起電圧を基にしてロータ14の位置を推定しつつモータを制御することが可能となっている。また、検出回路24及び注入回路23に相殺部であるディファレンシャルモードチョークコイル18が設けられているため、ロータ14を回転させるために要する励磁電流により誘起される電圧変化を相殺することで、励磁電流に起因するノイズの影響を小さくして電圧波形の乱れを抑制でき、ロータ位置検出精度を向上することが可能となることから、より適切なタイミングでの励磁電流の切り替えを可能としてモータの高速化及び回転効率の向上を実現することが可能となる。
さらには、ディファレンシャルモードチョークコイル18を設けられる検出回路24及び注入回路23の少なくとも一部が、前記2つの突極11に設けた相互誘導用巻線15a(15b,15c),15a(15b,15c)を直列に接続するとともに、接続後の両端部より取り出した信号線Cx,Cyを結線することで構成される閉回路を含んでおり、ディファレンシャルモードチョークコイル18が、相互誘導用巻線15a(15b,15c),15a(15b,15c)に直列方向に流れる電流により発生する磁束が互いに打ち消し合うよう各信号線Cx,Cyに接続された一対のチョークコイル18a,18bによって構成されているため、上記の相殺部を、高い動作安定性を備えつつ、より簡単で低コストに実現することが可能となる。
さらに、前記特定の電圧信号が前記励磁電流よりも高い周波数を有する高周波信号であり、前記2つの信号線Cx,Cyが当該高周波信号の周波数成分と前記励磁電流の周波数成分とを分離するためのキャパシタ16x、16yをそれぞれ直列に備えているため、励磁電圧が検出電圧に与える影響を低減することが可能となる。
また、ディファレンシャルモードチョークコイル18を設けられる検出回路24及び注入回路23が、前記相互誘導用巻線15a(15b,15c),15a(15b,15c)の中性点Pに接続される第1チョークコイル17aと、この第1チョークコイル17aに磁気的に結合された第2チョークコイル17bとからなるコモンモードチョークコイル17を備えており、この第2チョークコイル17bを介して電圧信号の注入又は誘起電圧の検出を行うように構成しているため、前記ディファレンシャルモードチョークコイル18を通じて、注入回路23より電圧信号を損失なく相互誘導用巻線15a(15b,15c),15a(15b,15c)に供給するとともに、検出回路24より検出する検出信号には励磁電流に起因したノイズが重畳されない構成が容易に実現可能となる。
加えて、前記注入回路23と前記検出回路24とが共通の注入検出回路22として構成されており、内部に備えるスイッチ21を切り替えることで電圧発生手段としての高周波発生手段19又は誘導電圧の検出を行う電圧検出手段20に選択的に接続されるように構成していることで、前記注入回路23と前記検出回路24を共通化して簡易的な構成とすることが可能となる。
また、検出回路24が異なる相にそれぞれ設けられており、ロータ位置推定部25としての比較器29は各検出回路24より検出される誘起電圧の相違に基づいて、ロータ14の位置を推定するように構成しているため、電源からモータに供給される基準電圧が変動してもその影響を受けないよう、検出した誘起電圧の絶対値を得ることなく、複数を比較するのみでロータ位置を推定することが可能となる。
そして、相互誘導用巻線15x,15yが、励磁巻線15a〜15cと兼用して構成されているため、相互誘導用巻線15x,15yを容易に構成して更なるコストの低減を図ることが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態のモータ制御装置はロータ14に磁石を有さないスイッチトリラクタンスモータに適用したが、突極を持つロータ14であれば、磁石を有するロータ14を備える他のモータに適用することも可能である。
また、上述の実施形態では励磁させる相と高周波信号を注入する相を同期させる構成を説明したが、高周波信号の注入・検出の切り替えタイミングと巻線15a〜15cへの励磁相の切り替えタイミングを非同期に行う構成をとることもできる。そのため、高速回転時にモータのインダクタンス等による電流変化の遅れに対して励磁相を進相する場合もその進相制御を容易に行うことができる。
さらに、注入する高周波信号の周波数をより高くすることで、超高速回転までセンサレスで駆動することも可能である。
また、本実施形態記載のモータ制御装置を、さらにPWM(Pulse Width Modulation)制御が可能となるように構成してもよい。具体的には、励磁電圧供給源28によりPWM信号に応じた矩形パルス状の励磁電圧を生成させるようにするとともに、PWM信号のデューティ比を変更させることでロータの速度を調整することも可能となる。
また、注入回路23より注入する電圧信号を高周波信号としていたが、ロータの回転速度に対して十分な分解能が得られるのであれば、高周波信号に限らず別の形態の電圧信号を用いることも可能である。
さらに、上述の実施形態では、励磁電流を与えるためにSRモータが備える駆動用の励磁巻線15a〜15cに注入検出回路22を直接接続するようにしていたが、注入又は検出に用いる巻線を駆動用の励磁巻線15a〜15cとは別に設ける構成とすることも可能である。
また、上述の実施形態では励磁電流を与える励磁相の切り替えと連動して、注入検出回路22の切り替えも行うようにしていたが、この注入検出回路22の切り替えはロータ位置の推定を行うために必須なものではない。例えば、検出回路24により得られる検出値の変化パターンを見ることで、ロータの位置を把握することもできる。また、回転方向を別の手段で検出し、組み合わせることで検出回路24が一つであってもロータ14の位置検出を行うことが可能である。すなわち、切り替え機能を有していない注入回路23と検出回路24とをそれぞれ一つずつ異なる相に設けておけば、ロータ14の位置検出を行うことも可能であり、こうした構成にすれば、より回路構成を簡単にしつつ低コストのモータ制御装置を実現することができる。
また、注入回路23と検出回路24とを独立して設ける場合においては、いずれか一方に相殺部を設けさえすれば、注入する高周波信号あるいは検出信号の精度を高めることが可能となり、上記に類する効果を得ることが可能となる。
また、上記の実施形態においては、位置推定部21として比較器29を導入して非励磁相における検出電圧の相違によって励磁相の切り替えを行っていたが、当該検出電圧同士が特定の電圧差になることを検知することで、突極対称状態の判定のみならず、ロータが特定の角度に位置することを検出することも可能である。こうすることで、磁束発生の遅れに対応する進相制御を行い、よりモータの回転効率を高めることも可能となる。
さらに、上述の実施形態で用いたディファレンシャルモードチョークコイル18及びコモンモードチョークコイル17は、対をなすチョークコイル17aと17b,18aと18bを鉄心コアに巻く方向の違いによって互いを区別されるものであるから、各チョークコイル17a〜18bの端子に接続する向きを変えることで他方のものを用いても良いことは言うまでもない。
また、上述のモータ制御装置より、励磁相切換部26及び励磁電圧供給源28を除いた部分は、レゾルバやエンコーダ等と同様のロータ14の位置検出装置として用いることが可能となる。この場合においても、モータ制御装置と同様、注入回路23が相互誘導用巻線15aへ電圧信号を注入し、検出回路24が相互誘導用巻線15b,15cに表れた電磁誘導による誘起電圧を検出することによって、検出された誘起電圧を基にしてロータ14の位置を推定することが可能となる。また、検出回路24及び注入回路23に相殺部であるディファレンシャルモードチョークコイル18が設けられているため、ロータ14を回転させるために要する励磁電流により誘起される電圧変化を相殺することで、励磁電流に起因するノイズの影響を小さくして電圧波形の乱れを抑制でき、ロータ位置検出精度を向上することが可能となる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
10…スイッチトリラクタンスモータ
11a,11b,11c…ステータの突極
12…ステータ
13…ロータの突極
14…ロータ
15a,15b,15c…巻線(励磁巻線、相互誘導用巻線)
15x,15y…相互誘導用巻線
16x,16y…キャパシタ
17…チョークコイル(コモンモードチョークコイル)
18…相殺部(ディファレンシャルモードチョークコイル)
19…電圧信号発生手段(高周波発生手段)
20…電圧検出手段
21…スイッチ
22…注入検出回路
23…注入回路
24…検出回路
25…ロータ位置推定部
P…巻線の中性点

Claims (8)

  1. 2以上の相を構成する複数の突極を備え各突極に励磁巻線を設けたステータと、複数の突極を備え前記ステータ内に配置されたロータとを備え、励磁電流を与える相を切り替えることでロータを回転させるモータに用いるモータ制御装置であって、
    いずれかの相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線に特定の電圧信号を注入する注入回路と、当該注入回路の接続される相とは異なる相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線において前記電圧信号により誘起される誘起電圧の検出を行う検出回路と、当該検出回路により得られた誘起電圧をもとにロータの位置を推定するロータ位置推定部とを備え、
    検出回路及び注入回路の少なくともいずれか一方に、前記2つの突極に巻かれた相互誘導用巻線において前記励磁電流により誘起される電圧変化を相互に相殺する相殺部を設けており、
    前記ロータ位置推定部により推定したロータ位置に基づいて励磁電流を与える相の切り替えを行うようにしていることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記相殺部を設けられる回路の少なくとも一部が、前記2つの突極に設けた相互誘導用巻線を直列に接続するとともに、接続後の両端部より取り出した信号線を結線することで構成される閉回路を含んでおり、
    前記相殺部が、前記相互誘導用巻線に直列方向に流れる電流により発生する磁束が互いに打ち消し合うよう各信号線に接続された一対のチョークコイルによって構成されていることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記特定の電圧信号が前記励磁電流よりも高い周波数を有する高周波信号であり、前記2つの信号線が当該高周波信号の周波数成分と前記励磁電流の周波数成分とを分離するためのキャパシタをそれぞれ直列に備えていることを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記相殺部を設けられる回路が、前記相互誘導用巻線の中性点に接続される第1チョークコイルと、この第1チョークコイルに磁気的に結合された第2チョークコイルとをそれぞれ備えており、この第2チョークコイルを介して電圧信号の注入又は誘起電圧の検出を行うように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記注入回路と前記検出回路とが共通の注入検出回路として構成されており、内部に備えるスイッチを切り替えることで前記電圧信号を発生する電圧信号発生手段又は前記誘起電圧の検出を行う電圧検出手段に選択的に接続されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のモータ制御装置。
  6. 前記検出回路が異なる相にそれぞれ設けられており、前記ロータ位置推定部は各検出回路より検出される誘起電圧の相違又は大小関係に基づいて、ロータの位置を推定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のモータ制御装置。
  7. 前記相互誘導用巻線が、前記励磁巻線と兼用して構成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のモータ制御装置。
  8. 2以上の相を構成する複数の突極を備え励磁電流を流す励磁巻線を各突極に設けたステータと、複数の突極を備え前記ステータ内に配置されたロータとを備え、励磁電流を与える相を切り替えることでロータを回転させるモータに用いるロータ位置検出装置であって、
    いずれかの相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線に特定の電圧信号を注入する注入回路と、前記注入回路の接続される相とは異なる相を構成する2つの突極に設けられた相互誘導用巻線において前記電圧信号により誘起される誘起電圧の検出を行う検出回路とを備え、
    検出回路及び注入回路の少なくともいずれか一方に、前記2つの突極に巻かれた相互誘導用巻線において前記励磁電流により誘起される電圧変化を相互に相殺する相殺部を設けたことを特徴とするロータ位置検出装置。
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