JP2015075870A - 店舗における注文システム - Google Patents

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Abstract

【課題】注文者が入店前から携行する携帯端末を利用して店舗内で注文を行うことができ、且つ第三者による不正な注文や誤った注文を効果的に抑制し得る構成を提供する。
【解決手段】注文システム1は、店舗側情報端末40によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを対応付けて記憶部12に記憶する。そして、注文者が入店前から携行する顧客側携帯端末50によって伝票識別情報と対応付けられて送信された注文内容特定情報が、記憶部12に記憶された正規情報であると判断された場合に、注文内容特定情報によって特定される注文内容を、伝票識別情報に対応する注文者からの注文として記憶部12に記憶する。
【選択図】図5

Description

本発明は、店舗における注文システムに関するものである。
レストランや居酒屋等の飲食店などでは、顧客が情報端末を操作して希望するメニューを注文するようなシステムが存在する。この種のシステムとしては、例えば、特許文献1のような技術が提案されており、この注文システムでは、飲食物を表示したメニュー16と、顧客に貸与する複数の携帯端末18と、携帯端末18との間で情報の送受信が可能な注文管理サーバ30とが用いられている。そして、メニュー16には、飲食物に対応する固有の識別コードが表示されており、顧客が携帯端末18を用いてメニュー16に表示されたメニュー識別コードと着席場所に固定された着席場所識別コードとを読み取ることで、メニューと着席場所を対応付けた注文情報を注文管理サーバ30に送信できるようになっている。
特開2005−165841号公報
しかしながら、特許文献1のような注文システムでは、注文を行う顧客ごとに携帯端末18を貸与する必要があり、少なくとも携帯端末18を顧客数分又は顧客グループ数分用意しなければならないため、システムを実現する上で店舗側が負うべき負担が非常に大きくなってしまう。また、貸与用の携帯端末18に故障等が生じた場合には更に携帯端末を増やさなければならず、携帯端末18の定期的なメンテナンス等も必要となるため、運用面での負担も非常に膨大になってしまう。
本願の発明者は、このような問題に着目し、顧客が携行する携帯端末を用いて店舗で注文を行うシステムを想定した。しかしながら、顧客が携行する汎用的な携帯端末で注文を行おうとする場合、単に携帯端末から店側に注文内容を送信するだけでは、その注文がどの席の注文者からなされたものであるのかを店側が迅速に特定できないという問題がある。
また、顧客が携行する携帯端末で注文を行い得るシステムを構築する場合、不正な注文や誤った注文がなされる虞もある。例えば、第三者が自身の携帯端末等を使って正規の顧客になりすまして店側に不正な注文を送るようなケースが想定され、別の例としては、携帯端末の誤操作等によって店側に誤った注文を送ってしまうようなケースも想定される。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、注文者が入店前から携行する携帯端末を利用して店舗内で注文を行うことができ、且つ第三者による不正な注文や誤った注文を効果的に抑制し得る注文システムを提供することを目的とする。
本発明では、伝票毎に割り当てられる伝票識別情報が記録された伝票識別情報記録部を有する伝票と、
注文場所を識別する注文場所識別情報及び前記伝票識別情報記録部に記録された前記伝票識別情報を取得する取得部を備えた店舗側情報端末と、
前記店舗側情報端末によって取得された前記伝票識別情報と前記注文場所識別情報とを対応付けて記憶する対応関係記憶部と、
前記伝票識別情報及び前記注文場所識別情報の少なくともいずれか一方を含む第1識別情報を取得可能な情報取得部と、注文内容を入力可能な入力部と、前記情報取得部によって取得された前記第1識別情報と前記入力部によって入力された注文内容を特定する注文内容特定情報とを対応付けて送信可能な送信部と、を備え、注文者が入店前から携行する携帯端末と、
前記送信部によって送信された前記第1識別情報が、前記対応関係記憶部に記憶された正規情報であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部により、前記送信部によって送信された前記第1識別情報が前記対応関係記憶部に記憶された正規情報であると判断された場合に、前記送信部によって当該第1識別情報と対応付けられて送信された前記注文内容特定情報によって特定される注文内容を、前記第1識別情報に対応する注文者からの注文として記憶する注文内容記憶部と、
を備えることを特徴とする。
請求項1の発明は、注文場所を識別する注文場所識別情報及び伝票識別情報記録部に記録された伝票識別情報を取得する取得部を備えた店舗側情報端末と、店舗側情報端末によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを対応付けて記憶する対応関係記憶部とを備えている。このように構成されているため、発行された伝票に固有に割り当てられた情報(伝票識別情報)と、その伝票の対象となる顧客又は顧客グループを特定する情報(注文場所識別情報)を紐付けて登録しておくことができる。これにより、伝票識別情報及び注文場所識別情報のいずれか一方が特定されれば、紐付けられた他方も特定できるようになり、いずれか一方が特定された形で注文があった場合には、どの伝票に対応するどの顧客から注文があったのかを把握できるようになる。
そして、注文者が入店前から携行する携帯端末には、伝票識別情報及び注文場所識別情報の少なくともいずれか一方を含む第1識別情報を取得可能な情報取得部と、注文内容を入力可能な入力部と、情報取得部によって取得された第1識別情報と入力部によって入力された注文内容を特定する注文内容特定情報とを対応付けて送信可能な送信部とが設けられている。このように構成されているため、注文者は自身が携行する携帯端末を注文端末として使用することができ、第1識別情報(注文者又は注文者のグループに割り当てられた伝票、又は注文者、若しくは注文場所を特定できる情報)と対応付けて注文内容を送信することができる。これにより、この送信内容を受信する受信側では、注文内容の発信元の注文者又は注文場所若しくは発信元に割り当てられた伝票と共に注文内容を把握できるようになる。また、このようにすることで、店舗側が顧客ごとに携帯端末を準備したり、携帯端末をメンテナンスしたりする負担を軽減又は省略することができ、店舗側が負う準備面、運用面での負荷をより抑えることができる。
更に、携帯端末の送信部によって送信された第1識別情報が、対応関係記憶部に記憶された正規情報であるか否かを判断する判断部と、送信部によって送信された第1識別情報が対応関係記憶部に記憶された正規情報であると判断された場合に、当該第1識別情報と対応付けられて送信された注文内容特定情報によって特定される注文内容を、第1識別情報に対応する注文者からの注文として記憶する注文内容記憶部とが設けられている。この構成では、携帯端末から送信される情報が、店舗側情報端末の操作によって登録された正規情報である場合に注文が受け付けられることになるため、第三者が正規の顧客になりすまして行う注文や、携帯端末の誤操作等による誤った注文を効果的に抑制することができ、店側が正規注文のみを把握する上で非常に有利になる。
請求項2の発明は、伝票識別情報で特定される伝票についての精算の終了を検出する検出部と、検出部によって精算の終了が検出されたことを条件として対応関係記憶部によって記憶された当該伝票識別情報と注文場所識別情報との対応付けを解除する解除部とを有している。
この構成によれば、伝票の精算が終了したことを検出して当該伝票に対応する伝票識別情報と注文場所識別情報との対応付けを解除することができるため、精算前に携帯端末で正規に利用された第1識別情報を精算後にも当該携帯端末で利用して注文を行うような不正注文をより効果的に防ぎ易くなる。
請求項3の発明は、伝票識別情報記録部から伝票識別情報を読み取る読取部を備えた店舗側精算装置を有し、更に、読取部によって読み取られた伝票識別情報と注文内容記憶部に記憶された当該伝票識別情報に対応する注文内容とに基づいて当該伝票識別情報で特定される伝票での精算金額を算出する算出部が設けられている。そして、検出部は、算出部によって精算金額が算出された後、外部から所定の情報入力がなされたことを条件として読取部で読み取られた伝票識別情報で特定される伝票について精算の終了を検出するようになっている。
この構成によれば、読取部が伝票識別情報を読み取るという簡単な操作により、その伝票識別情報に対応して記憶された注文内容に基づいて、その伝票識別情報で特定される伝票での精算金額を簡単に且つ正確に算出することができる。そして、外部から所定の情報入力が行われれば、精算の終了が検出され、対応付けを解除する解除処理がなされるため、精算処理から対応付けの解除処理までを比較的簡易な操作を条件として迅速に行い易くなる。
請求項4の発明は、伝票識別情報記録部は、少なくとも伝票識別情報が記録された公開領域と、暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域と、を有する一部非公開コードであり、店舗側情報端末は、伝票識別情報記録部を撮像可能な第1撮像部と、暗号化キーによって暗号化された情報を解読するための解読キーを記憶可能な解読キー記憶部と、第1撮像部によって伝票識別情報記録部が撮像された場合に、少なくとも公開領域のデータを解読すると共に、解読キー記憶部に解読キーが記憶されていることを条件として非公開領域のデータを解読する第1解読部とを備えている。
そして、携帯端末は、伝票識別情報記録部を撮像可能な第2撮像部と、第2撮像部によって伝票識別情報記録部が撮像された場合に、公開領域のデータを解読する第2解読部と、を備え、対応関係記憶部は、第1解読部によって非公開領域の暗号データが解読されたことを条件として、店舗側情報端末の取得部によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを互いに対応付けて正規情報として記憶する構成となっている。
この構成によれば、解読キーを有する店舗側情報端末に限定して非公開領域のデータを解読させることができ、第三者が解読キーを有さない端末を使用しても、伝票識別情報記録部(一部非公開コード)に設けられた非公開領域の情報を解読することが極めて困難になる。また、第三者が伝票識別情報記録部(一部非公開コード)を複製しても、非公開領域は解読されずに秘匿性は保たれるため、非公開領域に記録された情報が不正に利用されることをより確実に防ぐことができる。そして、店舗側情報端末によって非公開領域が解読されなければ、取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とが正規情報として登録されないため、このような店舗側情報端末を有さない第三者による不正な登録行為をより確実に防ぎ易くなる。
請求項5の発明では、店舗側情報端末の取得部は、店員を識別する店員識別情報を取得可能とされており、対応関係記憶部は、その取得部によって店員識別情報が取得されたことを条件として、当該取得部で取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを互いに対応付けて正規情報として記憶する構成となっている。
このように店舗側情報端末によって店員識別情報が取得されたことを条件として、当該店舗側情報端末によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを互いに対応付けて正規情報として記憶する構成であるため、店員識別情報を有さない第三者による不正な登録行為をより確実に防ぎ易くなる。
図1は、第1実施形態に係る注文システムを概念的に説明する説明図である。 図2は、図1の注文システムの電気的構成を例示するブロック図である。 図3は、図1の注文システムで用いられる一部非公開コードを概念的に説明する説明図である。 図4(A)は、図3の一部非公開コードのデータ構成を例示する説明図であり、図4(B)は、その一部非公開コードの公開領域に記録する開示データを例示する説明図であり、図4(C)は、その一部非公開コードの非公開領域に記録する暗号データを例示する説明図である 図5は、図1の注文システムを用いて行われる注文及び精算工程の流れを例示するフローチャートである。 図6は、注文場所識別情報と伝票識別情報と店員識別情報との対応データによって構成される登録データベースの一例を概念的に説明する説明図である。 図7は、注文内容特定情報と注文内容との対応データによって構成されるメニューデータベースの一例を概念的に説明する説明図である。 図8は、伝票識別情報と注文内容特定情報との対応データによって構成される注文情報データベースの一例を概念的に説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す店舗における注文システム1(以下、単に注文システム1ともいう)は、管理サーバ10、店舗側表示端末20、店舗側精算装置30、店舗側情報端末40、顧客側携帯端末50(以下、単に携帯端末50ともいう)、伝票60、テーブル70、店員IDカード80などによって構成されている。この注文システム1では、顧客(注文者)が入店前から携行する携帯端末50を利用して店舗内で注文を行うことができるようになっている。また、注文システム1は、第三者による不正な注文や誤った注文を効果的に抑制し得る機能も有している。以下、注文システム1を構築する各構成について説明する。
(管理サーバの構成)
図1及び図2に示す管理サーバ10は、注文システム1における各種情報処理を行うホストコンピュータに相当し、主に当該注文システム1全体の制御を行うように構成され、図2に示す通信部15を介して、店舗側表示端末20、店舗側精算装置30、店舗側情報端末40及び携帯端末50と通信可能となっている。この管理サーバ10は、後述するように、顧客からの注文内容を管理するシステム、伝票コードC1のアクティベーション(機能有効化)を管理するシステム、売上明細の集計を行うPOS(Point Of Sales)システム等として機能する。
この管理サーバ10は、コンピュータとして構成され、図2に示すように、主に、CPU11、記憶部12、表示部13、操作部14、通信部15等から構成されている。CPU11は、各種情報処理を行うように構成されており、主に当該管理サーバ10全体の制御を行うように機能している。また、このCPU11には、記憶部12、表示部13、操作部14、通信部15が接続されている。記憶部12は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の半導体メモリやハードディスク等により構成され、注文者からの注文内容や注文者を特定する情報等を記憶するように構成されている。表示部13は、液晶モニタ等によって構成され、管理サーバ10の動作状態等を表示可能に構成されている。操作部14は、キーボードやマウス等により構成され、例えば、ユーザ(店員やシステムの管理者など)が当該操作部14を操作することにより各種情報を入力し得るように構成されている。通信部15は、外部装置と通信を行うための通信インタフェースとして構成され、CPU11からの指令に応じて、携帯端末50から伝票識別情報を受信したり、記憶部12に記録された注文内容を店舗側表示端末20送信したりするように構成されている。
(店舗側情報端末の構成)
図1及び図2に示す店舗側情報端末40は、店員によって携帯されて店舗内で用いられる公知の携帯型の読取装置として構成されており、バーコードなどの一次元コードや、QRコード(登録商標)などの二次元コードを読み取る機能を有し、伝票60に付された伝票コードC1、テーブル70に形成されたテーブルコードC2、及び店員IDカード80に形成されたIDコードC3などを読み取ることができるようになっている。この店舗側情報端末40は、例えば長手状の外観をなしており、その一端側のほぼ半分の領域が把持領域とされ、店員によって把持されつつ使用される構成をなしている。また、店舗側情報端末40は、例えばABS樹脂等の合成樹脂材料により形成される長手状の筐体によって外郭が構成されている。
図2に示すように、店舗側情報端末40の電気的構成(マイコン系)は、CPU41、記憶部42、表示部43、操作部44、通信部45、撮像部46などからなる。この店舗側情報端末40は、主に、情報コードに照射されて反射した反射光を受光する受光センサ等を備えた光学系と、光学系によって受光して結像させたコード画像の信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ、電池等の電源系と、から構成されている。
CPU41は、店舗側情報端末40を全体的に制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるものであり、情報処理機能を有している。このCPU41には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されており、本実施形態の場合、記憶部42、表示部43、操作部44、通信部45、撮像部46等が接続されている。
記憶部42は、例えば、RAM、ROM、不揮発性メモリなどの記憶装置によって構成されている。例えば、RAMには、マイコン系で信号処理された画像データを蓄積する画像データ蓄積領域のほかに、CPU41が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、撮像部46等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。表示部43は、液晶表示器などの表示装置によって構成され、CPU41による情報処理結果や店舗側情報端末40の動作状態などの各種情報を表示し得る構成となっている。操作部44は、ファンクションキー、テンキーなどの操作スイッチ等により構成され、例えば、ユーザ(店員やシステムの管理者など)が当該操作部44を操作することにより、CPU41に対して操作内容に応じた操作信号を与える構成となっている。
通信部45は、店舗側情報端末40の上位システムに相当するホストコンピュータとしての管理サーバ10との間で、公知の通信方式(公知の無線LAN通信やインターネットなどを介した無線通信等)によって情報を送受信できるようになっている。撮像部46は、CCDセンサやCMOSセンサなどを主体とした公知のカメラとして構成されており、所定の撮像範囲を撮像して撮像画像を生成するように機能する。また、撮像部46が生成した画像データ(撮像画像)は、記憶部42に入力され、当該記憶部42の画像データ蓄積領域に蓄積されるようになっている。なお、撮像部46が生成した画像データ(撮像画像)に情報コードが含まれる場合、CPU41がこの情報コードを公知の方法で解読するように構成されている。
(伝票の構成)
伝票60は、店舗と顧客とによる取引の内容を特定可能な情報が記録される構成であって、両者の間でこのような取引情報を伝達するために用いられる媒体である。この伝票60には、この伝票60の固有情報として割り当てられる伝票識別情報が記録された伝票コードC1が形成されており、この伝票コードC1が「伝票識別情報記録部」の一例に相当する。本構成では、例えば精算を行う単位毎(例えば、テーブルなどの場所毎)に、図示しない発行装置によって伝票60がそれぞれ発行されるようになっており、各伝票60には、各伝票60を個別に識別し得る固有情報として伝票識別情報(伝票番号など)が割り当てられ、各伝票60に付された伝票コードC1に記録されている。例えば、あるテーブルに案内された顧客又は顧客グループに対して伝票が発行される場合、この伝票には、他の伝票とは異なるユニークな情報(当該伝票を特定する伝票番号などの伝票識別情報)が記録された伝票コードC1が付されるようになっている。また、伝票60は、例えば紙、樹脂材料等のシート材によって構成され、このようなシート材に伝票コードC1が印刷、ダイレクトマーキングなどによって形成されている。
次に、伝票60に付される伝票コードC(一部非公開コード)について説明する。なお、図3では、伝票コードC(一部非公開コード)の具体的セル構成は省略しているが、公知のQRコード(登録商標)と同様の構成(明色セル及び暗色セルをマトリックス状に配列した構成)とすることができ、位置検出パターン(切り出しシンボル)やタイミングパターンなどの特定パターンも公知のQRコード(登録商標)と同様の構成で配置することができる。
この伝票コードC(一部非公開コード)には、図3、図4に示すように、暗号化キーを用いずに読み取りが可能となる非暗号化データ(公開データ)が記録される公開領域Ca、暗号化キーによって暗号化された暗号化データ(非公開データ)が記録される非公開領域Cb、誤り訂正符号が記録される誤り訂正領域、終端子や所定の秘匿識別子(所定情報)が記録される領域(図3では図示を省略)などが設けられている。そして、非公開領域Cbには、当該非公開領域Cbに記録すべき情報(例えば数字列などのパスワードからなる秘匿データ等)を所定の暗号化キー及び所定の暗号化アルゴリズムを用いて暗号化した暗号データが記録されている。
次に、データ構成について説明する。一部領域を非公開領域(暗号化キーに対応する解読キーの取得を条件として読み取り可能な領域)Cbとし、他の領域を公開領域(上記解読キーを用いずに読み取り可能な領域)Caとする一部非公開コードCの生成方法や生成される一部非公開コードCの具体的構成としては、例えば、特開2009−9547号公報、特開2008−299422号公報などに開示された技術を好適に用いることができる。図4(A)には、これら公報の技術を用いた場合の一部非公開コードCのデータ構成を例示しており、このうち、「開示コード」は、図4(B)のような各開示データ(伝票識別情報等の公開データ)をJISの基本仕様(JISX0510:2004)に従って符号化したものである。また、「秘匿コード」は、図4(C)のような各暗号データ(パスワードなどを暗号化したデータ等)をJISの基本仕様(JISX0510:2004)に従って符号化したものである。この一部非公開コードCは、規格化された公知のQRコード(登録商標)のデータ構成に改変を加え、終端子の後に配置される埋め草コードの一部を秘匿識別子、秘匿コードに変更したものであり、最終的に図4(A)のようなデータ列が得られるように所定の配列でデータが記録されている。
そして、この一部非公開コードCを読み取る読取装置側では、その所定の配列に従ってデータを読み取ることで図4(A)のようなデータ列が得られるようになっている。このデータ列を解読する場合、まず公開領域を読み取ることになる。公開領域の読み取りは、QRコード(登録商標)で行われるデコード方法と同様の方法で解読され、終端子よりも前のデータ列を公知のデコード方法で解読する。そして、終端子の後に秘匿識別子が存在するか否かを判断し、存在しなければ公開領域のデータのみを出力して読み取りを終了する。つまり、秘匿識別子が存在しない場合とは、一般的なQRコード(登録商標)が読み取られた場合であり、この場合、QRコード(登録商標)で行われる一般的なデコードとなる。一方、図4(A)のように、終端子の後に秘匿識別子が存在する場合には、公開領域の解読の後に非公開領域を解読し、公開領域及び非公開領域の両領域のデータを出力する。非公開領域の解読は、この非公開領域に記録される暗号データを解読可能な解読キー及び解読アルゴリズムを用いてデコードされるようになっている。具体的には、非公開領域に記録される暗号データの暗号化に用いた暗号化キーを解読キーとし、その暗号化に用いた暗号化アルゴリズムに対応する解読アルゴリズム(その暗号化アルゴリズムで生成された暗号を解読し得る解読アルゴリズム)を用いて解読を行えばよい。
なお、一部非公開コードCの生成方法や生成される一部非公開コードCの具体的構成はこの例に限られるものではなく、一部領域に暗号化データを記録し、他の領域に非暗号化データを記録した二次元コードを生成可能な方法であれば、これら公報に記載された方法以外の方法で生成されていてもよい。
(テーブルの構成)
また、テーブル70は、その周りに顧客が座ることができるように構成された顧客ごとの飲食場所であり、本構成では、例えば店舗内に複数のテーブル70が用意され、各テーブル70に対し、各テーブル70を特定可能なテーブルコードC2がそれぞれ付されている。各テーブル70に付される各テーブルコードC2には、付されるテーブルのテーブル番号などが記録されており、このテーブル番号が、「注文場所を識別する注文場所識別情報」に相当している。例えば、テーブルコードC2は、バーコードなどの一次元コード、或いはQRコード(登録商標)などの二次元コードとして構成されており、図1の例では公知のQRコード(登録商標)と同様の構成(明色セル及び暗色セルをマトリックス状に配列した構成)となっており、テーブル番号などの注文場所識別情報が暗号化されずに記録されている。なお、このようにテーブルコードC2がQRコードとして構成される場合、このテーブルコードC2に記録されたテーブル番号(注文場所識別情報)は、QRコード(登録商標)で行われる公知のデコード方式で解読できる。
(店員IDカードの構成)
本システム1では、例えば店舗内で従事する店員が店員証などの店員IDカード80を所持することを想定しており、この店員IDカード80には、図1に示すようにIDコードC3が形成されており、当該IDコードC3には店員を識別する店員識別情報(固有IDである店員ID)等が記録されている。また、店員IDカード80は、例えば紙、樹脂材料等のシート材によって構成され、このようなシート材にIDコードC3が印刷、ダイレクトマーキングなどによって形成されている。そして、IDコードC3は、バーコードなどの一次元コード、或いはQRコード(登録商標)などの二次元コードとして構成されており、図1の例では公知のQRコードと同様の構成(明色セル及び暗色セルをマトリックス状に配列した構成)となっている。
なお、管理サーバ10には、システム1が適用される店舗で扱われる各店員IDカード80の各IDコードC3に記録される各店員識別情報に対して店員の氏名などがそれぞれ対応付けられて店員データベースとして登録されている。そして、管理サーバ10に記録された店員データベースによれば、店員識別情報が特定されることで、その特定された店員識別情報に対応付けられた店員の氏名が把握できるようになっている。
(店舗側表示端末の構成)
図1及び図2に示す店舗側表示端末20は、上述したように、管理サーバ10と通信可能に構成されており、管理サーバ10から送信された注文内容を表示するように構成されている。また、店舗側表示端末20は、表示された注文内容がキッチン等にいる店員が視認可能に配置されている。この店舗側表示端末20は、コンピュータとして構成され、図2に示すように、CPU21、記憶部22、表示部23、操作部24、及び通信部25等を備えた構成となしている。CPU21は、各種情報処理を行うように構成されており、主に店舗側表示端末20全体の制御を行うように機能している。記憶部22は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の半導体メモリやハードディスク等により構成され、管理サーバ10から送信された注文内容等を記憶するように構成されている。表示部23は、液晶モニタ等によって構成され、管理サーバ10から送信された注文内容等を表示可能に構成されている。操作部24は、操作ボタンやタッチパネル等により構成されている。通信部25は、外部装置と通信を行うための通信インタフェースとして構成され、CPU21からの指令に応じて、管理サーバ10から注文内容を受信するように構成されている。なお、店舗側表示端末20は、店舗側精算装置30や店舗側情報端末40などと通信し得るように構成されていてもよい。
(店舗側精算装置の構成)
図1及び図2に示す店舗側精算装置30は、公知のPOSレジスタとして構成され、読み取った伝票識別情報と管理サーバ10に記憶された当該伝票識別情報に対応する注文内容とに基づいて、当該伝票識別情報で特定される伝票での精算金額を算出するようになっている。図1及び図2に示すように、店舗側精算装置30は、電子レジスタ31と、レジスタ側読取端末33と、から構成されている。電子レジスタ31は、コンピュータとして構成され、レジスタ側読取端末33から送信される伝票識別情報と、管理サーバ10から送信される当該伝票識別情報に対応する注文内容と、に基づいて精算処理を行うように構成されている。また、電子レジスタ31は、図2に示すように、主に、CPU31A、記憶部31B、表示部31C、操作部31D、印刷部31E、通信部31F等から構成されている。CPU31Aは、精算処理等の各種情報処理を行うように構成されており、主に当該電子レジスタ31全体の制御を行うように機能している。また、このCPU31Aには、記憶部31B、表示部31C、操作部31D、印刷部31E、通信部31Fが接続されている。また、CPU31Aは、操作部31Dからの操作信号を受けて操作信号の内容に応じた処理を行うように構成されている。記憶部31Bは、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の半導体メモリやハードディスク等により構成され、管理サーバ10から送信された注文内容やCPU31Aによる精算処理結果等を記憶するように構成されている。表示部31Cは、液晶モニタ等によって構成され、CPU31Aによる精算処理結果や管理サーバ10の動作状態等を表示可能に構成されている。操作部31Dは、キーボードやマウス等により構成され、例えば、ユーザ(店員やシステムの管理者など)が当該操作部31Dを操作することにより、CPU31Aに対して操作信号を与える構成をなしている。また、操作部31Dには、精算終了ボタンが含まれる構成となっており、精算が終了した旨の信号を入力するようになっている。印刷部31Eは、公知のプリンタとして構成されており、CPU31Aからの指令に応じて、精算処理結果等を印刷するように構成されている。なお、印刷部31Eは、別部品で構成されるプリンタ等であってもよい。通信部31Fは、外部装置と通信を行うための通信インタフェースとして構成され、CPU31Aからの指令に応じて、レジスタ側読取端末33から送信される伝票識別情報や、管理サーバ10から送信される注文内容等の情報を受信するように構成されている。
図1及び図2に示すレジスタ側読取端末33は、公知の据え置き型の読取装置として構成されており、電子レジスタ31と接続され、伝票60に付された伝票コードC1(バーコードや二次元コードなどの情報コード)を読み取る機能を有している。このレジスタ側読取端末33は、例えば略直方形状の筺体を備え、当該筺体の内部に各種部品(電子部品など)が収容される構成となっており、載置面上(例えばテーブルの上など)に載置して使用されるタイプであってもよく、使用者が把持して使用するタイプであってもよい。このレジスタ側読取端末33は、図2のように、主に、CPU33A、記憶部33B、通信部33C、撮像部33Dなどによって構成されている。CPU33Aは、レジスタ側読取端末33を全体的に制御可能な制御回路であり、情報処理機能を有している。そして、このCPU33Aには、記憶部33B、通信部33C、撮像部33Dなどが接続されている。また、通信部33Cは、電子レジスタ31と公知の有線方式又は無線方式で接続できるようになっている。撮像部33Dは、CCDセンサやCMOSセンサなどを主体とした公知のカメラとして構成されており、所定の撮像範囲を撮像して撮像画像を生成するように機能する。また、撮像部33Dが生成した画像データ(撮像画像)は、記憶部33Bに入力され、当該記憶部33Bの画像データ蓄積領域に蓄積されるようになっている。なお、撮像部33Dが生成した画像データ(撮像画像)に情報コードが含まれる場合、CPU33Aがこの情報コードを公知の方法で解読するように構成されている。
(顧客側携帯端末の構成)
図1及び図2に示す顧客側携帯端末50は、情報処理機能を有する公知の携帯型通信装置(例えば携帯電話機、スマートフォン、その他の携帯側情報処理端末等)として構成されるものであり、注文者が入店前から携行して使用するものである。そして、この携帯端末50は、伝票60に付された伝票コードC1(バーコードや二次元コードなどの情報コード)、テーブル70に形成されたテーブルコードC2(バーコードや二次元コードなどの情報コード)等を公知のデコード方式で読み取る機能を有している。この携帯端末50は、例えば長手状の外観をなしており、注文者によって把持されつつ使用される構成をなしている。また、携帯端末50は、例えば合成樹脂材料や金属材料などで構成される長手状の筐体によって外郭が形成され、所定の情報を表示するためのタッチパネル付きの液晶表示器等が配置されている。
図2に示すように、携帯端末50は、主に、CPU51、記憶部52、表示部53、操作部54、通信部55、撮像部56などを備えている。CPU51は、携帯端末50を全体的に制御可能な制御回路であり、情報コードの読み取り処理以外に、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理、記憶部52に記録されたアプリケーションソフトの実行などの各種情報処理を行うことができるようになっている。このCPU51には、記憶部52、表示部53、操作部54、通信部55、撮像部56等が接続されている。記憶部52は、例えばRAM、ROM、不揮発性メモリ等の公知のメモリなどによって構成されている。表示部53は、液晶モニタ等によって構成され、CPU51による情報処理結果や携帯端末50の動作状態などを表示可能に構成されている。操作部54は、タッチパネルや操作ボタンなどにより構成され、例えば、ユーザ(顧客等)が当該操作部54を操作したときに、CPU51に対してその操作に対応する操作信号が与えられる構成となっている。なお、操作部54は、「入力部」の一例に相当し、注文内容を入力するように機能する。また、通信部55は、管理サーバ10やその他の外部装置と公知の通信方式(公知の無線LAN通信やインターネットなどを介した通信等)によって接続できるようになっており、例えば管理サーバ10への情報送信や管理サーバ10からの情報受信を行うように機能する。撮像部56は、CCDセンサやCMOSセンサなどを主体とした公知のカメラとして構成されており、所定の撮像範囲を撮像して撮像画像を生成するように機能する。また、撮像部56が生成した画像データ(撮像画像)は、記憶部52に入力され、当該記憶部52の画像データ蓄積領域に蓄積されるようになっている。なお、撮像部56が生成した画像データ(撮像画像)に情報コードが含まれる場合、CPU51がこの情報コードを公知の方法で解読するように構成されている。
なお、携帯端末50は、図2に示す要素以外の要素(例えば、送受信アンテナを通して電波を媒体として基地局に対して送受信する無線部や、マイク、二次電池等)も設けられているが、図示は省略している。また、ここでは、携帯端末の一例として携帯端末50を挙げているが、情報コードを読み取りことができる構成であれば公知の様々な携帯型情報処理端末を採用できる。例えば、上述した構成とは異なる構成の携帯端末(例えば、いわゆるスマートフォン方式の端末など)を採用してもよく、電話機能を有さない端末(例えば、小型のコンピュータやその他のPDA等)などを採用してもよい。
(注文及び精算工程の概要)
次に、注文システム1を用いて行われる注文及び精算工程について、図5に示すフローチャート等を用いて説明する。ここでは、顧客側携帯端末50を携帯する顧客が、飲食店の店舗内において料理の注文を行う場合を例に挙げ、注文システム1で行われる注文及び精算処理を含めた注文及び精算工程を例示して説明する。なお、本構成が適用される店舗としては、例えば、店員が顧客にサービスを提供する場所(例えば顧客が飲食するために滞在する場所)であるフロア、店員が料理を調理するキッチン、店舗側精算装置30が置かれて精算を行う会計場所等の領域などを備えた飲食店などが挙げられるが、このような
飲食店以外であってもよく、例えば小売販売店など、顧客が入店前から携行する携帯端末50によって注文を行うことができ、その注文に応じて店員が顧客にサービスを提供する構成の店舗であれば同様に適用できる。
(登録工程)
始めに、管理サーバ10に伝票コードC1を登録する工程を説明する。この登録工程では、管理サーバ10に伝票コードC1を登録して、伝票コードC1をアクティベート(機能有効化)することで、伝票コードC1を用いた注文が管理サーバ10によって受け付けられるようにする。まず、顧客(一人又は複数の顧客)が店舗に来店すると、その顧客に対して伝票60が発行される。本構成では、店舗側精算装置30や店舗側情報端末40、或いはその他の情報処理装置が伝票発行装置として機能し、顧客毎に伝票60を発行することができるようになっている。この伝票発行装置では、各伝票60の発行ごとに固有の伝票番号(伝票識別情報)を割り当て、その伝票識別情報が記録された伝票コードC1を形成してなる伝票60を印刷などによって形成する。
このように来店した顧客に対して発行された伝票60を持ったフロア係(フロアにおいて顧客へのサービス提供を担当する店員)は、その顧客を任意のテーブル70へと案内する(ステップS1)。なお、伝票60は、顧客を任意のテーブル70に案内した後に発行してもよい。そして、フロア係は、その伝票60の伝票コードC1と、案内したテーブル70に付されたテーブルコードC2と、自身が所持する店員IDカード80のIDコードC3とを、自身が携帯する店舗側情報端末40によって読み取る(S2)。
ここで、S2の工程を詳しく説明する。S2の工程では、店舗側情報端末40による読み取り処理が行われる。即ち、フロア係が店舗側情報端末40を把持しつつ伝票60の伝票コードC1と、テーブル70のテーブルコードC2と、店員IDカード80のIDコードC3と、を読み取る操作を行ったときに、店舗側情報端末40が、伝票コードC1、テーブルコードC2、及びIDコードC3に記録された情報を取得する。
ここで、例えば伝票コードC1に「9548455」で表される伝票識別情報が記録されており、テーブル70のテーブルコードC2に「A3」で表される注文場所識別情報(テーブル識別情報)が記録されており、IDコードC3に「7856465」で表される店員識別情報が記録されているとする。なお、店側では、どの位置のテーブルにどの注文場所識別情報(テーブル識別情報)が割り当てられているかが予め記憶されており、注文場所識別情報(テーブル識別情報)である「A3」は、例えば「A3」の情報が記録されたテーブルコードC2が付されたテーブル70の位置を特定できる情報となっている。このようなケースでは、店舗側情報端末40は、伝票コードC1の撮像画像を解析して伝票識別情報(「9548455」)及び暗号データ(パスワード)を取得し、テーブルコードC2の撮像画像を解析して注文場所識別情報(「A3」)を取得し、IDコードC3の撮像画像を解析して店員識別情報(「7856465」)を取得することになる。
なお、本構成では、CPU41及び撮像部46が「取得部」の一例に相当し、注文場所識別情報(例えばテーブル番号など)及び伝票コードC1に記録された伝票識別情報(例えば伝票番号など)を取得すると共に、店員を識別する店員識別情報(例えば店員IDなど)を取得するように機能する。
ここで、店舗側情報端末40による伝票コードC1の読み取り処理について更に詳しく説明する。まず、店舗側情報端末40の撮像部46によって伝票コードC1が撮像されると、CPU41はその伝票コードC1の画像データを解析し、当該画像データに含まれる伝票コードC1の公開領域のデータ(即ち、暗号化されていないデータ)を公知の方法によって解読する。具体的には、例えば伝票コードC1に記録されているデータを、先頭から終端子まで読み取り、その間の領域(公開領域)のデータ(「9548455」)を解読する。なお、伝票コードC1が上述した一部非公開コードであれば、終端子までの公開領域については公知のQRコード(登録商標)と同様の方式で記録されているため、公知のQRコード(登録商標)と同様のデコード方式で公開領域を解読することができる。
そして、店舗側情報端末40は、終端子の後に秘匿識別子が存在するか否かを判断できるようになっており、伝票コードC1のように終端子の後に秘匿識別子が存在するコードについてはその後に続く非公開領域Cbの読み取り処理を行う。上述したように、伝票コードC(一部非公開コード)の非公開領域Cbには、暗号化キー(例えば予め伝票発行装置に記録される暗号化キー)を用いて公知の暗号化アルゴリズムで暗号化された暗号データが記録されており、店舗側情報端末40には、暗号化キーに対応する解読キー(例えば暗号化キーと同一のキー)が記憶部42に記憶されている。そして、非公開領域Cbの暗号データを解読する場合、この記憶部42から解読キーを読み出すと共に、読み出した解読キーを用いて公知の解読アルゴリズム(上述の暗号化アルゴリズムで生成された暗号を解読するアルゴリズム)により非公開領域Cbに記録される暗号データ(パスワード)を復号化する処理を行う。具体的には、非公開領域Cbに記憶されたデータコード(暗号データを符号化してなる秘匿コード)を公知の方法でデコードした後、そのデコードデータ(暗号データ)を、記憶部42に記憶された上記解読キー(非公開領域Cbの暗号データを解読することを可能とする復号キー)を用いて復号化する。なお、非公開領域Cbの具体的解読方法は様々であり、例えば、特開2009−9547号公報、特開2008−299422号公報と同様の方法などを用いてもよく、他の公知方法を用いてもよい。
また、テーブルコードC2及びIDコードC3の読み取り処理は、公知のバーコードやQRコードなどの読み取り処理と同様であり、店舗側情報端末40によって撮像された画像データを解析し、当該画像データに含まれるテーブルコードC2及びIDコードC3のデータ(上述の具体例では「A3」及び「7856465」)を公知の方法によって解読する。
なお、本構成では、撮像部46は、「第1撮像部」の一例に相当し、伝票コードC1を撮像するように機能する。また、記憶部42は、「解読キー記憶部」の一例に相当し、暗号化キー(非公開領域Cbの暗号データを生成するために用いたキー)によって暗号化された情報を解読するための解読キーを記憶するように機能する。また、CPU41は、「第1解読部」の一例に相当し、撮像部46によって伝票コードC1が撮像された場合に、少なくとも公開領域のデータを解読すると共に、記憶部42に解読キーが記憶されていることを条件として非公開領域のデータを解読するように機能する。
S2にてフロア係が店舗側情報端末40を操作し、伝票識別情報、暗号データ、注文場所識別情報、及び店員識別情報を読み取った場合、これらの情報が対応付けられて店舗側情報端末40から管理サーバ10に送信される。なお、一定時間内の間に店舗側情報端末40が伝票コードC1、テーブルコードC2、IDコードC3を読み取った場合に、これらに記録された伝票識別情報、暗号データ、注文場所識別情報、店員識別情報を互いに対応付けて送信してもよく、店舗側情報端末40に対する所定の読取開始操作から所定の読取終了操作までの間に店舗側情報端末40が伝票コードC1、テーブルコードC2、IDコードC3を読み取った場合に、これらに記録された伝票識別情報、暗号データ、注文場所識別情報、店員識別情報を互いに対応付けて送信してもよい。
そして、フロア係は、このように伝票コードC1、テーブルコードC2、IDコードC3を読み取った後、その読み取った伝票コードC1が付された伝票60を顧客に渡す。
一方、管理サーバ10は、店舗側情報端末40から送信された伝票コードC1、テーブルコードC2、IDコードC3の解読データ(伝票識別情報、暗号データ、注文場所識別情報、店員識別情報のデータ)を受信した場合に、その受信データに含まれる伝票識別情報で特定される伝票コードC1のアクティベート(機能有効化)処理を開始する(S3)。そして、管理サーバ10は、受信した一連のデータに含まれる伝票識別情報と注文場所識別情報(テーブル識別情報)とを紐付けて記憶する処理を行う(S4)。
ここで、S3、S4の工程を詳しく説明する。
まず、管理サーバ10は、店舗側情報端末40からのデータ送信があった場合、S3でのアクティベートに先立ち、そのデータに正規の伝票識別情報及び注文場所識別情報(テーブル識別情報)が含まれているか否かを判断する。なお、注文場所識別情報(テーブル識別情報)のリストは、予め管理サーバ10の記憶部12に登録されているため、管理サーバ10はこのリストを参照することで、正規の注文場所識別情報(テーブル識別情報)が送信されたか否かを判断することができる。また、伝票識別情報については、例えば上述の伝票発行装置から管理サーバ10に予め送信しておくなどの方法により、伝票発行装置で発行される各伝票60の各伝票識別情報を管理サーバ10が予め取得していれば、管理サーバ10は正規の伝票識別情報を受信したか否かを判断することができる。
管理サーバ10は、正規の伝票識別情報及び注文場所識別情報(テーブル識別情報)が受信されたと判断される場合、更に、非公開領域Cbの暗号データとIDカード80の店員識別情報をいずれも受信したか否かを判断する。なお、非公開領域Cbの暗号データは、例えば上述の伝票発行装置から管理サーバ10に予め送信しておくなどの方法により、管理サーバ10が伝票発行装置で発行される各伝票60の暗号データの内容(パスワード等)を予め取得していれば、管理サーバ10は非公開領域Cbに記録された正規の暗号データを受信したか否かを判断することができる。また、管理サーバ10の記憶部12には、正規の各店員の店員識別情報(店員IDなど)が登録されているため、この登録情報を参照することで、正規の店員識別情報を受信したか否かを判断することができる。そして、暗号データ及び店員識別情報の少なくとも一方を受信していない場合(即ち、店舗側情報端末40が暗号データの解読及び店員識別情報の取得の少なくとも一方を行っていないと判断できる場合)には、暗号データ及び店員識別情報の両方を受信するまで、店舗側情報端末40による暗号データの解読の有無と、店員識別情報の取得の有無とを判断する処理を繰り返す。なお、伝票識別情報の受信後、一定時間経っても暗号データ又は店員識別情報のいずれかが受信できない場合には、店舗側情報端末40にエラー情報を送信するなどの異常対応処理を行うようにしてもよい。
一方、管理サーバ10は、伝票識別情報及び注文場所識別情報(テーブル識別情報)だけでなく、暗号データ及び店員識別情報も受信したと判断した場合には、その伝票識別情報で特定される伝票60のアクティベート(S3)、及び取得した伝票識別情報、注文場所識別情報(テーブル識別情報)、店員識別情報を互いに対応付けて記憶部12に記憶する処理(S4)を行う。なお、伝票識別情報と注文場所識別情報と店員識別情報とを対応付けた情報(正規情報)は、例えば図6に示すような登録データベースとして記憶部12に記憶される。
例えば、正規情報No3として、伝票識別情報「9548455」と、注文場所識別情報「A3」と、店員識別情報「7856465」とが対応付けられて登録されている。このように伝票識別情報と注文場所識別情報と店員識別情報とが対応付けられて正規情報として登録されることで、その正規情報に含まれる伝票識別情報で特定される伝票コードC1がアクティベートされ、その登録以降は、その伝票識別情報が記録された伝票コードC1を用いた注文が管理サーバ10で受け付け可能になる。
なお、本構成では、CPU11及び記憶部12は、「対応関係記憶部」の一例に相当し、CPU41によって非公開領域Cbの暗号データが解読されると共に、CPU41と撮像部46とによって店員識別情報が取得されたことを条件として、店舗側情報端末40によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを対応付けて正規情報として記憶するように機能する。
(注文工程)
次に、携帯端末50を用いた注文工程について説明する。S2の工程の後、携帯端末50による読み取り処理が行われる(S5)。即ち、顧客が携帯端末50を把持しつつ伝票60の伝票コードC1を読み取る操作を行ったときに、携帯端末50が、伝票コードC1に記録された伝票識別情報(例えば、上述の正規情報No3のものであれば「9548455」)を取得する。具体的には、顧客は、自身が携帯する携帯端末50で注文操作に関する処理を実行できるアプリケーションソフトを起動し、伝票コードC1を読み取る操作を行う。ここで、注文操作に関するアプリケーションソフトとは、例えば入力される注文内容を読み取った伝票識別情報と対応付けて外部に情報を送信するような処理を携帯端末50が実行させるプログラムである。また、このようなアプリケーションソフトは、例えば操作部14を操作することによって起動させる構成となっている。
ここで、携帯端末50による伝票60の伝票コードC1の読み取り処理について説明する。まず、携帯端末50は、撮像部56によって伝票コードC1を撮像する処理を行う。そして、CPU51は、撮像部56が撮像した画像データを解析し、当該画像データに含まれる伝票コードC1の公開領域のデータ(即ち、暗号化されていないデータ)を公知の方法によって解読する。具体的には、例えば伝票コードC1に記録されているデータを、先頭から終端子まで読み取り、その間の領域(公開領域)のデータを解読する。公開領域のデータには伝票識別情報(上述の正規情報No3のものであれば「9548455」)が含まれているため、携帯端末50はこの伝票識別情報(「9548455」)を取得することになる。そして、S5にて携帯端末50が伝票識別情報を読み取った場合、携帯端末50から当該伝票識別情報(「9548455」)が管理サーバ10に送信される。なお、本構成では、CPU51と撮像部56が、「情報取得部」の一例に相当し、伝票識別情報を取得するように機能する。また、伝票識別情報が、「第1識別情報」の一例に相当する。また、撮像部56は、「第2撮像部」の一例に相当し、伝票コードC1を撮像するように機能する。また、CPU51は、「第2解読部」の一例に相当し、撮像部56によって伝票コードC1が撮像された場合に、公開領域のデータを解読するように機能する。
S5の処理で携帯端末50から送信された伝票識別情報を管理サーバ10が受信した場合、管理サーバ10は、当該伝票識別情報が記録された伝票60がアクティベート済みか否か判断する(S8)。即ち、管理サーバ10は、送られてきた伝票識別情報が記憶部12に記憶された正規情報であるか否か判断する。具体的には、管理サーバ10は、受信した伝票識別情報が記憶部12において注文場所識別情報と店員識別情報と対応付けられた正規の情報として記憶されているか否かを記憶部12の登録データベースを参照して判断する。そして、伝票識別情報が記憶部12に記憶された正規情報である場合には、伝票識別情報が記録された伝票60がアクティベート済みである判断する(S8でYes)。一方、送られてきた情報が記憶部12に記憶された正規情報に該当せず、管理サーバ10によって伝票60がアクティベート済みでないと判断された場合(S8でNo)、管理サーバ10は携帯端末50にエラー情報を送信する。そして、このエラー情報を受けた携帯端末50は、表示部53に注文ができない旨のエラーメッセージを表示して顧客に対して登録処理の未成立を報知する(S7)。
例えば、S5にて携帯端末50により伝票コードC1から「9548455」の伝票識別情報が読み取られると共に管理サーバ10に送信され、図6のように、このような伝票識別情報が登録データベース(図6参照)に正規情報として登録されている場合、管理サーバ10では、その伝票識別情報の記録元である伝票60がアクティベート済みであると判断する。なお、本構成では、CPU11は、「判断部」の一例に相当し、通信部55によって送信された伝票識別情報が、記憶部12に記憶された正規情報であるか否かを判断するように機能する。
S5の工程の後、携帯端末50は、伝票コードC1の読取処理(S5において行われる処理)が成功したか否か判断する(S6)。携帯端末50による伝票コードC1の読取処理が失敗して読み取られなかった場合、又は管理サーバ10によって伝票コードC1が付された伝票60がアクティベート済みでないと判断された場合には(S6でNo)、表示部13に注文ができない旨のエラーメッセージを表示して顧客に読取処理の失敗を報知する(S7)。そして、S7の処理の後には再びS5の工程に戻り、携帯端末50による伝票コードC1の読取処理が成功するまでS5〜S7の処理を繰り返すことになる。一方、携帯端末50による伝票コードC1の読取処理が成功し(即ち、伝票コードC1の伝票識別情報が管理サーバ10に送られ)、その伝票識別情報の記録元の伝票60がアクティベート済みであると判断される場合には(S6でYes)、顧客による携帯端末50を用いた料理の注文を可能とする(S9)。
ここで、S9の工程を詳しく説明する。顧客は、S5の工程で起動したアプリケーションソフトを実行することで注文操作を行い、携帯端末50に注文内容を入力する。注文内容の入力方法は、例えば店舗側が予め用意するメニューを識別する情報(メニュー名を構成する文字列等)を入力する方法であってもよく、店舗側が予め用意する情報であって注文内容を特定する情報である注文内容特定情報(数字列等)を入力する方法などであってもよい。いずれの方法も、操作部54の操作によって行うことができ、操作部54の操作によって入力された注文内容(メニューを特定する情報)は、管理サーバ10に送信されることになる。
図7は、注文内容を特定するための具体例であり、図7のように、注文内容特定情報と注文内容とを対応付けてメニューデータベースを構成することができる。そして、このようなメニューデータベースは、携帯端末50のアプリケーションソフトに組み込んだ形で携帯端末50に記憶しておけばよく、更に、管理サーバ10の記憶部12に記憶しておけばよい。この図7のようなメニューデータベースを用いる場合、携帯端末50は、伝票識別情報と注文内容特定情報とを対応付けた注文情報として管理サーバ10に送信する。具体的には、上述の伝票識別情報(「9548455」)を読み取った携帯端末50が「カレーライス」及び「サラダ」を注文する場合、S5で読み取った伝票識別情報「9548455」と注文内容特定情報「1111」及び「1555」とを対応付けた注文情報を管理サーバ10に送信する。そして、管理サーバ10は、受信した情報に基づいて店舗側表示端末20に注文内容を送信する(S10)。なお、再び顧客が注文する場合には、再びS9の工程を経て、続いてS10及びS11の工程を経る構成となっている。即ち、注文毎に、S9、S10、S11の工程が行われるようになっている。
ここで、S10の工程を詳しく説明する。S9の処理で携帯端末50から送信された注文情報を管理サーバ10が受信した場合に、管理サーバ10は、その注文情報に含まれる伝票識別情報が記憶部12に記憶された正規情報であるか否か判断する。具体的な判断方法は、上記S8で行われる処理と同様である。伝票識別情報が記憶部12に記憶された正規情報ではないと判断された場合に、管理サーバ10は携帯端末50にエラー情報を送信し、それを受けた携帯端末50は表示部13に注文ができない旨のエラーメッセージを表示して顧客に注文の未成立を報知する。一方、S9で送信された注文情報に含まれる伝票識別情報が記憶部12に記憶された正規情報であると判断された場合には、その伝票識別情報と対応付けられて送信された注文内容特定情報によって特定される注文内容を、その伝票識別情報に対応する注文者からの注文として記憶部12に記憶する。
例えば、S9で送信された注文情報に上述の伝票識別情報「9548455」が含まれている場合、この伝票識別情報は、登録データベース(図6参照)において正規情報No3として登録されているため、正規情報であると判断される。そして、S9で送信されるデータにおいて、「9548455」の伝票識別情報と共に「1111」及び「1555」の注文内容特定情報が含まれている場合、図8のNo1の注文情報No.ように、「9548455」の伝票識別情報と、「1111」及び「1555」の注文内容特定情報とが対応付けられた状態で、管理サーバ10の記憶部12に記憶される注文情報登録データベース(図8参照)が更新される。
更に、管理サーバ10は、キッチンに配置されている店舗側表示端末20に注文内容を送信する。具体的には、管理サーバ10内の登録データベース(図6参照)と伝票識別情報「9548455」から注文場所識別情報(テーブル番号「A3」)が特定されるため、伝票識別情報「9548455」及び注文場所識別情報「A3」と、注文内容特定情報「1111」及び「1555」とが対応付けられた情報を店舗側表示端末20に送信することになる。これにより、店舗側表示端末20では、どの伝票が割り当てられたどのテーブルからどのようなメニューが注文されたかを、テーブル毎(即ち注文者毎)に把握することができる。
なお、本構成では、通信部55は、「送信部」の一例に相当し、CPU51と撮像部56とによって取得された伝票識別情報と操作部54によって入力された注文内容を特定する注文内容特定情報とを対応付けて送信するように機能する。また、本構成では、記憶部12が、「注文内容記憶部」の一例に相当し、判断部に相当するCPU11により、通信部55によって送信された伝票識別情報が記憶部12に記憶された正規情報であると判断された場合に、通信部55によって当該伝票識別情報と対応付けられて送信された注文内容特定情報によって特定される注文内容を、伝票識別情報に対応する注文者からの注文として記憶するように機能する。
そして、店舗側表示端末20は、管理サーバ10から注文情報を受信すると、表示部23に注文者毎の注文内容を表示する(S11)。例えば、一つの列に伝票識別情報(伝票番号)「9548455」、注文場所識別情報(テーブル番号)「A3」、注文メニュー「カレーライス」「サラダ」といった具合に表示し、注文者からの1つの注文の具体的な内容を互いに対応付けて表示部23に表示することになる。キッチンで調理をする店員は、S11で店舗側表示端末20に表示される注文メニューを確認して、注文メニューに関する調理を開始することができる。そして、注文メニューが揃うと、フロア係は、店舗側表示端末20に表示される注文場所識別情報(テーブル番号)「A3」で特定される場所に調理済みの料理等を届けることになる。
(精算工程)
次に、伝票60を用いた精算工程について説明する。まず、フロアで食事を終えた顧客は、伝票60を持って店舗側精算装置30の所まで来る(S12)。そして、店員が店舗側精算装置30のレジスタ側読取端末33で伝票コードC1を読み取る(S13)。即ち、店員がレジスタ側読取端末33に対して伝票60の伝票コードC1を読み取らせる操作を行ったときに、店舗側精算装置30が、伝票コードC1に記録された伝票識別情報を取得する。
具体的には、レジスタ側読取端末33の撮像部33Dが伝票コードC1を撮像し、CPU33Aは、撮像部33Dが生成した画像データを解析し、当該画像データに含まれる伝票コードC1の公開領域のデータ(即ち、暗号化されていないデータ)を公知の方法によって解読する。具体的には、例えば伝票コードC1に記録されているデータを、先頭から終端子まで読み取り、その間の領域(公開領域)のデータを解読する。公開領域のデータには伝票識別情報が含まれているため、レジスタ側読取端末33は伝票識別情報を取得することになる。また、電子レジスタ31は、レジスタ側読取端末33から送信された伝票識別情報を受信する。また、このように店舗側精算装置30が取得した伝票識別情報は、当該店舗側精算装置30から管理サーバ10に送信される。具体的には、例えば、伝票識別情報として「9548455」が記録された伝票60の精算であれば、店舗側精算装置30から、伝票識別情報として「9548455」が管理サーバ10に送信される。
なお、本構成では、CPU33Aと撮像部33Dとが、「読取部」の一例に相当し、伝票コードC1から伝票識別情報を読み取るように機能する。
一方、管理サーバ10は、店舗側精算装置30から送信される伝票識別情報(S13で読み取られた情報)を受信した場合に、POSシステムで売上明細の集計の処理を行う(S14)。
このS14の処理では、まず管理サーバ10は、S13で読み取った伝票識別情報と、記憶部12に記憶された当該伝票識別情報に対応する注文内容とに基づいて当該伝票識別情報で特定される伝票での精算金額を算出する処理を行う。例えば、図7のメニューデータベースには、各メニュー番号に対応付けられた形でそれぞれの金額が登録されており、S14の処理では、精算を行おうとする伝票識別情報(S13で読み取られた伝票コードC1に記録された情報)に対応付けられてそれまでに注文情報データベースに蓄積された注文内容特定情報に含まれる各メニュー番号の金額を合算し、その合算金額をその伝票での精算金額とする。例えば、「1111」の「カレーライス」には500円と対応付けられて登録され、「1555」のサラダには150円と対応付けられて登録されている場合、S13で読み取った伝票識別情報が「9548455」であり、図8のような注文情報データベースが構成されている場合には、「9548455」に対応する注文内容特定情報に含まれる各メニュー番号(「1111」「1555」)の金額を合算し、その合算金額(650円)をその伝票(「9548455」が記録された伝票)での精算金額とする。
なお、本構成では、CPU11は、「算出部」の一例に相当し、CPU33Aと撮像部33Dとによって読み取られた伝票識別情報と記憶部12に記憶された当該伝票識別情報に対応する注文内容とに基づいて当該伝票識別情報で特定される伝票60での精算金額を算出するように機能する。なお、このような算出処理は、店舗側精算装置30で行ってもよく、この場合、例えばCPU31Aが算出部の一例に相当する。
また、店舗側精算装置30は、管理サーバ10から送信された精算情報(例えば上述したように算出された精算金額(S13で読み取られた伝票での精算金額)の情報)を受信した場合には、店員及び顧客の精算行為に基づいて精算処理を行う(S15)。
このS15の処理では、例えば店舗側精算装置30の表示部31Cに精算金額等を表示し、印刷部31Eにより精算処理結果(精算金額、注文内容等)をレシートとして印刷する。そして、例えば顧客は精算金額に基づいて現金、電子マネー、クレジットカード等で料金を支払い、店員が店舗側精算装置30の操作部31Dに対する所定操作(例えば、精算終了ボタンを押す操作)を行うことで、精算処理が終了する。顧客は、料金を支払い、レシート等を受け取った後退店する。
なお、本構成では、CPU31Aが、「検出部」の一例に相当し、伝票識別情報で特定される伝票についての精算の終了を検出するように機能する。具体的には、CPU31Aは、外部から所定の情報入力がなされたこと(例えば精算終了ボタンが押されたこと)を条件としてCPU33A及び撮像部33Dによって読み取られた伝票識別情報で特定される伝票について精算の終了を検出するように機能する。なお、精算の終了の検出はこのような例に限られず、例えば電子マネーによる決済完了が検出されたことを「精算の終了」として検出してもよく、クレジットカードでの認証成功を「精算の終了」として検出してもよい。
そして、店舗側精算装置30は、このような「精算の終了」を検出した場合、管理サーバ10に対して「精算の終了」を示す特定情報を送信する。そして、管理サーバ10は、店舗側精算装置30から「精算の終了」を示す特定情報を受信した場合に、S14の精算処理で取得した伝票コードC1のディアクティベート(機能無効化)処理を開始する(S16)。具体的には、S13で送信され、S14で精算金額を算出した伝票識別情報と、それに対応付けられていた注文場所識別情報との対応付けを解除し、図6のような登録データベースからこれらの組み合わせで登録された一連の情報を削除する(S17)。これにより、削除された伝票識別情報が記録された伝票コードC1がディアクティベートされ、それ以降は、その伝票コードC1を用いた注文を管理サーバ10が受け付けなくなる。このようにS17の処理が終了することで、管理サーバ10側での精算対応処理がすべて終了したことになる。
なお、本構成では、CPU11は、「解除部」の一例に相当し、CPU31Aによって精算の終了が検出されたことを条件として、記憶部12によって記憶された伝票識別情報と注文場所識別情報との対応付けを解除するように機能する。
(第1実施形態の主な効果)
本構成のシステム1は、注文場所を識別する注文場所識別情報(例えばテーブル識別情報であるテーブル番号)及び伝票コードC1(伝票識別情報記録部)に記録された伝票識別情報(例えば伝票番号)を取得する取得部を備えた店舗側情報端末40と、店舗側情報端末40によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを対応付けて記憶する記憶部12(対応関係記憶部)とを備えている。このように構成されているため、発行された伝票60に固有に割り当てられた情報(伝票識別情報)と、その伝票60の対象となる顧客又は顧客グループを特定する情報(テーブル番号などの注文場所識別情報)を紐付けて登録しておくことができる。これにより、伝票識別情報及び注文場所識別情報のいずれか一方が特定されれば、紐付けられた他方も特定できるようになり、いずれか一方が特定された形で注文があった場合には、どの伝票に対応するどの顧客から注文があったのかを把握できるようになる。
そして、注文者が入店前から携行する携帯端末50には、伝票識別情報及び注文場所識別情報の少なくともいずれか一方を含む第1識別情報を取得可能な情報取得部と、注文内容を入力可能な入力部と、情報取得部によって取得された第1識別情報と入力部によって入力された注文内容を特定する注文内容特定情報とを対応付けて送信可能な送信部とが設けられている。このように構成されているため、注文者は自身が携行する携帯端末50を注文端末として使用することができ、第1識別情報(注文者又は注文者のグループに割り当てられた伝票、又は注文者、若しくは注文場所を特定できる情報)と対応付けて注文内容を送信することができる。これにより、この送信内容を受信する受信側(即ち店舗側)では、注文内容の発信元の注文者又は注文場所若しくは発信元に割り当てられた伝票と共に注文内容を把握できるようになる。また、このようにすることで、店舗側が顧客ごとに携帯端末を準備したり、携帯端末をメンテナンスしたりする負担を軽減又は省略することができ、店舗側が負う準備面、運用面での負荷をより抑えることができる。
更に、携帯端末50の送信部によって送信された第1識別情報が、記憶部12(対応関係記憶部)に記憶された正規情報であるか否かを判断する判断部と、送信部によって送信された第1識別情報が記憶部12(対応関係記憶部)に記憶された正規情報であると判断された場合に、当該第1識別情報と対応付けられて送信された注文内容特定情報によって特定される注文内容を、第1識別情報に対応する注文者からの注文として記憶する注文内容記憶部とが設けられている。この構成では、携帯端末50から送信される情報が、店舗側情報端末40の操作によって登録された正規情報である場合に注文が受け付けられることになるため、第三者が正規の顧客になりすまして行う注文や、携帯端末50の誤操作等による誤った注文を効果的に抑制することができ、店側が正規注文のみを把握する上で非常に有利になる。
なお、注文者が入店前から携行する携帯端末50は、注文者が所有する端末であっても良く、注文者が所持する他人名義の端末などであっても良い。また、複数の利用者が1グループとして1つの伝票が発行されるようなケースでは、いずれか1人が所持する携帯端末によって伝票コードC1の読み取りや注文内容の入力、送信を行うようにしてもよく、各利用者が各自の端末で伝票コードC1を読み取ると共に注文内容を入力、送信して別個に注文を行うようにしてもよい。いずれの場合でも、注文場所毎に伝票を発行して請求をまとめることができる。
また、伝票識別情報で特定される伝票60についての精算の終了を検出する検出部と、検出部によって精算の終了が検出されたことを条件として記憶部12(対応関係記憶部)によって記憶された当該伝票識別情報と注文場所識別情報との対応付けを解除する解除部とを有している。具体的には、当該伝票識別情報と、それに対応する注文場所識別情報や他の情報を記憶部12から消去して対応付けを解除している。
この構成によれば、伝票60の精算が終了したことを検出して当該伝票60に対応する伝票識別情報と注文場所識別情報との対応付けを解除することができるため、精算前に携帯端末50で正規に利用された第1識別情報を精算後にも当該携帯端末50で利用して注文を行うような不正注文をより効果的に防ぎ易くなる。
また、伝票コードC1(伝票識別情報記録部)から伝票識別情報を読み取る読取部を備えた店舗側精算装置30を有し、更に、読取部によって読み取られた伝票識別情報と注文内容記憶部に記憶された当該伝票識別情報に対応する注文内容とに基づいて当該伝票識別情報で特定される伝票60での精算金額を算出する算出部が設けられている。そして、検出部は、算出部によって精算金額が算出された後、外部から所定の情報入力がなされたことを条件として読取部で読み取られた伝票識別情報で特定される伝票について精算の終了を検出するようになっている。
この構成によれば、読取部が伝票識別情報を読み取るという簡単な操作により、その伝票識別情報に対応して記憶された注文内容に基づいて、その伝票識別情報で特定される伝票での精算金額を簡単に且つ正確に算出することができる。そして、外部から所定の情報入力が行われれば、精算の終了が検出され、対応付けを解除する解除処理がなされるため、精算処理から対応付けの解除処理までを比較的簡易な操作を条件として迅速に行い易くなる。
また、伝票コードC1(伝票識別情報記録部)は、少なくとも伝票識別情報が記録された公開領域と、暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域と、を有する一部非公開コードとして構成され、店舗側情報端末40は、伝票コードC1(伝票識別情報記録部)を撮像可能な撮像部46(第1撮像部)と、暗号化キーによって暗号化された情報を解読するための解読キーを記憶可能な記憶部42(解読キー記憶部)と、撮像部46(第1撮像部)によって伝票コードC1(伝票識別情報記録部)が撮像された場合に、少なくとも公開領域のデータを解読すると共に、記憶部42(解読キー記憶部)に解読キーが記憶されていることを条件として非公開領域のデータを解読する第1解読部(CPU41)とを備えている。
そして、携帯端末50は、伝票コードC1(伝票識別情報記録部)を撮像可能な撮像部56(第2撮像部)と、撮像部56(第2撮像部)によって伝票コードC1(伝票識別情報記録部)が撮像された場合に、公開領域のデータを解読する第2解読部(CPU51)と、を備え、対応関係記憶部に相当するCPU11及び記憶部12は、第1解読部(CPU41)によって非公開領域の暗号データが解読されたことを条件として、店舗側情報端末40の取得部によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを互いに対応付けて正規情報として記憶する構成となっている。
この構成によれば、解読キーを有する店舗側情報端末40に限定して非公開領域のデータを解読させることができ、第三者が解読キーを有さない端末を使用しても、伝票識別情報記録部(一部非公開コードである伝票コードC1)に設けられた非公開領域の情報を解読することが極めて困難になる。また、第三者が伝票識別情報記録部(一部非公開コードである伝票コードC1)を複製しても、非公開領域は解読されずに秘匿性は保たれるため、非公開領域に記録された情報が不正に利用されることをより確実に防ぐことができる。そして、店舗側情報端末40によって非公開領域が解読されなければ、取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とが正規情報として登録されないため、このような店舗側情報端末を有さない第三者による不正な登録行為をより確実に防ぎ易くなる。
また、店舗側情報端末40の取得部(CPU41、撮像部46)は、店員を識別する店員識別情報を取得可能とされており、対応関係記憶部に相当するCPU11及び記憶部12は、その取得部によって店員識別情報が取得されたことを条件として、当該取得部で取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを互いに対応付けて正規情報として記憶する構成となっている。
このように店舗側情報端末40によって店員識別情報が取得されたことを条件として、当該店舗側情報端末40によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを互いに対応付けて正規情報として記憶する構成であるため、店員識別情報を有さない第三者による不正な登録行為をより確実に防ぎ易くなる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、テーブルコードC2及びIDコードC3が、公知のQRコード(登録商標)と同様である構成(明色セル及び暗色セルをマトリックス状に配列した構成)を例示したが、テーブルコードC2及びIDコードC3のいずれか一方又は両方が、データマトリックコード、マキシコード、その他の二次元コードなどであってもよく、バーコード等の一次元コードであってもよい。或いは、伝票コードC1と同様の一部非公開コードであってもよい。また、テーブルコードC2及びIDコードC3の少なくとも一方が複数の情報コードによって構成され、複数の情報コードが一度に撮像されて一括して読み取られてもよい。
上記実施形態では、注文場所として各テーブルを例に挙げ、注文場所識別情報としてテーブルコードC2に記録されたテーブル識別情報(テーブル番号等)を例示したが、この例に限られない。例えば、複数の個室が注文場所として想定される場合、各部屋に部屋コードを付しておき、それら部屋コードに部屋識別情報(部屋番号等)を記録するようにしてもよい。この場合、図6のような登録データベースには、伝票識別情報と、その伝票が発行された部屋の部屋識別情報(注文場所識別情報)とが対応付けられて登録されることになる。
また、上記第1実施形態では、一部非公開コードである伝票コードC1が「伝票識別情報記録部」の一例に相当する構成を例示したが、無線通信を行いうる公知のRFIDタグが「伝票識別情報記録部」の一例に相当する構成であってもよい。この場合、例えばRFIDタグはICチップを内蔵しており、ICチップのメモリに伝票識別情報及び暗号データを記録する構成となる。また、店舗側情報端末40及び顧客側携帯端末50は、RFIDタグリーダとしての機能を有し、RFIDタグと電磁波を媒介として無線通信を行い、RFIDタグから伝票識別情報及び暗号データを取得する構成となる。同様に、QRコード(登録商標)の構成を有するテーブルコードC2及びIDコードC3についても、テーブルコードC2及びIDコードC3のいずれか一つ又は両方がRFIDタグに置き換わった構成であってもよい。この場合、注文場所識別情報あるいは店員識別情報がRFIDタグに記憶され、RFIDタグリーダとして機能する店舗側情報端末40によってこれらの情報が無線通信によって取得される構成となる。また、これら伝票識別情報、注文場所識別情報及び店員識別情報は、単なる数字列や文字列であってもよく、この場合には、店舗側情報端末40の操作部や顧客側携帯端末50の操作部を操作してこれらの情報を直接入力する構成となる。
また、上記第1実施形態では、図5のS9の工程において、注文内容の入力は、操作部54の操作によって、店舗側が予め用意するメニューを識別する情報(メニュー名を構成する文字列等)を入力する構成であったり、店舗側が予め用意する情報であって注文内容を特定する情報である注文内容特定情報(数字列等)を携帯端末50に入力する構成を例示した。しかし、メニュー毎に各メニューの情報を記録した情報コード(QRコード等)が用意される場合には、注文するメニューに対応する情報コードを読み取ることで、その情報コードに記録されるメニューの情報を取得し、このような読み取りによって得られた1又は複数のメニュー情報を注文内容特定情報として送信するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、伝票コードC1に記録された伝票識別情報が「第1識別情報」に相当する構成を例示したが、注文場所識別情報が「第1識別情報」に相当する構成であってもよい。この場合、S5の工程で、携帯端末50は読み取った注文場所識別情報(例えばテーブルコードC2に記録されるテーブル番号)を管理サーバ10に送信し、S8の工程で、管理サーバ10は、当該注文場所識別情報に基づいて伝票60がアクティベート済みか否か判断することになる。具体的には、管理サーバ10は、受信した注文場所識別情報(例えばテーブルコードC2に記録されるテーブル番号)が記憶部12において伝票識別情報及び店員識別情報と対応付けられた正規の情報として記憶されているか否かを記憶部12の登録データベースを参照して判断する。そして、受信した注文場所識別情報が記憶部12において伝票識別情報及び店員識別情報と対応付けられた正規の情報として記憶されている場合、それ以降、その注文場所識別情報又は対応付けられた伝票識別情報を用いた注文を許容する。
また、上記第1実施形態では、店舗側情報端末40によって、伝票コードC1から暗号データが解読されると共に、IDコードC3から店員識別情報が取得されたことを条件として、店舗側情報端末40によって取得された伝票識別情報と注文場所識別情報とを対応付けて正規情報として記憶部12に記憶する構成を例示した。しかし、伝票コードC1から暗号データが解読されたこと、及びIDコードC3から店員識別情報が取得されたこと、の一方の条件が成立した場合に、伝票識別情報と注文場所識別情報とを対応付けて正規情報として記憶部12に記憶する構成であってもよい。また、これらの条件を課さずに、店舗側情報端末40によって伝票識別情報と注文場所識別情報とが取得された場合に、無条件に伝票識別情報と注文場所識別情報とを対応付けて正規情報として記憶部12に記憶する構成であってもよい。
1…店舗における注文システム
11…CPU(対応関係記憶部、判断部、算出部、解除部)
12…記憶部(注文内容記憶部、対応関係記憶部)
30…店舗側精算装置
31A…CPU(検出部)
33A…CPU(読取部)
33D…撮像部(読取部)
40…店舗側情報端末
41…CPU(取得部、第1解読部)
42…記憶部(解読キー記憶部)
46…撮像部(取得部、第1撮像部)
50…顧客側携帯端末(携帯端末)
51…CPU(情報取得部、第2解読部)
54…操作部(入力部)
55…通信部(送信部)
56…撮像部(情報取得部、第2撮像部)
60…伝票
C1…伝票コード(伝票識別情報記録部、一部非公開コード)
Ca…公開領域
Cb…非公開領域

Claims (5)

  1. 伝票毎に割り当てられる伝票識別情報が記録された伝票識別情報記録部を有する伝票と、
    注文場所を識別する注文場所識別情報及び前記伝票識別情報記録部に記録された前記伝票識別情報を取得する取得部を備えた店舗側情報端末と、
    前記店舗側情報端末によって取得された前記伝票識別情報と前記注文場所識別情報とを対応付けて記憶する対応関係記憶部と、
    前記伝票識別情報及び前記注文場所識別情報の少なくともいずれか一方を含む第1識別情報を取得可能な情報取得部と、注文内容を入力可能な入力部と、前記情報取得部によって取得された前記第1識別情報と前記入力部によって入力された注文内容を特定する注文内容特定情報とを対応付けて送信可能な送信部と、を備え、注文者が入店前から携行する携帯端末と、
    前記送信部によって送信された前記第1識別情報が、前記対応関係記憶部に記憶された正規情報であるか否かを判断する判断部と、
    前記判断部により、前記送信部によって送信された前記第1識別情報が前記対応関係記憶部に記憶された正規情報であると判断された場合に、前記送信部によって当該第1識別情報と対応付けられて送信された前記注文内容特定情報によって特定される注文内容を、前記第1識別情報に対応する注文者からの注文として記憶する注文内容記憶部と、
    を備えることを特徴とする店舗における注文システム。
  2. 前記伝票識別情報で特定される伝票についての精算の終了を検出する検出部と、
    前記検出部によって前記精算の終了が検出されたことを条件として、前記対応関係記憶部によって記憶された当該伝票識別情報と前記注文場所識別情報との対応付けを解除する解除部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の店舗における注文システム。
  3. 前記伝票識別情報記録部から前記伝票識別情報を読み取る読取部を備えた店舗側精算装置を有し、
    更に、前記読取部によって読み取られた前記伝票識別情報と前記注文内容記憶部に記憶された当該伝票識別情報に対応する注文内容とに基づいて当該伝票識別情報で特定される伝票での精算金額を算出する算出部が設けられており、
    前記検出部は、前記算出部によって前記精算金額が算出された後、外部から所定の情報入力がなされたことを条件として前記読取部で読み取られた前記伝票識別情報で特定される伝票について前記精算の終了を検出することを特徴とする請求項2に記載の店舗における注文システム。
  4. 前記伝票識別情報記録部は、少なくとも前記伝票識別情報が記録された公開領域と、暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域と、を有する一部非公開コードであり、
    前記店舗側情報端末は、
    前記伝票識別情報記録部を撮像可能な第1撮像部と、
    前記暗号化キーによって暗号化された情報を解読するための解読キーを記憶可能な解読キー記憶部と、
    前記第1撮像部によって前記伝票識別情報記録部が撮像された場合に、少なくとも前記公開領域のデータを解読すると共に、前記解読キー記憶部に前記解読キーが記憶されていることを条件として前記非公開領域のデータを解読する第1解読部と、
    を備え、
    前記携帯端末は、
    前記伝票識別情報記録部を撮像可能な第2撮像部と、
    前記第2撮像部によって前記伝票識別情報記録部が撮像された場合に、前記公開領域のデータを解読する第2解読部と、
    を備え、
    前記対応関係記憶部は、前記第1解読部によって前記非公開領域の前記暗号データが解読されたことを条件として、前記店舗側情報端末の前記取得部によって取得された前記伝票識別情報と前記注文場所識別情報とを互いに対応付けて前記正規情報として記憶することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の店舗における注文システム。
  5. 前記店舗側情報端末の前記取得部は、店員を識別する店員識別情報を取得可能とされており、
    前記対応関係記憶部は、前記店舗側情報端末の前記取得部によって前記店員識別情報が取得されたことを条件として、前記取得部によって取得された前記伝票識別情報と前記注文場所識別情報とを互いに対応付けて前記正規情報として記憶することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の店舗における注文システム。
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