JP2015075176A - 管接続構造及び水道用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管同士を高い信頼性で接続できる管接続構造を提供する。【解決手段】管接続構造1は雄口金2と、雌口金3と、雄口金2の外周面から張り出すように設けられたフランジ部22と、互いに対向する一対の保持部40を有するファスナー4とを備える。フランジ部22は、雌口金3の逆側に面する係合面22bと、係合面22bの周囲に形成された係合側テーパ面22dとを有する。フランジ部22の厚さ方向における係合側テーパ面22dの幅W1は、一方の保持部40側でフランジ部22が雌口金3に当接し、他方の保持部40側でフランジ部22が雌口金3から最も離間した状態において、他方の保持部40が係合側テーパ面22dにかかるように設定されている。フランジ部22の張り出し方向における係合側テーパ面22dの幅W2は、ファスナー4が弾性復帰した状態において、両方の保持部40が係合面22bにかかるように設定されている。【選択図】図16

Description

本発明は、管接続構造及び水道用装置に関する。
水栓装置等の水道用装置は、供給配管に着脱される接続構造を備えている。例えば特許文献1には、一方の管の端部に設けられた管状の端部部材と、他方の管の端部に設けられ、端部部材に嵌合する管状のソケット部材と、端部部材をソケット部材側に保持する抜止クリップとを備える管接続構造が開示されている。端部部材の外周面にはフランジ部が形成される。抜止クリップは、互いに対向する一対の弾性アームを有し、拡開変形して弾性アーム同士の間にフランジ部を受け入れ、弾性復帰してフランジ部に両方の弾性アームを係合させる。
特許第4335401号
上述した管接続構造では、抜止クリップ(ファスナー)の弾性復帰が不完全な状態で取り付け作業を終えてしまう可能性がある。この場合、端部部材(第1継手部)のフランジ部(第1フランジ部)をソケット部材(第2継手部)側に保持できず、管同士が外れてしまうおそれがある。
そこで本発明は、管同士を高い信頼性で接続できる管接続構造及び水道用装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、ファスナーの弾性復帰が不完全となる要因について調査研究を行った結果、以下の事象を見出した。第1継手部と第2継手部とが相対的に傾いた状態で嵌合すると、第1フランジ部の周縁部の一部分のみが第2継手部に当接し、他の部分は第2継手部から離間した状態となる。第1フランジ部の一部が第2継手部から離間することに起因して、第1フランジ部の周縁が保持部に引っ掛かり、ファスナーの弾性復帰が妨げられる場合がある。このような場合であっても、第1フランジ部の一部分は第2継手部に当接するので、その当接の感触により接続が完了したものと判断され、ファスナーの弾性復帰が不完全であるまま接続作業が終えられてしまう可能性がある。
そこで本発明に係る管接続構造は2本の管を接続する構造であって、一方の管の端部に設けられた管状の第1継手部と、他方の管の端部に設けられ、第1継手部に嵌合する管状の第2継手部と、第1継手部の外周面から張り出すように設けられた第1フランジ部と、互いに対向する一対の保持部を有し、拡開変形して保持部同士の間に第1フランジ部を受け入れ、弾性復帰して第1フランジ部に両方の保持部を係合させることで、第1フランジ部を第2継手部側に保持するファスナーと、を備え、第1フランジ部は、第1継手部の中心軸に直交して第2継手部側に面する当接面と、第1継手部の中心軸に直交して第2継手部の逆側に面する係合面と、第1フランジ部の周縁に向かうに従って当接面に近付くように係合面の周囲に形成された係合側テーパ面とを有し、第1フランジ部の厚さ方向における係合側テーパ面の幅は、第1継手部と第2継手部とが相対的に傾いて嵌合し、一方の保持部側で第1フランジ部が第2継手部に当接し、他方の保持部側で第1フランジ部が第2継手部から最も離間した状態において、他方の保持部が係合側テーパ面にかかるように設定され、第1フランジ部の張り出し方向における係合側テーパ面の幅は、ファスナーが弾性復帰した状態において、両方の保持部が係合面にかかるように設定されている。
この管接続構造では、一方の保持部側で第1フランジ部が第2継手部に当接し、他方の保持部側で第1フランジ部が第2継手部から最も離間した状態においても、他方の保持部が係合側テーパ面にかかる。係合側テーパ面は、第1フランジ部の周縁に向かうに従って当接面に近付くように係合面の周囲に形成されている。このため、係合側テーパ面にかかった保持部は、係合側テーパ面により係合面側に円滑に導かれる。これにより、第1フランジ部の周縁が保持部に引っ掛かることが防止されるので、ファスナーが確実に弾性復帰する。ファスナーが弾性復帰した状態においては、両方の保持部が係合面にかかる。係合面は第2継手部の逆側に形成されているので、係合面に保持部がかかることにより、第2継手部から離間する方向への第1フランジ部の移動が規制される。また、ファスナーが弾性復帰した状態で、保持部が係合側テーパ面にかかることはないので、係合側テーパ面に案内されて保持部が第1フランジ部の周縁側に容易に戻ることはない。従って、管同士を高い信頼性で接続できる。また、ファスナーを確実に弾性復帰させて保持部を係合面にかけられることは、管同士の接続の作業性向上にも寄与する。
第1フランジ部は、第1フランジ部の周縁に向かうに従って係合面に近付くように当接面の周囲に形成された当接側テーパ面を更に有し、第1フランジ部の厚さ方向及び張り出し方向のいずれにおいても、係合側テーパ面の幅は、当接側テーパ面の幅に比べ大きくてもよい。この場合、当接側テーパ面に比較して係合側テーパ面の幅を大きくすることにより、保持部をより確実に係合面側に導き、ファスナーをより確実に弾性復帰させることができる。従って、管同士をより高い信頼性で接続できる。なお、第1継手部の中心軸に沿って第1フランジ部を保持部同士の間に導入する場合、当接側テーパ面は、保持部を第1フランジ部の周縁に導く案内面として機能する。これにより、保持部同士の間に第1フランジ部を円滑に導入できる。
第2継手部の周面から張り出すように設けられた第2フランジ部を更に備え、第2フランジ部は、第2継手部の中心軸に直交して第1継手部側に面する当接面と、第2継手部の中心軸に直交して第1継手部の逆側に面する係合面とを有し、保持部は開口を有し、ファスナーが弾性復帰した状態で当該開口に第1フランジ部及び第2フランジ部を共に受け入れることで、第1フランジ部及び第2フランジ部の両方の係合面にかかってもよい。この場合、ファスナーが弾性復帰した状態で、第2継手部の逆側に面する第1フランジ部の係合面に保持部がかかると共に、第1継手部の逆側に面する第2フランジ部にも保持部がかかる。これにより、第2継手部から離間する方向への第1フランジ部の移動がより確実に規制される。従って、管同士をより高い信頼性で接続できる。
第2継手部に取り付けられたファスナーの移動を規制するように、第2継手部に設けられた規制部を更に備え、保持部は、ファスナーが第2継手部に取り付けられた状態で、第1フランジ部を保持部同士の間に案内する案内部を更に有してもよい。この場合、予め第2継手部にファスナーを取り付けておくことで、第2継手部に第1継手部を差し込むのみで、ファスナーの保持部を第1フランジ部に係合させることができる。従って、管同士の接続の作業性を更に向上させることができる。
第2フランジ部の係合面は、第2フランジ部の周縁に到達していてもよい。第2継手部にファスナーを取り付けた後に、第2継手部に第1継手部を差し込む場合、第2継手部に取り付けられたファスナーが拡開変形し、保持部同士の間隔が拡大する。第2フランジ部の係合面が第2フランジ部の周縁に到達していると、係合面の周囲に係合側テーパ面を形成するのに比べ、第2フランジ部の係合面を広くできる。このため、第1継手部の差し込み中に保持部同士の間隔が拡大した状態においても、保持部が第2フランジ部の係合面から外れ難くなる。従って、第1フランジ部及び第2フランジ部の両方の係合面に、保持部をより確実にかけることができる。
第2フランジ部は、第2フランジ部の周縁に向かうに従って当接面に近付くように係合面の周囲に形成された係合側テーパ面を更に有し、第2フランジ部の厚さ方向における第2フランジ部の係合側テーパ面の幅は、第1フランジ部の厚さ方向における第1フランジ部の係合側テーパ面の幅に比べて小さく、第2フランジ部の張り出し方向における第2フランジ部の係合側テーパ面の幅は、第1フランジ部の張り出し方向における第1フランジ部の係合側テーパ面の幅に比べて小さくてもよい。この場合、第1フランジ部の係合側テーパ面の幅を第2フランジ部の係合側テーパ面の幅より大きくすることで、保持部をより確実に第1フランジ部の係合面側に導き、ファスナーをより確実に弾性復帰させることができる。また、第2フランジ部の張り出し方向における第2フランジ部の係合側テーパ面の幅を、第1フランジ部の張り出し方向における第1フランジ部の係合側テーパ面の幅に比べ小さくすることで、第2フランジ部の係合面を広くできる。このため、第1継手部の差し込み中に保持部同士の間隔が拡大した状態においても、保持部が第2フランジ部の係合面から外れ難くなる。従って、第1フランジ部及び第2フランジ部の両方の係合面に、保持部をより確実にかけることができる。
第1フランジ部の係合側テーパ面は、第1フランジ部の係合面に対して25〜50°の角度で傾斜していてもよい。係合面に対する係合側テーパ面の傾斜角を小さくすると、係合側テーパ面にかかった保持部がより円滑に係合面側に導かれる。しかし、上記傾斜角を小さくすると、第1フランジ部の厚さ方向における係合側テーパ面の幅が小さくなるか、第1フランジ部の張り出し方向における係合側テーパ面の幅が大きくなる。このため、上記傾斜角を小さくし過ぎると、拡開変形中の保持部を確実に係合側テーパ面にかけることと、弾性復帰後の保持部を確実に係合面にかけることとの両立が困難となる。係合面に対する係合側テーパ面の傾斜角を25〜50°とすることにより、拡開変形中の保持部を確実に係合側テーパ面にかけることと、弾性復帰後の保持部を確実に係合面にかけることとを両立させると共に、保持部を係合面側に円滑に導くことができる。
保持部において、もう一方の保持部に対向する内面と、第1フランジ部の係合面にかかる縁面との間には、縁面側に向かうに従ってもう一方の保持部から離れるように曲面が形成されていてもよい。この場合、第1フランジ部の係合側テーパ面と、保持部の曲面との協働により、保持部をより円滑に第1フランジ部の係合面側に導くことができる。
本発明に係る水道用装置は、上記管接続構造を備える装置である。この水道用装置は、高い信頼性で供給配管に接続できる。
本発明によれば、管同士を高い信頼性で接続できる。
水栓装置の概略構成を示す斜視図である。 管接続構造の斜視図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図である。 雄口金、雌口金及びファスナーの斜視図である。 図4の雄口金と雌口金とを接続した状態を示す斜視図である。 図5の雄口金と雌口金とを分離した状態を示す斜視図である。 雌口金、ファスナーガイド及びファスナーカバーの斜視図である。 雌口金、ファスナーガイド及びファスナーカバーの分解斜視図である。 図8中のファスナーガイド及びファスナーカバーの下方からの斜視図である。 ホルダーの斜視図である。 ホルダーを雌口金及びファスナーガイドに装着した状態を示す斜視図である。 チェックカバーの斜視図である。 チェックカバーをファスナーガイドに取り付けた状態を示す斜視図である。 チェックカバーを回動させている状態を示す斜視図である。 チェックカバーの装着前の状態を示す斜視図である。 フランジ部の係合側テーパ面及び保持部の曲面を示す模式図である。 保持部が係合側テーパ面にかかった状態を示す模式図である。 保持部が係合側テーパ面により係合面側に導かれている状態を示す模式図である。 フランジ部の変形例を示す模式図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔水栓装置〕
図1に示すように、水栓装置(水道用装置)100は、台所の流し台等に設置されるシングルレバー式の湯水混合水栓装置である。水栓装置100は、混合水栓110と、シャワーヘッド120とを備える。
混合水栓110は、水栓本体111と、2本の導入管112A,112Bと、導出ホース113と、レバー114とを有する。水栓本体111は、円柱状の外形を呈し、流し台から上方に突出する。水栓本体111は、湯水をそれぞれ受け入れ、混合して送り出す。水栓本体111は、周面から斜め上方に突出する円筒状のシャワーホルダ部111aを有する。
導入管112A,112Bは、水栓本体111から下方に延出しており、湯水をそれぞれ水栓本体111内に導入する。導入管112A,112Bは、流し台の下において、給水配管131A及び給湯配管131Bにそれぞれ管接続構造1を介して接続される。すなわち、水栓装置100は、配管131A,131Bと導入管112A,112Bとを接続する管接続構造1を備える。
導出ホース113は、水栓本体111から下方に延出しており、混合水を水栓本体111から導出する。導出ホース113は上方に折り返されて水栓本体111内に戻り、シャワーホルダ部111aを通って斜め上方に引き出される。
レバー114は、水栓本体111に内蔵されたバルブを操作するためのものであり、水栓本体111の上部に設けられている。鉛直な軸線を中心にレバー114を回転させることにより、水栓本体111における湯水の混合比率が調節される。レバー114を上下に傾動させることにより、水栓本体111からの混合水の吐出量が調節される。
シャワーヘッド120は、導出ホース113の先端部に取り付けられている。シャワーホルダ部111aに対する導出ホース113の出入により、シャワーヘッド120の位置を自在に変えて混合水を吐出させることができる。導出ホース113が最もシャワーホルダ部111a内に入り込んだ状態において、シャワーヘッド120の根元部はシャワーホルダ部111aに嵌合し、シャワーヘッド120は水栓本体111から斜め上方に突出した状態に保持される。
〔管接続構造〕
図2及び図3に示すように、管接続構造1は、雄口金(第1継手部)2と、雌口金(第2継手部)3と、ファスナー4と、ファスナーガイド5と、ファスナーカバー6と、ホルダー7と、チェックカバー8とを備える。以下の説明において、「上下」は、配管131A,131B側を下側、導入管112A,112Bを上側とした方向を意味する。
雄口金2は導入管112A,112Bの下端部に設けられ、雌口金3は配管131A,131Bの上端部に設けられている。雄口金2と雌口金3とが互いに接続されることにより、導入管112A,112Bと配管131A,131Bとがそれぞれ接続される。雄口金2は導入管112A,112Bの中心軸に沿う管状を呈し、雌口金3は配管131A,131Bの中心軸に沿う管状を呈する。雄口金2及び雌口金3は、真鍮又はステンレス等により構成される。
雄口金2は、雌口金3に嵌合する。雄口金2の先端部の外周には、上下に並ぶ2本の溝20,21が形成されている。溝20,21は、それぞれ雄口金2の全周に亘っている。溝20,21のそれぞれには、Oリング23が収容されている。Oリング23は、互いに嵌合した雄口金2と雌口金3との隙間を封止する。
雄口金2の外周には、雄口金2の中心軸CL1に直交する方向に張り出した円形のフランジ部(第1フランジ部)22が設けられている。すなわち、管接続構造1は、雄口金2の外周面から張り出すように設けられたフランジ部22を更に備える。フランジ部22は、溝20,21より上に位置しており、雄口金2の先端部が雌口金3に挿入された状態で、雌口金3の上端部に当接する。
雌口金3の下端部には、配管131A,131Bへの接続用のナット部30が設けられている。ナット部30は、配管131A,131Bの上端部に形成された雄ねじ部(不図示)に装着される。
雌口金3の上端部の外周には、上から下に順に並ぶ3箇所のフランジ部31〜33が設けられている。フランジ部31〜33は、それぞれ雌口金3の中心軸CL2に直交する方向に張り出し、円形を呈する。すなわち、管接続構造1は、雌口金3の外周面から張り出すように設けられたフランジ部31,32,33を更に備える。フランジ部32,33の外形は、フランジ部31の外形に比べ大きい。フランジ部(第2フランジ部)31は、雌口金3の上端部に位置し、フランジ部22に当接する。
図4に示すように、ファスナー4は、雄口金2及び雌口金3を囲むように折れ曲がった板状部材であり、互いに対向する2枚の保持部40と、保持部40同士をつなぐ連結部41とを有する。ファスナー4は、例えばステンレス板により構成されるがこれに限られない。例えば樹脂材料によりファスナー4を構成してもよい。以下、「前後左右」は、連結部41側を後側、保持部40の開放端側を前側とした方向を意味する。
保持部40の中央部には、前後方向に延びた長方形の開口42が形成されている。保持部40の上縁部のうち、開口42に対応する部分には、もう一方の保持部40から離間する方向に逆円錐状に膨らんだ膨出部43が形成されている。保持部40の前側の端部には、連結部41から遠ざかるにつれてもう一方の保持部40から離間するように折り曲げられた拡開部44が形成されている。
ファスナー4は、後述のファスナーガイド5、ファスナーカバー6及びホルダー7により雌口金3側に保持される。雌口金3側に保持されたファスナー4は、雄口金2と雌口金3とを接続する位置(以下、「接続位置」という。)と、雄口金2と雌口金3とを分離可能とする位置(以下、「解除位置」という。)との間で移動可能となっている。
接続位置にあるときに、ファスナー4は雌口金3の上端部を囲む。両方の保持部40の開口42内には、雌口金3の上端部のフランジ部31が入り込む。これと共に、保持部40の下側部分がフランジ部31とフランジ部32との間に入り込む。保持部40の下側部分がフランジ部31とフランジ部32とに挟まれることで、雌口金3に対するファスナー4の移動が規制される。このように、フランジ部32は、雌口金3に取り付けられたファスナー4の移動を規制する規制部として機能する。
フランジ部32によって下方へのファスナー4の移動が規制されるので、フランジ部31は、開口42内の下側部分に保持される。これにより、開口42内の上側部分が開放された状態に保たれる。
雄口金2は、ファスナー4が接続位置にある状態で雌口金3に挿入される。この挿入作業に伴ってフランジ部31にフランジ部22が接近する。フランジ部31に接近する途中で、フランジ部22はファスナー4の膨出部43に当接する。フランジ部22がフランジ部31に更に接近すると、保持部40同士を離間させるようにファスナー4が弾性変形し(以下、この変形を「拡開変形」という。)、膨出部43に導かれて保持部40同士の間にフランジ部22が進入する。フランジ部22がフランジ部31に更に接近すると、開口42内の上側部分にフランジ部22が受け入れられると共に、ファスナー4が弾性復帰する。
これにより、図5に示すように、フランジ部22,31が共に開口42内に受け入れられた状態となる。フランジ部22,31が共に開口42内に拘束されることにより、雄口金2と雌口金3との接続状態が保たれる。すなわち、ファスナー4は、拡開変形して保持部40同士の間にフランジ部22を受け入れ、弾性復帰してフランジ部22に両方の保持部40を係合させることで、フランジ部22を雌口金3側に保持する。膨出部43は、ファスナー4が雌口金3に取り付けられた状態で、フランジ部22を保持部40同士の間に案内する案内部として機能する。
解放位置は、接続位置に比べ後方にずれた位置である。図6に示すように、ファスナー4を解放位置に移動させると、フランジ部22,31は保持部40同士の間から前側に出た状態となり、開口42内から解放される。これにより、雄口金2と雌口金3とが分離可能となる。接続位置から解放位置に移動する途中において、ファスナー4はフランジ部22,31により拡開変形させられ、解放位置に到達すると弾性復帰する。解放位置から接続位置に移動するときにも同様に、ファスナー4が拡開変形及び弾性復帰する。ファスナー4が接続位置に移動する際に、フランジ部31は、保持部40の拡開部44によって保持部40同士の間に円滑に導入される。
上述のように、ファスナーガイド5、ファスナーカバー6及びホルダー7は、接続位置と解放位置との間におけるファスナー4の移動を許容しつつ、ファスナー4を雌口金3側に保持する。
図7〜図9に示すように、ファスナーガイド5は、ガイド板50,51と、連結柱52,53とを有する。ガイド板50,51は、上下方向で互に対向する。連結柱52は上下方向に延在し、ガイド板50,51の前側部分同士をつなぐ。連結柱53も上下方向に延在し、ガイド板50,51の後側部分同士をつなぐ。
ガイド板50の中央には、雄口金2を上方から受け入れるための導入孔54が形成されている。ガイド板51の中央には、雌口金3を下方から受け入れ、フランジ部32に嵌合する嵌合孔57が形成されている。雄口金2と雌口金3とが接続された状態において、フランジ部22,31は、ガイド板50,51同士の間に位置する。
ガイド板50の上面の後部には、チェック用凸部55が設けられている。チェック用凸部55は、後述のように、チェックカバー8の装着状態の確認に用いられる。ガイド板50の下面の後部には、規制凸部56が設けられている。規制凸部56は、後述のように、解放位置にあるファスナー4が更に後方に移動することを防止する。
連結柱52の前面には、上下方向に延びるガイド溝59が形成されている。ガイド溝59の両端部は、上方及び下方にそれぞれ開放されている。ガイド溝59の底部は左右方向に広がり、連結柱52内に空洞58を構成している。空洞58も上下方向に延びている。空洞58は上方には開放されず、下方のみに開放されている。空洞58及びガイド溝59は、後述のように、チェックカバー8の取り付け用に用いられる。
ファスナーカバー6は、ファスナー4の外面を覆う部材であり、互いに対向する2枚の側板60と、側板60同士をつなぐ連結板61とを有する。2枚の側板60は、2枚の保持部40の外面をそれぞれ覆う。連結板61は、連結部41の外面を覆う。
連結板61の前側には、連結板61との間に連結部41を挟む挟持板65が設けられている。挟持板65の上部は、連結板61の上部につながっている。側板60の前側部分の上部には、爪部63が設けられている。爪部63は、側板60から内側に突出し、保持部40の内側に回り込むように湾曲している。ファスナーカバー6は、連結板61と挟持板65とにより連結部41を挟持し、爪部63により保持部40の前側部分を側板60側に保持することで、ファスナー4と一体化される。これにより、ファスナーカバー6はファスナー4と共に移動し、ファスナー4の拡開変形に伴って左右方向に広がる。
側板60の中央には、開口62が形成されている。開口62により、開口42及びフランジ部22,31の状態をファスナーカバー6の外側から視認することが可能となっている。側板60の前側部分には、上方に突出する規制凸部64が設けられている。
ファスナー4と一体化されたファスナーカバー6は、連結柱53が保持部40同士の間に位置し、規制凸部64が規制凸部56の前側に位置するように、ガイド板50,51の間に配置される。ガイド板50,51の間に配置されたファスナーカバー6を最も前進させると挟持板65が連結柱53に当接し、最も後退させると規制凸部64が規制凸部56に引っ掛かる。これにより、ファスナーカバー6及びファスナー4の移動範囲が規制される。ファスナーカバー6が最も前進すると、ファスナー4は上記接続位置に配置される。ファスナーカバー6が最も後退すると、ファスナー4は上記解放位置に配置される。
図10に示すように、ホルダー7は、ファスナーガイド5のガイド板51と、雄口金2のフランジ部33とを収容する。ホルダー7は、平坦な天板74を有すると共に、下方へ向かうにつれて縮小した形状を呈する。天板74の中央は、ファスナーガイド5の外形に応じて開口している。ホルダー7の底部は、雌口金3の外形に応じて開口している。ホルダー7の内部には、天板74に平行な仕切板75,76が設けられている。仕切板75,76は、上下に並び、それぞれ雌口金3の外形に応じて開口している。天板74と仕切板75との間には、ガイド板51が収容される。仕切板75,76の間には、フランジ部33が収容される。ホルダー7は、ガイド板51を天板74及び仕切板75の間に挟むと共に、フランジ部33を仕切板75,76の間に挟むことで、ファスナーガイド5を雌口金3に固定する。
ガイド板51及びフランジ部33を収容するために、ホルダー7は前側部分(以下、「前側ホルダー7A」という。)と後側部分(以下、「後側ホルダー7B」という。)とに分離可能となっている。前側ホルダー7Aと後側ホルダー7Bとは、左側において薄板部70により接続されている。薄板部70の変形により前側ホルダー7Aと後側ホルダー7Bとを互いに回動させることで、ホルダー7を開閉させることが可能である。
前側ホルダー7Aの右側部分には、後側ホルダー7B側に張り出したタブ71が設けられている。タブ71は係止開口72を有し、後側ホルダー7B内に挿入される。後側ホルダー7Bの右側部分の内面には、係止爪73が設けられている。係止爪73は、後側ホルダー7B内に進入したタブ71の係止開口72に入り込む。タブ71と係止爪73とを係合させることにより、ホルダー7を閉じた状態に保持することが可能である。
天板74の上面には、一対のガイド凸部77が設けられている。ガイド凸部77は、天板74の上面の左後部及び右後部にそれぞれ配置されている。ガイド凸部77は、ファスナーカバー6を挟み、前後方向に移動するファスナーカバー6を案内する(図11参照)。また、ガイド凸部77は、側板60同士の離間を抑制する。これにより、側板60がガイド板50,51の間から左右方向に抜け出てしまうことが防止される。
図12に示すように、チェックカバー8は、カバー本体80と取り付け部81とを有する。カバー本体80はカップ状を呈し、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6を上方から覆う(図2及び図3参照)。取り付け部81は、上下方向に移動可能な状態で、ファスナーガイド5の連結柱52に取り付けられる。カバー本体80と取り付け部81とは、左右方向に延びる薄板部88を介して連結されている。カバー本体80と取り付け部81とは、薄板部88の変形により互いに回動可能となっている。
以下、カバー本体80及び取り付け部81の説明における「上下」は、取り付け部81が連結柱52に取り付けられ、且つカバー本体80がファスナーガイド5及びファスナーカバー6に被せられた状態での上下を意味するものとする。カバー本体80がファスナーガイド5及びファスナーカバー6に被せられるときに、薄板部88は約180°折り返された状態となる(図13参照)。薄板部88が折り返されていない図12は、取り付け部81の上下とカバー本体80の上下とが反転した状態を示している。
チェックカバー8は、天板80bと、天板80bの周縁に沿って形成された周壁80aとを有する。天板80bは、ファスナーガイド5の上面を覆う。周壁80aは、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6を包囲する。カバー本体80には、後方に開放された切り欠き82が形成されている。切り欠き82は、天板80bの中央に達している。切り欠き82には、カバー本体80をファスナーガイド5及びファスナーカバー6に被せる際に、導入管112A,112Bが受け入れられる(図2参照)。
天板80bの下面には、突き当て部83が形成されている。突き当て部83は、天板80bの中央に設けられており、切り欠き82の周縁に沿うと共に下方に突出する。突き当て部83の位置は、フランジ部22の位置に対応している。周壁80aの下縁部には、取り付け部81との干渉防止用の逃げ部84が形成されている。逃げ部84は、周壁80aの前側部分に形成され、左右方向に沿っている。
取り付け部81は、回動体85と、昇降体86と、抜け止め凸部87とを有する。回動体85は左右方向に延びた棒状を呈する。回動体85は、逃げ部84に沿った状態で、周壁80aの外側に配置されており、薄板部88を介して逃げ部84の上縁部に接続されている。薄板部88は、回動体85と周壁80aとの間において左右方向に広がっている。回動体85は、薄板部88の変形に伴い、周壁80aに対して回動する。薄板部88が約180°折り曲げられると、回動体85は逃げ部84に嵌り込む。
昇降体86は。回動体85の中央から後方に突出すると共に、上下方向に延びている。抜け止め凸部87は、昇降体86の下端部に設けられ、昇降体86から左右両方に突出している。図13に示すように、昇降体86はガイド溝59に嵌合し、抜け止め凸部87は下方から空洞58に収容される。空洞58の下側は、抜け止め凸部87を収容した後にホルダー7により塞がれる(図15参照)ので、抜け止め凸部87が空洞58内に保持される。これにより、取り付け部81が連結柱52に取り付けられる。取り付け後においても、取り付け部81は、ガイド溝59に沿って上下方向に移動可能である。
カバー本体80は、雄口金2を雌口金3に接続した後に、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6に被せられる。カバー本体80をファスナーガイド5及びファスナーカバー6に被せるときには、取り付け部81をガイド溝59の上側に移動させた後にカバー本体80を回動させ(図14参照)、ガイド板50の上にかける(図15参照)。この状態で、取り付け部81をガイド溝59の下側に移動させることでカバー本体80を下降させる。
雄口金2と雌口金3とが完全に接続されていれば、取り付け部81の下降に伴ってカバー本体80が下降し、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6に被さる(図2参照)。雄口金2と雌口金3との接続が不完全である場合には、カバー本体80の下降が妨げられる。
例えば、保持部40同士の間に導入されたフランジ部22が開口42に入り込んでいない場合にはファスナー4が弾性復帰しない。これによりファスナーカバー6が左右に広がったままとなるので、カバー本体80の周壁80aがファスナーカバー6に引っ掛かる。
また、フランジ部22が保持部40同士の間に導入されず、膨出部43の上に留まっている場合には、突き当て部83がフランジ部22に突き当たる。フランジ部22を押し下げるにはファスナー4を拡開変形させる必要があるが、ファスナー4を拡開変形させると、左右方向に広がるファスナーカバー6と周壁80aとが干渉することとなる。このため、突き当て部83によりフランジ部22を押し下げることはできない。
従って、カバー本体80の装着状態により、雄口金2と雌口金3とが完全に接続されているかどうかを確認できる。
なお、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6にカバー本体80を被せると、切り欠き82を通ってチェック用凸部55が天板80bよりも上に突出した状態となる。視認し難い場所に管接続構造1が設けられている場合であっても、チェック用凸部55の突出状態を触って確認することで、カバー本体80の装着状態を確認できる。
〔フランジ部とファスナーとの係合部分〕
以下、雄口金2のフランジ部22及びフランジ部31とファスナー4との係合部分について詳細に説明する。図16に示すように、フランジ部22は、当接面22aと係合面22bと係合側テーパ面22dとを有する。当接面22aは、雄口金2の中心軸CL1に直交して雌口金3側に面する。係合面22bは、中心軸CL1に直交して雌口金3の逆側に面する。
係合側テーパ面22dは、係合面22bの周囲に形成されている。係合側テーパ面22dは、フランジ部22の周縁22cに向かうに従って、係合面22b側から当接面22a側に近付くように傾斜している。
フランジ部22の厚さ方向における係合側テーパ面22dの幅W1及びフランジ部22の張り出し方向における係合側テーパ面22dの幅W2は、次のように設定されている。幅W1は、図17に示すように、ファスナー4の拡開変形により保持部40同士の間にフランジ部22が受け入れられ、雄口金2と雌口金3とが相対的に傾いて嵌合し、一方の保持部40側でフランジ部22がフランジ部31に当接し、他方の保持部40側でフランジ部22がフランジ部31から最も離間した状態(以下、「最大傾斜状態」という。)において、他方の保持部40が係合側テーパ面22dにかかるように設定されている。保持部40が係合側テーパ面22dにかかるとは、開口42の上縁が、係合側テーパ面22dの上端と下端との間に位置することを意味する。幅W2は、図16に示すように、ファスナー4が弾性復帰した状態において、両方の保持部40が係合面22bにかかるように設定されている。保持部40が係合面22bにかかるとは、開口42の内周面と係合面22bとが平面視で重なることを意味する。
幅W1は、例えば0.3〜1mmであることが好ましく、0.4〜0.6mmであることが更に好ましい。幅W1は、例えばフランジ部22の厚さに対して0.15〜0.5倍であることが好ましく、0.2〜0.4倍であることが更に好ましく、0.25〜0.35倍であるが特に好ましい。一例として、本実施形態の幅W1は0.5mmであり、フランジ部22の厚さに対して0.25倍である。幅W1が小さすぎると、保持部40が係合側テーパ面22dにかかり難くなる。一方、幅W1が大きすぎると、フランジ部22の強度を確保し難くなる。
幅W2は、幅W1の大きさと、係合面22bに対する係合側テーパ面22dの傾斜角θに応じて定まる。幅W2は、例えば0.4〜0.8mmであることが好ましく、0.5〜0.6mmであることが更に好ましい。傾斜角θは、例えば25〜50°であることが好ましく、30〜45°であることが更に好ましい。一例として、本実施形態では、傾斜角θは45°であり、幅W2は幅W1と同等である。
当接面22aはフランジ部22の周縁22cに達している。すなわち、当接面22aの周囲にテーパ面は形成されていない。
フランジ部31は、当接面31aと係合面31bとを有する。当接面31aは、雌口金3の中心軸CL2に直交して雄口金2側に面する。係合面31bは、雌口金3の中心軸CL2に直交して雄口金2の逆側に面する。当接面31a及び係合面31bはフランジ部31の周縁31cに達している。すなわち、当接面31a及び係合面31bの周囲にテーパ面は形成されていない。
係合面31bの広さは、ファスナー4が弾性復帰した状態において、両方の保持部40が係合面31bにかかるように設定されている。また、係合面31bの広さは、保持部40同士の間にフランジ部22が導入され、ファスナー4が拡開変形している状態でも、両方の保持部40が係合面31bにかかるようにも設定されている。
保持部40において、もう一方の保持部40に対向する内面40aと係合面22bにかかる縁面42aとの間には、縁面42a側に向かうに従ってもう一方の保持部40から離れるように曲面40bが形成されている。
曲面40bは、ファスナー4を形成する際の打ち抜き加工により形成される。ファスナー4は薄板素材に打ち抜き加工及び曲げ加工を施すことで形成される。これらの加工工程において、開口42は、薄板素材を内面側から外面側に打ち抜くことで形成される。薄板素材の内面及び外面とは、折り曲げ後にファスナー4の内面及び外面をそれぞれ構成する面である。この打ち抜き加工により、保持部40の内面(もう一方の保持部40に対向する面)40aと開口42の内周面との間にはダレ面が形成される。このダレ面の一部が上記曲面40bを構成する。なお、樹脂材料によりファスナー4を構成する場合には、例えば研磨又は型成形等により曲面40bを形成可能である。
以上に説明した管接続構造1では、上記最大傾斜状態においても、他方の保持部40が係合側テーパ面22dにかかる。係合側テーパ面22dは、フランジ部22の周縁22cに向かうに従って当接面22aに近付くように係合面22bの周囲に形成されている。このため、係合側テーパ面22dにかかった保持部40は、係合側テーパ面22dにより係合面22b側に円滑に導かれる(図18参照)。これにより、フランジ部22の周縁22cが保持部40に引っ掛かることが防止されるので、ファスナー4が確実に弾性復帰する。ファスナー4が弾性復帰した状態においては、両方の保持部40が係合面22bにかかる。係合面22bは雌口金3の逆側に形成されているので、係合面22bに保持部40がかかることにより、雌口金3から離間する方向へのフランジ部22の移動が規制される。また、ファスナー4が弾性復帰した状態で、保持部40が係合側テーパ面22dにかかることはないので、係合側テーパ面22dに案内されて保持部40が周縁22c側に容易に戻ることはない。従って、管同士を高い信頼性で接続できる。
また、ファスナー4を確実に弾性復帰させて保持部40を係合面22bにかけられることは、管同士の接続の作業性向上にも寄与する。特に、本実施形態は、ファスナー4が弾性復帰しない限りチェックカバー8をファスナーガイド5及びファスナーカバー6に被せることができない構成となっている。チェックカバー8を被せることができない場合には、雄口金2を押し込みなおした後に、改めてチェックカバー8によるチェック作業をやり直す必要がある。このため、ファスナー4を確実に弾性復帰させて保持部40を係合面22bにかけられることが、より顕著に取り付けの作業性向上に寄与する。
保持部40は開口42を有し、ファスナー4が弾性復帰した状態で開口42にフランジ部22,31を共に受け入れることで、フランジ部22,31の両方の係合面22b,31bにかかる。雌口金3の逆側に面する係合面22bに保持部40がかかると共に、雄口金2の逆側に面する係合面31bにも保持部40がかかることにより、雌口金3から離間する方向へのフランジ部22の移動がより確実に規制される。従って、管同士をより高い信頼性で接続できる。
管接続構造1は、雌口金3に取り付けられたファスナー4の移動を規制するように、雌口金3に設けられたフランジ部32を更に備える。保持部40は、ファスナー4が雌口金3に取り付けられた状態で、フランジ部22を保持部40同士の間に案内する膨出部43を更に有する。このため、予め雌口金3にファスナー4を取り付けておくことで、雌口金3に雄口金2を差し込むのみで、保持部40をフランジ部22に係合させることができる。従って、管同士の接続の作業性を更に向上させることができる。
フランジ部31の係合面31bは、フランジ部31の周縁31cに到達している。雌口金3側にファスナー4を取り付けた後に、雌口金3に雄口金2を差し込む場合、雌口金3側に取り付けられたファスナー4が拡開変形し、保持部40同士の間隔が拡大する。フランジ部31の係合面31bが周縁31cに到達していると、係合面31bの周囲に係合側テーパ面を形成するのに比べ、係合面31bを広くできる。このため、雄口金2の差し込み中に保持部40同士の間隔が拡大した状態においても、保持部40がフランジ部31の係合面31bから外れ難くなる。従って、フランジ部22,31の両方の係合面に、保持部40をより確実にかけることができる。
係合側テーパ面22dは、係合面22bに対して25〜50°の角度で傾斜する。係合面22bに対する係合側テーパ面22dの傾斜角θを小さくすると、係合側テーパ面22dにかかった保持部40がより円滑に係合面22b側に導かれる。しかし、傾斜角θを小さくすると、フランジ部22の厚さ方向における係合側テーパ面22dの幅が小さくなるか、フランジ部22の張り出し方向における係合側テーパ面22dの幅が大きくなる。このため、傾斜角θを小さくし過ぎると、拡開変形中の保持部40を確実に係合側テーパ面22dにかけることと、弾性復帰後の保持部40を確実に係合面22bにかけることとの両立が困難となる。傾斜角θを25〜50°とすることにより、拡開変形中の保持部40を確実に係合側テーパ面22dにかけることと、弾性復帰後の保持部40を確実に係合面22bにかけることとを両立させると共に、保持部40を係合面22b側に円滑に導くことができる。
保持部40において、もう一方の保持部40に対向する内面40aと係合面22bにかかる縁面42aとの間には、縁面42a側に向かうに従ってもう一方の保持部40から離れるように曲面40bが形成されている。このため、係合側テーパ面22dと曲面40bとの協働により、保持部40をより円滑に係合面22b側に導くことができる。また、打ち抜き加工によるダレ面を曲面40bとして活用しているので、曲面40bの形成によってファスナー4の加工工程が煩雑化することはない。
図19に示すように、フランジ部22は、周縁22cに向かうに従って係合面22bに近付くように当接面22aの周囲に形成された当接側テーパ面22eを更に有していてもよい。この場合、係合側テーパ面22dの幅は、フランジ部22の厚さ方向及び張り出し方向の少なくとも一方において、当接側テーパ面22eの幅に比べ大きいことが好ましい。係合側テーパ面22dの幅は、フランジ部22の厚さ方向及び張り出し方向のいずれにおいても、当接側テーパ面22eの幅に比べ大きいことが更に好ましい。具体的には、フランジ部22の厚さ方向における当接側テーパ面22eの幅を、上記幅W1に対して0.7倍以下とするのが好ましく、0.5倍以下とするのが更に好ましく、0.3倍以下とするのが特に好ましい。また、フランジ部22の張り出し方向における当接側テーパ面22eの幅を、上記幅W2に対して0.7倍以下とするのが好ましく、0.5倍以下とするのが更に好ましく、0.3倍以下とするのが特に好ましい。
当接側テーパ面22eに比較して係合側テーパ面22dの幅を大きくすることにより、保持部40をより確実に係合面22b側に導くことができるので、ファスナー4をより確実に弾性復帰させることができる。従って、管同士をより高い信頼性で接続できる。なお、雄口金2の中心軸CL1に沿ってフランジ部22を保持部40同士の間に導入する場合、当接側テーパ面22eは、保持部40をフランジ部22の周縁22cに導く案内面として機能する。これにより、保持部40同士の間にフランジ部22を円滑に導入できる。
なお、当接側テーパ面22eを形成する場合、当接側テーパ面22eを形成しない場合に比べ、上記最大傾斜状態における雄口金2と雌口金3との傾斜角が大きくなる。当該傾斜角が大きくなると、他方の保持部40側でのフランジ部22とフランジ部31との間隔が大きくなり、保持部40が係合側テーパ面22dにかかり難くなる。係合側テーパ面22dに比較して当接側テーパ面22eの幅を小さくすることは、上記最大傾斜状態における雄口金2と雌口金3との傾斜角の拡大を抑制し、保持部40を係合側テーパ面22dにかけやすくすることにも寄与する。
フランジ部31は、周縁31cに向かうに従って当接面31aに近付くように係合面31bの周囲に形成された係合側テーパ面31dを更に有していてもよい。フランジ部31の厚さ方向における係合側テーパ面31dの幅は、フランジ部22の厚さ方向における係合側テーパ面22dの幅に比べて小さいことが好ましく、フランジ部31の張り出し方向における係合側テーパ面31dの幅は、フランジ部22の張り出し方向における係合側テーパ面22dの幅に比べて小さいことが好ましい。具体的には、フランジ部31の厚さ方向における係合側テーパ面31dの幅を、上記幅W1に対して0.7倍以下とするのが好ましく、0.5倍以下とするのが更に好ましく、0.3倍以下とするのが特に好ましい。また、フランジ部31の張り出し方向における係合側テーパ面31dの幅を、上記幅W2に対して0.7倍以下とするのが好ましく、0.5倍以下とするのが更に好ましく、0.3倍以下とするのが特に好ましい。
この場合、係合側テーパ面22dの幅を係合側テーパ面31dの幅より大きくすることで、保持部40をより確実に係合面22b側に導き、ファスナー4をより確実に弾性復帰させることができる。また、フランジ部31の張り出し方向における係合側テーパ面31dの幅を、フランジ部22の張り出し方向における係合側テーパ面22dの幅に比べて小さくすることで、係合側テーパ面31dを広くできる。このため、雄口金2の差し込み中に保持部40同士の間隔が拡大した状態においても、保持部40が係合側テーパ面31dから外れ難くなる。従って、フランジ部22,31の両方の係合面22b,31bに、保持部40をより確実にかけることができる。
フランジ部31は、周縁31cに向かうに従って係合面31bに近付くように当接面31aの周囲に形成された当接側テーパ面31eを更に有していてもよい。フランジ部31の厚さ方向における当接側テーパ面31eの幅は、フランジ部22の厚さ方向における係合側テーパ面22dの幅に比べて小さいことが好ましく、フランジ部31の張り出し方向における当接側テーパ面31eの幅は、フランジ部22の張り出し方向における係合側テーパ面22dの幅に比べて小さいことが好ましい。具体的には、フランジ部31の厚さ方向における当接側テーパ面31eの幅を、上記幅W1に対して0.7倍以下とするのが好ましく、0.5倍以下とするのが更に好ましく、0.3倍以下とするのが特に好ましい。また、フランジ部31の張り出し方向における当接側テーパ面31eの幅を、上記幅W2に対して0.7倍以下とするのが好ましく、0.5倍以下とするのが更に好ましく、0.3倍以下とするのが特に好ましい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、フランジ部22が雌口金3側に設けられ、フランジ部31〜33、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6が雄口金2側に設けられ、ファスナー4が雄口金2側に保持されてもよい。この場合、ファスナー4の膨出部43は下方に向けられ、フランジ部22を下方から保持部40同士の間に案内する。
また、雄口金2と雌口金3とを分離した状態において、ファスナー4を雄口金2及び雌口金3のいずれか一方側に保持する構成は必須ではない。すなわち、フランジ部32,33、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6は必須ではない。フランジ部32,33、ファスナーガイド5及びファスナーカバー6を有しない構成において、ファスナー4は、例えば雄口金2を雌口金3に挿入した後に、雄口金2及び3の外周側からフランジ部22及びフランジ部31にかけられる。
上述した管接続構造が適用される水道用装置は、上述した水栓装置に限られず、他の様々な水道用装置に上述した管接続構造を適用可能である。他の水道用装置として、例えば、浴室用の水栓装置、庭用の散水装置及びシャワートイレ等が挙げられる。
1…管接続構造、2…雄口金(第1継手部)、3…雌口金(第2継手部)、4…ファスナー、22…フランジ部(第1フランジ部)、22a,31a…当接面、22b,31b…係合面、22c,31c…周縁、22d,31d…係合側テーパ面、22e…当接側テーパ面、31…フランジ部(第2フランジ部)、32…フランジ部(規制部)、40…保持部、40a…内面、40b…曲面、42…開口、42a…縁面、43…膨出部(案内部)、100…水栓装置(水道用装置)、112A,112B…導入管、131A,131B…配管、CL1,CL2…中心軸、W1,W2…幅、θ…傾斜角。

Claims (9)

  1. 2本の管を接続する構造であって、
    一方の前記管の端部に設けられた管状の第1継手部と、
    他方の前記管の端部に設けられ、前記第1継手部に嵌合する管状の第2継手部と、
    前記第1継手部の外周面から張り出すように設けられた第1フランジ部と、
    互いに対向する一対の保持部を有し、拡開変形して前記保持部同士の間に前記第1フランジ部を受け入れ、弾性復帰して前記第1フランジ部に両方の前記保持部を係合させることで、前記第1フランジ部を前記第2継手部側に保持するファスナーと、を備え、
    前記第1フランジ部は、
    前記第1継手部の中心軸に直交して前記第2継手部側に面する当接面と、
    前記第1継手部の中心軸に直交して前記第2継手部の逆側に面する係合面と、
    前記第1フランジ部の周縁に向かうに従って前記当接面に近付くように前記係合面の周囲に形成された係合側テーパ面とを有し、
    前記第1フランジ部の厚さ方向における前記係合側テーパ面の幅は、前記第1継手部と前記第2継手部とが相対的に傾いて嵌合し、一方の前記保持部側で前記第1フランジ部が前記第2継手部に当接し、他方の前記保持部側で前記第1フランジ部が前記第2継手部から最も離間した状態において、他方の前記保持部が前記係合側テーパ面にかかるように設定され、
    前記第1フランジ部の張り出し方向における前記係合側テーパ面の幅は、前記ファスナーが弾性復帰した状態において、両方の前記保持部が前記係合面にかかるように設定されている、管接続構造。
  2. 前記第1フランジ部は、前記第1フランジ部の周縁に向かうに従って前記係合面に近付くように前記当接面の周囲に形成された当接側テーパ面を更に有し、
    前記第1フランジ部の前記厚さ方向及び前記張り出し方向のいずれにおいても、前記係合側テーパ面の幅は、前記当接側テーパ面の幅に比べ大きい、請求項1記載の管接続構造。
  3. 前記第2継手部の周面から張り出すように設けられた第2フランジ部を更に備え、
    前記第2フランジ部は、
    前記第2継手部の中心軸に直交して前記第1継手部側に面する当接面と、
    前記第2継手部の中心軸に直交して前記第1継手部の逆側に面する係合面とを有し、
    前記保持部は開口を有し、前記ファスナーが弾性復帰した状態で当該開口に前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部を共に受け入れることで、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部の両方の前記係合面にかかる、請求項1又は2記載の管接続構造。
  4. 前記第2継手部に取り付けられた前記ファスナーの移動を規制するように、前記第2継手部に設けられた規制部を更に備え、
    前記保持部は、前記ファスナーが前記第2継手部に取り付けられた状態で、前記第1フランジ部を前記保持部同士の間に案内する案内部を更に有する、請求項3記載の管接続構造。
  5. 前記第2フランジ部の前記係合面は、前記第2フランジ部の周縁に到達している、請求項4記載の管接続構造。
  6. 前記第2フランジ部は、前記第2フランジ部の周縁に向かうに従って前記当接面に近付くように前記係合面の周囲に形成された係合側テーパ面を更に有し、
    前記第2フランジ部の厚さ方向における前記第2フランジ部の前記係合側テーパ面の幅は、前記第1フランジ部の前記厚さ方向における前記第1フランジ部の前記係合側テーパ面の幅に比べて小さく、
    前記第2フランジ部の張り出し方向における前記第2フランジ部の前記係合側テーパ面の幅は、前記第1フランジ部の前記張り出し方向における前記第1フランジ部の前記係合側テーパ面の幅に比べて小さい、請求項4記載の管接続構造。
  7. 前記第1フランジ部の前記係合側テーパ面は、前記第1フランジ部の前記係合面に対して25〜50°の角度で傾斜する、請求項1〜6のいずれか一項記載の管接続構造。
  8. 前記保持部において、もう一方の前記保持部に対向する内面と、前記第1フランジ部の前記係合面にかかる縁面との間には、前記縁面側に向かうに従って前記もう一方の保持部から離れるように曲面が形成されている、請求項1〜7のいずれか一項記載の管接続構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項記載の管接続構造を備える水道用装置。
JP2013212110A 2013-10-09 2013-10-09 管接続構造及び水道用装置 Active JP5712265B2 (ja)

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JPH10220668A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Yanmar Sangyo Kk 小口径管継手
JP4335401B2 (ja) * 2000-03-06 2009-09-30 株式会社Inax 迅速管継手

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