JP2015075153A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】締付ナットに付与する締付トルクを小さくできる管継手を提供する。
【解決手段】継手本体2と、締付ナット4と、フェルール部3と、締付スリーブ5とを備え、フェルール部3の先端側の内周面3cに、接続配管の外周面に尖端10が圧接される環状のシール用爪部11を備え、接続配管8をフェルール部3に挿し込んだ状態で、接続配管8の外周面8aとフェルール部3の内周面3cとの間にシール用爪部11の径方向高さに略相当する径方向幅の隙間が生じるよう、フェルール部3の内周面3cの径が接続配管8の外周面8aの径よりも大きく、フェルール部3の外周面3aは受口部側を大径とするよう傾斜し、締付スリーブ5の内周面5aは受口部側を大径とするよう傾斜されるとともに、フェルール部3の外周面3aの先端側に当接する面であり、フェルール部3の外周面3aの軸心6に対する角度に比べ締付スリーブの5内周面5aの傾斜角度のほうが大きい管継手。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷熱空調機の金属製熱媒配管等の接続配管の接続に用いられる管継手に関する。
従来この種の管継手として、下記特許文献1に記載の技術が提案されている。特許文献1に記載の管継手は、冷熱空調機の金属製熱媒配管等の接続配管が挿し込まれる受口部を有する環状の継手本体と、受口部の外周面に形成された雄ねじにねじ込まれる締付ナットと、継手本体の受口部の先端側に軸方向に延長して一体的に形成された環状のフェルール部(「食い込み式スリーブ」とも称する)を備えている。
締付ナットにおいて、接続配管に外嵌する内周面には、締付ナットをねじ込むことでフェルール部を縮径させるための押圧部が形成されている。この場合、押圧部は、フェルール部の先端部側を入り込ませる環状の凹部である。凹部の径方向の厚みは、フェルール部の径方向の厚みに比べて薄く形成されている。また、フェルール部の内径は、接続配管の外径と略等しく形成されている。
上記構成の管継手では、接続配管をフェルール部、受口部に亘るように挿し込み、締付ナットを受口部にねじ込むと、フェルール部の先端部側が凹部に圧入され、フェルール部の外周面が凹部の周面によって押圧されてフェルール部が縮径され、接続配管の外周面がフェルール部の内周面によって押圧されて接続配管が縮径され、フェルール部が接続配管の外周部に食い込んで、接続配管の受口部への嵌合部分がシールされる。
特開2003−74769号公報
上記従来の管継手では、フェルール部の外周面を凹部の周面によって押圧し、接続配管の外周面をフェルール部の内周面によって押圧することで、フェルール部を接続配管の外周部に食い込ませて、接続配管の受口部への嵌合部分をシールする。このように、径方向で重なる面どうしの接触によって、フェルール部を接続配管の外周部に食い込ませるには、締付ナットに付与する相応の締付トルクを大きくしなければならない。
そこで本発明は上記課題に鑑み、締付ナットに付与する締付トルクを従来に比べて小さくできる管継手の提供を目的とする。
本発明の管継手は、金属製の接続配管が挿し込まれる受口部を有した環状の継手本体と、受口部の外周面に形成された雄ねじにねじ込まれる締付ナットと、受口部に、軸心方向に沿うよう延長して受口部に一体的に形成された環状のフェルール部と、締付ナットおよびフェルール部の間に配置されて、締付ナットの軸心方向へのねじ込みとともに移動する環状の締付スリーブとを備え、フェルール部の先端側の内周面に、接続配管の外周面に尖端が圧接される環状のシール用爪部を備え、接続配管をフェルール部に挿し込んだ状態で、接続配管の外周面とフェルール部の内周面との間に、シール用爪部の径方向高さに略相当する径方向幅の隙間が生じるよう、フェルール部の内周面の径が接続配管の外周面の径よりも大きく設定され、フェルール部の外周面は、軸心に略平行に形成されるか、または受口部側を大径とするよう傾斜しており、締付スリーブの内周面は受口部側を大径とするよう傾斜されるとともに、フェルール部の外周面の先端側に当接する面であり、フェルール部の外周面の軸心に対する角度に比べて、締付スリーブの内周面の傾斜角度のほうが大きく設定されていることを特徴としている。
上記構成では、締付スリーブの内周面は、受口部側を大径とするよう傾斜されるとともにフェルール部の外周面の先端側に当接する面であり、フェルール部の外周面の軸心に対する角度に比べて、締付スリーブの内周面の傾斜角度のほうが大きく設定されているから、締付スリーブの内周面に対して、フェルール部の外周面の先端側が周方向に亘る線的接触をしており、また、フェルール部の内周面と接続配管の外周面との間にシール用爪部の径方向高さに略相当する径方向幅の隙間を設けるようにしていることで、フェルール部は接続配管に接触していないから、締付ナットを軸心方向に移動させるよう受口部にねじ込んで締付スリーブを移動させた際に、フェルール部が径方向内方に容易に押圧され、これによってシール用爪部が接続配管の外周面に食い込んで接続配管の受口部への嵌合部分がシールされ、さらに、フェルール部は受口部に一体的に形成されているから、締付スリーブを軸心方向に移動させてもフェルール部は軸心方向に移動せず、したがって、シール用爪部が接続配管の外周面に食い込んだ状態では、シール用爪部は軸心方向にはほとんど移動することがない。
本発明の管継手では、シール用爪部は、軸心方向に離間して二つ設けられ、二つのシール用爪部の径方向高さは略同一に形成された構成を採用することができる。この構成のように、シール用爪部を軸心方向に離間して二つ設けることで、接続配管における受口部への嵌合部分が二箇所でシールされ、シール性が向上する。
本発明の管継手では、シール用爪部の尖端の角度が60°〜120°に設定された構成を採用できる。この構成によれば、シール用爪部が接続配管に食い込んだ際に、シール用爪部の尖端が潰れにくく、シール性が確保される。
本発明の管継手では、フェルール部の外周面の傾斜角度は5°以下に設定され、締付スリーブの内周面の傾斜角度は8°〜20°の範囲に設定された構成を採用できる。
フェルール部の外周面の傾斜角度が5°を超えると、フェルール部の外周面が大傾斜となり、フェルール部の軸心に沿う長さが短くなる場合が生じる。そうなると、その分だけ締付ナットを長く形成しなければならない場合が発生するから、コストが嵩むことが考えられる。
締付スリーブの内周面の傾斜角度が8°より小さいと、フェルール部の、軸心に沿う長さが同じであれば、シール用爪部における所定の食い込み量を得るためには、その分だけ締付スリーブの、軸心に沿う長さを長くする必要があり、そうなると製造コストが嵩む。逆に、傾斜角度が20°を超えると、フェルール部の外周面の傾斜角度との差が大きくなりすぎて、その分だけ大きな締付トルクを必要とし、継手作業が効率的でなくなることが考えられる。
本発明の管継手では、締付スリーブの内周面は、受口部側を大径とするよう傾斜されるとともにフェルール部の外周面の先端側に当接する面であり、フェルール部の外周面の軸心に対する角度に比べて、締付スリーブの内周面の傾斜角度のほうが大きく設定されているから、締付スリーブの内周面に対して、フェルール部の外周面の先端側が周方向に亘る線的接触をしており、また、フェルール部の内周面と接続配管の外周面との間にシール用爪部の径方向高さに略相当する径方向幅の隙間を設けるようにしていることで、フェルール部は接続配管に接触していないから、締付ナットを軸心方向に移動させるよう受口部にねじ込んで締付スリーブを移動させた際に、フェルール部が径方向内方に容易に押圧され、これによってシール用爪部が接続配管の外周面に食い込んで接続配管の受口部への嵌合部分がシールされ、さらに、フェルール部は受口部に一体的に形成されているから、締付スリーブを軸心方向に移動させてもフェルール部は軸心方向に移動せず、したがって、シール用爪部が接続配管の外周面に食い込んだ状態では、シール用爪部は軸心方向にはほとんど移動することがないことから、締付ナットに付与する締付トルクを従来に比べて小さくできる。
本発明の一実施形態に係る管継手の、締付け前の半断面図である。 同締付け後の半断面図である。 同フェルール部と締付スリーブの拡大断面図である。 同継手本体の単体図で、(a)は軸心方向からの図、(b)は半断面図である。 同締付スリーブの単体図で、(a)は軸心方向からの図、(b)は半断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る管継手を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の管継手は、冷熱空調機の金属製熱媒配管等の接続配管どうしを接続するのに用いられ、火無し継手とも称される。図1および図2に示すように、管継手1は、継手本体(「インナー」とも称される)2と、フェルール部3と、締付ナット4と、締付スリーブ5とを備える。
図4(a),(b)に示すように、継手本体2の全体は環状に形成され、軸心6方向中心部に、スパナ等の工具が掛けられる多角形の工具掛部7が張り出して形成されている。継手本体2の軸心6方向中心部に対する外方両側には、繋ぎあう金属製の接続配管8の先端側が挿し込まれる受口部9が形成されている。各受口部9の外径は、工具掛部7に比べて小径に形成されている。各受口部9の外周面には、雄ねじ9bが形成されている。
各フェルール部3は、環状に形成され、それぞれ受口部9の先端側に軸心6に沿うよう延長して、受口部9に一体的に形成されている。フェルール部3の外径は、受口部9の外径に比べて小さく設定されている。具体的には、受口部9の外周面と、フェルール部3の外周面3aとは、径方向に沿う環状の段付面3bを介して連続して形成されている。
フェルール部3の外周面3aは、受口部9側を大径とするよう傾斜した傾斜面とされている。フェルール部3の内周面3cは、受口部9の内周面に比べて大径に設定されている。フェルール部3の内周面3cは、軸心6に平行な円筒面である。図4に示すように、受口部9の内径とフェルール部3の内径とは、径方向寸法δhの内径差を有する。フェルール部3の先端面(継手本体2の軸心6方向中心部から離れる端面)3dは、軸心6に直交する径方向に沿う面である。
フェルール部3の外周面3aの、軸心6に沿う水平面に対する傾斜角度θXは、0<θX≦5°とされている。フェルール部3の外周面3aは長手方向(軸心6に沿う方向)略全域に亘って傾斜している。
図3および図4に示すように、フェルール部3は、継手本体2の軸心6方向中心部から両側に離れる端部側の内周面3cに、接続配管8の外周面8aに圧接される尖端部10を備えた環状のシール用爪部11を一体的に備えている。二つのシール用爪部11は連続するよう配置され、一方のシール用爪部11は、フェルール部3の内周面3cの先端に形成され、他方のシール用爪部11は、一方のシール用爪部11に対し、軸心6方向内方に形成されている。すなわちシール用爪部11は、それぞれのフェルール部3に、軸心6方向に離間して一対で配置されている。
図4に示すように、二つのシール用爪部11の径方向高さは略同一に形成されている。具体的に、双方のシール用爪部11の基端であるフェルール部3の内周面3cから尖端部10の内径端辺までの距離は、径方向寸法δhに略等しく設定されている。シール用爪部11の断面形状は双方とも略三角形に形成され、尖端部10が形成する角度θ1は、ともに60°〜120°に設定されている。この尖端部10は、シール用爪部11における径方向内端部である。尖端部10の内径端辺は、環状の線状となっている。換言すれば、尖端部10は接続配管8の外周面8aに周方向に亘って線接触的に接触可能である。
シール用爪部11の断面形状である略三角形において、尖端部10である内径端辺(図4(a)の符号11cで示す環状の辺)に向けて傾斜する二辺は、軸心6方向に交差する径方向に対して反対方向に傾斜しており、二辺の傾斜角度θ2、θ3は異なっている。本実施形態では、軸心6方向外方の一辺11aの傾斜角度θ2は、軸心6方向内方の一辺11bの傾斜角度θ3に対して大きく設定されている。
このように、フェルール部3の内周面3cの径は、接続配管8の先端側をフェルール部3に挿し込んだ状態で、接続配管8の外周面8aとフェルール部3の内周面3cとの間に、シール用爪部11の径方向高さに略相当する径方向幅の隙間12が生じるよう、接続配管8の外周面3aの径よりも大きく設定されている。換言すれば、シール用爪部11によって隙間12が設けられるのではなく、接続配管8の先端側をフェルール部3に挿し込んだ状態で予め隙間12ができるように、フェルール部3の内周面3cの径が設定されている。
締付ナット4は環状に形成され、受口部9の外周面9aに形成された雄ねじ9bにねじ込まれるものである。締付ナット4には、その内周面に、受口部9の外周面に形成された雄ねじ9bに螺合する雌ねじ13が形成されている。雌ねじ13の軸心6方向外方に、締付スリーブ5を収容する環状の収容凹部14が形成されている。さらに、締付ナット4の軸心6方向外方に、接続配管8を挿入可能な配管挿入部15が形成されている。締付ナット4の先端面4aは、工具掛部7の一側端面7aに当接可能である。
図5(a)に示すように、締付スリーブ5は環状に形成され、締付ナット4およびフェルール部3の間に挟持されるよう配置され、締付ナット4の軸心6方向へのねじ込みとともに移動するよう構成されている。締付スリーブ5の、軸心6に沿う断面形状は、台形に形成されている。締付スリーブ5の内周面5aは、締付ナット4のねじ込みとともに移動しつつフェルール部3の外周面3aを内径側に押圧するものであって、受口部9側を大径とするよう傾斜している。
図3、図5(b)に示すように、締付スリーブ5の内周面5aの、軸心6を含む水平面に対する傾斜角度θYは、8°≦θY≦20°とされている。締付スリーブ5の内周面5aは、長手方向(軸心6に沿う方向)略全域に亘って傾斜している。このように、フェルール部3の外周面3aの傾斜角度θX(0<θX≦5°)に比べて、締付スリーブ5の内周面5aの傾斜角度θY(8°≦θY≦20°)が大きく設定されている。
締付スリーブ5の先端面(継手本体2の軸心6方向中心部から離れる端面)5b、および基端面5cは、軸心6に直交する径方向に沿う面である。先端面5bは、締付ナット4の収容凹部14の端面と当接して、該端面によって軸心6方向に押圧される面である。締付スリーブ5の基端面5cは、段付面3bに当接可能な面である。
上記構成の管継手1において、図1に示すように、接続配管8の先端側を、フェルール部3、受口部9に亘るように挿し込み、その後に、締付ナット4を、軸心6方向に移動させるよう受口部9にねじ込む。そうすると、収容凹部14に収容された締付スリーブ5の基端面5cが、締付ナット4の配管挿入部15に収容された状態で押圧され、締付スリーブ5が軸心6方向に移動する。
締付スリーブ5の内周面5aは、フェルール部3の外周面3aに対して傾斜している。このため、締付スリーブ5が軸心6方向に移動すると、締付スリーブ5の内周面5aに対して、フェルール部3の外周面3aにおける先端面側角部3eが線接触的に接触した状態(周方向に亘る線接触の状態)で、締付スリーブ5の内周面5aが隙間12の径方向幅を小さくするようフェルール部3の外周面3aを押圧する。これによって、フェルール部3が縮径される。但し、隙間12は完全には潰れずに、図2に示すように残留する。
このように、締付スリーブ5の内周面5aを、フェルール部3の外周面3aに対して傾斜させたことにより、その分だけ、締付ナット4に付与する締付トルクを小さくできる。なお、締付スリーブ5を締付ナット4と別体にしていることで、締付ナット4を回転させた際に、継手本体2が共回りする状態を抑制できる。
フェルール部3は、端部側の内周面3cに、接続配管8の外周面8aに圧接される尖端部10を備えた環状のシール用爪部11を一体的に備えている。上記のようにしてフェルール部3が縮径されると、シール用爪部11の尖端部10の内径端辺が接続配管8の外周面8aに押圧されて、隙間12が埋められるようにフェルール部3が撓むとともに、シール用爪部11の尖端部10が接続配管8の外周面8aに食い込み、接続配管8の受口部9への嵌合部分がシールされる。なお、締付ナット4は、その先端面4aを工具掛部7の一側端面7aに当接させるまで軸心6に沿って移動させる。
フェルール部3の内周面3cと接続配管8の外周面8aとの間には、シール用爪部11の径方向高さに略相当する径方向幅の隙間12を設けるようにしている。このため、フェルール部3の径方向の厚みを薄くさせられてフェルール部3をいっそう容易に縮径できる。
さらに、フェルール部3は受口部9(継手本体2)に一体的に形成されている。このため、締付スリーブ5が軸心6方向に移動しても、フェルール部3は軸心6方向に移動しない。したがって、シール用爪部11も軸心6方向には移動しない。つまり、シール用爪部11が接続配管8の径方向外方から外周面8aに食い込んだ状態で、シール用爪部11を軸心6方向に移動させなくてよい。そうなると、シール用爪部11は接続配管8の外周面8aから軸心6方向での抵抗を受けず、その分だけ、締付ナット4に付与する締付トルクを小さくできる。
本実施形態では、シール用爪部11の断面形状は双方とも略三角形に形成され、角度θ1=60°〜120°に設定することで、シール用爪部11が接続配管8の径方向外方から外周面8aに食い込んでも潰れにくいことが明らかになった。したがって、角度θ1=60°〜120°に設定することで、接続配管8の受口部9への嵌合部分を確実にシールすることができる。しかも本実施形態では、シール用爪部11は対で形成しているため、その分だけいっそう確実なシールが実現できる。
本実施形態では、フェルール部3の外周面3aの、軸心6に沿う水平面に対する傾斜角度θXは、0<θX≦5°としている。θXが5°を超えると、フェルール部3の外周面3aが大傾斜となり、フェルール部3の軸心6に沿う長さが短くなる場合が生じる。そうなると、その分だけ締付ナット4を長く形成しなければならない場合が発生するから、コストが嵩むことが考えられる。
本実施形態では、締付スリーブ5の内周面5aの、軸心6を含む水平面に対する傾斜角度θYは、8°≦θY≦20°としている。締付スリーブの内周面の傾斜角度が8°より小さいと、フェルール部3の、軸心6に沿う長さが同じであれば、シール用爪部11における所定の食い込み量を得るためには、その分だけ締付スリーブ5の、軸心6に沿う長さを長くする必要があり、そうなると製造コストが嵩む。逆に、傾斜角度θYが20°を超えると、フェルール部3の外周面3aの傾斜角度θXとの差が大きくなりすぎて、その分だけ大きな締付トルクを必要とし、継手作業が効率的でなくなることが考えられる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても同様である。例えば、上記実施形態では、フェルール部3の外周面3aの軸心6に沿う水平面に対する傾斜角度θXは、0<θX≦5°とした。しかしながら傾斜角度θX=0°(軸心6に沿う水平面)であってもよい。すなわち、0°≦θX≦5°であってもよい。この場合でも、上記実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
上記実施形態では、シール用爪部11は対で形成したが、これに限定されず、シール用爪部11は一個、あるいは締付トルクを過大にさせない条件下で、三個であってもよい。また、締付スリーブ5は、締付ナット4とは別体としたが、継手本体2の共回りが発生しないならば、締付スリーブ5は、締付ナット4と一体的に形成することも考えられる。
1…管継手、2…継手本体、3…フェルール部、3a…外周面、3c…内周面、3e…先端面側角部、4…締付ナット、4a…先端面、5…締付スリーブ、5a…内周面、5b…先端面、6…軸心、8…接続配管、8a…外周面、9…受口部、9a…外周面、10…尖端部、11…シール用爪部、12…隙間、δh…径方向寸法、θ1…尖端部の角度、θ2…傾斜角度、θ3…傾斜角度、θX…傾斜角度、θY…傾斜角度

Claims (4)

  1. 金属製の接続配管が挿し込まれる受口部を有した環状の継手本体と、受口部の外周面に形成された雄ねじにねじ込まれる締付ナットと、受口部に、軸心方向に沿うよう延長して受口部に一体的に形成された環状のフェルール部と、締付ナットおよびフェルール部の間に配置されて、締付ナットの軸心方向へのねじ込みとともに移動する環状の締付スリーブとを備え、
    フェルール部の先端側の内周面に、接続配管の外周面に尖端が圧接される環状のシール用爪部を備え、
    接続配管をフェルール部に挿し込んだ状態で、接続配管の外周面とフェルール部の内周面との間に、シール用爪部の径方向高さに略相当する径方向幅の隙間が生じるよう、フェルール部の内周面の径が接続配管の外周面の径よりも大きく設定され、
    フェルール部の外周面は、軸心に略平行に形成されるか、または受口部側を大径とするよう傾斜しており、
    締付スリーブの内周面は受口部側を大径とするよう傾斜されるとともに、フェルール部の外周面の先端側に当接する面であり、フェルール部の外周面の軸心に対する角度に比べて、締付スリーブの内周面の傾斜角度のほうが大きく設定されていることを特徴とする管継手。
  2. シール用爪部は、軸心方向に離間して二つ設けられ、二つのシール用爪部の径方向高さは略同一に形成されている請求項1記載の管継手。
  3. シール用爪部の尖端の角度が60°〜120°に設定されている請求項1または請求項2の何れか1項に記載の管継手。
  4. フェルール部の外周面の傾斜角度は5°以下に設定され、締付スリーブの内周面の傾斜角度は8°〜20°の範囲に設定されている請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の管継手。
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