JP2015075077A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Seiji Izuki
誠二 伊月
勲 高岸
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勲 高岸
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Abstract

【課題】デフレクタがポンプ本体に固定される際に破損されにくく、かつ、デフレクタの長寿命化を図ることが可能な燃料噴射ポンプを提供する。
【解決手段】ポンプ本体11に、加圧室17が形成されるバレル12が内装され、バレル12の外周面及びポンプ本体11の内周面により構成される燃料給排室11cと、加圧室及び燃料給排室11cを連通する燃料給排孔12dと、が形成され、燃料給排孔12dに対向するようにデフレクタ30の先端部が配置される、燃料噴射ポンプ1であって、デフレクタ30は、先端部32及び固定部31のうちの一方には軸部32aが形成され、他方には軸穴31bが形成され、軸部32aが軸穴31bに挿入されることで先端部32が固定部31に装着された構造を有し、先端部32と固定部31が特性の異なる材料で構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射ポンプに関する。
従来、デフレクタを具備する燃料噴射ポンプの技術は公知である(例えば、特許文献1)。
従来のデフレクタは、単一の材料を用いた一体構造に構成されており、硬性を高めるためにデフレクタ全体に焼入れが施されたものがあった。しかし、デフレクタにおけるポンプ本体に螺合される部分(固定部)にまで焼入れが施されたため、焼入れにより前記固定部の靭性が低下し、これにより、デフレクタの固定部がポンプ本体に螺合される際に、前記固定部が締め付け時の圧力により破損されるおそれがあった。
また、従来のデフレクタは、単一の材料を用いた一体構造に構成されており、その固定部に対しては、靭性を低下させないようにするために焼入れが施されず、その先端部に対しては、高速・高圧の燃料が衝突するので、硬性を高めるために部分焼入れが施されたものがあった。しかし、部分焼入れでは十分な硬度を得ることが困難であり、その結果、衝突する燃料に対する前記先端部の耐摩耗性が不十分となり、デフレクタの長寿命化を図ることが困難になるおそれがあった。
特開2000−179428号公報
本発明は、デフレクタがポンプ本体に固定される際に破損されにくく、かつ、デフレクタの長寿命化を図ることが可能な燃料噴射ポンプを提供する。
請求項1に記載の燃料噴射ポンプは、
ポンプ本体に、加圧室が形成されるバレルが内装され、
前記バレルの外周面及び前記ポンプ本体の内周面により構成される燃料給排室と、前記加圧室及び前記燃料給排室を連通する燃料給排孔と、が形成され、
前記燃料給排孔に対向するようにデフレクタの先端部が配置される、
燃料噴射ポンプであって、
前記デフレクタは、前記先端部及び前記ポンプ本体に固定される固定部のうちの一方には軸部が形成され、他方には軸穴が形成され、前記軸部が前記軸穴に挿入されることで前記先端部が前記固定部に装着された構造を有し、前記先端部と前記固定部が特性の異なる材料で構成される。
請求項2に記載の燃料噴射ポンプにおいては、
前記デフレクタは、前記先端部が固定部に固定される。
請求項3に記載の燃料噴射ポンプにおいては、
前記デフレクタは、前記軸部の外周側面に外周溝が形成され、前記軸穴の内周側面に内周溝が形成され、前記外周溝と前記内周溝が対向配置された状態で前記外周溝と前記内周溝に弾性部材が係合されることで、前記先端部が前記固定部に着脱可能に装着される。
請求項4に記載の燃料噴射ポンプにおいては、
前記デフレクタは、前記軸部の外周側面に外周溝が形成され、前記軸穴の内周側面に内周溝が形成され、前記外周溝と前記内周溝が対向配置された状態で前記外周溝と前記内周溝に止め輪が係合されることで、前記先端部が前記固定部に回動可能に装着される。
請求項5に記載の燃料噴射ポンプにおいては、
前記デフレクタは、前記軸穴の内周側面と、前記軸部の外周側面と、の間に軸受部材が介装されることで、前記先端部が前記固定部に対して回動可能に支持される。
本発明においては、デフレクタの固定部を靭性の高い炭素鋼等で構成することで、固定部の靭性を高めることが可能となる。その結果、デフレクタがポンプ本体に固定される際に破損されにくくなる。また、デフレクタの先端部を、軸受鋼、工具鋼、金型鋼、ハイス鋼、ダイス鋼等の鋼材に焼入れを施した硬性の高い材料で構成することで、先端部に衝突する燃料に対して、先端部の耐摩耗性を高めることが可能となる。これにより、デフレクタの長寿命化を図ることが可能となる。
燃料噴射ポンプの断面図。 (a)デフレクタの分解図、(b)デフレクタの一部断面図。 (a)デフレクタの第一変形例の分解図、(b)デフレクタの第一変形例の一部断面図。 (a)デフレクタの固定部から先端部が引き抜かれている状態を示す図、(b)デフレクタの固定部に新しい先端部が挿入されている状態を示す図、(c)デフレクタの固定部に新しい先端部が装着された状態を示す図。 (a)デフレクタの第二変形例の分解図、(b)デフレクタの第二変形例の一部断面図。 (a)デフレクタの変形例の分解図、(b)デフレクタの第三変形例の一部断面図。 (a)デフレクタの固定部から先端部が引き抜かれている状態を示す図、(b)デフレクタの固定部に新しい先端部が挿入されている状態を示す図、(c)デフレクタの固定部に新しい先端部が装着された状態を示す図。
以下では、燃料噴射ポンプ1について説明する。
燃料噴射ポンプ1は、図示しない低圧ポンプ(フィードポンプ)と連結され、低圧ポンプからの燃料を燃料噴射ポンプ1で加圧し図示しない燃料噴射ノズルへ供給してディーゼルエンジンの燃焼室へ噴射するものである。燃料噴射ポンプ1は、主にポンプ本体部10と、等圧弁部20とから構成される。
図1に示すように、ポンプ本体部10は、燃料噴射ポンプ1を構成する主な構造体である。ポンプ本体部10は、主にポンプ本体11と、バレル12と、デフレクタ30・30と、プランジャ14と、プランジャばね15と、タペット16と、図示しないカム等を具備する。
ポンプ本体11は、ポンプ本体部10を構成する主な構造体である。ポンプ本体11は、略円筒状に形成される。ポンプ本体11は、軸心部の一側(反吐出口21a側、図1下側)にプランジャばね15およびタペット16等を内装するプランジャばね室11aが一側端部を開放して形成され、軸心部の他側(吐出口21a側)にバレル12を保持するバレル保持孔11bがプランジャばね室11aと連通するとともに他側端部を開放して形成される。また、ポンプ本体11は、内周面であるバレル保持孔11bに円環状の燃料給排室11cが形成される。燃料給排室11cには低圧ポンプ(不図示)が接続されている。
バレル12は、プランジャ14を摺動自在に内装するものである。バレル12は、略円筒状で一側(反吐出口21a側、図1下側)をバレル保持孔11bに隙間なく挿入できる程度の外径に形成され、他側(吐出口21a側)端部にフランジを有する。バレル12は、バレル保持孔11bに挿入されフランジを介してポンプ本体11の他側端部にボルト等で固設され、外周部が燃料給排室11cの一部を構成する。バレル12は、軸心部にプランジャ14を内装するプランジャ孔12aが一側端部を開放して形成される。バレル12は、他側端面とプランジャ孔12aとがバレル燃料供給路12bによって連通され、他側端面のバレル燃料供給路12bを中心とする位置に等圧弁ばね室12cが形成される。また、バレル12は、燃料給排室11cとプランジャ孔12aとが連通するように燃料給排孔12d・12dが形成される。各燃料給排孔12dはプランジャ孔12aに向けて縮径するように形成される。
デフレクタ30は、排出される高速・高圧の燃料を衝突させるものであり、略円柱状に形成される。一対のデフレクタ30・30は、ポンプ本体11に螺合されている。各デフレクタ30は、その先端部32が燃料給排室11c内において各燃料給排孔12dと対向するように設けられている。デフレクタ30についての詳細な説明は後述する。
プランジャ14は、燃料を加圧するものである。プランジャ14は、略円柱状でプランジャ孔12aに隙間なく挿入でき、かつ摺動自在な程度の外径に形成され、バレル12に内装される。プランジャ14は、一側(反吐出口21a側、図1下側)端部にプランジャばね15が掛止され、他側(吐出口21a側、図1上側)端部とプランジャ孔12aとで加圧室17を形成する。プランジャ14は、燃料の噴射量を決定するリード14aが形成される。
プランジャばね15は、圧縮ばねでありプランジャ14を一側(反吐出口21a側、図1下側)に付勢するものである。プランジャばね15は、一側端部をプランジャばね受け15aを介してプランジャ14に掛止され、他側端部をプランジャばね受け15bを介してポンプ本体11に掛止される。プランジャばね15は、プランジャ14が最も一側に移動した位置においても、一側に付勢するように構成される。
タペット16は、図示しないカムからの付勢力をプランジャ14に伝えるものである。タペット16は、一側(反吐出口21a側、図1下側)端部を閉口した略円筒状でプランジャばね室11aに隙間なく挿入でき、かつ摺動自在な程度の外径に形成され、内径にプランジャ14に掛止されたプランジャばね15を内装している。また、タペット16は、プランジャばね15の付勢力によって図示しないカムに図示しないローラ等を介して当接している。図示しないカムは、図示しないディーゼルエンジンのクランク軸からの動力によって回動され、プランジャ14を往復運動させる。なお、タペット16の一側端部にローラを回動自在に支持する構成とすることも可能である。
等圧弁部20は、燃料の吐出および噴射終了後の燃料圧力を所定の値に維持するものである。等圧弁部20は、等圧弁本体21と、吐出弁22と、等圧弁23等を具備する。また、等圧弁部20は、高圧管継手24が接続される。
等圧弁本体21は、等圧弁部20を構成する主な構造体である。等圧弁本体21は、一側(反吐出口21a側)端面をバレル12の他側端面と密着させてボルト等で固設され、他側の中心位置に高圧管継手24を締結するための雌ねじ部21bが形成される。また、等圧弁本体21は、等圧弁ばね室12cと重複する位置に吐出弁ばね室21cが等圧弁ばね室12cの内径より大きい内径で形成され、雌ねじ部21bと吐出弁ばね室21cとが吐出口21aによって連通される。
吐出弁22は、吐出口21aから燃料を吐出するものである。吐出弁22は、吐出弁体22aおよび吐出弁ばね22bから構成される。吐出弁体22aは、略円筒状で吐出弁ばね室21cと吐出弁体22aとの間に高圧燃料が通過可能な隙間ができる程度の外径に形成され、吐出弁ばね室21cに内装される。吐出弁体22aは、一側(反吐出口21a側)端面をバレル12の他側端面に着座して、他側端面を吐出弁ばね室21cに内装される吐出弁ばね22bによって一側方向に付勢されている。また、吐出弁体22aは、一側端面の中心位置に等圧弁室22cが形成され、他側端面と等圧弁室22cとが等圧弁通路22dによって連通される。
等圧弁23は、等圧弁通路22dを開閉するものである。等圧弁23は、等圧弁体23aおよび等圧弁ばね23bから構成される。等圧弁体23aは、ボールと受部材で構成され、受部材は略円筒状で等圧弁室22cと等圧弁体23aとの間に燃料が通過可能な隙間が形成される程度の外径に形成され、等圧弁室22cに内装される。等圧弁体23aは、ボールを等圧弁室22cの他側(吐出口21a側)に着座して、一側(反吐出口21a側、図1下側)端面を受部材を介して等圧弁ばね室12cに内装される等圧弁ばね23bによって他側(吐出口21a側)に付勢されている。
高圧管継手24は、高圧燃料を図示しない燃料噴射ノズルへ供給するものである。高圧管継手24は、パイプ状部材の一側(吐出口21a側)に円柱状の雄ねじ部24aが形成される。高圧管継手24は、雄ねじ部24aの中心位置と他側(反吐出口21a側)端部とが高圧管燃料供給路24bで連通される。高圧管継手24は、雄ねじ部24aの端面と等圧弁本体21の他側端面とを密着させて、雄ねじ部24aが等圧弁本体21の雌ねじ部21bに脱着自在に螺合される。
以下では、燃料噴射ポンプ1の動作について説明する。
燃料噴射ポンプ1が燃料を吐出する場合、図示しないカムによってプランジャ14が他側方向(上方向)に移動されると、加圧室17およびバレル燃料供給路12b内の燃料は、プランジャ14が燃料給排孔12dを遮蔽する位置に到達するまで燃料給排孔12dから排出され、プランジャ14が燃料給排孔12dを遮蔽すると高圧に加圧される。この際、プランジャ14が燃料給排孔12dを遮蔽するまでに燃料給排孔12dから排出される燃料が、デフレクタ30の先端部32に衝突する。これにより、燃料給排孔12dから排出される燃料が整流されるので、キャビテーションの発生が抑制される。燃料圧力によって吐出弁体22aに加わる力が、吐出弁体22aを一側方向に付勢している吐出弁ばね22bの付勢力より大きくなると、吐出弁体22aが他側方向に移動して開弁する。その結果、高圧燃料は、吐出弁22を通過して吐出口21aから高圧管燃料供給路24bへ吐出される。
燃料噴射ポンプ1が燃料の吐出を停止する場合、図示しないカムによってプランジャ14が他側方向(上方向)にさらに移動されリード14aが燃料給排孔12dに到達すると、加圧室17内の高圧燃料は、リード14aを通じて燃料給排孔12dから排出される。この際、燃料給排孔12dから排出される燃料が、デフレクタ30の先端部32に衝突する。これにより、燃料給排孔12dから排出される燃料が整流されるので、キャビテーションの発生が抑制される。燃料圧力の放圧により吐出弁体22aに加わる力が、吐出弁体22aを一側方向に付勢している吐出弁ばね22bの付勢力より小さくなり、吐出弁体22aは吐出弁ばね22bの付勢力によって急激に閉弁する。その結果、高圧燃料は、吐出弁体22aを通過して吐出口21aから高圧管燃料供給路24bへ吐出されない。
以下では、デフレクタ30について詳細に説明する。
図1、図2(a)、及び図2(b)に示すように、デフレクタ30は、固定部31と、先端部32と、を有する。
固定部31と先端部32は、別体で構成される。
固定部31の外周側面には、ネジ溝31aが形成されている。固定部31は、ネジ溝31aを介してポンプ本体11に螺合(固定)されている。固定部31の先端側(燃料給排孔12d側)の端面には、軸穴31bが形成されている。
先端部32の一側には、軸部32aが形成されている。先端部32の軸部32aが、固定部31の軸穴31bに圧入、又は、冷やし嵌め等されており、これにより、先端部32が固定部31に一体的に固定されている。先端部32の他側32bは、先細りする形状を有しており、燃料給排孔12dに対向しており、燃料給排室11c側から燃料給排孔12dに向かって突出している。
固定部31と先端部32は、互いに特性の異なる材料で構成されている。固定部31は、例えば、靭性の高い炭素鋼で構成されている。これは、固定部31がポンプ本体11に螺合(固定)される際に、固定部31が締め付け時の圧力により破損されにくくなるようにするためである。先端部32は、軸受鋼、工具鋼、金型鋼、ハイス鋼、ダイス鋼等の鋼材に焼入れを施した硬性の高い材料で構成されている。これは、先端部32に衝突する燃料に対して、先端部32の耐摩耗性を高めるためである。
従って、固定部31に関しては、硬性(耐磨耗性)よりも靭性を高めることが優先され、先端部32に関しては、靭性よりも耐磨耗性を高めることが優先されるように構成されている。すなわち、デフレクタ30の固定部31は、先端部32よりも靭性が高く、デフレクタ30の先端部32は、固定部31よりも耐摩耗性が高くなるように構成される。
以上のように、デフレクタ30の固定部31と先端部32は、特性の異なる材料で構成されている。これにより、デフレクタ30の固定部31を靭性の高い炭素鋼等で構成することで、固定部31の靭性を高めることが可能となる。その結果、デフレクタ30がポンプ本体11に固定される際に破損されにくくなる。また、デフレクタ30の先端部32を、軸受鋼、工具鋼、金型鋼、ハイス鋼、ダイス鋼等の鋼材に焼入れを施した硬性の高い材料で構成することで、先端部32に衝突する燃料に対して、先端部32の耐摩耗性を高めることが可能となる。これにより、デフレクタ30の長寿命化を図ることが可能となる。
また、デフレクタ30の固定部31と先端部32が、別体で構成されるので、先端部32に対して焼入れを施す場合、部分焼入れによらずに、先端部32を固定部31とは独立させて、先端部32に対してのみ焼入れを施すことが可能である。これにより、先端部32の硬度をより高めることができ、衝突する燃料に対する先端部32の耐摩耗性をより高めることが可能となる。また、固定部31に対しては、靭性を低下させないようにするために焼入れを施さないように構成することが可能である。
また、デフレクタ30の先端部32の製造工程において、先端部32に熱処理を施す際に、硬性を高めることを優先すればよく、硬性と靭性のバランスに配慮する必要がないので、熱処理条件の選定の自由度を高めることが可能となる。
なお、固定部31の先端側には、軸穴31bに替えて軸部を形成して、先端部32の一側には、軸部32aに替えて軸穴を形成してもよい。この場合、固定部31の当該軸部は軸部32aに相当し、先端部32の当該軸穴は軸穴31bに相当する。従って、上述のデフレクタ30の構成によるときと同様の効果を奏するので詳細な説明は省略する。
以下では、デフレクタ30の第一変形例であるデフレクタ40について説明する。
図1、図3(a)、及び図3(b)に示すように、デフレクタ40は、固定部41と、先端部42と、装着機構43と、を有する。
固定部41と先端部42は、別体で構成される。
固定部41の外周側面には、ネジ溝41aが形成されている。固定部41は、ネジ溝41aを介してポンプ本体11に螺合(固定)されている。固定部41の先端側(燃料給排孔12d側)の端面には、軸穴41bが形成されている。
先端部42の一側には、軸部42aが形成されている。先端部42の軸部42aは、固定部41の軸穴41bに挿入可能に構成されている。先端部42の他側42bは、先細りする形状を有しており、燃料給排孔12dに対向しており、燃料給排室11c側から燃料給排孔12dに向かって突出している。
固定部41と先端部42は、互いに特性の異なる材料で構成されている。固定部41は前記固定部31と同様の材料で構成されており、先端部42は前記先端部32と同様の材料で構成されているので、詳細な説明は省略する。
装着機構43は、先端部42を固定部41に着脱可能に装着させるための機構である。装着機構43は、内周溝43aと、外周溝43bと、Oリング43cと、を有している。内周溝43aは、固定部41の軸穴41bの内周側面に、軸穴41bの周方向に延びる環形状に形成されている。外周溝43bは、先端部42の軸部42aの外周側面に、軸部42aの周方向に延びる環形状に形成されている。デフレクタ40は、先端部42の軸部42aが、固定部41の軸穴41b内に挿入されており、軸部42aの外周溝43bと、軸穴41bの内周溝43aと、が対向するように構成されている。内周溝43aと外周溝43bには、Oリング43cが係合している。Oリング43cは、弾性部材である。Oリング43cは、弾性力により内周溝43aと外周溝43bに係合することで、先端部42が固定部41から抜け落ちることを抑止している。
以下では、先端部42が交換されるときの手順について説明する。
図4(a)〜図4(c)に示すように、先端部42が固定部41に装着された状態で、先端部42が引っ張られる。これにより、Oリング43cが弾性変形して、先端部42の軸部42aが固定部41の軸穴41bから引き抜かれる。そして、新しい先端部42’の軸部42a’が、固定部41の軸穴41b内に挿入される。これにより、軸部42a’に装着されたOリング43c’が弾性変形して、軸部42a’が軸穴41b内に進入していく。そして、Oリング43c’が軸穴41bの内周溝43aに係合することで、新しい先端部42’が固定部41に装着される。
以上のように構成することで、デフレクタ40の先端部42を固定部41から取り外して、先端部42だけを交換することが可能となる。これにより、デフレクタ40の先端部42が摩耗、破損等したために、先端部42の交換を行う場合に、固定部41まで交換する必要がなく、メンテナンスコストを低減させることが可能となる。
なお、固定部41の先端側には、軸穴41bに替えて軸部を形成して、先端部42の一側には、軸部42aに替えて軸穴を形成してもよい。この場合、固定部41の当該軸部は軸部42aに相当し、先端部42の当該軸穴は軸穴41bに相当し、装着機構43もこれに合わせるように構成される。従って、上述のデフレクタ40の構成によるときと同様の効果を奏するので詳細な説明は省略する。
以下では、デフレクタ30の第二変形例であるデフレクタ50について説明する。
図1、図5(a)、及び図5(b)に示すように、デフレクタ50は、固定部51と、先端部52と、装着機構53と、を有する。
固定部51と先端部52は、別体で構成される。
固定部51の外周側面には、ネジ溝51aが形成されている。固定部51は、ネジ溝51aを介してポンプ本体11に螺合(固定)されている。固定部51の先端側(燃料給排孔12d側)の端面には、軸穴51bが形成されている。
先端部52の一側には、軸部52aが形成されている。先端部52の軸部52aは、固定部51の軸穴51bに挿入可能に構成されている。先端部52の他側52bは、先細りする形状を有しており、燃料給排孔12dに対向しており、燃料給排室11c側から燃料給排孔12dに向かって突出している。
固定部51と先端部52は、互いに特性の異なる材料で構成されている。固定部51は前記固定部31と同様の材料で構成されており、先端部52は前記先端部32と同様の材料で構成されているので、詳細な説明は省略する。
装着機構53は、先端部52を固定部51に回動可能に装着させるための機構である。装着機構53は、内周溝53aと、外周溝53bと、止め輪53cと、を有している。内周溝53aは、固定部51の軸穴51bの内周側面に、軸穴51bの周方向に延びる環形状に形成されている。外周溝53bは、先端部52の軸部52aの外周側面に、軸部52aの周方向に延びる環形状に形成されている。デフレクタ50は、先端部52の軸部52aが、固定部51の軸穴51b内に挿入されており、軸部52aの外周溝53bと、軸穴51bの内周溝53aと、が対向した状態になっている。内周溝53aと外周溝53bには、止め輪53cが係合している。止め輪53cは、内周溝53aと外周溝53bに係合することで、先端部52の軸α方向の移動を規制して、先端部52が固定部51から抜け落ちることを抑止している。
止め輪53cは、広がる方向(拡径する方向)に不勢力を発生しており、これにより、止め輪53cの内周と、外周溝53bの外周との間には隙間が存在している。これにより、デフレクタ50の先端部52は、固定部51に対して先端部52の軸α回りに回動可能な状態となっている。
以上のように構成することで、デフレクタ50の先端部52の回動により、燃料が先端部52の同一箇所に衝突し続けることを抑制でき、先端部52の摩耗部位を分散させることが可能となる。これにより、デフレクタ50の先端部52の長寿命化を図ることが可能となる。
なお、固定部51の先端側には、軸穴51bに替えて軸部を形成して、先端部52の一側には、軸部52aに替えて軸穴を形成してもよい。この場合、固定部51の当該軸部は軸部52aに相当し、先端部52の当該軸穴は軸穴51bに相当し、装着機構53もこれに合わせるように構成される。従って、上述のデフレクタ50の構成によるときと同様の効果を奏するので詳細な説明は省略する。
以下では、デフレクタ30の第三変形例であるデフレクタ60について説明する。
図1、図6(a)、及び図6(b)に示すように、デフレクタ60は、固定部61と、先端部62と、装着機構63と、を有する。
固定部61と先端部62は、別体で構成される。
固定部61の外周側面には、ネジ溝61aが形成されている。固定部61は、ネジ溝61aを介してポンプ本体11に螺合(固定)されている。固定部61の先端側(燃料給排孔12d側)の端面には、軸穴61bが形成されている。
先端部62の一側には、軸部62aが形成されている。先端部62の軸部62aは、固定部61の軸穴61bに挿入可能に構成されている。先端部62の他側62bは、先細りする形状を有しており、燃料給排孔12dに対向しており、燃料給排室11c側から燃料給排孔12dに向かって突出している。
固定部61と先端部62は、互いに特性の異なる材料で構成されている。固定部61は前記固定部31と同様の材料で構成されており、先端部62は前記先端部32と同様の材料で構成されているので、詳細な説明は省略する。
装着機構63は、先端部62を固定部61に回転可能、かつ、着脱可能に装着させるための機構である。装着機構63は、軸受部材(ニードルベアリング)63aと、外周溝63bと、Oリング63cと、を有している。ニードルベアリング63aは、固定部61の軸穴61bの内周側面と、軸部62aの先端部62の外周側面と、の間に介装されている。ニードルベアリング63aは、固定部61の軸穴61bの内周側面に着脱可能に装着されている。ニードルベアリング63aには、先端部62の軸部62aが挿通されている。先端部62は、ニードルベアリング63aによって先端部62の軸β回りに回動可能に支持されている。軸部62aの先端部62の外周側面には、外周溝63bが形成されている。外周溝63bは、軸部62aの周方向に延びる環形状を有しており、ニードルベアリング63aの後部(軸穴61bの奥側)に配置されている。外周溝63bには、Oリング63cが係合している。Oリング63cは、その外径がニードルベアリング63aの内径よりも大きくなるように構成されており、先端部62がニードルベアリング63aから抜け落ちることを抑止している。
以下では、先端部62が交換されるときの手順について説明する。
図7(a)〜図7(c)に示すように、先端部62が固定部61に装着された状態で、ニードルベアリング63aが固定部61の軸穴61bから外される。そして、先端部62の軸部62aがニードルベアリング63aと共に固定部61の軸穴61bから引き抜かれる。そして、新しい先端部62’がニードルベアリング63aに装着される。そして、新しい先端部62’がニードルベアリング63aと共に、固定部61の軸穴61bに挿入されて装着される。
以上のように構成することで、デフレクタ60の先端部62を固定部61から取り外して、先端部62だけを交換することが可能となる。これにより、デフレクタ60の先端部62が摩耗、破損等したために、先端部62の交換を行う場合に、固定部61まで交換する必要がなく、メンテナンスコストを低減させることが可能となる。
また、デフレクタ60の先端部62がニードルベアリング63aにより回動可能に支持されているので、先端部62の回動により、燃料が先端部62の同一箇所に衝突し続けることを抑制でき、先端部62の摩耗部位を分散させることが可能となる。これにより、デフレクタ60の先端部62の長寿命化を図ることが可能となる。
なお、固定部61の先端側には、軸穴61bに替えて軸部を形成して、先端部62の一側には、軸部62aに替えて軸穴を形成してもよい。この場合、固定部61の当該軸部は軸部62aに相当し、先端部62の当該軸穴は軸穴61bに相当し、装着機構63もこれに合わせるように構成される。従って、上述のデフレクタ60の構成によるときと同様の効果を奏するので詳細な説明は省略する。
1 燃料噴射ポンプ
11 ポンプ本体
11c 燃料給排室
12 バレル
12d 燃料給排孔
14 プランジャ
17 加圧室
30・40・50・60 デフレクタ
31・41・51・61 固定部
31b・41b・51b・61b 軸穴
32・42・52・62 先端部
32a・42a・52a・62a 軸部

Claims (5)

  1. ポンプ本体に、加圧室が形成されるバレルが内装され、
    前記バレルの外周面及び前記ポンプ本体の内周面により構成される燃料給排室と、前記加圧室及び前記燃料給排室を連通する燃料給排孔と、が形成され、
    前記燃料給排孔に対向するようにデフレクタの先端部が配置される、
    燃料噴射ポンプであって、
    前記デフレクタは、前記先端部及び前記ポンプ本体に固定される固定部のうちの一方には軸部が形成され、他方には軸穴が形成され、前記軸部が前記軸穴に挿入されることで前記先端部が前記固定部に装着された構造を有し、前記先端部と前記固定部が特性の異なる材料で構成される、
    燃料噴射ポンプ。
  2. 前記デフレクタは、前記先端部が前記固定部に固定されることを特徴とする、
    請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 前記デフレクタは、前記軸部の外周側面に外周溝が形成され、前記軸穴の内周側面に内周溝が形成され、前記外周溝と前記内周溝が対向配置された状態で前記外周溝と前記内周溝に弾性部材が係合されることで、前記先端部が前記固定部に着脱可能に装着される、
    請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  4. 前記デフレクタは、前記軸部の外周側面に外周溝が形成され、前記軸穴の内周側面に内周溝が形成され、前記外周溝と前記内周溝が対向配置された状態で前記外周溝と前記内周溝に止め輪が係合されることで、前記先端部が前記固定部に回動可能に装着される、
    請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  5. 前記デフレクタは、前記軸穴の内周側面と、前記軸部の外周側面と、の間に軸受部材が介装されることで、前記先端部が前記固定部に対して回動可能に支持される、
    請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
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