JP2015074360A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】氷上での制動性能と、氷上での旋回性能と、排水性能とをバランス良く改善した空気入りタイヤを提供する。【解決手段】外輪郭が4つの線分からなる複数の小ブロックSBがタイヤ幅方向に湾曲して配置されて中ブロックMBが形成されている。中ブロックMBがタイヤ周方向に複数段配置されて大ブロックBBが形成されている。大ブロックBBは、周方向主溝14を挟んだタイヤ幅方向各側で、周方向主溝14に隣接してタイヤ周方向に複数形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、氷上での制動性能等を改善した空気入りタイヤに関する。
従来、スタッドレスタイヤについて、氷上性能(制動性能及び駆動性能)を改善した技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された空気入りタイヤは、複数のブロックを格子状に密集配置させたトレッドパターンを有する。
国際公開第2010/032606号
一般に、溝によって区画形成されるブロックの形状に異方性を与えた場合には、特定の方向の外力に対する抗力のみが大きくなり、タイヤ性能のうち、特定の性能が改善される傾向にある。例えば、ブロックの形状にタイヤ周方向において異方性を与えることで、タイヤ周方向の外力に対する抗力を大きくした場合には、氷上での制動性能が改善される。一方、ブロックの形状にタイヤ幅方向において異方性を与えることで、タイヤ幅方向の外力に対する抗力を大きくした場合には、氷上での旋回性能が改善される。
また、ブロックを区画形成する溝の形状に異方性を与えた場合には、排水性能が改善される傾向にある。例えば、V字型のタイヤ幅方向溝を配設した場合には、この溝により区画形成されたブロックの最初に接地する側(踏み込み側)をV字の頂点とすることで、水を溝から効率的に排出して、排水性能を向上させることができる。
特許文献1に開示された空気入りタイヤについては、各ブロックの形状がいずれの方向においても異方性を有していない。このため、上記空気入りタイヤによっては、氷上での制動性能及び旋回性能、並びに排水性能がバランス良く発揮されるか不明である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、特に、氷上での制動性能と、氷上での旋回性能と、排水性能とをバランス良く改善した、空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、周方向主溝が設けられた空気入りタイヤである。外輪郭が4つの線分からなる複数の小ブロックがタイヤ幅方向に湾曲して配置されて、中ブロックが形成されている。上記中ブロックがタイヤ周方向に複数段配置されて、大ブロックが形成されている。上記大ブロックは、上記周方向主溝を挟んだタイヤ幅方向各側で、上記周方向主溝に隣接してタイヤ周方向に複数形成されている。
本発明に係る空気入りタイヤでは、所定形状の小ブロックの複数から構成される大ブロックの形状について改良を加えている。その結果、本発明に係る空気入りタイヤによれば、特に、氷上での制動性能と、氷上での旋回性能と、排水性能とがバランス良く改善される。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。 図2は、図1に示すトレッド部の丸囲み部分Xを拡大して示す平面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。 図4は、従来の空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施の形態(以下に示す、基本形態及び付加的形態1から5)を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態は、本発明を限定するものではない。また、上記実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記実施の形態に含まれる各種形態は、当業者が自明の範囲内で任意に組み合わせることができる。
[基本形態]
以下に、本発明に係る空気入りタイヤについて、その基本形態を説明する。以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、上記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。さらに、タイヤ幅方向とは、上記回転軸と平行な方向をいう。加えて、タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤの回転軸に直交するとともに、空気入りタイヤのタイヤ幅の中心を通る平面である。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図(接地したタイヤを真上から見た図)である。図1に示す例は、回転方向が指定されていない空気入りタイヤの例であり、同図に示すタイヤ赤道面CL(上の各点)に対して紙面の左右でトレッドパターンが点対称となっている。なお、図1に示す例は、両接地端(図示せず)間のトレッドパターンを示している。
空気入りタイヤ1のトレッド部10は、ゴム材(トレッドゴム)からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が空気入りタイヤ1の輪郭となる。このトレッド部10の表面は、空気入りタイヤ1を装着する車両(図示せず)が走行した際に路面と接触する面であるトレッド表面12として形成されている。
トレッド表面12には、図1に示すように、タイヤ周方向に延在する周方向主溝14、タイヤ周方向に対して傾斜して湾曲する湾曲溝16、隣り合う湾曲溝16のそれぞれに連通する第1傾斜溝18、略タイヤ幅方向に延在して湾曲するラグ溝20、隣り合うラグ溝20間に形成された細ラグ溝22、及び隣り合う細ラグ溝22のそれぞれに連通する第2傾斜溝24がそれぞれ設けられている。これにより、複数の小ブロックSBが区画形成され、同図に示すトレッドパターンが形成されている。溝14から24の具体的構成は、以下のとおりである。
周方向主溝14は、タイヤ赤道面CLを幅方向中心線とし、タイヤ周方向に延在する主溝である。周方向主溝の溝幅(溝の延在方向に垂直な方向に測定した最大寸法、以下、溝幅については他の溝についても同様)は、4.0mm以上であり、溝深さ(溝がないとした場合における表面プロファイルラインからタイヤ径方向に測定した最大寸法、以下、溝深さについては他の溝についても同様)は、7.0mm以上である。
湾曲溝16は、周方向主溝14から延在するともに、タイヤ周方向に対して傾斜して湾曲する溝である。図1に示す例では、湾曲溝16の湾曲態様は、タイヤ赤道面CLよりも紙面の左側では上に凸となっており、紙面の右側では下に凸となっている。湾曲溝16の溝幅は、1.0mm以上3.0mm以下であり、溝深さは、3.0mm以上9.0mm以下である。
第1傾斜溝18は、隣り合う湾曲溝16のそれぞれに連通し、これら湾曲溝16への連通部における湾曲溝16の延在方向に対して略垂直に延在する溝である。また、各湾曲溝16の延在方向に垂直な方向の各側に延在する第1傾斜溝18同士は、湾曲溝16の延在方向においてオフセットして形成されている。傾斜溝18の溝幅は、1.0mm以上3.0mm以下であり、溝深さは、3.0mm以上9.0mm以下である。
ラグ溝20は、湾曲溝16からタイヤ幅方向外側に延在するとともに、タイヤ赤道面CLのタイヤ幅方向各側において、湾曲溝16とタイヤ周方向の同じ側に凸となって湾曲する溝である。ラグ溝20の溝幅は、3.0mm以上6.0mm以下であり、溝深さは、4.0mm以上12.0mm以下である。
細ラグ溝22は、隣り合うラグ溝20間に形成され、ラグ溝20と略平行に延在し、ラグ溝20に対して幅狭の溝である。ラグ溝20の溝幅は、1.0mm以上3.0mm以下であり、溝深さは、1.0mm以上9.0mm以下である。
第2傾斜溝24は、隣り合う細ラグ溝22のそれぞれに連通し、これら細ラグ溝22への連通部における細ラグ溝22の延在方向に対して略垂直に延在する溝である。また、各細ラグ溝22の延在方向に垂直な方向の各側に延在する第2傾斜溝24同士は、細ラグ溝22の延在方向においてオフセットして形成されている。第2傾斜溝24の溝幅は、1.0mm以上3.0mm以下であり、溝深さは、1.0mm以上9.0mm以下である。
以上のような前提の下、本実施の形態においては、図2(図1に示すトレッド部の丸囲み部分Xを拡大して示す平面図)に示すように、外輪郭が、4つの線分、即ち、湾曲溝16(161から167)のうちの隣り合う2つのいずれかと、周方向主溝14、第1傾斜溝18(181aから189b)、及びラグ溝201、202のうちの隣り合う2つのいずれかと、からなる4本の溝のそれぞれの片側縁部(線分)により、24個の小ブロックSBが区画形成されている。例えば、溝162、163、185a、186aの4本の溝のそれぞれの片側縁部(線分)により、小ブロックSB1が形成されている。
本実施の形態において、小ブロックSBは、外輪郭が4つの線分から構成されていれば、その形状は特に限定されない。即ち、4つの線分(換言すれば、4本の溝のそれぞれの片側縁部)は直線であっても曲線であってもよい。
次に、本実施の形態においては、複数の小ブロックSBがタイヤ幅方向に湾曲して配置されている。これにより、周方向主溝14と、湾曲溝161から167のうちの隣り合う2つのいずれかと、ラグ溝201、202のいずれかとにより、小ブロックSBが湾曲溝16に沿って湾曲して配置された、中ブロックMB1からMB6が形成されている。
ここで、複数の小ブロックSBがタイヤ幅方向に湾曲して配置されているとは、図2に示すように、例えば、2つの隣り合う湾曲溝163、164間においてタイヤ幅方向に並んだ小ブロックSB2、SB3、SB4が、湾曲溝163、164のそれぞれの片側の縁部に沿って湾曲した態様で配置されていることを意味する。このため、小ブロックSBを構成するエッジであって湾曲溝16と隣接するエッジ(湾曲溝16の縁部の一部)のそれぞれは、上述したとおり、他のエッジと同様に直線状でも曲線状でもよいが、同一の湾曲溝16に沿ったエッジを連続的にみた場合には、図2に示すようにタイヤ周方向のいずれかの側を凸とする湾曲形状となっている。
図2に示す例では、中ブロックMB1(MB4)は、湾曲溝161、162(164、165)間で、これらの溝に沿って区画形成された5つの小ブロックSBから構成される。中ブロックMB2(MB5)は、湾曲溝162、163(165、166)間で、これらの溝に沿って区画形成された4つの小ブロックSBから構成される。中ブロックMB3(MB6)は、湾曲溝163、164(166、167)間で、これらの溝に沿って区画形成された3つの小ブロックSBから構成される。
さらに、本実施の形態においては、図2に示すように、中ブロックMBがタイヤ周方向に複数段配置されて大ブロックBBが形成されている。具体的には、大ブロックBB1は、タイヤ周方向に配置された3つの中ブロックMB1、MB2、MB3から構成され、大ブロックBB2は、タイヤ周方向に配置された3つの中ブロックMB4、MB5、MB6から構成されている。
加えて、本実施の形態においては、図1に示すように、大ブロックBB(例えば、BB1、BB2、BB3、BB4)が、周方向主溝14を挟んだタイヤ幅方向各側で、周方向主溝14に隣接してタイヤ周方向に複数、同図に示す例では周方向の全周にわたって、形成されている。
(作用等)
本実施の形態に係る空気入りタイヤでは、図2に示すように、小ブロックSBがタイヤ幅方向に複数配置されて中ブロックMB(MB1からMB6)が形成され、さらに中ブロックMBがタイヤ周方向に3段配置されて大ブロックBB(BB1、BB2)が形成されている。
まず、中ブロックMB(MB1からMB6)を参照すると、その構成要素である小ブロックSBの湾曲溝16に沿ったエッジは、タイヤ幅方向内側の小ブロックSBほどタイヤ幅方向成分が大きく、タイヤ幅方向外側の小ブロックSBほどタイヤ周方向成分が大きい。一方、小ブロックSBの第1傾斜溝18(又は周方向主溝14、ラグ溝201、202)に沿ったエッジは、タイヤ幅方向内側の小ブロックSBほどタイヤ周方向成分が大きく、タイヤ幅方向外側の小ブロックSBほどタイヤ幅方向成分が大きい。
このため、図2に示す複数の小ブロックSBによって細分化されたトレッドパターンにおいては、タイヤ幅方向の全域にわたって、各小ブロックSBにタイヤ幅方向成分が十分に含まれる。例えば、中ブロックMB1(小ブロックSB5からSB9により構成される)を参照すると、タイヤ幅方向最内側の小ブロックSB5については、湾曲溝161、162に沿ったエッジがタイヤ幅方向成分を多く含む。また、タイヤ幅方向最外側の小ブロックSB6については、第1傾斜溝181a及びラグ溝201に沿ったエッジがタイヤ幅方向成分を多く含む。さらに、タイヤ幅方向中央部の小ブロックSB7については、湾曲溝161、162に沿ったエッジと第1傾斜溝182a、183aに沿ったエッジとがバランス良くタイヤ幅方向成分を含み、全体として十分なタイヤ幅方向成分を含む。なお、図2において、中ブロックMB2からMB6についても、上述した中ブロックMB1と同様である。
よって、図2に示す例では、タイヤ周方向の荷重がトレッド表面12に加えられた場合(例えば、氷上路面での制動時)に、タイヤ幅方向の全域にわたり、タイヤ幅方向のエッジ成分を十分に含む小ブロックSBによって、タイヤ周方向の外力に対する抗力を発揮することができる。従って、本実施の形態の空気入りタイヤ1によれば、氷上での優れた制動性能を実現することができる。
次に、スリップ角が付与された場合(例えば、氷上路面での旋回時)には、車両進行方向に垂直な陸部のエッジを確保してグリップ力を高め、氷上でのすべりを抑制することが肝要である(知見1)。また、上記旋回時には、車両進行方向に垂直な方向に作用する遠心力がトレッド表面12に加わるため、この遠心力に対する抗力を発揮させることも肝要である(知見2)。
上記知見1に鑑み、本実施の形態においては、中ブロックMB(MB1からMB6)について、その構成要素である小ブロックSBの湾曲溝16に沿ったエッジの延在方向を、タイヤ幅方向内側の小ブロックSBからタイヤ幅方向外側の小ブロックSBに向けて、徐々に、タイヤ幅方向からタイヤ周方向に近づけている。
これにより、例えば中ブロックMB1においては、スリップ角が小さい場合(車両進行方向が第1傾斜溝184aの延在方向の場合)には、車両進行方向に垂直な、小ブロックSB5、SB8の湾曲溝161、162に沿ったエッジによってグリップ力を発揮し、氷上でのすべりを抑制することができる。
この状態から、スリップ角が徐々に大きくなると、車両進行方向が第1傾斜溝183a、第1傾斜溝182a、第1傾斜溝181aの延在方向に、順に一致する。これらの場合にも、小ブロック(SB8、SB7)、小ブロック(SB7、SB9)、小ブロック(SB9、SB6)の湾曲溝161、162に沿ったエッジが、順に、グリップ力を発揮し、氷上でのすべりを抑制することができる。なお、氷上でのすべりの抑制についての中ブロックMB1に関する説明は、他の中ブロックMB2からMB6についても同様である。
従って、図2に示す例では、氷上路面において想定されるスリップ角の全範囲にわたり、車両進行方向に垂直な陸部のエッジを、スリップ角の変化に対応させて、略連続的に確保してグリップ力を発揮させることで、氷上でのすべりを抑制することができる(作用1)。
また、上記知見2に鑑み、本実施の形態においては、その構成要素である小ブロックSBの第1傾斜溝18(又は周方向主溝14、ラグ溝201、202)に沿ったエッジの延在方向を、タイヤ幅方向内側の小ブロックSBからタイヤ幅方向外側の小ブロックSBに向けて、徐々に、タイヤ周方向からタイヤ幅方向に近づけている。
これにより、例えば中ブロックMB1においては、スリップ角が小さい場合(車両進行方向が第1傾斜溝184aの延在方向の場合)には、遠心力は第1傾斜溝184aの延在方向に垂直な方向に作用する。この場合には、スリップ角が付与された円旋回時に、第1傾斜溝184aの旋回円の外側のエッジである小ブロックSB8のエッジによって遠心力に対する抗力を発揮させることができる。
この状態から、スリップ角が徐々に大きくなると、車両進行方向が第1傾斜溝183a、第1傾斜溝182a、第1傾斜溝181aの延在方向に、順に一致する。これらの場合にも、遠心力は溝183a、溝182a、溝181aの延在方向に垂直な方向に作用するため、溝183a、182a、181aの旋回円の外側のエッジである小ブロックSB7、SB9、SB6のエッジによって遠心力に対する抗力を発揮させることができる。なお、遠心力に対する抗力についての中ブロックMB1に関する説明は、他の中ブロックMB2からMB6についても同様である。
従って、図2に示す例では、氷上路面において想定されるスリップ角の全範囲にわたり、車両進行方向に延在する陸部のエッジを、スリップ角の変化に対応させて、略連続的に確保することで、遠心力に対する抗力を発揮させることができる(作用2)。
このように、上記作用1及び上記作用2によって、本実施の形態の空気入りタイヤ1によれば、氷上での旋回時のすべりの抑制と、旋回時の遠心力に対する抗力の発揮とが相まって、優れた旋回性能を実現することができる。
さらに、図1に示す各小ブロックSBは、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向のいずれにおいても異方性を有する、ここで、小ブロックSBが異方性を有するとは、小ブロックSBがタイヤ周方向及びタイヤ幅方向のいずれにも平行でないエッジを少なくとも1本有することを意味する。換言すれば、小ブロックSBが異方性を有するとは、小ブロックSBを区画形成する溝のうちの少なくとも1本が、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向に対して傾斜していることを意味する。
このように、トレッドパターンを形成する溝がタイヤ周方向及びタイヤ幅方向に対して傾斜している場合には、優れた排水性能を発揮することができる。図1に示すトレッドパターンについて、例えば、紙面の上側を踏み込み側とし、下側を蹴り出し側とした場合には、主に、タイヤ赤道面CLよりも紙面の左側においては湾曲溝16が、紙面の右側においてはラグ溝20が、それぞれ優れた排水性能を発揮する。これは、水の流れを想定した場合に、最初に接地する踏み込み側が排水経路の上流であるタイヤ幅方向内側であって、最後に接地する蹴り出し側が排水経路の下流であるタイヤ幅方向外側であることが有利であることに起因する。これにより、図2に示す例では、水をタイヤ幅方向内側から外側に向けて効率的に排出することができ、優れた排水性能を実現することができる。
以上に示すように、本実施の形態に係る空気入りタイヤは、所定形状の小ブロックの複数から構成される大ブロックの形状について改良を加えている。その結果、本実施の形態(基本形態)に係る空気入りタイヤによれば、特に、氷上での制動性能と、氷上での旋回性能と、排水性能とをバランス良く改善することができる。
なお、以上に示す、本実施の形態に係る空気入りタイヤは、図示しないが、従来の空気入りタイヤと同様の子午断面形状を有する。ここで、空気入りタイヤの子午断面形状とは、タイヤ赤道面CLと垂直な平面上に現れる空気入りタイヤの断面形状をいう。本実施の形態の空気入りタイヤは、タイヤ子午断面視で、タイヤ径方向内側から外側に向かって、ビード部、サイドウォール部、ショルダー部及びトレッド部を有する。そして、上記空気入りタイヤは、例えば、タイヤ子午断面視で、トレッド部から両側のビード部まで延在して一対のビードコアの周りで巻回されたカーカス層と、上記カーカス層のタイヤ径方向外側に順次形成された、ベルト層及びベルト補強層とを備える。
また、本実施の形態の空気入りタイヤは、通常の各製造工程、即ち、タイヤ材料の混合工程、タイヤ材料の加工工程、グリーンタイヤの成型工程、加硫工程及び加硫後の検査工程等を経て得られるものである。本実施の形態の空気入りタイヤを製造する場合には、特に、加硫用金型の内壁に、図1に示すトレッドパターンに対応する凹部及び凸部を形成し、この金型を用いて加硫を行う。
(基本形態の好適例)
図2に示す例では、上述したとおり、各湾曲溝16の延在方向に垂直な方向の各側に延在する第1傾斜溝18同士は、湾曲溝16の延在方向においてオフセットして形成されている。このため、各湾曲溝16を挟んだ各側においては、小ブロックSB同士も、湾曲溝16の延在方向においてオフセットして形成されている。このため、スリップ角が付与された状態で、局所的に、各湾曲溝16の延在方向に垂直な方向の荷重が加わった場合には、湾曲溝16を挟んで形成された小ブロックSB同士が接触する際には、1つの小ブロックSBは湾曲溝16を挟んだ2つの小ブロックSBと接触する。
図2に示す大ブロックBB1において、スリップ角が付与されて、例えば湾曲溝163、162の小ブロックSB1付近での延在方向に垂直な方向の荷重が加わった場合には、小ブロックSB1が、2つの小ブロックSB7、SB9と、或いは2つの小ブロックSB2、SB3と接触することになる。このため、1つの小ブロックSBを2つの小ブロックSBで支えることができ、大ブロックBB1全体としての剛性を高めることができ、これにより、特に、氷上での優れた制動性能及び優れた旋回性能を改善することができる。
また、図2に示す例では、周方向主溝14とラグ溝201(202)とのなす角を40°以上160°以下とするのがよい。ここで、上記なす角を算出するに際し、ラグ溝201(202)の延在方向は、ラグ溝201(202)により区画形成される複数の小ブロックSBのタイヤ周方向の一端P1と他端P2とを結んだ線分の延在方向とする。
上記なす角を40°以上160°以下とすることで、タイヤ周方向の外力が加わった場合に、大ブロックBB1、BB2同士が確実に支え合うことができる。これにより、タイヤ周方向に複数形成された大ブロックBB全体としての剛性を高めることができ、特に氷上での操縦安定性能を改善することができる。
[付加的形態]
次に、本発明に係る空気入りタイヤの上記基本形態に対して、任意選択的に実施可能な、付加的形態1から5を説明する。
(付加的形態1)
基本形態においては、図1において、周方向主溝14と連通してタイヤ幅方向に湾曲して小ブロックSBを区画形成する湾曲溝16が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下の密度で配設されていること(付加的形態1)が好ましい。
ここで、湾曲溝16の配設密度とは、図2に示す大ブロックBB(BB1、BB2)を区画形成する最長の湾曲溝161、164に関し、これら161、164の中間点での法線における、単位長さ当たりの湾曲溝16の配設本数を意味する。なお、湾曲溝16の配設密度は、1つの大ブロックBBを区画形成する湾曲溝16についての密度であり、他の大ブロックBBを区画形成する湾曲溝16についての密度は基準となる最長の湾曲溝が異なるため、別途測定するものとする。
湾曲溝16の配設密度を、0.04本/mm以上とすることで、小ブロックSBの湾曲溝16に沿ったエッジ長さを、小ブロックSBの第1傾斜溝18(又は周方向主溝14、ラグ溝201、202)に沿ったエッジ長さに対して過度に小さくすることを抑制することができる。これにより、旋回時に、小ブロックSBが遠心力によって、湾曲溝16の延在方向へ倒れ込むことを抑制して、旋回時の遠心力に対する抗力を十分に確保して、氷上での旋回性能を改善することができる。
一方、湾曲溝16の配設密度を、0.3本/mm以下とすることで、小ブロックSBに形成される第1傾斜溝18に沿ったエッジ長さを十分に確保することができる。これにより、図2に示す大ブロックBB1、BB2のタイヤ幅方向内側部分では、制動時に小ブロックSBがタイヤ周方向に倒れ込むことが抑制され、大ブロックBB1、BB2のタイヤ幅方向外側部分では、旋回時に小ブロックSBが湾曲溝16の延在方向に倒れ込むことが抑制される。その結果、氷上での制動性能及び氷上での旋回性能が改善される。
(付加的形態2)
基本形態及び基本形態に付加的形態1を加えた形態においては、図1において、小ブロックSBの面積が15mm以上250mm以下であること(付加的形態2)が好ましい。
小ブロックSBの面積を15mm以上とすることで、小ブロックSBの剛性を高めて操縦安定性能を改善することができる。
一方、小ブロックSBの面積を250mm以下とすることで、大ブロックBB中に含まれる小ブロックSBの全エッジ長さを十分に確保して、氷上での制動性能及び氷上での旋回性能を改善することができる。なお、本実施の形態で対象となる小ブロックSBは、図1に示す大ブロックBB1、BB2を構成する小ブロックSBaのみならず、図1に示す隣り合うラグ溝20間に位置して少なくとも第2傾斜溝24により区画形成される小ブロックSBbも含まれる。
(付加的形態3)
基本形態及び基本形態に付加的形態1、2の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1において、大ブロックBBのタイヤ周方向位置が、周方向主溝14を挟んで、交互に存在すること(付加的形態3)が好ましい。
ここで、大ブロックBBの周方向位置とは、タイヤ周方向の一端と他端との中間位置をいう。例えば、図2に示す大ブロックBB1において、その周方向位置とは、タイヤ周方向の一端P2と他端P3とにおけるタイヤ周方向の中間位置をいう。
大ブロックBBのタイヤ周方向位置を、周方向主溝14を挟んで、交互に存在させることで、例えば、図1に示す湾曲溝16のうち、大ブロックBB(BB1、BB2、BB3、BB4等)の外周を区画形成する比較的溝幅の大きな傾斜溝(図2に示す溝161、164、167等)が、周方向主溝14を挟んでタイヤ周方向に半周期オフセットした状態で形成される。これにより、周方向溝14のタイヤ幅方向両側で、排水性能に影響を及ぼし易い比較的溝幅の大きな傾斜溝が、タイヤ周方向においてより小ピッチで形成されることとなる。その結果、排水性能をさらに安定的に発揮することができ、より効率的な排水が可能となる。
(付加的形態4)
基本形態及び基本形態に付加的形態1から3の少なくともいずれかを加えた形態においては、回転方向が指定されていること(付加的形態4)が好ましい。
図3は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図(接地したタイヤを真上から見た図)である。図3に示す符号であって、図1に示す符号と同じ符号は、図1に示す構成要素と同じ構成要素を示すものである。なお、図3に示す例も、図1に示す例と同様に、両接地端(図示せず)間のトレッドパターンを示している。
空気入りタイヤ2のトレッド部11は、ゴム材(トレッドゴム)からなり、空気入りタイヤ2のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が空気入りタイヤ2の輪郭となる。このトレッド部11の表面は、空気入りタイヤ1を装着する車両(図示せず)が走行した際に路面と接触する面であるトレッド表面13として形成されている。
回転方向を指定すること、例えば、図3に示す紙面の上側を踏み込み側として下側を蹴り出し側とすることで、周方向主溝14以外の溝の中で最も溝幅の大きなラグ溝20、20´が優れた排水機能を発揮する。これは、水の流れを想定した場合に、最初に接地する踏み込み側が排水経路の上流であるタイヤ幅方向内側であって、最後に接地する蹴り出し側が排水経路の下流であるタイヤ幅方向内側外側であることが有利であることに起因する。これにより、図3に示す例では、水をタイヤ幅方向内側から外側に向けてさらに効率的に排出することができ、優れた排水性能を実現することができる。
また、回転方向が図3のように指定された場合には、制動時に、トレッド表面13において、図3の紙面の下側から上側に荷重が加わることとなる。この場合には、各大ブロックBBが蹴り出し側から踏み込み側に向かって変形するため、タイヤ周方向に隣り合う大ブロック間においては、踏み込み側の大ブロックが蹴り出し側の大ブロックを支えることとなる。具体的には、図3示す踏み込み側の大ブロックBB3が蹴り出し側の大ブロックBB4を支えることとなる。
一般に、陸部同士が接触して支え合う場合には、接触領域を含む面が相対的に小さな陸部が接触領域を含む面が相対的に大きな陸部を支えるよりも、接触領域を含む面が相対的に大きな陸部が接触領域を含む面が相対的に小さな陸部を支えることが、応力を効率的に分散させられる点において有利である。このような知見に鑑み、本実施の形態においては、制動時に、例えば、図3に示す接触領域を含む面が相対的に大きな大ブロックBB3が接触領域を含む面が相対的に小さな大ブロックBB4を支えるように、回転方向を指定している。その結果、氷上での制動性能がさらに改善される。
(付加的形態5)
基本形態及び基本形態に付加的形態1から4の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、小ブロックSBの少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプ26、26´が形成されていること(付加的形態5)が好ましい。ここで、サイプとは、溝幅が0.4mm以上1.0mm未満の溝をいう。
小ブロックSBの少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプ26を形成することで、複数の小ブロックSBからなる大ブロックBBにさらに多くのエッジを持たせることができる。これにより、サイプ26の形成によるエッジがタイヤ周方向成分を多く含む場合には、タイヤ幅方向の外力に対する抗力がさらに高まり、氷上での旋回性能を大幅に高めることができる。一方、サイプ26の形成によるエッジがタイヤ幅方向成分を多く含む場合には、タイヤ周方向の外力に対する抗力がさらに高まり、氷上での制動性能を大幅に高めることができる。
タイヤサイズを195/65R15とし、図1又は図3に示すいずれかのトレッドパターンを有するとともに、表1に示す諸条件(1)から(9)、即ち
(1)大ブロックが、周方向主溝を挟んだタイヤ幅方向各側で、周方向主溝に隣接してタイヤ周方向に複数形成されているか否か(大ブロックのタイヤ周方向形成態様)
(2)湾曲溝の配設密度
(3)小ブロックの面積
(4)周方向主溝を挟んだ大ブロック同士のタイヤ周方向存在位置
(5)回転方向の指定
(6)小ブロックに少なくとも1本のサイプが形成されているか否か(サイプの有無)
に従い、実施例1から実施例6の空気入りタイヤを作製した。なお、図1に示す例は、タイヤの回転方向が指定されていない例であり、図3に示す例は、タイヤの回転方向が指定されている例である。
これに対し、タイヤサイズを195/65R15とし、図4に示すトレッドパターンを有する従来例の空気入りタイヤを作製した。なお、図4に示す例は、両接地端(図示せず)間のトレッドパターンを示している。
このよう作製した、実施例1から実施例6及び従来例の各試験タイヤを、15x6Jのリムに空気圧220kPaで組み付け、排気量1500CCのセダン型車両に装着し、氷上での制動性能と、氷上での旋回性能と、排水性能とについて評価を行った。これらの結果を表1に併記する。
(氷上での制動性能)
氷盤路面において、時速40kmで走行した状態からの制動距離を測定して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、氷上での制動性能が優れていることを示す。
(氷上での旋回性能)
1周6mの氷盤路面を旋回した際の周回タイムを測定して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、氷上での旋回性能が優れていることを示す。
(排水性能)
水深5mmのウェット路面を停止から加速して行く過程において、タイヤのグリップがなくなりタイヤが空転したときの速度を計測して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、排水性能が優れていることを示す。
Figure 2015074360
表1によれば、本発明の技術的範囲に属する(所定形状の小ブロックの複数から構成される大ブロックの形状について改良を加えた)実施例1から実施例6の空気入りタイヤについては、いずれも、本発明の技術的範囲に属しない、従来例の空気入りタイヤよりも、氷上での制動性能と、氷上での旋回性能と、排水性能とがバランス良く改善されていることが判る。
本発明は以下の態様を包含する。
(1)周方向主溝が設けられた空気入りタイヤにおいて、外輪郭が4つの線分からなる複数の小ブロックがタイヤ幅方向に湾曲して配置されて、中ブロックが形成され、上記中ブロックがタイヤ周方向に複数段配置されて、大ブロックが形成され、上記大ブロックは、上記周方向主溝を挟んだタイヤ幅方向各側で、上記周方向主溝に隣接してタイヤ周方向に複数形成されている、空気入りタイヤ。
(2)上記周方向主溝と連通してタイヤ幅方向に湾曲して上記小ブロックを区画形成する湾曲溝が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下の密度で配設されている、上記(1)に記載の空気入りタイヤ。
(3)上記小ブロックの面積が15mm以上250mm以下である、上記(1)又は(2)に記載の空気入りタイヤ。
(4)上記大ブロックのタイヤ周方向位置が、上記周方向主溝を挟んで、交互に存在する、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
(5)回転方向が指定されている、上記(4)に記載の空気入りタイヤ。
(6)上記小ブロックの少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプが形成されている、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
1、2 空気入りタイヤ
10、11 トレッド部
12、13 トレッド表面
14 周方向主溝
16、16´ 湾曲溝
18、18´ 第1傾斜溝
20、20´ ラグ溝
22、22´ 細ラグ溝
24、24´ 第傾斜溝
26、26´ サイプ
BB 大ブロック
MB 中ブロック
SB 小ブロック
CL タイヤ赤道面
X 丸囲み部分

Claims (6)

  1. 周方向主溝が設けられた空気入りタイヤにおいて、
    外輪郭が4つの線分からなる複数の小ブロックがタイヤ幅方向に湾曲して配置されて、中ブロックが形成され、
    前記中ブロックがタイヤ周方向に複数段配置されて、大ブロックが形成され、
    前記大ブロックは、前記周方向主溝を挟んだタイヤ幅方向各側で、前記周方向主溝に隣接してタイヤ周方向に複数形成されている、空気入りタイヤ。
  2. 前記周方向主溝と連通してタイヤ幅方向に湾曲して前記小ブロックを区画形成する湾曲溝が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下の密度で配設されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記小ブロックの面積が15mm以上250mm以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記大ブロックのタイヤ周方向位置が、前記周方向主溝を挟んで、交互に存在する、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 回転方向が指定されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記小ブロックの少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプが形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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