JP2015073042A - ソーラーパネルの水上設置システム - Google Patents

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慎一郎 林
林 和志郎
Washio Hayashi
和志郎 林
林 加奈子
Kanako Hayashi
加奈子 林
林 宏三郎
Kozaburo Hayashi
宏三郎 林
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Abstract


【課題】
本発明は所謂ソーラー発電を行うためのソーラーパネルの設置が低コストで可能化されるようにしたソーラーパネルによる発電システムの提供を図る。
【解決手段】
上面にソーラーパネルを取付けた基盤を、水面上に浮かすことが出来るように構成し、このような構成に係るソーラーパネル装置を一単位とし、これを複数単位、海面または湖面の水面に浮かべることによって、水面上でのソーラー発電を行わせるようにしたソーラーパネルによる発電システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所謂ソーラー発電を行うためのソーラーパネルを水上に対して設置するようにした「ソーラーパネルの水上設置システム」に関する。
従来、ソーラー発電を行うためのソーラーパネルの設置は、家屋、ビル等の建物の屋根上に設置することを通例とした(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。 この場合は比較的低出力の発電に限定され、個々の家毎の消費電力が得られる程度である。 そして、大規模のソーラー発電を行う手段としては、例えば遊休農地の利用が考えられ、また、実行に移されている。
然し乍、上記のような遊休農地を利用してソーラー発電を行う場合、土地の上面に直接ソーラーパネルを設置するようにした場合、土地の有効利用とは決して称し得ないばかりでなく、当該ソーラーパネルの設置工事に伴い土地が荒れ、一定期間経過後、これを畑又は田圃として再使用を企図しても、殆ど不可能とされた。
この他に、土地の再利用をはじめから断念し、その遊休農地に対して、例えば内部に人が入って作業する任意目的の建造物を新たに構築し、当該構築物の上面にソーラーパネルを設置するようにすることも考えられる。 然し乍、この場合、建物の構築には建築基準法等の法的規制を受けるため、経済的、建設期間的、並びに安全性の確保等に対する負担が著しいものとされる。
特開平08−264820号公報 特開2004−263454号公報
本発明は海面、河川面等の水面を利用してソーラーパネルの設置が可能化されるように構成し、これにより同設置の廉価性、容易性が図られるようにした「ソーラーパネルの水上設置システム」の提供を図ったものである。
本発明は請求項1に記載のように、上面にソーラーパネルを取付けた基盤を、水面上に浮かすことが出来るように構成し、このような構成に係るソーラーパネル装置を一単位とし、これを複数単位、水面に浮かべることによって、水面上でのソーラー発電を行わせるようにしたソーラーパネルによる発電システムに係る。
本発明は請求項2に記載のように、平面矩形状を呈する基盤1の上面に対して、脚体3を介してソーラーパネル2を略水平状態で取付け、当該基盤1における少なくともその四隅下面に浮遊用脚体1aを取付けると共に、当該浮遊用脚体1aの内部には空気溜まり4を夫々設けることにより、当該夫々の空気溜まり4に対する個々の収容空気量の増減調節に基づき、ソーラーパネル2の傾き角度­を太陽に対して適切な対向角度とするような浮力調節が可能化されるように構成した請求項1に記載のソーラーパネルによる発電システムを実施の態様とする。
本発明は請求項3に記載のように、浮遊用脚体1aとして、それ自身で浮力を具えた独立気泡を具えた発泡性材料或いは内部に空洞を形成したウキ状体とするようにした請求項2に記載のソーラーパネルによる発電システムを実施の態様とする。
本発明は請求項4に記載のように、ソーラーパネル2の下面部分に対する有効利用を図るために植物養殖用部分Aを設けるように構成した請求項2または請求項3の何れかに記載のーラーパネルによる発電システムを実施の態様とする。
本発明は請求項5に記載のように、基盤1の下面所要箇所にLED照明Bを取付けることにより、集魚作用を奏させて当該部分での魚の養殖を果たさせるように構成した請求項2乃至請求項4の何れかに記載のソーラーパネルによる発電システムを実施の態様とする。
本発明は請求項1に記載のような構成、すなわち、上面にソーラーパネルを取付けた基盤を、水面上に浮かすことが出来るように構成し、このような構成に係るソーラーパネル装置を一単位とし、これを複数単位、水面に浮かべることによって、水面上でのソーラー発電を行わせるようにしたから、ソーラーパネルの設置場所確保のための費用が、所要の土地上或いは建物上に設置する場合に比して著しく廉価に達成される。 従って、本発明によれば、ソーラーパネルに依る発電施設の構築のためのコストを著しく低減化させることが出来る。
本発明は請求項2に記載のような構成、すなわち、平面矩形状を呈する基盤1の上面に対して、脚体3を介してソーラーパネル2を略水平状態で取付け、当該基盤1における少なくともその四隅下面に浮遊用脚体1aを取付けると共に、当該浮遊用脚体1aの内部には空気溜まり4を夫々設けることにより、当該夫々の空気溜まり4に対する個々の収容空気量の増減調節に基づき、ソーラーパネル2の傾き角度­を太陽に対して適切な対向角度とするような浮力調節が可能化されるように構成したから、ソーラーパネル2の発電能力を最大とするよう角度調節が、例えばコンピュータ制御を利用することにより、常に実行することが可能化される。 従って、効率的な発電を行うことが出来る。
本発明は請求項3に記載のような構成、すなわち、浮遊用脚体1aとして、それ自身で浮力を具えた独立気泡を具えた発泡性材料或いは内部に空洞を形成したウキ状体とすることにより、充分なる浮力が得られ、ソーラーパネル2に対する卓越した安定性の確保が図られる。
本発明は請求項4に記載のような構成、すなわち、ソーラーパネル2の下面部分に対する有効利用を図るために植物養殖用部分Aを設けるように構成することにより、多目的利用の実施が果たされる。
本発明は請求項5に記載のような構成、すなわち、基盤1の下面所要箇所にLED照明Bを取付けることにより、集魚作用を奏させて当該部分での魚の養殖を果たさせるように構成したから、本発明を魚養殖用の人工漁礁としての役割を担わせることが出来る。
同時に、可視的管理が齟齬なく果たされると共に、魚の活性化に基づき育成上の向上化が期待される。
本発明の説明用側面図である。 同上平面図である。 本発明の浮遊角度の変更状態、すなわち、ソーラーパネルの設置角度の調節状態を表した説明用側面図である。
図1及び図2において、1は平面矩形状を呈する基盤であって、その上面にはソーラーパネル2が脚体3を介して略水平状態で取り付けられている。 なお、当該基盤1は軽量性の観点から発泡性材料で製することが好ましい。
1aは上記基盤1における少なくともその四隅下面に取付けた浮遊用脚体であって、その内部には空気溜まり4が夫々設けられている。 そして当該各空気溜まり4に対する空気の供給量に比例して増減する浮力であるが、それぞれ設定された空気量とするような自動的調節機構(図示してない。)を連結してその浮力が調節されるように構成してある。
また、浮遊用脚体1aはそれ自身から浮力が得られるようにするために、独立気泡を具えた発泡性材料或いは内部に空洞を形成したウキ状体で形成することが好ましい。
なお、上記した空気溜まり4は、基盤1の傾き角度を、結果的にはソーラーパネル2の取付け角度を、太陽に対して適切な対向角度とするような調節を行うためのものである。
従って、当該各空気溜まり4に対する個々の空気の供給及び排出の調節は、太陽の位置に連動させて自動的に制御するように構成することが好ましい。 これにより、ソーラーパネル2に対するきめの細かい角度調節が果たされ、効率的な発電効果が得られることとなる。
また、上述した浮遊用脚体4の形成箇所は、基盤1の四隅以外、その中間部分等適宜な箇所に等間隔に配列するように構成しても良い。 これにより、基盤1の安定性の向上が図られる。
Aはソーラーパネル2の下面部分に位置するように基盤1上に設けた植物養殖用部分であって、当該下面部分のスペース的有効利用を図るためのものである。
BはLED照明であって、基盤1の下面所要箇所に取付けることにより、集魚作用を奏させ、当該部分での魚の養殖が果たされるようにするためのものである。
本発明は上記したような構成のものを一単位とし、これを多数単位水面上に整然と浮かべて発電に供するものである。 換言すると、本発明は水面を利用し、これに設置することにより、設置場所に対する負担費用の低廉化を図り、低コストでのソーラー発電が達成されるようにしたことを発明の骨子とするものである。
1 基盤
1a
浮遊用脚体
2 ソーラーパネル
3 脚体
4 空気溜まり
A 植物養殖部分
B LED照明

Claims (5)

  1. 上面にソーラーパネルを取付けた基盤を、水面上に浮かすことが出来るように構成し、このような構成に係るソーラーパネル装置を一単位とし、これを複数単位、水面に浮かべることによって、水面上でのソーラー発電を行わせるようにしたソーラーパネルによる発電システム。
  2. 平面矩形状を呈する基盤(1)の上面に対して、脚体(3)を介してソーラーパネル(2)を略水平状態で取り付け、当該基盤(1)における少なくともその四隅下面に浮遊用脚体(1a)を取付けると共に、当該浮遊用脚体(1a)の内部には空気溜まり(4)を夫々設けることにより、当該空気溜まり(4)に対する個々の収容空気量の増減調節に基づき、ソーラーパネル(2)の傾き角度­を太陽に対して適切な対向角度とするような浮力調節が可能化されるように構成した請求項1に記載のソーラーパネルによる発電システム。
  3. 浮遊用脚体(1a)として、それ自身で浮力を具えた独立気泡を具えた発泡性材料或いは内部に空洞を形成したウキ状体とするようにした請求項2に記載のソーラーパネルによる発電システム。
  4. ソーラーパネル(2)の下面部分に対する有効利用を図るために植物養殖用部分(A)を設けるように構成した請求項2または請求項3の何れかに記載のーラーパネルによる発電システム。
  5. 基盤(1)の下面所要箇所にLED照明(B)を取付けることにより、集魚作用を奏させて当該部分での魚の養殖を果たさせるように構成した請求項2乃至請求項4の何れかに記載のソーラーパネルによる発電システム。

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