JP2014097002A - 温室 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な太陽光を内部に導き得るとともに、発電量が時刻で極端に変動することを抑え得る温室を提供する。
【解決手段】ビニールハウス10に太陽電池パネル20が設けられた温室であって、上記太陽電池パネル20が両面受光型の色素増感太陽電池であり、太陽電池パネル20の両面が東西方向に向けられ、太陽電池パネル20を設けた位置がビニールハウス10の屋根部2の上側であり、太陽電池パネル20がビニールハウス10の外部に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、温室に関するものである。
植物を栽培するための温室には、その電力供給源として太陽電池が用いられるものがある。このような太陽電池は、温室が設置された敷地を有効活用するためにも、温室の屋根部などに配置されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の温室によると、その長手方向および短手方向に交互に太陽電池を配置することで、温室内の一定の領域で太陽光が長時間妨げられることを防止し、太陽電池の影による温室内の植物への悪影響を低減させる効果を奏する。
また、太陽電池としては、受光面を東西方向に向けたものと、受光面を南上方に向けたものとを組み合わせたアレイが開示されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載のアレイによると、日の出から日の入りまで発電量を平坦にするという効果を奏する。
特開2010−193837号公報 特開2001−358353号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の温室によると、一般に太陽電池は入射角依存性および照度依存性が高いので、太陽光の入射角が大きく照度が小さい早朝および夕方には発電量が極端に小さくなり、安定して太陽電池の電力を用いることができないという問題がある。また、上記特許文献2に記載のアレイによると、太陽電池による発電量が平坦になるものの、このアレイを特許文献1に記載の温室の屋根部に設置した場合、アレイが温室内の植物への太陽光を妨げ、当該植物に悪影響を与えてしまうという問題がある。
そこで、本発明では、上記問題を解消すべく、十分な太陽光を内部に導き得るとともに、発電量が時刻で極端に変動することを抑え得る温室を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る本発明の温室は、透過性を有する温室ハウスに太陽電池パネルが設けられた温室であって、
上記太陽電池パネルが両面受光型の色素増感太陽電池であり、
上記太陽電池パネルの両面が東西方向に向けられているものである。
また、請求項2に係る本発明の温室は、請求項1に記載の温室において、太陽電池パネルを設けた位置が、温室ハウスの屋根部の上側であり、
上記太陽電池パネルが、上記温室ハウスの外部に位置するものである。
さらに、請求項3に係る本発明の温室は、請求項1に記載の温室において、太陽電池パネルを設けた位置が、温室ハウスの屋根部の下側であり、
上記太陽電池パネルが、上記温室ハウスの内部に位置するものである。
また、請求項4に係る本発明の温室は、請求項3に記載の温室における太陽電池パネルが、温室ハウスの屋根部に垂下されたものである。
また、請求項5に係る本発明の温室は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の温室において、太陽電池パネルが複数あり、
いずれの太陽電池パネルも、太陽光の水平面に対する東西面投影角度が45°以上の際に、他の太陽電池パネルに入射する太陽光を妨げないように配置されているものである。
また、請求項6に係る本発明の温室は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の温室における太陽電池パネルがシースルー型であるものである。
上記温室によると、十分な太陽光を内部に導くことができるとともに、発電量が時刻で極端に変動することを抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る温室を示す図であり、(a)が斜視図、(b)が平面図、(c)が正面図である。 同温室および従来型の温室における影の様子を比較する正面図であり、(a)がδ=20°の場合、(b)がδ=30°の場合、(c)がδ=45°の場合である。 同温室および従来型の温室における影の様子を比較する正面図であり、(a)がδ=60°の場合、(b)がδ=75°の場合、(c)がδ=90°の場合である。 従来型の太陽電池と本発明に係る太陽電池との各時刻における発電量についての実験結果を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る温室を示す図であり、(a)が斜視図、(b)が平面図、(c)が正面図である。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係る温室について図1〜図3に基づき説明する。
この温室は、概略的に説明すると、図1(a)〜(c)に示すように、透過性を有する温室ハウス10に太陽電池パネル20を設けることで、この太陽電池パネル20から供給される電力を温室ハウスの設備に用いるようにしたものである。ここで、太陽電池パネル20は、正確には複数のパネル(モジュール)の集合体であるが、以下では便宜上、このように称する。また、透過性を有する温室ハウスとは、太陽光を十分に内部に導いて内部の温度を高めるようにした建物であり、例えばビニールハウスなどが挙げられる。なお、本実施の形態1に係る温室1では、透過性を有する温室ハウス10がビニールハウスである例について説明する。
上記ビニールハウス10は、例えば蒲鉾型であり、平面視が図1(b)に示す矩形状、正面視が図1(c)に示す略半月状となる。勿論、上記ビニールハウス10は、この形状に限定されず、箱型、多角形型、錘型、または半球型などであってもよい。また、上記ビニールハウス10の設置は、図1(b)に示す平面視において、長手方向が南北方向となるようにされている。さらに、上記ビニールハウス10は、その骨組となる躯体と、この躯体に張られた透明被覆材16とから構成されている。上記躯体は、ビニールハウス10の骨組となるものであればよく、例えば複数のパイプ11からなる。上記透明被覆材16は、太陽光を通過させる(透過性を有する)ものであればよく、例えば農業用ポリ塩化ビニルフィルム、より耐候性に優れた材料である農業用ポリオレフィン系フィルム若しくはフッ素樹脂フィルム、他の樹脂シート、またはガラスなどである。なお、上記透明被覆材16には、透過性を有しない材料を部分的に使用してもよい。
上記ビニールハウス10は、略上方を向いた屋根部2と、略側方を向いた側壁部3と、地表に面した底面部4とに分けられる。上記躯体を構成するパイプ11は、少なくとも、屋根部2において長手方向(南北方向)に渡されている。上記透明被覆材16は、底面部4のみに張られておらず、それ以外(屋根部2および側壁部3)に張られている。すなわち、上記ビニールハウス10は、底面部4の地表を屋根部2および側壁部3で保護するように構成されている。言い換えれば、上記ビニールハウス10は、底面部4の地表を風雨に曝されないようにするとともに、底面部4の地表まで太陽光を導き得るようにすることで、底面部4の地表を植物などの栽培に適した環境にするものである。ところで、図示しないが、上記ビニールハウス10には、底面部4の地表の植物に水を撒くための散水管や、上記植物の栽培を補助するその他の設備が設けられている。上記散水管は、上記太陽電池パネル20を濡らさないためにも、太陽電池パネル20よりも下方に配置されている。その他の設備としては、ビニールハウス10の内部の温度が上がりすぎるのを防ぐ換気設備、上記散水管への水供給設備、LED光源を有する電灯設備などである。なお、これら設備への電力の供給は、主として、上記太陽電池パネル20から行われる。
上記太陽電池パネル20は、図1(a)に示すように短冊形(長辺および短辺を有する)であり、屋根部2において長手方向(南北方向)に渡された複数のパイプ11に沿ってそれぞれ上側に上記長辺が固定されている。これら太陽電池パネル20は、両面が水平方向を向くように、つまり水平面に対して垂直に固定されている。すなわち、図1(c)に示すように、各太陽電池パネル20の水平面に対する傾斜角θが90°にされている。また、図1(b)に示すように、上記複数のパイプ11は南北方向に渡されているので、これらパイプ11にそれぞれ固定された上記各太陽電池パネル20は、両面を東西方向に向けている。これら太陽電池パネル20の水平面に対する傾斜角θは、90°に限定されず、45〜135°であればよく、70〜110°が好ましい。ところで、上記各太陽電池パネル20の固定高さ(上記パイプ11の高さ)の差、太陽電池パネル20の上下方向幅、および太陽電池パネル20の短手方向(東西方向)の間隔については、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが45°以上の際に、いずれの太陽電池パネル20も他の太陽電池パネル20に入射する太陽光を妨げないように設計されている。なお、太陽光の水平面に対する東西面投影角δとは、東西方向の面に投影された太陽光と、水平面とがなす角度である。このため、太陽の極上正中(日本だと南中)時における上記東西面投影角δは、季節に関係なく90°となる。
上記太陽電池パネル20は、両面受光型で且つシースルー型であり、一または複数の色素増感太陽電池のモジュールから構成されている。これらモジュールは、必要に応じて、直列および/または並列に接続されている。上記モジュールは、上述の通り色素増感太陽電池が好ましいが、この他に、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、微結晶シリコン型、アモルファスシリコン型、薄膜シリコン型、ハイブリッド型、化合物系、有機薄膜型、量子ドット型、これらをタンデム化したものなどであってもよい。
以下、上記温室1の作用について図2および図3に基づき説明する。
図2および図3では、左側に従来型の温室101を示し、右側に本発明に係る温室1を示す。この従来型の温室101は、太陽電池パネル120を、その両面が上下方向を向くようにして屋根部2に固定したものである。なお、従来型の太陽電池パネル120は、本発明のように色素増感太陽電池のモジュールから構成されておらず、それ以外の公知の太陽電池のモジュールから構成されており、さらにシースルー型ではない。
図2(a)に示すように、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが20°、つまり日の出の直後(日の入りの直前)では、従来型および本発明のいずれにも、底面部4の地表において、太陽電池パネル20,120の影ができることなく太陽光が導かれる。一方で、従来型よりも本発明の方が、太陽電池パネル20に対する太陽光の入射角が0°に近く、発電量が大きくなる。なお、本発明では、太陽電池パネル20が他の太陽電池パネル20に入射する太陽光を一部妨げるものの、太陽電池パネル20がシースルー型なので、この妨げによる影響は小さい。
図2(b)に示すように、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが30°では、底面部4の地表において、従来型だと太陽電池パネル120の影が僅かにできるが、本発明だと影ができることなく太陽光が導かれる。一方で、従来型よりも本発明の方が、太陽電池パネル20に対する太陽光の入射角が0°に近く、発電量が大きくなる。なお、本発明では、太陽電池パネル20が他の太陽電池パネル20に入射する太陽光を僅かに妨げるものの、太陽電池パネル20がシースルー型なので、この妨げによる影響は小さい。
図2(c)に示すように、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが45°では、従来型および本発明のいずれにも、底面部4の地表において、太陽電池パネル20,120の影ができる。しかし、従来型よりも本発明の方が、底面部4の地表において、太陽電池パネル20の影が小さく、また太陽電池パネル20がシースルー型なので、太陽光が十分に導かれる。一方で、従来型および本発明のいずれにも、太陽電池パネル20に対する太陽光の入射角は概ね等しくなる。しかし、本発明では、太陽電池パネル20として変換効率の入射角依存性が低い色素増感太陽電池から構成されているので、従来型よりも発電量が大きくなる。
図3(a)に示すように、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが60°では、従来型および本発明のいずれにも、底面部4の地表において、太陽電池パネル20,120の影ができる。しかし、従来型よりも本発明の方が、底面部4の地表において、太陽電池パネル20の影がかなり小さく、また太陽電池パネル20がシースルー型なので、太陽光が十分に導かれる。一方で、本発明では、太陽電池パネル20に対する太陽光の入射角が大きくなるが、太陽電池パネル20として変換効率の入射角依存性が低い色素増感太陽電池から構成されているので、発電量が小さくなりにくい。
図3(b)に示すように、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが75°では、従来型および本発明のいずれにも、底面部4の地表において、太陽電池パネル20,120の影ができる。しかし、従来型よりも本発明の方が、底面部4の地表において、太陽電池パネル20の影が極めて小さく、また太陽電池パネル20がシースルー型なので、太陽光が十分に導かれる。一方で、本発明では、太陽電池パネル20に対する太陽光の入射角が大きくなるが、太陽電池パネル20として変換効率の入射角依存性が低い色素増感太陽電池から構成されているので、発電量が小さくなりにくい。
図3(c)に示すように、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが90°では、つまり太陽の極上正中(日本だと南中)時では、従来型および本発明のいずれにも、底面部4の地表において、太陽電池パネル20,120の影ができる。しかし、従来型よりも本発明の方が、底面部4の地表において、太陽電池パネル20の影が遥かに小さく、また太陽電池パネル20がシースルー型なので、太陽光が十分に導かれる。一方で、本発明では、太陽電池パネル20に対する太陽光の入射角が大きくなるが、太陽電池パネル20として変換効率の入射角依存性が低い色素増感太陽電池から構成されているので、発電量が小さくなりにくい。
次に、太陽電池パネル20,120の各時刻における発電量についての実験結果を図4に示す。
本発明に対応した実験として、色素増感太陽電池(変換効率ηが5%)を、その両面を東西方向に向けて、水平面に対して垂直に配置した。また、従来型に対応した実験として、化合物系のCIGS太陽電池(変換効率ηが10%)を、その両面が上下面を向くようにして、つまり水平に配置した。こうして配置した2つの太陽電池(本発明および従来型)の発電量(図4では縦軸のAmount of Power)を、5時〜20時(図4では横軸のtime)に亘って計測した。なお、図4では、本発明に係る色素増感太陽電池をDSCと示し、従来型のCIGS太陽電池を単にCIGSと示す。
図4に示すように、本発明の色素増感太陽電池では、8時および16時で発電量が大きくなり、太陽光の入射角が大きくなる12時で発電量が小さくなった。しかし、色素増感太陽電池は変換効率の入射角依存性が低く、また12時だと太陽光の照度が高くなるので、12時での発電量は極端に小さくなっていない。さらに、色素増感太陽電池は変換効率の照度依存性が低く、太陽光の照度が低い日の出の直後および日の入りの直前でも、発電量は極端に小さくなっていない。このため、図4に示すように、本発明の色素増感太陽電池では、発電量が時刻で極端に変動しなかった。これに対して、従来型のCIGS太陽電池では、変換効率の入射角依存性および照度依存性が高いので、太陽光の入射角が小さく照度が高い10時〜15時で発電量が大きくなり、それ以外では発電量が極端に小さくなった。このため、図4に示すように、従来型のCIGS太陽電池では、発電量が時刻で極端に変動した。また、発電量が多い時間帯(日射量が多い時間帯)は、植物への日射が遮られてしまう。
したがって、図2および図3から分かるように、本発明では、従来型に比べて、十分な太陽光が底面部4の地表に導かれる。また、図4から分かるように、本発明では、従来型に比べて、発電量が時刻で極端に変動しない。
このように、本発明の実施の形態1に係る温室1によると、十分な太陽光を底面部4の地表に導くことができるとともに、発電量が時刻で極端に変動することを抑えることができる。
また、太陽電池パネル20がビニールハウス10の外部にあることで、太陽電池パネル20に太陽光が直射されて、発電量を高めることができる。
さらに、太陽電池パネル20が短冊形でビニールハウス10の長手方向に固定されたものであるから、太陽電池パネル20を長くすることで、その枚数を少なくすることができる。
また、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが45°以上で、太陽電池パネル20が他の太陽電池パネル20に入射する太陽光を妨げないので、太陽電池パネル20に太陽光が十分に入射されて、発電量を高めることができる。
また、太陽電池パネル20がシースルー型で太陽光を通過させるので、太陽光の水平面に対する東西面投影角δが小さい場合には、太陽電池パネル20に入射する太陽光を妨げる影響が小さくなるとともに、上記東西面投影角δが大きい場合には、底面部4の地表に導かれる太陽光を妨げる影響が小さくなる。したがって、より十分な太陽光を底面部4の地表に導くことができるとともに、発電量が時刻で極端に変動することをより抑えることができる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係る温室は、上記実施の形態1に係る温室1の太陽電池パネル20を、屋根部2の上側(ビニールハウス10の外部)に固定するのではなく、屋根部2の下側(ビニールハウス10の内部)に配置したものである。
以下、本実施の形態2に係る温室について図5に基づき説明するが、上記実施の形態1と異なる太陽電池パネル50の配置に着目して説明するとともに、上記実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態2に係る太陽電池パネル50は、図5(a)に示すように短冊形(長辺および短辺を有する)であり、屋根部2において長手方向(南北方向)に渡された複数のパイプ11に沿ってそれぞれ下側に上記長辺が垂下されている。このため、これら太陽電池パネル50は、両面が水平方向を向くように、つまり水平面に対して垂直に配置されている。すなわち、図5(c)に示すように、各太陽電池パネル50の水平面に対する傾斜角θが90°にされている。また、図5(b)に示すように、上記複数のパイプ11は南北方向に渡されているので、これらパイプ11にそれぞれ配置された上記各太陽電池パネル50は、両面を東西方向に向けている。
本実施の形態2に係る温室31は、上記実施の形態1に係る温室1と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態2に係る温室31は、太陽電池パネル50がビニールハウス10の内部に配置されているので、太陽電池パネル50が風雨に曝されず長寿命化するとともに、太陽電池パネル50のメンテンナンスを容易にすることができる。
さらに、本実施の形態2に係る温室31は、太陽電池パネル50が固定されずに垂下されているので、当該作業者が太陽電池パネル50に衝突することによる負傷を防止することができる。
また、透明被覆材16が通過する光を散乱させる素材(例えば梨地処理された素材)である場合に、散乱した太陽光が太陽電池パネル50に入射するので、発電量をより高めることができる。
ところで、上記実施の形態1および2では、太陽電池パネル20,50の水平面に対する傾斜角θが90°(45〜135°であればよい)として説明したが、この太陽電池パネル20,50と、傾斜角θが45〜135°から外れる太陽電池パネル(シースルー型)とを組み合わせてもよい。例えば、図2において、左側の従来型の太陽電池パネル120の配置と、右側の本発明に係る太陽電池パネル20の配置とを組み合わせるともに、上記太陽電池パネル120をシースルー型のものとする構成である。このような構成であれば、十分な太陽光を底面部4の地表に導くことができる効果を奏したまま、発電量を高めることができる。
また、図1〜図3および図5には、ビニールハウス10に設けられた太陽電池パネル20,50が3列である例を示したが、これに限定されるものではない。
さらに、上記実施の形態1および2では、太陽電池パネル20,50が屋根部2のパイプ11に固定されているとして説明したが、側壁部3のパイプ11に固定されているものであってもよい。
また、上記実施の形態1および2では、太陽電池パネル20,50の両面を東西方向に向けているとして説明したが、完全な東西方向に限定されるものではなく、方位角で±45°程度の誤差を許容するものである。
また、上記実施の形態1および2では、ビニールハウス10がその長手方向を南北方向に向けて設置されるとして説明したが、これに限定されるものではない。ビニールハウス10を設置する方向は、例えば、立地条件や必要とする発電量に基づいて適宜決定される。
θ 太陽電池パネルの水平面に対する傾斜角
δ 太陽光の水平面に対する東西面投影角
1 温室
2 屋根部
3 側壁部
4 底面部
10 ビニールハウス
11 パイプ
16 透明被覆材
20 太陽電池パネル

Claims (6)

  1. 透過性を有する温室ハウスに太陽電池パネルが設けられた温室であって、
    上記太陽電池パネルが両面受光型の色素増感太陽電池であり、
    上記太陽電池パネルの両面が東西方向に向けられていることを特徴とする温室。
  2. 太陽電池パネルを設けた位置が、温室ハウスの屋根部の上側であり、
    上記太陽電池パネルが、上記温室ハウスの外部に位置することを特徴とする請求項1に記載の温室。
  3. 太陽電池パネルを設けた位置が、温室ハウスの屋根部の下側であり、
    上記太陽電池パネルが、上記温室ハウスの内部に位置することを特徴とする請求項1に記載の温室。
  4. 太陽電池パネルが、温室ハウスの屋根部に垂下されたものであることを特徴とする請求項3に記載の温室。
  5. 太陽電池パネルが複数あり、
    いずれの太陽電池パネルも、太陽光の水平面に対する東西面投影角度が45°以上の際に、他の太陽電池パネルに入射する太陽光を妨げないように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の温室。
  6. 太陽電池パネルがシースルー型であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の温室。
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