JP2015072649A - 印刷管理装置、プログラム及び印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷システム内の印刷制御装置又は印刷装置に故障が生じた場合、その印刷システムに入力した印刷データを再度別の印刷システムに入力することなく、印刷を続行できるようにする。
【解決手段】管理装置10−1は、自分の印刷システム80−1内の印刷制御装置30−1又は印刷装置40−1の故障を検知した場合、印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1を印刷システム80−1から切り離すと共に、他の印刷システム80−2に対して印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の貸出を依頼する。この依頼に応じて貸出が許可されると、管理装置10−1は、印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を印刷システム80−1に組み込み、解釈装置20−1に解釈結果のデータの出力を指示する。これにより、解釈結果のデータは借り出した印刷制御装置30−2に転送され、印刷装置40−2にて印刷される。
【選択図】図7
【解決手段】管理装置10−1は、自分の印刷システム80−1内の印刷制御装置30−1又は印刷装置40−1の故障を検知した場合、印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1を印刷システム80−1から切り離すと共に、他の印刷システム80−2に対して印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の貸出を依頼する。この依頼に応じて貸出が許可されると、管理装置10−1は、印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を印刷システム80−1に組み込み、解釈装置20−1に解釈結果のデータの出力を指示する。これにより、解釈結果のデータは借り出した印刷制御装置30−2に転送され、印刷装置40−2にて印刷される。
【選択図】図7
Description
本発明は、印刷管理装置、プログラム及び印刷システムに関する。
特許文献1に開示されたシステムでは、印刷制御部は、ホストからの印刷データを各サブプロセッサでドット展開し、各印刷機構部に送付し、並列給紙装置から各印刷機構部に用紙を供給し、各印刷機構部で印刷処理を行う。印刷済み用紙は、排紙統合装置でページ順に並び替えられてスタッカバスケットに一括して収納される。いずれかの印刷機構部で障害が発生した場合、残りの印刷機構部で印刷データを分配して印刷処理を継続し、障害が復旧されたときはすべての印刷機構部で印刷データを分配して印刷処理の継続を行う。
特許文献2に開示されたシステムでは、画像形成装置本体に自身に固有の記録媒体搬送特性に係わる情報を装着されている各付加装置へ送出する手段を設け、各付加装置にそれぞれ画像形成装置本体に装着されることにより決定される記録媒体搬送特性に係わる情報を画像形成装置本体へ送出する手段を設けて、画像形成装置本体と各付加装置がそれぞれ上記送出された記録媒体搬送特性に係わる情報を受け取ってシステムの記録媒体搬送制御性能を決定する。
特許文献3に開示されたシステムでは、主印刷装置でのラスタデータの生成処理が低下した場合に、予備印刷装置でラスタデータを生成するモードとして、受動モードと能動モードとがある。受動モードでは、主印刷装置がラスタデータの生成処理状況を入力データスプール部の蓄積状況を監視し、予め定められた閾値よりも大きい場合、予備印刷装置でラスタデータの生成処理をすることで、処理能力の低下を補うことができる。また、能動モードでは、予備印刷装置が定期的に主印刷装置の入力データスプール部の蓄積状況を監視し、受動モードと同様に、予め定められた閾値よりも大きい場合、入力データを予備印刷装置でラスタデータに生成することで、処理能力の低下を補うことができる。
特許文献4には、ページ記述言語(以下「PDL」と呼ぶ。PDLはPage Description Languageの略)の印刷データを印刷装置で取り扱い可能なビットマップ等の画像データに変換するための機構を、PDLから中間データへ変換する中間データ生成部と、中間データを画像データに変換する描画データ生成部の2段階に分け、中間データ生成部と描画データ生成部をそれぞれ複数並列動作させるシステムが開示されている。
本発明は、印刷システム内の印刷制御装置又は印刷装置に故障が生じた場合でも、その印刷システムに対して入力した印刷データを再度別の印刷システムに入力することなく、印刷を続行できるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明は、印刷システム内の印刷制御装置及び印刷装置の故障を検知する故障検知手段と、前記故障検知手段が前記印刷制御装置及び前記印刷装置のいずれかの故障を検知した場合に、前記印刷制御装置及び前記印刷装置のうち故障を検知した方の装置の貸出を他の印刷システムに対して依頼し、この依頼に応じて依頼対象の装置が貸し出された場合に、故障を検知した方の装置に代えて、貸し出された装置により印刷が続行されるよう制御する印刷続行制御手段と、を有する印刷管理装置である。
請求項2に係る発明は、他の印刷システムから、印刷制御装置及び印刷装置の少なくとも一方の貸出の依頼を受けた場合において、管理下にある印刷制御装置及び印刷装置を用いて印刷データの印刷出力を実行中の場合には、その印刷データの印刷出力が完了した後に、管理下にある印刷制御装置及び印刷装置のうち依頼対象の装置の貸出を行う貸出手段、を更に有することを特徴とする請求項1に記載の印刷管理装置である。
請求項3に係る発明は、前記貸出手段が前記貸出の依頼に対して依頼対象の装置を貸し出した後、当該依頼対象の装置が返却されるまでの期間、クライアントから到来する印刷データを受け付けて解釈処理を行って解釈処理結果データを記憶し、前記依頼対象の装置が返却されると、前記期間に記憶した解釈結果データが、返却された装置により印刷出力されるよう制御する貸出時処理制御手段、を更に有する請求項2に記載の印刷管理装置である。
請求項4に係る発明は、コンピュータを、印刷システム内の印刷制御装置及び印刷装置の故障を検知する故障検知手段、前記故障検知手段が前記印刷制御装置及び前記印刷装置のいずれかの故障を検知した場合に、前記印刷制御装置及び前記印刷装置のうち故障を検知した方の装置の貸出を他の印刷システムに対して依頼し、この依頼に応じて依頼対象の装置が貸し出された場合に、故障を検知した方の装置に代えて、貸し出された装置により印刷が続行されるよう制御する印刷続行制御手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項5に係る発明は、印刷画像データを印刷するための印刷装置と、前記印刷装置に対して印刷画像データを供給して印刷を実行させるための制御を行う印刷制御装置と、印刷管理装置と、を有し、前記印刷管理装置は、前記印刷制御装置及び前記印刷装置の故障を検知する故障検知手段と、前記故障検知手段が前記印刷制御装置及び前記印刷装置のいずれかの故障を検知した場合に、前記印刷制御装置及び前記印刷装置のうち故障を検知した方の装置の貸出を他の印刷システムに対して依頼し、この依頼に応じて依頼対象の装置が貸し出された場合に、故障を検知した方の装置に代えて、貸し出された装置により印刷が続行されるよう制御する印刷続行制御手段と、を有することを特徴とする印刷システムである。
請求項1、4又は5に係る発明によれば、印刷システム内の印刷制御装置又は印刷装置に故障が生じた場合でも、その印刷システムに対して入力した印刷データを再度別の印刷システムに入力することなく、印刷を続行できる。
請求項2に係る発明によれば、他の印刷システムの印刷制御装置又は印刷装置に故障が生じた場合に、自システム内の印刷制御装置又は印刷装置を貸し出して、当該他の印刷システムに印刷を続行させることができる。
請求項3に係る発明によれば、自システム内の印刷制御装置又は印刷装置を貸し出し中にも、クライアントから印刷データを受け付けることができる。
図1を参照して、実施形態の制御が適用されるシステムの機能構成の概要を説明する。
本実施形態の印刷システムは、1つの管理装置10と、1以上の解釈装置20と、1以上の印刷制御装置30と、1以上の印刷装置40から構成される。すなわち、1つの管理装置10が、配下にあるそれぞれ1以上の解釈装置20、印刷制御装置30、及び印刷装置40を管理することで、1つの印刷システムを構成する。印刷システムを構成するのにどの管理装置10、解釈装置20、印刷制御装置30、印刷装置40を組み合わせるかは、ユーザが選択可能である。図1に示すように複数の管理装置10が存在する環境では、最大で、管理装置10の数と同数の印刷システムが構成可能である。
図1に示されるのは、例えば1つのオフィス内に設けられた、いわばスーパーシステムである。ユーザは、このスーパーシステム内にあるコンポーネント(管理装置10、解釈装置20、印刷制御装置30、印刷装置40)を組み合わせて、目的に応じた1以上の印刷システムを構築可能である。また、コンポーネントの追加や削除、状況の変化などに合わせて、各印刷システムの構成を変更可能である。
次に、個々のコンポーネントについて説明する。
管理装置10は、クライアントコンピュータ(図示省略)や可搬型記録媒体から印刷ジョブを受け付け、自身の管理下にある解釈装置20、印刷制御装置30、及び印刷装置40を制御して、その印刷ジョブを実行(すなわち印刷)する。ここで、印刷ジョブは、印刷対象の文書の各ページの画像をページ記述言語(以下「PDL」と略す。PDLはPage Description Languageの略)で記述した印刷データを含んだ、ユーザからの印刷指示のことである。
管理装置10は、様々なユーザから送られてくる印刷ジョブ群の実行順序を管理するジョブ管理機能を備える。
また管理装置10は、同じ印刷システム内の解釈装置20に印刷データを送信し、処理させる。印刷システム内に解釈装置20が複数存在する構成では、管理装置10は、例えば各解釈装置20に対して印刷データ内の異なるページを割り当て、それら複数の解釈装置20にそれら複数のページの解釈処理を並列的に実行させる。
解釈装置20は、管理装置10から受信した印刷データのPDL記述を解釈し、その解釈結果に従って、印刷データが表す各ページの画像を表現する中間データを生成する。
中間データは、クライアントが生成したPDLデータと、印刷装置40が取り扱い可能なデータ形式(例えばラスター形式)の印刷画像データと、の中間の粒度のデータ形式のデータである。中間データ形式は、例えば、PDLで記述された画像オブジェクトを単純な形状の微小要素に細分化して表現する。中間データ形式としては、例えばディスプレイリスト形式が知られている。また、中間データ形式の別の例として、本出願人による特開2011−150535号公報に記載されたものや、本出願人による特願2013−129948号明細書に記載されたものもある。解釈装置20が行う解釈処理としては、従来からあるものを用いればよいので、ここでは説明を省略する。
解釈装置20は、印刷データの解釈結果である各ページの中間データを生成し、生成した各ページの中間データを、同じ印刷システム内の印刷制御装置30に送信する。
印刷制御装置30は、印刷装置40に対して印刷画像データを供給し、印刷装置40を制御してその印刷画像データの印刷を行わせる。この例では、印刷制御装置30は、解釈装置20から受信した各ページの中間データを処理して、それら各ページの印刷画像データを生成する。印刷画像データは、印刷対象の各ページの画像を、例えばラスター形式のように印刷装置40が取り扱い可能な形式で表したデータである。また、印刷制御装置30は、面付け機能を有していてもよい。面付け機能とは、PDLデータ(ひいては中間データ)が表すページ(論理ページ)を複数、印刷記録媒体の1ページ(物理ページ)上に割り付ける機能である。例えば論理ページ2ページを物理ページ1ページに面付けした場合、1ページの物理ページ上に2つの論理ページの画像が並んだ印刷画像データが得られる。なお、中間データから印刷画像データへの変換処理や面付けは、従来の方式を用いればよいので、ここでは説明を省略する。印刷制御装置30は、生成した各ページの印刷画像データを、印刷装置40に供給して印刷させる。
印刷装置40は、印刷制御装置30から供給される印刷画像データを受け取り、その印刷画像データが表す画像を紙等の記録媒体上に印刷する。
図1の例では、印刷システムを構成する管理装置10、解釈装置20及び印刷制御装置30の組合せは変更可能であるのに対し、印刷制御装置30と印刷装置40とは一対一に対応づけられている。これは、データ量が大きい印刷画像データを高速印刷のために高速に転送するために、印刷制御装置30と印刷装置40との間を高速データ転送が可能な高速なインタフェースで接続しているためである。この例では、印刷システムに組み込む印刷制御装置30が決まると、印刷システムに組み込む印刷装置40も自動的に決まる。これに対し、管理装置10、解釈装置20及び印刷制御装置30の間は、通常のローカルエリアネットワークなどのデータ通信ネットワークで接続されており、組合せの柔軟な変更が可能となっている。
別の例として、印刷装置40がデータ通信ネットワークに接続され、そのネットワーク経由で、対応する印刷制御装置30から印刷画像データを受け取るというシステム構成も可能である。この場合、印刷システムに組み込む印刷装置40を印刷制御装置30とは独立に選択できる。
また、印刷制御装置30と印刷装置40とが固定的に接続される場合でも、その固定的な接続関係は一対一に限られるものではない。例えば、1つの印刷制御装置30が複数の印刷装置40に接続され、それら複数の印刷装置40を制御してもよい。また、連続帳票紙に対して両面印刷が可能な1台の印刷装置40に対して、おもて面用の印刷画像データを生成する印刷制御装置30と、うら面用の印刷画像データを生成する印刷制御装置30を接続する等、1つの印刷装置40に対して複数の印刷制御装置30が接続される構成も考えられる。
なお、以下では、説明を簡潔にするために、印刷制御装置30と印刷装置40とが一対一の固定的な接続関係になっている場合を主要な例にとって説明する。
図1に示すコンポーネントのうち、印刷装置40は制御等を行うコンピュータの他に物理的な媒体に印刷を行うためのハードウエアが必要である。これに対し、管理装置10、解釈装置20及び印刷制御装置30はデータ処理を実行できればよく、それぞれ論理的に別々のモジュールとして存在していればよい。管理装置10、解釈装置20及び印刷制御装置30の物理的な実装には様々なバリエーションがある。例えば図2に例示するように、管理装置10、解釈装置20及び印刷制御装置30が、データ通信ネットワーク60に接続されたそれぞれ別々のコンピュータにインストールされていてもよい。また、1台のコンピュータで、同種の装置(例えば解釈装置20なら解釈装置20)の機能を表すプロセスを複数実行することで、そのコンピュータを複数の同種装置として機能させてもよい。また、1台のコンピュータで、異種の複数の装置(例えば管理装置10と解釈装置20の組、あるいは管理装置、解釈装置20及び印刷制御装置30の組など)のプロセスを実行することで、そのコンピュータをそれら異種の複数の装置として機能させてもよい。
なお、図2の例では、データ通信ネットワーク60上に構成管理データベース50が接続されている。構成管理データベース50は、スーパーシステム内に含まれる各装置(コンポーネント)の情報や、スーパーシステム内で構成された印刷システムの情報を管理するデータベースである。構成管理データベース50に保持される装置管理情報及び印刷システム管理情報の一例を図3及び図4に示す。
図3に示すように、装置管理情報には、スーパーシステム内のデータ通信ネットワーク60に接続された装置(管理装置10、解釈装置20及び印刷制御装置30)毎に、装置ID、装置種別、及び通信用アドレスの情報が含まれる。装置IDは、スーパーシステム内でそれら各装置を一意に識別するための識別情報である。装置種別は、それら各装置が管理装置、解釈装置、及び印刷制御装置の3つの種別のいずれであるかを示す情報である。通信用アドレスは、データ通信ネットワーク60上でのそれら各装置のアドレスであり、それら各装置が相互に通信する際には送信元や送信先の装置をその通信用アドレスにより表す。図示例では、通信用アドレスとしてIP(Internet Protocol)アドレスを用いているが、別の種類のアドレスを用いてもよい。また、図3の例は、各装置がそれぞれ別々のコンピュータに実装された図2の例に対応するものであり、各装置の通信用アドレスが互いに異なっている。別の例として、通信ネットワーク60上の1つのコンピュータに複数の装置がインストールされている場合、それら複数の装置については、装置IDは別々の値となるが、通信用アドレスは同じ値となる。
図4に示す印刷システム管理情報には、構成された印刷システム毎に、そのシステムを一意に識別する識別情報であるシステムIDと、そのシステムを構成する管理装置、解釈装置、及び印刷制御装置の装置IDリストと、が含まれる。1つの印刷システムには管理装置10が1つだけ含まれるのに対し、解釈装置20及び印刷制御装置30はそれぞれ複数ずつ含まれていてもよい。
スーパーシステム内に含まれる各装置(管理装置10、解釈装置20、印刷制御装置30)は、自分自身の装置ID及び装置種別の情報を保持している。また、それら各装置は、構成管理データベース50の印刷システム管理情報を参照することで、印刷処理のために自分が通信すべき装置の通信用アドレスを特定し、その通信用アドレスを用いてデータの受け渡し等のための通信を行う。また、各装置が構成管理データベース50を参照する代わりに、構成管理データベース50内の情報を随時各装置に通知することで、各装置が常に最新の装置管理情報及び印刷システム管理情報を保持するようにしてもよい。
なお、図2の例では、構成管理データベース50はデータ通信ネットワーク60上に独立の装置として設けられていたが、この代わりに、管理装置10等のデータ通信ネットワーク60上のいずれかの装置が、構成管理データベース50の役割を兼務してもよい。
印刷システムによる印刷ジョブの処理の流れの一例を、図5を参照して説明する。図5の例では、印刷システム80は、1つの管理装置10、2つの解釈装置20、及び1つの印刷制御装置30(及び印刷装置40)から構成されている。
(1)管理装置10は、クライアント70からPDLデータを含んだ印刷ジョブを受け取る。受け取った印刷ジョブのPDLデータは入力ジョブ100として管理装置10に保持されると共に、(2)2つの解釈装置20にもそれぞれ転送される。各解釈装置20に対して入力ジョブ100全体を転送しているのは、1つには入力ジョブ100がページ非独立のPDLで記述されている場合を考慮してのことである。ページ非独立のPDLの場合、あるページについての命令が後続の他のページの印刷画像にも影響を与えるため、解釈装置20がその入力ジョブ100のうち一部のページの中間データしか生成しない場合でも、それら中間データを正しく生成するには、入力ジョブ100全体を先頭から順に解釈していく必要がある。逆に、入力ジョブ100がページ独立のPDLで記述されている場合には、各解釈装置20には、それぞれ、入力ジョブ100のうちその解釈装置20が中間データを生成すべきページのPDLデータのみを供給するようにしてもよい。また、図5の例において各解釈装置20に入力ジョブ100全体を転送する別の理由として、いったん入力ジョブ100全体を転送してしまえば、あとで何らかの事情で解釈装置20に対して割り当てるページ(すなわち中間データの生成対象のページ)が予定から変更された場合でも、対処が取りやすいということもある。すなわち、管理装置10は、解釈装置20に対して割り当て対象のページの番号を通知するだけでよいので、割り当て対象が変更されれば、変更後の割り当て対象のページの番号を通知するだけでよい。これに対し、解釈装置20に対して割り当て対象のページのPDLデータのみを提供する方式の場合、割り当てが予定から変更されると、変更後の割り当て対象のページのPDLデータを解釈装置20に送る必要がある。
(3)管理装置10は、それら2つの解釈装置20に対し、それぞれ別々のページの中間データを生成するよう指示する。図示例では、一方の解釈装置20には奇数ページ、他方の解釈装置20には偶数ページの中間データ生成を指示している。例えば、最初は、一方の解釈装置20には1ページ目、他方の解釈装置20には2ページ目の中間データ生成を指示し、以下順次3,4ページ目、5,6ページ目、・・・の生成を指示する。(4)そのような並列的な指示により、2つの解釈装置20が2つのページの中間データ生成を並列して実行することになる。ここで、入力ジョブ100がページ非独立のPDLで記述されている場合、各解釈装置20はそれぞれその入力ジョブ100を先頭から順に解釈し、その解釈にしたがって内部状態を変化させていく。そして、管理装置10から指示されたページについては、その内部状態に従って中間データを生成する。解釈装置20は、生成した中間データを蓄積する中間データ蓄積部22と、中間データ生成済みのページの情報を記録する管理テーブル24を有する。解釈装置20は、生成したページの中間データを中間データ蓄積部22に格納すると共に、管理テーブル24に対して、生成済みのページを表す情報として、そのページを特定する情報を追加する。ページを特定する情報は、例えば、入力ジョブ100の識別情報と、入力ジョブ100内でのそのページのページ番号との組である。
中間データ蓄積部22に蓄積された各ページの中間データは、印刷出力のタイミングが到来すると、順に印刷制御装置30に転送される。(5)印刷制御装置30は、受け取った各ページの中間データをユーザから指定された面付け条件に従って物理ページに面付けした上でラスタライズ(すなわちラスター画像への変換)し、ラスタライズにより得られた印刷画像データを印刷装置40に印刷させる。図示例では、物理ページ1ページに対して論理ページ2ページが面付けされている。
さて、このような印刷システム80において、印刷システム80内の印刷制御装置30及び印刷装置40の少なくとも一方が故障により正常動作が不可能になった場合を考える。
例えば図6の(A)に示すように、一組の印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1を有する印刷システム80−1において、印刷ジョブの印刷出力を実行中に、印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1の少なくとも一方が故障に故障が生じたとする。なお、以下の説明で印刷システム80−1(管理装置10−1、解釈装置20−1、・・・、印刷装置40−1)は故障した印刷システム又はその構成装置であることを示し、印刷システム80−2(管理装置10−2、・・・、印刷装置40−2)は正常動作している印刷システム又はその構成装置であることを示すものとする。
このような場合、何の対策もしないと、図6の(B)に示すように、(1)印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1による印刷が途中で停止する。印刷装置40−1が故障した場合は当然であるが、印刷装置40−1に印刷画像データを供給する印刷制御装置40が故障した場合も印刷は停止してしまう。(2)その結果、印刷システム80−1全体が使用できない状態となってしまう。こうなってしまうと、(3)ユーザは、それまで実行していたジョブを、クライアント70から同じスーパーシステム内の現在未使用の印刷システム80−2に再投入し、(4)再度最初のページから順に解釈を行い、(5)再度最初のページから印刷し直すこととなる。停止した印刷システム80−1で印刷済みのページの後のページから再印刷を行うことも考えられるが、印刷済みのページを割り出す作業が繁雑である場合が多いため、再度最初から印刷し直す場合が多い。また、この場合、正常動作している解釈装置20−1で既に生成済みの中間データは破棄される。
このような問題に対し、本実施形態では、図7の(A)に示すように、印刷システム80−1内印刷制御装置30−1又は印刷装置40−1が故障した場合、管理装置10−1がその故障を検知する。
この場合も、図7の(B)に示すように、(1)印刷システム80−1による印刷は一時停止する。
(2)ただし、この実施形態では、印刷システム80−1は完全には停止せず、その中の管理装置10−1が救済処理を実行する。救済処理では、故障した印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1を印刷システム80−1から少なくとも一時的に切り離す。そして、スーパーシステム内の別の印刷システム80−2から印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2のペアを借り、印刷システム80−1に一時的に組み込む。(3)この流れでは、別の印刷システム80−2にて最初から印刷をやり直す場合のように印刷ジョブのデータをクライアントから印刷システム側に再投入する必要はない。(4)このように印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2が借りられると、印刷システム80−1内の複数の解釈装置20の解釈結果の中間データは、借りてきた印刷制御装置30−2に送られる。(5)印刷制御装置30−2は、受け取った中間データから印刷画像データを生成し、その印刷画像データを印刷装置40−2に供給する。これにより別の印刷システム80−2へと印刷ジョブを再投入することなく、続きのページから印刷が再開される。
以上の処理を実現するために、管理装置10−1は、例えば、図8に示す機能モジュールを備える。
割り当て部12は、印刷システム80−1内の各解釈装置20−1に対し、実行中の印刷ジョブのページを割り当てて解釈させる処理を行う。故障検知部14は、印刷システム80−1内の印刷制御装置30−1、印刷装置40−1に故障が発生した場合に、その故障発生を検知する。故障発生の検知の仕方については、後で具体例を説明する。故障対応処理部16は、故障検知部14が印刷制御装置30−1又は印刷装置40−1の故障を検知した場合に、その故障に対応して印刷ジョブを続行するための救済処理を行う。すなわち、故障対応処理部16は、印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1を印刷システム80から切り離し、別の印刷システム80−2の管理装置10−2に対して、印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の貸出依頼を行う。この貸出依頼に応じて管理装置10−2が印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の貸出を許可すると、故障対応処理部16は、それら印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を印刷システム80−1に組み込む。その後、印刷システム80−1内の解釈装置20−1に対して解釈結果データの出力を指示すると、解釈装置20−1は、印刷システム80−1に新たに組み込まれた印刷制御装置30−2へ、解釈結果のデータを転送する。これにより、解釈部20−1が生成した解釈結果データが、借りてきた印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2により印刷出力されることになる。貸出処理部18は、他の印刷システム80から貸出依頼を受けた場合に、その依頼に応じて、自システム内の印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1の貸出処理を行ったり、貸し出し先の印刷システムから返却された印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1を再度自システム内に組み込んだりする。
以上、印刷システム80内の印刷制御装置30又は印刷装置40が故障した場合の、本実施形態の制御の概要を説明した。次に、図9〜図12を参照して、本実施形態の制御について更に詳細に説明する。
図9に示す手順は、管理装置10の管理下にある印刷システム80内の印刷制御装置30又は印刷装置40に故障が生じたことを検知した場合に実行される。故障の検知の仕方には大きく分けて2つの態様がある。
1つは、管理装置10が(故障した)印刷制御装置30と通信がとれなくなった場合である。印刷制御装置30がクラッシュしたり、電源が断たれたり、管理装置10と印刷制御装置30とをつなぐネットワークに障害が発生したりした場合などがその一例である。同じ印刷システム80−1内の管理装置10−1と印刷制御装置30−1とは、印刷ジョブの実行のために絶えず互いの間で問合せや応答の通信を行っているので、例えば問合せに対する応答が印刷制御装置30−1から帰ってこない場合に、その印刷制御装置30−1が故障したと判断する。
故障検知の別の態様は、印刷制御装置30内の制御部が、印刷制御装置30内の論理的又は物理的な故障、及び印刷装置40の故障を検知し、その旨を管理装置10に通知するケースである。論理的な故障としては、例えば、印刷制御装置30内の管理情報の破損や実行中のプログラムの異常等がある。物理的な故障としては、例えば、印刷制御装置30が備えるハードディスク等の物理的なモジュールの故障がある。この態様では、管理装置10は印刷制御装置30と通信可能であり、印刷制御装置30自体が自分自身の内部、又は接続された印刷装置40に異常が生じている旨を管理装置10に知らせることで、管理装置10は印刷制御装置30又は印刷装置40に故障が生じたことを検知する。なお、このように印刷制御装置30内の制御部が、印刷制御装置30内の各部、あるいは印刷装置40の故障を検知した場合、管理装置10へ故障を通知した後、その制御部が、印刷制御装置30及び印刷装置40のうちの故障が生じた方、又は両方の電源を切ってもよい。こうすれば、後でユーザが故障部分の修理のために印刷制御装置30及び印刷装置40のところまでやってきた際に、既にそれらの電源が切れているので、素早く修理を開始することができる。
以下では、図7に示したシステムを例にとって、図9の処理手順を説明する。印刷システム80−1の管理装置10−1は、ある印刷ジョブを実行中に、印刷システム80内の印刷制御装置30−1又は印刷装置40−1に故障が発生したことを検知した場合、新たな印刷ジョブの受付を停止する(S10)。これ以降、故障が修理されるまでは、クライアント70はその印刷システム80−1に対して印刷ジョブを投入することができない。次に、いま印刷出力中のジョブがあるかどうかを判定する(S12)。印刷出力中のジョブがなければ、何も行わずに図9の処理を終了する。この場合、印刷システム80−1は故障による停止状態となり、故障の修理を待つことになる。なお、印刷出力中のジョブがない場合でも、既に受け付け済み(ただしまだ印刷出力は開始していない)がある場合には、印刷出力中のジョブが存在する場合と同じ扱い(次に示す)としてもよい。
S12の判定結果がYes(印刷途中のジョブあり)の場合、管理装置10−1は、そのジョブの印刷出力を停止し、印刷ジョブを投入したユーザに対して、この印刷システム80−1で印刷を続行するか否かを問い合わせる(S14)。この問合せは、管理装置10−1又はクライアント70に接続された表示装置に対して、例えば図10に例示した問合せ画面200を表示することで行えばよい。この問合せ画面200には、実行中のどのジョブの識別名称と、印刷制御装置30−1又は印刷装置40−1が故障したことを示すメッセージが含まれる。また、問合せ画面200には、その印刷ジョブのうち既に出力済みのページ数と、未出力のページ数の情報が示される。この情報は、ユーザにとってこの印刷システム80−1で印刷を続行するか、別の印刷システム80(例えば印刷システム80−2)で最初から印刷をやり直すかを判断する判断材料となる。判断材料としては、図10に例示した以外に、例えば印刷ジョブ全体のページ数に対する出力ページ数の割合を用いてもよい。この問合せに対し、ユーザが、その印刷システム80−1での処理続行を選択しなかった場合(S14の判定結果がNo)、管理装置10−1はその印刷ジョブの実行を中断し、図9の処理を終了する。
問合せに対してユーザがその印刷システム80−1での処理続行を選択した場合(S14の判定結果がYes)、管理装置10−1は、スーパーシステム内にある他の印刷システム(例えば印刷システム80−2)の管理装置10−2に対して、印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の貸出を依頼する(S16)。このとき管理装置10−1は、構成管理データベース50の印刷システム管理情報を参照して、別の印刷システム80−2の管理装置10−2を特定し、特定した管理装置10−2の通信用アドレスを同じデータベース内の装置管理情報から求め、その通信用アドレスを用いて、その別システムの管理装置10−2に対して貸出依頼を送信する。この例では、貸出依頼を受けた印刷システム80−2の管理装置10−2は、いま実行中のジョブがなければ即座に、あればそのジョブの実行が終わり次第、自分の印刷システム80−2内の印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を貸し出すものとする。
貸出依頼を行った管理装置10−1は、依頼先の管理装置10−2から貸出受諾の旨の通知を受け取ると(S18)、自分が管理する印刷システム80−1の構成変更を行う(S20)。すなわち、構成管理データベース50内にあるその印刷システム80−1の管理情報から、故障した印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1の装置IDを削除し、その代わりに貸出受諾の通知に含まれる印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の装置IDを管理情報に追加する。この構成変更に応じ、構成管理データベース50は、構成変更後のその印刷システム80−1の管理情報を、その印刷システム80−1に属する各装置に通知する。これにより、その印刷システム80−1内の各解釈装置20−1は、生成した中間データの出力先が、貸し出された印刷制御装置30−)となったことを認識する。
構成変更の後、管理装置10−1は、その印刷ジョブの印刷出力を再開する(S22)。すなわち、印刷システム80−1内の各解釈装置20−1に対し、印刷制御装置30−2への解釈結果(中間データ)の供給再開を指示し、印刷制御装置30−2に対して印刷開始を指示する。この時点では、印刷システム80−1内の印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2は、他の印刷システムから借り出した正常なものとなっているので、印刷出力が正常に行われる。
管理装置10−1は、S12で印刷途中(あるいは既に受け付け済み)と判定したジョブの印刷出力が終了するまで印刷出力を続ける(S24)。そして、その印刷出力が終了すると、S20で変更したシステム構成を元に戻すかどうかをユーザに問い合わせる(S26)。この問合せでは、管理装置10−1又はクライアント70に接続された表示装置に対して、例えば図11に例示した問合せ画面210を表示する。この問合せ画面には、実行途中の印刷ジョブの出力が完了したことを示すメッセージと、システム構成を戻すかどうかの問合せメッセージが表示される。この問合せに対してユーザが、構成を元に戻さない旨の指示を行った場合、管理装置10−1は、当該印刷システム80−1を停止状態にし、図9の処理を終了する。この後、故障した印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1の修理が行われ、その修理の後、必要に応じてその印刷システム80−1を再起動するが、その際に、印刷システム80−1の構成を元に戻してもよいし、S20での構成変更後のシステム構成のまま再起動してもよい。
S26でユーザがシステム構成を元に戻す旨を選択した場合(判定結果がYes)、管理装置10−1は、借りた印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を印刷システム80−1から切り離す(すなわち構成管理データベース50内の印刷システム管理情報の当該システムのエントリから削除する)と共に、S20で切り離した故障中の印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1を印刷システム80−1に再び組み込む。そして、管理装置10−1は、S18で印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を貸してくれた貸出元の印刷システム80−2の管理装置10−2に対して、S28で切り離した印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の返却する旨を通知する(S30)。これにより、貸出元の印刷システム80−2が、貸出前のシステム構成に戻る。この後、故障した印刷制御装置30−1及び印刷装置40−1の修理が行われ、その修理の後、必要に応じ、その印刷システム80−1を再起動する。
以上、図9を参照して、印刷制御装置30又は印刷装置40に故障が発生した印刷システム80の管理装置10の処理手順を説明した。次に、図12を参照して、印刷制御装置30又は印刷装置40を貸し出す側の印刷システム80の管理装置10の処理手順を説明する。
図12の手順は、故障が発生した印刷システム80−1の管理装置10−1から貸出依頼(図9のS16)を受信すると開始する。この場合、管理装置10−2は、印刷出力中のジョブがあるかどうかを判定する(S40)。印刷出力中のジョブがあれば、そのジョブの印刷出力が完了するのを待ち(S42)、完了すると、貸出受諾の旨を回答する(S44)。この回答には、貸し出す印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の装置ID及び装置種別の情報を含めてもよい。S40で印刷出力中のジョブがないことがわかった場合には、S42は飛ばし、S44に進んで貸出受諾の回答を行う。また、この貸出受諾の回答と並行して、貸し出す印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を当該印刷システム80−2から切り離す構成変更を実行する(S46)。
この構成変更の後、管理装置10−2は、当該印刷システム80−2を縮退モードに遷移させる。縮退モードでは、管理装置10−2は、クライアント70から新たな印刷ジョブを受け取った場合、その印刷ジョブについて解釈装置20−2により解釈処理を行うが、印刷出力は保留する。解釈結果の中間データは解釈装置20−2内にスプールしておき、貸し出した印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2が返却された後に印刷出力することになる。
この縮退モードへの移行の後、管理装置10−2は、貸出先の印刷システム80−1の管理装置10−1から返却通知(図9のS30)が到来するのを待つ。返却通知を受け取ると、管理装置10−2は、貸し出していた印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2を自システム内に再度組み込む構成変更を実行し(S50)、縮退モードから通常モードに戻る。通常モードでは、印刷出力の指示を受けたジョブは、解釈を実行した上で、印刷出力を実行する。そして、貸出依頼を受け取ったときに既に受信していたがまだ印刷を開始していなかったジョブ、及び縮退モード中に受け取ったジョブがあれば、それらジョブの印刷出力を行う(S52)。すなわち、管理装置10−2は、各解釈装置20−2に対し、スプールしているジョブの中間データを、返却された印刷制御装置30−2に転送するよう指示する。
図9、図12に示した処理では、貸出依頼を受けた管理装置10−2は、必ず印刷制御装置30−2及び印刷装置40−2の貸出を行ったが、これはあくまで一例に過ぎない。この代わりに、貸出依頼を受けた管理装置10−2が貸出依頼を拒絶できるようにしてもよい。例えば、印刷システム80毎に、印刷制御装置30及び印刷装置40の貸出を認めるか否かを設定可能としてもよい。この場合、貸出を認めない設定がなされている印刷システム80の管理装置10は、他の印刷システム80の管理装置10からの貸出依頼に対して拒絶の旨を回答する。また、このように印刷システム80毎に固定的な設定をする代わりに、ユーザが複数のジョブをある印刷システム80で連続して実行する際に、それら複数のジョブの印刷出力が完了するまでは印刷制御装置30及び印刷装置40の貸出を認めないよう指定できるようにしてもよい。なお、ある印刷システム80から貸出依頼を拒絶された管理装置10は、別の印刷システム80の管理装置10に依頼を行えばよい。
スーパーシステムに含まれる各管理装置10は、図9と図12の処理の両方を実行可能であり、自システム内に故障が発生した場合には図9の手順を実行し、他システムから貸出依頼を受けた場合は図12の手順を実行する。
以上、本発明の実施形態について説明した。これら実施形態は、本発明に係る構成のあくまで一例に過ぎない。本発明の範囲内で様々な変形が可能である。
例えば、以上の実施形態では、印刷制御装置30と印刷装置40とが専用のインタフェースで接続されたペアとなっていたため、印刷制御装置30と印刷装置40のペアを一体として貸し借りしたが、これは一例に過ぎない。印刷装置40もデータ通信ネットワーク60(図2参照)に接続されている場合には、印刷制御装置30と印刷装置40とをそれぞれ個別に貸し借りすることが可能である。例えば、ある印刷システム80の印刷装置40に故障が生じ、印刷制御装置30には故障が生じていない場合には、その印刷システム80は、別の印刷システム80から印刷装置40(ただしデータ通信ネットワーク60に接続されているもの)だけを借り出せばよい。同様に、印刷制御装置30に故障が生じ、印刷装置40に故障が生じていない場合には、他の印刷システム80から印刷制御装置30のみを借り出せばよい。なお、印刷装置40もデータ通信ネットワーク60に接続されている場合、印刷装置40の故障は、同じ印刷システム80内の印刷制御装置30及び管理装置10のいずれが検知してもよい。印刷制御装置30が検知する場合は、検知した故障を管理装置10に通知する。印刷装置40の故障検知の仕方は、上記実施形態における故障検知の態様と同様でよい。
また例えば、上記実施形態では、解釈装置20がPDLデータを中間データに変換し、印刷制御装置30がその中間データをラスター形式等の印刷画像データに変換したが、これは必須のことではない。例えば、解釈装置20がPDLデータを印刷画像データに変換し、印刷制御装置30は1以上の解釈装置20から転送される印刷画像データを印刷順に並べたり、面付けしたりして印刷装置40に提供するという構成も可能である。
また、以上の説明では、故障が生じた都度、印刷ジョブを投入したユーザに対し、印刷ジョブを続行するか否か問い合わせるものとしたが(図9のS14を参照)、ユーザが印刷ジョブを投入する際に、印刷システム80内に故障が生じた場合に他の印刷システム80内の印刷制御装置30及び印刷装置40の貸し出しを受けて印刷ジョブを継続するか否かを予め設定するようにしてもよい。このような事前設定によれば、例えばユーザが不在時に故障が発生しても、ユーザの確認を待つことなく予め定めた処理が実行されることになるので、速やかな障害回避処置を行うことが可能になる。なお、故障発生時に貸し出し可能となる他の印刷システムが複数ある場合は、ユーザが貸し出しを受けて印刷ジョブを係属させたい印刷システムを優先順位付けして選択・設定できるようにしてもよい。
また、以上の例では管理装置10は同じ印刷システム80内の複数の解釈装置20に対して、ページ単位で担当部分を割り当てたが、ページ以外の単位、例えばバンドやタイル、で割り当てを行ってもよい。バンドは、印刷装置40の印刷処理の際の主走査線に平行な直線でページを等分割することにより得られる帯状の領域であり、タイルは印刷処理の主走査線及び副走査線にそれぞれ平行な直線でページを縦横に等分割することにより得られる矩形の領域である。
以上に例示した管理装置10、解釈装置20、及び印刷制御装置30は、例えば、汎用のコンピュータに当該装置の各機能モジュールの処理を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで言うコンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)、フラッシュメモリ等の二次記憶を制御する二次記憶コントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、無線又は有線のネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバスを介して接続された回路構成を有する。また、そのバスに対し、例えばI/Oインタフェース経由で、CDやDVD、ブルーレイディスクなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタ、などが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、フラッシュメモリ等の二次記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。二次記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。また、管理装置10、解釈装置20、及び印刷制御装置30の機能の一部をハードウエア回路として実装してもよい。
10 管理装置、12 割り当て部、14 故障検知部、16 故障対応処理部、18 貸出処理部、20,20−1,20−2,20−3,20−4 解釈装置、22 中間データ蓄積部、24 管理テーブル、30 印刷制御装置、40 印刷装置、50 構成管理データベース、60 データ通信ネットワーク、70 クライアント、80 印刷システム。
Claims (5)
- 印刷システム内の印刷制御装置及び印刷装置の故障を検知する故障検知手段と、
前記故障検知手段が前記印刷制御装置及び前記印刷装置のいずれかの故障を検知した場合に、前記印刷制御装置及び前記印刷装置のうち故障を検知した方の装置の貸出を他の印刷システムに対して依頼し、この依頼に応じて依頼対象の装置が貸し出された場合に、故障を検知した方の装置に代えて、貸し出された装置により印刷が続行されるよう制御する印刷続行制御手段と、
を有する印刷管理装置。 - 他の印刷システムから、印刷制御装置及び印刷装置の少なくとも一方の貸出の依頼を受けた場合において、管理下にある印刷制御装置及び印刷装置を用いて印刷データの印刷出力を実行中の場合には、その印刷データの印刷出力が完了した後に、管理下にある印刷制御装置及び印刷装置のうち依頼対象の装置の貸出を行う貸出手段、を更に有することを特徴とする請求項1に記載の印刷管理装置。
- 前記貸出手段が前記貸出の依頼に対して依頼対象の装置を貸し出した後、当該依頼対象の装置が返却されるまでの期間、クライアントから到来する印刷データを受け付けて解釈処理を行って解釈処理結果データを記憶し、前記依頼対象の装置が返却されると、前記期間に記憶した解釈結果データが、返却された装置により印刷出力されるよう制御する貸出時処理制御手段、を更に有する請求項2に記載の印刷管理装置。
- コンピュータを、
印刷システム内の印刷制御装置及び印刷装置の故障を検知する故障検知手段、
前記故障検知手段が前記印刷制御装置及び前記印刷装置のいずれかの故障を検知した場合に、前記印刷制御装置及び前記印刷装置のうち故障を検知した方の装置の貸出を他の印刷システムに対して依頼し、この依頼に応じて依頼対象の装置が貸し出された場合に、故障を検知した方の装置に代えて、貸し出された装置により印刷が続行されるよう制御する印刷続行制御手段、
として機能させるためのプログラム。 - 印刷画像データを印刷するための印刷装置と、
前記印刷装置に対して印刷画像データを供給して印刷を実行させるための制御を行う印刷制御装置と、
印刷管理装置と、
を有し、
前記印刷管理装置は、
前記印刷制御装置及び前記印刷装置の故障を検知する故障検知手段と、
前記故障検知手段が前記印刷制御装置及び前記印刷装置のいずれかの故障を検知した場合に、前記印刷制御装置及び前記印刷装置のうち故障を検知した方の装置の貸出を他の印刷システムに対して依頼し、この依頼に応じて依頼対象の装置が貸し出された場合に、故障を検知した方の装置に代えて、貸し出された装置により印刷が続行されるよう制御する印刷続行制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
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