JP2015072161A - 環境試験装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】必要な冷却量が一定以下である場合には、冷却装置6の運転モードが通常運転から、低能力運転に切り換えられる。低能力運転は、冷却装置6を故意に冷却効率を低下させて運転するものであり、膨張手段22を開口面積が減少する方向に切り換えて、冷媒の通過量を絞り、低圧側流路の圧力を低下させて圧縮機20に供給される冷媒の圧力を下降させる。また凝縮器21の送風機31の回転数を低下させて凝縮効率を低下させ、高圧側流路の圧力を上昇させて圧縮機20から吐出される冷媒の圧力を上昇させる。その結果、冷却装置6による過冷却量が減少し、加熱ヒータ7に要求される発熱量が減少し、加熱ヒータ7の消費電力が軽減される。
【選択図】図2
Description
環境試験装置200は、空気調和装置215によって、試験室201内に所望の温度・湿度環境を作る。
ここで省エネルギー化の基本的な考え方は、機械器具の効率を向上させることにある。例えばエンジンやボイラーであれば、熱効率の向上を目的として研究開発が行われている。具体的に説明すると、発電機であれば、より少ない燃料でより多くの電力を発生させることを目的として開発が進められる。
また冷蔵庫やクーラに使用される冷却装置であれば、冷却効率を向上させることを目的として研究開発が行われている。
即ち、入力電力に対してより多くの冷熱を得ることを目的として、研究開発が行われている。
具体的には、冷却装置においては、圧縮機自身の効率を向上させる工夫がなされている。例えば、圧縮機としてレシプロ型の圧縮機を採用する場合には、圧縮比を低めに設定し、冷媒の押し退け量を増加させる方策が採用されている。
例えば自動車であれば、アイドリング時にエンジンを停止してガソリンの消費を抑えている。
冷蔵庫や冷凍倉庫では、冷却装置がオンオフ制御されて過剰な冷却を抑制している。即ち、庫内温度を冷却装置で低下させ、庫内温度が設定温度まで低下すると冷却装置を停止する。また庫内温度が上昇すれば冷却装置を再起動し、庫内温度を設定温度に戻す。
さらに家庭用の冷蔵庫やクーラでは、冷却装置の圧縮機を駆動するモータがインバータ制御され、適切な回転数でモータを回転させて無駄なエネルギーを軽減する構成が知られている。
そこで冷蔵庫や空調設備と同様の制御方法を採用して環境試験装置の消費電力を低減することが考えられる。
即ち環境試験装置が備える冷却装置の圧縮機のモータをインバータ制御する方策が考えられる。また冷却装置をオンオフ制御して過剰な冷却を抑制することが考えられる。
即ち冷蔵庫の温度制御は、例えば「摂氏マイナス20度以下」という様に、一定温度以下とすることを目標としており、温度の下限に対する制約は少ない。
これに対して環境試験装置は、「プラスマイナス0.3度以内」と言う様に、温度の上下限が規制される。
一方オンオフ制御は、その性質上、温度のオーバーシュートや、アンダーシュートが避けられず、オンオフ制御だけを採用すると、「プラスマイナス0.3度以内」と言う様な、上下限の範囲に収めることが難しい。
これに対して、本発明者らは、圧縮機自身の効率を故意に低下させることによって消費電力を低減することを考えた。
前記した様に、環境試験装置は、試験室内の温度を一定に保つことが重要であり、試験室内の温度には、上下限が設定される。一方オンオフ制御は、その性質上、温度のオーバーシュートや、アンダーシュートが避けらない。そこで環境試験装置では、冷却装置によって室内の空気を過剰に冷却し、電気ヒータでこれを加熱して試験室内の温度を補正し、温度を設定範囲に保っている。
即ち環境試験装置は、定常時に冷却装置と電気ヒータの双方を運転し、両者のバランスによって試験室内の温度を設定範囲内に収めている。
そこで、本発明者らは、冷却能力が余剰傾向となった時に、冷却装置の効率を故意に低下させて冷熱発生量を低下させ、電気ヒータに要求される発熱量を少なくし、全体の消費電力を抑制する方策を考えた。
前記した請求項1,2,3に記載の環境試験装置は、いずれも冷却装置を運転する必要があり、且つ必要な冷却量が少ない場合に、圧縮機の圧縮比を上昇させ、圧縮機の体積効率が低下して冷媒ガスの押し退け量が減少する。そのため入力電力に対する冷熱の発生量が低下する。
従って試験室を過冷却する度合いが緩和される。その結果加熱装置に要求される電力が低下し、環境試験装置全体の消費電力が低下する。
なお、圧縮機に導入される冷媒の圧力を低下させ且つ圧縮機から吐出される冷媒の圧力を上昇させると、冷却装置自体の消費電力も幾分低下するから、冷却装置の電力低下分と、加熱装置の電力低下分の双方によって環境試験装置全体の消費電力を低下させることができる。
また本発明によると、冷却装置を連続的に運転し続けることができるから、試験室内の温度変化も少ない。
そのため本発明の環境試験装置は、広義の省エネルギーに寄与する効果がある。
本実施形態の環境試験装置1の外観形状は、従来技術の環境試験装置200と同一である。外観形状についての説明は、省略する。
また本実施形態の環境試験装置1の主要構成部材についても、従来技術の環境試験装置200と略同一である(冷却装置6を除く)。従来技術と同一の部材には同一の番号を付している。
即ち環境試験装置1は、図2の様に試験室3を有している。試験室3は、試験対象物品が導入される部位であり、試験空間である。そして試験室3と連通する空気流路10があり、当該空気流路10に前記した加湿装置5と、冷却装置6の蒸発器11と、加熱ヒータ7、及び送風機8が設けられている。
また、空気流路10の出口側に、温度センサー12と湿度センサー13が設けられている。
環境試験装置1では、前記した空気流路10内の部材と、温度センサー12及び湿度センサー13によって空気調和装置15が構成されている。
環境試験装置1は、空気調和装置15によって、試験室3内に所望の温度・湿度環境を作る。
また各枝管37a,b,c,d,eには、電磁弁38a,b,c,d,eが接続されている。
即ち本実施形態では、いずれか一つのキャピラリーチューブ36a,b,c,d,eを選択し、属する枝管37a,b,c,d,eの電磁弁38a,b,c,d,eを開くことによって、特定のキャピラリーチューブ36a,b,c,d,eだけから冷媒を膨張させることができる。そして各キャピラリーチューブ36a,b,c,d,eは、径が異なるから、膨張手段22の冷媒通過量を変更することができる。
そのため本実施形態の膨張手段22では、冷媒の通過量を多数の段階に切り換えることができる。本実施形態では、キャピラリーチューブ36a,b,c,d,eを5個有しているので、32通りの組み合わせを実現することができる。
液化された冷媒は、膨張手段22に送られ、キャピラリーチューブ36a,b,c,d,eの狭い流路を通過して大容積の蒸発器11に導入される。そしてキャピラリーチューブ36a,b,c,d,eを出た冷媒は、蒸発器11内で急膨張して気化し、周囲から熱を奪う。気化した冷媒は、再度圧縮機20で圧縮されて凝縮器21に送られる。
本実施形態では、低圧側圧力検知手段41及び高圧側圧力検知手段42として温度センサーを使用し、各部の冷媒の温度から圧縮機20に導入される冷媒の圧力と、圧縮機20から吐出された膨張手段22以前の冷媒の圧力を間接的に検知する。
前記した様に本実施形態では、低圧側圧力検知手段41及び高圧側圧力検知手段42に温度センサーを採用している。そのため、以下の説明では、低圧側圧力検知手段41を低圧側温度センサー41と称する場合がある。また高圧側圧力検知手段42を高圧側温度センサー42と称する場合がある。
冷却装置6を構成する圧縮機20、凝縮器21、膨張手段22、蒸発器11は、冷媒配管25によって環状に連結されているから、冷凍回路各部の圧力の間には、何らかの相関関係がある。しかしながら、冷却装置6の膨張手段22は、断面積が小さい流路であるから、冷凍回路23は膨張手段22によって実質的に分断されていると言える。
即ち膨張手段22の吐出側の圧力が上昇すると、圧縮機20に供給される冷媒の圧力が上昇し、膨張手段22の吐出側の圧力が下降すると、圧縮機20に供給される冷媒の圧力が下降する。
同様に、凝縮器21内の吐出側の圧力が上昇すると、圧縮機20から吐出される冷媒の圧力が上昇し、凝縮器21内の吐出側の圧力が降下すると圧縮機20から吐出される冷媒の圧力が降下する。
即ち本実施形態では、低圧側圧力検知手段41たる低圧側温度センサー41が、膨張手段・蒸発器間配管47に設けられている。また高圧側圧力検知手段42たる高圧側温度センサー42が、凝縮器21に直接取り付けられている。
なお冷媒の凝縮温度をより正確に測定するためには、凝縮器21内において冷媒が気体と液体の混合状態となっている部位の温度を測定することが望ましい。
完全に液体となってしまった状態は、その後の冷却によって過冷却となっている場合が多く、完全に液体となってしまった部位の温度を測定しても凝縮温度を正確に測定することはできない。そのため高圧側温度センサー42の位置は、凝縮器21内の流路の中間部分であることが望ましい。
なお凝縮温度と凝縮圧力の相関関係については、公知の文献が多数ある。また凝縮器21内の圧力と、圧縮機20から吐出される冷媒の圧力との相関関係は、予め実験等によって求めておく。
即ち空気流路10の出口側に設けられた温度センサー12等の検出値が、目標温度等と一致する様に、制御装置50が空気調和装置15の加湿装置5、冷却装置6及び加熱ヒータ7を制御する。
試験室3内の温度が設定温度に近づくと、加熱ヒータ7を駆動し、温度を微調整する。即ち冷却装置6の冷熱発生量を微調整することが困難であり、冷却装置6だけで試験室3内の温度を設定温度に維持しつづけることは困難である。そのため、冷却装置6によって過冷却ぎみに冷却し、加熱ヒータ7を駆動して温度補正を行い、試験室3内の温度を一定温度に保つ。
また設定温度が摂氏40度という様な中温環境を作る場合にも、冷却装置6と加熱ヒータ7とを同時に駆動する場合がある。
即ち、試験室3内の湿度は、冷却装置6を駆動することによって低下させることができるが、冷却装置6だけで試験室3内の湿度を設定湿度に維持しつづけることは困難である。そのため、冷却装置6によって過剰に除湿し、加湿装置5を駆動して湿度補正を行い、試験室3内の湿度を一定温度に保つ。また冷却装置6が駆動されることによって、試験室3内の温度が下降傾向となるから、加熱ヒータ7を駆動して温度を維持する。
必要な冷却量は、設定温度及び設定湿度と、現在の試験室3内の温度及び湿度から演算される。
そして本実施形態の環境試験装置1では、必要な冷却量が一定以下である場合には、冷却装置6の運転モードが通常運転から、低能力運転に切り換えられる。
即ち本実施形態の環境試験装置1では、圧縮機20の圧縮比を上昇させ、体積効率を故意に低下させて冷媒ガスの押し退け量を故意に減少させる。なお低能力運転時においては、圧縮機20は連続的に運転されている。
具体的には、図3の様に、膨張手段22を開口面積が減少する方向に切り換えて、冷媒の通過量を絞り、低圧側流路の圧力を低下させて圧縮機20に供給される冷媒の圧力を下降させる。即ち膨張手段22の電磁弁38a,b,c,d,eを切り換えて、より細いキャピラリーチューブ36a,b,c,d,eを選択し、より細いキャピラリーチューブ36a,b,c,d,eから冷媒を膨張させる。あるいは使用するキャピラリーチューブ36a,b,c,d,eの本数を減少させて膨張手段22の総開口面積を減少させる。
その結果、膨張手段22から吐出される冷媒の量が減少し、低圧側流路の圧力が低下し、圧縮機20に供給される冷媒の圧力も低下する。
このとき、冷凍能力は、図3の様に徐々に低下してゆく。そして低圧側流路の圧力が下限圧力あるいはその近傍となる様にキャピラリーチューブ36a,b,c,d,eを選択する。
即ち凝縮器21は、熱交換器30と送風機31から成る空冷式であり、送風機31の回転数を低下させると、熱交換器30の熱交換量が減少して冷媒の凝縮効率が低下し高圧側流路の圧力が上昇する。その結果、図3の様に圧縮機20の下流側の圧力が上昇して圧縮機20から吐出される冷媒の圧力が上昇する。また冷凍能力は、図3の様に徐々に低下してゆく。
また低能力運転時は、原則として圧縮機20が運転され続ける。本実施形態の圧縮機20で採用するモータ32は、誘導モータ32であって常に一定回転数で回転するが、低能力運転時には、負荷が幾分軽くなり、圧縮機20の消費電力も低下する。
以下、この理由について付言する。
レシプロ圧縮装置26は、ピストンを押し込んでシリンダ容積を減少させる圧縮工程と、ピストンを抜き方向に移動させてシリンダ容積を増加させる吸入工程とを繰り返すものである。ここでレシプロ圧縮装置26は、その機械構造上、圧縮工程においてシリンダ内の冷媒を完全に押し出すことが困難であり、圧縮工程の際にシリンダー内に幾分冷媒が残留する。そして続く吸入工程においては、残留した冷媒が膨張し、ピストンの動作を補助する。そのため、レシプロ圧縮装置26を高圧縮比で運転すると、誘導モータ32の負荷が幾分低下し、誘導モータ32の消費電力が減少する。
また圧縮直後の冷媒は、高温状態となっているが、冷媒ガスの温度が過度に上昇すると、潤滑油の劣化を招く等の不具合がある。
さらに本実施形態の環境試験装置1では、圧縮機・凝縮器間配管45に温度センサー(吐出温度センサー)49を設け、冷媒ガスの温度を監視している。
また高圧側圧力検知手段42を設け、圧縮機20から吐出される冷媒の圧力が、最高基準値を越えることがない程度に、送風機31の回転数を低下させる。
また低能力運転時においても、圧縮機20は連続的に運転されているから、試験室3内の温度がばらつくことは少ない。
通常運転に復帰させる場合には、図4のフローチャートの様に、先に高圧側流路の圧力を低下させ(元に戻す)、その後に低圧側流路の圧力を上昇させる(共に戻す)。
具体的には、図4の様に、凝縮器21の送風機31の回転数を増加させて凝縮効率を上昇させ、高圧側流路の圧力を降下させて圧縮機20から吐出される冷媒の圧力を降下させる。
冷凍能力は、図4の様に元の状態に復帰する。
しかしながら本発明は、この構成に限定されるものではなく、先に凝縮器21の凝縮効率を低下させて高圧側流路の圧力を上昇させ、その後に膨張手段22の開口面積を絞って低圧側流路の圧力を低下させてもよい。この場合における環境試験装置の動作を示すタイムチャートは、図5の通りである。具体的な運転手順の説明は省略する。
本実施形態においても、膨張手段22の開口面積が減少する方向に切り換えて、冷媒の通過量を絞り、低圧側流路の圧力を低下させて圧縮機20に供給される冷媒の圧力を下降させる。ここで、冷凍回路各部の高圧側流路と低圧側流路は、環状に繋がっているから、低圧側流路の圧力を低下させると、これにつられて高圧側流路の圧力も低下傾向となる。そのため高圧側流路の圧力を維持するには、凝縮器21の送風機31の回転数をやや低下させ、凝縮効率を少しだけ低下させる必要がある。
この場合においても、高圧側流路の圧力を上昇させると、これにつられて低圧側流路の圧力が低下傾向となる。そのため低圧側流路の圧力を維持するには、膨張手段22の開口面積を微調整する必要がある。
また上記した実施形態では、凝縮器21として空冷式のものを採用したが、水冷式の凝縮器を使用してもよい。水冷式の凝縮器を採用する場合には、二次側を流れる冷却水の水量や水温を制御して凝縮器21の凝縮能力を低下させることとなる。
また図9の様に、凝縮器21a,21bを複数並列に並べ、通常運転の際には双方の凝縮器21a,21bを使用し、低能力運転の際には、使用する凝縮器21a,21bの数を制限することによって凝縮能力を低下させてもよい。
本発明は、圧縮機20の回転数をインバータ制御等によって変更できるものを採用することを否定するものではない。
3 試験室
5 加湿装置
6 冷却装置
7 加熱ヒータ
8 送風機
10 空気流路
11 蒸発器
12 温度センサー
13 湿度センサー
15 空気調和装置
20 圧縮機
21 凝縮器
22 膨張手段
23 冷凍回路
25 冷媒配管
26 レシプロ圧縮装置
30 熱交換器
31 送風機
32 誘導モータ
33 モータ
36a,b,c,d,e キャピラリーチューブ
41 低圧側圧力検知手段
42 高圧側圧力検知手段
Claims (9)
- 被試験物を設置する試験室と、試験室内の温度を調整する空気調和手段とを有し、前記空気調和手段には、少なくとも加熱装置と冷却装置が含まれ、前記加熱装置と冷却装置とを同時に運転して試験室内の温度を調整する場合がある環境試験装置において、前記冷却装置は、モータによって回転される圧縮機と、凝縮手段と、膨張手段と、蒸発器とを備え、これらが環状に接続された冷凍回路を有し、その内部に相変化する冷媒が導入されたものであり、前記冷却装置を運転する必要があり、且つ必要な冷却量が少ない場合に、圧縮機の圧縮比が上昇する様に制御し前記モータを所定の回転数で連続回転する低能力運転で前記冷却装置を運転することを特徴とする環境試験装置。
- 被試験物を設置する試験室と、試験室内の温度を調整する空気調和手段とを有し、前記空気調和手段には、少なくとも加熱装置と冷却装置が含まれ、前記加熱装置と冷却装置とを同時に運転して試験室内の温度を調整する場合がある環境試験装置において、前記冷却装置は、モータによって回転される圧縮機と、凝縮手段と、膨張手段と、蒸発器とを備え、これらが環状に接続された冷凍回路を有し、その内部に相変化する冷媒が導入されたものであり、前記冷却装置を運転する必要があり、且つ必要な冷却量が少ない場合に、圧縮機に導入される冷媒の圧力を低下させるとともに圧縮機から吐出する冷媒の圧力を現状以上に維持した状態で前記モータを所定の回転数で連続回転する低能力運転で前記冷却装置を運転することを特徴とする環境試験装置。
- 被試験物を設置する試験室と、試験室内の温度を調整する空気調和手段とを有し、前記空気調和手段には、少なくとも加熱装置と冷却装置が含まれ、前記加熱装置と冷却装置とを同時に運転して試験室内の温度を調整する場合がある環境試験装置において、前記冷却装置は、モータによって回転される圧縮機と、凝縮手段と、膨張手段と、蒸発器とを備え、これらが環状に接続された冷凍回路を有し、その内部に相変化する冷媒が導入されたものであり、前記冷却装置を運転する必要があり、且つ必要な冷却量が少ない場合に、圧縮機に導入される冷媒の圧力を維持又は低下させるとともに圧縮機から吐出する冷媒の圧力を上昇させて前記モータを所定の回転数で連続回転する低能力運転で前記冷却装置を運転することを特徴とする環境試験装置。
- 低能力運転においては、圧縮機に導入される冷媒の圧力を低下させ且つ圧縮機から吐出される冷媒の圧力を上昇させて前記モータを所定の回転数で連続回転することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環境試験装置。
- 低能力運転においては、圧縮機に導入される冷媒の圧力を低下させた後に、圧縮機から吐出される冷媒の圧力を上昇させて前記モータを所定の回転数で連続回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験装置。
- 低能力運転においては、圧縮機から吐出される冷媒の圧力を上昇させた後に、圧縮機に導入される冷媒の圧力を低下させて前記モータを所定の回転数で連続回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験装置。
- 圧縮機に導入される冷媒の圧力を直接的にまたは間接的に検知する低圧側圧力検知手段と、圧縮機から吐出された膨張手段以前の冷媒の圧力を直接的にまたは間接的に検知する高圧側圧力検知手段とを備え、低能力運転の際には低圧側圧力検知手段と高圧側圧力検知手段とを監視してこれらの検出値が一定範囲内におさまる様に制御されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の環境試験装置。
- 凝縮手段は冷媒の冷却能力を変更可能であり、膨張手段は冷媒が通過する断面積を変更可能であり、低能力運転時においては、膨張手段の開口面積を減少させると共に凝縮手段の冷却能力を低下させた状態で冷却装置が運転されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の環境試験装置。
- 必要な冷却量を演算する冷却量演算手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の環境試験装置。
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