JP2012021744A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクルにおける高圧側と低圧側とがバイパスされた冷媒回路において、高圧を安定化させることが可能な冷凍装置を提供する。
【解決手段】過冷却回路10cは、主回路のうち室外熱交換器22から室内膨張弁44までの部分と室内熱交換器41から圧縮機21までの部分とを接続しており、その途中にはバイパス膨張弁EV2が設けられている。制御部7は、冷媒回路10の冷凍サイクル運転における高圧が目標高圧条件を満たすことを目標として、バイパス膨張弁EV2の開度を調節する制御および室外ファン26の風量を調節する制御を行う。この際に、制御部7は、バイパス膨張弁EV2の開度調節では目標高圧条件達成不可の場合に、室外ファン26の風量を調節する制御を行う。制御部7は、目標高圧条件を満たすように制御を行う際の室外ファン26の風量の初期設定値が、外気温度に応じた値となるように設定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1(特開2010−32127号)に記載されているように、冷媒回路を構成する凝縮器に熱源としての空気を供給する送風ファンを備えており、冷凍サイクル運転における高圧が目標高圧になるように、送風ファンの風量を制御する空気調和装置がある。
しかし、上述の特許文献1に記載の内容では、冷凍サイクルの高圧側と低圧側とがバイパスされた冷媒回路において、高圧を安定化させる手法については、なんら明らかにされていない。
本発明の課題は、冷凍サイクルにおける高圧側と低圧側とがバイパスされた冷媒回路において、高圧を安定化させることが可能な冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、冷媒回路、送風部、温度検知部および制御部を備えている。冷媒回路は、主回路、および、バイパス回路を備えている。主回路は、少なくとも圧縮機、凝縮器、主膨張弁、および、蒸発器が順次接続されることによって構成されている。バイパス回路は、主回路のうち凝縮器から主膨張弁までの部分と蒸発器から圧縮機までの部分とを接続しており、バイパス膨張弁が設けられている。送風部は、凝縮器に熱源としての空気を供給する。温度検知部は、熱源としての空気の温度を検知する。制御部は、バイパス膨張制御と、送風制御と、を行う。バイパス膨張制御では、制御部は、冷媒回路の冷凍サイクル運転における高圧が目標高圧条件を満たすように、バイパス膨張弁の開度を調節する。送風制御では、制御部は、冷媒回路の冷凍サイクル運転における高圧が目標高圧条件を満たすように、送風部の風量を調節する。さらに、制御部は、送風制御を、バイパス膨張制御によっては目標高圧条件を満たすことができない場合に行う。そして、制御部は、目標高圧条件を満たすように制御を行う際の送風部の風量の初期設定値が、温度検知部の検知温度に応じた値となるように設定する。
ここで、「冷凍サイクル運転における高圧」とは、圧縮機の吐出側から凝縮器を経由して主膨張弁に流入するまでの間を流れる冷媒の圧力を意味するものである。また、「目標高圧」とは、1つの圧力値だけを意味するものではなく、高圧の下限値と高圧の上限値との間の圧力範囲や、ある圧力値を超えた(下回った)状態が所定時間を超えて継続しないこと等の条件範囲も含まれる。
この冷凍装置は、制御部が、送風制御とバイパス膨張制御とを同時に行うのではなく、バイパス膨張制御によっては目標高圧条件を満たすことができない場合において送風制御を行う。すなわち、制御部は、送風制御における送風部の風量の変更操作と、バイパス膨張制御におけるバイパス膨張弁の開度の変更操作と、が同時に行われることがないように制御している。このため、送風制御とバイパス膨張制御とが互いに影響を及ぼし合うことにより冷媒回路における冷媒の状態や分布が安定しない状況が続いてしまうこと、を避けることができる。そして、このような制御が開始される際に、送風部の風量の初期設定値は、温度検知部が検知する温度に応じた値として設定されている。このため、制御開始から冷媒回路における冷媒の状態や分布が安定するまでに要する時間を短縮化させることができる。
これにより、迅速に高圧制御を安定化させることが可能になっている。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置において、送風部の風量の初期設定値は、温度検知部の検知温度が高いほど風量が増すように設定する。
この冷凍装置では、送風部の風量の初期設定値を、単に温度検知部の検知温度と関係づけて設定されているのではなく、温度検知部の検知温度が高いために凝縮温度との差が小さい状況ほど風量が増すように、温度検知部の検知温度が低いために凝縮温度との差が大きい状況ほど風量を小さく抑えるように、設定されている。このため、運転が行われる状況に応じて、より迅速に高圧制御を安定化させることが可能になる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第1観点または第2観点に係る冷凍装置において、制御部は、目標高圧条件を満たすように制御を行う際のバイパス膨張弁の開度の初期設定が、全閉状態となるように設定する。
この冷凍装置では、バイパス膨張弁の開度の初期設定を全閉状態としているため、制御開始初期において、冷凍サイクルの高圧を上げやすくすることができる。これにより、目標高圧条件を満たすまでに要する時間を短縮化させることが可能になる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る冷凍装置において、過冷却熱交換器をさらに備えている。この過冷却熱交換器は、主回路において凝縮器から蒸発器に向けて流れる冷媒と、バイパス回路においてバイパス膨張弁を通過した冷媒と、の間で熱交換を行わせる。そして、バイパス膨張制御では、主回路における凝縮器の出口を流れる冷媒の過冷却度が所定過冷却条件を満たした状態で維持されるようにバイパス膨張弁の開度を制御する。送風制御では、バイパス回路における過冷却熱交換器の出口を流れる冷媒の過熱度が所定過熱度条件を満たした状態で維持されるようにバイパス膨張弁の開度を制御する。
ここでの「所定過冷却条件」としては、特に限定されるものではなく、例えば、過冷却度が所定の値または範囲で維持されること、過冷却度が所定の目標値もしくは目標範囲内で維持されることを目標とすること、等が含まれる。
この冷凍装置では、バイパス膨張弁および送風部において一方の状態の変動を抑制させた状態で他方の状態を変動させることにより、バイパス膨張弁の制御および送風部の制御のいずれもが安定しない状況が生じにくい。これにより、所望の冷媒分布状態で制御を安定化させることが可能になる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第4観点に係る冷凍装置において、所定過冷却条件においては、制御部は、過冷却度の目標値の初期設定値が温度検知部の検知温度に応じた値となるように設定する。
この冷凍装置では、所望の冷媒分布状態での制御の安定化をより迅速化させることが可能になる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る冷凍装置において、送風部は、複数段階の風量を選択できるように予め設置されている。そして、制御部は、バイパス膨張制御において、送風部の風量が複数段階の風量から選ばれる所定の最低風量となるように制御する。なお、ここでの「所定の最低風量」としては、例えば、停止状態を除く複数段階の風量の中の最低の風量等が含まれる。
この冷凍装置では、凝縮器での熱交換量が十分に確保されている状態において、送風部の風量を極力抑えることが可能になる。これにより、目標高圧を実現させつつ、送風部における消費電力を小さく抑えることが可能になる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、迅速に高圧制御を安定化させることが可能になっている。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、運転が行われる状況に応じて、より迅速に高圧制御を安定化させることが可能になる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、目標高圧条件を満たすまでに要する時間を短縮化させることが可能になる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、所望の冷媒分布状態で制御を安定化させることが可能になる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、制御の安定化をより迅速化させることが可能になる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置では、送風部における消費電力を小さく抑えることが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 空気調和装置の制御ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の室外膨張弁の制御を主に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の室外ファンの制御を主に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の高圧が標準的な圧力で安定している際における液冷媒の分布(配管内を除く)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の高圧が高い圧力で安定している際における液冷媒の分布(配管内を除く)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の高圧が低い圧力で安定している際における液冷媒の分布(配管内を除く)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる空気調和装置のバイパス膨張弁の開度制御と室外ファンの風量制御との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の制御部が格納している制御開始時の各機器の初期設定データを示す図である。 本発明の他の実施形態にかかる空気調和装置の制御部が格納している制御開始時の各機器の初期設定データを示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置について説明する。
(1)
(1−1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、ビル等の室内の冷房および暖房に使用される装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット4と、室外ユニット2と室内ユニット4とを接続する液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6とを備えている。すなわち、本実施形態の空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4と、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6とが接続されることによって構成されている。
<室内ユニット>
室内ユニット4は、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により、又は、室内の壁面に壁掛け等により設置されている。室内ユニット4は、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6を介して室外ユニット2に接続されており、主回路としての冷媒回路10の一部を構成している。
次に、室内ユニット4の構成について説明する。室内ユニット4は、主として、主回路としての冷媒回路10の一部を構成する室内側冷媒回路10aを有している。この室内側冷媒回路10aは、主として、室内膨張弁44と、室内熱交換器41とを有している。
本実施形態において、室内膨張弁44は、室内側冷媒回路10a内を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、室内熱交換器41の液側に接続された電動膨張弁である。
本実施形態において、室内熱交換器41は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷房運転時は冷媒の蒸発器として機能して室内空気の冷却を行い、暖房運転時は冷媒の凝縮器として機能して室内空気を暖める熱交換器である。
本実施形態において、室内ユニット4は、ユニット内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための室内ファン42を有している。室内ファン42は、本実施形態において、室内ファン用モータ42aによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等である。
なお、室内ユニット4には、室内熱交換器41のガス側を流れる冷媒温度を検知する室内冷媒温度センサ39が設けられている。
また、室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する各部の動作を制御する室内側制御部43を有している。そして、室内側制御部43は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、室外ユニット2との間で伝送線7aを介して制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、ビル等の室外に設置されており、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6を介して室内ユニット4に接続されており、室内ユニット4との間で冷媒回路10を構成している。
次に、室外ユニット2の構成について説明する。室外ユニット2は、主として、過冷却熱交換器28と、バイパス回路としての過冷却回路10cと、主回路としての冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路10bと、有している。この室外側冷媒回路10bは、主として、圧縮機21と、室外熱交換器22と、主膨張弁としての室外膨張弁EV1と、アキュームレータ29と、四路切換弁27と、液側閉鎖弁24と、ガス側閉鎖弁25とを有している。また、過冷却回路10cは、室外膨張弁EV1から過冷却熱交換器28までの間と、四路切換弁27からアキュームレータ29までの間と、を接続しており、主として、バイパス膨張弁EV2を有している。過冷却熱交換器28は、室外側冷媒回路10bの室外膨張弁EV1を通過して液側閉鎖弁24に向かう冷媒と、過冷却回路10cのバイパス膨張弁EV2を通過した冷媒と、の間で熱交換を行わせる。
圧縮機21は、本実施形態において、圧縮機用モータ21aによって駆動される容積式圧縮機である。圧縮機用モータ21aは、インバータ装置(図示せず)を介して電力の供給を受けて駆動されるようになっており、周波数(すなわち、回転数)を可変することによって、運転容量を可変することが可能になっている。
室外熱交換器22は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷媒の凝縮器として機能する熱交換器である。室外熱交換器22は、そのガス側が圧縮機21に接続され、その液側が室外膨張弁EV1に接続されている。
室外ユニット2は、ユニット内に室外空気を吸入して、室外熱交換器22において冷媒と熱交換させた後に、室外に排出するための送風部としての室外ファン26を有している。この室外ファン26は、室外熱交換器22に供給する熱源としての室外空気の風量を可変することが可能なファンであり、本実施形態において、DCファンモータからなる室外ファン用モータ26aによって駆動されるプロペラファン等である。室外ファン用モータ26aは、インバータ装置(図示せず)を介して電力の供給を受けて駆動されるようになっており、周波数(すなわち、回転数)をステップ的に変化させることによって、室外ファン26の風量を変化させることが可能になっている。ここでは、室外ファン26は、停止状態、最小風量の供給を行うための最小ステップ、最大風量の供給を行うための最大ステップ、および、最小ステップによる風量と最大ステップによる風量との間の風量の供給を行うための中間ステップの、4つの状態を採用することができるようになっている。
室外膨張弁EV1は、室外側冷媒回路10b内を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、室外熱交換器22の液側に接続された電動膨張弁である。
アキュームレータ29は、四路切換弁27から圧縮機21までの間のうち、圧縮機21の吸入側に設けられており、液体状態の冷媒と気体状態の冷媒とを分離することができる。
四路切換弁27は、接続状態を切り換えることで、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器22とを接続しつつアキュームレータ29の下流側とガス側閉鎖弁25とを接続する冷房運転接続状態と、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁25とを接続しつつアキュームレータ29の下流側と室外熱交換器22とを接続する暖房運転接続状態と、を切り換えることができる。
液側閉鎖弁24およびガス側閉鎖弁25は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁24は、過冷却熱交換器28を介して室外膨張弁EV1に接続されている。ガス側閉鎖弁25は、四路切換弁27を介して圧縮機21に接続されている。
また、室外ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室外ユニット2には、圧縮機21の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機21の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ33と、圧縮機21の吸入温度を検出する吸入温度センサ34と、圧縮機21の吐出温度を検出する吐出温度センサ35と、過冷却回路10cの過冷却熱交換器28を通過した後の冷媒温度を検知するバイパス温度センサ36と、室外側冷媒回路10bの過冷却熱交換器28を通過した後の冷媒温度を検知する過冷却温度センサ37と、外気温度を検知する温度検知部としての外気温度センサ38と、が設けられている。本実施形態において、吸入温度センサ34、吐出温度センサ35、バイパス温度センサ36、過冷却温度センサ37、外気温度センサ38および室内冷媒温度センサ39は、サーミスタからなる。また、室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する室外側制御部31を有している。そして、室外側制御部31は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータ、メモリや圧縮機用モータ21a、室外ファン用モータ26a、室外膨張弁EV1、バイパス膨張弁EV2等を制御するインバータ回路等を有しており、室内ユニット4の室内側制御部43との間で伝送線7aを介して制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。すなわち、室内側制御部43と室外側制御部31との間を接続する伝送線7aとによって、空気調和装置1全体の運転制御を行う制御部7が構成されている。
制御部7は、図2に示されるように、各種センサ32〜38の検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これらの検出信号等に基づいて各種機器、四路切換弁27、圧縮機用モータ21a、室外ファン用モータ26a、室外膨張弁EV1およびバイパス膨張弁EV2を制御することができるように接続されている。ここで、図2は、空気調和装置1の制御ブロック図である。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管5、6は、空気調和装置1をビル等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管であり、設置場所や室外ユニットと室内ユニットとの組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用される。
以上のように、室内側冷媒回路10aと室外側冷媒回路10bと冷媒連絡管5、6とが接続されること、すなわち、圧縮機21と、凝縮器としての室外熱交換器22と、室外膨張弁EV1と、液冷媒連絡管5と、室内膨張弁44と、蒸発器としての室内熱交換器41とが順次接続されることによって、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。
そして、本実施形態の空気調和装置1は、室内側制御部43と室外側制御部31とから構成される制御部7によって、室外ユニット2および室内ユニット4の各機器の制御を行うことができるようになっている。
(2)空気調和装置の基本動作
次に、空気調和装置1の基本動作(後述の高圧制御を除く動作)について、図1の冷房運転接続状態(四路切換弁27の実線で示す接続状態)を例に用いて説明する。
圧縮機21、室外ファン26および室内ファン42を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となる。その後、高圧のガス冷媒は、凝縮器としての室外熱交換器22に送られ、室外熱交換器22において、室外ファン26によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却されることによって凝縮して、高圧の液冷媒となる。そして、室外熱交換器22において凝縮した高圧の液冷媒は、室外膨張弁EV1(冷房運転接続状態では、全開状態であるものとする)を通過した後、過冷却熱交換器28においてバイパス膨張弁EV2において減圧された冷媒によって冷やされることで過冷却状態となり、液側閉鎖弁24および液冷媒連絡管5を経由して室内ユニット4に送られる。この室内ユニット4に送られた高圧液冷媒は、室内膨張弁44によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって室内熱交換器41に送られ、室内熱交換器41において、室内ファン42によって供給される室内空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して、低圧のガス冷媒となる。この室内熱交換器41において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管6およびガス側閉鎖弁25を経由して室外ユニット2に送られて、四路切換弁27を経て、過冷却回路10cを流れる冷媒と合流してアキュームレータ29に流入した後、ガス冷媒のみが再び圧縮機21に吸入される。このように、本実施形態の空気調和装置1の冷媒回路10では、室内の冷房を行う冷凍サイクル運転が行われる。この際に、制御部7は、蒸発器として機能する室内熱交換器41の出口を流れる冷媒の過熱度が所定の条件を満たした状態で維持されるように、室内膨張弁44の弁開度および室内ファン42の風量を制御している。
なお、暖房運転時は、図1の四路切換弁27の接続状態が点線で示す状態となり、室内熱交換器41が冷媒の凝縮器として、室外熱交換器22が冷媒の蒸発器として機能することになり、この場合にはバイパス膨張弁EV2は全閉状態となるように、室内膨張弁44は全開状態となるようにしつつ、室外膨張弁EV1は蒸発器として機能する室外熱交換器22の出口を流れる冷媒の過熱度が所定の条件を満たすように開度制御された状態になるように、それぞれ制御される。
このような基本動作中においては、外気温の変動に応じて室外熱交換器22における冷媒の飽和温度と空気との温度差の変動が生じた場合には、室外熱交換器22における熱交換効率が変動することになる。これに対して、従来から、冷凍サイクル運転の高圧(本実施形態においては、圧縮機21の吐出側から室外熱交換器22を経由して室外膨張弁EV1に流入するまでの間を流れる冷媒の圧力)が目標高圧になるように、室外ファン26の風量を制御が行われることがある。そして、この従来の制御においては、室外ファン26の風量制御だけでは、風量変更をステップ的に行うことしかできないこともあって、きめ細かく高圧を制御することが困難である。特に、外気温が高い場合には、室外熱交換器22における冷媒の飽和温度と空気の温度との温度差が小さくなることから、この従来の制御においては、室外熱交換器22における熱交換効率が低下し、これにより、空気調和装置1全体の運転効率の最適化を図ることができないおそれがある。
そこで、本実施形態においては、主として、室外ファン26の風量制御だけでなく、室外膨張弁EV1の開度制御を併用することで、きめ細かく高圧を制御できるようにしている。
(3)バイパス膨張弁EV2、室外ファン26、室外膨張弁EV1および室内膨張弁44の制御について
次に、本実施形態の冷房運転接続状態における空気調和装置1の室外膨張弁EV1、室外ファン26および室内膨張弁44の制御について、図1〜8を用いて説明する。
ここで、図3は、本実施形態にかかる空気調和装置1のバイパス膨張弁EV2の制御を主に示すフローチャートであり、図4は、本実施形態にかかる空気調和装置1の室外ファン26の制御を主に示すフローチャートである。
また、図5は、本実施形態にかかる空気調和装置1の高圧が標準的な圧力で安定している際における液冷媒の分布(配管内を除く)を示す図であり、図6は、本実施形態にかかる空気調和装置1の高圧が高い圧力で安定している際における液冷媒の分布(配管内を除く)を示す図であり、図7は、本実施形態にかかる空気調和装置1の高圧が低い圧力で安定している際における液冷媒の分布(配管内を除く)を示す図である。
ここで、図8に、バイパス膨張弁EV2の弁開度と室外ファン26の風量ステップの制御概要の説明図を示す。本実施形態の制御では、室外ファン26の風量ステップをできるだけ小さく抑えることをバイパス膨張弁EV2の開度制御よりも優先させる制御が行われる。
すなわち、図8に示すように、バイパス膨張弁EV2の開度制御(凝縮器出口の冷媒の過冷却度制御、図8の右下欄参照)によって冷凍サイクルの目標高圧の条件を満足させることができる場合には、室外ファン26の風量ステップをできるだけ最小ステップで維持させる制御(バイパス膨張制御)が行われる(図8の左下欄参照)。
そして、室外ファン26の風量ステップが最小ステップに維持されてしまうと目標高圧の条件を満足させることができない状況では、最小ステップよりは大きな風量ではあるが、できるだけ小さく抑えた風量ステップに制御し(図8の左上欄参照)、バイパス膨張弁EV2の開度が維持される制御(過冷却回路10cの過冷却熱交換器出口の冷媒の過熱度制御、図8の右上欄参照)が行われる。
なお、上記各状態において、室内膨張弁44の弁開度は、室内ファン42の風量制御と協働して、蒸発器として機能する室内熱交換器41の出口を流れる冷媒の過熱度が所定の条件を満たした状態で維持されるように制御され続けている。ここで、室内熱交換器41の出口における冷媒の過熱度は、例えば、吸入圧力センサ32によって検出される吸入圧力を飽和温度に換算し、室内熱交換器41から四路切換弁27に向けて流れる冷媒温度を検知する室内冷媒温度センサ39によって検出される温度からこの飽和温度を差し引くことによって得ることができる。
(3−1)初期設定データについて
図9は、本実施形態にかかる空気調和装置1の制御部7が図示しないメモリに予め格納している、制御開始時の各機器の外気温度に応じた初期設定データである。
具体的には、室外ファン26の風量は、外気温度が0℃未満の場合には停止状態ではない風量として最小の風量である最小ステップとなるように、外気温度が20℃以上である場合には最大の風量である最大ステップとなるように、外気温度が0℃以上20℃未満の場合には最大ステップと最小ステップとの間の中間ステップとなるように、それぞれ初期設定が予め定められている。これは、室外熱交換器22が冷媒の凝縮器として機能する場合における室外ファン26の風量に関する初期設定であるために、例えば、外気温度が高い場合には凝縮温度との差が小さいために凝縮しにくくなること、および、外気温度が低い場合には凝縮温度との差が大きいために凝縮しやすくなること、に基づいている。なお、本実施形態の冷房運転接続状態での運転時の初期設定データとしては、室外膨張弁EV1の開度については外気温度とは無関係に常に全開状態となるように、バイパス膨張弁EV2の開度については外気温度とは無関係に常に全閉状態となるように、予め定められている。
以下、簡単のため、バイパス膨張弁EV2の開度制御が主となるフローと、室外ファン26の風量ステップ制御が主となるフローと、に分けて説明する。
(3−2)バイパス膨張弁EV2の動作について
まず、本実施形態における制御について、図3を用いて、バイパス膨張弁EV2の動作を中心に説明する。
ステップS1において、制御部7は、外気温度センサ38が検知する外気温度を把握し、図8に示す初期設定データを参照して、把握した外気温度に対応する各機器の初期設定状態を特定する。そして、制御部7は、室外膨張弁EV1、バイパス膨張弁EV2および室外ファン26がそれぞれここで特定された初期設定状態となるように制御する。具体的には、外気温度センサ38が検知した外気温度に対応する風量ステップで室外ファン26が駆動されるようにしつつ、室外膨張弁EV1を全開状態にし、バイパス膨張弁EV2を全閉状態とすることで、初期設定状態となるように制御する。
ステップS2では、制御部7は、室外ファン26が規定の最小ステップになっているかどうかを判定する。ここで、室外ファン26が最小ステップになっておらず、中間ステップもしくは最大ステップとなっている場合には、ステップS11に移行する。また、室外ファン26が、最小ステップとなっている場合(図8の左下欄参照)には、ステップS3に移行する。
ステップS3では、制御部7は、主回路としての冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路10bにおいて、凝縮器として機能している室外熱交換器22の出口を流れる冷媒の過冷却度について、目標過冷却度の条件を満たす状態が維持されるように、バイパス膨張弁EV2の弁開度を制御する。具体的には、制御部7は、室内熱交換器41の出口を流れる冷媒の過熱度が所定の条件を満たした状態で維持されるように室内膨張弁44の弁開度を制御しつつ、室外膨張弁EV1の弁開度が全開状態にされた状態において、バイパス膨張弁EV2の弁開度を調節することにより、室外熱交換器22の出口を流れる冷媒の過冷却度が目標過冷却度の条件を満たした状態で維持されるように制御(SC制御)される(図8の右下欄参照)。その後、ステップS4に移行する。
ステップS4では、制御部7は、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧の下限値よりも小さいかどうかを判定する。ここで、高圧は、吐出圧力センサ33によって検出される吐出圧力が使用される。また、目標高圧は、下限値と上限値との間の圧力範囲とされており、これらは、後述の室外ファン26が主体のフローチャートのステップS23において、圧縮機21の運転容量や外気温度等の条件に基づいて設定される。ここで、現在の高圧が目標高圧の下限値よりも小さいと判定された場合には、ステップS5に移行し、現在の高圧が目標高圧の下限値以上であり目標高圧の下限値の条件を満たしていると判定された場合には、ステップS6に移行する。
ステップS5では、制御部7は、凝縮器として機能する室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値を増やすことで、バイパス膨張弁EV2の開度が小さくなる閉操作を行わせる(図8の右下欄において下方に遷移する操作に対応)。その後、ステップS4の処理に戻り、現在の高圧が目標高圧の下限値以上になるまで上記処理を繰り返す。
ステップS6では、制御部7は、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧の上限値よりも大きいかどうかを判定する。ここで、現在の高圧が目標高圧の上限値以下であり目標高圧の上限値の条件を満たしていると判定された場合には、ステップS7に移行し、現在の高圧が目標高圧の上限値を超えていると判定された場合には、ステップS8に移行する。
ステップS7では、目標高圧の条件が満たされているため、制御部7は、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値をそのままの値に維持することで、バイパス膨張弁EV2の開度を維持させようとする。その後、ステップS4の処理に戻って上記処理を繰り返す。
ステップS8では、高圧が目標高圧を超えているために高圧を低減させようとして、制御部7は、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値を低減させることで、バイパス膨張弁EV2の開度が大きくなる開操作を行わせる(図8の右下欄において上方に遷移する操作に対応)。その後、ステップS9に移行する。
ステップS9では、制御部7は、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値を現状以上に下げることが困難になっているかいなか、および、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧を大きく超えてしまっているかいなか、を判定する。具体的には、制御部7は、バイパス膨張弁EV2の弁開度が、予め定められた中間開度以下になっており且つ室外熱交換器22の出口の冷媒の現状の過冷却度が所定値(例えば、3度)よりも小さくなっているかいなか、および、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧よりも所定値だけ高い圧力を超えているかいなか、を判定する。ここで、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値を現状以上に下げることが困難になっていることはなく、および、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧を大きく超えてしまっていることもない場合には、ステップS4に戻って上記処理を繰り返す。また、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値を現状以上に下げることが困難になっている場合、もしくは、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧を大きく超えてしまっている場合のいずれかの場合には、ステップS10に移行する。
ステップS10では、制御部7は、室外ファン26の現状の風量ステップを1ステップだけ上げて、風量を増大させる制御を行う(図8の左上欄におけて上方に遷移する操作に対応)。その後、ステップS2に戻る。
ステップS11では、制御部7は、室外ファン26の風量ステップが最小ステップよりも大きなステップである現状を、後述する室外ファン26の制御フローに従って、変更もしくは維持する制御を行い、ステップS12に移行する。
ステップS12では、制御部7は、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧の上限値よりも大きく、且つ、室外ファン26の風量ステップが最大ステップになっているかどうかを判定する。ここで、冷凍サイクル運転における現在の高圧が目標高圧の上限値よりも大きく、且つ、室外ファン26の風量ステップが最大ステップになっていると判定された場合には、ステップS14に移行し、それ以外はステップS13に移行する。
ステップS13では、制御部7は、バイパス膨張弁EV2の開度制御を、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値の条件で制御するのではなく、過冷却回路10cの過冷却熱交換器28を通過した後の冷媒の過熱度が所定の条件を満たした状態で維持されるように、バイパス膨張弁EV2の開度を制御(SH制御)する(図8の右上欄のSH制御に対応)。なお、ここでの過冷却回路10cの過冷却熱交換器28を通過した後の冷媒の過熱度は、例えば、バイパス温度センサ36が検知した冷媒温度から、吸入圧力センサ32の検知圧力に相当する飽和温度を差し引くことによって得られる値を用いることができる。
ステップS14では、制御部7は、室外ファン26の風量ステップを最大ステップとしているにも関わらず、冷凍サイクル運転における現在の高圧を目標高圧の上限以下にすることができていないために、バイパス膨張弁EV2の開度が全開になるように制御する(図8の右上欄の上方の全開状態に対応)。そして、ステップS2に戻る。
(3−3)室外ファン26の動作について
次に、本実施形態における制御について、図4を用いて、室外ファン26の動作を中心に説明する。
ステップS21では、制御部7は、外気温度センサ38の検知温度を把握する。
ステップS22では、制御部7は、蒸発温度等の条件に基づいて圧縮機21の運転容量を決定し、圧縮機用モータ21aの周波数制御を行うことで、圧縮機21の運転容量が設定される。ここで、蒸発温度は、吸入圧力センサ32によって検出される吸入圧力を飽和温度に換算した値が使用する。
ステップS23では、制御部7は、ステップS22において決定された圧縮機21の運転容量や、ステップS21で把握した外気温度等の条件に基づいて、目標高圧(ここでは、下限値および上限値)を設定する。
ステップS24では、制御部7は、上述のステップS6と同様に、冷凍サイクル運転における高圧が目標高圧の上限値よりも大きいかどうかを判定する。ここで、現在の高圧が目標高圧の上限値を超えていると判定された場合には、ステップS25に移行し、現在の高圧が目標高圧の上限値以下であり目標高圧の上限値の条件を満たしていると判定された場合には、ステップS28に移行する。
ステップS25では、制御部7は、上記ステップS13で述べたように、バイパス膨張弁EV2の開度制御が、過冷却回路10cの過冷却熱交換器28を通過した後の冷媒の過熱度が所定の条件を満たした状態で維持されるように制御(SH制御)されているかいなかを判定する。ここで、SH制御は行われていないと判定された場合にはステップS26に移行し、SH制御が行われていると判定された場合にはステップS27に移行する。
ステップS26では、制御部7は、上記ステップS3からステップS9の間で処理が行われている状態であり、室外ファン26の風量ステップを上げることなくバイパス膨張弁EV2の開度制御によって目標高圧を実現できるために、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値が下げられてバイパス膨張弁EV2が開操作されることにより高圧を下げることができるように制御され(上記ステップS8等)、その目標値の設定が制御に反映されるまで待機する。その後、ステップS21に戻る。
ステップS27では、制御部7は、上記ステップS10からステップS2を介してステップS12に処理が進んでおり、バイパス膨張弁EV2のSH制御が行われている状態であるため、室外ファン26の風量ステップを現状から1ステップ引き上げることにより、目標高圧の上限値を超えている現状の高圧を低く抑えようとする制御を行う。その後、ステップS21に戻る。
ステップS28では、制御部7は、上述のステップS4と同様に、冷凍サイクル運転における高圧が目標高圧の下限値よりも小さいかどうかを判定する。ここで、現在の高圧が目標高圧の下限値を下回っていると判定された場合にはステップS29に移行し、現在の高圧が目標高圧の下限値以上であり目標高圧の下限値の条件を満たしていると判定された場合には、ステップS21に戻る。
ステップS29では、制御部7は、室外ファン26の風量ステップが最小ステップとなるように小さく抑えられている状態かいなかを判定する。すでに室外ファン26の風量ステップが最小ステップに抑えられていると判定された場合にはステップS30に移行し、未だ室外ファン26の風量ステップが最小ステップまで抑えられていないと判定された場合にはステップS31に移行する。
ステップS30では、制御部7は、現状の高圧が目標高圧の下限値を下回っている状況において、すでに室外ファン26の風量ステップが最小ステップまで抑えられている場合であるため、室外ファン26の風量ステップの制御ではなく、バイパス膨張弁EV2の開度を絞ることで高圧を上げる制御を行う。具体的には、上記バイパス膨張弁EV2の動作の説明で述べたように、室外熱交換器22の出口の冷媒の過冷却度の目標値が上げられることでバイパス膨張弁EV2が閉操作されることにより、目標高圧の下限を下回っている現状の高圧を引き上げようとする制御が行われ(上記ステップS5等)、その目標値の設定が制御に反映されるまで待機する。その後、ステップS21に戻る。
ステップS31では、制御部7は、現状の高圧が目標高圧の下限値を下回っている状況であるにもかかわらず、未だ室外ファン26の風量ステップが最小ステップまで抑えられていない場合であるため、バイパス膨張弁EV2の開度制御よりも優先的に室外ファン26の風量ステップを1ステップ低下させることで高圧を上げようとする制御を行う。その後、ステップS21に戻る。
このように、本実施形態においては、冷凍サイクルにおける目標高圧の条件を満たすことができるように、バイパス膨張弁EV2の開度制御と室外ファン26の風量ステップの制御を行いつつ、室外ファン26の風量ステップを小さく抑えることが優先される制御が行われる。
(3−4)本実施形態における制御の具体例について
次に、上述のバイパス膨張弁EV2の開度制御や室外ファン26の風量制御の具体例について、図3〜図7を用いて説明する。
まず、上述のバイパス膨張弁EV2の開度制御や室外ファン26の風量制御が行われることによって、冷凍サイクル運転における高圧が標準的な圧力で安定している際には、冷媒回路10における液冷媒の分布(配管内を除く)は、図5の状態(室外熱交換器22、アキュームレータ29および室内熱交換器41に図示されたハッチング部分が液冷媒の量を示す)になる。
これに対して、上述のバイパス膨張弁EV2の開度制御や室外ファン26の風量制御が行われることによって、冷凍サイクル運転における高圧が高い圧力で安定している際には、ステップS5のバイパス膨張弁EV2の閉操作によってバイパス膨張弁EV2の開度が小さくなり、室内膨張弁44は引き続き室内熱交換器41の出口の過熱度が所定条件を満たすように維持する制御が行われていることから、図6に示されるように、室外熱交換器22に溜まる液冷媒の量が増加するため、室外熱交換器22の内容積が減少した状態になる。言い換えれば、バイパス膨張弁EV2の閉操作によって、バイパス膨張弁EV2の開度が小さくなると、室外熱交換器22に溜まる液冷媒の量が増加して、室外熱交換器22の内容積が減少した状態になるため、冷凍サイクル運転における高圧を高い圧力にすることができる。なお、本実施形態では、過冷却回路10cおよびアキュームレータ29が設けられているため、図6に示されるように、バイパス膨張弁EV2の閉操作によって生じる室外熱交換器22に溜まる液冷媒量の増加分が、アキュームレータ29に溜まる液冷媒量が減少することによって吸収されている。さらに、室外熱交換器22で凝縮した冷媒は、過冷却熱交換器28においてさらに過冷却状態とさせることができる。これにより、過冷却熱交換器28から室内熱交換器41に向けて送られる冷媒は、フラッシュ等することなく液状態で安定させることができており、冷媒回路10の室内膨張弁44から室内熱交換器41を経由して圧縮機21に至るまで部分の冷媒量が変動しにくくなっている。さらに、本実施形態では、室内熱交換器41の出口における冷媒の過熱度が目標過熱度になるように、室内膨張弁44の開度制御が行われているため、図6に示されるように、室内熱交換器41における液冷媒量の増減が少なくなり、室内熱交換器41における冷媒量および室内熱交換器41の出口における冷媒の状態を安定させることができる。
また、上述のバイパス膨張弁EV2の開度制御や室外ファン26の風量制御が行われることによって、冷凍サイクル運転における高圧が低い圧力で安定している際には、ステップS8のバイパス膨張弁EV2の開操作によって、バイパス膨張弁EV2の開度が大きくなることから、図7に示されるように、室外熱交換器22に溜まる液冷媒の量が減少するため、室外熱交換器22の内容積が増加した状態になる。言い換えれば、バイパス膨張弁EV2の開操作によって、バイパス膨張弁EV2の開度が大きくなると、室外熱交換器22に溜まる液冷媒の量が減少して、室外熱交換器22の内容積が増加した状態になるため、冷凍サイクル運転における高圧を低い圧力にすることができる。なお、本実施形態では、過冷却回路10cおよびアキュームレータ29が設けられているため、図7に示されるように、バイパス膨張弁EV2の開操作によって生じる室外熱交換器22に溜まる液冷媒量の減少分が、アキュームレータ29に溜まる液冷媒量が増加することによって吸収されている。さらに、室外熱交換器22で凝縮した冷媒は、上記高い圧力での安定時と同様に、過冷却熱交換器28においてさらに過冷却状態とさせることができる。これにより、過冷却熱交換器28から室内熱交換器41に向けて送られる冷媒は、フラッシュ等することなく液状態で安定させることができており、冷媒回路10の室内膨張弁44から室内熱交換器41を経由して圧縮機21に至るまで部分の冷媒量が変動しにくくなっている。さらに、本実施形態では、室内熱交換器41の出口における冷媒の過熱度が目標過熱度になるように、室内膨張弁44の開度制御が行われているため、図7に示されるように、室内熱交換器41における液冷媒量の増減が少なくなり、室内熱交換器41における冷媒量および室内熱交換器41の出口における冷媒の状態を安定させることができる。
(4)本実施形態の特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
(4−1)
本実施形態の空気調和装置1では、バイパス膨張弁としてのバイパス膨張弁EV2の開度を制御することによって、凝縮器としての室外熱交換器22に溜まる冷媒量を調節し、これにより、高圧の制御を行うことができる。
このため、例えば、外気温が高い場合のように、室外熱交換器22における冷媒の飽和温度と空気の温度との温度差が小さくなって室外熱交換器22における熱交換効率が低下しやすい運転条件であっても、高圧を高めて室外熱交換器22における熱交換効率の低下を小さく抑えることができる。
また、外気温が低い場合における室外ファン26の風量のステップ間のハンチングに対しても、風量の大きいステップにおいて、高圧が下がりすぎる状況に対しては、室外熱交換器22に冷媒を溜めることで高圧を維持し、風量の小さいステップにおいて、高圧が上がりすぎる状況に対しては、室外熱交換器22に溜まる冷媒を減すことで高圧を維持することができる。
このように、本実施形態の空気調和装置1では、送風部としての室外ファン26の風量制御だけでなく、バイパス膨張弁EV2の開度制御を併用しているため、きめ細かく高圧を制御することができる。本実施形態の室外ファン26のように、風量をステップ的にしか変更できない室外ファンを使用する場合には、特に有効である。
(4−2)
例えば、バイパス膨張弁EV2の開度制御による操作と、室外ファン26の風量制御による操作と、が同時に行われてしまうと、目標高圧よりも高圧が低い状態では、バイパス膨張弁EV2および室外ファン26の両方が高圧を上げようとする状態に操作されているため、目標高圧を大きく超えるようにオーバーシュートしてしまう。また、目標高圧よりも高圧が高い状態では、バイパス膨張弁EV2および室外ファン26の両方が高圧を下げようとする状態に操作されているため、目標高圧を大きく下回るようにオーバーシュートしてしまう。
これに対して、上記実施形態におけるバイパス膨張弁EV2の開度制御と室外ファン26の風量制御は、図8の関係において示されているように、いずれか一方のみが主として操作されており、その一方のみが操作されている間は他方の状態は固定もしくは維持されるように制御されている。
すなわち、図8の右下欄で示すように、バイパス膨張弁EV2の開度を変動させる制御が行われている最中には、図8の左下欄で示すように、室外ファン26の風量ステップが最小ステップに固定される。そして、図8の左上欄で示すように、室外ファン26の風量ステップを変動させる制御が行われている最中には、図8の右上欄で示すように、バイパス膨張弁EV2の開度がSH制御(もしくは全開状態)によって維持される。
これにより、バイパス膨張弁EV2および室外ファン26を同じタイミングで操作するような制御と比較して、バイパス膨張弁EV2の開度制御と室外ファン26の風量制御とのハンチングの発生を抑制させることができている。
(4−3)
さらに、上記実施形態におけるバイパス膨張弁EV2の開度制御と室外ファン26の風量制御では、図8の関係において示されているように、バイパス膨張弁EV2の開度制御によって室外ファン26の風量ステップを最小ステップに抑えた状態ができるだけ長く続けられるように制御されている。このため、室外ファン26の室外ファン用モータ26aにおいて消費される電力を小さく抑えることができている。
(4−4)
上記実施形態では、図9に示すように、制御開始時における外気温度が高いほど風量ステップが大きく設定されるように、室外ファン26の風量ステップの初期設定を定めている。このため、このような初期設定を行わない場合と比較して、冷媒回路10を流れる冷媒の状態や分布をより迅速に安定化させることができるようになっている。
(4−5)
本実施形態の空気調和装置1では、バイパス膨張弁EV2の開度制御によって室外熱交換器22に溜まる冷媒量が変動することになるが、この冷媒量の変動は、アキュームレータ29に溜まる冷媒量が変動することによって吸収されて、蒸発器としての室内熱交換器41に送られる冷媒の状態を安定させることができる。このため、例えば、室内熱交換器41における冷媒量の変動や、圧縮機21に吸入される冷媒の状態の変動を小さく抑えることができる。
このように、本実施形態の空気調和装置1では、室外ファン26の風量制御とともにバイパス膨張弁EV2の開度制御を併用して高圧を目標高圧になるように制御を行っているにもかかわらず、アキュームレータ29が設けられているため、冷媒回路10の室内膨張弁44から室内熱交換器41を経由して圧縮機21に至るまで部分の冷媒量の変動を小さく抑えることができている。これにより、室内熱交換器41や圧縮機21の運転状態に影響を与えにくくすることができる。
(4−6)
本実施形態の空気調和装置1では、アキュームレータ29によって冷媒回路10の室内膨張弁44から室内熱交換器41を経由して圧縮機21に至るまで部分の冷媒量を変動しにくくするとともに、室内膨張弁44の開度制御によって、室内熱交換器41における冷媒量および室内熱交換器41の出口における冷媒の状態を安定させることができる。このため、空気調和装置1全体の運転効率の最適化および圧縮機21の信頼性向上(例えば、ガス欠運転や湿り圧縮の防止)を図ることができる。
(5)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、この実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(5−1)
上記実施形態では、図9に示すように、制御開始時において、外気温度に応じた室外ファン26の風量ステップ初期設定を行う点を説明した。
ここで、初期設定を行う対象は、室外ファン26の風量ステップに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、バイパス膨張弁EV2の開度制御をする際の、凝縮器としての室外熱交換器22出口の過冷却度の目標値について、制御開始時の外気温度に応じた値を初期設定として定めるようにしてもよい。
図10の例では、温度に応じて過冷却度の初期設定を定めており、制御開始時点でのバイパス膨張弁EV2の弁開度は外気温度によることなく全閉状態である場合を例に挙げているが、より迅速に冷媒回路10の冷媒の状態や分布を安定化させることができる場合には、制御開始時点でのバイパス膨張弁EV2の弁開度についても外気温度に応じた開度となるように初期設定をしてもよい。
(5−2)
上記実施形態では、冷暖切換可能な冷媒回路10を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではない。例えば、冷房専用の冷媒回路において、上記バイパス膨張弁EV2の開度制御および室外ファン26の風量制御を適用してもよい。
また、室内ユニット側に圧縮機が設けられたリモートコンデンサ型の空気調和装置等において、上記バイパス膨張弁EV2の開度制御および室外ファン26の風量制御を適用してもよい。
さらに、空気調和を目的とするものに限られず、各種冷凍装置において適用してもよい。
(5−3)
上記実施形態では、過冷却回路10cを備えた冷媒回路10において過冷却熱交換器28からが設けられている構成を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではない。例えば、過冷却熱交換器28が設けられることなく、単に高圧側と低圧側とをバイパスさせたインジェクション回路であってもよい。
(5−4)
上述の実施形態では、高圧として、吐出圧力センサ33によって検出される吐出圧力を使用したが、これに限定されず、例えば、室外熱交換器22に温度センサを設けている場合には、この温度センサによって検出される冷媒温度を飽和圧力に換算して高圧として使用する等のように、他のセンサ類によって検出される温度や圧力を使用してもよい。
また、上述の実施形態では、目標高圧として、高圧の下限値と高圧の上限値との間の圧力範囲としたが、これに限定されず、例えば、1つの圧力値としてもよい。
(5−5)
上述の実施形態では、蒸発器としての室内熱交換器41の出口における冷媒の過熱度が目標か熱度になるように、室内膨張弁44の開度を制御しているが、これに限定されず、圧縮機21の吐出における冷媒の過熱度のような室内熱交換器41の出口における冷媒の過熱度に等価な状態量が目標過熱度に等価な目標状態量になるように、室内膨張弁44の開度を制御するようにしてもよい。ここで、圧縮機21の吐出における冷媒の過熱度とは、圧縮機21の吐出温度(吐出温度センサ35によって検出される吐出温度)から圧縮機21の吐出圧力(吐出圧力センサ33によって検出される吐出圧力)を飽和温度に換算した値を差し引くことによって得られる。
(5−6)
上述の実施形態では、高圧が目標高圧に対して高いか低いかによってバイパス膨張弁EV2を開閉動作する例を述べた。
しかし、本発明はこれに限られるものではない。例えば、高圧と目標高圧との差に応じてバイパス膨張弁EV2の開閉速度を変化させてもよいし、また、バイパス膨張弁EV2の開閉速度の決定に関しては、PI制御等を適用してもよい。
(5−7)
上述の実施形態では、制御開始の態様については具体的に例示してはいないが、制御が開始されて初期設定を行うタイミングとしては、例えば、電源投入後の圧縮機21が駆動を開始する時点や、デフロスト運転等を行う空気調和装置であればデフロスト運転復帰後の時点等が含まれる。そして、それらの際における外気温度センサ38の検知温度に応じた初期設定を定めるようにしてもよい。
(5−8)
上述の実施形態の冷媒回路10では、主回路の室外側冷媒回路10bでは、冷媒が過冷却熱交換器28を通過する前に、過冷却回路10c側に分岐する回路構成を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られず、例えば、主回路の室外側冷媒回路10bにおいて冷媒が過冷却熱交換器28を通過した後に分岐する過冷却回路が設けられていてもよい。
さらに、過冷却熱交換器28において、過冷却回路10cを流れる冷媒の流れ方向と、主回路の室外側冷媒回路10bを流れる冷媒流れ方向とは、対向流となっていることが好ましいが、並行流であってもよい。
<付記>
なお、上記実施形態の冷媒回路10において過冷却回路10cおよび過冷却熱交換器28を有さない冷媒回路(例えば、液冷媒が流れる箇所にレシーバが設けられている冷媒回路等)を備えている点で異なる空気調和装置等の冷凍装置について、冷凍サイクルにおける高圧が所定の目標高圧を満たすように室外ファン26の風量制御と室外膨張弁EV1の開度制御を行う場合に、その制御の開始時において、外気温度に応じた室外ファン26の風量や室外膨張弁EV1の開度の初期設定を定める。この場合に、室外ファン26の風量制御による風量変更操作と、室外膨張弁EV1の開度制御による開度変更操作と、が同時に行われることがないように、一方を固定した状態で他方の操作を行う。室外ファン26の風量を最小に抑えた状態でも、室外膨張弁EV1の開度制御によって目標高圧を達成できる状況では、室外ファン26の風量を最も低い状態にすることを優先する。
本発明は、特に、高圧を安定的に制御しようとする冷凍装置に適用した場合に有用である。
1 空気調和装置
7 制御部
10 冷媒回路
10a 室内側冷媒回路(主回路)
10b 室外側冷媒回路(主回路)
10c 過冷却回路(バイパス回路)
21 圧縮機
22 室外熱交換器(凝縮器)
26 室外ファン(送風部)
28 過冷却熱交換器
29 アキュームレータ
38 室外温度センサ(温度検知部)
41 室内熱交換器(蒸発器)
44 室内膨張弁(主膨張弁)
EV1 室外膨張弁
EV2 バイパス膨張弁
特開2010−32127号公報

Claims (6)

  1. 少なくとも圧縮機(21)、凝縮器(22)、主膨張弁(44)、および、蒸発器(41)が順次接続されることによって構成される主回路(10a、10b)と、
    前記主回路のうち前記凝縮器から前記主膨張弁までの部分と前記蒸発器から前記圧縮機までの部分とを接続し、バイパス膨張弁(EV2)が設けられているバイパス回路(10c)と、
    を有する冷媒回路(10)と、
    前記凝縮器に熱源としての空気を供給する送風部(26)と、
    前記熱源としての空気の温度を検知する温度検知部(38)と、
    前記冷媒回路の冷凍サイクル運転における高圧が目標高圧条件を満たすように、前記バイパス膨張弁の開度を調節するバイパス膨張制御と、前記送風部の風量を調節する送風制御と、を行う制御部(7)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記送風制御を、前記バイパス膨張制御によっては前記目標高圧条件を満たすことができない場合に行い、
    前記目標高圧条件を満たすように制御を行う際の前記送風部の風量の初期設定値が、前記温度検知部の検知温度に応じた値となるように設定する、
    冷凍装置(1)。
  2. 前記送風部の風量の初期設定値は、前記温度検知部の検知温度が高いほど風量が増すように設定する、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記制御部は、前記目標高圧条件を満たすように制御を行う際の前記バイパス膨張弁の開度の初期設定が、全閉状態となるように設定する、
    請求項1または2に記載の冷凍装置。
  4. 前記主回路において前記凝縮器から前記蒸発器に向けて流れる冷媒と、前記バイパス回路において前記バイパス膨張弁を通過した冷媒と、の間で熱交換を行わせる過冷却熱交換器(28)をさらに備え、
    前記バイパス膨張制御では、前記主回路における前記凝縮器の出口を流れる冷媒の過冷却度が所定過冷却条件を満たした状態で維持されるように前記バイパス膨張弁の開度を制御し、
    前記送風制御では、前記バイパス回路における前記過冷却熱交換器の出口を流れる冷媒の過熱度が所定過熱度条件を満たした状態で維持されるように前記バイパス膨張弁の開度を制御する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  5. 前記所定過冷却条件においては、前記制御部は、前記過冷却度の目標値の初期設定値が前記温度検知部の検知温度に応じた値となるように設定する、
    請求項4に記載の冷凍装置。
  6. 前記送風部は、複数段階の風量を選択できるように予め設置されており、
    前記制御部は、前記バイパス膨張制御において、前記送風部の風量が前記複数段階の風量から選ばれる所定の最低風量となるように制御する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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