JP2015071341A - 船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】操船意図をアイドリングストップ機能に反映させることができる船舶を提供する。【解決手段】ジェット推進艇は、エンジン3と、推進機構と、シフト操作部42と、船体状態判別部481と、エンジン制御部486と、を備える。エンジン制御部486は、シフト操作部42が中立位置に位置し、かつ、船体が停止状態である場合にエンジン3を一時的に停止する。【選択図】図3

Description

ここに開示される技術は、エンジンを備える船舶に関する。
従来、陸上を移動する車両では、一時的な車両停止時にブレーキペダルが踏み込まれたことを条件としてエンジンを停止させるアイドリングストップ機能が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−248469号公報
一方で、船舶にはブレーキペダルが設けられていないため、船舶のエンジンにアイドリングストップ機能を付与するには、アイドリングストップ機能の実行条件を適切に設定する必要がある。しかしながら、ブレーキペダルが存在しないため、操船者に操船意図がないことを正確に把握することは容易ではない。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、操船意図をアイドリングストップ機能に反映させることができる船舶を提供することを目的とする。
ここに開示される船舶は、船体と、推進機構と、エンジンと、シフト操作部と、船体状態判別部と、エンジン制御部と、を備える。推進機構は、船体を前進させる前進状態と、船体を後進させる後進状態と、船体を停止状態に維持する中立状態とに切り換え可能である。エンジンは、推進機構を駆動する。シフト操作部は、推進機構を前進状態に切り換える前進位置と、推進機構を後進状態に切り換える後進位置と、推進機構を中立状態に切り換える中立位置とに移動可能である。船体状態判別部は、船体が停止状態であるか否かを判別する。エンジン制御部は、シフト操作部が中立位置に位置し、かつ、船体が停止状態であると船体状態判別部によって判別された場合に、エンジンを停止する。
ここに開示されるジェット推進艇によれば、操船意図をアイドリングストップ機能に反映させることができる船舶を提供することができる。
第1実施形態に係るジェット推進艇の概略構成を示す断面図。 ジェット推進艇の推進機構の一部を示す側面図。 ジェット推進艇の制御系を示すブロック図。 アイドリングストップの実行処理と解除処理を示すフローチャート。 第2実施形態に係る小型船舶の概略構成を示す斜視図。 S機の側面図。 第1操作部材の傾動範囲について説明するための図。 小型船舶の制御系を示すブロック図。 アイドリングストップの実行処理と解除処理を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、船舶の一例としてジェット推進艇について説明する。図1は、第1実施形態に係るジェット推進艇1の概略構成を示す断面図である。ジェット推進艇1は、いわゆるパーソナルウォータークラフト(PWC)である。ジェット推進艇1は、船体2と、エンジン3と、推進機構5と、を含む。船体2は、デッキ2aとハル2bとを含む。船体2の内部には、エンジンルーム2cが設けられている。エンジンルーム2cは、エンジン3および燃料タンク4などを収納する。エンジン3は、クランク軸31を含む。クランク軸31は、前後方向に延びるように配置されている。デッキ2aにはシート7が取り付けられている。シート7は、エンジン3の上方に配置されている。シート7の前方には、船体2の進行方向を調整するためのステアリングハンドル8が配置されている。ステアリングハンドル8の両端には、一対のハンドル8aが設けられる。操船者は、一対のハンドル8aを両手で把持して左右に操作することができる。
推進機構5は、エンジン3からの駆動力によって船体2を推進させる推進力を発生させる。推進機構5は、船体2のまわりの水を吸い込んで噴射する。推進機構5は、船体2を前進させる前進状態と、船体2を後進させる後進状態と、船体2を停止状態に維持する中立状態とに切り換え可能である。推進機構5は、インペラシャフト50と、インペラ51と、インペラハウジング52と、ノズル53と、バケット54と、を含む。インペラシャフト50と、インペラ51と、インペラハウジング52と、ノズル53とは、後方に向かって噴出される噴流を発生させるジェット推進機を構成する。
インペラシャフト50は、エンジンルーム2cから後方に延びるように配置されている。インペラシャフト50の前部は、カップリング部36を介してクランク軸31に連結されている。インペラシャフト50の後部は、船体2の水吸引部2eを通ってインペラハウジング52内に導出される。インペラハウジング52は、水吸引部2eの後部に接続される。
ノズル53は、インペラハウジング52の後方に配置される。ノズル53には、ステアリングハンドル8の操作に応じて左右に揺動可能なステアリングノズル53aが設けられている。インペラ51は、インペラシャフト50の後部に取り付けられている。インペラ51は、インペラハウジング52の内部に配置されている。インペラ51は、インペラシャフト50とともに回転して、水吸引部2eから水を吸引する。インペラ51は、吸引した水をステアリングノズル53aの噴射口53bから後方に噴射させる。
バケット54は、ノズル53の後方に配置されている。バケット54は、噴射口53bからの噴流の向きを前方及び左右方向に転換可能に構成されている。
図2(a)〜(c)は、推進機構5の一部を示す側面図である。図3は、ジェット推進艇1の制御系を示すブロック図である。図2に示すように、バケット54は、リンク機構54Xを介してノズル53に取り付けられている。電動モータによってリンク機構54Xが駆動されることによって、バケット54は、噴流を後方に流す第1バケット位置と、噴流を前方に流す第2バケット位置と、第1及び第2バケット位置と異なる第3バケット位置とに移動する。
図2(a)は、バケット54が第1バケット位置にある状態を示している。バケット54は、第1バケット位置にある場合、噴射口53bと対向する位置から退避した状態となる。そのため、第1バケット位置にあるバケット54は、噴射口53bからの噴流の向きを変更することなく後方に流す。その結果、船体2は前進する。
図2(b)は、バケット54が第2バケット位置にある状態を示している。バケット54は、第2バケット位置にある場合、噴射口53bの真後ろに対向した状態となる。そのため、第2バケット位置にあるバケット54は、噴射口53bからの噴流の向きを変更して前方に流す。その結果、船体2は後進する。
図2(c)は、バケット54が第3バケット位置にある状態を示している。本実施形態において、第3バケット位置は、第1バケット位置と第2バケット位置の中間に相当する。バケット54は、第3バケット位置にある場合、下側部分のみが噴射口53bと対向した状態となる。そのため、第3バケット位置にあるバケット54は、噴射口53bからの噴流の上側を前方に流すとともに、噴流の下側を後方に流す。その結果、前後方向に向かう噴流が釣り合って、船体2は停止状態を維持する。
なお、図2(a)〜(c)に示すように、バケット54は、左右に開口する一対の側方開口54aを有しており、バケット54が第2バケット位置又は第3バケット位置にある場合、噴流の一部は側方開口54aからも流出する。ただし、バケット54は、一対の側方開口54aを有していなくてもよい。
図3に示すように、ジェット推進艇1は、アイドリングストップ作動スイッチ40と、GNSS受信機41と、シフト操作部42と、ステアリングセンサ43と、スロットル操作部44と、エンジン回転数センサ45と、エンジン始動操作部46と、エンジン停止操作部47と、制御装置48と、を備える。アイドリングストップ作動スイッチ40と、シフト操作部42と、スロットル操作部44と、エンジン始動操作部46と、エンジン停止操作部47とは、オペレータによって操作される。
アイドリングストップ作動スイッチ40は、ジェット推進艇1の一時停止時にエンジン3を自動停止させるためのアイドリングストップ機能の作動と非作動を切り換えるためのスイッチである。アイドリングストップ作動スイッチ40は、例えば、ステアリングハンドル8に取り付けられる。アイドリングストップ作動スイッチ40が押下されるたびに、作動信号と非作動信号を交互に制御装置48に出力する。
GNSS受信機41は、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Stellite Systems)衛星から受信する位置座標信号に基づいて、ジェット推進艇1の現在位置を計測する。ジェット推進艇1の現在位置を示す現在位置信号が、制御装置48に出力される。
シフト操作部42は、前進位置と後進位置と中立位置とに移動可能である。シフト操作部42が前進位置に切り換えられると、バケット54が第1バケット位置(図2(a)参照)に移動して、推進機構5は前進状態に切り換えられる。シフト操作部42が後進位置に切り換えられると、バケット54が第2バケット位置(図2(b)参照)に移動して、推進機構5は後進状態に切り換えられる。シフト操作部42が中立位置に切り換えられると、バケット54が第3バケット位置(図2(c)参照)に移動して、推進機構5は中立状態に切り換えられる。シフト操作部42の位置を示すシフト位置信号が、制御装置48に出力される。
ステアリングセンサ43は、ステアリングハンドル8を操船者が把持したことを検出する。ステアリングセンサ43としては、例えば、抵抗膜式、赤外線式、SAW式、静電式などのタッチセンサを用いることができる。ステアリングセンサ43は、例えば、ステアリングハンドル8のうち一対のハンドル8aに内蔵される。操船者がステアリングハンドル8を把持したことを示す把持信号が、制御装置48に出力される。
スロットル操作部44は、エンジン3の回転数を調整するための操作部材である。スロットル操作部44は、例えば、ステアリングハンドル8に取り付けられたレバーである。スロットル操作部44の操作量を示すスロットル操作信号が、制御装置48に出力される。
エンジン回転数センサ45は、エンジン3の回転数を検出する。エンジン回転数センサ45としては、例えば、クランク角センサ、クランクポジションセンサ、カムポジションセンサ、ギヤ歯センサなどのピックアップセンサを用いることができる。エンジン3の回転数を示すエンジン回転数信号が、制御装置48に出力される。
エンジン始動操作部46は、エンジン3を始動させるための部材である。エンジン始動操作部46は、例えばスイッチである。エンジン始動操作部46が押下されると、エンジン始動信号が制御装置48に出力される。エンジン停止操作部47は、エンジン3を停止させるための部材である。エンジン停止操作部47は、例えばスイッチである。エンジン停止操作部47が押下されると、エンジン停止信号が制御装置48に出力される。
制御装置48は、CPUやメモリなどを含むコンピュータで構成される。制御装置48は、図3に示されるように、船体状態判別部481と、シフト位置判別部482と、計時部483と、操舵角判別部484と、アイドリングストップ制御部485と、エンジン制御部486と、を有する。
船体状態判別部481は、GNSS受信機41からの現在位置信号とエンジン回転数センサ45からのエンジン回転数信号に基づいて、船体2が停止状態であるか否かを判別する。具体的に、船体状態判別部481は、現在位置信号から算出される船体2の速度(以下、船速という。)が所定速度(例えば、5km/h)以下であり、かつ、エンジン回転数信号によって示されるエンジン3の回転数が所定回転数(例えば、1000rpm)以下である場合、船体2は停止状態であると判別する。船体状態判別部481は、船体2が停止状態であることを示す停止信号をアイドリングストップ制御部485に出力する。
シフト位置判別部482は、シフト操作部42からのシフト位置信号に基づいて、シフト操作部42が中立位置にあるか否かを判別する。シフト位置判別部482は、シフト操作部42が中立位置にあることを示す中立信号を計時部483に出力する。シフト位置判別部482は、シフト操作部42が中立位置から前進位置又は後進位置に切り換えられた場合、非中立信号を計時部483とアイドリングストップ制御部485に出力する。
計時部483は、シフト位置判別部482から中立信号を受信すると、シフト操作部42が中立位置に維持されている時間の計測を開始する。計時部483は、積算時間が所定時間(例えば、10秒)を超えた場合、その旨を示す中立維持信号をアイドリングストップ制御部485に出力する。計時部483は、シフト位置判別部482から非中立信号を受信すると積算時間の計測を終了する。
操舵角判別部484は、ステアリングハンドル8の操舵角が所定角(例えば、30度)以下であるか否かを判別する。また、操舵角判別部484は、ステアリングハンドル8の操舵角が所定角以下の状態で所定時間(例えば、10秒程度)維持されたか否かを判別する。操舵角判別部484は、操舵角が所定角以下で所定時間維持されたことを示す非操舵信号、又は、操舵角が所定角以下で所定時間維持されていないことを示す操舵信号をアイドリングストップ制御部485に出力する。
アイドリングストップ制御部485は、アイドリングストップ作動スイッチ40からの作動信号と、計時部483からの中立維持信号と、船体状態判別部481からの停止信号と、操舵角判別部484からの非操舵信号の全ての信号を受信した場合、エンジン3を一時的に停止すべき旨を示すアイドリングストップ実行信号をエンジン制御部486に出力する。アイドリングストップ制御部485は、上述の信号のうち1つでも受信しない場合、アイドリングストップ実行信号をエンジン制御部486に出力しない。
アイドリングストップ制御部485は、アイドリングストップ実行信号をエンジン制御部486に出力した後において、アイドリングストップ作動スイッチ40からの非作動信号と、シフト位置判別部482からの非中立信号と、ステアリングセンサ43からの把持信号のうち少なくとも1つの信号を受信した場合、アイドリングストップ解除信号をエンジン制御部486に出力する。
エンジン制御部486は、エンジン始動操作部46からのエンジン始動信号に応じてエンジン3を始動する。エンジン制御部486は、エンジン3の始動後、スロットル操作部44からのスロットル操作信号に応じてエンジン3の回転数を調整する。エンジン制御部486は、エンジン停止操作部47からのエンジン停止信号に応じてエンジン3を停止する。エンジン制御部486は、エンジン停止信号に応じてエンジン3を停止した場合、エンジン始動信号が再び入力されるまではエンジン3を始動しない。
エンジン制御部486は、エンジン3の始動後、アイドリングストップ制御部485からのアイドリングストップ実行信号に応じて、エンジン3を一時的に停止する。エンジン制御部486は、エンジン3を一時的に停止した後、アイドリングストップ制御部485からのアイドリングストップ解除信号に応じて、エンジン3を再始動する。
以下、制御装置48によるアイドリングストップの実行処理と解除処理について説明する。図4は、アイドリングストップの一連の処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、エンジン3は駆動中であるものとする。
ステップS10において、制御装置48は、アイドリングストップ作動スイッチ40が作動状態か否かを判別する。アイドリングストップ作動スイッチ40が作動状態である場合、処理はステップS11に進む。アイドリングストップ作動スイッチ40が非作動状態である場合、処理は終了する。
ステップS11において、制御装置48は、シフト操作部42が中立位置に維持されている積算時間が所定時間を超えたか否かを判別する。積算時間が所定時間を超えた場合、処理はステップS12に進む。積算時間が所定時間以下である場合、処理は終了する。
ステップS12において、制御装置48は、船体2が停止状態であるか否かを判別する。船体2が停止状態である場合、処理はステップS13に進む。船体2が航行状態である場合、処理は終了する。
ステップS13において、制御装置48は、ステアリングハンドル8の左右への操舵角が所定角以下であるか否かを判別する。操舵角が所定角以下である場合、処理はステップS14に進む。操舵角が所定角よりも大きい場合、処理は終了する。
ステップS14において、制御装置48は、ステアリングハンドル8の操舵角が所定角以下の状態で所定時間(例えば、10秒程度)経過したか否かを判別する。所定時間経過した場合、処理はステップS15に進む。所定時間経過前である場合、或いは、所定時間経過する前にステアリングハンドル8の操舵角が所定角より大きくなった場合、処理は終了する。
ステップS15において、制御装置48は、アイドリングストップを実行して、エンジン3を一時的に停止させる。
ステップS16において、制御装置48は、アイドリングストップ作動スイッチ40が作動状態か否かを判別する。アイドリングストップ作動スイッチ40が作動状態である場合、処理はステップS17に進む。アイドリングストップ作動スイッチ40が非作動状態である場合、処理はステップS19に進む。
ステップS17において、制御装置48は、シフト操作部42が中立位置にあるか否かを判別する。シフト操作部42が中立位置にある場合、処理はステップS18に進む。シフト操作部42が中立位置以外の位置にある場合、処理はステップS19に進む。
ステップS18において、制御装置48は、操船者がステアリングハンドル8を把持したか否かを判別する。操船者がステアリングハンドル8を把持していない場合、処理はステップS15に戻ってアイドリングストップが継続して実行される。操船者がステアリングハンドル8を把持した場合、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、制御装置48は、アイドリングストップを解除して、エンジン3を再始動させる。
以上のように、エンジン制御部486は、シフト操作部42が中立位置に位置し、かつ、船体2が停止状態である場合にエンジン3を一時的に停止する。このように、エンジン制御部486は、シフト操作部42の位置と船体2の航行状態をアイドリングストップの実行条件としている。従って、ブレーキペダル等が設けられていないジェット推進艇1において、操船意図をアイドリングストップの実行処理に反映させることができる。
エンジン制御部486は、シフト操作部42が中立位置に維持されている積算時間が所定時間を超えたときにエンジン3を一時的に停止する。このように、シフト操作部42が中立位置に維持されていることがアイドリングストップの実行条件とされており、シフト操作部42が瞬間的に中立位置に切り換えられたに過ぎないときはアイドリングストップが実行されない。そのため、操船意図をアイドリングストップの実行処理により正確に反映させることができる。
エンジン制御部486は、ステアリングハンドル8の操舵角が所定角以下であるときにエンジン3を一時的に停止する。このように、ステアリングハンドル8が操作されていないことがアイドリングストップの実行条件とされており、ステアリングハンドル8が左右に切られているときはアイドリングストップが実行されない。そのため、操船意図をアイドリングストップの実行処理にさらに反映させることができる。
エンジン制御部486は、シフト操作部42が中立位置から切り換えられた場合、又は操船者がステアリングハンドル8を把持した場合にエンジン3を再始動する。このように、エンジン制御部486は、シフト操作部42の位置や操船者の姿勢が操船準備状態に入ったことをアイドリングストップの解除条件としている。従って、迅速にアイドリングストップの解除処理を実行することができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記第1実施形態において、船体状態判別部481は、船速が所定速度以下であり、かつ、エンジン回転数が所定回転数以下である場合に、船体2が停止状態であると判別することとしたが、これに限られるものではない。船体状態判別部481は、船速が所定速度以下であることのみをもって船体2が停止状態であると判別してもよいし、エンジン回転数が所定回転数以下であることのみをもって船体2が停止状態であると判別してもよい。
上記第1実施形態では、シフト操作部42が中立位置に維持されている積算時間が所定時間を超えたことや、ステアリングハンドル8の操舵角が所定角以下であることをアイドリングストップの実行条件としたが、これらはアイドリングストップの実行条件でなくてもよい。すなわち、アイドリングストップは、シフト操作部42が中立位置に切り換えられると同時に実行されてもよいし、ステアリングハンドル8が左右に切られているときに実行されてもよい。
上記第1実施形態では、シフト操作部42が中立位置にあることをアイドリングストップの実行条件としたが、これに加重して、バケット54が実際に第3バケット位置にあることをアイドリングストップの実行条件としてもよい。
上記第1実施形態では、操船者がステアリングハンドル8を把持したことをアイドリングストップの解除条件としたが、これに代えて、或いは、これに加重して、スロットル操作部44が操作されたことや、ステアリングハンドル8の操舵角が所定角より大きくなったことをアイドリングストップの解除条件としてもよい。
(第2実施形態)
以下、図面を参照しながら、船舶の一例として小型船舶について説明する。図5は、小型船舶100を示す斜視図である。図6は、S機3aの側面図である。
図5に示すように、小型船舶100は、船体101と、S,P,C機102a−102cとを備える。
船体101は、操船席103を有する。操船席103には、操舵装置104と、リモコン装置105と、ジョイスティック106と、制御装置107と、アイドリングストップ作動スイッチ108と、が配置されている。操舵装置104は、オペレータが小型船舶200の旋回方向を操作するための装置である。操舵装置104は、操舵部材103aを有する。操舵部材103aは、例えばハンドルである。操舵部材103aは、S,P,C機102a−102cの目標舵角を設定するための部材である。
リモコン装置105は、オペレータが船体101の進行方向を変更するとともに、船体101の速度(以下、船速という。)を調整するための装置である。リモコン装置105は、第1操作部材105aと第2操作部材105bとシフトロック部105cとシフトロック解除部105dを含む。第1操作部材105aと第2操作部材105bは、例えば前後に傾動可能なレバーである。第1操作部材105aと第2操作部材105bは、船体101の進行方向を変更するためのシフト操作部としての機能と、船速を調整するためのスロットル操作部としての機能を有する。
ここで、図7は、第1操作部材105aの傾動範囲について説明するための図である。第1操作部材105aは、中立位置Nを中心として、最大前傾位置FMAXから最大後傾位置RMAXまで傾動可能である。前進位置Fは、中立位置Nと最大前傾位置FMAXの間に設定される。中立位置Nと前進位置Fの間には、第1操作部材105aが中立位置Nから移動したことが検出される第1検出領域S1が設けられる。後進位置Rは、中立位置Nと最大後傾位置RMAXの間に設定される。中立位置Nと後進位置Rの間には、第1操作部材105aが中立位置Nから移動したことが検出される第2検出領域S2が設けられる。第1操作部材105aの位置を示すシフト位置信号が、制御装置107に出力される。第1操作部材105aが前進位置F又は後進位置Rを超えて傾動された場合、第1操作部材105aの操作量を示すスロットル操作信号が、制御装置107に出力される。これによって、S機102aのエンジン120及び推進機構140が制御される。
第2操作部材105bは、第1操作部材105aと同様の構成を有する。第2操作部材105bの操作に応じて、P機102bのエンジン及び推進機構(不図示)が制御される。なお、C機102cのエンジン及び推進機構は、第1操作部材105aと第2操作部材105bの操作に応じて制御される。例えば、第1操作部材105aと第2操作部材105bそれぞれのシフト位置が一致していれば、C機102cの推進機構を当該シフト位置に切り換えて、C機3cのエンジン回転数をS機3aとP機3bそれぞれのエンジン回転数の平均値に設定することができる。一方、第1操作部材105aと第2操作部材105bそれぞれのシフト位置が不一致であれば、C機3cの推進機構を中立位置に切り換えて、C機3cのエンジン回転数をアイドル回転数に設定することができる。
シフトロック部105cは、第1操作部材105a及び第2操作部材105bが中立位置Nに切り換えられた場合に、それぞれを動かないようにロックする。シフトロック解除部105dは、例えばボタンである。操船者は、シフトロック解除部105dを押下することによって、シフトロック部105cによる第1操作部材105a及び第2操作部材105bのロックを解除することができる。シフトロック解除部105dが押下されると、ロック解除信号が制御装置107に出力される。
ジョイスティック106は、オペレータが小型船舶200の移動方向を少なくとも前後左右の各方向に操作するための装置である。ジョイスティック106は、4方向以上の方向への指示が可能であり、全方位への指示が可能であってもよい。
制御装置107は、操舵装置104、リモコン装置105及びジョイスティック106からの操作信号に応じてS,P,C機102a−102cを制御する。制御装置107は、CPUやメモリなどを含むコンピュータで構成される。制御装置107によるアイドリングストップ制御については後述する。
アイドリングストップ作動スイッチ108は、S,P,C機102a−102cにおけるアイドリングストップ機能の作動と非作動を切り換えるためのスイッチである。アイドリングストップ作動スイッチ108が押下されるたびに、作動信号と非作動信号が交互に制御装置107に出力される。
S,P,C機102a−102cは、船体101のトランサム101aに取り付けられる。S,P,C機102a−102cは、船体101の左右方向に並べられている。S,P,C機102a−102cは、小型船舶200を推進させる推進力を発生させる。P機102bとC機102cの構成はS機102aの構成と同様であるため、以下においては主にS機102aの構成について説明する。
S機102aは、図6に示すように、カバー部材110と、エンジン120と、プロペラ130と、推進機構140と、ブラケット150と、第1PTT(Power Tilt and Trim)装置160とを有する。
カバー部材110は、エンジン120と推進機構140とを収容する。エンジン120は、S機102aの上部に配置される。プロペラ130は、S機102aの下部に配置される。プロペラ130は、推進機構140を介して伝達されるエンジン120の駆動力によって回転駆動される。
推進機構140は、ドライブシャフト140aと、プロペラシャフト140bと、シフト機構140cと、プロペラシャフト回転数センサ140dと、クラッチ位置センサ140eとを有する。ドライブシャフト140aは上下方向に延びる。ドライブシャフト140aは、エンジン120のクランクシャフト120aに連結される。プロペラシャフト140bは、ドライブシャフト140a及びシフト機構140cを介して伝達されるエンジン120の駆動力によって回転される。プロペラシャフト140bの前端部には、シフト機構140cが設けられる。プロペラシャフト140bの後端部には、プロペラ130が固定される。エンジン120の駆動力は、ドライブシャフト140a、シフト機構140c及びプロペラシャフト140bを順次介してプロペラ130に伝達される。
シフト機構140cは、ドライブシャフト140aとプロペラシャフト140bの係合状態を切り換えることによって、ドライブシャフト140aからプロペラシャフト140bへ伝達される動力の回転方向を切り換える。シフト機構140cは、ピニオンギア20aと前進用ギア20bと後進用ギア20cとドッグクラッチ20dとを有する。ピニオンギア20aは、ドライブシャフト140aの下端に連結されている。ピニオンギア20aは、前進用ギア20b及び後進用ギア20cと噛み合っている。前進用ギア20bと後進用ギア20cとは、プロペラシャフト140bに対して相対回転可能である。ドッグクラッチ20dは、プロペラシャフト140bに取り付けられ、プロペラシャフト140bに沿って移動可能である。ドッグクラッチ20dは、第1係合位置と第2係合位置と非係合位置に移動可能である。ドッグクラッチ20dは、第1係合位置にある場合、船体101を前進させる方向にプロペラシャフト140bが回転するように、プロペラシャフト140bをドライブシャフト140aに係合させる。ドッグクラッチ20dは、第2係合位置にある場合、船体101を後進させる方向にプロペラシャフト140bが回転するように、プロペラシャフト140bをドライブシャフト140aに係合させる。ドッグクラッチ20dは、非係合位置にある場合、プロペラシャフト140bをドライブシャフト140aから離間させる。すなわち、ドライブシャフト140aは空転状態となり、プロペラシャフト140bは回転しない。
プロペラシャフト回転数センサ140dは、プロペラシャフト140bの回転数を検出する。プロペラシャフト140bの回転数を示すプロペラシャフト回転数信号が、制御装置107に出力される。
クラッチ位置センサ140eは、ドッグクラッチ20dの位置を検出する。ドッグクラッチ20dが非係合位置にあることを示す非係合信号と、ドッグクラッチ20dが第1又は第2係合位置にあることを示す係合信号が、制御装置107に出力される。
ブラケット150は、S機102aをトランサム101aに取り付けるための機構である。S機102aは、船体2の左右方向に延びるチルト軸Ax1を中心として、上下に回転可能に取り付けられる。S機102aがチルト軸Ax1まわりに回転することによって、トリム角及びチルト角が変化する。S機102aは、操舵軸Ax2を中心として、左右に回転可能に取り付けられる。第1PTT装置160は、チルト軸Ax1まわりにS機102aを回転駆動させる。
以下、制御装置107の構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、小型船舶100の制御系を示すブロック図である。
制御装置107は、船体状態判別部481aと、シフト位置判別部482aと、計時部483aと、操舵角判別部484aと、アイドリングストップ制御部485aと、エンジン制御部486aと、を有する。
船体状態判別部481aは、プロペラシャフト回転数センサ140dからのプロペラシャフト回転数信号に基づいて、船体101が停止状態であるか否かを判別する。具体的に、船体状態判別部481aは、プロペラシャフト140bの回転数が所定回転数(例えば、50rpm)以下である場合、船体101は停止状態であると判別する。船体状態判別部481aは、船体101が停止状態であることを示す停止信号をアイドリングストップ制御部485aに出力する。
シフト位置判別部482aは、第1操作部材105aからのシフト位置信号に基づいて、第1操作部材105aのシフト位置を判別する。シフト位置判別部482aは、第1操作部材105aが中立位置にある場合、その旨を示す中立信号を計時部483aに出力する。シフト位置判別部482aは、第1操作部材105が中立位置Nから移動すると、非中立信号を計時部483aとアイドリングストップ制御部485aに出力する。
計時部483aは、シフト位置判別部482aから中立信号を受信すると、第1操作部材105aが中立位置に維持されている時間の計測を開始する。計時部483aは、積算時間が所定時間(例えば、10秒)を超えた場合、その旨を示す中立維持信号をアイドリングストップ制御部485aに出力する。計時部483aは、非中立信号を受信すると積算時間の計測を終了する。
操舵角判別部484aは、操舵部材103aの操舵角が所定角(例えば、30度)以下であるか否かを判別する。操舵角判別部484aは、操舵角が所定角以下で所定時間維持されたことを示す非操舵信号と、操舵角が所定角以下で所定時間維持されていないことを示す操舵信号とをアイドリングストップ制御部485aに出力する。
アイドリングストップ制御部485aは、アイドリングストップ作動スイッチ108からの作動信号と、計時部483aからの中立維持信号と、船体状態判別部481aからの停止信号と、操舵角判別部484aからの非操舵信号と、クラッチ位置センサ140eからの非係合信号の全ての信号を受信した場合、エンジン120を一時的に停止すべき旨を示すアイドリングストップ実行信号をエンジン制御部486aに出力する。アイドリングストップ制御部485aは、上述の信号のうち1つでも受信しない場合、アイドリングストップ実行信号をエンジン制御部486aに出力しない。
アイドリングストップ制御部485aは、アイドリングストップ実行信号をエンジン制御部486aに出力した後において、アイドリングストップ作動スイッチ108からの非作動信号と、シフトロック解除部105dからのロック解除信号と、シフト位置判別部482aからの非中立信号と、クラッチ位置センサ140eからの係合信号のうち少なくとも1つの信号を受信した場合、アイドリングストップ解除信号をエンジン制御部486aに出力する。
エンジン制御部486aは、エンジン始動スイッチ(不図示)からのエンジン始動信号に応じてエンジン120を始動する。エンジン制御部486aは、エンジン120の始動後、第1操作部材105aからのスロットル操作信号に応じてエンジン120の回転数を調整する。エンジン制御部486aは、エンジン停止スイッチ(不図示)からのエンジン停止信号に応じてエンジン120を停止する。エンジン制御部486aは、エンジン停止信号に応じてエンジン3を停止した場合、エンジン始動信号が再び入力されるまではエンジン120を始動しない。
エンジン制御部486aは、エンジン120の始動後、アイドリングストップ制御部485aからのアイドリングストップ実行信号に応じて、エンジン120を一時的に停止する。エンジン制御部486aは、エンジン120を一時的に停止した後、アイドリングストップ制御部485aからのアイドリングストップ解除信号に応じて、エンジン120を再始動する。
以下、制御装置107によるアイドリングストップの実行処理と解除処理について説明する。図9は、アイドリングストップの一連の処理を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、エンジン120は駆動中であるものとする。
ステップS20において、制御装置107は、アイドリングストップ作動スイッチ108が作動状態か否かを判別する。アイドリングストップ作動スイッチ108が作動状態である場合、処理はステップS21に進む。アイドリングストップ作動スイッチ108が非作動状態である場合、処理は終了する。
ステップS21において、制御装置107は、第1操作部材105aが中立位置に維持されている積算時間が所定時間を超えたか否かを判別する。積算時間が所定時間を超えた場合、処理はステップS22に進む。積算時間が所定時間以下である場合、処理は終了する。
ステップS22において、制御装置107は、船体101が停止状態であるか否かを判別する。船体101が停止状態である場合、処理はステップS23に進む。船体101が航行状態である場合、処理は終了する。
ステップS23において、制御装置107は、操舵部材103aの左右への操舵角が所定角以下であるか否かを判別する。操舵角が所定角以下である場合、処理はステップS24に進む。操舵角が所定角よりも大きい場合、処理は終了する。
ステップS24において、制御装置107は、ドッグクラッチ20dが非係合位置にあるか否かを判別する。ドッグクラッチ20dが非係合位置にある場合、処理はステップS25に進む。ドッグクラッチ20dが係合位置にある場合、処理は終了する。
ステップS25において、制御装置107は、アイドリングストップを実行して、エンジン120を一時的に停止させる。
ステップS26において、制御装置107は、アイドリングストップ作動スイッチ108が作動状態か否かを判別する。アイドリングストップ作動スイッチ40が作動状態である場合、処理はステップS27に進む。アイドリングストップ作動スイッチ108が非作動状態である場合、処理はステップS31に進む。
ステップS27において、制御装置107は、シフトロック部105cのロックが解除されたか否かを判別する。シフトロック部105cのロックが解除されていない場合、処理はステップS28に進む。シフトロック部105cのロックが解除された場合、すなわち、シフトロック解除部105dからロック解除信号が入力された場合、処理はステップS31に進む。
ステップS28において、制御装置107は、第1操作部材105aが中立位置にあるか否かを判別する。第1操作部材105aが中立位置にある場合、処理はステップS29に進む。第1操作部材105aが中立位置以外の位置にある場合、処理はステップS31に進む。
ステップS29において、制御装置107は、操舵部材103aの操舵角が所定角以下であるか否かを判別する。操舵角が所定角以下である場合、処理はステップS30に進む。操舵角が所定角よりも大きい場合、処理はステップS31に進む。
ステップS30において、制御装置107は、ドッグクラッチ20dが第1又は第2係合位置にあるか否かを判別する。ドッグクラッチ20dが非係合位置にある場合、処理はステップS25に戻ってアイドリングストップが継続して実行される。ドッグクラッチ20dが第1又は第2係合位置にある場合、処理はステップS31に進む。
ステップS31において、制御装置107は、アイドリングストップを解除して、エンジン120を再始動させる。
以上のように、エンジン制御部486aは、第1操作部材105aが中立位置に位置し、かつ、船体101が停止状態である場合にエンジン120を一時的に停止する。このように、エンジン制御部486aは、第1操作部材105aの位置と船体101の航行状態をアイドリングストップの実行条件としている。従って、ブレーキペダル等が設けられていない小型船舶100において、操船意図をアイドリングストップの実行処理に反映させることができる。
エンジン制御部486aは、ドッグクラッチ20dが非係合位置にあるときにエンジン120を一時的に停止する。このように、ドッグクラッチ20dが非係合位置にあることがアイドリングストップの実行条件とされているため、より確実に操船意図をアイドリングストップの実行処理に反映させることができる。このような効果は、ドッグクラッチ20dが係合位置にあることをアイドリングストップの解除条件としていることによっても得ることができる。
エンジン制御部486aは、シフトロック部105cのロックが解除された場合にエンジン120を再始動する。このように、エンジン制御部486aは、操船者が第1操作部材105aを操作しようとしたことをアイドリングストップの解除条件としている。従って、第1操作部材105aが中立位置から移動されたことや、ドッグクラッチ20dが係合位置に移動したことを解除条件とする場合に比べて、迅速にアイドリングストップを解除することができる。
エンジン制御部486aは、第1操作部材105aが中立位置から移動された場合にエンジン120を再始動する。このように、エンジン制御部486aは、操船者が第1操作部材105aを実際に操作したことをアイドリングストップの解除条件としている。従って、操船意図をアイドリングストップの解除処理に精度良く反映させることができる。
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は上記第2実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記第2実施形態において、船体状態判別部481aは、プロペラシャフト140bの回転数が所定回転数以下である場合に、船体101は停止状態であると判別することとしたが、これに代えて、或いは、これに加重して、船速が所定速度以下であることをアイドリングストップの解除条件としてもよい。小型船舶100の船速は、電磁ログやGNNS受信機を用いて簡便に取得することができる。
上記第2実施形態では、シフトロック部105cのロックが解除されることと、第1操作部材105aが中立位置にあることの両方をアイドリングストップの解除条件としたが、いずれか一方のみをアイドリングストップの解除条件としてもよい。
上記第2実施形態では特に触れていないが、S,P,C機102a−102cすべてにおいてアイドリングストップの実行条件が成立した場合に、一斉にアイドリングストップを実行してもよい。或いは、S,P,C機102a−102cのいずれかにおいてアイドリングストップの実行条件が成立した場合に、実行条件が成立した船外機においてアイドリングストップを実行してもよい。
本発明によれば、操船意図をアイドリングストップ機能に反映させることができる船舶を提供することができる。
1 ジェット推進艇
2 船体
3 エンジン
5 推進機構
8 ステアリング
42 シフト操作部
481 船体状態判別部
485 アイドリングストップ制御部
486 エンジン制御部
100 小型船舶
101 船体
102a−102c S,P,C機
120 エンジン
140 推進機構
105a 第1操作部材
481a 船体状態判別部
485a アイドリングストップ制御部
486a エンジン制御部

Claims (14)

  1. 船体と、
    前記船体を前進させる前進状態と、前記船体を後進させる後進状態と、前記船体を停止状態に維持する中立状態とに切り換え可能な推進機構と、
    前記推進機構を駆動するエンジンと、
    前記推進機構を前記前進状態に切り換える前進位置と、前記推進機構を前記後進状態に切り換える後進位置と、前記推進機構を前記中立状態に切り換える中立位置とに移動可能なシフト操作部と、
    前記船体が停止状態であるか否かを判別する船体状態判別部と、
    前記シフト操作部が前記中立位置に位置し、かつ、前記船体が停止状態であると前記船体状態判別部によって判別された場合に、前記エンジンを停止するエンジン制御部と、
    を備える船舶。
  2. 前記シフト操作部が前記中立位置に維持されている積算時間を計測する計時部を備え、
    前記エンジン制御部は、前記積算時間が所定時間を超えたときに前記エンジンを停止する、
    請求項1に記載の船舶。
  3. 前記推進機構は、後方に向かって噴流を吹き出すジェット推進機と、前記ジェット推進機の後方に配置されるバケットと、を有し、
    前記バケットは、噴流を後方に流す第1バケット位置と、噴流を前方に流す第2バケット位置と、前記第1バケット位置及び前記第2バケット位置とは異なる第3バケット位置とに移動可能であり、
    前記エンジン制御部は、前記バケットが前記第3バケット位置に位置するときに前記エンジンを停止する、
    請求項1に記載の船舶。
  4. 前記船体の進行方向を調整するためのステアリングと、
    前記ステアリングを操船者が把持したことを検出する把持検出部と、
    を備え、
    前記エンジン制御部は、前記エンジンを停止した後、前記ステアリングが操船者によって把持されたことが前記把持検出部によって検出された場合に、前記エンジンを再始動する、
    請求項1に記載の船舶。
  5. 前記エンジンの回転数を調整するためのスロットル操作部と、
    前記スロットル操作部が操作されたことを検出するスロットル操作検出部と、
    を備え、
    前記エンジン制御部は、前記エンジンを停止した後、前記スロットル操作部が操作されたことが前記スロットル操作検出部によって検出された場合に、前記エンジンを再始動する、
    請求項1に記載の船舶。
  6. 前記船体の進行方向を調整するためのステアリングを備え、
    前記スロットル操作部は、前記ステアリングに取り付けられたレバーである、
    請求項5に記載の船舶。
  7. 前記エンジンに連結されるドライブシャフトと、
    プロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトに取り付けられるドッグクラッチを含み、前記ドライブシャフトと前記プロペラシャフトの係合状態を切り換えるシフト機構と、
    を備え、
    前記ドッグクラッチは、前記船体を前進させる方向に回転するように前記プロペラシャフトを前記ドライブシャフトに係合させる第1係合位置と、前記船体を後進させる方向に回転するように前記プロペラシャフトを前記ドライブシャフトに係合させる第2係合位置と、前記プロペラシャフトを前記ドライブシャフトから離間させる非係合位置とに移動可能であり、
    前記エンジン制御部は、前記ドッグクラッチが前記非係合位置に位置するときに前記エンジンを停止する、
    請求項1に記載の船舶。
  8. 前記エンジン制御部は、前記エンジンを停止した後、前記ドッグクラッチが前記第1係合位置、又は、第2係合位置に位置する場合に、前記エンジンを再始動する、
    請求項7に記載の船舶。
  9. 前記エンジンに連結されるドライブシャフトと、
    プロペラシャフトと、
    前記ドライブシャフトと前記プロペラシャフトの係合状態を切り換えるシフト機構と、
    前記プロペラシャフトが停止状態であるか否かを判別するプロペラシャフト状態判別部と、
    を備え、
    前記エンジン制御部は、前記プロペラシャフトが停止状態であると前記プロペラシャフト状態判別部によって判別されたときに前記エンジンを停止する、
    請求項1に記載の船舶。
  10. 前記シフト操作部が前記中立位置から前記前進位置及び前記後進位置に移動することを規制するシフトロック部と、
    前記シフト操作部に取り付けられ、前記シフトロック部による規制を解除するためのシフトロック解除部と、
    を備え、
    前記エンジン制御部は、前記エンジンを停止した後、前記シフトロック解除部が操作された場合に、前記エンジンを再始動する、
    請求項1に記載の船舶。
  11. 前記シフト操作部が、前記前進位置と前記中立位置の間に設けられた第1シフト検出領域、又は、前記後進位置と前記中立位置の間に設けられた第2シフト検出領域に位置することを検出するシフト操作検出部を備え、
    前記エンジン制御部は、前記エンジンを停止した後、前記シフト操作部が前記第1シフト検出領域、又は、前記第2シフト検出領域に位置することが前記シフト操作検出部によって検出された場合に、前記エンジンを再始動する、
    請求項1に記載の船舶。
  12. 前記船体状態判別部は、前記船体の速度が所定速度以下である場合に、前記船体が停止状態であると判別する、
    請求項1に記載の船舶。
  13. 前記船体状態判別部は、前記エンジンの回転数が所定回転数以下である場合に、前記船体が停止状態であると判別する、
    請求項1に記載の船舶。
  14. 前記エンジンに連結されるドライブシャフトと、
    プロペラシャフトと、
    前記ドライブシャフトと前記プロペラシャフトの係合状態を切り換えるシフト機構と、
    を備え、
    前記船体状態判別部は、前記プロペラシャフトの回転数が所定回転数以下である場合に、前記船体が停止状態であると判別する、
    請求項1に記載の船舶。
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